JPH077073B2 - 埋設管検知用磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検知装置 - Google Patents
埋設管検知用磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検知装置Info
- Publication number
- JPH077073B2 JPH077073B2 JP63171198A JP17119888A JPH077073B2 JP H077073 B2 JPH077073 B2 JP H077073B2 JP 63171198 A JP63171198 A JP 63171198A JP 17119888 A JP17119888 A JP 17119888A JP H077073 B2 JPH077073 B2 JP H077073B2
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- magnetic field
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- converting
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はガス管、水道管、電力ケーブルまたは電話ケー
ブル等の、地中に埋設された電気伝導性を有する配管を
検知するための磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検
知装置に関するものである。
ブル等の、地中に埋設された電気伝導性を有する配管を
検知するための磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検
知装置に関するものである。
(従来の技術) 地中に埋設された電気伝導性を有する埋設管や埋設ケー
ブル等(以後、埋設管として総称する)の位置、即ちそ
の直上位置と埋設深さを検知するための従来の方法とし
ては、通常は、手軽で比較的検知精度が良く、しかもい
ろいろな場所に適用が可能であることから磁気的検知方
法が多く使用されている。そしてかかる磁気的検知方法
では、埋設管に交流電流を流し、この交流電流が地表上
に作る交流磁場の分布から検知する方法が最も多く採用
されており、この場合、埋設管に交流電流を流す方法と
しては、直接に交流電流源を接続して流す直接法と、電
磁誘導を利用して埋設管に誘導電流を発生させる間接法
とがある。
ブル等(以後、埋設管として総称する)の位置、即ちそ
の直上位置と埋設深さを検知するための従来の方法とし
ては、通常は、手軽で比較的検知精度が良く、しかもい
ろいろな場所に適用が可能であることから磁気的検知方
法が多く使用されている。そしてかかる磁気的検知方法
では、埋設管に交流電流を流し、この交流電流が地表上
に作る交流磁場の分布から検知する方法が最も多く採用
されており、この場合、埋設管に交流電流を流す方法と
しては、直接に交流電流源を接続して流す直接法と、電
磁誘導を利用して埋設管に誘導電流を発生させる間接法
とがある。
このように交流磁場を磁気センサにより検知する際、ノ
イズ磁場が存在する場合には、このノイズ磁場の影響を
除去しない限り、磁気センサ自体が高精度であっても高
精度の検知は困難である。
イズ磁場が存在する場合には、このノイズ磁場の影響を
除去しない限り、磁気センサ自体が高精度であっても高
精度の検知は困難である。
従来、かかるノイズ磁場の影響を除去して磁場を検知す
る方式としてはフイルタ方式が広く利用されている。か
かる従来の方式を利用した埋設管検知装置を添付図面を
参照して簡単に説明すると、まず第3図の装置は、磁気
センサaで電気信号に変換された磁場信号を、埋設管に
流す交流電流の周波数を透過周波数とするバンドパスフ
ィルタbに入力し、該交流電流の周波数成分を中心に通
過させて、他の周波数帯域のノイズ除去を行った後、整
流回路cで整流してメータ等の表示装置dに磁場の強度
を直接に表示させたり、あるいは磁場の強度に応じた音
量の音を発生させたりするものである。また第4図の装
置は、第3図の装置と同様に磁気センサaからバンドパ
スフィルタb、整流回路cを経た信号をA/D変換器eで
ディジタル信号に変換し、これをCPUfで種々の処理を行
った後、磁場測定結果やそれから算出される埋設管の位
置等を表示装置dに表示するものである。このようにフ
ィルタ方式は、バンドパスフィルタを用い、検知すべき
交流磁場の周波数と異なる周波数のノイズ磁場を除去す
るものである。
る方式としてはフイルタ方式が広く利用されている。か
かる従来の方式を利用した埋設管検知装置を添付図面を
参照して簡単に説明すると、まず第3図の装置は、磁気
センサaで電気信号に変換された磁場信号を、埋設管に
流す交流電流の周波数を透過周波数とするバンドパスフ
ィルタbに入力し、該交流電流の周波数成分を中心に通
過させて、他の周波数帯域のノイズ除去を行った後、整
流回路cで整流してメータ等の表示装置dに磁場の強度
を直接に表示させたり、あるいは磁場の強度に応じた音
量の音を発生させたりするものである。また第4図の装
置は、第3図の装置と同様に磁気センサaからバンドパ
スフィルタb、整流回路cを経た信号をA/D変換器eで
ディジタル信号に変換し、これをCPUfで種々の処理を行
った後、磁場測定結果やそれから算出される埋設管の位
置等を表示装置dに表示するものである。このようにフ
ィルタ方式は、バンドパスフィルタを用い、検知すべき
交流磁場の周波数と異なる周波数のノイズ磁場を除去す
るものである。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、実際の測定現場に於けるノイズ磁場は、広い
周波数範囲に渡って多くの周波数成分を有するパルス的
な波形を持ったものが多くみられ、このようなノイズ磁
場の場合、バンドパスフィルタでは検知すべき交流磁場
の周波数と等しいか、または近傍の周波数のノイズ磁場
を除去することができず、従ってノイズ磁場の除去を十
分に行えないので埋設管の検知精度も低下してしまう。
周波数範囲に渡って多くの周波数成分を有するパルス的
な波形を持ったものが多くみられ、このようなノイズ磁
場の場合、バンドパスフィルタでは検知すべき交流磁場
の周波数と等しいか、または近傍の周波数のノイズ磁場
を除去することができず、従ってノイズ磁場の除去を十
分に行えないので埋設管の検知精度も低下してしまう。
本発明はこのような従来の問題点を解決することを目的
とするものである。
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の構成を実施例に対応する第1図、第2図に基づ
いて説明すると、まず特許請求の範囲第1項記載の磁場
測定装置は、地中に埋設された電気伝導性を有する配管
1に直接又は間接的に交流電流2を流し、それが地表上
に作る交流磁場3を測定する装置に於いて、前記交流磁
場3に同期した信号を発生する同期信号発生手段4と、
前記交流磁場3を検知し、電気信号に変換して出力する
磁気センサ5と、該磁気センサ5の出力信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段6と、該A/D変換手段6に
より変換したディジタル信号を記憶すると共に前記同期
信号発生手段4からの同期信号に同期して前記A/D変換
手段6により変換したディジタル信号を順次加算する時
間軸信号加算記憶手段7と、該時間軸信号加算記憶手段
7の出力信号を周波数軸信号に変換する時間軸−周波数
軸変換手段8と、変換した周波数軸信号の記憶手段9
と、該周波数軸信号から前記交流電流に対応する周波数
成分を抽出して測定磁場信号とする磁場信号抽出手段10
と、該磁場信号抽出手段10の出力信号に対応する表示を
行う表示手段11と、これらの手段の制御手段を設けたも
のである。
いて説明すると、まず特許請求の範囲第1項記載の磁場
測定装置は、地中に埋設された電気伝導性を有する配管
1に直接又は間接的に交流電流2を流し、それが地表上
に作る交流磁場3を測定する装置に於いて、前記交流磁
場3に同期した信号を発生する同期信号発生手段4と、
前記交流磁場3を検知し、電気信号に変換して出力する
磁気センサ5と、該磁気センサ5の出力信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段6と、該A/D変換手段6に
より変換したディジタル信号を記憶すると共に前記同期
信号発生手段4からの同期信号に同期して前記A/D変換
手段6により変換したディジタル信号を順次加算する時
間軸信号加算記憶手段7と、該時間軸信号加算記憶手段
7の出力信号を周波数軸信号に変換する時間軸−周波数
軸変換手段8と、変換した周波数軸信号の記憶手段9
と、該周波数軸信号から前記交流電流に対応する周波数
成分を抽出して測定磁場信号とする磁場信号抽出手段10
と、該磁場信号抽出手段10の出力信号に対応する表示を
行う表示手段11と、これらの手段の制御手段を設けたも
のである。
また第2項記載の磁場測定装置は、第1項記載の装置に
於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は専用のFFTプロ
セッサとしたものである。
於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は専用のFFTプロ
セッサとしたものである。
また第3項記載の磁場測定装置は、第1項記載の装置に
於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は制御手段12とし
てのCPUを兼用する構成としたものである。
於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は制御手段12とし
てのCPUを兼用する構成としたものである。
また第4項記載の磁場想定装置は、地中に埋設された電
気伝導性を有する配管1に直接又は間接的に交流電流2
を流し、それが地表上に作る交流磁場3を測定すること
により前記配管1を検知する装置に於いて、前記交流磁
場3に同期した信号を発生する同期信号発生手段4と、
前記交流磁場3を検知し、電気信号に変換して出力する
磁気センサ5と、該磁気センサ5の出力信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段6と、該A/D変換手段6に
より変換したディジタル信号を記憶すると共に前記同期
信号発生手段4からの同期信号に同期して前記A/D変換
手段6により変換したディジタル信号を順次加算する時
間軸信号加算記憶手段7と、該時間軸信号加算記憶手段
7の出力信号を周波数軸信号に変換する時間軸−周波数
軸変換手段8と、変換した周波数軸信号の記憶手段9
と、該周波数軸信号から前記交流電流に対応する周波数
成分を抽出して測定磁場信号とする磁場信号抽出手段10
と、該磁場信号抽出手段10の出力信号から得られた埋設
管1の検知結果を表示する表示手段13と、これらの手段
の制御手段12を設けたものである。
気伝導性を有する配管1に直接又は間接的に交流電流2
を流し、それが地表上に作る交流磁場3を測定すること
により前記配管1を検知する装置に於いて、前記交流磁
場3に同期した信号を発生する同期信号発生手段4と、
前記交流磁場3を検知し、電気信号に変換して出力する
磁気センサ5と、該磁気センサ5の出力信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段6と、該A/D変換手段6に
より変換したディジタル信号を記憶すると共に前記同期
信号発生手段4からの同期信号に同期して前記A/D変換
手段6により変換したディジタル信号を順次加算する時
間軸信号加算記憶手段7と、該時間軸信号加算記憶手段
7の出力信号を周波数軸信号に変換する時間軸−周波数
軸変換手段8と、変換した周波数軸信号の記憶手段9
と、該周波数軸信号から前記交流電流に対応する周波数
成分を抽出して測定磁場信号とする磁場信号抽出手段10
と、該磁場信号抽出手段10の出力信号から得られた埋設
管1の検知結果を表示する表示手段13と、これらの手段
の制御手段12を設けたものである。
また第5項記載の埋設管検知装置は、第4項記載の装置
に於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は専用のFFTプ
ロセッサとしたものである。
に於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は専用のFFTプ
ロセッサとしたものである。
また第6項記載の埋設管検知装置は、第4項記載の装置
に於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は制御手段12と
してのCPUを兼用する構成としたものである。
に於いて、時間軸−周波数軸変換手段8は制御手段12と
してのCPUを兼用する構成としたものである。
(作用及び実施例) 以上の構成に於いて、磁気センサにより電気信号に変換
された交流磁場3の検知信号は、まずA/D変換手段6に
於いてディジタル信号に変換されて時間軸信号加算記憶
手段7に記憶される。この際A/D変換手段6は同期信号
発生手段4からの同期信号により、前記交流磁場3に同
期して間欠的に前記検知信号をディジタル信号に変換
し、こうして時間軸信号加算記憶手段7に順次加算さ
れ、記憶される。
された交流磁場3の検知信号は、まずA/D変換手段6に
於いてディジタル信号に変換されて時間軸信号加算記憶
手段7に記憶される。この際A/D変換手段6は同期信号
発生手段4からの同期信号により、前記交流磁場3に同
期して間欠的に前記検知信号をディジタル信号に変換
し、こうして時間軸信号加算記憶手段7に順次加算さ
れ、記憶される。
このように交流磁場3の検知信号を、該交流磁場3に同
期して複数回加算することにより、該交流磁場3と周波
数の異なるノイズは勿論の事、周波数が同一または整数
倍ではあっても位相がランダムにばらつくノイズを次第
に抑圧し、除去することができる。第2図は、配管1に
交流電流2を流さずに、ノイズ磁場のみを前記磁気セン
サ5で検知し、これを前述したように複数回加算した結
果を示すものである。かかる第2図から、加算回数nを
増加させるに従ってノイズ磁場が次第に除去されること
がわかる。
期して複数回加算することにより、該交流磁場3と周波
数の異なるノイズは勿論の事、周波数が同一または整数
倍ではあっても位相がランダムにばらつくノイズを次第
に抑圧し、除去することができる。第2図は、配管1に
交流電流2を流さずに、ノイズ磁場のみを前記磁気セン
サ5で検知し、これを前述したように複数回加算した結
果を示すものである。かかる第2図から、加算回数nを
増加させるに従ってノイズ磁場が次第に除去されること
がわかる。
以上のように複数回加算されて時間軸信号加算記憶手段
7に記憶されているディジタル信号を、次いで時間軸−
周波数軸変換手段8に入力して周波数軸信号とし、これ
を記憶手段9に記憶する。かかる時間軸−周波数軸変換
手段8は、例えばFFT(高速フーリェ変換)演算を専用
に高速に行うことのできるFFTプロセッサで構成する
他、後述する制御手段12としてのCPUに於いて、ソフト
ウェアにより行うように構成することもできる。勿論、
後者の於いては、前者よりも変換速度が遅くなるので、
高速性を要求されない場合に適用することができる。
7に記憶されているディジタル信号を、次いで時間軸−
周波数軸変換手段8に入力して周波数軸信号とし、これ
を記憶手段9に記憶する。かかる時間軸−周波数軸変換
手段8は、例えばFFT(高速フーリェ変換)演算を専用
に高速に行うことのできるFFTプロセッサで構成する
他、後述する制御手段12としてのCPUに於いて、ソフト
ウェアにより行うように構成することもできる。勿論、
後者の於いては、前者よりも変換速度が遅くなるので、
高速性を要求されない場合に適用することができる。
しかして、磁場信号抽出手段10により、記憶手段9に記
憶された周波数軸信号から前記交流電流2に対応する周
波数成分を抽出して測定磁場信号とし、これを表示手段
11に表示することにより、前記交流磁場3の測定結果を
得ることができる。また、該測定磁場信号を適宜処理し
て埋設管1の位置等の検知結果を表示手段13に表示する
構成とすることにより、該埋設管1の位置の検知を行う
ことができる。前述したように、時間軸信号を周波数軸
信号に変換した後、特定の周波数成分を抽出することに
より、非常に狭い帯域で所望の交流磁場信号を他から分
離することができ、こうして前述した加算だけでは除去
し得なかったノイズを更に除去することができる。次表
は、加算回数を32回とした場合の本発明装置によるノイ
ズ除去効果を、従来方法並びにFFTによるノイズ除去の
みを行った場合と比較して表わしたものでである。かか
る表から、本発明装置は、従来方法やFFTによるノイズ
除去のみを行った場合と比較して、ノイズを大幅に除去
し得ることがわかる。
憶された周波数軸信号から前記交流電流2に対応する周
波数成分を抽出して測定磁場信号とし、これを表示手段
11に表示することにより、前記交流磁場3の測定結果を
得ることができる。また、該測定磁場信号を適宜処理し
て埋設管1の位置等の検知結果を表示手段13に表示する
構成とすることにより、該埋設管1の位置の検知を行う
ことができる。前述したように、時間軸信号を周波数軸
信号に変換した後、特定の周波数成分を抽出することに
より、非常に狭い帯域で所望の交流磁場信号を他から分
離することができ、こうして前述した加算だけでは除去
し得なかったノイズを更に除去することができる。次表
は、加算回数を32回とした場合の本発明装置によるノイ
ズ除去効果を、従来方法並びにFFTによるノイズ除去の
みを行った場合と比較して表わしたものでである。かか
る表から、本発明装置は、従来方法やFFTによるノイズ
除去のみを行った場合と比較して、ノイズを大幅に除去
し得ることがわかる。
以上の本発明装置は例えばコンピュータ応用装置として
構成することができ、この場合前述の各手段は制御手段
12としてのCPUにより制御することができ、また該CPUは
前述したA/D変換手段6や磁場信号抽出手段10または、
該磁場信号抽出手段10によって抽出された測定磁場信号
から埋設管1等の検知を行う手段を兼用することができ
る。また、かかる構成においては、前記時間軸信号加算
記憶手段7や周波数軸信号の記憶手段9は、メモリシス
テム上の領域として構成することができる。
構成することができ、この場合前述の各手段は制御手段
12としてのCPUにより制御することができ、また該CPUは
前述したA/D変換手段6や磁場信号抽出手段10または、
該磁場信号抽出手段10によって抽出された測定磁場信号
から埋設管1等の検知を行う手段を兼用することができ
る。また、かかる構成においては、前記時間軸信号加算
記憶手段7や周波数軸信号の記憶手段9は、メモリシス
テム上の領域として構成することができる。
次に、前記同期信号発生手段4は、埋設管1に直接また
は間接的に交流電流2を流すための送信器14と一体に構
成して、ここからA/D変換手段6等の適所に光ファイバ
ー等を介して伝送する構成とする他、交流磁場3に同期
した信号を発生し得る構成であれば適宜である。また、
図中実線の構成では磁気センサ5は単一であるが、2点
鎖線で示すように複数使用する構成としても良く、この
場合には、複数の磁気センサ5の出力を、マルチプレク
サ15を介してA/D変換手段6に入力するように構成する
交流磁場3とにより、複数の磁気センサ5の出力を合理
的に処理することができる。
は間接的に交流電流2を流すための送信器14と一体に構
成して、ここからA/D変換手段6等の適所に光ファイバ
ー等を介して伝送する構成とする他、交流磁場3に同期
した信号を発生し得る構成であれば適宜である。また、
図中実線の構成では磁気センサ5は単一であるが、2点
鎖線で示すように複数使用する構成としても良く、この
場合には、複数の磁気センサ5の出力を、マルチプレク
サ15を介してA/D変換手段6に入力するように構成する
交流磁場3とにより、複数の磁気センサ5の出力を合理
的に処理することができる。
(発明の効果) 本発明の装置は、以上の通り、磁気センサにより検知し
た交流磁場の検知信号を、まず時間軸信号のままで、前
記交流磁場に同期させて加算処理を行い、かかる処理に
於いて位相の異なるノイズを除去すると共に、しかる後
周波数軸信号に変換して、前記交流磁場に対応する周波
数成分を抽出することにより、非常に狭い帯域での周波
数選択を行って帯域外の周波数のノイズを除去するの
で、所望の交流磁場を極めて高精度で測定することがで
き、かかる測定により埋設管を検知することにより、検
知精度を大幅に向上することができるという効果があ
る。かくして、本発明は、ガス管や水道管等の埋設管の
掘削工事の効率化が可能になると同時に、誤掘削による
埋設管の損傷による事故の発生を未然に防ぐことができ
るようになり、安全面並びに経済面に於いて多大なる効
果を奏する。
た交流磁場の検知信号を、まず時間軸信号のままで、前
記交流磁場に同期させて加算処理を行い、かかる処理に
於いて位相の異なるノイズを除去すると共に、しかる後
周波数軸信号に変換して、前記交流磁場に対応する周波
数成分を抽出することにより、非常に狭い帯域での周波
数選択を行って帯域外の周波数のノイズを除去するの
で、所望の交流磁場を極めて高精度で測定することがで
き、かかる測定により埋設管を検知することにより、検
知精度を大幅に向上することができるという効果があ
る。かくして、本発明は、ガス管や水道管等の埋設管の
掘削工事の効率化が可能になると同時に、誤掘削による
埋設管の損傷による事故の発生を未然に防ぐことができ
るようになり、安全面並びに経済面に於いて多大なる効
果を奏する。
第1図は本発明の全体構成の実施例を示す系統説明図、
第2図は本発明に於ける加算によるノイズ除去効果を示
す説明図である。第3図及び第4図は従来構成の系統説
明図である。 符号1……埋設管、2……交流電流、3……交流磁場、
4……同期信号発生手段、5……磁気センサ、6……A/
D変換手段、7……時間軸信号加算記憶手段、8……時
間軸−周波数軸変換手段、9……記憶手段、10……磁場
信号抽出手段、11,13……表示手段、12……制御手段、1
4……送信器、15……マルチプレクサ。
第2図は本発明に於ける加算によるノイズ除去効果を示
す説明図である。第3図及び第4図は従来構成の系統説
明図である。 符号1……埋設管、2……交流電流、3……交流磁場、
4……同期信号発生手段、5……磁気センサ、6……A/
D変換手段、7……時間軸信号加算記憶手段、8……時
間軸−周波数軸変換手段、9……記憶手段、10……磁場
信号抽出手段、11,13……表示手段、12……制御手段、1
4……送信器、15……マルチプレクサ。
Claims (6)
- 【請求項1】地中に埋設された電気伝導性を有する配管
に直接又は間接的に交流電流を流し、それが地表上に作
る交流磁場を測定する装置に於いて、前記交流磁場に同
期した信号を発生する同期信号発生手段と、前記交流磁
場を検知し、電気信号に変換して出力する磁気センサ
と、該磁気センサの出力信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換手段と、該A/D変換手段により変換したディジ
タル信号を記憶すると共に前記同期信号発生手段からの
同期信号に同期して前記A/D変換手段により変換したデ
ィジタル信号を順次加算する時間軸信号加算記憶手段
と、該時間軸信号加算記憶手段の出力信号を周波数軸信
号に変換する時間軸−周波数軸変換手段と、変換した周
波数軸信号の記憶手段と、該周波数軸信号から前記交流
電流に対応する周波数成分を抽出して測定磁場信号とす
る磁場信号抽出手段と、該磁場信号抽出手段の出力信号
に対応する表示を行う表示手段と、これらの手段の制御
手段を設けたことを特徴とする埋設管検知用磁場測定装
置 - 【請求項2】第1項記載の装置に於いて、時間軸−周波
数軸変換手段は専用のFFTプロセッサとしたとを特徴と
する埋設管検知用磁場測定装置 - 【請求項3】第1項記載の装置に於いて、時間軸−周波
数軸変換手段は制御手段のCPUを兼用する構成としたこ
とを特徴とする埋設管検知用磁場測定装置 - 【請求項4】地中に埋設された電気伝導性を有する配管
に直接又は間接的に交流電流を流し、それが地表上に作
る交流磁場を測定することにより前記配管を検知する装
置に於いて、前記交流磁場に同期した信号を発生する同
期信号発生手段と、前記交流磁場を検知し、電気信号に
変換して出力する磁気センサと、該磁気センサの出力信
号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、該A/D変
換手段により変換したディジタル信号を記憶すると共に
前記同期信号発生手段からの同期信号に同期して前記A/
D変換手段により変換したディジタル信号を順次加算す
る時間軸信号加算記憶手段と、該時間軸信号加算記憶手
段の出力信号を周波数軸信号に変換する時間軸−周波数
軸変換手段と、変換した周波数軸信号の記憶手段と、該
周波数軸信号から前記交流電流に対応する周波数成分を
抽出して測定磁場信号とする磁場信号抽出手段と、該磁
場信号抽出手段の出力信号から得られた埋設管の検知結
果を表示する表示手段と、これらの手段の制御手段を設
けたことを特徴とする埋設管検知装置 - 【請求項5】第1項記載の装置に於いて、時間軸−周波
数軸変換手段は専用のFFTプロセッサとしたことを特徴
とする埋設管検知装置 - 【請求項6】第1項記載の装置に於いて、時間軸−周波
数軸変換手段は制御手段のCPUを兼用する構成としたこ
とを特徴とする埋設管検知装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63171198A JPH077073B2 (ja) | 1988-07-09 | 1988-07-09 | 埋設管検知用磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63171198A JPH077073B2 (ja) | 1988-07-09 | 1988-07-09 | 埋設管検知用磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0221287A JPH0221287A (ja) | 1990-01-24 |
JPH077073B2 true JPH077073B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=15918834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63171198A Expired - Lifetime JPH077073B2 (ja) | 1988-07-09 | 1988-07-09 | 埋設管検知用磁場測定装置及びそれを用いた埋設管検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077073B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5525907A (en) * | 1995-03-17 | 1996-06-11 | Hughes Missile Systems Company | Active impulse magnetometer with bipolar magnetic impulse generator and fast fourier transform receiver to detect sub-surface metallic materials |
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-
1988
- 1988-07-09 JP JP63171198A patent/JPH077073B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0221287A (ja) | 1990-01-24 |
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