JPH0771934B2 - 複支曳索自動循環式索道の可動握索装置 - Google Patents

複支曳索自動循環式索道の可動握索装置

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JPH0771934B2
JPH0771934B2 JP63067510A JP6751088A JPH0771934B2 JP H0771934 B2 JPH0771934 B2 JP H0771934B2 JP 63067510 A JP63067510 A JP 63067510A JP 6751088 A JP6751088 A JP 6751088A JP H0771934 B2 JPH0771934 B2 JP H0771934B2
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隆智 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は索道の分野において、二条の索条、すなわち二
条の支曳索を用いる複支曳索循環式索道の握索装置に関
するものであり、該握索装置が握索、放索を行なうとき
索条の導入、離脱が容易となるように構成した装置に関
する。
[従来の技術] 自動循環索道は、両端のターミナル(停留場をいう。以
下同じ)に配設された滑車と滑車との間に無端の索条を
張架循環させ、搬器を懸垂した握索装置を前記索条に握
索させて索条の循環運行と共に搬器を運行させて輸送を
行なう設備であることは、汎く周知の通りである。か
つ、該方式の索道設備は、線路延長の長短に関係なく輸
送力が大きい点、輸送要請の多少に応じて搬器間隔の増
減可能な点、または近時高速運転が可能となって到達時
間が短縮されたこと、などの利点により、スキー場にお
けるスキーヤーの輸送用または観光用として多用されて
いる。
ここで、従来は、搬器を支承すべき支索の機能と、搬器
を牽引すべき曳索の機能とを保有した索条、すなわち支
曳索を一条のみ用いた単線自動循環式索道として搬器の
定員を4〜8人程度としたのが通常実施されてきた。し
かし輸送力を更に増加させるため、多数定員の搬器を用
い、また支曳索も二条を並列に用いて、荷重を分担させ
て輸送能力を増強しようとする複支曳索自動循環式索道
設備が近時提案されている。
このような複支曳索自動循環式索道に用いる握索装置と
しては大別すると次のようなものがある。
その一は、第10図(ア)に示すものである。索条101,10
1の両外側位置には、それぞれ複数の単位握索機120,120
及び120,120よりなる握索機111,111が配設されている。
各、単位握索機120,120,120,120からは内方に向かって
握子部121,121及び121,121が延出されて索条101または1
01を握索している。握索機111,111は連結部材130で連結
され、該連結部材130からは、懸垂機103,103を介して搬
器104が懸垂されている。
他の一の形式は、第10図(イ)に示すものである。
索条151,151の内側領域に、複数の単位握索機170,170…
よりなる握索装置160が位置し、各単位握索機170,170…
からは左方または右方に握子部171,171または171,171を
延出して索条151または151を握索している。
かつ、握索装置160には懸垂機153を介して搬器154が懸
垂されてなるものである。
[発明が解決しようとする課題] これらの2形式の握索装置は、それぞれ特徴を有してい
るが、両者に共通して、握索装置が握索または放索を行
なう場合に次のよう問題を生ずる。
第11図(ア)(イ)は、前記第1の形式の場合における
握索装置110の握子部121,121の相互の関係を示したもの
である。まず第11図(ア)において、握子部121,121は
相互に対向しており、該握子部121,121のそれぞれ外側
には握索機111,111の本体部分が所在するが図示は省略
されている。ここで握子部121,121は固定握子側を示し
ており、該握子部121,121の鉤状をなして湾曲した先端
部122,122と、可動握子121′,121′とでそれぞれ協働し
て索条101または101を握索している。
第11図(イ)は放索時のもようを示したものである。こ
こでは、可動握子121′,121′を図の如く開口させて、
索条101,101を直下方向の索条の位置101′,101′(鎖線
で示す)に脱出乃至離脱させて放索を行なわせるのであ
る。
しかるに、索条101,101の間隔Cは一定値に張架されて
おり、かつ握子部121,121の間隔も該間隔Cに適合する
ような配設間隔となされているので、この放索時の索条
101,101の離脱に当たっては、鉤状をなす先端部122,122
が障害となる。すなわち、放索の際、索条101,101は直
下方に鎖線で示した索条の位置101′,101′に離脱しな
ければならないが、この離脱に当たって索条101,101は
握子部121,121の先端部122,122を乗越えて、移動しなけ
ればならない。
もとより、索条は可撓体ではあるが、該索条には相応の
張力が負荷されているので、このような乗越え、離脱に
は抵抗を伴い、索条101,101が先端部122または122に引
き掛かった状態となって、いわゆる放索不良を生ずるお
それがあり、100%の確度を以て完全に放索が行なわれ
るとは限らない。
このような放索不良は、いわゆる「くわえこみ」と称さ
れ、搬器が所定の減速をせず、索条101,101の移動に引
きづられて逸走し構造物に衝突し重大事故を起こす危険
があるので、索道の安全運行上、最も回避すべき重大要
件である。
以上は、放索の場合について述べたものであるが、握索
の場合にもまた同様に、先端部122,122が障害となっ
て、索条101,101が、握子部121,121と可動握子121′,12
1′との間への導入が妨げられ握索不良を生ずるおそれ
があり、例えば一方の索条101のみを握索して索道線路
に出発するなどの現象を生起すると危険である。
また、これまで、前記第1の形式の握索装置の場合につ
いて述べたのであるが、前記第10図(イ)に示した第2
の形式の場合にも、全く同様な現象を生ずるのである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような問題点を解消して、握索または放
索時における索条と握子部との干渉をなくし、握索不
良、放索不良を生じない握索装置を提供するためになさ
れたものであって、 二条の索条を一定の配設間隔をもって並列に循環移動さ
せ、該索条を握索放索する握索装置に搬器を懸垂して輸
送を行なう複支曳索自動循環式索道において、前記握索
装置は、前記二条の索条の一を握索する第一の握索機
と、前記二条の索条の他の一を握索する第二の握索機
と、前記第一の握索機と前記第二の握索機とを相互に近
寄り遠のき移動可能に一定間隔の位置で連結しかつ前記
搬器を前記懸垂する連結手段と、前記搬器と前記連結手
段との間に配設された復元用ばねと、固定位置に配設さ
れたガイド装置により前記握索機を案内して前記近寄り
遠のき移動を行なうための移動手段と、よりなり、前記
握索装置が前記握索放索動作を行なうとき、前記第一の
握索機と前記第二の握索機のそれぞれの握子部は前記索
条の導入、離脱経路から逃避するようになした複支曳索
自動循環式索道の可動握索装置、として構成されたもの
である。
以下、図面により、本発明の基本的構成を説明する。
索条1A,1Bは索道線路中に二条平行に一定間隔Cをなし
て張架されている。
握索装置10Aは、握索機20A,20Bと、前記握索機20A,20B
とを相互に近寄り或いは遠のき摺動するよう拘束し、か
つ、連結する連結手段30Aと、握索機20A,20Bの前記摺動
をさせるための移動手段40A,40Bとよりなっている。
握索機20A,20Bには例えば、特開昭59−223556号公報で
開示されたばね式握索機と基本構成が均等のものを使用
することが可能である。かつ、握索機20A,20Bはそれぞ
れ握子部21A,21Bを備え、それぞれ内方に延出してお
り、該握子部21A,21Bの先端付近は、前記索条1A,または
1Bを抱持する為の湾曲した先端部22A,22Bがそれぞれ形
成されており、索条1A,1Bを握索している。
握索機20Aの下方にはブラケット板23A,23Aが突出してお
り、同様に握索機20Bの下方にはブラケット板23B,23Bが
突出している。
次に、これらの握索機20A,20Bを連結するための連結手
段30Aたる連結部材31Aは、概形ほぼU字状をなすもので
ある。ここで該連結部材31Aの一端はブラケット板23A,2
3Aの間に空隙26Aを有して間挿され、かつ該ブラケット
板23A,23Aに両端を固着されたピン24Aに、摺動可能に外
嵌されている。同様に連結ビーム31Aの他端は、ブラケ
ット板23B,23Bの間に空隙26Bを有して間挿され、かつ該
ブラケット板23B,23Bに両端を固着されたピン24Bに摺動
可能に外嵌されている。また、空隙26A内のピン24Aに
は、ばね25Aが挿入され、空隙26B内のピン24Bには、ば
ね25Bが挿入されている。このような構成により、握索
機20Aはピン24Aの方向に、長さSだけ移動可能であり、
ここでSの長さは空隙26Aの長さから、ばね25Aの全密着
長さを減じたものである。同様に握索機20Bはピン24Bの
方向に、長さSだけ移動可能であり、ここでSの長さは
空隙26Bの長さからばね25Bの全密着長さを減じたもので
あることは明らかである。
このようにして握索機20A,20Bは相互に長さ2×Sだけ
の遠のき、近寄り摺動可能となっている。
次に移動手段40A,40Bとして、握索機20A,20Bにそれぞれ
ガイドローラ41A,41Bを備えている。すなわち握索機20A
には上方にピン42Aが突設され、該ピン42Aにはガイドロ
ーラ41Aが枢着されており、同様に握索機20Bには上方に
ピン42Bが突設され、該ピン42Bにはガイドローラ41Bが
枢着されている。
[作用] 第1図示のとおり、索条1A,1Bは一定の間隔Cを距てて
位置し、乃至は張架されている。握索装置10Aを構成す
る握索機20A,20Bは、索条1A,1Bの両外側領域に対向して
配設され、これらの握索機10A,10Bからは、それぞれ内
方に延出する握子部21A,21Bによって前記索条1A,1Bを握
索している。該、握子部21A,21Bは、通常の握索機の構
成と均等で、固定握子と可動握子とで索条の挟圧するも
のであるが、本図においては、本発明の構成、作用の直
接に係わる固定握子で代表して握子部21A,21Bとして図
示されている。また握索機20A,20Bの動作についても、
通常のばね式握索機の場合と均等である。
次に、握索機20Aと握索機20Bとは連結部材31Aにより相
互に連結されている。かつ、握索機20A,20Bはそれぞれ
ピン24A,24Bの方向に摺動乃至移動可能に拘束されてお
り、かつ空隙26A,26Bにはそれぞれ、ばね25A,25Bが挿入
されているので、第1図の握索状態において該ばね25A,
25Bのそれぞれの伸張により握索機20A,20Bは相互に遠の
いており、この時握子部21A,21Bは索条1A,1Bの間隔Cに
適合している。
このような状態をもって、索道線路中を握索装置10A
は、索条1A,1Bの進行と共に、運行される。
次に、握索装置10Aがターミナル(停留場)に進入する
と第2図の如く、握索機20A,20Bのガイドローラ41A,41B
はターミナル内に固設されてガイドレール45A,45Bに導
入され、係合転動して進行する。ガイドレール45A,45B
の垂直面46A,46Bの配設間隔乃至ゲージGは、該握索装
置10Aの進行に従って、放索に必要な間隔だけ次第に狭
くなるように配設されているので、ガイドローラ41A,41
Bはそれぞれ矢印43A,43Bの方向に引き寄せられ更に第1
図から明らかなとおり、握索機20A,20Bはピン24Aまたは
ピン24Bにそって、それぞれ摺動の長さS,Sの範囲内にお
いて相互に引き寄せられることとなる。
第3図(ア)(イ)は、このような握索機20A,20Bの移
動に伴う、握子部21A,21Bにおける挙動を示したもので
ある。
第3図(ア)は握索中の状態を示し、握索機20A,20Bと
共に握子部21A,21Bは相互に遠のいた位置をとってい
る。握子部21A,21Bの先端部22A,22Bはそれぞれ湾曲した
鉤状をなして索条1A,1Bをそれぞれ抱持している。すな
わり、索条1A,1Bのそれぞれ外径と外径との間隔Kより
も先端部22A,22B相互の間隔L1の方が大きくなってい
る。こうして、可動握子21A′または21B′は、他動のば
ね(図示せず)に基因する力による索条1A,または1Bを
挟持しており、従って協働して握索がなされ、索条1A,1
Bは握子部21A,21Bからの離脱を生ずる恐れはなく、安定
である。
次に第3図(イ)は握索装置10Aがターミナルに到着し
放索を行なう場合の握子部21A,21Bの挙動を示してい
る。前記第2図示の如く、放索を行なう際には、移動手
段40A,40Bたるガイドローラ41A,41Bは、ガイドレール45
A,45Bにそれぞれ導かれて矢印43A,43B方向に移動し、こ
れに伴って握子部21A,21Bも相互に引き寄せられる。こ
のとき、他動の放索動作により(図示せず)、可動握子
21A′,21B′も開口させる。
ここで、前記握子部21A,21Bの矢印43A,43B方向への相互
引き寄せ動作は第3図(イ)の如く索条1A,1Bの外径と
外径との間隔Kよりも、握子部21A,21Bの先端部22A,22B
の相互間隔L2は、少なくとも同等または小さい寸度とな
るようになされる。このとき、他動動作により可動握子
21A′,21B′も開口されているので、索条1A,1Bは、先端
部22A,22Bと干渉することなく、直下方向である矢印48
A,48B方向に円滑に離脱することができて、放策動作が
完全かつ、安全に達成できるのである。
以上は、放索の場合について述べたのであるが、握索の
場合は、前記と逆動作を行なわせれば可能であること勿
論である。
[実施例] 次に前記基本構成に基づいて、更に具体的構成を示した
実施例を掲げる。
まず、第1の実施例として、前記基本構成と同様に握索
装置10を構成する握索機11a,11bが二条の索条の両外側
に配設された場合について説明する。
第4図において二条の索条1a,1bの左右外方には握索機1
1a,11bが相互に対向位置を占めて所在し、これらの握索
機11aまたは11bはそれぞれ均等な構成をなしているの
で、まず、一の握索機11aについて説明する。
握索機11aは基本的には2ケの単位握索機20a,20baと中
間ブロック12aとで構成されている。
単位握索機20aとしては、各種のもの例えばばね式握索
機が使用可能であり、本図においても、ばね式握索機を
用いた場合が示されている。
このような単位握索機20a,20aを用いて中間に中間ブロ
ック12aを間挿し、相互に固定関係となして握索機11aが
構成されている。ここで中間ブロック12aには上面に摩
擦板13aが形成され、これはターミナルを出発し、また
は到着する際に摩擦押送または減速されるための部位で
ある。
一方、索条1a,1bを距てた対向位置にある握索機11bも単
位握索機20b,20bと及び中間ブロック12bとで、前記握索
機11aの場合と同様に構成されている。これらの握索機1
1aと11bとは、連結手段である連結部材30によって相互
に連結されている。
連結部材30は、第5図に示した如く、概形は倒立「A」
字状をなした枠状部材31a,31bと、これらを連結する、
水平位置の連結梁35とよりなっている。枠状部材31aの
上方に突出した突出部32a,32aには後記のピン24aを内挿
すべき孔33a,33aがそれぞれ穿孔され、また突出部32a,3
2aの中間には後記の懸垂機3aを懸垂するための孔34aが
穿孔されている。同様に、枠状部材31bを上方の突出部3
2b,32bにはそれぞれ孔33b,33bが穿孔されており、また
突出部32b,32bの中間には、孔34bが穿孔されている。こ
こで一方の孔33aと33b、他方の孔33a,33bと、及び孔34a
と34bとは、それぞれ同軸心位置に穿孔されたものであ
る。また枠状部材31aの内側に突設されたピン36a,36aに
は、それぞれ走行ローラ37a,37aが枢着されており、同
様に枠状部材31bの内側に突設されたピン36b,36bにはそ
れぞれ走行ローラ37b,37bが枢着されており、これらの
走行ローラ37a,37a,37b,37bはターミナル内に敷設され
た軌条(図示せず)に導かれて転走するためのものであ
る。
次に、握索機11a,11bと連結部材30との前記の連結は次
のようになされる。
第7図(ア)は、一方の握索機、例えば11aのうち、一
の単位握索機20aと、連結部材30の一の突出部32aとの連
結関係を示したものである。単位握索機20aにはその本
体内にブラケット板23a,23aを備えており、該ブラケッ
ト板23a,23aの間に亙っては、ピン24aが固着されてい
る。かつ、該ピン24aには、連結部材30を構成する枠状
部材31aの一の突出部32aの孔33aが滑動自在に外嵌され
ており、かつ該突出部32aと一のブラケット板23aとの間
において前記ピン24aには、ばね25aが介在するようにな
されている。
第7図(ア)においては、ばね25aが延伸して、単位握
索機20aがピン24aの、最も、矢印43aの寄りにある場合
が示されており、第7図(イ)においては、ばね25aが
全密着状態となり単位握索機20aがピン24aの最も矢印44
a寄りの位置にある場合を示しており、空隙26aが形成さ
れている。すなわち、換言すれば単位握索機20aは連結
部材30に対してSの長さだけ矢印43aまたは44a方向に移
動可能となっている。
このような連結関係乃至構成を正面視方向で示したもの
が第6図である。前記の如き、単位握索機20aと突出部3
2aとの連結は、同じく握索機11aを構成する他の一の単
位握索機20aについても全く均等構成となっている。
よって、単位握索機20aはピン24aで連結部材30の突出部
32aに連結されており、他の一の単位握索機20aも他の一
のピン24aで他の一の突出部に連結されており、また単
位握索機20a,20aは前記したように中間ブロック12aを介
して一体固着関係をなして握索機11aを構成しているか
ら従って握索機11aは、連結部材30に対して、第6図の
紙表〜紙背の方向に前記空隙Sだけ相対的に移動可能と
なっていることが明らかである。
また連結部材30の他の一の握索機11bについても全く同
様に単位握索機20b,20bはそれぞれ連結部材30の枠状部
材31bの突出部32b,32bに、それぞれピン24b,24bで、ば
ね25b,25bを介して移動可能に連結されている。
次に、移動手段40としてのガイドローラ41a,41a、及び4
1b,41bを設けている。該、ガイドローラ41a,41a,41b,41
bは、取付位置を各種の位置に選択可能であるが、本実
施例においては第7図(ア)(イ)の如く、単位握索機
20aについて記せば、単位握索記20aの上面にピン42aを
垂直上方に突設させ、該ピン42aにローラ41aが枢着され
ている。また他の単位握索機20a,20b,20bについても同
様にピン42a,42b,42bを設け、それぞれローラ41a,41b,4
1bを枢着している。
以上は、本発明の可動握索装置の構成に直接に係わる部
分について説明を行なったが、第4図示の、その他の構
成部分については、先に、本願出願人により特許出願さ
れた昭和62年特許願第295834号「複線自動循環式索道の
客車懸垂構造及び握索装置」に記載された技術と、基本
構成に関する限りは均等である。すなわち、単位握索機
20a,20,…は、ばね式握索機であり、レバー27a,27a,27
a,27aの先端付近にそれぞれ枢着されたローラ28a,28a,2
8a,28aは握索または放索を行なわせるときに、用いるも
のであり、またプレスローラ29a,29a,29b,29bは握索放
索動作の際、握索装置10の姿勢を維持するためものであ
る。
このように構成された握索装置10において、連結部材30
の枠状部材31a,31bには、それぞれピン2a,2bを介して懸
垂機3a,3bがそれぞれ枢着懸垂され、図示は省略されて
いるが、これら懸垂機3a,3bの下方には、搬器が懸垂さ
れる。
本実施例における装置の動作乃至、作用は第7図(イ)
の如く前記作用の項に記した場合と均等であり、ガイド
レール45,45の垂直面46,46によりガイドローラ41a,41a
と41b,41bを相互に近寄せるようにして、単位握索機20
a,20aと20b,20bをそれぞれS,Sづつ移動させて、第3図
(イ)図示のような索条1a,1bの離脱を容易に行なうこ
とができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
第8図(ア)(イ)(ウ)(エ)には、二条の索条51a,
51bに挟まれた内側領域に握索機61a,61bが相互に背向位
置を占めて所在しているものが示されている。これらの
握索機61a,61bは、相互に均等な構成をなしているの
で、まず一の握索機61aについて説明する。
握索機61aは、2ケの単位握索機70a,70aと、これら単位
握索機70a,70aの中間に間挿された中間ブロック62aとよ
りなり、これらの相互に一体の固着関係としてなってい
る。また他の一の握索機61bも単位握索機70b,70bと中間
ブロック62bとを相互に一体の固着関係としてなってい
る。
単位握索機70a,70aからはそれぞれ握子部71a,71aが延出
して索条51aを握索しており、同様に単位握索機70b,70b
からはそれぞれ握子部71b,71bが延出して索条51bを握索
している。また単位握索機70a,70aのそれぞれ下方には
ブラケット板73a,73a及び73a,73aが延出しており、同様
に単位握索機70b,70bのそれぞれ下方には、ブラケット
板73b,73b及び73b,73bが延出している。
一方、連結部材80は第8図(ア)(ウ)に示す如く平面
視長方形枠状をなし中央にはピン52が貫通固着され、ま
た、孔74c,74c,74d,74dが穿孔されたものである。
次に、握索機61aにおける一の単位握索機70aのピン74a
は両端付近をブラケット板73a,73aに固着渡設したもの
で、該ピン74aには前記連結部材80を孔74cを経て摺動自
在に外挿し、かつ連結部材80と一方のブラケット板73a
との間の空隙76aにはばね75aの介在させる。また、他の
単位握索機70aのピン73aにも同様にブラケット板73a,73
a間に渡設したピン74aにも連結部材80を孔74cを経て摺
動自在に外挿し、かつばね75aを介在させるのである。
他の一の握索機61bにおけるピン74b,74bにも前記と同様
の関係でそれそれ孔74d,74dを経て連結部材80を摺動可
能に外挿し、かつそれぞればね75b,75bを介在させる。
このように構成すると第8図(ア)または第8図(イ)
図示のように握索機61aと61bとは相互に平行に遠のき方
向または近寄り方向すなわち矢印93a,93bの方向または
これと反対方向に、所要の範囲内において摺動可能をな
して連結部材80に連結される。かつ前記のばね75a,75a,
75b,75bの弾性復元力乃至は付勢力によって常時は握索
機61aと61bとが相互に近寄った位置をとり、このとき握
子部71a,71a,71b,71bは索条51a,51b相互の配設間隙と一
致し、かつ握索を行なうようになされる。
また連結部材80の枠体の間に亙って渡設固着されたピン
52には単懸垂型の懸垂機53が枢着懸垂され、図示は省略
されているが、該懸垂機53の下方には輸送用に供するた
めの搬器が第10図(イ)図示の従来の構成の場合と同様
に懸垂されている。
次に移動手段として単位握索機70a.70a,70b.70bにはそ
れぞれピン92a,92a,92b,92bが上方に突設されており、
それぞれガイドローラ91a,91a,91b,91bが枢着されてい
る。
上記の如き構成において、該握索装置60がターミナル内
に到着進入すると、ガイドローラ91a,91aと91b,91bは固
設のガイドレール95a,95b内に係合し、誘導される。
ガイドレール95a,95bのゲージ、乃至配設間隔Gは握索
装置60の進行に伴って、次第に拡幅されるように配設し
ておけば、ガイドレール75a,75bによりガイドローラ91
a,91a及び91b,91bを介してばね75a,75a及び75b,75bはそ
れぞれ押圧圧縮されこれに伴って握索機61a,61bはそれ
ぞれ矢印93aまたは93b方向に移動し、すなわち相互の遠
のき移動する。このとき、同時に他動の放索装置(図示
していない)を以て索条51a,51bを放索させれば、前記
第3図(イ)の動作と基本的に均等の動作により、握子
部71a,71a及び71b,71bの先端部72a,72a及び72b,72bは索
条51a,51bの脱出経路より待避して相互に干渉せず、円
滑かつ確実に放索が行なわれるのである。また同様に握
索時の進入も障害なく容易になされる。
なお、前記第2の実施例に索条51a,51bの中間領域に握
索装置60が配設され、該握索装置60の握索機61a,61bが
相互に背向して相互に遠のき、近寄り移動する場合につ
いて述べたのであるが、この実施例の応用として、次の
第3の実施例もまた可能である。
すなわち第9図に示す索条51a′,51b′の中間領域に握
索装置60′が配設されており該握索装置60′は握索機61
a′,61b′とを枠体80′内に所要の拘束関係をもって連
結したものである。握索機61a′は単位握索機70a′,70
a′を部材62a′で連結して、かつそれぞれ握子部71a′,
71a′を延出して索条51a′を握索するようになされる。
同様に握索機61b′は単位握索機70b′,70b′を部材62
b′で連結して、かつそれぞれ握子部71b′,71b′を延出
して索条51b′を握索するようになされる。ここでは図
示の如く握索機61a′と61b′は相互に背向方向をなして
配設され、かつ千鳥状に凹凸を組合せ配設されており、
前記第2の実施例の基本的動作と均等に相互に遠のき移
動、または近寄り移動、すなわち矢印93a′,93b′方向
または93a′,93b′と反対方向に移動可能に構成する。
このように構成することにより前記同様、放索時におけ
る握子部71a′,71a′,71b′,71b′から索条51a′,51b′
の脱出が容易となり、かつ逆に握索と時の挿入も容易と
なることは明らかである。
[発明の効果] 複支曳索自動循環式索道の握索装置においては、2組の
握索機が対向または背向して配設され、かつ相互の間隔
が固定されていると、握索または放索の際に握子部が、
索条の導入、離脱の障害となって不良握索または不良放
索を生じ、索道運行上に重大な事故を生ずる危険があっ
た。
本発明の装置は握索機を相互に近寄り遠のき移動可能に
構成しているので握子部は索条の導入、離脱の経路から
逃避し、干渉を生じないようになされており、これによ
り握索、放索動作が完全かつ安全に行われる。よって複
支曳索自動循環式索道の安全運行のために寄与するとこ
ろが大きいものである。
[他の実施態様] 以上、詳細に述べたとおり本明細書に記載した本発明の
構成の範囲内において、次の具体的実施の態様乃至応用
構成を含むものである。
(1)前記握索装置を構成する前記第一の握索機と前記
第二の握索機とは、前記二条の索条のそれぞれ外側位置
にあって、相互に対向方向に配設されたものである前記
特許請求の範囲に記載の複支曳索自動循環式索道の可動
握索装置 (2)前記握索装置を構成する前記第一の握索機と前記
第二の握索機とは前記二条の索条の内側領域にあって、
かつ相互に背向方向に配設されたものである特許請求の
範囲に記載の複支曳索自動循環式索道の可動握索装置 (3)前記握索装置を構成する前記第一の握索機と前記
第二の握索機とは前記二条の索条の内側領域にあり、か
つ相互に背向に配設されたものであると共に、前記第一
の握索機と前記第二の握索機とを構成する単位握索機は
千鳥状に交互に並設されたものである前記特許請求の範
囲に記載または前記実施の態様(2)に記載の複支曳索
自動循環式索道の可動握索装置 (4)前記握索装置を構成する前記第一の握索機と前記
第二の握索機を相互に近寄せ遠のき移動するための移動
手段は前記単位握索機にそれぞれ備えたガイドローラで
あって、該ガイドローラはターミナルに備えたガイドレ
ールに係合転動して前記移動がなされるものである前記
特許請求の範囲に記載または前記実施の態様(1),
(2),若しくは(3)に記載の複支曳索自動循環式索
道の可動握索装置
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の基本的構成を示す正面図、第2
図は本発明の装置の移動手段を示す正面図、第3図
(ア)は本発明の装置の握子部相互の関係を示す正面
図、第3図(イ)は本発明の装置の握子部相互の関係を
示す正面図、第4図は本発明の装置の第一の実施例に示
す斜視図、第5図は第1の実施例における連結部材を示
す斜視図、第6図は第1の実施例における握索機と連結
部材との関係を一部断面図で示した正面図、第7図
(ア)は第1の実施例における単位握索機と連結部材と
の関係を一部断面図で示した側面図、第7図(イ)は第
1の実施例における単位握索機と連結部材との動作の関
係を一部断面図で示した側面図、第8図(ア)は本発明
の第2の実施例を示す平面図、第8図(イ)は第2の実
施例を示す正面図、第8図(ウ)は第2の実施例におけ
る連結部材を示す平面図、第8図(エ)は第2の実施例
における連結部材と懸垂機の関係を断面図で示した正面
図、第9図は本発明の第3の実施例を略図で示した平面
図、第10図(ア)は従来の技術における二条の索条の外
側に握索装置を配設した場合の握索装置及び搬器の構成
を示す正面図、第10図(イ)は従来の技術における二条
の索条の内側に握索装置を配設した場合の握索装置及び
搬器の構成を示す正面図、第11図(ア)は従来の技術に
おける握子部相互の関係を示す正面図、及び第11図
(イ)は従来の技術における握子部相互の動作を示す正
面図である。 1A,1B……索条 10A,10B……握索装置 20A,20B……握索機 21A,21B……握子部 21A′,21B′……可動握子 22A,22B……先端部 23A,23B……ブラケット板 24A,24B……ピン 25A,25B……ばね 26A,26B……空隙 30A……連結手段 31A……連結部材 40A,40B……移動手段 41A,41B……ガイドローラ 42A,42B……ピン 43A,43B……矢印 44A,44B……矢印 45A,45B……ガイドレール 48A,48B……矢印 1a,1b……索条 2a,2b……ピン 3a,3b……懸垂機 10……握索装置 11a,11b……握索機 12a,12b……中間ブロック 13a,13b……摩擦板 20a.20b……単位握索機 21a,21b……握子部 22a,22b……先端部 23a,23b……ブラケット板 24a,24b……ピン 25a,25b……ばね 26a,26b……空隙 27a,27b……レバー 28a,28b……ローラ 29a,29b……プレスローラ 30……連結部材 31a,31b……枠状部材 32a,32b……突出部 33a,33b……孔 34a,34b……孔 35……連結梁 36a,36b……ピン 37a,37b……走行ローラ 40……移動手段 41a,41b……ガイドローラ 42a,42b……ピン 43a,43b……矢印 44a,44b……矢印 45……ガイドレール 46……垂直面 47……水平面 51a,51b……索条 52……ピン 53……懸垂機 60……握索装置 61a,61b……握索機 62a,62b……中間ブロック 70a.70b……単位握索機 71a,71b……握子部 72a,72b……先端部 73a,73……ブラケット板 74a,74b……ピン 74c,74d……孔 75a,75b……ばね 76a,76b……空隙 80……連結部材 90……移動手段 91a,91b……ガイドローラ 92a,92b……ピン 93a,93b……矢印 95a,95b……ガイドレール 51a′51b′……索条 60′……握索装置 61a′,61b′……握索機 62a′,62b′……部材 70a′,70b′……単位握索機 71a′,71b′……握子部 80′……枠体 93a′,93b′……矢印 101……索条 101′……索条の位置 103……懸垂機 104……搬器 110……握索装置 111……握索機 120……単位握索機 121……握子部 121′……可動握子 122……先端部 130……連結部材 151……索条 153……懸垂機 154……搬器 160……握索装置 170……単位握索機 171……握子部 C……間隔 S……長さ K……間隔 L1……間隔 L2……間隔 G……ゲージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二条の索条を一定の配設間隔をもって並列
    に循環移動させ、該索条を握索放索する握索装置に搬器
    を懸垂して輸送を行なう複支曳索自動循環式索道におい
    て、前記握索装置は、前記二条の索条の一を握索する第
    一の握索機と、前記二条の索条の他の一を握索する第二
    の握索機と、前記第一の握索機と前記第二の握索機とを
    相互に近寄り遠のき移動可能に一定間隔の位置で連結し
    かつ前記搬器を前記懸垂する連結手段と、前記搬器と前
    記連結手段との間に配設された復元用ばねと、固定位置
    に配設されたガイド装置により前記握索機を案内して前
    記近寄り遠のき移動を行なうための移動手段と、よりな
    り、前記握索装置が前記握索放索動作を行なうとき、前
    記第一の握索機と前記第二の握索機のそれぞれの握子部
    は前記索条の導入、離脱経路から逃避するようになした
    複支曳索自動循環式索道の可動握索装置
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