JPH0775506B2 - 折りパイの製造方法 - Google Patents

折りパイの製造方法

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JPH0775506B2
JPH0775506B2 JP62025093A JP2509387A JPH0775506B2 JP H0775506 B2 JPH0775506 B2 JP H0775506B2 JP 62025093 A JP62025093 A JP 62025093A JP 2509387 A JP2509387 A JP 2509387A JP H0775506 B2 JPH0775506 B2 JP H0775506B2
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JP
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oil
emulsifier
pie
fat
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JP62025093A
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利正 中村
和雅 小柳津
寿 鶴岡
昭五 鈴木
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Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は折りパイの製造方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
折りパイは小麦粉にマーガリン等の練込用油脂(乳化剤
を0.2〜1重量%含有する。)と水とを加えて混捏し、
次いでロールイン用油脂を用い、該油脂を包み込むよう
に圧延、折り込みを繰り返し(ロールイン工程)て得た
パイ生地を焼成する方法によって製造されている。パイ
の食感はロールイン工程におけるパイ生地の折り込み回
数、延ばす面積の大小や熟成時間の長短、粉のバランス
等によって左右されることが知られており(例えば外国
菓子研究スプラウト会発行の「実用オリジナル・ブレッ
タータイク教本」:1975年10月8日発行)、従来より折
りパイの食感改良のための研究は専ら折り込み回数、ロ
ールイン用油脂の改良、小麦粉のバランス(強力粉と薄
力粉)、配合割合の改良という点において行われている
が、練込用油脂による改良研究はほとんど行われていな
いのが現状である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の点に鑑み練込用油脂の改良によって
パイの食感向上を図るべく研究を続けた結果、従来から
練込用油脂として用いられているマーガリン等に比して
乳化剤含有量の多い食用油脂組成物を練込用油脂として
用いることにより、従来の方法では得られなかった浮き
の良いパイが得られ、しかもクラムの弾力性が極めて少
なく、食感においても軽さと、サクさに優れた折りパイ
が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組
成物1〜30重量部、小麦粉100重量部及び水40〜60重量
部の割合で混捏し、次いでロールイン用油脂の折り込み
を行った後、成型して焼成することを特徴とする折りパ
イの製造方法を要旨とするものである。
本発明において用いられる乳化剤を1〜30重量%、好ま
しくは3〜30重量%含有する食用油脂組成物における乳
化剤としては例えば、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸
ジグリセライド、レシチン、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル等の食用乳化剤が挙げられる。また食
用油脂としては牛脂、豚脂等の動物性油脂;ヤシ油、パ
ーム油、パーム核油等の固体植物性油脂;大豆油、ナタ
ネ油、綿実油、サフラワー油、落花生油、米糠油等の液
体植物性油脂;上記動物性油脂、植物性油脂の硬化油;
魚油硬化油;固体動植物油脂、硬化油を分別して得られ
る分別固体状油脂、分別液体状油脂等の分別油;動植物
油脂、硬化油の1種または2種以上の混合油をエステル
交換したエステル交換油等が挙げられる。これらの食用
油脂は1種または2種以上混合して用いることができ
る。
上記乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組成物の形
態としては可塑性ショートニング、可塑性マーガリン、
流動性ショートニングが挙げられる。上記食用油脂組成
物として乳化剤量が1重量%未満のものを用いた場合、
練込用並びにロールイン用の油脂を合わせた油脂組成物
を多量に用いない限り、パイの食感は歯切れが悪く、ソ
フトさや、サクさに欠けるものとなり、30重量%を越え
るものを用いた場合、ドウ中のグルテンの結合に欠ける
ため、浮きが悪く、製品として崩れ易いパイとなる。ま
た乳化剤が多いと、乳化剤臭がでてパイの風味が著しく
損なわれるとともに、火通りが悪くなる。食用油脂組成
物として可塑性マーガリン、可塑性ショートニング等の
可塑性油脂を用いる場合、特に乳化剤含有量が5〜30重
量%のものが好ましく、このような可塑性マーガリン、
可塑性ショートニングを用いた場合、従来のパイに比べ
歯切れが良く、食感の軽いパイができる効果を有する。
また流動性ショートニングを用いる場合には短時間の混
合でドウの中に分散し、できたパイは歯切れが良く、浮
き、サクさの優れた極めて食感の軽いパイができる効果
を有する。
本発明方法ではまず小麦粉と上記食用油脂組成物及び水
を、小麦粉100重量部当たりに対して食用油脂組成物1
〜30重量部、特に好ましくは2〜25重量部、水40〜60重
量部、特に好ましくは45〜55重量部の割合で混捏する
が、乳化剤を1〜30重量%配合して予め調整した上記食
用油脂組成物の代わりに、食用油脂と乳化剤とを別々に
小麦粉に添加して混捏した場合には、乳化剤や食用油脂
の配合量が本発明方法の範囲内であっても、本発明の所
期の効果は得られない。小麦粉は強力粉、薄力粉を適宜
混合して用いることができるが、強力粉100〜30重量
%、薄力粉0〜70重量%の割合で用いることが好まし
い。また小麦粉、食用油脂組成物及び水の他に、必要に
応じて甘味料、食塩、卵、牛乳、練乳、ナッツ、チー
ズ、スパイス、香料等を適宜添加することができる。小
麦粉、食用油脂組成物及び水を混捏ねる時間は2〜10分
程度、特に4〜8分が好ましく、混捏温度は0〜30℃、
特に5〜15℃が好ましい。
次いで上記生地を5℃以下でねかした後、ロールイン用
油脂を包み込み、次いで折り込む操作を行う(ロールイ
ン工程)、このロールイン工程において用いられるロー
ルイン用油脂は通常のロールイン工程において用いられ
ているものであれば全て使用することができる。ロール
イン用油脂はドウ100重量部に対し、20〜50重量部用い
ることが好ましい。
以上のようにして得られた生地を焼成することによって
パイが得られるが、焼成温度、焼成時間は各々、通常16
0〜250℃、5〜60分である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜9、比較例1〜2 強力粉60重量部、薄力粉40重量部、第1表に示す食用油
脂組成物15重量部(但し比較例3は乳化剤と油脂とを別
々に添加した。)、食塩1.5重量部及び水52重量部をミ
キサーにて155回転/分の攪拌速度で3分間攪拌し、次
いで225回転/分の攪拌速度で2分間攪拌して混合し
た。次にこの生地を5℃にて30分間ねかせた後、5mmの
厚さに圧延し、その上にロールイン用マーガリン(ミヨ
シ油脂(株)製;商品名:ヨーロピアンFKシート)60重
量部をのせて包み込んだ後、4mmの厚さに圧延し、それ
を3つ折りに折り込み、再び4mmの厚さに圧延し、4つ
折りに折り込んだ。次に5℃で30分間ねかした後、同様
の操作を再度繰り返し、合計144層(3つ折り2回、4
つ折り2回)の折り込み、最終的に厚さ1.25mmのシート
状とした。この生地の性状を第2表に示す。次にこのシ
ート状生地より50mmφに型抜きした生地を195℃±5℃
にコントロールされたオーブン中で10分間焼成した。得
られたパイの性状及び食感を第2表に示す。
尚、第1表中の乳化剤の種類の欄における略記号はそれ
ぞれ以下の乳化剤の略であり、また略記号の後の括弧内
の数字は配合割合(重量部)を示す。
Lec:レシチン(大豆レシチン) MG :ステアリン酸モノグリセライド(理研ビタミン製:
エマルジーMSA) PGE:プロピレングリコールステアリン酸モノエステル
(理研ビタミン製:PS100) PG :ポリグリセリンエステル(阪本薬品工業製:SYグリ
スターPS500) SE :ソルビタンエステル(理研ビタミン製:ソルマンS3
00) また、油脂は実施例1〜3、比較例1では魚硬化油(融
点38℃、沃素価70)50重量%、大豆硬化油(融点34℃、
沃素価72)15重量%、パーム油20重量%、ナタネ白絞油
15重量%の混合油、実施例4〜6、比較例2〜3では大
豆硬化油(融点34℃、沃素価72)50重量%、パーム油20
重量%、分別液体パーム油15重量%、ナタネ白絞油15重
量%の混合油、実施例7〜10ではナタネ白絞油のみを用
いた。
※1生地の性状は ◎・・・均質で表面が滑らかで、延びが極めて良い。
○・・・やや不均質であるが表面は滑らかで延びが良
い。
△・・・不均一で伸延性やや不良。
×・・・生地が硬く、伸延性不良。
として評価した。
※2得られたパイの厚さを焼成前の生地重量で割った
値。単位はmm/g ※3得られたパイの厚さを焼成前の生地の厚さで割った
値。
※4パネルテスター10人により歯ごたえを以下の基準に
より判定した。
焼成したパイを口に含み、歯で噛んだ時の食感を「サク
さ」と「軽さ」より ◎・・・10人中8人以上がサクくて軽いとしたもの。
○・・・10人中6〜7人がサクくて軽いとしたもの。
△・・・10人中4〜5人がサクくて軽いとしたもの。
×・・・10人中0〜3人がサクくて軽いとしたもの。
として判定した。
※5レオメーター(不動工業(株)製)にアダプターN
O.15を用いて焼成後のパイに荷重(最高2kg)をかけて
パイが裁断された時の荷重(g)を測定した。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の折りパイの製造方法は、小
麦粉と練込用油脂と水とを混捏する工程において、従来
はほとんど改良がなされていなかった、乳化剤含有量の
少ない製菓・製パン用練込用油脂にかえて、乳化剤を1
〜30重量%と多量に含有する食用油脂組成物を用いたこ
とによって生地の折り込み回数、ロールイン用油脂の改
質、小麦粉のバランス、配合割合を変更する等の従来の
改良手段によっては到底得られない浮きの良い、しかも
クラムの弾力性が極めて少なく、軽さと、サクさに優れ
る等、非常に優れた食感の折りパイを製造することがで
きる効果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭五 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−95758(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組
    成物1〜30重量部、小麦粉100重量部及び水40〜60重量
    部の割合で混捏し、次いでロールイン用油脂の折り込み
    を行った後、成型して焼成することを特徴とする折りパ
    イの製造方法。
  2. 【請求項2】乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組
    成物が可塑性ショートニングである特許請求の範囲第1
    項記載の折りパイの製造方法。
  3. 【請求項3】乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組
    成物が可塑性マーガリンである特許請求の範囲第1項記
    載の折りパイの製造方法。
  4. 【請求項4】乳化剤を1〜30重量%含有する食用油脂組
    成物が流動性ショートニングである特許請求の範囲第1
    項記載の折りパイの製造方法。
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