JPH07726B2 - アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 - Google Patents
アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法Info
- Publication number
- JPH07726B2 JPH07726B2 JP61023894A JP2389486A JPH07726B2 JP H07726 B2 JPH07726 B2 JP H07726B2 JP 61023894 A JP61023894 A JP 61023894A JP 2389486 A JP2389486 A JP 2389486A JP H07726 B2 JPH07726 B2 JP H07726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylamide polymer
- aqueous solution
- polymer
- acrylamide
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 アクリルアミド系重合体は、高分子凝集剤、製紙用薬
剤、石油回収用薬剤等多くの分野において、特に水溶液
状態で使用されている。本発明は、水溶液状態における
アクリルアミド系重合体の分解を防ぎ、これを安定化す
る方法に関するものである。
剤、石油回収用薬剤等多くの分野において、特に水溶液
状態で使用されている。本発明は、水溶液状態における
アクリルアミド系重合体の分解を防ぎ、これを安定化す
る方法に関するものである。
従来の技術 アクリルアミド系重合体水溶液は、短時間で性能が低下
し、加温されると更に性能低下が加速される。
し、加温されると更に性能低下が加速される。
安定性が悪く、性能低下が起ることは、使いにくく作業
性が悪いばかりでなく、コスト上昇にもつながり好まし
くない。
性が悪いばかりでなく、コスト上昇にもつながり好まし
くない。
これに対し安定剤として、これまで、ジチオカルバミン
酸類の金属塩を添加する方法(特公昭49−27660)、チ
ウラムジサルファイド類を添加する方法(特公昭49−27
661)、チオ尿素およびその誘導体を添加する方法(特
公昭49−27662)などが提案されている。
酸類の金属塩を添加する方法(特公昭49−27660)、チ
ウラムジサルファイド類を添加する方法(特公昭49−27
661)、チオ尿素およびその誘導体を添加する方法(特
公昭49−27662)などが提案されている。
発明が解決しようとする問題点 本発明は新規で効果的な安定剤を提供するものである。
特に、石油回収用薬剤など使用する水の塩濃度が高く、
性能低下傾向が一段と加速される場合において有用であ
る安定剤を提供するものである。
性能低下傾向が一段と加速される場合において有用であ
る安定剤を提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明はアクリルアミド系重合体に、2−メルカプト−
2−チアゾリン類を添加することを特徴とするアクリル
アミド系重合体水溶液の安定化法である。
2−チアゾリン類を添加することを特徴とするアクリル
アミド系重合体水溶液の安定化法である。
作用 本発明で安定剤として使用する2−メルカプト−2−チ
アゾリン類とは、次式で示される化合物である。
アゾリン類とは、次式で示される化合物である。
(ただし、Xは水素、アルカリ金属、アンモニウム又は
有機アミンを示す。) 特に水溶性が良好なことから、ナトリウム塩、アンモニ
ウム塩、トリメチルアンモニウム塩が好ましい。
有機アミンを示す。) 特に水溶性が良好なことから、ナトリウム塩、アンモニ
ウム塩、トリメチルアンモニウム塩が好ましい。
また、アクリルアミド系重合体とは、代表的にはアクリ
ルアミドホモポリマー、アクリルアミドホモポリマーの
加水分解物、アクリルアミドとアクリル酸、アクリル酸
塩、メタクリル酸、メタアクリル酸塩、メタアクリルア
ミド、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン
酸又はその塩等の共重合物などが挙げられる。
ルアミドホモポリマー、アクリルアミドホモポリマーの
加水分解物、アクリルアミドとアクリル酸、アクリル酸
塩、メタクリル酸、メタアクリル酸塩、メタアクリルア
ミド、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン
酸又はその塩等の共重合物などが挙げられる。
安定剤の添加量はアクリルアミド系重合体に対して0.00
1〜20重量%となるように添加する。0.001%未満では効
果が少なく、又、20%以上では効果が飽和し、経済的で
ない。
1〜20重量%となるように添加する。0.001%未満では効
果が少なく、又、20%以上では効果が飽和し、経済的で
ない。
安定剤の添加混合方法は、重合時に添加する方法、固形
重合体に混合又はスプレーする方法、重合体水溶液に添
加する方法などいずれでも良く、特に限定するものでは
ない。
重合体に混合又はスプレーする方法、重合体水溶液に添
加する方法などいずれでも良く、特に限定するものでは
ない。
実施例1〜6、比較例1〜3 蒸留水に10重量%の塩化ナトリウムを溶解し、この塩化
ナトリウム水にポリマーに対して5重量%の2−メルカ
プト−2−チアゾリン類(Na塩、アンモニウム塩、トリ
メチルアンモニウム塩)を溶解する。
ナトリウム水にポリマーに対して5重量%の2−メルカ
プト−2−チアゾリン類(Na塩、アンモニウム塩、トリ
メチルアンモニウム塩)を溶解する。
次に〔η〕=23、加水分解度16モル%のポリアクリルア
ミドポリマーを2−メルカプト−2−チアゾリン類を5
重量%溶解した塩化ナトリウム水に0.095%になるよう
に添加し溶解する。上記ポリマー溶液を、80℃に調整さ
れた恒温器に放置し、1週間ごとに粘度を測定し、1ヶ
月間の粘度変化を測定した。粘度の測定法は、スクリー
ンビスコメーター(米国コアラボ社製)により、ポリマ
ー溶液の落下時間を測定し、下記式によりスクリーンフ
ァクター(以下SFと記す)を求めた。
ミドポリマーを2−メルカプト−2−チアゾリン類を5
重量%溶解した塩化ナトリウム水に0.095%になるよう
に添加し溶解する。上記ポリマー溶液を、80℃に調整さ
れた恒温器に放置し、1週間ごとに粘度を測定し、1ヶ
月間の粘度変化を測定した。粘度の測定法は、スクリー
ンビスコメーター(米国コアラボ社製)により、ポリマ
ー溶液の落下時間を測定し、下記式によりスクリーンフ
ァクター(以下SFと記す)を求めた。
次にポリマー水溶液のSF保持率を下記式により求める。
又、2−メルカプト−2−チアゾリンのNa塩の添加量を
変えて同様の試験を行った。
変えて同様の試験を行った。
実施例7〜12、比較例4〜6 水道水(横浜市)に、ポリマーに対し3重量%の2−メ
ルカプト−2−チアゾリン類のナトリウム塩が配合され
た〔η〕=23、加水分解度16モル%のポリアクリルアミ
ドポリマーを0.05重量%になるように添加し溶解する。
ルカプト−2−チアゾリン類のナトリウム塩が配合され
た〔η〕=23、加水分解度16モル%のポリアクリルアミ
ドポリマーを0.05重量%になるように添加し溶解する。
この0.05重量%ポリマー溶液を、40℃に調整された恒温
器に放置し、30日後の粘度を、B型粘度計(東京計器)
のBLアダプターを用い、30R.P.M.にて測定した。測定温
度は25℃であった。
器に放置し、30日後の粘度を、B型粘度計(東京計器)
のBLアダプターを用い、30R.P.M.にて測定した。測定温
度は25℃であった。
同様の条件でポリマー溶解直後の粘度も測定しておき、
下記式により、粘度の保持率を求めた。
下記式により、粘度の保持率を求めた。
又、2−メルカプト−2−チアゾリンのNa塩の添加量を
変えて同様の実験を行った。
変えて同様の実験を行った。
発明の効果 本発明によって安定化されたアクリルアミド系水溶液
は、室温での安定性が良い他、80〜90℃の高温下でも安
定であり、又水中における塩(塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウムなど)の濃度が10%以上の高塩濃度水中でも安
定で、高温、高塩濃度の石油三次回収(EOR)時の安定
操業に特に有用である。
は、室温での安定性が良い他、80〜90℃の高温下でも安
定であり、又水中における塩(塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウムなど)の濃度が10%以上の高塩濃度水中でも安
定で、高温、高塩濃度の石油三次回収(EOR)時の安定
操業に特に有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】アクリルアミド系重合体に、一般式(1) (但し、Xは水素、アルカリ金属、アンモニウムまたは
有機アミンを示す)で表される2−メルカプト−2−チ
アゾリン類を添加することを特徴とするアクリルアミド
系重合体水溶液の安定化法。 - 【請求項2】80〜90℃の温度で、無機塩を10〜20%含有
する水中にアクリルアミド系重合体を溶解させるに際
し、アクリルアミド系重合体に(1)式で表される2−
メルカプト−2−チアゾリン類を添加することを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のアクリルアミド系重合
体水溶液の安定化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61023894A JPH07726B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61023894A JPH07726B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184047A JPS62184047A (ja) | 1987-08-12 |
JPH07726B2 true JPH07726B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=12123158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61023894A Expired - Fee Related JPH07726B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07726B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5075221A (en) * | 1988-10-07 | 1991-12-24 | Eastman Kodak Company | Stabilized extraction composition containing a sulfhydryl-containing reducing agent and its use in chlamydial and gonococcal determinations |
JP4677110B2 (ja) * | 2001-03-13 | 2011-04-27 | ダイヤニトリックス株式会社 | アクリルアミド系重合体組成物の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5927828B2 (ja) * | 1978-11-08 | 1984-07-09 | 日東化学工業株式会社 | 石油回収方法 |
JPS57192376A (en) * | 1981-05-19 | 1982-11-26 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Purification of 2-mercaptothiazolines |
-
1986
- 1986-02-07 JP JP61023894A patent/JPH07726B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62184047A (ja) | 1987-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
BRPI0816159B1 (pt) | Optimized oil recovery process | |
JPS6239622B2 (ja) | ||
JPH07726B2 (ja) | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 | |
US4481316A (en) | Method for inhibiting the degradation of an aqueous solution of an acrylamide polymer in a petroleum recovery process | |
JP2506613B2 (ja) | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 | |
JPH0668056B2 (ja) | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 | |
JPS62177051A (ja) | アクリルアミド系重合体水溶液の安定化法 | |
US11912937B2 (en) | Acidizing treatment fluid for delayed acidification in the oil field industry | |
US4393163A (en) | Method for stabilizing an acrylamide polymer in a petroleum recovery process | |
CN1025242C (zh) | 监控低浓度硫酸根和其他离子的方法 | |
JP3431819B2 (ja) | アクリルアミド系重合体の安定剤及び安定化された重合体組成物 | |
JPH0122868B2 (ja) | ||
JP3291522B2 (ja) | アクリルアミド系重合体の安定剤及び安定化された重合体組成物 | |
JP3431814B2 (ja) | アクリルアミド系重合体の安定剤及び安定化された重合体組成物 | |
JP4718148B2 (ja) | 水溶性高分子組成物 | |
RU2805434C1 (ru) | Текучая среда для кислотной обработки для замедленного подкисления в нефтяной промышленности | |
JP2890406B2 (ja) | アニオン性高分子重合体の溶解方法 | |
RU2141981C1 (ru) | Стабилизатор для полиакриламида и полиакриламидная композиция | |
JPS61233029A (ja) | ポリアクリルアミド系高分子化合物溶液の安定化方法 | |
KR0149894B1 (ko) | 용존 산소 전극용 전해액 조성물 | |
JP3500525B2 (ja) | 絹フイブロインの溶媒 | |
RU2601887C1 (ru) | Состав для кислотной обработки призабойной зоны пласта | |
Trivedi et al. | Studies on carboxymethylated cellulose: potentiometric titrations, 1 | |
JPH11181298A (ja) | 安定化された水溶性高分子水溶液 | |
JPS5847414B2 (ja) | アクリルアミド重合体水溶液の安定化法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |