JPH0773642A - テープリール - Google Patents

テープリール

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JPH0773642A
JPH0773642A JP21676793A JP21676793A JPH0773642A JP H0773642 A JPH0773642 A JP H0773642A JP 21676793 A JP21676793 A JP 21676793A JP 21676793 A JP21676793 A JP 21676793A JP H0773642 A JPH0773642 A JP H0773642A
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JP
Japan
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clamper
reel
magnetic tape
reel member
boss
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Withdrawn
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JP21676793A
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Inventor
Takashi Ota
孝 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 落下等においてもクラックの発生を防止して
耐衝撃特性の向上を図るとともに成形時の湯流れを良好
にして成形特性の向上を図る。 【構成】 上フランジ部31が形成されたボス部32の
周面近傍位置にクランパー押出し穴35を穿設した上リ
ール部材30と、下フランジ部41が形成されたボス部
42、46の一部を周面方向に切り欠いてクランパー嵌
着部43を設けかつこのクランパー嵌着部43に臨んで
クランパー保持片51を形成した下リール部材40と、
磁気テープ1の終端部を挟むようにしてクランパー嵌着
部43に嵌着されるクランパー部材60とからなり、ク
ランパー押出し穴35に対応してクランパー嵌着部43
に嵌着されたクランパー部材60を上フランジ部31と
クランパー保持片51との間で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープレコーダ、情報
処理装置等に用いられ、情報信号を記録する磁気テープ
を巻装してなるテープリールに関し、さらに詳しくは上
フランジ部が形成された上リール部材と、下フランジ部
が形成された下リール部材とを一体に結合したいわゆる
フランジ付きテープリールにおける磁気テープの終端部
を掛止めするクランプ部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】情報信号の記録媒体としてテープレコー
ダ或いは情報処理装置の外部記憶装置等に用いられる磁
気テープを巻装するテープリールは、磁気テープの巻取
りガイドとなるフランジ部が両側面に設けられたフラン
ジ付きテープリールと、フランジ部を有していないフラ
ンジレステープリールとがある。フランジレステープリ
ールは、例えば、パーソナルユース用或いはホームユー
ス用のテープレコーダ等に使用されるテープカセット等
のように、磁気テープの巻取り量が比較的少ない場合に
用いられ、合成樹脂材料によって略円筒形に成形された
リールハブによって構成されている。
【0003】一方、フランジ付きテープリールは、ボス
部の一方側の周縁部に上フランジ部が一体に形成された
上リール部材と、磁気テープが巻装される磁気テープ巻
装部を構成するボス部の一方側の周縁部に下フランジ部
が一体に形成された下リール部材とを、互いのボス部を
嵌合して一体に結合することによって構成しており、ビ
デオテープレコーダ用のテープカセットや、業務用のテ
ープレコーダ或いは情報処理装置の外部記憶装置用のよ
うに比較的磁気テープの巻取り量が多いテープリールに
用いられている。
【0004】また、テープリールには、磁気テープの終
端部を掛止めするためのクランパー機構を備えている。
このクランパー機構は、磁気テープ巻装部を構成するリ
ールハブのボス部の一部を幅方向に切り欠いて形成した
クランパー嵌着部に、クランパー部材を、磁気テープの
終端部或いはセンシングテープ部をボス部との間に挟み
込むようにして嵌着し、この嵌着状態においてボス部の
周面と同一面となってボス部と協働して磁気テープ巻装
部を構成するようにしている。クランパー部材は、例え
ば磁気テープが途中で切断されたり、リーダテープ部分
がうまく巻装されていなかったりした場合において、磁
気テープの巻き直しを可能とするため、クランパー嵌着
部に着脱自在であることが好ましい。
【0005】フランジレステープリールにおいては、テ
ープハブは筒状に形成されていることから、クランパー
部材はテープハブの側面方向に抜き取ることができる。
しかしながら、フランジ付きテープリールにおいては、
両側面部に形成したフランジ部によって、クランパー部
材を側面方向に抜き取ることが困難である。
【0006】従来のフランジ付きテープリール2は、図
10乃至図15に示すように、ボス部4の一方側の周縁
部に上フランジ部5が一体に形成された合成樹脂製の上
リール部材3と、ボス部が一方側の周縁部に下フランジ
部8が一体に形成された外周ボス部7とリール軸が嵌挿
されるリール軸孔10が設けられた内周ボス部9とから
なる2重に構成された合成樹脂製の下リール部材6とを
組み合わせて構成している。
【0007】上リール部材3の上フランジ部5には、ボ
ス部4に近接した位置に後述するクランパー部材17の
外形寸法よりもやや大きな開口寸法を有する矩形のクラ
ンパー取り出し穴11が開設されている。また、下リー
ル部材6の外周ボス部7は、周面上に磁気テープ1が巻
装されて磁気テープ巻装部として構成されるとともにそ
の一部は円周方向に切り欠かれてクランパー嵌着部12
が設けられている。また、下リール部材6の内周ボス部
8のリール軸孔10には、複数の回り止めリブ13が軸
方向に突出して形成されている。
【0008】クランパー嵌着部12を構成する外周ボス
部7の相対向する切欠き端部14A、14Bは、図14
に示すように、係合凸部として構成されるとともに、ク
ランパー嵌着部12の略中央部に位置して断面略コ字状
の係合部15が下フランジ部8の表面より突出形成され
ている。したがって、切欠き端部14A、14Bと係合
部15との間には、クランク状のスリットが構成され
る。また、クランパー嵌着部12部分の強度を保持する
ため、係合部15の下側位置は補強リブ16によって連
結されている。
【0009】下リール部材6のクランパー嵌着部12に
は、外周ボス部7の切り欠き端部14A、14Bとの間
で磁気テープ1の終端部或いはセンシングテープ部を挟
み込むようにして合成樹脂製のクランパー部材17が嵌
着される。クランパー部材17は、図15に示すよう
に、クランパー嵌着部12に嵌着された状態において、
クランパー嵌着部12のクランク状のスリットに介挿さ
れて切欠き端部14A、14B及び係合部15とに相対
係合する一対の弾性爪部18A、18Bが両端部から内
周側へと突設された断面略コ字状に形成されている。
【0010】また、クランパー部材17は、外周ボス部
7の周面と同一曲率の外周面を有しており、下リール部
材6のクランパー嵌着部12に嵌着された状態におい
て、外周ボス部7の周面と同一面となって外周ボス部7
と協働して磁気テープ巻装部を構成する。このようにし
てクランパー嵌着部12にクランパー部材17を嵌着し
た下リール部材6と上リール部材3とは、上リール部材
3のボス部4を下リール部材6の外周ボス部7に嵌合す
るようにして組み合わされた後、接合部分を超音波溶着
することによって一体化される。
【0011】以上のように構成されたフランジ付きテー
プリール2は、リール軸孔10にリール軸を嵌挿するよ
うにして記録再生装置のリール台に装填され、記録再生
装置の再生動作或いは巻取り動作が行なわれると、クラ
ンパー部材15と外周ボス部7の切り欠き端部14A、
14Bとの間に終端部を挟み込まれた磁気テープ1が外
周ボス部7の周面上に順次巻き取られていく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
フランジ付きテープリール2にあっては、磁気テープ1
が途中で切断されたり、リーダテープ部分が外周ボス部
7上にうまく巻装されていなかったりした場合におい
て、下リール部材6のクランパー嵌着部12からクラン
パー部材17を取り外して磁気テープ1の巻き直しが行
われる。
【0013】この場合、クランパー部材17は、下リー
ル部材6の外側からクランパー嵌着部12によって構成
された下フランジ部8の開口部よりピン等を差し込んで
上リール部材3側に向かって強く押し出されることによ
って、上リール部材3に設けたクランパー取り出し穴1
1から取り出される。
【0014】このため、上リール部材3には、比較的大
きな開口寸法を有するクランパー取り出し穴11が形成
されるため、誤ってこのフランジ付きテープリール2を
落下させたりして衝撃を与えたりすると、クランパー取
り出し穴11部分から上フランジ部5に向かってクラッ
クが発生するといった問題点があった。また、直交する
ボス部4と上フランジ部5との連設部分に比較的大きな
開口寸法を有するクランパー取り出し穴11が形成され
るため、成形時における溶融樹脂の流れが不均一とな
り、成形特性が悪いといった問題点もあった。
【0015】なお、下リール部材6は、外周ボス部7と
内周ボス部9の2重ボス構造を備えており、リール軸孔
10には複数の回り止めリブ13を設ける等によって、
比較的強固に形成されており、また、クランパー嵌着部
12の開口部も外周ボス部7と内周ボス部9との間に位
置して開口されているため、落下衝撃等によって例えば
クランパー嵌着部12からクラックが発生するといった
ことは無い。
【0016】したがって、本発明は、誤って落下させた
りした場合等においてもフランジ部におけるクラックの
発生等が防止されることによって落下衝撃特性の向上が
図られ、また成形時の湯流れが良好となって成形特性の
向上が図られたテープリールを提供することを目的に提
案されたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係るテープリールは、ボス部の一方側の周縁部
には上フランジ部が一体に形成されるとともにこの上フ
ランジ部のボス部の周面近傍に対応した位置にクランパ
ー押出し穴が穿設された上リール部材と、磁気テープが
巻装される磁気テープ巻装部を構成するボス部の一方側
の周縁部には下フランジ部が一体に形成されるとともに
ボス部の一部を周面方向に切り欠いてクランパー嵌着部
が設けられかつこのクランパー嵌着部に臨んでボス部側
から薄肉のクランパー保持片が突設された下リール部材
と、磁気テープの終端部をボス部との間に挟み込むよう
にしてクランパー嵌着部に嵌着されるとともにこの嵌着
状態においてボス部の周面と同一面となってボス部と協
働して磁気テープ巻装部を構成するクランパー部材とを
備え、上リール部材と下リール部材とを、クランパー押
出し穴とクランパー嵌着部とが相対するようにして結合
することによって、クランパー嵌着部に嵌着されたクラ
ンパー部材は、上リール部材の上フランジ部とクランパ
ー保持片とによって嵌着状態が保持されるように構成し
たことを特徴とする。
【0018】また、本発明に係るテープリールは、少な
くとも上リール部材は、磁気テープ巻装部の磁気テープ
の巻装状態を視認可能とする透明若しくは半透明な合成
樹脂材料によって成形されたことを特徴とする。
【0019】
【作用】以上の構成を備える本発明に係るテープリール
によれば、下リール部材のボス部を切り欠いて形成した
クランパー嵌着部にはクランパー部材が嵌着される。こ
のクランパー部材とボス部の切り欠き端部との間に、磁
気テープの終端部或いは磁気テープに接続されたセンシ
ングテープが挟み込まれることによって、磁気テープは
下リール部材に掛け止めされる。クランパー嵌着部に嵌
着されたクランパー部材は、外周面がボス部の周面と同
一面を構成することによって、協働して磁気テープ巻装
部を構成し、磁気テープを巻き取っていく。
【0020】上リール部材に設けたクランパー押出し穴
と下リール部材に設けたクランパー嵌着部とが相対する
ようにして、上フランジ部が形成された上リール部材と
下フランジ部が形成された下リール部材とは互いに突き
合わされて一体的に結合される。上リール部材と下リー
ル部材とを結合した状態において、クランパー嵌着部に
嵌着されたクランパー部材は、上フランジ部とクランパ
ー嵌着部に臨んでボス部側から一体に突設された薄肉の
クランパー保持片によって保持される。
【0021】クランパー部材は、上リール部材に設けた
クランパー押出し穴から挿入したピン等を挿入して下リ
ール部材側に強く押圧することによって、クランパー保
持片を弾性変形させながらクランパー嵌着部から取り出
される。クランパー部材を取り出すことよって、磁気テ
ープの巻き直し操作が可能とされる。上リール部材に
は、ピンの差し込みを可能とする小径のクランパー押出
し穴が設けられるため、誤ってテープリールを落下させ
たりした場合でも、上リール部材にクラックが発生する
ことは無い。また、成形時における湯流れも良好であ
り、仕上がりの良い上リール部材を得ることができる。
【0022】上リール部材を透明な合成樹脂材料によっ
て成形したことにより、磁気テープ巻装部に巻装された
磁気テープの巻装状態が外部から視認可能となる。した
がって、磁気テープが不安定な状態のまま磁気テープ巻
装部に巻装されて、皺寄り或いは折れ込みといったテー
プダメージが発生する前に、磁気テープの巻き直し操作
を可能とする。
【0023】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。実施例テープリール20は、アク
リル樹脂等の透明な合成樹脂材料によって成形され、上
フランジ部31を構成する円板部の中央部分を一方側に
膨出して中心穴33を有するボス部32が形成された上
リール部材30と、やや硬質の合成樹脂、例えばABS
樹脂によって成形され、下フランジ部41が一体に形成
された外周ボス部42と、リール軸が嵌挿されるリール
軸孔47が設けられた内周ボス部46とからなる2重に
構成された下リール部材40及びこの下リール部材40
に組み付けられて磁気テープ1を掛け止めするクランパ
ー部材60とから構成されている。
【0024】上リール部材30のボス部32は、後述す
る下リール部材40との組み合わせ操作を容易とするた
めに、膨出側に向かって次第に外径を小ならしめるよう
にテーパが付されており、図2に示すように、その一部
には軸方向の切欠き部34が設けられている。そして、
上フランジ部31には、この切欠き部34に臨んだ位置
にクランパー押出し穴35が穿設されている。このクラ
ンパー押出し穴35は、後述するように、クランパー部
材60を押し出すための押出しピン36の差し込みを可
能とする小径の透孔として構成されている。
【0025】下リール部材40の外周ボス部42は、上
リール部材30のボス部32よりも大径とされ、その一
部を軸方向に切り欠いてクランパー嵌着部43が形成さ
れている。このクランパー嵌着部43は、内周ボス部4
6に沿って下フランジ部41の底面側に開口され、後述
するクランパー部材60を通過させ得る開口寸法を有し
たクランパー取出し穴44として構成されている。な
お、下フランジ部41の底面部には、リール軸穴47と
同心に複数の環状補強リブ45が一体に形成されてい
る。
【0026】下リール部材40の内周ボス部46は、上
リール部材30のボス部32とほぼ同径とされるととも
にこのボス部32の軸方向の長さ寸法分外周ボス部42
よりも軸方向の長さ寸法が小とされている。したがっ
て、内周ボス部46は、下フランジ部41の上面側にお
いては外周ボス部42の内周側に延在するとともに、下
フランジ部41の底面側においては補強リブ45と同じ
高さ寸法宛突出されている。この内周ボス部46のリー
ル軸穴47には、複数の回り止めリブ48が軸方向に突
出して形成されている。
【0027】クランパー嵌着部43を構成する外周ボス
部42の相対向する切欠き端部49A、49Bは、図6
に示すように、断面がクランク状に形成成されている。
このクランパー嵌着部43の略中央部に突出位置するよ
うにして、内周ボス部46の周面には断面が略逆凸字状
の係合凸部50が一体に形成されている。また、係合凸
部50の底面部には薄肉であって外周側へと突出する矩
形板によって構成されたクランパー保持片51が一体に
突設されている。したがって、クランパー保持片51
は、厚み方向、換言すれば軸方向に対して弾性変形自在
とされている。
【0028】以上のように、クランパー嵌着部43は、
外周ボス部42の切り欠き端部49A、49Bと係合凸
部50及び内周ボス部46によって囲まれた略コ字状の
空間部として構成され、このコ字状空間部に適合する断
面略コ字状に形成された合成樹脂製のクランパー部材6
0が嵌着される。クランパー部材60の基本形状は、上
述した従来のテープリール2のクランパー部材17とほ
ぼ同形であって、基部61の幅寸法はクランパー嵌着部
43を構成する外周ボス部42の切り欠き幅寸法とほぼ
等しく、また基部61の外周面は外周ボス部42の周面
と同一曲率に形成されている。さらに、基部61の両端
部には、図6に示すように、係合凸部50の幅寸法とほ
ぼ等しい間隔で対向離間された一対の弾性爪部62A、
62Bが一体に形成されている。
【0029】クランパー部材60は、下リール部材40
の上方側から、弾性爪部62A、62Bを外周ボス部4
2の切り欠き端部49A、49Bと係合凸部50との間
に嵌合するようにして差し込むことによって、クランパ
ー嵌着部43に嵌着される。上述したように、クランパ
ー部材60は、基部61の外周面の曲率が外周ボス部4
2の周面と同曲率に形成されていることから、このクラ
ンパー部材60をクランパー嵌着部43に嵌着した状態
において、外周ボス部42の周面と同一面となって外周
ボス部42と協働して磁気テープ巻装部を構成する。
【0030】このクランパー部材60の嵌着操作に際し
て、図6に示すように、磁気テープ1の終端部が弾性爪
部62Aと切り欠き端部49Aとの間に挟み込まれるこ
とによって、テープリール20に掛け止めされる。クラ
ンパー嵌着部43にクランパー部材60を嵌着した下リ
ール部材40と上リール部材30とは、上リール部材3
0のボス部32を下リール部材40の内周ボス部46の
端面に突き当てるようにして外周ボス部42の内穴に嵌
合するとともに、上リール部材30の上フランジ部31
に下リール部材40の外周ボス部42の端面を突き当て
るようにして組み合わせる。
【0031】勿論、上リール部材30と下リール部材4
0とを組み合わせるに際して、上リール部材30の上フ
ランジ部31に穿設したクランパー押出し穴35と、下
リール部材40に設けたクランパー嵌着部43に嵌着さ
れたクランパー部材60とが対向される。しかる後、上
リール部材30と下リール部材40との上記突き当て部
分を超音波溶着することによって、上リール部材30と
下リール部材40とが一体に結合され、テープリール2
0が構成される。
【0032】以上のように構成されたテープリール20
は、リール軸孔47にリール軸を嵌挿するようにして記
録再生装置のリール台に装填され、記録再生装置の再生
動作或いは巻取り動作が行なわれると、クランパー部材
60と外周ボス部42の切り欠き端部49Aとの間に終
端部を挟み込まれた磁気テープ1が、外周ボス部42の
周面上に順次巻き取られていく。この磁気テープ1の巻
取状態は、透明な合成樹脂材料によって形成された上リ
ール部材30の上フランジ部31から視認することがで
きる。
【0033】したがって、磁気テープ1が巻き取り途中
で折れ曲がったり、一定の状態で巻き取りが行われてい
ない場合或いは磁気テープ1が途中で切断されたり、リ
ーダテープ部分が外周ボス部42上にうまく巻装されな
かった場合等には、磁気テープ1の巻き直し操作が行わ
れる。
【0034】すなわち、磁気テープ1の巻き直し操作
は、図8に示すように、上リール部材30の上フランジ
部31に穿設したクランパー押出し穴35からクランパ
ー押出しピン36を差し込んで、クランパー押出し穴3
5に対向配置されたクランパー部材60を下リール部材
40側へと強く押圧する。このクランパー押出しピン3
6の押圧操作によって、クランパー部材60の底面部を
保持しているクランパー保持片51は、図9矢印に示す
ように弾性偏位する。そして、クランパー押出しピン3
6をさらに押圧操作することによって、クランパー部材
60は、クランパー嵌着部43に沿って下リール部材4
0の底面側へと移動し、クランパー取出し穴44から取
り出される。
【0035】このようにして、クランパー部材60をク
ランパー嵌着部43から取り外すことによって、クラン
パー部材60の弾性爪部62Aと外周ボス部42の切り
欠き端部49Aとの間に挟み込むことによって終端部を
掛け止めされた磁気テープ1も取り外すことができ、切
断箇所のセンシングテープを利用した接続処理、一定状
態への巻き直し処理等が行われる。しかる後、クランパ
ー部材60をクランパー取出し穴44から挿入してクラ
ンパー嵌着部43に再嵌着することによって、磁気テー
プ1を磁気テープ巻装部を構成する下リール部材40の
外周ボス部42に再掛け止めする。
【0036】なお、上記実施例テープリール20におい
ては、下リール部材40のボス部を外周ボス部42と内
周ボス部46とからなる2重のボス部として構成した
が、例えばリール軸穴と下フランジ部とが同一のボス部
に直接設けるように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るテープリールによれば、下リール部材のクランパー嵌
着部に嵌着されたクランパー部材を、上リール部材に設
けた上フランジ部とクランパー嵌着部に突出するように
して下リール部材に設けた弾性変形自在なクランパー保
持片とによって保持するように構成したことにより、上
リール部材にはクランパー部材を下リール部材から取り
出すための小径のクランパー押出し穴のみが穿設され、
誤ってテープリールを落下させてしまった場合でも、ク
ランパー押出し穴部分からクラックが生じてフランジ部
が破損するといった不都合の発生は確実に防止される。
【0038】また、クランパー押出し穴は、上リール部
材の直交するボス部と上フランジ部との連設部分に形成
されるが、小径に構成されているため、成形時における
湯流れも良好であって、仕上がりの良い上リール部材を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープリールの縦断面図である。
【図2】同テープリールを構成する上リール部材の底面
図である。
【図3】同テープリールを構成する下リール部材の底面
図である。
【図4】同下リール部材のクランパー嵌着部にクランパ
ー部材を嵌着した状態の底面図である。
【図5】同下リール部材の縦断面図である。
【図6】同下リール部材の要部平面図である。
【図7】同下リール部材の要部拡大縦断面図である。
【図8】同テープリールのクランパー嵌着部からクラン
パー部材を取り出す操作を説明する縦断面図である。
【図9】同クランパー部材の取り出す操作を説明する要
部拡大縦断面図である。
【図10】従来のテープリールの底面図である。
【図11】同テープリールの縦断面図である。
【図12】同テープリールを構成する下リール部材の底
面図である。
【図13】同下リール部材の縦断面図である。
【図14】同下リール部材の要部拡大平面図である。
【図15】同下リール部材のクランパー嵌着部にクラン
パー部材を嵌着した状態の平面図である。
【符号の説明】 1・・・磁気テープ 20・・・テープリール 30・・・上リール部材 31・・・上フランジ部 32・・・ボス部 35・・・クランパー押出し穴 36・・・押出しピン 40・・・下リール部材 41・・・下フランジ部 42・・・外周ボス部 43・・・クランパー嵌着部 46・・・内周ボス部 47・・・リール軸穴 49・・・切り欠き端部 51・・・クランパー保持片 60・・・クランパー部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部の一方側の周縁部には上フランジ
    部が一体に形成されるとともにこの上フランジ部のボス
    部の周面近傍に対応した位置にクランパー押出し穴が穿
    設された上リール部材と、 磁気テープが巻装される磁気テープ巻装部を構成するボ
    ス部の一方側の周縁部には下フランジ部が一体に形成さ
    れるとともにボス部の一部を周面方向に切り欠いてクラ
    ンパー嵌着部が設けられかつこのクランパー嵌着部に臨
    んでボス部側から薄肉のクランパー保持片が突設された
    下リール部材と、 磁気テープの終端部をボス部との間に挟み込むようにし
    てクランパー嵌着部に嵌着されるとともにこの嵌着状態
    においてボス部の周面と同一面となってボス部と協働し
    て磁気テープ巻装部を構成するクランパー部材とを備
    え、 上リール部材と下リール部材とを、クランパー押出し穴
    とクランパー嵌着部とが相対するようにして結合するこ
    とによって、クランパー嵌着部に嵌着されたクランパー
    部材は、上リール部材の上フランジ部とクランパー保持
    片とによって嵌着状態が保持されるように構成したこと
    を特徴とするテープリール。
  2. 【請求項2】 少なくとも上リール部材は、磁気テープ
    巻装部の磁気テープの巻装状態を視認可能とする透明若
    しくは半透明な合成樹脂材料によって成形されたことを
    特徴とする請求項1記載のテープリール。
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