JPH0775334A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0775334A
JPH0775334A JP21724593A JP21724593A JPH0775334A JP H0775334 A JPH0775334 A JP H0775334A JP 21724593 A JP21724593 A JP 21724593A JP 21724593 A JP21724593 A JP 21724593A JP H0775334 A JPH0775334 A JP H0775334A
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JP
Japan
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voltage
capacitor
circuit
transformer
switching
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JP21724593A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Takuya Ishii
卓也 石井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサの静電容量増加と、制御の応答性
を悪化させる事なく、入力電流波形が正弦波状にし、直流
出力電圧は出力保持時間が確保され、リップル電圧増大
抑制を実現出来、小型化可能なスイッチング電源装置を
提供する。 【構成】 整流回路2と、整流回路2に接続されるイン
ダクタンス素子20と第1のスイッチング手段4との回
路と、第1のスイッチング手段4の両端に接続されるト
ランス5の1次巻線51と第1のコンデンサ3の回路と、
トランス5の1次巻線51の両端へ接続される第2のスイ
ッチング手段6と第2のコンデンサ7との回路と、トラ
ンス5の2次巻線52に発生する電圧を整流平滑し負荷へ
直流出力電圧を供給する整流平滑回路8、9と、直流出
力電圧を検出し、且安定化すべく第1及び第2のスイッ
チング手段4、6を交互に所定のオンオフ期間で駆動す
る制御回路11を設ける事により、入力電流が正弦波状と
なる入力力率が大幅に改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流入力電圧から産業用
や民生用の各種電子機器に直流安定化電圧を供給するス
イッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置はその高効
率なエネルギー変換特性と小型軽量性から鑑みて、産業
用や民生用の各種電子機器への直流安定化電源として多
用されているが、各種電子機器の小型化と高性能化に伴
い、さらなる高効率化や小型化が望まれている。一方、
スイッチング電源装置の入力である交流入力電圧が瞬時
停電等のトラブルを起こした時、負荷となる電子機器等
を保護する為の出力保持時間の設定が出来る様にする事
や、高調波電流によって起こる交流入力電圧系統への影
響の抑制や省電力化の要求の高まりにより、スイッチン
グ電源装置の入力力率が改善され、且前記高調波電流に
よって起こる影響を抑制する様に交流入力電流の波形が
正弦波状とする事が必要される。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図5は従来のスイッチング電源装置の回路
構成を示すものである。図5に於いて、1−1’は入力
端子であり交流入力電圧を受電する。2は全波整流回路
であり前記交流入力電圧を整流する。3は第1のコンデ
ンサであり前記整流電圧を平滑し直流電圧Eiを出力す
る。4はスイッチング素子であり、直流電圧Eiを高周
波スイッチング動作によって高周波交流電圧に変換す
る。5はトランスであり1次巻線51と2次巻線52を
有し、1次巻線51で前記高周波交流電圧を受電して2
次巻線52へエネルギーを放出する。8はダイオード、
9はコンデンサであり2次巻線52に発生する高周波交
流電圧のフライバック電圧を整流平滑し直流出力電圧E
oを供給する。10−10’は出力端子であり直流出力
電圧Eoを負荷へ供給する。12は制御駆動回路であり
直流出力電圧Eoを検出し、安定化すべく所定のオンオ
フ比の駆動パルスをスイッチング素子4へ出力する。1
3は抵抗、14はコンデンサ、15はダイオードであ
り、13〜15の部品でスナバ回路を構成している。
【0004】以上の様に構成されたスイッチング電源装
置について、以下に図6を参照しながらその動作を説明
する。図6は、図5のスイッチング電源装置の各部動作
波形図であり、V1は1次巻線51の両端電圧、I1は
1次巻線51に流れる電流、I2は2次巻線52に流れ
る電流を示す。直流電圧Eiは、入力端子1−1’で受
電した交流入力電圧を全波整流回路2及び第1のコンデ
ンサ3で整流平滑して得られる。スイッチング素子4が
オンの時、1次巻線51にはEiが印加され、1次電流
I1は直線的に増加しトランス5に励磁エネルギーを蓄
える。スイッチング素子4がオフの時、トランス5の各
巻線51,52にはフライバック電圧が発生し、蓄えら
れた励磁エネルギーは、2次巻線52から直線的に減少
する2次電流I2として放出される。2次巻線52に発
生するフライバック電圧値をEoとし、トランスの巻数
比をnとすると、1次巻線51に発生するフライバック
電圧値はnEoで表される。スイッチング素子4のオン
期間をTon、オフ期間をToffとすると次式が成り
立つ。
【0005】Ei×Ton=nEo×Toff 即ち、スイッチング素子4のオンオフ比を調整する事で
直流出力電圧Eoを安定化する事が出来るのである。一
方、抵抗13とコンデンサ14とダイオード15からな
るスナバ回路はスイッチング素子4がターンオフする際
にトランス5の漏れインダクタンスの為に発生するサー
ジ電圧をクランプし、スイッチング素子4を保護する役
割を果たしている。
【0006】しかしながら、上記の従来の構成では、出
力保持時間の設定を第1のコンデンサ3の静電容量に大
きく依存しているので、第1のコンデンサ3の静電容量
はスイッチング電源の電力容量と出力保持時間で決ま
り、リップル耐量に充分余裕があっても大きな静電容量
のコンデンサ3を使用しなければならない場合がある
上、定常動作時に於いては、交流入力電圧からの交流入
力電流はコンデンサインプットの為、交流入力電圧のピ
ーク付近のみ交流入力電流が流れ導通期間が短くなり、
交流入力電流波形のピーク値が大きく、実効値も大きく
なるので力率及び効率の低下を招くという問題点を有し
ていた。
【0007】最近、上記問題点を解決する為にすでに発
明された回路構成を以下に示す。図7はすでに発明され
たスイッチング電源装置の回路構成図である。図7に於
いて、1−1’は入力端子、2は全波整流回路、3は第
1のコンデンサ、4は第1のスイッチング素子、5はト
ランスであり、1次巻線51と2次巻線52とを有して
いる。8はダイオード、9は出力コンデンサ、10−1
0’は出力端子で、以上の構成は、図5の構成と同様な
ものである。6は第2のスイッチング素子であり第1の
スイッチング素子と交互にオンオフする様に制御回路1
1により制御される。7は第2のコンデンサであり、前
記第2のスイッチング素子6がオンしている時に、トラ
ンス5に蓄えられた励磁エネルギーの一部を吸収し放出
する。11は制御回路であり直流出力電圧Eoを検出し
これを安定化すべく所定のオンオフ比の駆動パルスを第
1のスイッチング素子4及び第2のスイッチング素子6
へ出力する。
【0008】以上の様に構成されたスイッチング電源装
置について、以下図8を参照しながらその動作を説明す
る。図8は、図7のすでに発明されたスイッチング電源
装置の各部動作波形図であり、V1は1次巻線51の両
端電圧、I1は1次巻線51に流れる電流、I2は2次
巻線52に流れる電流を示す。直流電圧Eiは、入力端
子1−1’で受電した交流入力電圧を全波整流回路2と
第1のコンデンサ3とで整流平滑して得られる。第1の
スイッチング素子4がオンの時、第2のスイッチング素
子6はオフであり、1次巻線51にはEiが印加されて
1次電流I1は直線的に増加しトランス5に励磁エネル
ギーを蓄える。第1のスイッチング素子4がオフの時、
第2のスイッチング素子6はオンとなり、トランス5に
蓄えられた励磁エネルギーは、1次巻線51から第2の
スイッチング素子6を介して第2のコンデンサ7へ充電
電流として放出しコンデンサ7を充電すると共に、2次
巻線52から直流出力電圧Eoとしてダイオード8と出
力コンデンサ9からなる整流平滑回路を介し負荷へ放出
される。この時、1次巻線電流I1は、第1のスイッチ
ング素子4のターンオフ直前の電流値を初期値としてほ
ぼ直線的に減少し、2次巻線電流I2は、漏れインダク
タンスの為に徐々に流れだし増加する。第2のコンデン
サ7の静電容量が充分大きければ、そのコンデンサ7の
電圧は1次巻線51のフライバック電圧をnEoにクラ
ンプし、サージ電圧の発生は殆どなくなる。1次巻線電
流I1はやがてゼロを下回り、逆方向即ち、第2のコン
デンサ7から1次巻線51へ放電する方向に流れる。定
常動作に於いては、第2のコンデンサの両端電圧は安定
であるから、充放電電流の平均値はゼロとなる。第2の
スイッチング素子6がターンオフすると、トランス5の
各巻線51,52の電圧は反転し、2次巻線電流I2は
ゼロとなり、第1のスイッチング素子4がターンオンす
る。第1のスイッチング素子4のオン期間(第2のスイ
ッチング素子6のオフ期間)をTon、オフ期間(第2
のスイッチング素子6のオン期間)をToffとすると
次式が成り立つ。
【0009】Ei×Ton=nEo×Toff 即ち、スイッチング素子4(又はスイッチング素子6)
のオンオフ比を調整する事で直流出力電圧Eoを安定化
する事が出来るのである。
【0010】さらに、上記すでに発明された回路構成で
は、第1および第2のスイッチング素子のターンオン損
失が無くターンオフ損失も極めて少ないスイッチングを
行うと共に、発生するスイッチングノイズも低減され
る。また、出力保持時間の設定が、第1のコンデンサ3
の静電容量以外に第2のコンデンサ7の静電容量も利用
できる為、第1のコンデンサ3だけに依存せず設定可能
となる。この事により、第1のコンデンサ3は静電容量
を小さく出来、定常動作時に於ける交流入力電圧による
入力電流Iiの導通期間を広げる事が可能となる。図9
の整流電圧Eiと入力電流Iiの比較波形図で示す様
に、入力電流Iiは導通期間を広げればピーク値が小さ
くなるので力率及び効率の改善が可能となる。図9に於
いて第1のコンデンサ3の両端電圧波形Eiおよび入力
電流波形Iiを示しているが、波形に記した1は、静電
容量が小さい場合であり、2は静電容量が大きい場合で
あり、3は第1のコンデンサ3を外した場合の波形であ
る。なお、第2のコンデンサ7の静電容量の大小は、全
波整流回路2に直接接続されない為コンデンサインプッ
トとならず入力電流の導通期間に影響しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来及びすでに発明された回路構成では、入力電流波形
を正弦波状に近づけようとすると、第1のコンデンサ3
を外し出力安定化の為の制御回路応答性を交流入力電圧
の周波数以下に悪化させる事で、図9の3に示す様に可
能であるが、この場合トランス5の1次巻線51に印加
される電圧波形も正弦波状になる為、直流出力電圧のリ
ップル電圧が極端に大きくなり出力保持時間も無くな
り、出力の電圧応答性も悪化する為、出力コンデンサ9
の静電容量を極端に大きくする必要がある。さらに、す
でに発明された回路構成に於いては、出力コンデンサ9
以外に第2のコンデンサ7の静電容量を大きくする事で
も対応可能だが、いずれの方法も出力保持時間の確保お
よび直流出力電圧のリップル電圧抑制と直流出力電圧の
応答性に限界があり、形状の大型化は避けられない。さ
らに、図10に整流電圧と入力電流を示す様に、入力電
流Iiの電流波形のピーク値増大と急峻な変化によるノ
イズ等の影響が大きく、交流入力電圧ラインに挿入する
フィルター等も大型化する等、実用化が難しくなるとい
う問題点を有していた。
【0012】そこで本発明は、上記従来の課題を解決す
るものであり、コンデンサ静電容量増加と、制御の応答
性を悪化させる事なく、入力電流波形は正弦波状にで
き、更に、直流出力電圧は、出力保持時間が確保され、
リップル電圧増大抑制を実現出来、又、交流入力電圧ラ
インに挿入するフィルターも、低ノイズ化によって小型
化できる様なスイッチング電源装置を提供する事を目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電圧を受
電し整流する少なくとも1つ以上の整流素子により構成
される第1の整流回路と、少なくとも1次巻線と2次巻
線を有するトランスと、第1の整流回路に接続されるイ
ンダクタンス素子及び、第1のスイッチング手段の直列
回路と、第1のスイッチング手段の両端へ接続されるト
ランスの1次巻線と第1のコンデンサとの回路と、トラ
ンスの1次巻線の一端側と他端側に接続される第2のス
イッチング手段と第2のコンデンサとの回路と、トラン
スの2次巻線に発生するフライバック電圧を整流平滑し
負荷へ直流出力電圧を供給する整流平滑回路と、直流出
力電圧を検出すると共に直流出力電圧を安定化すべく第
1及び第2のスイッチング手段を交互に所定のオンオフ
期間で駆動する制御回路からなる構成を有している。
【0014】
【作用】本発明では、交流入力電圧は整流されインダク
タンス素子と第1のスイッチング手段によりスイッチン
グされる事で入力電流は正弦波状となると共に、インダ
クタンス素子に貯えられたエネルギーが第2のスイッチ
ング手段を介して第1と第2のコンデンサを充電し、前
記第1と第2のコンデンサに蓄えられたエネルギーがト
ランスを介して出力に放出される様にした事で、出力保
持時間も前記第1と第2のコンデンサの静電容量で確保
でき、直流出力電圧のリップル電圧への影響も小さくす
る事ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1に於いて、1−1’は入力端子であり
交流入力電圧を受電する。2は全波整流回路であり前記
交流入力電圧を整流し整流電圧Eiを供給する。3は第
1のコンデンサであり、インダクタンス20の電流を第
2のスイッチング素子6と第2のコンデンサ7を介して
平滑し直流電圧E3を供給する。4は第1のスイッチン
グ素子であり、前記整流電圧Eiをインダクタンス素子
20を介して、さらに第1のコンデンサ7の直流電圧E
3をトランス5の1次巻線51を介して高周波スイッチ
ングにより交流電圧に変換する。5はトランスであり1
次巻線51と2次巻線52を有し、1次巻線51で高周
波の前記交流電圧を受電して2次巻線52へエネルギー
を放出する。6は第2のスイッチング素子であり第1の
スイッチング素子と交互にオンオフされる様に制御回路
11により制御される。7は第2のコンデンサであり、
前記第2のスイッチング素子6がオンしている時に、ト
ランス5に蓄えられた励磁エネルギーの一部とインダク
タンス素子20の電流を吸収し放出する。8はダイオー
ド、9はコンデンサよりなる整流平滑回路であり2次巻
線52に発生する高周波交流電圧のフライバック電圧を
整流平滑し直流出力電圧Eoを供給する。10−10’
は出力端子であり直流出力電圧Eoを負荷へ供給する。
11は制御駆動回路であり直流出力電圧Eoを検出しこ
れを安定化すべく所定のオンオフ比の駆動パルスを第1
のスイッチング素子4及び第2のスイッチング素子6へ
出力する。20はインダクタンス素子である。
【0017】以上の様に構成されたスイッチング電源装
置について、図2を用いてその動作を説明する。まず、
図2は本発明のスイッチング電源装置の各部動作波形図
であり、V1は1次巻線51の両端電圧、I1は1次巻
線51に流れる電流、I2は2次巻線52に流れる電
流、VDSは第1のスイッチング素子4の両端電圧、ID
は第1のスイッチング素子4に流れる電流、Iiはイン
ダクタンス素子20に流れる電流、VLはインダクタン
ス素子20の両端電圧を示す。整流電圧Eiは入力端子
1−1’で受電した交流入力電圧を全波整流回路2で整
流した電圧である。第1のスイッチング素子4がオンの
とき第2のスイッチング素子6はオフであり、インダク
タンス素子20には整流電圧Eiが印加されると同時
に、1次巻線51には第1のコンデンサ3の両端電圧E
3が印加され、インダクタンス電流Iiと1次巻線電流
I1は直線的に増加しインダクタンス素子20とトラン
ス5に励磁エネルギーを蓄える。第1のスイッチング素
子4がオフの時第2のスイッチング素子6はオンとな
り、インダクタンス素子20に蓄えられた励磁エネルギ
ーは第2のスイッチング素子6と第2のコンデンサ7を
介して第1のコンデンサ3に放出されると同時に、トラ
ンス5に蓄えられた励磁エネルギーは1次巻線51から
第2のスイッチング素子6を介して第2のコンデンサ7
へ放出されるとともに、2次巻線52からは直流出力電
圧Eoとして前記整流平滑回路を介して負荷へ放出され
る。この時、1次巻線電流I1は第1のスイッチング素
子4のターンオフ直前の電流値を初期値としてほぼ直線
的に減少し、2次巻線電流I2は漏れインダクタンスの
為徐々に流れだし増加する。第2のコンデンサ7の静電
容量が大きければ、その電圧は1次巻線51のフライバ
ック電圧をnEoにクランプし、サージ電圧の発生はほ
とんどなくなる。1次巻線電流I1はやがてゼロを下回
り、逆方向すなわち第2のコンデンサ7から1次巻線5
1へ放電する方向に流れる。定常動作に於いては、第2
のコンデンサ7の両端電圧は安定であるから、その充放
電電流の平均値はゼロとなる。すなわち、インダクタン
ス素子20より供給された第2のコンデンサ7のエネル
ギーも第2のスイッチング素子6と1次巻線51を介し
て,2次巻線52から直流出力電圧Eoとして前記整流
平滑回路を介して負荷へ放出されるので、その充放電電
流の平均値もゼロとなる。第2のスイッチング素子6が
ターンオフすると、トランス5の各巻線51,52NO
電圧は反転し、2次巻線電流I2はゼロとなり、第1の
スイッチング素子4がターンオンする。スイッチング素
子4のオン期間(第2のスイッチング素子6のオフ期
間)をTon、オフ期間(第2のスイッチング素子6の
オン期間)をToffとするとトランス5に印加される
電圧積より次式が成り立つ。
【0018】E3×Ton=nEo×Toff また、インダクタンス素子20に印加される電圧積より
次式が成り立つ。
【0019】 Ei×Ton=(E3+nEo−Ei)×Toff1 即ち第1のスイッチング素子4(又は第2のスイッチン
グ素子6)のオンオフ比を調整する事で直流出力電圧E
oを安定化する事ができるのである。
【0020】また、インダクタンス素子20に流れる電
流Iiは、第1のスイッチング素子4のオン期間Ton
には次式が成り立つ。
【0021】Ii=Ei×Ton/L さらに、第1のスイッチング素子4のオフ期間Toff
には次式が成り立つ。
【0022】 Ii=Ei×Ton/L−(nEo+E3)×Toff1/L ここで、Lはインダクタンス素子20のインダクタンス
値であり、Toff1は電流Iiがゼロとなる期間であ
り、上記式より電流Iiは整流電圧Eiに比例して変化
する為、入力電流Iiが正弦波状となるには Toff
≧Toff1が満たす様なインダクタンス値Lに設定す
ればよい。また、第1のコンデンサ3の両端電圧E3は
交流入力電圧の1周期では変化せず制御回路11のオン
オフ比も変化しない為、制御回路の応答性を悪化させな
くてもオン期間Tonは一定である。
【0023】以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0024】図4に於いて、1−1’は入力端子、2は
全波整流回路、3は第1のコンデンサ、4は第1のスイ
ッチング素子、5はトランスであり1次巻線51と2次
巻線52を有し、6は第2のスイッチング素子、7は第
2のコンデンサ、8はダイオード、9はコンデンサ、1
0−10’は出力端子、11は制御回路、20はインダ
クタンス素子で、以上は図1の構成と同様なものであ
る。図1の構成と異なるのは全波整流回路2が第1のコ
ンデンサ3の両端に接続されており、新たに入力端子1
−1’の両端よりダイオード21と22を介してインダ
クタンス素子20に接続され、第1のコンデンサ3とイ
ンダクタンス素子20に整流した整流電圧Eiがそれぞ
れ印加される様にした点である。
【0025】以上の様に構成されたスイッチング電源装
置について、図1で説明した動作と異なる点を中心に説
明する。第1のコンデンサ3は全波整流回路2により交
流整流電圧のピ−ク値以下には低下せず、またインダク
タンス素子20に蓄えられたエネルギーによっても充電
される。入力電流を正弦波状にするには、すでに説明し
た様にインダクタンス素子20に流れる電流Iiを第1
のスイッチング素子4(第2のスイッチング素子6のオ
ン期間)のオフ期間Toffでゼロにする必要がある
為、第1のコンデンサ3の両端電圧を整流電圧Eiのピ
ーク以上にする必要がある為、結果として全波整流回路
2よりの電流供給はない。しかし、交流入力電圧の投入
時に第1のコンデンサ3への充電電流がトランス5の一
次巻線51を流れる事がない為、トランス5の起動時の
偏磁がない事が容易にわかる。
【0026】なお、第1の実施例および第2の実施例で
は、入力電流を正弦波状にする事を前提に説明したが、
多少入力電流にピ−ク値を認めるならインダクタンス素
子20の電流が連続状態になる様にインダクタンス値を
大きく設定しても動作的に問題はない事は言うまでもな
い。
【0027】このように、本発明のスイッチング電源装
置は、交流電圧を受電し整流する少なくとも1つ以上の
整流素子により構成される第1の整流回路と、前記第1
の整流回路に直列に接続されるインダクタンス素子と第
1のスイッチング手段の直列回路と、前記第1のスイッ
チング手段の両端に直列に接続されるトランスの1次巻
線と第1のコンデンサの直列回路と、前記トランスの1
次巻線の両端に直列に接続される第2のスイッチング手
段と第2のコンデンサと、前記トランスの2次巻線に発
生するフライバック電圧を整流平滑し負荷へ直流出力電
圧を供給する整流平滑回路と、前記直流出力電圧を検出
すると共に直流出力電圧を安定化すべく前記第1及び第
2のスイッチング手段を交互に所定のオンオフ期間で駆
動する制御回路を設ける事により、制御回路の応答性を
悪化させなくても入力電流が正弦波状になり交流入力力
率がほぼ1になり、出力保持時間に対しても第1のコン
デンサの静電容量で自由に設定可能であり、入力電流は
インダクタンス素子に流れるスイッチング電流に等し
く、急峻な変化が無く電流のピークも比較的低くなる為
ノイズの発生が少なくなり、商用電源ラインに挿入され
るフィルターも小型化でき、さらにインダクタンス素子
の電流は第1および第2のコンデンサーにいったんすべ
て吸収され、トランスの1次巻線には直接流れない為出
力に対する影響もほとんど無く、第1および第2のスイ
ッチンク手段に印加される電圧もスパイクが発生せず低
くなり、同時にターンオン損失は無くターンオフ損失も
極めて少ないスイッチングを交流入力電圧の全領域で達
成できるなど、高入力力率で出力保持時間の確保と小型
で高効率と低ノイズのスイッチング電源装置を実現でき
るものである。
【0028】
【発明の効果】以上の様に本発明のスイッチング電源装
置は、コンデンサ静電容量増加と、制御の応答性を悪化
させる事なく、入力電流波形は正弦波状にでき、更に、
直流出力電圧は、出力保持時間が確保され、リップル電
圧増大抑制を実現出来、又、交流入力電圧ラインに挿入
するフィルターも、低ノイズ化によって小型化できると
いう長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に於けるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図2】第1の実施例に於けるスイッチング電源装置の
各部動作波形図
【図3】本発明に於けるスイッチング電源装置の整流電
圧と入力電流の波形図
【図4】本発明の第2の実施例に於けるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図5】従来のスイッチング電源装置の回路構成図
【図6】従来のスイッチング電源装置の各部動作波形図
【図7】従来のスイッチング電源装置の回路構成図
【図8】従来のスイッチング電源装置の各部動作波形図
【図9】従来のスイッチング電源装置の整流電圧と入力
電流の比較波形図
【図10】従来のスイッチング電源装置の整流電圧と入
力電流の波形図
【符号の説明】
1,1’ 入力端子 2 全波整流回路 3 第1のコンデンサ 4 第1のスイッチング素子 5 トランス 6 第2のスイッチング素子 7 第2のコンデンサ 8 ダイオード 9 出力コンデンサ 10,10’ 出力端子 11 制御回路 20 インダクタンス素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電圧を受電し整流する少なくとも1つ
    以上の整流素子により構成される第1の整流回路と、少
    なくとも1次巻線と2次巻線を有するトランスと、前記
    第1の整流回路に接続されるインダクタンス素子及び、
    第1のスイッチング手段の直列回路と、前記第1のスイ
    ッチング手段の両端へ接続される前記トランスの1次巻
    線と第1のコンデンサとの回路と、前記トランスの1次
    巻線の一端側と他端側に接続される第2のスイッチング
    手段と第2のコンデンサとの回路と、前記トランスの2
    次巻線に発生するフライバック電圧を整流平滑し負荷へ
    直流出力電圧を供給する整流平滑回路と、前記直流出力
    電圧を検出すると共に前記直流出力電圧を安定化すべく
    前記第1及び第2のスイッチング手段を交互に所定のオ
    ンオフ期間で駆動する制御回路とを備えた事を特徴とす
    るスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】交流電圧を受電し整流する少なくとも1つ
    以上の整流素子により構成される第2の整流回路の出力
    端が、前記第1のコンデンサ側に接続したことを特徴と
    する請求項1記載のスイッチング電源装置。
JP21724593A 1993-09-01 1993-09-01 スイッチング電源装置 Pending JPH0775334A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7113411B2 (en) 2004-01-30 2006-09-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Switching power supply

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US7113411B2 (en) 2004-01-30 2006-09-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Switching power supply

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