JPH0773828A - X線撮像管 - Google Patents
X線撮像管Info
- Publication number
- JPH0773828A JPH0773828A JP23919293A JP23919293A JPH0773828A JP H0773828 A JPH0773828 A JP H0773828A JP 23919293 A JP23919293 A JP 23919293A JP 23919293 A JP23919293 A JP 23919293A JP H0773828 A JPH0773828 A JP H0773828A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- electron beam
- electron
- electron gun
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線撮像管のターゲットへの電子ビームの衝
突角度を垂直にする。 【構成】 ターゲット2の電子ビーム入射側に接近して
フィールドメッシュ6を設けるとともに、該フィールド
メッシュ6の電子銃3側において電子ビーム通路の周囲
を囲むように、電子銃に対してマイナス電位の1個以上
のリング状電極7を配置する。
突角度を垂直にする。 【構成】 ターゲット2の電子ビーム入射側に接近して
フィールドメッシュ6を設けるとともに、該フィールド
メッシュ6の電子銃3側において電子ビーム通路の周囲
を囲むように、電子銃に対してマイナス電位の1個以上
のリング状電極7を配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療あるいは一般産
業の分野において、イメージインテンシファイアあるい
はX線ビジコン等の代わりに用いられる、X線撮像管に
関する。
業の分野において、イメージインテンシファイアあるい
はX線ビジコン等の代わりに用いられる、X線撮像管に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線撮像管は、入射したX線像に対応し
た電荷像を光導電膜上に形成し、その電荷像を電子ビー
ムで走査することによりビデオ信号として取り出すもの
である。この場合、X線を蛍光面で受けて発光を生じさ
せ、その光を光導電膜に導く構成を取るものと、光導電
膜に直接X線を入射させて電荷像を形成するものとがあ
る。
た電荷像を光導電膜上に形成し、その電荷像を電子ビー
ムで走査することによりビデオ信号として取り出すもの
である。この場合、X線を蛍光面で受けて発光を生じさ
せ、その光を光導電膜に導く構成を取るものと、光導電
膜に直接X線を入射させて電荷像を形成するものとがあ
る。
【0003】このX線撮像管はたとえば図2に示すよう
に構成されている。真空のガラス外囲器1中にターゲッ
ト(光導電膜)2を配置してX線が入射するようにして
おき、電子銃3と電極4とを設けて、この電子銃3から
ターゲット2に向けて電子ビームを発射し、偏向コイル
5で電子ビームを偏向させて走査する。
に構成されている。真空のガラス外囲器1中にターゲッ
ト(光導電膜)2を配置してX線が入射するようにして
おき、電子銃3と電極4とを設けて、この電子銃3から
ターゲット2に向けて電子ビームを発射し、偏向コイル
5で電子ビームを偏向させて走査する。
【0004】このX線撮像管においては、ターゲット2
に対して電子ビームを垂直にランディングさせる必要が
ある。こうしないと電子の衝突により2次電子放出が多
くなり、撮像管としての機能が得られないからである。
そのための構成として、従来では、ターゲット2の前面
(電子ビームの入射側)にフィールドメッシュ6を配置
し、これに電子銃3に対してはプラスの高電位をかけ、
このフィールドメッシュ6を通過した電子がターゲット
2に対して垂直方向になるようなコリメーション作用を
行なわせるようにしている。
に対して電子ビームを垂直にランディングさせる必要が
ある。こうしないと電子の衝突により2次電子放出が多
くなり、撮像管としての機能が得られないからである。
そのための構成として、従来では、ターゲット2の前面
(電子ビームの入射側)にフィールドメッシュ6を配置
し、これに電子銃3に対してはプラスの高電位をかけ、
このフィールドメッシュ6を通過した電子がターゲット
2に対して垂直方向になるようなコリメーション作用を
行なわせるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィールドメッシュ6ではコリメーション作用が不
十分であり、とくに大口径となったときに電子ビームは
大きな角度に偏向させられるため、その方向を中心軸に
平行な方向に戻してターゲット2へ垂直にランディング
させることができない、つまり電子ビームとフィールド
メッシュ6との角度θが90°にならない、という問題
がある。
うなフィールドメッシュ6ではコリメーション作用が不
十分であり、とくに大口径となったときに電子ビームは
大きな角度に偏向させられるため、その方向を中心軸に
平行な方向に戻してターゲット2へ垂直にランディング
させることができない、つまり電子ビームとフィールド
メッシュ6との角度θが90°にならない、という問題
がある。
【0006】この発明は、上記に鑑み、大口径の場合で
もターゲットへの電子ビームの垂直ランディングを容易
に達成できるように改善した、X線撮像管を提供するこ
とを目的とする。
もターゲットへの電子ビームの垂直ランディングを容易
に達成できるように改善した、X線撮像管を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるX線撮像管においては、X線像に対
応する電荷像が形成されるターゲットと、該ターゲット
に向けて電子ビームを発生する電子銃と、該電子ビーム
を偏向させて上記ターゲット面を走査する偏向コイル
と、上記ターゲットの電子ビーム入射側に接近して設け
られたフィールドメッシュと、該フィールドメッシュの
電子銃側において電子ビーム通路の周囲を囲むように配
置された上記電子銃に対してマイナス電位の1個以上の
リング状電極とを備えることが特徴となっている。
め、この発明によるX線撮像管においては、X線像に対
応する電荷像が形成されるターゲットと、該ターゲット
に向けて電子ビームを発生する電子銃と、該電子ビーム
を偏向させて上記ターゲット面を走査する偏向コイル
と、上記ターゲットの電子ビーム入射側に接近して設け
られたフィールドメッシュと、該フィールドメッシュの
電子銃側において電子ビーム通路の周囲を囲むように配
置された上記電子銃に対してマイナス電位の1個以上の
リング状電極とを備えることが特徴となっている。
【0008】
【作用】フィールドメッシュの電子銃側に、電子銃に対
してマイナス電位の1個以上のリング状電極が、電子ビ
ーム通路の周囲を囲むように配置されているので、これ
に近づいてくる電子ビームはマイナスの電荷に反発して
曲げられる。そのため、大きな角度で偏向された電子ビ
ームほど、このリング状電極に近づくので、強く曲げら
れ、結果的にターゲットに対して直角な方向に向けられ
る。
してマイナス電位の1個以上のリング状電極が、電子ビ
ーム通路の周囲を囲むように配置されているので、これ
に近づいてくる電子ビームはマイナスの電荷に反発して
曲げられる。そのため、大きな角度で偏向された電子ビ
ームほど、このリング状電極に近づくので、強く曲げら
れ、結果的にターゲットに対して直角な方向に向けられ
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、ガ
ラス外囲器1は真空に保たれ、その中にターゲット(光
導電膜)2が配置される。この図の右方向からX線が入
射し、その入射X線画像に対応した電荷像がこのターゲ
ット2上に形成される。このガラス外囲器1内には、タ
ーゲット2とは反対側(左側)端部には電子銃3が配置
され、ターゲット2と電子銃3との間にいくつかのリン
グ状の電極4が配置される。ガラス外囲器1の周囲には
電子銃3から発生し、ターゲット2の方向に向かう電子
ビームを偏向させるための偏向コイル5が配置される。
図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、ガ
ラス外囲器1は真空に保たれ、その中にターゲット(光
導電膜)2が配置される。この図の右方向からX線が入
射し、その入射X線画像に対応した電荷像がこのターゲ
ット2上に形成される。このガラス外囲器1内には、タ
ーゲット2とは反対側(左側)端部には電子銃3が配置
され、ターゲット2と電子銃3との間にいくつかのリン
グ状の電極4が配置される。ガラス外囲器1の周囲には
電子銃3から発生し、ターゲット2の方向に向かう電子
ビームを偏向させるための偏向コイル5が配置される。
【0010】さらに、このガラス外囲器1中に、ターゲ
ット2の電子銃3側の近傍において、フィールドメッシ
ュ6が配置されるととともに、このフィールドメッシュ
6の電子銃3側の近傍に、複数個(この図では2個)の
リング状電極7が配置される。
ット2の電子銃3側の近傍において、フィールドメッシ
ュ6が配置されるととともに、このフィールドメッシュ
6の電子銃3側の近傍に、複数個(この図では2個)の
リング状電極7が配置される。
【0011】これらターゲット2、電子銃3、電極4、
フィールドメッシュ6、リング状電極7はコントロール
ユニット8に接続されてそれぞれ電位が印加されてい
る。すなわち、電子銃3の電位を基準にすると、ターゲ
ット2の電位はプラスの高電位となっており、フィール
ドメッシュ6もプラスの電位であるが、リング状電極7
の電位はマイナスとなっている。また偏向コイル5には
このコントロールユニット8によって偏向電流が与えら
れ、電子ビームの走査がなされるようになっている。
フィールドメッシュ6、リング状電極7はコントロール
ユニット8に接続されてそれぞれ電位が印加されてい
る。すなわち、電子銃3の電位を基準にすると、ターゲ
ット2の電位はプラスの高電位となっており、フィール
ドメッシュ6もプラスの電位であるが、リング状電極7
の電位はマイナスとなっている。また偏向コイル5には
このコントロールユニット8によって偏向電流が与えら
れ、電子ビームの走査がなされるようになっている。
【0012】電子銃3から発生した電子ビームはターゲ
ット2へ向かうが、その間に偏向コイル5によって偏向
され、ターゲット2の面を走査する。大きな角度で偏向
された電子ビームはリング状電極7の近くを通ることに
なるため、そのマイナスの電位に反発し、強く曲げられ
る。小さな角度で偏向された電子ビームはリング状電極
7から遠い部分(中心部分)を通るので、曲げられる度
合いは小さい。その結果、すべての電子ビームはターゲ
ット2に垂直な方向に向けられることになる。これに加
えてフィールドメッシュ6の作用によって電子ビームの
ターゲット2への垂直ランディングが達成される。
ット2へ向かうが、その間に偏向コイル5によって偏向
され、ターゲット2の面を走査する。大きな角度で偏向
された電子ビームはリング状電極7の近くを通ることに
なるため、そのマイナスの電位に反発し、強く曲げられ
る。小さな角度で偏向された電子ビームはリング状電極
7から遠い部分(中心部分)を通るので、曲げられる度
合いは小さい。その結果、すべての電子ビームはターゲ
ット2に垂直な方向に向けられることになる。これに加
えてフィールドメッシュ6の作用によって電子ビームの
ターゲット2への垂直ランディングが達成される。
【0013】さらに、この垂直ランディングの精度を向
上させるため、複数のリング状電極7のそれぞれに印加
する電圧を、電子ビームの偏向角度すなわちターゲット
2への衝突位置に応じて変化させることが好ましい。つ
まり、電子ビームのターゲット2への衝突位置が図1の
a、b、c、…である場合に、その位置に応じて電子ビ
ームの軌道が異なるので、リング状電極7からの距離が
異なり、リング状電極7による電子ビームの曲げる作用
の度合いが異なる。そこで、この位置(軌道)に合わせ
て、電子ビームが最適軌道を通り、垂直にターゲット2
にランディングするように、リング状電極7の各々の電
位を変化させるのである。
上させるため、複数のリング状電極7のそれぞれに印加
する電圧を、電子ビームの偏向角度すなわちターゲット
2への衝突位置に応じて変化させることが好ましい。つ
まり、電子ビームのターゲット2への衝突位置が図1の
a、b、c、…である場合に、その位置に応じて電子ビ
ームの軌道が異なるので、リング状電極7からの距離が
異なり、リング状電極7による電子ビームの曲げる作用
の度合いが異なる。そこで、この位置(軌道)に合わせ
て、電子ビームが最適軌道を通り、垂直にターゲット2
にランディングするように、リング状電極7の各々の電
位を変化させるのである。
【0014】電子ビームは上記のように走査されてお
り、その軌道は刻々変化している。そこで、その走査に
同期して(つまり水平・垂直同期信号に同期して)リン
グ状電極7の各々の電位を、コントロールユニット8に
よってコントロールすれば、どの位置にランディングす
る場合でも最適な軌道とすることができ、垂直度の精度
が高まる。
り、その軌道は刻々変化している。そこで、その走査に
同期して(つまり水平・垂直同期信号に同期して)リン
グ状電極7の各々の電位を、コントロールユニット8に
よってコントロールすれば、どの位置にランディングす
る場合でも最適な軌道とすることができ、垂直度の精度
が高まる。
【0015】なお、上記の実施例ではリング状電極7は
2個としているが、1個でもよいし、また3個以上でも
よい。
2個としているが、1個でもよいし、また3個以上でも
よい。
【0016】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明のX線撮像管によれば、偏向角の大きな場合でも
電子ビームをターゲットに対して垂直にランディングさ
せることができ、とくに大口径のX線撮像管に効果的で
ある。
の発明のX線撮像管によれば、偏向角の大きな場合でも
電子ビームをターゲットに対して垂直にランディングさ
せることができ、とくに大口径のX線撮像管に効果的で
ある。
【図1】この発明の一実施例の模式的な断面図。
【図2】従来例の模式的な断面図。
1 ガラス外囲器 2 ターゲット 3 電子銃 4 電極 5 偏向コイル 6 フィールドメッシュ 7 リング状電極 8 コントロールユニット
Claims (1)
- 【請求項1】 X線像に対応する電荷像が形成されるタ
ーゲットと、該ターゲットに向けて電子ビームを発生す
る電子銃と、該電子ビームを偏向させて上記ターゲット
面を走査する偏向コイルと、上記ターゲットの電子ビー
ム入射側に接近して設けられたフィールドメッシュと、
該フィールドメッシュの電子銃側において電子ビーム通
路の周囲を囲むように配置された上記電子銃に対してマ
イナス電位の1個以上のリング状電極とからなることを
特徴とするX線撮像管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23919293A JPH0773828A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | X線撮像管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23919293A JPH0773828A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | X線撮像管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0773828A true JPH0773828A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=17041092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23919293A Pending JPH0773828A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | X線撮像管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0773828A (ja) |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP23919293A patent/JPH0773828A/ja active Pending
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