JPH0770443A - 給紙ロール用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

給紙ロール用シリコーンゴム組成物

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JPH0770443A
JPH0770443A JP24384493A JP24384493A JPH0770443A JP H0770443 A JPH0770443 A JP H0770443A JP 24384493 A JP24384493 A JP 24384493A JP 24384493 A JP24384493 A JP 24384493A JP H0770443 A JPH0770443 A JP H0770443A
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JP
Japan
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silicone rubber
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group
component
weight
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JP24384493A
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English (en)
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Yoshito Ushio
嘉人 潮
Akito Nakamura
明人 中村
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化前にはロール作業性が優れ、硬化後には
研磨加工性が優れたシリコーンゴムを形成する給紙ロー
ル用シリコーンゴム組成物を提供する。 【構成】 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子
結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン生ゴ
ム100重量部、(B)シリカ微粉末3〜30重量部、
(C)平均粒子径が0.5〜30μmである球状シリコー
ンゴム粉体3〜100重量部および本組成物を硬化させ
るに十分な量の(D)硬化剤からなる給紙ロール用シリコ
ーンゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給紙ロール用シリコーン
ゴム組成物に関し、詳しくは、硬化前にはロール作業性
が優れ、硬化後には研磨加工性が優れたシリコーンゴム
を形成する給紙ロール用シリコーンゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】ファクシミリ、プリン
ター、電子写真複写機等の装置には、紙送りのための給
紙ロールが設けられている。従来、給紙ロールにはEP
DM、ウレタン等の合成ゴムが用いれらているが、これ
らの合成ゴムからなる給紙ロールは耐フューザーオイル
性、耐光性、耐熱性が十分でないという問題があった。
このため、給紙ロール用シリコーンゴムが種々検討され
ており、例えば、ビニル基を有するオルガノポリシロキ
サン、ビニル基を有するレジン状オルガノポリシロキサ
ン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、白金また
は白金化合物および帯電防止性付与剤からなるシリコー
ンゴム組成物(特開昭60−130648号公報参
照)、シリコーンゴムを粉砕した不定形状シリコーンゴ
ム粉体を配合してなるシリコーンゴム組成物(特開平1
−159239号公報参照)が提案されている。
【0003】しかし、特開昭60−130648号およ
び特開平1−159239号に提案されたシリコーンゴ
ム組成物は、硬化前のロール作業性が悪く、また硬化後
のシリコーンゴムの研磨加工性が悪いという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記課
題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
【0005】すなわち、本発明の目的は、硬化前にはロ
ール作業性が優れ、硬化後には研磨加工性が優れたシリ
コーンゴムを形成する給紙ロール用シリコーンゴム組成
物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】 本発明は、(A)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有 するオルガノポリシロキサン生ゴム 100重量部、 (B)シリカ微粉末 3〜30重量部、 (C)平均粒子径が0.5〜30μmである球状シリコーンゴム粉体 3〜100重量部および本組成物を硬化させるに十分な量の (D)硬化剤 からなる給紙ロール用シリコーンゴム組成物に関する。
【0007】本発明の組成物にについて詳細に説明す
る。
【0008】(A)オルガノポリシロキサン生ゴムは本組
成物の主剤であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素
原子結合アルケニル基を有することが必要である。(A)
成分中のケイ素原子結合アルケニル基としては、例え
ば、ビニル基,アリル基,ブテニル基,ペンテニル基,
ヘキセニル基が挙げられ、好ましくはビニル基、ヘキセ
ニル基である。(A)成分中のアルケニル基の結合位置は
特に限定されず、例えば、分子鎖末端、分子鎖側鎖また
は分子鎖末端と分子鎖側鎖が挙げられる。また、(A)成
分中のアルケニル基以外のケイ素原子結合有機基として
は、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル
基,ペンチル基等のアルキル基;フェニル基,トリル
基,キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチ
ル基等のアラルキル基;クロロプロピル基,3,3,3
−トリフロロプロピル基,3−クロロプロピル基,2−
シアノエチル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素
基が挙げられ、特に、分子中のケイ素原子結合有機基の
50モル%以上がメチル基であることが好ましい。
【0009】このような(A)成分の分子構造は、直鎖状
または一部に分岐を有する直鎖状である。また、(A)成
分は生ゴム状であれば、その重合度は限定されず、好ま
しくはその重合度が1,000〜20,000の範囲で
ある。(A)成分は単一重合体でも共重合体でもよく、あ
るいはこれらの重合体の混合物でもよい。(A)成分を構
成する単位として具体的には、トリメチルシロキシ基,
ジメチルヒドロキシシロキシ基,ジメチルビニルシロキ
シ基,メチルビニルヒドロキシシロキシ基,メチルフェ
ニルビニルシロキシ基,ジメチル(3,3,3−トリフ
ロロプロピル)シロキシ基等の一官能性シロキサン単
位;ジメチルシロキサン単位,メチルビニルシロキサン
単位,メチルフェニルシロキサン単位,フェニルビニル
シロキサン単位,メチル(3,3,3−トリフロロプロ
ピル)シロキサン単位等の二官能性シロキサン単位;メ
チルシロキサン単位,ビニルシロキサン単位,フェニル
シロキサン単位等の三官能性シロキサン単位が例示され
る。(A)成分は、主鎖が二官能性シロキサン単位からな
り、分子鎖末端が一官能性シロキサン単位を有するオル
ガノポリシロキサン生ゴムや、主鎖が多量の二官能性シ
ロキサン単位と少量の三官能性シロキサン単位からな
り、分子鎖末端が一官能性シロキサン単位からなるオル
ガノポリシロキサン生ゴムが代表的である。
【0010】このような(A)成分として具体的には、分
子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリ
シロキサン生ゴム,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重
合体生ゴム,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メ
チルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重
合体生ゴム,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフ
ェニルシロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニル
シロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)シロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム,
分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニ
ルポリシロキサン生ゴム,分子鎖両末端ジメチルビニル
シロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン生ゴム,
分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジフェニル
ポリシロキサン生ゴム,分子鎖両末端ジメチルビニルシ
ロキシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)シロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニ
ルシロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖メチルビニルシロキサン・ジフェニ
ルシロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,
3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体生
ゴム,分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体生ゴム,分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体生ゴム,
分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキ
サン生ゴム,分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム,分
子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン・
メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサ
ン共重合体生ゴム,分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体生ゴムが例示される。
【0011】(B)シリカ微粉末は、硬化後のシリコーン
ゴムの機械的強度および研磨加工性を付与するための成
分である。このような(B)成分として具体的には、ヒュ
ームドシリカ,沈澱性シリカが例示され、給紙ロールと
してより好適な摩擦係数を有するシリコーンゴムを形成
するためには、(B)成分としてヒュームドシリカが好ま
しい。また、(B)成分の表面をオルガノアルコキシシラ
ン,オルガノハロシラン,オルガノシラザン,低分子量
の分子鎖両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキ
サン,環状オルガノシロキサン等のシリカ表面処理剤に
より表面処理することが好ましい。(B)成分の表面を上
記シリカ表面処理剤により処理する方法は特に限定され
ず、予め(B)成分を上記シリカ表面処理剤により処理し
たものであってもよく、また(B)成分を(A)成分に配合
する際に上記シリカ表面処理剤を配合して処理してもよ
い。また、(B)成分の粒子径および比表面積は特に限定
されないが、その粒子径は50mμ以下であることが好
ましく、またその比表面積は50m2/g以上であるこ
とが好ましく、さらに250m2/g以上であることが
好ましい。
【0012】本発明の組成物において、(B)成分の配合
量は(A)成分100重量部に対して3〜30重量部の範
囲である。これは、(B)成分の配合量が、(A)成分10
0重量部に対して3重量部未満であると、組成物の硬化
前のロール作業性が悪化し、硬化後のシリコーンゴムの
機械的強度および研磨加工性が悪化するためであり、ま
たこれが30重量部をこえると、硬化後のシリコーンゴ
ムの摩擦係数が小さくなり、給紙ロールとして不適とな
るためである。
【0013】(C)球状シリコーンゴム粉体は、本組成物
の硬化前のロール作業性を向上させ、また本組成物を硬
化して得られるシリコーンゴムの研磨加工性を向上させ
るための成分である。(C)成分の形状は球状であれば特
に限定されないが、その平均粒子径は0.5〜30μm
の範囲であることが必要である。これは、平均粒子径が
0.5μm未満である球状シリコーンゴム粉体は入手困
難であり、また平均粒子径が30μmをこえる球状シリ
コーンゴム粉体は、組成物の硬化前のロール作業性を悪
化し、硬化後のシリコーンゴムの研磨加工性を悪化する
ためである。
【0014】このような(C)成分の製造方法は特に限定
されず、例えば、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物
を熱気流中に噴霧して球状に硬化させる方法(特開昭6
3−17959号公報および特開昭63−77942号
公報公報参照)、縮合反応硬化型シリコーンゴム組成物
を水中または界面活性剤水溶液中で乳化して、次いでこ
れを加熱もしくは熱気流中に噴霧して、この組成物を球
状に硬化させる方法(特開昭63−202658号公報
参照)が挙げられる。しかし、シリコーンゴムを機械的
に粉砕して得られるシリコーンゴム粉体は、その形状が
不定形状であり、またその平均粒子径が100μm以上
と大きいため、これを配合したシリコーンゴム組成物の
硬化前のロール作業性は悪化し、また硬化後のシリコー
ンゴムの研磨加工性も悪化するので、(C)成分としては
不適である。
【0015】(C)成分は無機充填剤を含有する球状シリ
コーンゴム粉体であってもよいが、実質的に無機質充填
剤を含有しない球状シリコーンゴム粉体であることがよ
り好ましい。このような(C)成分の物理特性は特に限定
されない。
【0016】本発明の組成物において、(C)成分の配合
量は、(A)成分100重量部に対して3〜100重量部
の範囲であり、好ましくは10〜70重量部の範囲であ
る。これは、(C)成分の配合量が、(A)成分100重量
部に対して3重量部未満であると、組成物の硬化前のロ
ール作業性が悪化し、また得られるシリコーンゴムの研
磨加工性が悪化するためであり、またこれが100重量
部をこえると、組成物の硬化前のロール作業性および成
形性が悪化するためである。
【0017】(D)硬化剤は本組成物を硬化させるための
成分であり、シリコーンゴム組成物の硬化剤として常用
されている従来公知の有機過酸化物、またはオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンと白金系触媒との混合物が
用いられる。(D)成分の有機過酸化物としては、ベンゾ
イルパ−オキサイド,t−ブチルパ−ベンゾエイト,
2,4−ジクロロベンゾイルパ−オキサイド,モノクロ
ロベンゾイルパ−オキサイド,ジクミルパ−オキサイ
ド,2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−オ
キシ)ヘキサンが例示され、(D)成分のオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンと白金系触媒との混合物として
は、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン,分子鎖両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体,分子鎖両末端ジメチルハイドロ
ジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン,分子鎖
両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチル
シロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合
体,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルフェ
ニルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重
合体等のオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、白
金黒,塩化白金酸,塩化白金酸とオレフィンとの錯体,
塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体,塩化白金
酸のアルコール溶液,白金担持の微粉末状シリカ,白金
担持の活性炭,これらの白金系触媒を含有するポリカー
ボネート樹脂,ポリメチルメタクリレート樹脂,ポリス
チレン樹脂,シリコーン樹脂等の熱可塑性有機樹脂微粒
子等の白金系触媒との混合物が例示される。
【0018】本発明の組成物において、(D)成分の配合
量は特に限定されず、本発明の組成物を硬化させるに十
分な量であることが必要である。このような(D)成分の
配合量として具体的には、(D)成分が有機過酸化物であ
る場合には、(A)成分100重量部に対して0.1〜1
0重量部の範囲であることが好ましく、また(D)成分が
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒の
混合物である場合には、オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの配合量が(A)成分100重量部に対して0.
5〜20重量部の範囲であることが好ましく、また白金
系触媒中の白金金属の含有量が(A)成分100万重量部
に対して0.1〜100重量部の範囲であることが好ま
しい。
【0019】本発明の組成物は、上記(A)〜(D)成分を
均一に配合することにより調製することができる。本発
明の組成物を調製する手順は特に限定されず、例えば、
上記(A)〜(C)成分からなる組成物を調製後、これに
(D)成分をロールにより練り込み作業(通称、キャタラ
イジング)を行うことが一般的である。上記(A)〜(C)
成分からなる組成物を調製するための装置は特に限定さ
れず、例えば、ヘンシェルミキサー,ロスミキサー,ニ
ーダミキサー,2軸連続混練押出機が挙げられる。ま
た、本発明の組成物を調製するため、例えば、上記例示
の混練装置において、(A)成分に(B)成分と(C)成分を
均一に混練後、これに(D)成分を混練する方法、(A)成
分の一部に(B)成分と(C)成分を均一に混練後、これに
(A)成分の残部と(D)成分を配合して均一に混練する方
法を用いることができる。
【0020】本発明の組成物は、上記(A)〜(D)成分か
らなるが、本発明の目的を損なわない限り、その他の任
意の成分として、シリコーンゴム組成物に配合すること
が周知である各種添加剤、例えば、酸化チタン,カーボ
ンブラック,ベンガラ等の顔料;稀土類酸化物,稀土類
水酸化物,酸化マグネシウム,セリウムシラノレ−ト,
セリウム脂肪酸塩等の耐熱剤;帯電防止剤,難燃剤,内
部離型剤,可塑剤を配合することができる。また、(D)
成分としてオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白
金系触媒との混合物を用いる場合には、本発明の組成物
の可使時間を調節するため、ベンゾトリアゾール,アセ
チレン系化合物,ハイドロジェンパーオキサイド化合物
等の硬化抑制剤を配合することができる。
【0021】このような本発明の組成物により給紙ロー
ルを成形する条件は特に限定されず、例えば、本発明の
組成物を圧縮成形機、射出成形機、トランスファー成形
機等の周知のゴム成形機において、ロール芯金に被覆し
て、50℃〜250℃で数秒〜数分間加熱することによ
りシリコーンゴム被覆ロールを成形することができる。
ロール成形後、研磨加工工程により給紙ロールを作成す
ることができる。また、本発明の組成物を、従来の給紙
ロール表面に被覆後、これを硬化して給紙ロールを成形
することができる。このようにして形成される給紙ロー
ルの物理特性は特に限定されず、例えば、その摩擦係数
が1.5以上であることが好ましい。また、この給紙ロ
ールのJIS A硬度が15〜50であることが好まし
い。
【0022】
【実施例】本発明の組成物を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例中、粘度は25℃において測定した値
である。ロール作業性および研磨加工性の評価は、◎:
極めて良好、○:良好、△:不良、×:極めて不良の四
段階で評価した。また、給紙ロールを調製し、これを市
販の電子写真複写機に装着し、その紙送り性を観察し
た。電子写真複写機において、10万枚の上質紙を給紙
したときの紙送り性を、◎:紙滑りを全く生じなかっ
た、○:紙滑りを1〜5回生じた、△:紙滑りを6〜1
0回生じた、×:紙滑りを11回以上生じたの四段階で
評価した。
【0023】[参考例1]粘度500センチポイズ分子
鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン(ビニル基含有量は0.5重量%である。)1
00重量部および粘度10センチポイズの分子鎖両末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量は1.5重
量%である。)6重量部からなる混合物(a)を調製し
た。次ぎに、粘度500センチポイズ分子鎖両末端ジメ
チルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビ
ニル基含有量は0.5重量%である。)100重量部お
よび塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液(白金含
有量が3重量%)0.6重量部からなる混合物(b)を調
製した。この混合物(a)と混合物(b)を1:1の重量比
で均一に混合したシリコーンゴム組成物をコロイドミル
へ送り、これにイオン交換水と界面活性剤を添加して、
シリコーンゴム組成物の水分散液を調製した。このもの
を200℃に設定されたスプレードライヤー中に粉霧し
て、平均粒子径10μmの球状シリコーンゴム粉体を調
製した。
【0024】[参考例2]参考例1において、混合物
(a)と混合物(b)を1:1の重量比で均一に混合したシ
リコーンゴム組成物を、150℃、25kg/cm2の条件
下で10分間プレス成形して、厚さ1mmのシリコーンゴ
ムシートを作成した。このシリコーンゴムシートをロー
ルせん断破砕機で粉砕して、平均粒子径200μmの不
定形シリコーンゴム粉体を調製した。
【0025】[実施例1〜2]ジメチルシロキサン単位
99.84モル%とメチルビニルシロキサン単位0.1
6モル%からなる平均重合度3000の分子鎖両末端シ
ラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロ
キサン共重合体生ゴム100重量部、比表面積が200
2/gであるヒュームドシリカ15重量部、シリカ表
面処理剤として、粘度30センチポイズの両末端シラノ
ール基封鎖ジメチルポリシロキサン3重量部をニーダー
ミキサーに投入し、これを均一に混練した。次いで、こ
の混合物を170℃で2時間加熱処理した後、参考例1
で調製した球状シリコーンゴム粉体を15重量部および
30重量部配合して、これらをニーダーミキサーで均一
に混練して、2種のシリコーンゴムベースを調製した。
【0026】これら2種のシリコーンゴムベース100
重量部と2,5−ジメチル−ビス(2,5−t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン1重量部を2本ロールにて均一に
混合して、本発明の給紙ロール用シリコーンゴム組成物
を調製した。このとき、2本ロールでのロール作業性を
観察した。また、これら2種の給紙ロール用シリコーン
ゴム組成物を、170℃、25kg/cm2の条件下で10
分間プレスしてシリコーンゴムを成形した。その後、こ
のシリコーンゴムを200℃の熱風循環式オーブン中で
4時間放置して、滑らかな表面を有する厚さ2mmのシリ
コーンゴムシートを成形した。このシリコーンゴムシー
トを水平な台の上に置き、上質紙を張り付けた200g
の直方体(5cm×5cm×1cm)を載せて、この直方体を
シリコーンゴムシート上で定速で引張るときの引張強さ
から動摩擦係数を求めた。また、直径5mmφのステンレ
ス製ロール芯金表面をプライマー処理して、これら2種
のシリコーンゴム組成物を被覆して、これを170℃で
10分間加熱した後、200℃の熱風循環式オーブン中
で4時間放置してシリコーンゴム被覆ロールを成形し
た。このシリコーンゴム被覆ロールを円筒研削盤によ
り、その研磨加工性を評価した。また、このシリコーン
ゴム被覆ロールを市販電子写真複写機に装着して上質紙
10万枚を給紙した。このときの紙送り性を評価した。
これらの結果を表1に示した。
【0027】[比較例1〜3]実施例1において、ヒュ
ームドシリカの配合量、シリカ処理剤の配合量および球
状シリコーンゴム粉体の配合量を表1に示す重量部数と
した以外は実施例1と同様にして3種のシリコーンゴム
組成物を調製した。これらの組成物を実施例1と同様に
して評価した。その結果を表1に示した。
【0028】[比較例4]実施例1において、球状シリ
コーンゴム粉体の代わりに、参考例2で調製した不定形
状シリコーンゴム粉体を15重量部用いた以外は実施例
1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製した。この
組成物を実施例1と同様にして評価した。その結果を表
1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の給紙ロール用シリコーンゴム組
成物は、硬化前にはロール作業性が優れ、硬化後には研
磨加工性が優れたシリコーンゴムを形成することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素
    原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
    生ゴム 100重量部、 (B)シリカ微粉末 3〜30重量部、 (C)平均粒子径が0.5〜30μmである球状シリコーンゴム粉体 3〜100重量部および本組成物を硬化させるに十分な量の (D)硬化剤 からなる給紙ロール用シリコーンゴム組成物。
JP24384493A 1993-09-03 1993-09-03 給紙ロール用シリコーンゴム組成物 Pending JPH0770443A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6338806B1 (en) 1998-08-31 2002-01-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electrolytic capacitor and driving electrolyte thereof

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