JPH077206A - 光パルス発生方法及び光パルス発生装置 - Google Patents

光パルス発生方法及び光パルス発生装置

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JPH077206A
JPH077206A JP14715593A JP14715593A JPH077206A JP H077206 A JPH077206 A JP H077206A JP 14715593 A JP14715593 A JP 14715593A JP 14715593 A JP14715593 A JP 14715593A JP H077206 A JPH077206 A JP H077206A
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Hiroaki Tomofuji
博朗 友藤
Masami Goto
正見 後藤
Hiroshi Nishimoto
央 西本
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短パルス幅の光パルスを発生させる光パルス
発生方法及び光パルス発生装置に関し、比較的簡単な構
成によりチャーピングが小さい短パルス幅の光パルスを
発生させる。 【構成】 マッハツェンダー型の光変調器又は光干渉計
等の光回路1の入力端2に、光信号出力部7からの光信
号を入力し、第1,第2のアーム3,4に伝播する
“0”,“1”交番符号信号に従った強度変調光信号又
は位相変調光信号の相互間にΔtの時間差を与え、出力
端5に於いては、Δtの時間内では、第1,第2のアー
ム3,4を伝播した光信号の何れか一方のみ存在するか
或いは同一位相として相加され、それ以外の時間内では
相殺される位相関係とし、Δtの短パルス幅の光パルス
を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス幅の狭い光パル
スを発生させる光パルス発生方法及び光パルス発生装置
に関する。近年、光ファイバの非線形効果と群速度分散
とを利用した光ソリトン方式の開発が進められている。
この光ソリトン方式は、光パルスとしてsech2 t波
形にできるだけ近似し、且つTL(Transform Limit
ed) パルス(フーリエ変換限界パルス)であることが理
想である。
【0002】又光強度変調方式の長距離高速光通信シス
テムに於いて、光ファイバの非線形効果〔自己位相変調
効果(SPM;Self Phase Modulation )〕により
光送信電力が制限されることが判り、これを回避する為
の対策として分散を利用して補償する方法が提案されて
いる。この補償方法に於いては、NRZ符号で伝送する
よりも、“1”連続時に幅が広いパルスを生じないRZ
符号で伝送する方が有利であることが知られている。こ
れはワイドパルス光ソリトン方式と称されている。この
ワイドパルス光ソリトン方式或いは前述の光ソリトン方
式に於けるパルス幅の狭い光パルスを簡単に発生させる
ことが要望されている。
【0003】
【従来の技術】従来例の光ソリトン方式に於ける光パル
スの発生方法は、赤外色素レーザ等の高出力レーザを用
いる方法が一般的であった。しかし、装置が大型化する
問題があり、小型化が可能の半導体レーザを用いた各種
の方法が提案されている。例えば、図13に示すよう
に、光強度が一定の半導体レーザ51の出力光を光変調
器52に入力し、所望の光パルスの波形に類似した波形
の駆動電圧を駆動回路53から光変調器52に加えて、
半導体レーザ51の出力光を強度変調し、所望の光パル
スを得るものである。しかし、TLパルスを得る為に
は、広帯域で高出力の駆動回路53を必要とする問題が
ある。
【0004】又利得スイッチ法は、半導体レーザ51に
パルス幅の狭い駆動電流を供給し、その時の過渡応答と
して生じる緩和振動の最初の光パルスだけを取り出すも
のであり、短パルス幅の光パルスを得ることができる。
しかし、この利得スイッチ法による光パルスは、チャー
ピングによるスペクトルの広がりがあり、TLパルスを
得ることが容易でないものである。そこで、光ファイバ
の正常分散を利用してチャーピングを補償する方法や、
光フィルタを用いて不要なスペクトル成分を除去するス
ペクトルフィルタリング法等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例の例えば図13
に示す外部変調方式による光ソリトンの発生方法は、前
述のように、光ソリトンのパルス幅に相当する短パルス
幅の駆動電圧を駆動回路53から光変調器52に加える
必要があり、且つ光変調器52を高速動作させる為に比
較的高い電圧を必要とするものである。従って、駆動回
路53は、高出力電圧で且つ高速動作であることが要求
され、経済的に実現が困難である問題があった。
【0006】又利得スイッチ法は、前述のように、半導
体レーザを直接パルス駆動することによるチャーピング
があり、それによってスペクトルが広がり、TLパルス
を得ることが困難である。又この利得スイッチ法による
欠点を改善する為の正常分散を利用する方法は、チャー
ピング量に対応して光ファイバの分散値を設定する必要
があり、その調整が煩雑である欠点があり、且つチャー
ピングが線形でない場合は完全な補償ができないもので
ある。
【0007】又スペクトルフィルタリング法は、狭帯域
の光フィルタ又はファブリーペロ共振器を用いて、不要
なスペクトル成分を除去するものであり、温度変動等に
より光信号の中心波長が変化すると、中心波長の光成分
が除去される場合が生じる。従って、光源としての半導
体レーザの出力光波長を高精度で安定化する必要があ
り、装置が大型化し且つコストアップとなる問題があ
る。本発明は、比較的簡単な構成により、短パルス幅で
チャーピングが小さい光パルスを発生させることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光パルス発生方
法及び光パルス発生装置は、図1を参照して説明する
と、光信号の入力端2と、この入力端2からの光信号を
分岐して伝播させる第1,第2のアーム3,4と、これ
らのアーム3,4を伝播した光信号を合成して出力する
出力端5とを有するマッハツェンダー型光回路1を用
い、第1のアーム3に伝播させる強度変調光信号又は位
相変調光信号に対して、第2のアーム4に伝播させる強
度変調光信号又は位相変調光信号を、出力パルス幅に相
当する時間だけ遅延させ、出力端5に於いて、遅延時間
内では第1,第2のアーム3,4を伝播した光信号を相
加させ、遅延時間内以外の期間では相殺させて、遅延時
間に相当する短パルス幅の光パルスを発生させるもので
ある。
【0009】又光信号の入力端2と、この入力端2から
の光信号を分岐して伝播させる第1,第2のアーム3,
4と、これらの第1,第2のアーム3,4を伝播した光
信号を合成して出力する出力端5と、第1,第2のアー
ム3,4にそれぞれ駆動電圧を印加する第1,第2の電
極とを有するマッハツェンダー型光変調器と、第1,第
2の電極に、それぞれ出力パルス幅に相当する時間差を
有する“0”,“1”の交番符号であると共に振幅値が
同一で、且つ第1のアーム3に伝播する光信号を0〜α
位相変調し、第2のアーム4に伝播する光信号をπ〜
(π+α)位相変調する駆動電圧を印加する駆動回路6
とにより、光パルス発生装置を構成する。
【0010】又駆動回路6は、マッハツェンダー型光変
調器の半波長電圧の1/2以下の駆動電圧を出力する構
成とすることができる。
【0011】又光信号の入力端2と、この入力端2から
の光信号を分岐して伝播させる第1,第2のアーム3,
4と、これらの第1,第2のアーム3,4を伝播した光
信号を合成して出力する出力端5と、第1,第2のアー
ム3,4にそれぞれ駆動電圧を印加する第1,第2の電
極とを有するマッハツェンダー型光変調器と、第1の電
極に“0”,“1”の交番符号の第1の駆動電圧を印加
し、第2の電極に、“0”,“1”の第1の交番符号の
第1の駆動電圧に対して逆相であると共に、出力パルス
幅に相当する時間だけ遅延し、且つ第1の駆動電圧の振
幅との絶対振幅和がマッハツェンダー型光変調器の半波
長電圧の2倍になるように設定した第2の駆動電圧を印
加する駆動回路6とにより、光パルス発生装置を構成す
ることができる。
【0012】又所定周期の光強度変調パルスを出力する
光信号出力部7と、この光信号出力部7からの光信号を
入力する入力端2と、この入力端2からの光信号を分岐
して伝播させる第1,第2のアーム3,4と、これらの
第1,第2のアーム3,4に伝播した光信号を合成して
出力する出力端5とを有し、且つ第1,第2のアーム
3,4の何れか一方のアームに、出力パルス幅に相当す
る時間だけ光信号に遅延を与える光遅延部と、光位相を
他方のアームに伝播する光信号に対して逆相となるよう
に移相する光移相部とを設けて、光遅延部により遅延さ
れた時間幅の光パルスを出力するマッハツェンダー型光
干渉計とから光パルス発生装置を構成することができ
る。
【0013】又所定周期の0〜π位相の光位相変調パル
スを出力する光信号出力部7と、この光信号出力部7か
らの光信号を入力する入力端2と、この入力端2からの
光信号を分岐して伝播させる第1,第2のアーム3,4
と、これらの第1,第2のアーム3,4を伝播した光信
号を合成して出力する出力端5とを有し、且つ第1,第
2のアーム3,4の何れか一方のアームに、出力パルス
幅に相当する時間だけ光信号に遅延を与える光遅延部
と、光位相を他方のアームに伝播する光信号に対して逆
相となるように移相する光移相部とを設けて、光遅延部
により遅延された人家幅の光パルスを出力するマッハツ
ェンダー型光干渉計とから光パルス発生装置を構成する
ことができる。
【0014】又光信号出力部7は、半導体レーザと、こ
の半導体レーザの出力光を強度変調する光変調器と、こ
の光変調器から所定周期の強度変調光信号を出力するよ
うに駆動する駆動回路とから構成することができる。
【0015】又光信号出力部7は、半導体レーザと、こ
の半導体レーザの出力光を0〜π位相変調する光変調器
と、この光変調器から所定周期の位相変調光信号を出力
するように駆動する駆動回路とから構成することができ
る。
【0016】又NRZ符号の送信データをT端子に入力
し、クロック信号をクロック端子に入力して、送信デー
タを駆動パルスに変換して出力する出力端子を有するT
フリップフロップを有し、前記駆動パルスを駆動回路6
に加える変換回路を設けることができる。
【0017】
【作用】マッハツェンダー型光回路1は、入力端2に入
力した光信号出力部7からの光信号を第1,第2のアー
ム3,4に分岐して伝播した後、出力端5に於いて合成
して出力する。この時、第1のアーム3に伝播させる強
度変調光信号又は位相変調光信号に対して、第2のアー
ム4に伝播させる強度変調光信号又は位相変調光信号
を、出力パルス幅に相当する時間Δtだけ遅延させ、且
つ出力端5に於いて、遅延時間Δt内では第1,第2の
アーム3,4を伝播した光信号を同相として相加させる
か或いは何れか一方を光強度を零として相加させ、それ
以外の期間では相殺させる位相として、“0”,“1”
交番符号信号又はNRZ符号信号のパルス幅に比較して
極めて短い遅延時間Δtに相当するパルス幅の光パルス
を発生させることができる。
【0018】又マッハツェンダー型光回路1として、第
1,第2のアーム3,4に第1,第2の電極を設けた2
電極型のマッハツェンダー型光変調器を用い、駆動回路
6から第1,第2の電極に、“0”,“1”の交番符号
の駆動電圧を印加し、第1のアーム3に伝播する光信号
を0〜α位相変調し、第2のアーム4に伝播する光信号
をπ〜(π+α)位相変調する。その時、第1,第2の
アーム3,4に印加する駆動電圧を、出力パルス幅に相
当する時間Δtの差を与える。この時、αをπと同一或
いはそれに近い値とすることにより、時間Δt内に於い
ては、第1,第2のアーム3,4を伝播した光信号は同
相となって相加され、時間Δt内以外では逆相となって
相殺されるから、遅延時間Δtに相当する短パルス幅の
光パルスを発生することができる。
【0019】又マッハツェンダー型光変調器の変調特性
は、半波長電圧の1/2の値の駆動電圧に於いて、駆動
電圧に対する変調出力光の変化率が大きいものとなる。
従って、半波長電圧の1/2以下の値の駆動電圧を印加
することにより、立上り及び立下りが急峻な変調出力光
パルスを得ることができる。それにより、出力端5から
合成して出力する光パルスの波形を狭窄化することがで
きる。
【0020】第1,第2の電極に加える電圧を、半波長
電圧の電圧の1/2以下に設定すると、マッハツェンダ
ー型光変調器の変調特性に於ける変化率の大きい領域を
利用して光変調を行うことができ、それにより、光パル
スの波形の狭窄化を図ることができる。
【0021】又マッハツェンダー型光回路1として、第
1,第2のアーム3,4の何れか一方のアームに光遅延
部と光移相部とを有するマッハツェンダー型光干渉計を
用い、光信号出力部7から所定周期の光強度変調パルス
を入力することにより、光遅延部により出力パルス幅に
相当する時間Δt遅延され、光移相部により第1,第2
のアーム3,4に伝播する光信号の位相を逆相とし、出
力端5に於いて合成することにより、時間Δt内の光信
号はアーム3,4の何れか一方からしか出力がない為、
出力が存在するが、時間Δt以外では干渉により相殺さ
れることになり、遅延時間Δtに相当する短パルス幅の
光パルスを発生することができる。
【0022】又光信号出力部7を、半導体レーザと光強
度変調を行う光変調器と駆動回路とにより構成し、駆動
回路から所定周期の駆動電圧を光変調器に加えることに
より、半導体レーザの出力光を所定周期の強度変調光信
号とし、マッハツェンダー型光干渉計に入力して、短パ
ルス幅の光パルスを発生することができる。又マッハツ
ェンダー型光回路1として、第1,第2のアーム3,4
の何れか一方のアームに光遅延部と光位相部とを有する
マッハツェンダー型光干渉計を用い、光信号出力部7か
ら所定周期の光位相変調パルスを入力することにより、
光遅延部により出力パルス幅に相当する時間Δt遅延さ
れ、光位相部により第1,第2のアーム3,4に伝播す
る光信号の位相を逆相とし、出力端5に於いて合成する
ことにより、時間Δt内の光信号は相加され、時間Δt
内以外では干渉により相殺されることになり、遅延時間
Δtに相当する短パルス幅の光パルスを発生することが
できる。
【0023】又光信号出力部7を、半導体レーザと0〜
π位相変調する光変調器と駆動回路とにより構成し、駆
動回路から所定周期の駆動電圧を光変調器に加えること
により、半導体レーザの出力光を、所定周期の位相変調
光信号とし、マッハツェンダー型光干渉計に入力して、
短パルス幅の光パルスを発生することができる。
【0024】又マッハツェンダー型光変調器或いはマッ
ハツェンダー型光干渉計に於いて、第1,第2のアーム
3,4に伝播する強度変調光信号又は位相変調光信号の
時間Δtの差に従った短パルス幅の光パルスを得るもの
であるから、NRZ符号の送信データをそのまま駆動回
路6に加えると、送信データに従った光パルスとはなら
ない。そこで、Tフリップフロップを用いた変換回路
は、NRZ符号の送信データの“1”に対して、立上り
又は立下りとなる駆動パルスに変換するものである。そ
れによって、NRZ符号の送信データの“1”に従った
光パルスを発生することができる。
【0025】
【実施例】本発明は、図1に示すような入力端2と、第
1,第2のアーム3,4と、出力端5とを有するマッハ
ツェンダー型光変調器又はマッハツェンダー型光干渉計
等のマッハツェンダー型光回路1を用いて、短パルス幅
の光パルスを発生するものであり、第1,第2のアーム
3,4の何れか一方に伝播する強度変調光信号又は位相
変調光信号に、Δtの時間差を与えると共に、そのΔt
の時間内では、第1,第2のアーム3,4に伝播した光
信号が相加され、それ以外の期間では干渉により相殺さ
れるようにし、Δtに相当する短パルス幅の光パルスを
発生させるものである。この場合のΔtの時間差を与え
る方法やこのΔtの時間内に於ける光信号の位相の調整
方法は、電気的或いは光学的に行う方法を採用すること
ができる。
【0026】従って、駆動回路6等の電気回路で取扱う
電気信号は、“0”,“1”交番符号信号等の周波数帯
域で良く、それよりも周波数帯域が広く、パルス幅が短
い光パルスを容易に発生することができる。即ち、光ソ
リトン方式に於けるTLパルスの発生を経済的に実現す
ることができる。
【0027】次に、具体的な実施例について説明する。
図2は本発明の第1の実施例の説明図であり、図1のマ
ッハツェンダー型光回路1としてマッハツェンダー型光
変調器を用いた場合を示し、(A)は概略の接続構成、
(B)は要部断面図を示す。同図に於いて、11はマッ
ハツェンダー型光変調器、12は入力端、13,14は
第1,第2のアーム、15は出力端、16は光信号出力
部、17,18は第1,第2の電極、19は接地電極、
20は駆動回路、21,22は駆動電圧出力部、23は
遅延回路、24は基板である。
【0028】図2の(B)は、図2の(A)のマッハツ
ェンダー型光変調器11の要部断面図であり、基板24
は、例えば、LiNbO3 により構成し、この基板24
に、例えば、Tiを所定のパターンで拡散して入力端1
2,第1,第2のアーム13,14及び出力端15とし
て示す導波路を形成し、この基板24上に、例えば、S
iO2 等の絶縁膜(図示せず)を介して第1,第2の電
極17,18及び接地電極19を形成する。
【0029】又光信号出力部16は、半導体レーザによ
って構成され、一定の光強度の光信号を出力して入力端
12に加えるものである。又駆動回路20は、駆動電圧
出力部21,22と遅延回路23とから構成された場合
を示し、“0”,“1”交番符号信号が入力され、駆動
電圧出力部21には直接的に、又駆動電圧出力部22に
は遅延回路23を介してそれぞれ“0”,“1”交番符
号信号が加えられる。この遅延回路23はΔtの遅延時
間を有するものである。
【0030】従って、駆動回路20の駆動電圧出力部2
1からマッハツェンダー型光変調器11の第1の電極1
7に印加する第1の駆動電圧V1 と、駆動電圧出力部2
2から第2の電極18に印加する第2の駆動電圧V2
は、“0”,“1”交番符号信号に従ったパルスとな
り、且つ相互にΔtの時間差を有するものとなる。又第
1の駆動電圧V1 により、第1のアーム13に伝播され
る光信号は0〜α位相変調され、第2の駆動電圧V2
より、第2のアーム14に伝播される光信号はπ〜(π
+α)位相変調される。
【0031】出力端15に於いては、第1,第2のアー
ム13,14を伝播した光信号が合成されるもので、Δ
tの時間内では、(α−π)又は(0−(π+α))の
位相差となり、それ以外では、(0−π)又は(α−
(π+α))となる。従って、Δtの時間以外ではπの
位相差となるから、相殺されることになり、又Δtの時
間内ではαをπと同一或いは近似値とすることにより、
同相或いはほぼ同相となって相加される。それによっ
て、出力端15からΔtの短パルス幅の光パルスを発生
することができる。
【0032】図3は本発明の第1の実施例の動作説明図
であり、(a)は第1の電極17の印加駆動電圧波形、
(b)は第2の電極18の印加駆動電圧波形、(c)は
印加駆動電圧の差分の波形、(d)は出力端15からの
出力光パルス波形、(e)は出力光パルスのチャープ成
分を示す。
【0033】図2に示す駆動電圧出力部21からマッハ
ツェンダー型光変調器11の第1の電極17に印加する
第1の駆動電圧V1 を、図3の(a)に示すように、
“0”,“1”の交番符号信号に従って、t2の期間は
0、t1の期間はV0 とした電圧として、第1のアーム
13に伝播する光信号を0〜α位相変調し、又駆動電圧
出力部22から第2の電極18に印加する第2の駆動電
圧V2 を、図3の(b)に示すように、遅延回路23に
より時間Δtだけ遅延させた“0”,“1”の交番符号
信号に従って、t2の期間はVA 、t1の期間は(VA
+V0 )の電圧として、第2のアーム14に伝播する光
信号をπ〜(π+α)位相変調する。
【0034】その場合、第1,第2の駆動電圧V1 ,V
2 の振幅は共にV0 で同一となる。又第1,第2の駆動
電圧V1 ,V2 の差分は、図3の(c)に示すように、
Δtの期間内では(VA −V0 )、(t1−Δt)の期
間及び(t2−Δt)の期間ではVA となる。
【0035】遅延時間Δt内以外に於いては、第1のア
ーム13に伝播する光信号の位相が0の時に、第2のア
ーム14に伝播する光信号の位相がπとなり、又第1の
アーム13に伝播する光信号の位相がαの時に、第2の
アーム14に伝播する光信号の位相が(π+α)となる
から、それぞれ位相差がπとなり、出力端15に於いて
は干渉で相殺されることになる。
【0036】又遅延時間Δt内に於いては、第1のアー
ム13に伝播する光信号の位相がαの時に、第2のアー
ム14に伝播する光信号の位相がπ、又第1のアーム1
3に伝播する光信号の位相が0の時に、第2のアーム1
4に伝播する光信号の位相が(π+α)となる。従っ
て、何れの場合も位相差が(π−α)となり、出力端1
5に於いて干渉によりその位相差に対応するIO cos
(π−α)が出力される(α=πの時に出力が最大とな
る)。従って、図3の(d)に示すように、光強度I0
でΔtの短パルス幅の光パルスを発生することができ
る。
【0037】又光信号出力部16からチャーピングの極
めて少ない光信号が出力されるが、マッハツェンダー型
光変調器11の第1,第2の電極17,18に駆動電圧
1,V2 が印加されて、第1,第2のアーム13,1
4に伝播される光信号が位相変調を受けるから、図3の
(e)に示すように、波長λ0 を中心として光パルスが
出力される毎に僅かにチャーピングが生じる。
【0038】又光信号出力部16から入力端12に加え
る光信号電力をPin、出力端15からの光信号電力を
Poutとし、半波長電圧(又は半波長電界距離積)を
A、第1,第2の電極17,18に印加する駆動電圧
をV1 ,V2 とすると、 Pout=Pin×cos2 〔(π/2)(V1 −V2 )/VA 〕 …(1) と表すことができる。なお、第1,第2のアーム13,
14の光路長が同一で、内部の光損失を無視し、且つ印
加電圧により一次電気光学効果が理想的に作用する場合
を前提としている。従って、第1,第2の駆動電圧
1 ,V2 に前述のようにΔtの時間差を与えることに
より、理想的にはΔtのパルス幅の光パルスを発生する
ことができる。なお、V0 <VA の関係に選定される。
【0039】又光変調器の入出力特性は、出力光の最大
光強度をI0 、駆動電圧をVとすると、 I=I0 cos2 〔(π/2)(V/VA )〕 …(2) で表すことができる。この駆動電圧Vに対する出力光強
度Iの変化率は、 dI/dV=−C1 sin(πV/VA ) …(3) となる。なお、C1 は定数である。
【0040】前述の(2) 式及び(3) 式の関係を図4に示
す。即ち、駆動電圧に対する光強度の関係の実線曲線が
(2) 式による曲線であり、点線曲線が(3) 式による曲線
である。一般の光変調器に於いては、最大光出力振幅を
得る為に、駆動電圧の振幅をVA とするものである。こ
れに対して、本発明の実施例に於いては、駆動電圧Vを
A /2以下に設定するものである。従って、この駆動
電圧Vによる光パルスの最大光出力振幅は、図3の
(d)に示す場合の1/2以下となる。
【0041】このように、最大光出力振幅を小さくして
も、(光出力変化量)=(変化率)×(駆動波形変化
率)と表すことができ、更に、(3) 式のdI/dVを示
す点線曲線から判るように、VA /2近傍に於いて変化
率が最大となる。従って、駆動電圧の波形の立上り及び
立下りに対して、光パルスの立上り及び立下りが急峻と
なる。このように、駆動電圧波形を例えばガウス波形と
した時の光パルスを図5に示す。
【0042】図5に於いて、点線曲線Eは駆動電圧波形
を示し、実線曲線Pは出力光パルス波形を示す。即ち、
光パルスは、駆動電圧の立上りより僅かに遅れて急峻に
立上り、又駆動電圧の立下りより僅かに進んで急峻に立
下るから、光パルス波形の狭窄化が可能となり、駆動回
路20を高速動作の構成とすることなく、TLパルスを
発生させることが可能となる。
【0043】図6は本発明の第2の実施例の動作説明図
であり、(a)は第1の電極17に印加する第1の駆動
電圧波形、(b)は第2の電極18に印加する第2の駆
動電圧波形、(c)は第1,第2の駆動電圧V1 ,V2
の差分、(d)は出力光パルス波形、(e)は出力光パ
ルスのチャーピング成分を示す。
【0044】この実施例は、図2に示す駆動回路20に
加えられる“0”,“1”交番符号信号により、駆動電
圧出力部21からは図6の(a)に示す0〜(VA +V
0 )の第1の駆動電圧V1 を第1の電極17に印加し、
駆動電圧出力部22からは図6の(b)に示すV0 〜V
A の第2の駆動電圧V2 を第2の電極18に印加するも
ので、第1,第2の駆動電圧V1 ,V2 は、逆相の関係
となると共に、遅延回路23によるΔtの時間差を有す
るものである。
【0045】第1の駆動電圧V1 の絶対振幅は|VA
0 |、第2の駆動電圧V2 の絶対振幅は|VA −V0
|となる。よって、絶対振幅の和は2VA となる。そし
て、Δtの期間内では、第1のアーム13に伝播する光
信号の位相がπ+αの時、第2のアーム14に伝播する
光信号の位相はπとなり、又第1のアーム13に伝播す
る光信号の位相が0の時、第2のアーム14に伝播する
光信号の位相はαとなるから、それぞれの場合に於ける
出力端15での光の位相差はα又は−αであり、出力端
15に於いて干渉によりその位相差に対応するI0 co
sαが出力される。
【0046】又Δtの期間以外では、第1のアーム13
に伝播する光信号が位相π+αの時、第2のアーム14
に伝播する光信号の位相はαとなり、又第1のアーム1
3に伝播する光信号が0相の時、第2のアーム14に伝
播する光信号はπ相となるから、出力端15に於いて打
ち消し合うことになり、図6の(d)に示すΔtのパル
ス幅の光パルスが発生されることになる。又図6の
(e)に示すように、図3に示す実施例と異なったチャ
ーピングを有する。
【0047】前述の各実施例に於いて、“0”,“1”
交番符号信号のパルス幅(t1)よりも短いパルス幅
(Δt)のTLパルスの発生も可能となり、その場合の
駆動回路20は、“0”,“1”交番符号信号に対応し
た動作速度の構成で済むから、経済的に光ソリトン発生
が可能となる。そして、“0”,“1”交番符号信号の
立上り及び立下りのタイミングで発生した光パルスを、
送信データによってオン,オフ制御する変調器を設ける
ことにより、光ソリトン通信を行わせることができる。
【0048】図7は本発明の第3の実施例の説明図であ
り、前述の送信データによって光パルスをオン,オフ制
御する変調器の役目を、光パルス発生の為のマッハツェ
ンダー型光変調器により兼用できるように、変換回路を
設けた場合を示す。同図に於いて、図2と同一符号は同
一部分を示し、25は変換回路、26はTフリップフロ
ップ、SDは送信データ、CLKはクロック信号で、前
述の“0”,“1”交番符号信号に相当する。
【0049】図8は図7の構成の動作説明図であり、
(a)はNRZ符号の送信データSD、(b)はクロッ
ク信号CLK、(c)は変換回路25の出力信号、
(d)は遅延回路23の遅延出力信号、(e)は出力光
パルスを示す。
【0050】図8の(a)に示すNRZ符号の送信デー
タSDがTフリップフロップ26のT端子に入力され、
(b)に示す“0”,“1”交番符号信号に相当するク
ロック信号CLKがC端子に入力されると、Q端子から
は(c)に示す出力信号が得られる。即ち、NRZ符号
の送信データSDの“1”に対応して、立上り又は立下
りが生じ、“0”では変化しないパルスに変換すること
になる。
【0051】この変換回路25の出力信号は、駆動電圧
出力部21には直接的に入力され、駆動電圧出力部22
には遅延回路23によりΔtの遅延が与えられて、
(d)に示す遅延出力信号が入力される。それにより、
マッハツェンダー型光変調器11の第1の電極17に
は、図8の(c)に示す波形の駆動電圧が印加され、第
2の電極18には、図8の(d)に示す波形の駆動電圧
が印加されるから、(e)に示すように、遅延時間Δt
に相当する短パルス幅の光パルスが発生される。即ち、
NRZ符号の送信データSDの“1”に対してのみ短パ
ルス幅の光パルスを発生させることができる。
【0052】図9は本発明の第4の実施例の説明図であ
り、図1のマッハツェンダー型光回路1をマッハツェン
ダー型光干渉計31とした場合を示し、又光信号出力部
30は、“0”,“1”交番符号信号に相当する光パル
スを出力するものである。又32は分岐部、33,34
は第1,第2のアーム、35は合波部、36は光遅延
部、37は移相部である。
【0053】マッハツェンダー型光干渉計31の分岐部
32と合波部35とは、図1及び図2のY字型の導波路
からなる入力端2,12と出力端5,15に相当する。
又光遅延部36は、光信号をΔtの時間遅延させるもの
で、光ファイバー等により構成することができる。又移
相部37は、第1のアーム33に伝播する光信号に対し
て、第2のアーム34に伝播する光信号の位相が逆相と
なるように移相するものである。従って、既に知られて
いる各種の構成を採用することができる。
【0054】図10は本発明の第4の実施例の動作説明
図であり、(a)は“0”,“1”交番符号信号に従っ
て強度変調された光信号出力部30からの強度変調光信
号、(b)は第1のアーム33を伝播し、合波直前の光
パルス、(c)は第2のアーム34を伝播し、合波直前
の光パルス、(d)は合波された光パルスを示す。
【0055】光信号出力部30は、半導体レーザと光変
調器とを有し、半導体レーザの出力光を光変調器により
“0”,“1”交番符号信号に従って光強度変調し、
(a)に示す光強度Iiの光パルスをマッハツェンダー
型光干渉計31に入力する。マッハツェンダー型光干渉
計31に於いては、分岐部32により分岐されて、それ
ぞれIi/2の光強度の光パルスが第1,第2のアーム
33,34に伝播され、第2のアーム34にはΔtの遅
延を与える光遅延部36と、光位相をπ移相する移相部
37が設けられており、合波部35に入力される直前で
は(b),(c)に示すように、Δtの時間差を有する
と共に、光パルスはπの位相差を有するものとなる。
【0056】従って、Δtの期間内では、第1,第2の
アーム33,34の何れか一方のみに光パルスが伝播す
るから、合波部35からのΔtの期間内の光パルスが出
力され、Δtの期間以外では、光パルスの位相が逆相と
なるから、合波部35に於いて干渉により打ち消し合う
ことになり、図10の(d)に示す光強度I0 でΔtの
短パルス幅の光パルスを発生することができる。
【0057】図11は本発明の第5の実施例の動作説明
図であり、前述の図10に示す実施例は、強度変調光信
号を用いる場合であるが、この実施例は、位相変調光信
号を用いる場合である。図11の(a)は光信号出力部
30の半導体レーザの光強度Ii一定の出力光、(b)
は光信号出力部30の位相変調器により“0”,“1”
交番符号信号によって0〜π位相変調された位相変調光
信号、(c)は合波部35直前の第1のアーム33を伝
播した光信号、(d)は合波部35直前の第2のアーム
34を伝播した光信号、(e)は合波部35の出力を示
す。
【0058】光信号出力部30からは、(a)に示す光
強度Ii一定で、(b)に示すように、“0”,“1”
交番符号信号に従って0〜π位相変調された位相変調光
信号が出力されて、マッハツェンダー型光干渉計31に
入力される。マッハツェンダー型光干渉計31に於いて
は、第1のアーム33を伝播して合波部35に入力され
る光信号は、図11の(c)に示すように、α+0〜α
+πの位相変調光信号となり、第2のアーム34を伝播
して合波部35に入力される光信号は、光遅延部36に
よりΔt遅延され、光移相部37により移相されて、図
11の(d)に示すように、α+π〜α+2πの位相変
調光信号となる。
【0059】従って、合波部35に於いては、Δtの期
間内では、第1のアーム33を伝播した光信号の位相は
α+0又はα+πとなり、その時に、第2のアーム34
を伝播した光信号の位相はα+2π又はα+πとなる。
即ち、Δtの期間内では同相となって合波部35に於い
て相加される。又Δt以外の期間では、第1のアーム3
3を伝播した光信号の位相はα+π又はα+0となり、
その時に、第2のアーム34を伝播した光信号の位相は
α+2π又はα+πとなるから、逆相となって合波部3
5に於いて相殺される。それによって、合波部35から
図11の(e)に示すΔtの短パルス幅の光パルスが発
生されることになる。
【0060】図12は本発明の第6の実施例の説明図で
あり、41は半導体レーザ、42は光変調器、43はマ
ッハツェンダー型光干渉計、44は駆動回路、45は変
換回路である。半導体レーザ41と光変調器42と駆動
回路44とにより、図9に示す光信号出力部30を構成
している。又マッハツェンダー型光干渉計43は、図9
に示すマッハツェンダー型光干渉計31の構成を有する
ものである。
【0061】変換回路45を用いない場合、駆動回路4
4に“0”,“1”交番符号信号が入力され、半導体レ
ーザ41の出力光は光変調器42に入力され、駆動回路
44から“0”,“1”交番符号信号に従った駆動電圧
が光変調器42に加えられて、光変調器42により光強
度変調を行う場合は、図10の(a)に示す強度変調光
信号が出力される。又光位相変調を行う場合は、図11
の(b)に示す位相変調光信号が出力される。
【0062】マッハツェンダー型光干渉計43は、図9
に示すように、予め遅延時間Δtを設定した光遅延部3
6と、第1のアーム33を伝播する光信号の位相を考慮
して逆相となるように第2のアーム34を伝播する光信
号の位相を調整する光移相部37とを有し、光遅延部3
6による遅延時間Δtに相当する短パルス幅の光パルス
を発生することができる。
【0063】又NRZ符号の送信データに従った光パル
スを発生する場合は、変換回路45を設ける、この変換
回路45は、例えば、図7に示す変換回路25を用いる
ことができるものであり、“0”,“1”交番符号信号
をクロック信号として、NRZ符号の送信データを駆動
パルスに変換し、駆動回路44はこの駆動パルスに従っ
て光変調器42を制御し、光強度変調又は光位相変調を
行う。
【0064】この変換回路45によりNRZ符号の送信
データを変換して光強度変調又は光位相変調した光信号
をマッハツェンダー型光干渉計43に入力すると、NR
Z符号の送信データの“1”に相当する短パルス幅の光
パルスのみが出力される。即ち、送信データによって変
調された光パルス列を出力することができる。この光パ
ルス列を光ファイバを介して送出することにより、光ソ
リトン通信を行うことができる。
【0065】又送信側の変換回路45を、送信側の代わ
りに受信側に設けることにより、送信データを再生する
ことも可能である。例えば、送信データを図8の(c)
とすると、送信側からの光信号は図8の(e)に示すも
のとなる。このような光信号を信号帯域より狭い周波数
帯域の受信器で受信すると、信号が鈍る為に、図8の
(a)のようなNRZ符号信号が得られる。受信信号か
らクロック信号(“0”,“1”交番符号信号)を再生
し、データの“0”,“1”を識別した後、変換回路4
5による変換処理を行うことにより、NRZ符号の送信
データを再生することができる。
【0066】本発明は、前述の各実施例のみに限定され
るものではなく、種々付加変更することができるもので
あり、例えば、2電極型のマッハツェンダー型光変調器
に、バイアス電圧用の電極を設けた構成等や、第1,第
2の電極の両側に接地電極を設けた構成等を用いること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マッハ
ツェンダー型光回路1を用いて、第1,第2のアーム
3,4に伝播する強度変調光信号又は位相変調光信号の
何れか一方をΔt遅延させ、出力端5に於いて遅延時間
Δt内では相加され、それ以外では相殺されるような光
信号位相として、Δtの短パルス幅の光パルスを発生さ
せるものであり、駆動回路等の電気回路に於いては、Δ
tの短パルス幅に相当する短パルス幅の駆動電圧を発生
する必要がなく、“0”,“1”交番符号信号やNRZ
符号の送信データ等の速度に対応した構成とすれば良い
ので、経済的な構成により、短パルス幅の光パルスを容
易に発生することができる利点がある。
【0068】又2電極型のマッハツェンダー型光変調器
11を用いた場合、第1,第2の電極17,18に印加
する駆動電圧に、遅延回路23によるΔtの時間差を与
えることにより、第1,第2のアーム13,14に伝播
する光信号にΔtの時間差を簡単に与えることができ、
それによって、Δtの短パルス幅の光パルスを容易に発
生することができる利点がある。
【0069】又半波長電圧VA の1/2以下の値の駆動
電圧とすることにより、変調特性の変化率の大きい領域
を利用して、光パルスの狭窄化が可能となり、駆動回路
を高速動作化することなく、TLパルスを容易に発生さ
せることができる利点がある。
【0070】又マッハツェンダー型光干渉計31を用い
た場合、“0”,“1”交番符号信号又はNRZ符号の
送信データを変換した駆動パルスによる強度変調光信号
又は位相変調光信号を光信号出力部から出力して、その
マッハツェンダー型光干渉計31に入力することによ
り、短パルス幅の光パルスを出力することができ、TL
パルスを得ることも容易であるから、光ソリトン通信が
可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例の動作説明図である。
【図4】駆動電圧の説明図である。
【図5】光パルス波形狭窄化説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図8】本発明の第3の実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の第5の実施例の動作説明図である。
【図12】本発明の第6の実施例の説明図である。
【図13】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 マッハツェンダー型光回路 2 入力端 3 第1のアーム 4 第2のアーム 5 出力端 6 駆動回路 7 光信号出力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号の入力端(2)と、該入力端
    (2)からの光信号を分岐して伝播させる第1,第2の
    アーム(3),(4)と、該第1,第2のアーム
    (3),(4)を伝播した光信号を合成して出力する出
    力端(5)とを有するマッハツェンダー型光回路(1)
    を用い、前記第1のアーム(3)に伝播させる強度変調
    光信号又は位相変調光信号に対して、前記第2のアーム
    (4)に伝播させる強度変調光信号又は位相変調光信号
    を、出力パルス幅に相当する時間だけ遅延させ、且つ前
    記出力端(5)に於いて、前記遅延時間内では前記第
    1,第2のアーム(3),(4)を伝播した光信号が相
    加され、前記遅延時間内以外の期間では相殺されるよう
    に合成して、前記遅延時間に相当する短パルス幅の光パ
    ルスを発生することを特徴とする光パルス発生方法。
  2. 【請求項2】 光信号の入力端(2)と、該入力端
    (2)からの光信号を分岐して伝播させる第1,第2の
    アーム(3),(4)と、該第1,第2のアーム
    (3),(4)を伝播した光信号を合成して出力する出
    力端(5)と、前記第1,第2のアーム(3),(4)
    にそれぞれ駆動電圧を印加する第1,第2の電極とを有
    するマッハツェンダー型光変調器と、 前記第1,第2の電極に、それぞれ出力パルス幅に相当
    する時間差を有する“0”,“1”の交番符号であると
    共に振幅値が同一で、且つ前記第1のアーム(3)に伝
    播する光信号を0〜α位相変調し、前記第2のアーム
    (4)に伝播する光信号をπ〜(π+α)位相変調する
    駆動電圧を印加する駆動回路(6)とを備えたことを特
    徴とする光パルス発生装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路(6)は、前記マッハツェ
    ンダー型光変調器の半波長電圧の1/2の値より小さい
    駆動電圧を出力する構成としたことを特徴とする請求項
    2記載の光パルス発生装置。
  4. 【請求項4】 光信号の入力端(2)と、該入力端
    (2)からの光信号を分岐して伝播させる第1,第2の
    アーム(3),(4)と、該第1,第2のアーム
    (3),(4)を伝播した光信号を合成して出力する出
    力端(5)と、前記第1,第2のアーム(3),(4)
    にそれぞれ駆動電圧を印加する第1,第2の電極とを有
    するマッハツェンダー型光変調器と、 前記第1の電極に、“0”,“1”の交番符号の第1の
    駆動電圧を印加し、前記第2の電極に、前記“0”,
    “1”の交番符号の第1の駆動電圧に対して逆相である
    と共に出力パルス幅に相当する時間だけ遅延し、且つ前
    記第1の駆動電圧の振幅との絶対振幅和が前記マッハツ
    ェンダー型光変調器の半波長電圧の2倍になるように設
    定した第2の駆動電圧を印加する駆動回路(6)とを備
    えたことを特徴とする光パルス発生装置。
  5. 【請求項5】 所定の周期の強度変調光信号を出力する
    光信号出力部(7)と、 該光信号出力部(7)からの光信号を入力する入力端
    (2)と、該入力端(2)からの光信号を分岐して伝播
    させる第1,第2のアーム(3),(4)と、該第1,
    第2のアーム(3),(4)を伝播した光信号を合成し
    て出力する出力端(5)とを有し、且つ前記第1,第2
    のアーム(3),(4)の何れか一方のアームに、出力
    パルス幅に相当する時間だけ光信号に遅延を与える光遅
    延部と、光位相を他方のアームに伝播する光信号に対し
    て逆相となるように移相する光移相部とを設けて、前記
    光遅延部により遅延された時間幅の光パルスを出力する
    マッハツェンダー型光干渉計とを備えたことを特徴とす
    る光パルス発生装置。
  6. 【請求項6】 所定周期の0〜π位相の位相変調光信号
    を出力する光信号出力部(7)と、 該光信号出力部(7)からの光信号を入力する入力端
    (2)と、該入力端(2)からの光信号を分岐して伝播
    させる第1,第2のアーム(3),(4)と、該第1,
    第2のアーム(3),(4)を伝播した光信号を合成し
    て出力する出力端(5)とを有し、且つ前記第1,第2
    のアーム(3),(4)の何れか一方のアームに、出力
    パルス幅に相当する時間だけ光信号に遅延を与える光遅
    延部と、光位相を他方のアームに伝播する光信号に対し
    て逆相となるように移相する光移相部とを設けて、前記
    光遅延部により遅延された時間幅の光パルスを出力する
    マッハツェンダー型光干渉計とを備えたことを特徴とす
    る光パルス発生装置。
  7. 【請求項7】 前記光信号出力部(7)は、半導体レー
    ザと、該半導体レーザの出力光を強度変調する光変調器
    と、該光変調器から所定周期の強度変調光信号を出力す
    るように駆動する駆動回路とを備えたことを特徴とする
    請求項5記載の光パルス発生装置。
  8. 【請求項8】 前記光信号出力部(7)は、半導体レー
    ザと、該半導体レーザの出力光を0〜π位相変調する光
    変調器と、該光変調器から所定周期の位相変調光信号を
    出力するように駆動する駆動回路とを備えたことを特徴
    とする請求項6記載の光パルス発生装置。
  9. 【請求項9】 NRZ符号の送信データをT端子に入力
    し、クロック信号をクロック端子に入力して、出力端子
    から前記送信データを駆動パルスに変換して出力するT
    フリップフロップを有する変換回路を、前記駆動回路
    (6)に接続したことを特徴とする請求項2,4,5,
    6,7又は8記載の光パルス発生装置。
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US6407845B2 (en) 2000-07-11 2002-06-18 Fujitsu Limited Optical transmitter and optical transmission system
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