JPH0770363A - 赤外線カットオフ材 - Google Patents

赤外線カットオフ材

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JPH0770363A
JPH0770363A JP6149271A JP14927194A JPH0770363A JP H0770363 A JPH0770363 A JP H0770363A JP 6149271 A JP6149271 A JP 6149271A JP 14927194 A JP14927194 A JP 14927194A JP H0770363 A JPH0770363 A JP H0770363A
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JP
Japan
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film
infrared
ito powder
powder
resin
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Withdrawn
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JP6149271A
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English (en)
Inventor
Akira Nishihara
明 西原
Toshiharu Hayashi
年治 林
Masahiro Sekiguchi
昌宏 関口
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視光に対して透明、赤外光に対してカット
オフ効果の優れた材料の提供。 【構成】 ITO粉末 (好ましくは、1000 nm 以下のあ
る波長より長波長側の赤外線をカットオフできるもの)
を有機樹脂中に分散させた塗料または成形材料を使用し
て、ITO粉末を含有する透明樹脂膜または樹脂フィル
ムもしくは成形体を形成する。 【効果】 低コストで大面積の赤外線カットオフ材を量
産できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線カットオフ材、
即ち、赤外線カットオフ膜とこれを形成するための膜形
成材、ならびに赤外線カットオフ機能を持ったフィルム
および成形体とこれを形成するための成形材料に関す
る。本発明の赤外線カットオフ材は、可視光には透過性
で透明性を失わずに、選択的に赤外線をカットオフする
ことができる。
【0002】従って、本発明の赤外線カットオフ材は、
近年多発しているカードや金券等の偽造に対する防止手
段として、あるいは冷暖房効率改善に効果の高い赤外線
反射膜として利用することができる。特にハウジングの
一般窓、サンルームの屋根材、壁材、あるいは自動車の
ガラス等に適用した場合、夏期は太陽光の赤外線カット
オフ効果により大幅な冷房用電力節減効果を発揮し、ま
た冬期は室内の保温に効果を発揮する。
【0003】
【従来の技術】可視領域の光に対して透明 (透過性) で
あって、赤外領域の光に対しては反射性である赤外線カ
ットオフ機能を有する透明膜として従来より知られてい
るのは、(a) 錫ドープ酸化インジウム (以下、ITOと
略記する) の薄膜を物理蒸着、化学蒸着、またはスパッ
タリングによってガラス基板上に形成したもの、(b) フ
タロシアニン系、アントラキノン系、ナフトキノン系、
シアニン系、ナフタロシアニン系、高分子縮合アゾ系、
ピロール系等の有機色素型の近赤外吸収剤か、またはジ
チオール系、メルカプトナフトール系などの有機金属錯
塩を、有機溶媒と有機バインダーとを用いてインク化し
て基板に塗工するか、或いは樹脂に練り込んでフィルム
化し、基板上にラミネートしたものなどである。
【0004】しかし、(a) については、高真空や精度の
高い雰囲気制御が必要な装置を使用しなければならない
ため、コスト高になるばかりか、膜の大きさ、形状にも
限りがある。しかも、量産性が悪く、汎用性に乏しい等
の問題もある。
【0005】(b) については、(a) の問題点は解決され
るものの、可視領域の光の透過率が低く、暗褐色から暗
青色の濃厚な着色を有している上、多くは 690〜1000 n
m 程度の限られた近赤外領域の赤外線吸収であるため、
例えばハウジングの一般窓、サンルームの屋根材、壁材
等へ利用した場合には、窓やガラスを通した室内外の視
認性が悪く、色調から受ける美観性にも劣る上、室内の
冷暖房効果も不十分である等の問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、実質
的に無色透明で、かつ大面積の赤外線カットオフ膜やフ
ィルムを低コストで量産可能な赤外線カットオフ材を提
供することである。
【0007】より具体的には、赤外線カットオフ効果に
優れた粉末を利用して、塗料型あるいは樹脂分散型の、
塗布や慣用の成形技術を利用して容易に赤外線カットオ
フ膜、フィルムおよび成形体を形成することのできる材
料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、無機酸化
物半導体であるITO (錫ドープ酸化インジウム) の粉
末を有機樹脂マトリックス中に分散させた粒子分散系が
上記目的の達成に最適であることを見出し、本発明に到
達した。
【0009】ここに、本発明の要旨は、 ITO粉末と有機溶媒に可溶性または分散性の有機樹
脂とを非アルコール系有機溶媒中に含有している赤外線
カットオフ膜形成材、 この赤外線カットオフ膜形成材から形成された赤外線
カットオフ膜、 溶融または軟化状態の有機樹脂中にITO粉末が分散
している赤外線カットオフ材用成形材料、および この成形材料から形成された、赤外線カットオフ機能
を持つフィルムまたは成形体、にある。
【0010】ITO粉末は透明導電性粉末として開発さ
れたものであり、この粉末を有機樹脂と組合わせて塗料
化し、透明導電膜の形成材料として利用されてきた。し
かし、ITO粉末の赤外線カットオフ機能に着目した利
用はこれまで試みられてこなかった。
【0011】本発明者等が調査した結果、ITO粉末は
近赤外線領域での光反射率が高く、これを塗料化して形
成した膜は赤外線カットオフ膜として有用であることが
判明した。また、ITO粉末を溶融または軟化樹脂中に
練り込んでフィルムや成形体とした場合にも同様に赤外
線カットオフ効果が得られる。
【0012】しかし、ITOと同様の無機酸化物半導体
である他の材料、例えば、アンチモンドープ酸化錫 (A
TOと略記) 、アルミニウムドープ酸化亜鉛 (AZO)
等では、実用に適したレベルの赤外線カットオフ効果は
得られなかった。
【0013】好適態様にあっては、1000 nm 以下のある
波長以上より長波長側の赤外線を全面的に90%以上カッ
トオフする、即ち、最低カットオフ波長が1000 nm 以下
のITO粉末を使用する。このようなITO粉末を使用
すると、有機樹脂と組合わせた場合の赤外線カットオフ
効果の低下が少なく、近赤外領域の可視域に近い低波長
側から赤外線を広い波長範囲にわたってカットオフする
ことができる。
【0014】[ITO粉末]ITO粉末の平均一次粒子径
は 0.2μm以下、好ましくは 0.1μm以下であること
が、透明性 (可視光に対する透過性) を阻害しないこと
から好ましい。
【0015】従って、ガラス等の透明基体上に形成され
た赤外線カットオフ膜や透明フィルム、透明成形体のよ
うに、透明性を必要とする用途においては、ITO粉末
はこのような微粉末であることが好ましい。ただし、透
明性をさほど必要としない用途 (例、壁や屋根の赤外線
カットオフ材) の場合には、より大粒子径のITO粉末
を使用することもできる。ITO粉末中のSnドープ量
は、Sn/(Sn+In)のモル比が0.01〜0.15、特に0.04〜0.12
となる範囲内が好ましい。
【0016】ITO粉末は、一般にInと少量のSnの水溶
塩を含む水溶液をアルカリと反応させてInとSnの水酸化
物を共沈させ、この共沈物を原料として、これを大気中
で加熱焼成して酸化物に変換させることにより製造され
る。原料として、共沈物ではなく、InとSnの水酸化物お
よび/または酸化物の混合物を使用することもできる。
本発明においては、このような従来の方法で製造された
ITO粉末、或いは導電性粉末として市販されているI
TO粉末をそのまま利用することもできる。
【0017】ただし、このような従来法により製造され
たITO粉末は、可視領域での透過性に優れ、透明性は
良好であるが、赤外線カットオフ効果は、1000 nm 超、
たいていは1200 nm 以上の波長領域の赤外線しかカット
オフせず、1200 nm 以下、特に1000 nm 以下の領域の赤
外線のカットオフ効果が不足していることが多い。従っ
て、このようなITO粉末を樹脂マトリックス中に分散
させた場合には、可視域に近接した波長域の赤外線をカ
ットオフすることができないが、この場合でも1800 nm
より長波長側の赤外線はカットオフできるので、金券、
カード類の偽造防止インク、あるいはかくしバーコード
用インクのような用途には有効である。
【0018】好適態様にあっては、ITO粉末として、
1000 nm 以下のある波長以上より長波長側の赤外線を全
面的に90%以上カットオフする特性を有する (即ち、最
低カットオフ波長が1000 nm 以下である) ものを使用す
る。ここで、最低カットオフ波長とは、赤外領域または
その近傍 (600 nm以上) において光のカットオフ率が少
なくとも90%となる最低の波長を意味する。これは、光
透過スペクトルにおいて、長波長側方向で光透過率が10
%以下となる波長領域における最低波長に相当する。よ
り好ましくは、ITO粉末の最低カットオフ波長は 700
〜900 nmの範囲内にある。
【0019】最低カットオフ波長が1000 nm 以下であ
る、好ましいITO粉末は、原料 (水酸化物および/ま
たは酸化物) を加圧不活性ガス中で焼成するか、或いは
大気中での焼成により得られたITO粉末を加圧不活性
ガス中で熱処理することにより製造することができる。
ただし、製造方法はこれに限られるものではなく、最低
カットオフ波長が1000 nm 以下であれば、他の方法で製
造されたITO粉末も有用である。
【0020】このようなITO粉末の特性を調べたとこ
ろ、粉末の色調はxy色度図上でx値 0.220〜0.295 、
y値 0.235〜0.325 の範囲内であり、かつ結晶の格子定
数が10.110〜10.160Åの範囲内にあるという共通の特性
を有していた。従って、この特性を調べることによって
も、本発明で用いる好ましいITO粉末を特定すること
ができる。
【0021】この好ましいITO粉末の原料は、従来法
と同様に調製すればよい。例えば、Sn/(Sn+In)のモル比
が好ましくは0.01〜0.15、特に0.02〜0.12となる割合で
InとSnの水溶性化合物 (例、塩化物、硝酸塩など) を水
に溶解させた水溶液を、アルカリ水溶液 (例、アルカリ
金属またはアンモニウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素
塩などの水溶液) と反応させて、各水溶性化合物を加水
分解し、In−Sn共沈水酸化物を析出させる。この時点で
可及的に微細な沈殿が析出するように、一方の水溶液を
他方の水溶液に攪拌下に滴下しながら反応を進めること
が好ましい。
【0022】こうして得た含水状態のIn−Sn共沈混合水
酸化物をそのまま、或いはこれを加熱乾燥して水分を除
去した無水の混合水酸化物、または脱水をさらに進め
て、少なくとも部分的に酸化物とした混合 (水) 酸化物
を原料として用いる。この時の加熱温度は、乾燥だけで
あれば200 ℃以下、特に150 ℃以下でよいが、酸化物に
変換するのであれば、より高温 (例、 200〜900 ℃) で
加熱することができる。得られた原料を、酸素を遮断し
た加圧不活性ガス雰囲気中で、完全に酸化物になるまで
焼成すると、上記ITO粉末が得られる。或いは、原料
を従来と同様に、例えば大気中で焼成してITO粉末を
得た後、この粉末を加圧不活性ガス雰囲気中で熱処理す
ることによっても、上記の好ましいITO粉末が得られ
る。
【0023】この焼成または熱処理 (以下、これらを加
熱処理と総称する) 時の不活性ガス雰囲気は、アルゴ
ン、ヘリウムなどの希ガス、窒素ガス、およびこれらの
混合ガスのいずれでもよい。不活性ガス雰囲気の圧力条
件は、室温下における全圧で2kgf/cm2 以上、特に5〜
60 kgf/cm2の範囲内が好ましい。
【0024】不活性ガス雰囲気の圧力が2kgf/cm2 未満
では、赤外線カットオフ効果は従来のITO粉末と同程
度であり、その改善はほとんど得られないが、温度が80
0 ℃を超えるような高温では、圧力が常圧であっても、
上記の好ましいITO粉末が得られることがある。圧力
を60 kgf/cm2を超えて高くしても、それ以上の効果の改
善がわずかであるので、実用上はこれ以上の加圧は必要
ない。不活性ガス雰囲気中の酸素分圧は0.2 kgf/cm2 (1
50 Torr)以下、特に0.02 kgf/cm2 (15 Torr)以下に制限
することが好ましい。
【0025】加熱処理温度は、一般に 350〜1000℃の範
囲内、好ましくは 400〜800 ℃の範囲内が効果的であ
る。処理温度が 350℃以下であると、微粒子化の効果は
高いが、赤外線カットオフ効果の改善はほとんど得られ
ない。一方、1000℃以上では粒子径が著しく成長してし
まうため、透明性が要求される分野に使用する場合には
好ましくない。また、加熱処理時間については、原料ま
たはITO粉末に均一な加熱処理が達成されればよく、
その仕込量や温度によっても異なるが、一般には1〜4
時間の範囲内である。昇温、降温速度は特に制限されな
い。
【0026】[有機樹脂と有機溶媒]本発明に使用する有
機樹脂は特に制限されないが、透明性に優れた有機樹脂
の中から選択することが好ましい。また、有機樹脂は、
本発明の赤外線カットオフ材の使用形態や使用分野に応
じて選択することが必要である。
【0027】例えば、有機樹脂をITO粉末と共に有機
溶媒中に含有させる塗料型の膜形成材の場合には、一般
に透明塗料に用いられる有機樹脂が使用でき、使用する
有機溶媒に可溶性または分散性の有機樹脂を選択すれば
よい。適当な樹脂の例としては、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、
メラミン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上
を使用できる。これ以外の樹脂ももちろん使用可能であ
る。
【0028】この塗料型の膜形成材の場合に用いる有機
溶媒としては、使用した有機樹脂を溶解ないし分散でき
る非アルコール系溶媒(アルコールのみから構成される
ものを除いた有機溶媒)を使用する。適当な有機溶媒の
例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系炭化水素;シクロヘキサン等の脂環式炭化水素;ヘキ
サン、オクタン等の脂肪族炭化水素;ジアセトンアルコ
ール、ジエチレングリコール、ブチルカルビトール、イ
ソホロン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル等のエー
テル、ケトン、エステル類;ジクロロメタン、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素類;さらにはジメチルホルム
アミド、ブチルカルビトールアセテート、ジエタノール
アミン等の2つ以上の官能基を含有する有機溶媒などが
挙げられる。2種以上の有機溶媒からなる混合溶媒も使
用できる。なお、アルコールのみからなるアルコール系
溶媒は本発明では使用しないが、メタノール、エタノー
ル、ブタノール、エチレングリコールなどの1価または
多価アルコールは他の有機溶媒との混合溶媒として溶媒
の一部を構成することはできる。
【0029】軟化または溶融有機樹脂中にITO粉末を
分散させた成形材料の場合には、透明フィルムや透明成
形体の製造に利用されてきた有機樹脂の中から選択した
樹脂を用いることができる。適当な樹脂としては、アク
リル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂などが挙
げられる。使用する樹脂は、このような汎用樹脂に限ら
れるものではなく、耐熱性樹脂、耐候性樹脂などを始め
とする各種の機能性樹脂も使用できる。
【0030】[赤外線カットオフ材の形成]塗料型の赤外
線カットオフ膜形成材の場合、ITO粉末100 重量部に
対して有機樹脂 (固形分としての量) を1〜2,000 重量
部、好ましくは10〜400 重量部、より好ましくは20〜20
0 重量部の範囲内で配合する。有機溶媒は、使用する膜
形成手段 (例、印刷、塗布など) に適した粘性が得られ
るような量であればよいが、通常はITO粉末100 重量
部に対して5〜5,000 重量部、好ましくは10〜500重量
部の範囲内である。
【0031】また、膜形成材には、必要に応じて硬化
剤、架橋剤などを少量配合することもできる。さらに、
塗料に一般に使用される添加剤、例えば、pH調整剤、
消泡剤、湿潤剤などの1種もしくは2種以上を添加して
もよい。
【0032】本発明の赤外線カットオフ膜形成材は、以
上の成分を、塗料の調製と同様の手段で混合することに
より製造できる。この膜形成材を、浸漬、塗布、印刷、
噴霧などの手段で基体に適用した後、必要に応じて加熱
して溶媒を除去し、乾燥 (場合により架橋硬化) させる
と、本発明の赤外線カットオフ膜が形成される。乾燥温
度は、溶媒や有機樹脂の種類に応じて選択すればよい。
この赤外線カットオフ膜の膜厚は特に制限されないが、
一般に 0.1〜10μm、好ましくは 0.5〜3μmの範囲内
が好ましい。
【0033】成形材料の場合、有機樹脂 (固形分として
の量) の配合量は、ITO粉末100重量部に対して25〜5
0,000重量部、好ましくは25〜5,000 重量部、より好ま
しくは50〜2,000 重量部の範囲内が好ましい。配合は、
溶融または軟化樹脂中に粉末を分散させることができる
任意の方法で行えばよい。例えば、練りロールを用いて
軟化した有機樹脂中にITO粉末を練り混む方法、押出
機などの適当な溶融混合機中で溶融樹脂中にITO粉末
を混合する方法などが採用できる。この成形材料中に
も、慣用の添加剤、例えば、分散剤、カップリング剤、
湿潤剤などの1種もしくは2種以上を配合することがで
きる。
【0034】得られた溶融または軟化状態の成形材料
は、次いで常法によりフィルム状または成形体に成形す
る。成形方法としては、インフレート法フィルム成形、
押出成形、プレス成形などが採用できる。こうして、赤
外線カットオフ機能を有するフィルムまたは成形体
(例、シート、パネル、繊維、棒、管、立体成形品など)
が得られる。
【0035】[赤外線カットオフ特性]形成された赤外線
カットオフ機能を有する膜、フィルムまたは成形体は、
いずれも樹脂マトリックス中にITO粉末が均一に分散
した粒子分散系の構造をもつ。これらの赤外線カットオ
フ材は、樹脂種やITO粉末の配合量などの他の条件が
同じであれば、使用したITO粉末の特性に応じた赤外
線カットオフ特性を示す。ITO粉末が同じであれば、
有機樹脂に対するITO粉末の割合が多いほど、赤外線
カットオフ効果が高くなる傾向がある。
【0036】例えば、使用したITO粉末の最低カット
オフ波長が1000 nm 以下であれば、本発明の赤外線カッ
トオフ膜は、一般に可視光に対して80%以上の光透過
率、赤外線に対しては 850〜1500 nm の範囲内のある波
長より長波長側の赤外線を全面的に80%以上カットオフ
する特性を示す。使用したITO粉末の最低カットオフ
波長が1000 nm より大きい場合には、赤外線カットオフ
膜の特性はこれより劣り、80%以上の赤外線カットオフ
が始まる波長は1800 nm より長波長となる。
【0037】可視光に対する光透過率 (透明性) は、I
TO粉末の平均一次粒子径が0.2 μm以下、特に0.1 μ
m以下であれば、この粉末が媒体中に均一に一次粒子分
散すると可視光に対する光の散乱が極度に抑えられるた
め、80%以上の透明性を保持させることができる。従っ
て、透明性を阻害せずに、赤外線を選択的にカットオフ
できる。
【0038】フィルムやシートのように厚みが大きくな
ると、透明性は厚みに応じて低下するが、赤外線カット
オフ特性は厚みによってあまり変化せず、膜の場合とほ
ぼ同水準の赤外線カットオフ特性が得られる。
【0039】本発明の赤外線カットオフ膜、フィルム、
成形体は、低コストで量産性よく製造できるにもかかわ
らず、可視域に近接した近赤外域から赤外線を高い効率
で全面的にカットオフすることができるという非常に優
れた赤外線カットオフ特性と高い透明性とを示すことが
できる。さらに、ITO粉末はもともと導電性粉末とし
て開発されたものであり、例えば本発明の赤外線カット
オフ膜は表面抵抗値が102〜108 Ω/□の範囲内の高い
導電性を示す。従って、本発明の赤外線カットオフ材
は、帯電防止やほこりの付着防止の機能も併せ持ち、例
えば、ガラスや壁に使用した時に汚れにくいという効果
が同時に発揮される。
【0040】本発明のITO粉末を含有する赤外線カッ
トオフ膜形成材および赤外線カットオフ成形材料、なら
びにこれらから得られた赤外線カットオフ膜、フィルム
および成形体は、例えば、窓ガラス、サンルーフ、光フ
ァイバー、プリペイドカード、サンバイザー、PET
(ポリエチレンテレフタレート)ボトル、包装用フィル
ム、メガネなどの製品に適用して、製品に赤外線反射効
果を付与することができる。
【0041】窓ガラスに対しては、本発明の赤外線カッ
トオフ膜形成材を、適当な塗布手段(例、塗装、スプレ
ー、浸漬など)でガラスに塗布し、ITO粉末を含有す
る透明膜をガラス上に形成することができる。或いは、
ITO粉末を適当な軟質透明樹脂フィルム(例、PET
フィルム)中に分散させた本発明の成形材料から形成し
た赤外線カットオフ・フィルムを窓ガラスに張りつける
という手法で適用することもできる。こうして窓ガラス
の表面に設けたITO粉末を含有する透明膜またはフィ
ルムにより、太陽光線の赤外線を広い波長範囲で反射す
ることができ、室内の冷暖房効率が著しく改善される。
【0042】プリペイドカードに対しては、本発明のI
TO粉末を含有する膜形成材をプリペイドカードの所定
部分に塗布して赤外線カットオフ膜を形成しておく。こ
のプリペイドカードに赤外線を照射し、反射光の有無を
検査することにより偽造か否かを判別することができ
る。
【0043】残りのサンルーフ、光ファイバー、サンバ
イザー、PETボトル、包装用フィルム、メガネについ
ても、上記の窓ガラスと同様に、ITO粉末を含有する
膜形成材から赤外線反射効果を有するITO含有透明膜
を形成することができる。これらの製品の素材がプラス
チックスである場合には、塗布手段ではなく、本発明の
ITO粉末含有成形材料を利用して製品の成形を行うこ
とにより、素材のプラスチックス中にITO粉末を直接
分散させて製品に赤外線反射効果を付与することもでき
る。さらに、サンルーフのようにフィルムの張り付けが
可能な場合には、窓ガラスについて述べたように、IT
O粉末を含有する透明フィルムを製品に張りつけること
によっても、製品に赤外線反射性を付与できる。
【0044】本発明のITO粉末を練り込むことができ
るプラスチックスの種類は、製品の種類に応じて適当に
選択すればよい。例えば、サンルーフやサンバイザーに
はアクリル樹脂およびメタクリル樹脂といった透明性が
特に高い樹脂が、光ファイバーにはメタクリル樹脂が、
またメガネレンズとしてはメタクリル樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネート、ポリ−4−メチルペンテン−1などが
使用される。
【0045】上述した用途以外に、赤外線反射が求めら
れる他の用途にも本発明のITO粉末含有膜形成材また
は成形材料を適用することができる。例えば、貯蔵庫の
ガラスもしくはプラスチック製透明壁面にITO粉末を
含有する透明膜またはフィルムを形成するか、或いはI
TO粉末を含有する成形材料を用いて壁面材料自体にI
TO粉末を含有させておくと、庫外表面の結露や庫内の
温度上昇を防止できる。また、貯蔵庫の壁面が不透明で
あっても、ITO粉末含有膜またはフィルムを形成して
おくと、外部から赤外線を遮断して庫内の温度上昇とそ
れによる貯蔵物品の変質を防止できる。
【0046】ビニールハウスや温室に適用した場合に
は、ハウス内の保温効果により植物の成長が促進される
という効果が得られる。この場合も、フィルムやガラス
の表面にITO粉末を含有する膜を形成するか、或いは
フィルム自体にITO粉末を含有させればよい。ガラス
の場合には、ITO粉末含有フィルムの張り付けといっ
た手段で適用することができる。
【0047】本発明のITO粉末を含有する膜形成材
は、衣服、布団などの繊維製品に塗布またはスプレーに
より適用して、繊維表面にITO粉末を含有する膜を形
成することもできる。合成繊維の場合には、本発明のI
TO粉末含有成形材料を用いて紡糸することにより繊維
自体の中にITO粉末を含有させてもよい。それによ
り、人体から輻射される遠赤外線が繊維から反射するよ
うになるので、保温性が高まる。
【0048】焙焼室、電子レンジ、トースター、オーブ
ンなどの覗き窓に対しても、ガラス窓と同様の手法でI
TO粉末含有膜形成材またはフィルムを適用することが
できる。但し、膜形成またはフィルム形成に用いる樹脂
としては、耐熱性樹脂(例、ポリイミド、ポリアミノビ
スマレイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
ポリアミドイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエ
ーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなど)を使
用することが好ましい。
【0049】ガラスヒータを用いた電気暖房機において
は、ガラスヒータの周囲にガラス窓と同様にITO粉末
を含有する膜またはフィルムを形成することにより、電
気抵抗体から放射される熱が効率よく反射して、暖房効
果が高まる。この場合も、皮膜形成成分としては耐熱性
樹脂の使用が好ましい。本発明によれば、以上のような
機能を従来より有効に発揮させることができる。
【0050】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに説明するが、これらは本発明を限定するものでは
ない。以下の実施例および比較例において、粉末の平均
一次粒子径は、比表面積 (BET) の測定値から、次の
粒子径式: a (μm) =6/ (ρ×B) [a:平均粒子径、ρ:真比重、B:比表面積(m2/g)] に基づいて算出した。このようにして比表面積から求め
た粒子径は透過式電子顕微鏡から直接観察した粒子径と
ほぼ一致することが確認されている。BET法による比
表面積は、マイクロトラック社製のベータソーブ自動表
面積計4200型を用いて測定した。また、粉末、膜、フィ
ルムの光透過スペクトルは、積分球付き自記分光光度計
U-4000型 (日立製作所社製) を用いて、拡散反射法によ
り測定した。
【0051】A. 粉末の製造 (製造例1)InC13 水溶液1.8 L(In金属600 g含有) と60
%SnC14 水溶液 22.92g (Sn金属6.27g含有) との混合
水溶液を、NH4HCO3 3100g/12 L の水溶液中に、70℃の
加温下で攪拌しながら滴下し、最終pH8.5 にしてIn−
Sn共沈水酸化物を析出させた。次に、静置して沈殿を沈
降させた後、上澄み液を除去し、イオン交換水を加えて
静置・沈降と上澄み液除去の操作を6回 (水の添加量は
1回につき10 L) 繰り返すことにより、沈殿を十分に水
洗した後、吸引濾過により沈殿を濾別して、含水水酸化
物の沈殿を得た。この沈殿を110 ℃で一晩乾燥させた。
【0052】この乾燥させた共沈水酸化物250 gを長さ
250 mmの半割石英ボートに入れ、内径70 mm 、長さ700
mmのインコロイ800 製チューブからなる密閉加圧管状炉
を用いて加圧窒素ガス雰囲気下に焼成した。即ち、ボー
トを管状炉に入れた後、系内を真空に排気し、窒素ガス
で圧力15 kgf/cm2に加圧し、密閉下で温度600 ℃に昇温
させ、この温度に3時間保持して焼成を行い、ITO粉
末を得た。
【0053】得られたITO粉末の平均一次粒子径は0.
032 μmであり、光透過スペクトルは、750 nm以上では
全面的に94%以上のすぐれた赤外線カットオフ効果認め
られた。その最低カットオフ波長は700 nmであった。
【0054】(製造例2)比較のために、ITO以外の導
電性粉末の例として、アンチモンドープ酸化錫(ATO)
粉末を次のようにして調製した。SnC14 水溶液1.8 L
(Sn 金属600 g含有) と SbCl3水溶液0.2 L (Sb 金属80
g含有) との混合水溶液を、NaOH 900g/12 L の水溶液
中に、90℃の加温下で攪拌しながら滴下し、最終pH7
にしてSn−Sb共沈水酸化物を析出させた。次に、静置し
て沈殿を沈降させた後、上澄み液を除去し、イオン交換
水を加えて静置・沈降と上澄み液除去の操作を6回 (水
の添加量は1回につき10 L) 繰り返すことにより、沈殿
を十分に水洗した後、吸引濾過により沈殿を濾別して、
含水水酸化物の沈殿を得た。この沈殿を110 ℃で一晩乾
燥させた。
【0055】次に製造例1と同様にして同条件で焼成
し、ATO粉末を得た。この粉末の平均一次粒子径は0.
029 μmであり、光透過スペクトルは、1200 nm で33%
以上、1240 nm 以上でようやく全面的に96%以上の赤外
線をカットオフすることが認められた。その最低カット
オフ波長は1240nmであった。
【0056】B. 赤外線カットオフ材の形成 (実施例1)製造例1で得たITO粉末10gを、少量のス
テアリン酸亜鉛 (分散剤) と共に、120 ℃のヒートロー
ル中で軟化したポリ塩化ビニル樹脂200 g中に十分に練
り込んだ。次に、厚さ0.3 mmの2枚のステンレス板の間
に、0.1 mmのスペーサーを用いてサンドイッチし、120
℃で5分間プレスした後、冷却して、厚さ70〜100μm
のITO粉末含有フィルムを得た。
【0057】(実施例2)製造例1で得たITO粉末8
g、アクリル樹脂溶液 (樹脂固形分42.1%、キシレン/
メチルエチルケトン混合溶媒) 5g、キシレン12g、お
よびガラスビーズ20gを100 ccガラス瓶に入れ、ペイン
トシェーカーを使用して粒ゲージで分散状態を確認しな
がら5時間分散練合した。次に、ガラスビーズを取り除
き、アプリケーターでPETフィルム上に塗布し、100
℃で乾燥して、厚さ3μmのITO粉末含有膜を形成し
た。
【0058】(実施例3)製造例1で得たITO粉末8
g、アクリル樹脂溶液 (樹脂固形分42.1%、キシレン/
メチルエチルケトン混合溶媒) 10g、キシレン12g、お
よびガラスビーズ20gを100 ccガラス瓶に入れ、ペイン
トシェーカーを使用して粒ゲージで分散状態を確認しな
がら5時間分散練合した。次に、ガラスビーズを取り除
き、アプリケーターでPETフィルム上に塗布し、100
℃で乾燥して、厚さ1μmのITO粉末含有膜を形成し
た。
【0059】(実施例4)製造例1で得たITO粉末8g
を、ポリカーボネート樹脂4g、テトラヒドロフラン12
g、ジメチルホルムアミド5g、およびガラスビーズ20
gを100 ccガラス瓶に入れ、ペイントシェーカーを使用
して粒ゲージで分散状態を確認しながら6.5 時間分散練
合した。次に、ガラスビーズを取り除き、アプリケータ
ーでPETフィルム上に塗布し、100 ℃で乾燥して、厚
さ2μmのITO粉末含有膜を形成した。
【0060】(比較例1)製造例2で得たATO粉末8
g、アクリル樹脂溶液 (樹脂固形分42.1%、キシレン/
メチルエチルケトン混合溶媒) 5g、キシレン12g、お
よびガラスビーズ20gを100 ccガラス瓶に入れ、ペイン
トシェーカーを使用して粒ゲージで分散状態を確認しな
がら5時間分散練合した。次に、ガラスビーズを取り除
き、アプリケーターでPETフィルム上に塗布し、100
℃で乾燥して、厚さ2μmのATO粉末含有膜を形成し
た。
【0061】以上の実施例および比較例で得られた膜ま
たはフィルムの光透過スペクトルを図1にまとめて示
す。図1に示した、実施例2〜4で得たITO粉末含有
膜は、いずれも可視域において80%以上の優れた光透過
率を示し、赤外域においては800〜1100 nm の範囲内の
ある波長より長波長側の赤外線を全面的に80%以上カッ
トオフできるという優れた赤外線カットオフ機能を有し
ている。実施例2と実施例3の比較から、ITO粉末の
量が多いほど、より短波長側から赤外線をカットオフで
き、カットオフ効果が高いことがわかる。
【0062】実施例1のITO含有フィルムのように厚
みが増すと、可視域での透過率 (透明性) は低下する
が、赤外線カットオフ効果は膜の場合とそれほど変化せ
ず、優れた赤外線カットオフ効果が得られた。
【0063】比較例1のATO含有膜では、1200 nm で
も赤外線カットオフ率は30%強に過ぎず、赤外線カット
オフ効果は非常に劣っていた。この場合、赤外線カット
オフ率が80%を超えるのは波長1690 nm 以上であり、赤
外線カットオフ材として実用にはならない。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の赤外線
カットオフ材は、(1) 可視光に対する透明性が高く、し
かも赤外線に対しては高いカットオフ効果を示し、(2)
低コストで大面積化が容易であり、しかも量産性に優れ
ている。従って、ハウジングの一般窓、サンルームの屋
根材、壁材への利用、あるいは自動車のガラス等に容易
に適用することができ、それにより夏期の太陽光の赤外
線をほぼ完全に反射させ、冷房等の電力の大幅な節減に
役立つ。また、冬期は室内の保温効果の改善にも役立
つ。また、本発明の赤外線カットオフ膜は赤外線の照射
により検出することができるので、カード等の偽造防止
手段としても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で得た粉末を含有する膜ま
たはフィルムの光透過スペクトルである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錫ドープ酸化インジウム粉末と有機溶媒
    に可溶性または分散性の有機樹脂とを非アルコール系有
    機溶媒中に含有することを特徴とする赤外線カットオフ
    膜形成材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の赤外線カットオフ膜形成
    材から形成された赤外線カットオフ膜。
  3. 【請求項3】 溶融または軟化状態の有機樹脂中に錫ド
    ープ酸化インジウム粉末が分散していることを特徴とす
    る、赤外線カットオフ材用成形材料。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の成形材料から形成され
    た、赤外線カットオフ機能を持つフィルムまたは成形
    体。
  5. 【請求項5】 錫ドープ酸化インジウム粉末が、1000 n
    m 以下のある波長以上より長波長側の赤外線を全面的に
    90%以上カットオフするものである、請求項1〜請求項
    4のいずれか1項に記載の赤外線カットオフ材。
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