JPH07748U - 浴室内で使用するブックカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 浴室内において、親と子が一緒に本を読むこ
とが出来ることを主たる目的とした防水機能をもったブ
ックカバーに関するものである。 ［構成］ プラスチックフィルム製の複数個の開口袋状
のページカバー（１）の開口端（２）を各隣接して連続
させ、そのページカバー（１）群の表側と裏側に相当す
るページカバー（１）を表紙カバー（３）とし、表側と
裏側の表紙カバー（３）の外側面を延ばした背表紙カバ
ー（４）の開口部（５）に、ジッパー（６）を付設した
上、ジッパー（６）の両端を含めて背表紙カバー（４）
の両端を融着して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴室内において親と子が一緒に本を読むことが出来ることを主た る目的とするブックカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、浴室内においての読書を目的とした絵本としては、素材そのものをプラ スチックとしたものが市販されてはいるが、一般の絵本等を浴室内に持ち込んで 利用の出来る様なブックカバーについては充分研究されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

浴室内に、安心して本が持ち込めるようなブックカバーを考える場合、万一浴 槽内に本を落としても本そのものを完全に防水可能であること、そして、使用に 当たって、本の各ページが通常の本と同様にめくれることが要求され、更に、本 に装着が容易であることが必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の構造をイメージ的に説明すると、手袋の中にそれぞれの指を入れるよ うに、本の各ぺージを手袋の指状に連続する袋の中に挿入し、その全体の開口部 分に防水機構を設けたものである。これを図面に従って説明すると、利用する本 の各ぺージがゆとりをもって挿入出来る程度の開口袋状のページカバー（１）を 、利用する本のページ数を想定した枚数だけ準備し、その開口端（２）を相互に 隣接させながら連続させる。そのページカバー（１）群の表側と裏側に相当する ものを表紙カバー（３）とし、その表側と裏側の両表紙カバー（３）の外側面を 延ばして背表紙カバー（４）とする。背表紙カバー（４）の開口部（５）にはジ ッパー（６）を付設し、ジッパー（６）の両端を含めて背表紙カバー（４）の両 端を融着する。

【０００５】

【作用】

以上の様に構成したので、本考案の使用にあたっては、背表紙カバー（４）の 開口部（５）を引っ張ってジッパー（６）を開くと、内部にページカバー（１） 多数が連続開口した形で見える。そこで、利用したい本のページ端側をその上方 または下方の角を先頭にして背表紙カバー（４）の開口した開口部（５）から差 し込み、裏側もしくは表側の表紙から順次各ページ端、そして最後に表紙へと、 その上角部分を少しずつ、表紙カバー（３）やページカバー（１）挿入した上、 滑らせる様にして奥の方まで差し込む。この時、本のページ数とページカバー（ １）の枚数は一致しないのが普通である。従って、本の最後のページと裏表紙の 間に、余ったページカバー（１）が来るようにしたり、反対に、表紙カバー（３ ）の中に表紙の他に幾枚かのページを一緒に入れておくということもおこるので 、絵本の場合は、少なくとも同ページ以上のブックカバーを利用するようにした い。

【０００６】 その上で、背表紙カバー（４）の開口部（５）に付設のジッパー（６）を閉じ ると、挿入した本は、各ページをめくれる形で完全に防水されるので、浴室内で も安心して読書することが出来る。

【０００７】

【実施例】

本案の第一実施例を第２図によって説明すると、利用する本の各ページがゆと りをもって挿入出来る程度の開口袋状のページカバー（１）を多数、その開口端 （２）を連続した形で重ねる。その製造法の一例として、背表紙カバー（４）と 表紙カバー（３）・ページカバー（１）等を一連の帯状プラスチックフィルムと して裁断し、その背表紙カバー（４）の開口部（５）にジッパー（６）を付設す る。その後、所定の場所を折り曲げた上、その両端を融着して本考案を構成する 。この場合、表紙カバー（３）を厚手のプラスチックシートとしたり、独立気泡 性の発泡プラスチックで構成してもよい。そして、開口部に設けるジッパー（６ ）は、防水機能を完全にするため図示のように、並行に二本設ける。

【０００８】 次に、その第二実施例を第３図によって説明すると、ジッパー（６）の代わり に、背表紙カバー（４）の開口部（５）を、図示の様な細長い棒を嵌合させるこ とで留める嵌合クリップ（７）によって外面より圧着し、外部よりの水の侵入を 防ぐようにする。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は、以上のような構造であるから、利用する本は、表紙および各ペー ジが表紙カバー（３）とページカバー（１）に一枚ずつ収納された上、背表紙カ バー（４）の開口部（５）に付設のジッパー（６）によって水や湿気の侵入を完 全に防止することが出来る。特に、実施例に述べた様に、ジッパーを二重に付設 するとか、嵌合クリップ（７）を使用すれば、その安全感は一層高くなる。 次に、本考案内に利用する本を収納する場合も、本考案の素材を、プラスチッ クのやや腰の強いフィルムを使用し、少しゆとりのあるサイズに作ってあれば、 一枚ずつ斜めに差し込んでおいて滑らせる様にすれば簡単に装着が可能である。

【００１０】 更に、表紙カバー（３）に充分なゆとりを設けてあれば、浴室内で読書したい ２０〜３０ページ以外は表紙カバー（３）内に収納することで、ページ数の多い 本にも対応が出来るから、浴室内での大人用の読書にも充分利用出来る。従って 、最近健康法としてちょっとしたブームになっている半身浴健康法をしたいけれ ど、毎回半時間もの長い時間、お湯に入って居れないという人も、本考案を利用 してゆっくりと読書すれば、あっという間に時間も経過し、読書を楽しみながら 健康法も実践出来るので歓迎されるであろう。ともあれ、一番ゆったりとリラッ クス出来るお風呂の中で、それぞれに合った読書の習慣が形成されることは、素 晴らしいことである。そして、傍らに水性ペンでも準備しておけば、ページカバ ー（１）の上からメモも可能であり、色々なヒントを取りあえず書き留めておい て後で活用するといった習慣も形成されるであろう。 また、第一実施例に述べ た様に、表紙カバー（３）を独立性発泡プラスチックシートによって構成したり 、また、本を収納後、ジッパー（６）等をしめる際、予め空気を吹き込んでおけ ば、その浮力によって本を浴槽の水面に浮かべて遊べるとか、浮かべたまま読書 するということも出来る。これも、特に、幼児には喜ばれるであろう。

【００１１】 以上、主として浴室内での利用について述べたが、その他、とかく汚れ易い料 理の本のカバーとか、各種作業のマニュアル本等のカバーにもその利用の範囲は 多く、様々な面で実用化が期待出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜面図

【図２】本考案第一実施例の説明図

【図３】本考案第二実施例の斜面図

【符号の説明】

１ ページカバー ２ 開口端 ３ 表紙カバー ４ 背表紙カバー ５ 開口部 ６ ジッパー ７ 嵌合クリップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチックフィルム製の複数個の開口
   袋状のページカバー（１）の開口端（２）を各隣接して
   連続させ、そのページカバー（１）群の表側と裏側に相
   当するページカバー（１）を表紙カバー（３）とし、表
   側と裏側の表紙カバー（３）の外側面を延ばした背表紙
   カバー（４）の開口部（５）に、ジッパー（６）を付設
   した上、シッパー（６）の両端を含めて背表紙カバー
   （４）の両端を融着して構成した浴室内で使用するブッ
   クカバー。
2. 【請求項２】 ジッパー（６）の代わりに、背表紙カバ
   ー（４）の開口部（５）を嵌合クリップ（７）によって
   外面より圧着するようにした実用新案登録願第１項記載
   の浴室内で使用するブックカバー。