JPH0771371A - 可変容量型ダイアフラムポンプおよび該ポンプを用い た多液混合装置 - Google Patents

可変容量型ダイアフラムポンプおよび該ポンプを用い た多液混合装置

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JPH0771371A
JPH0771371A JP5105854A JP10585493A JPH0771371A JP H0771371 A JPH0771371 A JP H0771371A JP 5105854 A JP5105854 A JP 5105854A JP 10585493 A JP10585493 A JP 10585493A JP H0771371 A JPH0771371 A JP H0771371A
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JP
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pump
rod
cylinder
diaphragm pump
diaphragm
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JP5105854A
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Kaoru Yoshihara
薫 吉原
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Anest Iwata Corp
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Anest Iwata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイアフラムポンプを用いた多液(二液)混
合装置の混合比精度を向上し、機構の簡素化を図る。 【構成】 主剤供給用ダイアフラムポンプ100に、ダ
イアフラムに結合したロッド153と、その摺動を受容
するシリンダ151と、ロッド位置に応じてポンプ動作
を切換えるための信号を発生する部材161、162
と、シリンダ内で変位可能として切換え信号発生タイミ
ングを調整する部材185とを設ける。また、このポン
プと、硬化剤供給用の固定容量型ダイアフラムポンプ2
00とを、切換信号に応じて周期運転するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量型ダイアフラ
ムポンプおよびこれを用いた多液混合装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】容量可変型のポンプ、例えば二液混合装
置において液の混合量を変更し、適切な混合比を得るべ
く用いられる容量可変型のポンプとしては、プランジャ
ポンプ、ギアポンプおよびダイアフラムポンプなど種々
のものが用いられているが、摺動部を有さないために長
寿命化が図れること、価格が低廉であることから最近で
はダイアフラムポンプが注目されている。かかるダイア
フラムポンプを用いて液の混合容量を可変とするポンプ
システムとしては、従来、主剤および硬化剤の供給用に
それぞれダイアフラムポンプを設け、それぞれのポンプ
内のダイアフラムに結合してロッドを設けるとともに、
両ロッドを回動支点を有するリンクにより機械的に連結
し、一方のダイアフラムポンプの駆動力がリンクを介し
て他方のダイアフラムポンプに伝達されるようにしたも
のがある。そして、かかるシステムでは、リンクの回動
支点を変更することによってポンプのストロークすなわ
ち容量を可変とするようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来装置においては、リンク回動支点の位置の調整すな
わち混合比の調整が困難であること、機構が複雑である
こと等の問題がある。また、リンク回動支点の位置によ
っては一方のポンプのダイアフラムに大きな外力が作用
するために、ダイアフラムの変形度が大きく、耐久性お
よび精度を損なうおそれがある。さらに、ウレタン樹脂
のような反応型塗料を用いる場合には、操作ミス等によ
ってポンプ内での硬化による故障が発生することがある
が、この故障要因を除去するための作業にはリンクの脱
着や再調整も含まれることになるので、極めて煩雑であ
る。本発明は、これら問題点を解決し、ダイアフラムポ
ンプないしこれを用いた多液混合装置の機構の簡素化お
よび容量調整の容易化を図るとともに、混合比率の精度
の向上およびメンテナンスの容易化を図ることを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明可変
容量型ダイアフラムポンプは、ポンプ室を区画するダイ
アフラムと、該ダイアフラムに結合して延在するロッド
と、該ロッドの摺動を受容するシリンダと、該シリンダ
内のロッド位置に応じ、前記ダイアフラムによるポンプ
動作を切換えるための信号を発生する手段と、前記信号
の発生タイミングを調整する調整手段とを具えたことを
特徴とする。ここで前記調整手段は、加圧エアを前記シ
リンダ内部に導入するためのジョイントと、前記ロッド
の前記シリンダ内の位置に応じて前記導入された加圧エ
アを前記信号として排出するべく、前記ロッドの移動方
向に関し、前記導入用のジョイントの両側に設けた排気
用ジョイントと、前記ロッドの位置に応じて前記導入さ
れた加圧エアの前記排気用ジョイント方向への漏洩を阻
止するべく前記ロッドに設けた封止部材と、前記封止部
材との当接およびその解除が可能で、前記ロッドの摺動
を受容するとともに、前記当接が解除された状態では前
記ロッドとの間隙を介して前記導入された加圧エアを前
記排気用ジョイントに導くべく設けられた2つの部材で
あって、一方が前記シリンダの内壁に固定され、他方が
前記シリンダの内壁に変位可能に設けられた当該2つの
部材とを有するものとすることができる。
【0005】また、本発明多液混合装置は、かかる容量
可変型ダイアフラムポンプを少なくとも1つと、固定容
量型ダイアフラムポンプと、これらポンプを独立に、か
つ同期駆動する駆動手段と、当該駆動に応じて供給され
る液を混合する混合手段とを具えたことを特徴とする。
ここで、前記駆動手段は、前記信号を用いて前記少なく
とも1つの可変容量型ダイアフラムポンプと前記固定容
量型ダイアフラムポンプとを同期運転する手段を有する
ものとすることができる。
【0006】
【作用】本発明によれば、調整手段を用いポンプ動作を
切換える信号の発生タイミングを調整することによって
ダイアフラムのストロークを調整するようにしたので、
一つのダイアフラムポンプ単体でのポンプ容量の変更を
行うことができるようになる。また、これと固定容量型
のダイアフラムポンプとを組合せ、同期運転するように
すれば、混合比の調整が容易で、かつその精度の高い多
液混合装置を実現できる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明を適用した二液混合装置の概略構成
の一例を示す模式図である。図において、100および
200は、複数の液供給手段を構成するそれぞれダイア
フラムポンプ形態の主剤ポンプおよび硬化剤ポンプであ
り、本例では主剤ポンプ100を可変容量型のものと
し、硬化剤ポンプ200を固定容量型のものとしてあ
る。
【0008】300は、装置に洗浄液を供給するための
他の液供給手段を構成する洗浄剤ポンプである。400
は、主剤および硬化剤を混合するための混合器であり、
その内部に貯留した両剤を撹拌混合するための撹拌機4
80および、これを駆動するための駆動部材、例えばエ
アモータ490を有し、当該混合された液はスプレーガ
ン等に供給されて塗装に供される。500は、主剤ポン
プ100により供給される主剤または、洗浄剤ポンプ3
00により供給される洗浄液を選択的に通過させる第1
の流路切換手段としての三方弁ユニット、550は三方
弁ユニット500から導入された液を混合器400また
はドレン槽あるいは、計量器等に導くための第2の流路
切換手段としての三方弁ユニットである。600および
650は硬化剤、洗浄液に関して、それぞれ三方弁ユニ
ット500および550と同様の機能を果たす三方弁ユ
ニットである。700は加圧エア源、750はその加圧
エアを混合器400に導入する経路に設けた開閉バルブ
である。800は入力および制御手段としての制御部で
あり、主剤ポンプ100、硬化剤ポンプ200および洗
浄剤ポンプ300の作動を制御するとともに、三方弁5
00、550、600および650の流路切替動作を制
御する。本例では、この制御部800を空気圧回路にて
構成してある。
【0009】図2〜図4は、本実施例の二液混合装置の
より詳細な回路構成例を示し、これら図においてA〜N
の符号を付した流路と、他の図において同一符号を符し
た流路とが相互に接続されるものとする。まず、図2に
おいて、711および713は、スプレーガン等への加
圧エア導入経路に設けた、それぞれ減圧弁および圧力計
であり、必要に応じて配設される。721および723
は、混合器400および図3につき後述する各種方向制
御弁への加圧エア導入経路に設けた、それぞれ減圧弁お
よび圧力計であり、これらも必要に応じて配設されるも
のである。810および820は、本例装置をそれぞれ
塗装モードおよび洗浄モードに設定するパイロットエア
信号を出力するための方向制御弁であり、レバー825
により操作されて加圧エアの導入経路を開閉する3ポー
ト弁としてある。レバー825は、方向制御弁810を
開として塗装モードに設定する位置PNTと、方向制御
弁820を開として洗浄モードに設定する位置CLN
と、両者を共に閉とする位置OFFとに操作可能であ
る。830は、本例装置を計量モードに設定するパイロ
ットエア信号を出力するための方向制御弁であり、押し
ボタン操作方式の常時閉型の3ポート弁としてある。
【0010】次に、図3において、840、850およ
び860は、それぞれ塗装モード設定用方向制御弁81
0、計量モード設定用方向制御弁830、および洗浄モ
ード設定用方向制御弁820から出力されるパイロット
エア信号の供給に応じて動作し、減圧弁721から供給
される加圧エアを出力する5ポートエアオペレート型の
方向制御弁である。方向制御弁840が出力する加圧エ
アは、図4につき後述する主剤ポンプ100および、硬
化剤ポンプ200の駆動用の方向制御弁870に供給さ
れる。方向制御弁850は、パイロットエア信号の有無
に応じて加圧エアの出力先を切換え、液流路を信号無し
の状態では混合器400側に設定し、信号有りの状態で
は計量器560および660側に設定するようにする。
また、方向制御弁860は、パイロットエア信号の供給
に応じて加圧エアを洗浄剤ポンプ300に出力する。
【0011】350は洗浄剤タンクであり、加圧エアの
供給に応じたポンプ300の駆動に応じ、その内部に貯
留した洗浄剤が導出される。360は洗浄剤の供給経路
に設けた三方弁であり、洗浄剤ポンプ300からの洗浄
剤を一点鎖線で示す液流路に供給するほか、必要に応じ
てこれを手動操作することによって方向制御弁860か
ら出力される加圧エアを液流路に導入する。すなわち、
洗浄モードにおいて三方弁360を適宣操作すれば、洗
浄剤中に加圧エアが混入し、気泡の運動を生じによって
液流路中の洗浄効果を向上することができる。なお、こ
の三方弁の操作を適宣の空気回路を付加することによっ
て自動で行うようにしてもよい。
【0012】三方弁ユニット500は、エアアクチュエ
ータ501と、これによって操作される三方弁503と
を有している。エアアクチュエータ501は、塗装モー
ド設定用方向制御弁810からのエア信号を受容するポ
ートCLおよび洗浄モード設定用方向制御弁820から
のエア信号を受容するポートPLを有し、当該受容に応
じて、それぞれ主剤および洗浄液が供給されるよう三方
弁503の切換えを行う。三方弁ユニット600も同様
に、塗装モード設定用方向制御弁810からのエア信号
を受容するポートHLおよび洗浄モード設定用方向制御
弁820からのエア信号を受容するポートCLを設けた
エアアクチュエータ601と、その受容したエア信号に
応じて硬化剤または洗浄剤が供給されるようにするため
の三方弁603とを有している。三方弁ユニット500
の下流に位置する三方弁ユニット550は、エアアクチ
ュエータ551と、これによって操作される三方弁55
3とを有し、エアアクチュエータ551は、方向制御弁
850からポートMXにエア信号を受容したときには液
が混合器400に導入され、ポートMEにエア信号を受
容したときには液が計量器560に導入されるよう三方
弁553の切換えを行う。三方弁ユニット600の下流
に配設した三方弁ユニット650も、硬化剤側の供給経
路に関して三方弁ユニット550と同様に、エアアクチ
ュエータ651と三方弁653とを有している。
【0013】次に、図4において、491はエアモータ
490の作動を調整するためのスピードコントローラで
ある。また、破線の枠900で示す部分は主剤および硬
化剤の供給部であり、そのより詳細な構成を図5を用い
て説明する。
【0014】図5において、主剤ポンプ100および硬
化剤ポンプ200は複動型のダイアフラムポンプであ
り、それぞれ、ロッド110および210で連結した2
枚のダイアフラム111、112および211、212
を有している。図中、ハウジング120、220内でダ
イアフラム111、211により区画された右側の室1
21、221と、ダイアフラム112、212により区
画された左側の室122、222とは、方向制御弁87
0より交互に給気/排気がなされる。ダイアフラム11
1、112の左側の室はポンプ室であり、対応したタン
ク101、201および三方弁503、603に接続さ
れる。103、203は、三方弁503、603への主
剤、硬化剤の供給に際してタンク101、201への逆
流を防止すベく動作する逆止弁、105、205は、タ
ンク101、201からの主剤、硬化剤の導入に際して
三方弁503、603側からの逆流を防止すべく動作す
る逆止弁である。なお、ダイアフラム112、212に
よって区画される右側の室127、227は不図示の連
通孔を介して大気に開放されている。
【0015】本例においては、主剤ポンプ100に対
し、方向制御弁870の給排気方向を切換えるための機
構150を設けてある。この機構150は、大略図中ハ
ウジング120の右側に張出した中空のシリンダ部15
1と、ロッド110に連絡されてシリンダ部151の内
部を摺動するロッド153と、エア源700から加圧エ
アをシリンダ151内に導入するためのジョイント15
5と、ロッド153の位置に応じて当該エアを排出して
方向制御弁870の給排気方向を切換えるパイロットエ
アを方向制御弁870に供給するべく、ロッド移動方向
に関しジョイント155の両側に設けたジョイント16
1、162と、ロッド153の位置に応じて加圧エアの
ジョイント161方向への漏洩を阻止するべくロッド1
53に設けたVシール171と、同じくジョイント16
2方向への漏洩を阻止するべくロッド153に設けたV
シール172と、ダイアフラムストロークを調節してポ
ンプ容量を可変とする調節部185(図においてハッチ
ングを施して示してある)とを有している。
【0016】図中、ジョイント155の配設位置より左
側には、ロッド153の摺動を受容するとともに、ロッ
ド153との間隙を介してジョイント155から161
にエアを導くための部材181をシリンダ151の内壁
に固定して設けてある。また、ジョイント155の配設
位置より右側には、同じくロッド153の摺動を受容す
るとともに、ロッド153との間隙を介してジョイント
155から162にエアを導くための部材182を、シ
リンダ151の内壁に変位可能に設けてあり、この部材
182を調節部185の構成要素としてある。これら部
材181、182はそれぞれロッド153に設けたVシ
ール171、172と当接し、その状態ではジョイント
161、162へのエアの流出は封止されているが、ロ
ッド153の摺動に伴って当接状態が解除されたとき
に、ジョイント161または162に至るエア通路が形
成され、パイロットエアが方向制御弁870に出力され
る。
【0017】183は、部材182を保持してシリンダ
内位置を設定するための保持部材であり、その外周に雄
ねじを設け、シリンダ内壁に設けた雌ねじに螺着されて
いる。184はその保持部材182に取付けた操作部材
であり、これら部材182〜184が一体になって調節
部185を構成している。そして、操作者が操作部材1
84を適宣回転させて保持部材183を適当量送ること
によって、部材182のシリンダ151に対する位置を
調整することができる。すると、パイロットエアの出力
タイミングが変化し、方向制御弁870の給排気切換え
(I側とII側との切換え)のタイミングが変化するこ
とによって、ダイアフラム111、112のストローク
が変化し、以てポンプ容量すなわち主剤の混合量を変化
させることが可能となる。
【0018】図6および図7はロッド153および機構
150の動作を説明するための説明図である。まず、図
6は、ストロークを最大とするときの状態を示し、この
とき保持部材183の端面はシリンダ内の突当部151
Aに当接している。また、同図上側部分は、図5の室1
22に給気されるとともに、室121が排気されてロッ
ド153が右方に移動し、部材181とVシール171
との当接が解かれて、拡大部分に示すようにジョイント
155から161に至る流路が形成されたときの状態で
ある。このとき、ジョイント161から流出するエアを
パイロットとして方向制御弁870が切換わり、図5の
室121に給気されるとともに室122が排気されてロ
ッド153は左方に移動して行くことになる。そして、
図6の下側部分はロッド153が移動した結果、部材1
81とVシール172との当接が解かれ、ジョイント1
55から162に至る流路が形成された状態を示すもの
で、この状態からはロッド153は右方に移動して行く
ことになる。
【0019】図7はストロークを小とするときの状態を
示し、この状態では部材182のシリンダ151に対す
る侵入量が小となっている。同図上側部分および下側部
分は、それぞれ、図6の上側部分および下側部分と同
様、ジョイント155から161に至る流路およびジョ
イント155から162に至る流路が形成されたときの
ロッド153の位置を示している。この図7と図6との
比較から明らかなように、図7では図6の場合に比し
て、ロッド153の左方への移動時にVシール172と
の当接が早く解かれる位置に部材182が設定されてい
る。従って、このときにロッド153のストロークL2
は、図6の場合のストロークL1に比して小となり、す
なわちポンプ容量を小とすることができるのである。な
お、本実施例においては、L1を7.5mm、L2を
1.5mmとし、この間でストロークすなわちポンプ容
量を可変としている。
【0020】図2〜図4を用いて本例装置の動作を概説
する。まず、操作者が図2のレバー825をPNT側に
設定することによって、本例装置は塗装モードに設定さ
れる。すなわち、当該設定に応じて方向切換弁810よ
りパイロットエアが方向制御弁840に供給される。す
ると方向制御弁870にエアが導入され、機構150か
ら入力するパイロットエアに応じてポンプ100、20
0を駆動する。また、方向制御弁810からのパイロッ
トエアはアクチュエータ501、601の入力端PL、
HLに供給され、これによって三方弁503、603は
主剤ポンプ100、硬化剤ポンプ200から三方弁55
3、653に向かう流路を形成する。ここで、方向制御
弁830の押ボタンの操作がなく、すなわち計量モード
に設定されていなければ、方向制御弁850を介してア
クチュエータ551、651の入力端MXにエアが供給
されており、三方弁551、651は三方弁503、6
03から混合器400に向かう流路を形成している。従
って、ポンプ100および200からそれぞれ供給され
る主剤および硬化剤は、それぞれ、三方弁503、55
3および三方弁603、653を介して混合器400に
導入され、撹拌混合がなされて塗装に供されることにな
る。また、方向制御弁830の押ボタンの操作があり、
計量モードに設定されたときには、方向制御弁850を
介してアクチュエータ551、651の入力端ME側に
エアが供給され、三方弁551、651は三方弁50
3、603から計量器560、660に向かう流路を形
成する。従って、ポンプ100および200からそれぞ
れ供給される主剤および硬化剤は、それぞれの三方弁5
03、553および三方弁603、653を介して計量
器560、660に導入され、本例装置の混合比の確認
に供されることになる。
【0021】次に操作者が図2のレバー825をCLN
側に設定することによって、本例装置は洗浄モードに設
定される。すなわち、当該設定に応じて方向切換弁82
0よりパイロットエアが方向制御弁860に供給され、
方向制御弁860が供給するエアに応じてポンプ300
が駆動される。また、方向制御弁820からのパイロッ
トエアは、アクチュエータ501、601の入力端CL
に供給され、これによって三方弁503、603は洗浄
剤ポンプ300から三方弁553、653に向かう流路
を形成する。ここで、方向制御弁830の押ボタンの操
作がなく、すなわち計量モード側に設定されていなけれ
ば、方向制御弁850を介してアクチュエータ551、
651の入力端MXにエアが供給されており、三方弁5
51、651は三方弁503、603から混合器に向か
う流路を形成している。従って、ポンプ300から供給
される洗浄剤は、三方弁503、553および三方弁6
03、653を介して混合器400に導入され、主剤、
硬化剤およびこれらの混合液の供給経路が洗浄されるこ
とになる。また、方向制御弁830の押ボタンの操作が
あり、計量モード側に設定されたときには、方向制御弁
850を介してアクチュエータ551、651の入力端
ME側にエアが供給され、三方弁551、651は三方
弁503、603から計量器560、660に向かう流
路を形成する。従って、ポンプ300に供給される洗浄
剤は、三方弁603、653を介して、計量器560、
660に導入され、それらの洗浄を行うことも可能とな
る。
【0022】以上説明した実施例によれば、塗装のため
の主剤、硬化剤の混合、両剤の計量および供給経路の洗
浄のための三方弁の切換えを、レバーないし押ボタンを
操作するという簡単な操作で行えるようにしたので、三
方弁を各別に操作する場合に比べて遅れが生じず、各モ
ードでの動作を安定して行うことができる。さらに、主
剤、硬化剤ポンプに摺動部がなく廉価なダイアフラムポ
ンプを用いるとともに、一方のポンプ(主剤ポンプ)を
他方と独立に容量を可変とすることができるものとし、
かつこれらポンプをエア回路によって同期運転を行うよ
うにしたので、例えば両ポンプのダイアフラムロッドを
リンクにより機械的に連結し、その支点を変更すること
によって混合比を変更する如き構成に比して、ダイアフ
ラムに機械的な負担をかけず、かつ混合比の調整も容易
にして精度の高いものとなる。また、機構が簡素化され
たことにより、メンテナンスも容易となる。なお、本発
明は、以上述べた実施例に限られず種々の変形が可能で
ある。例えば、部材182のシリンダ内の侵入量の調整
機構としては、上述のようにねじの送りによるものの
他、任意所望に構成することができる。また、引火等の
危険が問題とならなければ方向制御弁870を電磁弁と
し、一方機構150には電気的スイッチを配設して給排
気の切換えを行うようにしてもよい。さらに、上例で
は、塗装に供される二液混合装置に本発明を適用した場
合について述べたが、他の用途に供される多液混合装置
にも広く本発明を適用することができ、また、可変容量
型ダイアフラムポンフの個数も1以上の任意の個数とす
ることができる。さらに、システムを可変容量型ダイア
フラムポンプのみを用いて構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可変容量型のダイアフラムポンプないしはこれを用いた
多液混合装置の機構を簡素化でき、かつ容量調整を容易
に行うことができるようになるとともに、混合比率の精
度を向上し、さらにメンテナンスも容易に行うことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多液混合装置の一実施例としての二液
混合装置の概略構成例を示す模式図である。
【図2】本実施例の詳細な構成の一部を示す空気圧回路
図である。
【図3】本実施例の詳細な構成の一部を示す空気圧回路
図である。
【図4】本実施例の詳細な構成の一部を示す空気圧回路
図である。
【図5】本実施例で用いた主剤・硬化剤供給部のより詳
細な構成を示す断面図である。
【図6】その供給部における動作切換・ストローク調整
機構の動作を説明するための説明図である。
【図7】同じく説明図である。
【符号の説明】
100 主剤ポンプ 101 主剤タンク 111、112 ダイアフラム 150 動作切換・ストローク調整機構 185 調節部 200 硬化剤ポンプ 201 硬化剤タンク 211、212 ダイアフラム 300 洗浄剤ポンプ 350 洗浄剤タンク 400 混合器 490 エアモータ 500、550、600、650 三方弁ユニット 560、660 計量器 700 加圧エア源 810、820、830、840、850、860、8
70 方向制御弁 900 主剤・硬化剤供給部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室を区画するダイアフラムと、該
    ダイアフラムに結合して延在するロッドと、該ロッドの
    摺動を受容するシリンダと、該シリンダ内のロッド位置
    に応じ、前記ダイアフラムによるポンプ動作を切換える
    ための信号を発生する手段と、前記信号の発生タイミン
    グを調整する調整手段とを具えたことを特徴とする可変
    容量型ダイアフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、加圧エアを前記シリン
    ダ内部に導入するためのジョイントと、前記ロッドの前
    記シリンダ内の位置に応じて前記導入された加圧エアを
    前記信号として排出するべく、前記ロッドの移動方向に
    関し、前記導入用のジョイントの両側に設けた排気用ジ
    ョイントと、前記ロッドの位置に応じて前記導入された
    加圧エアの前記排気用ジョイント方向への漏洩を阻止す
    るべく前記ロッドに設けた封止部材と、前記封止部材と
    の当接およびその解除が可能で、前記ロッドの摺動を受
    容するとともに、前記当接が解除された状態では前記ロ
    ッドとの間隙を介して前記導入された加圧エアを前記排
    気用ジョイントに導くべく設けられた2つの部材であっ
    て、一方が前記シリンダの内壁に固定され、他方が前記
    シリンダの内壁に変位可能に設けられた当該2つの部材
    とを有することを特徴とする可変容量型ダイアフラムポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の容量可変型ダ
    イアフラムポンプを少なくとも1つと、固定容量型ダイ
    アフラムポンプと、これらポンプを独立に、かつ同期駆
    動する駆動手段と、当該駆動に応じて供給される液を混
    合する混合手段とを具えたことを特徴とする多液混合装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記信号を用いて前記
    少なくとも1つの可変容量型ダイアフラムポンプと前記
    固定容量型ダイアフラムポンプとを同期運転する手段を
    有することを特徴とする請求項3に記載の多液混合装
    置。
JP5105854A 1993-03-26 1993-03-26 可変容量型ダイアフラムポンプおよび該ポンプを用い た多液混合装置 Pending JPH0771371A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012533011A (ja) * 2009-07-09 2012-12-20 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 流体の移送法

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