JPH0774667B2 - 作業車用摩擦無段変速機 - Google Patents

作業車用摩擦無段変速機

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JPH0774667B2
JPH0774667B2 JP21767686A JP21767686A JPH0774667B2 JP H0774667 B2 JPH0774667 B2 JP H0774667B2 JP 21767686 A JP21767686 A JP 21767686A JP 21767686 A JP21767686 A JP 21767686A JP H0774667 B2 JPH0774667 B2 JP H0774667B2
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JP
Japan
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ring
transmission
rotation
speed change
center line
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JP21767686A
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JPS6372962A (ja
Inventor
忠男 川島
Original Assignee
シンポ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は、前進と後退とを頻繁に繰返して使用される作
業車に好適に使用される摩擦無段変速機に関する。
従来の技術: 上記の作業車としては、農業用、整地用、工場内の運搬
用,除雪作業用等のものがあり、それらには2本の操作
杆が設けられ、一方の操作杆が変速操作用に使用され、
他方の操作杆が前進後退の切換え用として使用されるの
を普通とする。
発明が解決しようとする問題点: 2本の操作杆をもつ上記従来の作業車は、前進後退を頻
繁に繰返さねばならないときの走行操作が可成り煩わし
いものとなる。この点を考慮に入れると、前進後退を1
本の操作杆を使用して行わすことができる特開昭61−10
9959号公報に記載される摩擦無段変速機が注目される。
このものは第4図に示す摩擦伝動系をもち、この図に示
す寸法a,b,c,d間にa:b=c:dの条件が満足される摩擦係
合点P0において出力軸の回転速度が0となり、出力軸の
回転方向が点P0を境として反転する。この明細書におい
ては、変速リング(1)と円錐形転子(2)との間の摩
擦係合点が点P0より左方にある領域W1を正転変速域と呼
び上記摩擦係合点が点P0より右方にある領域W2を逆転変
速域と呼ぶこととする。逆転変速域W2は図中の寸法eを
出来得る限り減少させることにより作ったものである
が、なおかつ可成り小さく正転変速域W1の20%程度の変
域幅をもつに過ぎない。このような逆転変速域は後退が
稀にしか行われず、また後退を急いで行う必要のない一
般車両に対しては充分有効なものとして利用されるので
あるが、前後退が頻度高く繰返される作業用車両には極
めて不満足なもので実用性に乏しい。
問題点を解決するための手段: 本発明は、上記問題点の解決を意図するもので、変速リ
ングの軸線方向移動により変速リングに対する有効半径
を変えられる円錐面のほかに、入力軸上の伝動車に摩擦
係合させられる凹断面形の伝動面と、軌道リングに摩擦
係合させられる平坦な伝動面とをもつ複数の円錐形転子
が設けられ、軌道リングの回転が拘束されているか拘束
されていないかに従い変速リングの回転または軌道リン
グの回転が入力軸の中心線に一致する中心線をもつ出力
軸に伝達され、変速リングに対する円錐面の有効半径a
と、平坦な伝動面と軌道リングとの間の摩擦係合点より
円錐形転子の中心線に至る距離bと、変速リングの内周
半径cと、上記摩擦係合点より軌道リングの中心線に至
る距離dとの間にa:b=c:dの関係が成立する点を円錐形
転子の円錐面の頂点側にずらせて若干量の逆転変速域を
設けた形式のものにおいて、入力軸の中心線に一致する
中心線をもつ上記出力軸の回転を減速装置を介して取出
す第1の系と、上記出力軸の回転を増速装置を介して取
出す第2の系とを、変速リングが正転変速域にあるとき
に第1の系を駆動可能の状態とする一方クラッチと、変
速リングが逆転変速域にあるときに第2の系を駆動可能
の状態とする一方クラッチとを含んで構成させ、上記第
1,第2の系の出力軸を共通の軸としたことを特徴とす
る。
作用: 第1の系を経由して行われる前進走行と、第2の系を経
由して行われる後退走行とは1本の操作杆を使用して行
う走行操作の途中において自動的に切換わる。変速機の
入力軸が一定速度で回転させられていると云う条件を前
提とし、その場合の前進速度の最大値をVF(Max.)、後
退速度の最高値をVB(Max.)で表せば、走行の安全性を
考慮して、多くの場合、VB(Max.)はVF(Max.)の50〜
60%に選定される。第1,第2の系が設けられていない従
来のものの前進速度の最大値をVF0(Max.)とすればVF
(Max.)はVF0(Max.)より減少させられているが、こ
の減少は、一般車のように特に高い前進走行を要求され
ない作業車としては問題とならない。
実施例: 第1図は変速リングの回転を拘束されているリング非回
転型のものにつき本発明を適用した実施例を示す。この
図において、(11)は入力軸、(12)は入力軸(11)の
中心線に一致する中心線をもつ出力軸である。入力軸
(11)は調速機により回転速度を一定に保たれたエンジ
ンの出力軸にクラッチを介することなく駆動連結され
る。
(13)は走行用の操作杆である。出力軸(12)の回転領
域は、第4図に示す正転領域W1と逆転領域W2とを含む。
変速リング(1)が正転領域W1にあるときの出力軸(1
2)の回転(正転)は一方クラッチ(14)を介在させら
れた増速装置(15)を経由して取出され、変速リングが
逆転領域W2にあるときの出力軸(12)の回転(逆転)は
動力の伝達方向を一方クラッチ(14)とは反対の方向に
する一方クラッチ(16)を介在させられた増速装置(1
7)を経由して取出される。一方クラッチ(14)を介在
させられた減速装置(15)は第1の系を形成し、一方ク
ラッチ(16)を介在させられた増速装置(17)は第2の
系を形成する。(18)は第1,第2の系に共通な出力軸
(共通軸)である。
図示のものの場合、減速装置(15)と増速装置(17)と
は歯車伝動のものとされているが、これらの装置は、ベ
ルトまたはチェーンを介して伝動を行う形式のものとす
ることができる。また、図示のものの場合、一方クラッ
チ(14),(16)は出力軸(12)の側に設けられている
が、それらは共通軸(18)の側に設けることができる。
操作杆(13)により変速リング(1)を移動させる操作
は極めて容易に行うことができる単純操作で、作業車に
要求される前進、後退動作は、この単純操作により、必
要とする前進速度の最大値VF(Max.)と後退速度の最大
値VB(Max.)を確保しつつ行われる。
発明の効果: 本発明は、第4図に示す伝動部をもつ摩擦無段変速機に
つき、正転領域の幅を若干犠牲にすることにより、この
摩擦無段変速機を使用する車両の後退速度の最大値VB
(Max.)の増大を図り、それが作業車として好適に使用
され得るようにするものである。なお、VB(Max.)の増
大を行う第1,第2の系は構成が極めて単純なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による作業車用摩擦無段変速機の1例を
示す縦断側面図、第2図および第3図は第1図の摩擦無
段変速機において設けられる第1,第2の系の垂直断面
図、第4図は第1図に示すものにおける摩擦伝動部の説
明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速リングの軸線方向移動により変速リン
    グに対する有効半径を変えられる円錐面のほかに、入力
    軸上の伝動車に摩擦係合させられる凹断面形の伝動面
    と、軌道リングに摩擦係合させられる平坦な伝動面とを
    もつ複数の円錐形転子が設けられ、軌道リングの回転が
    拘束されているか拘束されていないかに従い変速リング
    の回転または軌道リングの回転が入力軸の中心線に一致
    する中心線をもつ出力軸に伝達され、変速リングに対す
    る円錐面の有効半径aと、平坦な伝動面と軌道リングと
    の間の摩擦係合点より円錐形転子の中心線に至る距離b
    と、変速リングの内周半径cと、上記摩擦係合点より軌
    道リングの中心線に至る距離dとの間にa:b=c:dの関係
    が成立する点を円錐形転子の円錐面の頂点側にずらせて
    若干量の逆転変速域を設けた形式のものにおいて、入力
    軸の中心線に一致する中心線をもつ上記出力軸の回転を
    減速装置を介して取出す第1の系と、上記出力軸の回転
    を増速装置を介して取出す第2の系とを、変速リングが
    正転変速域にあるときに第1の系を駆動可能の状態とす
    る一方クラッチと、変速リングが逆転変速域にあるとき
    に第2の系を駆動可能の状態とする一方クラッチとを含
    んで構成させ、上記第1,第2の系の出力軸を共通の軸と
    したことを特徴とする、作業車用摩擦無段変速機。
JP21767686A 1986-09-16 1986-09-16 作業車用摩擦無段変速機 Expired - Lifetime JPH0774667B2 (ja)

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JPS6372962A JPS6372962A (ja) 1988-04-02
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JP2010069005A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Tohoku Univ 車椅子用車輪の駆動旋回装置

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JP2010069005A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Tohoku Univ 車椅子用車輪の駆動旋回装置
JP4603607B2 (ja) * 2008-09-18 2010-12-22 国立大学法人東北大学 車椅子用車輪の駆動旋回装置

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