JPH077187U - 電源基板の冷却構造 - Google Patents

電源基板の冷却構造

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JPH077187U
JPH077187U JP3590693U JP3590693U JPH077187U JP H077187 U JPH077187 U JP H077187U JP 3590693 U JP3590693 U JP 3590693U JP 3590693 U JP3590693 U JP 3590693U JP H077187 U JPH077187 U JP H077187U
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和彦 岸
岳夫 中里
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浩史 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源基板全体を均一に効率良く冷却する。 【構成】 筐体1の側面11に排気用のファン2を設
け、対向する側面12に冷却空気の吸入口5を設けると
共に、電源部品6を実装した基板3を支柱4によって側
面12に取り付ける。このとき、基板3の周辺と筐体と
の隙間15は、基板3の全周にわたってほぼ均一に形成
される。そして、ファン2によって吸入口5から吸い込
まれた空気は、空間16内に拡がって基板3全体を冷却
し、隙間15を流れて放熱板7を冷却する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子機器における電源基板の冷却構造に係り、特に、筐体内に設け た電源基板をファンによって強制的に冷却する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の電子機器において、電源基板 を効率よく冷却し、且つ、機器内の他の部品への熱的影響をなくす為に、機器内 部に電源基板を収納する筐体を設け、この筐体に排気用のファンを取り付けて、 強制的に電源基板を冷却することが行われる。
【0003】 図3及び図4は、従来の電源装置20を示す平面図である。図に示すように、 筐体1には、その端面13に空気の吸入口5が形成されると共に、側面11には 排気用のファン2が取り付けられている。一方、側面11と対向する側面12に は、支柱4が設けられており、この支柱4によって基板3が取り付けられている 。さらに、図4に示す別の従来例では、側面12には、もう一つの吸入口51が 形成されており、その外側に配置された他の部品を同時に冷却する為に使われる 。尚、基板3の表面には、実際には電源部品が実装されているが、わかり易くす る為に図では省略されている。
【0004】 そして、従来の電源装置20においてファン2を作動させると、図中矢印で示 したような直線的な気流が発生し、これによって基板3及び基板上の電源部品が 冷却される。このように従来は、ファン2の排気効率を高める為に、なるべく直 線的な気流が発生するように、吸入口5を配置していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図3に示す例では、吸入口5からファン2に向けて空気が直線的に流れてしま う為に、基板3の端部B付近が充分に冷却されない問題があった。また、電源基 板3以外の発熱部品、例えばハードディスク装置を、ファン2によって同時に冷 却しようとすると、吸入口5の直前にハードディスク装置を配置する必要があり 、その為、全長が長くなって、機器の小型化の妨げとなっていた。
【0006】 そこで、図4に示すように、筐体1の側面12にもう一つの吸入口51を形成 し、ハードディスク装置等をこの吸入口51の外側に配置することで、それら装 置と基板3とを同時に冷却するようにしていた。これにより機器の小型化を計る ことはできたが、気流が二分された為に冷却効率が低下し、基板3、他の発熱部 品共に充分に冷却されない問題があった。
【0007】 また、他の発熱部品の設置場所は、吸入口の近くにあることが最も効率的であ るが、その為に、部品の設置場所が制約されてしまう問題があった。 そこで、本考案は、筐体内の電源基板全体を効率良く冷却すると共に、他の発 熱部品も一つのファンによって冷却でき、且つ部品配置の制約の少い電源基板の 冷却構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、基板に電源部品を実装し、該基板を筐体内に設けると共に、該筐体 に排気用ファンと空気の吸入口とを設けた電源装置において、前記基板と前記排 気用ファンとを前記筐体内において対向する面に各々設け、前記基板の裏面に対 向した位置に前記吸入口を設けることで、前記課題を解決するものである。
【0009】 また、前記基板の周囲において、前記基板と前記筐体との間で形成される隙間 を、前記基板の全周にわたって形成するようにしている。 さらに、前記基板の表面側において、その端部に放熱板を設けることで前記課 題を解決する。
【0010】
【作用】
本考案では、排気用ファンによって筐体内の空気が排出されることで、吸入口 から外部の空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、基板の裏面に沿って 全方向に拡がり、基板の裏面と筐体とに挟まれた空間を流れて基板を冷却する。 そして、基板の端面と筐体との隙間を通り、基板の表面側に流れ込んで、基板に 実装された電源部品を冷却する。
【0011】
【実施例】
図1は、本実施例のパーソナルコンピュータにおいて、電源装置20の取付構 造を示す平面図であり、図2はその斜視図である。フレーム80の内側には、隔 壁81が設けられており、この隔壁81には、切欠82が形成されている。そし て、この隔壁81によって、フレーム80の内部は、第1の空間83と第2の空 間84とに分割されている。また、フレーム80の側面には、開口85が形成さ れている。さらに、フレーム80の前面には、第2の空間84に空気を取り入れ る為のスリット86が形成されている。
【0012】 電源装置20の筐体1は、第1の空間83と略等しい大きさの直方体であり、 その側面11には、排気用のファン2が取り付けられている。そして、側面11 と対向する側面12には、吸入口5が形成されると共に、四隅には支柱4が設け られている。 基板3の表面には、トランジスタやコンデンサ等の電源部品6が実装されてお り、さらに、その上端の表面側には、放熱板7が基板3に直角に取り付けられて いる。そして、この基板3が、支柱4によって側面12に固定されることで、空 間16が形成されている。また、このとき、基板3の周囲には、筐体1との間で 、全周にわたってほぼ等しい隙間15が形成されている。
【0013】 そして、筐体1を第1の空間に設置することで、ファン2及び吸入口5が、開 口85及び切欠82にそれぞれ向き合って設置される。 また、第2の空間84の内部には、電源装置20以外の電気部品が設置されて いる。そして、その中でも特に発熱量の大きいハードディスク装置90が、隔壁 81に沿って、切欠82の直前に設置されている。
【0014】 このように構成した電源装置20において、ファン2を作動させると、筐体1 の内部の空気が開口85を通して外部に排出される。そして、それにつれて、ス リット86を通して空気が第2の空間84に吸い込まれ、さらに、切欠82及び 吸入口5を通して、第2の空間84から筐体1の内部に吸い込まれる。この吸い 込まれた空気は、基板3の裏面に沿って拡がり、空間16を流れることによって 基板3全体を冷却する。そして、矢印Aに示すように、隙間15を通って空気が 基板3の表面側に流れ込む。この流れ込んだ空気は、放熱板7の表面を流れるの で、効率良くそれを冷却する。
【0015】 ところで、吸入口5のすぐ外側には、ハードディスク装置90が設置されてい るので、基板3と、このハードディスク装置90が、ファン2によって同時に冷 却される。 また、吸入口5から吸い込まれ、空間16に拡がった後、矢印Aで示すように 基板3の表面側に流れる空気は、隙間15が狭い為に、基板3の全周にわたって ほぼ均一な流れとなる。これは、吸入口5の位置には影響されないので、側面1 2において、基板3の裏面であれば吸入口5の位置はどこでもよい。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、筐体内に設けた電源基板全体を均一に冷却できる。そして、 空気がすべて基板の端面を通るので、基板の端に放熱板を設けることでさらに冷 却効果が大きくなる。 また、基板裏側の空間を、冷却空気のダクトとして有効利用できると共に、電 源装置以外の発熱部品を、一つのファンによって同時に冷却できる。
【0017】 さらに、吸入口の位置は、基板の裏側において任意に設定できるので、他の発 熱部品の設置場所が広範囲に選択可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における電源装置の取付構造を
示す平面図である。
【図2】本考案の実施例の電源装置を示す斜視図であ
る。
【図3】従来の電源装置の一例を示す平面図である。
【図4】従来の電源装置の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 ファン 3 基板 5 吸入口 7 放熱板 20 電源装置 80 フレーム 85 開口 90 ハードディスク装置
フロントページの続き (72)考案者 佐藤 浩史 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に電源部品を実装し、該基板を筐体
    内に設けると共に、該筐体に排気用ファンと空気の吸入
    口とを設けた電源装置において、前記基板と前記排気用
    ファンとを前記筐体内において対向する面に各々設け、
    前記基板の裏面に対向した位置に前記吸入口を設けたこ
    とを特徴とする電源基板の冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記基板の周囲において、前記基板と前
    記筐体との間で形成される隙間を、前記基板の全周にわ
    たって形成したことを特徴とする請求項1記載の電源基
    板の冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記基板の表面側において、その端部に
    放熱板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    電源基板の冷却構造。
  4. 【請求項4】 電源部品を実装した基板を内蔵する電子
    機器において、該電子機器の筐体内部を第1と第2の空
    間に分割し、前記第1の空間において、前記第2の空間
    と接する一側面に前記基板を設けると共に、この一側面
    であって前記基板の裏側に空気の吸入口を設け、前記一
    側面に対向する他側面に排気用のファンを設け、前記第
    2の空間において、前記吸入口に近接して発熱部品を設
    け、前記基板及び発熱部品を前記ファンによって冷却す
    ることを特徴とする電源基板の冷却構造。
JP1993035906U 1993-06-30 1993-06-30 電源基板の冷却構造 Expired - Fee Related JP2585021Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232467A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Nec Personal Products Co Ltd 電源装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05160591A (ja) * 1991-12-04 1993-06-25 Sofuia Syst:Kk スタック型インサーキットエミュレータの冷却機構

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