JPH0774169A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0774169A
JPH0774169A JP16841993A JP16841993A JPH0774169A JP H0774169 A JPH0774169 A JP H0774169A JP 16841993 A JP16841993 A JP 16841993A JP 16841993 A JP16841993 A JP 16841993A JP H0774169 A JPH0774169 A JP H0774169A
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ions
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semiconductor material
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JP16841993A
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Ihachirou Gofuku
伊八郎 五福
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置のコンタクト部において、複雑な
工程や、コストの増加のない構造及び方法により、低融
点金属の拡散を抑制し、素子特性の劣化がない半導体装
置及びその製造方法を提供する。 【構成】 半導体装置のコンタクト部において、上層に
少なくとも低融点金属を含む金属または金属シリサイド
113、下層にp型不純物を含むIV族多結晶半導体材料
111を配した構成よりなり、前記IV族多結晶半導体材
料層111への不純物注入工程が、ゲルマニウム、錫、
燐、砒素、アンチモン、ガリウム、インジウムの内の少
なくとも一元素を注入する第1の注入工程と、該元素の
注入後にp型の不純物を注入する第2の注入工程との2
工程によって行なわれることを特徴とする半導体装置の
製造方法、及びそれによる半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、特に半導体素子と、配線との接続部に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化が進むにつ
れチップ内における各所の面積の節減が進められている
が、配線部はチップ面積中の多くの割合を占めているた
め、その省面積化は重要な問題である。このうち半導体
素子の配線への引き出し部いわゆるコンタクト部に関し
ては、従来素子の直上でIV族多結晶半導体材料からなる
オーミックコンタクト用材料を敷設した後、素子の直上
からはずれた位置でAlなどの低融点金属を含む金属ま
たは金属シリサイド電極とIV族多結晶半導体材料を接続
するという形態をとっていたのを、金属または金属シリ
サイドも同時に素子直上での接続をするような工夫が進
められている。
【0003】一方、IV族多結晶半導体材料は素子の動作
周波数が高くなると電流の担体となるキャリアの移動が
追随しなくなるため、引き出し配線として使用するのは
望ましくなく、高速動作という観点からも金属または金
属シリサイド電極を素子の直上でコンタクトさせる構成
がとられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、低
抵抗配線材料として用いられる金属または金属シリサイ
ド中の低融点金属はIV族多結晶半導体材料中への拡散が
大きく、上記従来例では素子の直上に金属または金属シ
リサイドコンタクトをとった場合には素子部にまで低融
点金属の拡散が発生し、素子特性の劣化を引き起こすこ
ととなっていた。このため低融点金属の拡散を抑制する
のに金属または金属シリサイドとIV族多結晶半導体材料
の間にバリアメタルを配するという構成がとられること
もある。この構成では確かに低融点金属の拡散が抑えら
れ、素子特性の劣化は起こらないが、バリアメタルの堆
積及びそのパターニングという工程が入るために、工程
が複雑となりコストも増加するという欠点がおこってい
た。
【0005】[発明の目的]本発明の目的は、半導体装
置のコンタクト部において、複雑な工程や、コストの増
加のない構造及び方法により、低融点金属の拡散を抑制
し、素子特性の劣化がない半導体装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、半導
体領域と、該半導体部に被着された絶縁膜と、該絶縁膜
に形成された開口部を介して該半導体領域に接続される
配線部とからなる半導体装置において、該配線部が上層
に少なくとも低融点金属を含む金属または金属シリサイ
ド、下層にp型不純物を含むIV族多結晶半導体材料を配
した構成とし、かつ該IV族多結晶半導体材料層にイオン
注入においてゲルマニウム、錫、燐、砒素、アンチモ
ン、ガリウム、インジウムのうちの少なくとも一元素の
注入と、該元素注入後に行なわれるp型の不純物注入の
2工程で不純物添加させることによって、素子の劣化が
なくコストの上昇の少ない高速高密度の半導体装置を提
供するものである。
【0007】また上記IV族多結晶半導体材料中に含まれ
るゲルマニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ガリウ
ム、インジウムの濃度が、IV族多結晶半導体材料へのイ
オン注入時にIV族多結晶半導体材料表面から深さ100
0Aで5E19atom/cm3 を越え、かつIV族半導
体材料全領域でp型不純物濃度を越えないようにするこ
とによって、より確実に素子劣化を抑えるものである。
【0008】以下に図を用いて本発明の作用を詳細に説
明する。
【0009】図5は、半導体装置のコンタクト部の縦構
造を示す。この例では金属または金属シリサイド電極の
1つとしては、AlSiを用いている。またIV族多結晶
半導体材料としてポリシリコンを用いている。
【0010】図6(a)は、従来のコンタクト部のポリ
シリコン(図5 203)表面から半導体領域(20
1)に至るまでのAl濃度の変化を示す。Alはポリシ
リコン内で1E18以上の濃度を保ち、ポリシリコン2
03と半導体領域201の界面で増加している。また半
導体領域201中にもAlが多く拡散していることがわ
かる。
【0011】これに対し、本発明では図6(b)に示す
ように、ポリシリコンの表面側でAlが阻止され、ポリ
シリコン中での濃度が半導体領域201に向かって低下
している。また半導体領域201内では1E18以下と
1桁以上低い濃度に抑えられている。
【0012】この理由は以下の様に考えられる。一般に
ポリシリコン中の低融点金属の拡散は、結晶粒界を介し
て行なわれるのが殆どである。このため結晶粒径が大き
くなると金属が拡散する経路が少なくなり、拡散量は少
量に抑えられる。
【0013】本発明では、IV族多結晶半導体材料である
ポリシリコンの粒径は従来より大きくなっているため、
金属の拡散が抑えられた。ポリシリコンの粒径は、p型
不純物注入後の熱処理の際に起こるポリシリコンの再結
晶化によって決まるが、再結晶化させる前の状態におい
て非晶質化の進んでいる方が大粒径の再結晶化が起こ
る。
【0014】ところが、ポリシリコンの非晶質化は、イ
オン注入の際の衝撃によって起こるのであるが、代表的
なp型不純物であるBの場合、イオンの質量が軽いため
Bの注入だけでは非晶質化があまり進まない。そのた
め、本発明では、予めBよりも質量が大きく半導体中に
多くの欠陥準位を作らないゲルマニウム、錫、燐、砒
素、アンチモン、ガリウム、インジウムなどを注入して
非晶質化を促進し、p型不純物注入後の熱処理による大
粒径化を図っている。さらにBの注入の前に非晶質化さ
せておくことでBのチャネリングを抑えることもでき、
p型化する領域を必要以上に深くしないという効果もあ
る。
【0015】また、ポリシリコン中のゲルマニウム、
錫、燐、砒素、アンチモン、ガリウム、インジウムの濃
度が1E19cm-3以上になると非晶質化がかなり進
み、ポリシリコンの大粒径化が図れること、1000A
程度の深さまで非晶質化を進めることで低融点金属の拡
散がおさまることより、本発明をより確実に実現するに
はゲルマニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ガリウ
ム、インジウムのうち少なくとも1元素をポリシリコン
表面から1000Aの深さで5E19cm-3以上、かつ
ポリシリコン全領域で該元素の濃度がBの濃度を越えな
いように添加するのが望ましい。
【0016】[実施態様例]本発明に用いられる金属ま
たは金属シリサイド中に含まれる低融点金属としては、
一般的には1B〜3B族及び2A族に属する金属で、代
表的なものとしてAl、Mg、Cu、Ag、Au、Z
n、Cdがあげられる。
【0017】
【実施例】[実施例1]図1〜4に本発明による実施例
の構造及び製造工程を示す。
【0018】まずP型基板に、所望の形状にマスキング
を行ないながら、通常のイオン注入法によりAs+ イオ
ンをドーズ量1E15cm-2、加速電圧60keVの条
件で打ち込み、その後N2 雰囲気中1000℃の条件で
アニールすることによりAs+ イオンの拡散を行なって
N型ブロッキング層(101)を形成した。
【0019】続いてB+ イオンを所望の形状にマスキン
グを行ないながら、ドーズ量2E13cm-2、加速電圧
60keVの条件で打ち込み、その後N2 雰囲気中10
00℃の条件でアニールすることによってB+ イオンの
拡散を行なってP型ブロッキング層(102)を形成し
た(図1(a))。
【0020】この基板にN型エピタキシャル成長を行な
い厚さ5μmのエピ層(103)を形成した(図1
(b))。
【0021】このあと、所望の形状にマスキングしなが
ら、通常のイオン注入法によりB+イオンをドーズ量6
E12cm-2、加速電圧100keVで打ち込み、その
後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニールすることに
よりB+ イオンの拡散を行なって、Pウエル(104)
を形成した。続いて所望の形状にマスキングを行ないな
がら、通常のイオン注入法により、B+ イオンをドーズ
量7E15、加速電圧30keVの条件で打ち込んで、
その後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニールするこ
とによりP型ブロッキング層102のコンタクト領域1
05を形成した(図1(c))。
【0022】次に通常の低圧CVD法により窒化シリコ
ン膜(106)を1500A堆積し、所望の形状にパタ
ーニングした。続いてO2 =4 1/min、H2 =2
1/min、N2 =51/minの雰囲気中1000
℃で5時間酸化を行なうことによりフィールド酸化膜
(107)を形成した(図1(d))。
【0023】その後、窒化シリコン膜(106)を除去
し、所望の形状にマスキングを行ないながら、通常のイ
オン注入法によりドーズ量4E13cm-2、加速電圧8
5keVでP+ イオンを打ち込み、その後N2 雰囲気中
1000℃でアニールすることによってP+ イオンの拡
散を行ないベース領域108を形成した(図2
(e))。
【0024】さらに所望の形状にマスキングを行ないな
がら、ドーズ量2E15cm-2、加速電圧85keVで
BF2 +イオンの打ち込みを行ない、続いてN2 雰囲気中
1000℃でアニールすることによってBF2 +イオンの
拡散を行ない、エミッタ領域109を形成した(図2
(f))。
【0025】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 (110)を3000A堆積して層間絶縁膜とし、
これに通常のホトリソ工程によって所望の形状にエッチ
ングし、開口部を形成した(図2(g))。
【0026】続いて、配線部の下層構造として、通常の
低圧CVD法により、IV族多結晶半導体材料としてポリ
シリコン層(111)を4400A堆積した。
【0027】次に、このポリシリコン層111に、本発
明の第1の注入工程として、ドーズ量5E14cm-2
加速電圧150keVでGe+ イオンを打ち込み、さら
に、第2の注入工程としてドーズ量5E15cm-2、加
速電圧30keVで、p型不純物としてB+ イオンを打
ち込んだあと、N2 雰囲気中950℃でアニールするこ
とによってGe+ イオンとB+ イオンの拡散を行なって
ポリシリコン層をP型化した。Ge+ イオンの注入条件
は図7に示すような領域が望ましい(図3(h))。
【0028】続いて通常のホトリソ工程によってポリシ
リコン層111を所望の形状にエッチングした(図3
(i))。
【0029】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 膜を6000A堆積し、層間絶縁膜112を形成し
たあと、通常のホトリソ工程によって所望の形状にエッ
チングし、開口部を形成した(図3(j))。
【0030】この後、配線部の上層構造として、通常の
スパッタ法によりAlSiを10000A堆積し、続い
て通常のホトリソ工程により所望の形状にエッチング
し、さらにN2 雰囲気中450℃で30分熱処理するこ
とによってAlSiとポリシリコンの合金化を行なっ
た。これにより配線電極113を形成し、本発明による
半導体装置を完成した(図4(k))。
【0031】[実施例1の効果]上記のようにして形成
した半導体装置(半導体装置A)とポリシリコン部のG
e注入をなくして作成した半導体装置(半導体装置B)
を比較したところ、半導体装置BではVbe−Ic,I
b特性を見た時に低電圧領域でのリーク電流が非常に大
きかったが(図8(b))、半導体装置Aでは殆ど抑え
られ、Vbe=0〜0.5Vの領域でIc,IbがVb
eに指数関数的に依存する関係が明確に見られた(図8
(a))。
【0032】[実施例2]図9に本発明による第2の実
施例の構造を示す。
【0033】まずP型基板に、所望の形状にマスキング
を行ないながら、通常のイオン注入法によりAs+ イオ
ンをドーズ量1E15cm-2、加速電圧60keVの条
件で打ち込み、その後N2 雰囲気中1000℃の条件で
アニールすることによりAs+ イオンの拡散を行なって
N型ブロッキング層(201)を形成した。
【0034】続いてB+ イオンを所望の形状にマスキン
グを行ないながら、ドーズ量2E13cm-2、加速電圧
60keVの条件で打ち込み、その後N2 雰囲気中10
00℃の条件でアニールすることによってB+ イオンの
拡散を行なってP型ブロッキング層(202)を形成し
た。
【0035】この基板にエピタキシャル成長を行ない厚
さ5μmのエピ層(203)を形成した。
【0036】このあと、所望の形状にマスキングしなが
ら、通常のイオン注入法によりB+イオンをドーズ量6
E13cm-2、加速電圧100keVで打ち込み、その
後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニールすることに
よりB+ イオンの拡散を行なって、Pウエル(204)
を形成した。
【0037】次に通常の低圧CVD法により窒化シリコ
ン膜(205)を1500A堆積し、所望の形状にパタ
ーニングした。続いてO2 =4 1/min、H2 =2
1/min、N2 =5 1/minの雰囲気中100
0℃で5時間酸化を行なうことによりフィールド酸化膜
(206)を形成後、窒化シリコン膜(205)を除去
した。
【0038】さらに所望の形状にマスキングを行ないな
がら、ドーズ量1E15cm-2、加速電圧40keVで
As+ イオンの打ち込みを行ない、続いてN2 雰囲気中
1000℃でアニールすることによってAs+ イオンの
拡散を行ない、エミッタ領域(207)、コレクタ領域
(208)を形成した。
【0039】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 (209)を3000A堆積して層間絶縁膜とし、
これに通常のホトリソ工程によって所望の形状にエッチ
ングし、開口部を形成した。
【0040】続いて通常の低圧CVD法によりポリシリ
コン層(210)を4400A堆積した。このポリシリ
コン層(210)にドーズ量5E15cm-2,加速電圧
150keVでGe+ イオンを打ち込み、さらにドーズ
量5E15cm-2、加速電圧30keVでB+ イオンを
打ち込んだあと、N2 雰囲気中950℃でアニールする
ことによってGe+ イオンとB+ イオンの拡散を行なっ
てポリシリコン層をP型化した。
【0041】続いて通常のホトリソ工程によってポリシ
リコン層(210)を所望の形状にエッチングした。
【0042】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 膜を6000A堆積し、層間絶縁膜(211)を形
成したあと、通常のホトリソ工程によって所望の形状に
エッチングし、開口部を形成した。
【0043】この後通常のスパッタ法によりAlSiを
10000A堆積し、続いて通常のホトリソ工程により
所望の形状にエッチングし、さらにN2 雰囲気中450
℃で30分熱処理することによってAlSiとポリシリ
コンの合金化を行なった。これにより配線電極(21
2)を形成し、本発明による半導体装置を完成した。
【0044】[実施例2の効果]上記のようにして形成
した半導体装置(半導体装置A)とポリシリコン部のG
e注入をなくして作成した半導体装置(半導体装置B)
を比較したところ、半導体装置BではVbe−Ic,I
b特性を見た時に低電圧領域でのリーク電流が非常に大
きかったが、半導体装置Aでは殆ど抑えられ、Vbe=
0〜0.5Vの領域でIc,IbがVbeに指数関数的
に依存する関係が明確に見られた。
【0045】[実施例3]図10に本発明による第3の
実施例の構造を示す。
【0046】まずP型基板に、所望の形状にマスキング
を行ないながら、通常のイオン注入法によりAs+ イオ
ンをドーズ量1E15cm-2、加速電圧60keVの条
件で打ち込み、その後N2 雰囲気中1000℃の条件で
アニールすることによりAs+ イオンの拡散を行なって
N型ブロッキング層(301)を形成した。
【0047】続いてB+ イオンを所望の形状にマスキン
グを行ないながら、ドーズ量2E13cm-2、加速電圧
60keVの条件で打ち込み、その後N2 雰囲気中10
00℃の条件でアニールすることによってB+ イオンの
拡散を行なってP型ブロッキング層(302)を形成し
た。この基板にN型エピタキシャル成長を行ない厚さ5
μmのエピ層(303)を形成した。
【0048】このあと、所望の形状にマスキングしなが
ら、通常のイオン注入法によりB+イオンをドーズ量6
E12cm-2、加速電圧100keVで打ち込み、その
後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニールすることに
よりB+ イオンの拡散を行なって、Pウエル(304)
を形成した。
【0049】続いて所望の形状にマスキングを行ないな
がら、通常のイオン注入法により、B+ イオンをドーズ
量7E15、加速電圧30keVの条件で打ち込んで、
その後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニールするこ
とによりP型ブロッキング層(302)のコンタクト領
域(305)を形成した。
【0050】次に通常の低圧CVD法により窒化シリコ
ン膜(306)を1500A堆積し、所望の形状にパタ
ーニングした。続いてO2 =4 1/min、H2 =2
1/min、N2 =5 1/minの雰囲気中100
0℃で5時間酸化を行なうことによりフィールド酸化膜
(307)を形成後、窒化シリコン膜(306)を除去
した。
【0051】このあと所望の形状にマスキングを行ない
ながら、通常のイオン注入法によりドーズ量4E13c
-2、加速電圧85keVでP+ イオンを打ち込み、そ
の後N2 雰囲気中1000℃でアニールすることによっ
てP+ イオンの拡散を行ないベース領域(308)を形
成した。
【0052】さらに所望の形状にマスキングを行ないな
がら、ドーズ量2E15cm-2、加速電圧85keVで
BF2 +イオンの打ち込みを行ない、続けてドーズ量5E
14cm-2、加速電圧100keVでGe+ イオンを打
ち込み、さらに続いてN2 雰囲気中1000℃でアニー
ルすることによってBF2 +イオン、Geイオンの拡散を
行ない、エミッタ領域(309)を形成した。
【0053】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 (310)を3000A堆積して層間絶縁膜とし、
これに通常のホトリソ工程によって所望の形状にエッチ
ングし、開口部を形成した。
【0054】続いて通常の低圧CVD法によりポリシリ
コン層(311)を4400A堆積した。このポリシリ
コン層(311)にドーズ量5E14cm-2,加速電圧
150keVでGe+ イオンを打ち込み、さらにドーズ
量5E15cm-2、加速電圧30keVでB+ イオンを
打ち込んだあと、N2 雰囲気中950℃でアニールする
ことによってGe+ イオンとB+ イオンの拡散を行なっ
てポリシリコン層をP型化した。Ge+ イオンの注入条
件は図7に示すような領域が望ましい。
【0055】続いて通常のホトリソ工程によってポリシ
リコン層(311)を所望の形状にエッチングした。
【0056】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 膜を6000A堆積し、層間絶縁膜(312)を形
成したあと、通常のホトリソ工程によって所望の形状に
エッチングし、開口部を形成した。
【0057】この後通常のスパッタ法によりAlSiを
10000A堆積し、続いて通常のホトリソ工程により
所望の形状にエッチングし、さらにN2 雰囲気中450
℃で30分熱処理することによってAlSiとポリシリ
コンの合金化を行なった。これにより配線電極(31
3)を形成し、本発明による半導体装置を完成した。
【0058】[実施例3の効果]上記のようにして形成
した半導体装置を実施例1で作成した半導体装置と比較
したところ、Al電極の拡散によるエミッタとベースの
ショートが全くなくなり、非常に歩留まりが向上した。
【0059】[実施例4]図11に本発明による第4の
実施例の構造を示す。
【0060】まずP型基板に、所望の形状にマスキング
を行ないながら、通常のイオン注入法によりAs+ イオ
ンをドーズ量1E15cm-2、加速電圧60keVの条
件で打ち込み、その後N2 雰囲気中1000℃の条件で
アニールすることによりAs+ イオンの拡散を行なって
N型ブロッキング層(401)を形成した。続いてB+
イオンを所望の形状にマスキングを行ないながら、ドー
ズ量2E13cm-2、加速電圧60keVの条件で打ち
込み、その後N2 雰囲気中1000℃の条件でアニール
することによってB+ イオンの拡散を行なってP型ブロ
ッキング層(402)を形成した。この基板にエピタキ
シャル成長を行ない厚さ5μmのエピ層(403)を形
成した。このあと、所望の形状にマスキングしながら、
通常のイオン注入法によりB+ イオンをドーズ量6E1
3cm-2、加速電圧100keVで打ち込み、その後N
2 雰囲気中1000℃の条件でアニールすることにより
+ イオンの拡散を行なって、Pウェル(404)を形
成した。
【0061】続いて、所望の形状にマスキングしなが
ら、通常のイオン注入法によりP+ イオンをドーズ量8
E13cm-2、加速電圧150keVで打ち込み、その
後N2雰囲気中1000℃の条件でアニールすることに
よりP+ イオンの拡散を行なってNウェル(405)を
形成した。
【0062】続いて、所望の形状にマスキングしなが
ら、通常のイオン注入法によりB+ イオンをドーズ量1
E15cm-2、加速電圧150keVで打ち込み、その
後N2雰囲気中1000℃の条件でアニールすることに
よりB+ イオンの拡散を行なって、コレクタコンタクト
部(406)を形成した。
【0063】次に通常の低圧CVD法により窒化シリコ
ン膜(407)を1500A堆積し、所望の形状にパタ
ーニングした。続いてO2 =4 l/min、H2 =2
l/min、N2 =5 l/minの雰囲気中100
0℃で5時間酸化を行なうことによりフィールド酸化膜
(408)を形成後、窒化シリコン膜(407)を除去
した。
【0064】続いて、ホトレジストによって所望の形状
にマスキングした後、通常のイオン注入法によってドー
ズ量6E13cm-2、加速電圧50keVでP+ イオン
を打ち込み、N2 雰囲気中950℃でアニールすること
によりP+ イオンの拡散を行なって、PNP BJT部
(41)のベース(409)部を形成した。
【0065】このあと通常の熱酸化法によって表面にS
iO2 (410)を500A形成してゲート絶縁膜とし
た。
【0066】続いて通常の低圧CVD法によりポリシリ
コン層(411)を4400A堆積した。このポリシリ
コン層(411)にドーズ量5E15cm-2、加速電圧
80keVでP+ イオンを打ち込んだあと、N2 雰囲気
中950℃でアニールすることによってP+ イオンの拡
散を行なってポリシリコン層をN型化した。
【0067】続いて通常のホトリソ工程によってポリシ
リコン層(411)を所望の形状にエッチングした。
【0068】このあとホトレジストによって所望の形状
にマスキングした後、通常のイオン注入法によってドー
ズ量1E15cm-2、加速電圧40keVでAs+ イオ
ンを打ち込んで、NMOS部(42)のソース(41
2)、ドレイン(413)部に相当する部分にイオン注
入した。
【0069】続いてホトレジストによって所望の形状に
マスキングした後、通常のイオン注入法によってドーズ
量2E15cm-2、加速電圧50keVでBF2 +イオン
を打ち込み、PMOS部(43)のソース(414)、
ドレイン(415)部及びPNP BJT部(41)の
エミッタ部(416)に相当する部分にイオン注入し、
2 雰囲気中950℃でアニールすることによりAs+
イオン、B+ イオンの拡散を行なった。
【0070】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 膜を6000A堆積し、層間絶縁膜(417)を形
成したあと、通常のホトリソ工程によって所望の形状に
エッチングし、開口部を形成した。
【0071】続いて通常の低圧CVD法によりポリシリ
コン層(418)を4400A堆積した。このポリシリ
コン層(418)にドーズ量5E15cm-2、加速電圧
150keVでGe+ イオンを打ち込み、さらにドーズ
量5E15cm-2、加速電圧30keVでB+ イオンを
打ち込んだあと、N2 雰囲気中950℃でアニールする
ことによってGe+ イオンとB+ イオンの拡散を行なっ
てポリシリコン層をP型化した。ここでGe+ イオンの
注入条件は図7に示す領域におさめるようにすれば良
い。
【0072】続いて通常のホトリソ工程によってポリシ
リコン層(418)を所望の形状にエッチングした。
【0073】このあと通常の常圧CVD法によってSi
2 膜を6000A堆積し、層間絶縁膜(419)を形
成したあと、通常のホトリソ工程によって所望の形状に
エッチングし、開口部を形成した。
【0074】この後通常のスパッタ法によりAlSiを
10000A堆積し、続いて通常のホトリソ工程により
所望の形状にエッチングし、さらにN2 雰囲気中450
℃で30分熱処理することによってAlSiとポリシリ
コンの合金化を行なった。これにより配線電極(42
0)を形成し、本発明による半導体装置を完成した。
【0075】[実施例4の効果]上記のようにして形成
した半導体装置(半導体装置A)を図12に示すような
回路構成で遅延時間を評価したところ、PNP BJT
のエミッタ電極をベース部分直上からはずして形成した
半導体装置(半導体装置B)と比較して、時定数が70
〜80%程度まで低減された。
【0076】なお、上述した各実施例では、IV族多結晶
半導体材料としてポリシリコンを用いたが、ゲルマニウ
ムを主成分としても良い。
【0077】また、上述した各実施例では、第1の注入
工程での注入物としてGeを用いたが、錫、燐、砒素、
アンチモン、ガリウム、インジウムを用いても、同様の
効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体装置のコンタクト部において、複雑な工程や、コ
ストの増加のない構造及び方法により、低融点金属の拡
散を抑制し、素子特性の劣化がない半導体装置及びその
製造方法を提供することができる。このため、本発明を
用いた各種の半導体装置において、以下の具体的な効果
が得られる。
【0079】Vbe−Ic,Ib特性を見た時には、低
電圧領域でのリーク電流が殆ど抑えられ、特性が向上し
た。
【0080】また、Al電極の拡散によるエミッタとベ
ースのショートが全く無くなり、非常に歩留まりが向上
した。
【0081】また、PNP BJTのエミッタ電極をベ
ース部分直上からはずして形成した半導体装置と、遅延
回路において比較したところ、時定数が70〜80%程
度まで低減された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の半導体装置の製造工程
を示す概略断面図。
【図2】本発明による実施例1の半導体装置の製造工程
を示す概略断面図。
【図3】本発明による実施例1の半導体装置の製造工程
を示す概略断面図。
【図4】本発明による実施例1の半導体装置の製造工程
及び構成を示す概略断面図。
【図5】本発明の作用を示すための図であり、本発明が
適用されるポリシリコン/Alコンタクト部を示す概略
図。
【図6】本発明の作用を示すための図であり、ポリシリ
コン、シリコン基板内のAlの拡散の様子を示す図であ
る。
【図7】本発明を実施する際に、所定の不純物濃度を達
成するために限定されるイオン注入条件を示す図であ
る。
【図8】本発明の効果を示す図で、本発明を応用して形
成したバイポーラトランジスタのVbe−Ic,Ib特
性を示す。
【図9】本発明の実施例2の半導体装置を示す概略断面
図。
【図10】本発明の実施例3の半導体装置を示す概略断
面図。
【図11】本発明の実施例4の半導体装置を示す概略断
面図。
【図12】本発明の実施例4の効果が得られる回路構成
を示したものである。
【符号の説明】
101,201,301,401 N型ブロッキング領
域 102,202,302,402 P型ブロッキング領
域 103,203,303,403 エピタキシャル成長
層 104,204,304,404 Pウエル 405 Nウエル 105,305,406 コレクタコンタクト領域 107,206,307,408 フィールド酸化膜 108,308,409 ベース領域 109,207,309,416 エミッタ領域 208 コレクタ領域 410 ゲート絶縁膜 411 ゲート電極 412 NMOSソース部 413 NMOSドレイン部 414 PMOSソース部 415 PMOSドレイン部 110,112,209,211,310,312,4
17,419 層間絶縁膜 111,210,311,418 ポリシリコン電極 113,212,313,420 Al電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/768 H01L 21/88 Q 21/90 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体領域と、該半導体部に被着された
    絶縁膜と、該絶縁膜に形成された開口部を介して該半導
    体領域に接続される配線部とからなる半導体装置におい
    て、 前記配線部は、上層に少なくとも低融点金属を含む金属
    または金属シリサイド、下層にp型不純物を含むIV族多
    結晶半導体材料を配した構成よりなり、かつ該IV族多結
    晶半導体材料層に、ゲルマニウム、錫、燐、砒素、アン
    チモン、ガリウム、インジウムの内少なくとも一元素が
    注入されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記IV族多結晶半導体材料に含まれるゲ
    ルマニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ガリウム、イ
    ンジウムの濃度が、前記IV族多結晶半導体材料表面から
    深さ1000Aで5E19atom/cm3 を越え、か
    つ該IV族多結晶半導体材料全領域でp型不純物濃度を越
    えないことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記IV族多結晶半導体材料が、シリコ
    ン、ゲルマニウムの内少なくとも1元素を主成分とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記IV族多結晶半導体材料層への不純物注入工程が、 ゲルマニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ガリウム、
    インジウムの内の少なくとも一元素を注入する第1の注
    入工程と、 該元素の注入後にp型の不純物を注入する第2の注入工
    程との2工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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DE69424717T DE69424717T2 (de) 1993-03-17 1994-03-16 Verbindungsverfahren einer Verdrahtung mit einem Halbleitergebiet und durch dieses Verfahren hergestellte Halbleitervorrichtung
EP94104127A EP0622832B1 (en) 1993-03-17 1994-03-16 Method of connecting a wiring with a semiconductor region and semiconductor device obtained by this method
US08/670,148 US6190911B1 (en) 1993-03-17 1996-06-27 Semiconductor device and fabrication method thereof

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004335899A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Denso Corp 炭化珪素半導体装置の製造方法

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