JPH0769052B2 - 給湯機における風量制御ダンパの試験方法 - Google Patents

給湯機における風量制御ダンパの試験方法

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JPH0769052B2
JPH0769052B2 JP24254491A JP24254491A JPH0769052B2 JP H0769052 B2 JPH0769052 B2 JP H0769052B2 JP 24254491 A JP24254491 A JP 24254491A JP 24254491 A JP24254491 A JP 24254491A JP H0769052 B2 JPH0769052 B2 JP H0769052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給湯機における風量制御
ダンパの試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボモータあるいはステッピン
グモータにより駆動される風量制御ダンパを備えた給湯
機においては、コントローラにより燃焼運転終了毎に風
量制御ダンパの動作が正常であることを確認するための
試験を行っており、また試験中に燃焼要求が発生した場
合には、試験を続行し、試験終了後に燃焼運転を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の風量制御
ダンパの試験方法では、試験中に燃焼要求が発生した場
合に試験を続行して試験終了後に燃焼運転を行うので、
試験には例えば6秒程度かかることから、からんを開い
てから湯が出るまでに時間がかかることがあるという問
題があった。また燃焼運転終了毎に試験を行うので、風
量制御ダンパを駆動するための電動機の耐久性を低下さ
せるという問題があった。
【0004】本発明は、風量制御ダンパを駆動するため
の電動機の耐久性を低下させることがなく、しかもから
んを開いてから湯が出るまでに時間がかかるという問題
を解消できる風量制御ダンパの試験方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーナに供給
する燃焼用空気の量を調節する風量制御ダンパの動作を
コントローラにより自動的に試験する給湯機における風
量制御ダンパの試験方法であって、試験を一定時間毎に
行い、もし試験中に燃焼要求が発生した場合には、試験
を中止して燃焼運転を行なった後に試験をやり直すこと
を特徴としている。
【0006】
【作用】原則として、風量制御ダンパの試験を一定時間
毎に行う。そしてもしも試験中に燃焼要求が発生した場
合には、試験を中止して燃焼運転を行い、燃焼運転終了
後に試験をやり直す。したがって、燃焼運転終了毎に試
験を行う場合のように、風量制御ダンパを駆動するため
の電動機の耐久性を低下させることがない。また試験中
に燃焼要求が発生したときに試験を続行して試験終了後
に燃焼運転を行う場合のように、からんを開いてから湯
が出るまでに時間がかかることがあるというような問題
が生じない。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例における風量制御ダ
ンパの試験方法を採用した給湯機のバーナ部分の構成図
で、バーナ1はノズル2と絞り板3とにより構成されて
いる。ノズル2はステッピングモータ4により前後(図
1の左右方向)に駆動され、燃焼量が制御される。ノズ
ル2はオイル導管5を介して密閉式の石油溜まり6に連
通しており、オイル導管5にはポンプ7が介装されてい
る。ポンプ7によりオイル導管5を通ってノズル2に供
給される燃料としての石油は、ノズル2から噴射され、
一部が絞り板3により遮断されて、リターンパイプ8を
通って石油溜まり6に戻る。ノズル2の位置により絞り
板3により遮断される石油の量が変化するので、燃焼量
が変化するのである。石油溜まり6はエア抜きパイプ9
を介してノズル2の周囲の空間に連通している。ノズル
2から噴射されて絞り板3により遮断されなかった石油
が燃焼する燃焼室10には、送風ファン11により燃焼
用空気が供給され、この燃焼用空気の供給量は風量制御
ダンパ12により制御される。風量制御ダンパ12はス
テッピングモータ13により駆動される。ステッピング
モータ4,13はマイクロコンピュータを備えたコント
ローラ14に接続されており、コントローラ14により
駆動される。このコントローラ14は、給湯機全体を制
御するものであり、例えば図外の水量スイッチの検出信
号が燃焼指令として入力されると、バーナ1による燃焼
運転を開始させる。なお図示していないが、風量制御ダ
ンパ12の全開位置および全閉位置を検出するリミット
スイッチが設置されており、これらリミットスイッチは
コントローラ14に接続されている。
【0008】次に動作を説明する。図2は風量制御ダン
パ12の試験を行うタイミングを説明するフローチャー
トで、コントローラ14は、電源が投入されると、まず
風量制御ダンパ12の動作が正常であるか否かの試験を
行う(ステップS1)。この試験は電源投入の直後に必
ず行うものであり、試験中に燃焼要求が発生しても試験
を続行する。次に試験結果が正常であるか否かを判断し
(ステップS2)、正常であれば正常フラグをオンして
(ステップS3)、風量制御ダンパ12の試験のインタ
ーバルを決定するタイマーをスタートさせる(ステップ
S4)。このタイマーは通常の燃焼運転の継続時間より
も充分長く設定されている。ステップS2において試験
結果が正常でないと判断すれば、正常フラグをオフして
(ステップS5)、ステップS4に進む。ステップS4
の後、燃焼要求が発生しているか否かを判断し(ステッ
プS6)、発生していなければステップS4でスタート
させたタイマーがタイムアップしているか否かを判断す
る(ステップS7)。タイムアップしていれば風量制御
ダンパ12の試験を行い(ステップS8)、ステップS
4に戻る。この試験は原則として一定時間毎に行う試験
であり、後述のように、試験中に燃焼要求が発生すれば
試験を中止して燃焼運転に移行する。ステップS7にお
いてタイマーがタイムアップしていないと判断すればス
テップS6に戻る。ステップS6において燃焼要求が発
生していると判断すれば、正常フラグがオンであるか否
かを判断し(ステップS9)、オンであれば燃焼運転を
行い(ステップS10)、燃焼運転の終了後にステップ
S6に戻る。ステップS9において正常フラグがオンで
ないと判断すれば、風量制御ダンパ12の動作の試験を
行い(ステップS11)、試験結果が正常であるか否か
を判断する(ステップS12)。この試験は、前回の試
験結果が異常である場合にのみ行われるもので、燃焼指
令が発生した場合に燃焼運転の実行前に行うものであっ
て、途中で試験を中止することはない。試験結果が正常
であれば、正常フラグをオンし(ステップS13)、ス
テップS10に戻る。すなわち風量制御ダンパ12の動
作が回復したものとして、燃焼運転を行うのである。ス
テップS12において試験結果が正常でないと判断すれ
ば、図外の異常ランプを点灯させる等の異常表示を行い
(ステップS14)、このルーチンを終了する。すなわ
ち風量制御ダンパ12が故障したものとして、給湯機の
運転を停止するのである。
【0009】図3は図2におけるステップS8の試験動
作を詳細に説明するフローチャートで、コントローラ1
4は、図2のステップS7でタイマーがタイムアップし
ていると判断すれば、ステッピングモータ13を駆動す
るための信号を出力して風量制御ダンパ12の閉側への
移動をスタートさせる(ステップS21)。次に風量制
御ダンパ12が異常であることを判断するためのタイマ
ーをスタートさせる(ステップS22)。このタイマー
は風量制御ダンパ12が正常時に全閉あるいは全開状態
から全開あるいは全閉状態に移行する時間よりも若干長
く設定されている。次に燃焼要求が発生しているか否か
を判断し(ステップS23)、発生していなければ風量
制御ダンパ12が全閉状態になったことを検出するリミ
ットスイッチがオンしているか否かを判断する(ステッ
プS24)。なおこのリミットスイッチがオンすればス
テッピングモータ13への駆動信号の供給は遮断され
る。オンしていなければステップS22でスタートさせ
たタイマーがタイムアップしているか否かを判断し(ス
テップS25)、タイムアップしていなければステップ
S23に戻る。ステップS24においてリミットスイッ
チがオンしていると判断すれば、すなわち風量制御ダン
パ12が全閉状態になっていれば、ステップS22でス
タートさせたタイマーをリセットし(ステップS2
6)、ステッピングモータ13を駆動するための信号を
出力して風量制御ダンパ12の開側への移動をスタート
させる(ステップS27)。次にステッピングモータ1
3のステップ数の計測を開始し(ステップS28)、ス
テップS26でリセットしたタイマーをスタートさせる
(ステップS29)。次に燃焼要求が発生しているか否
かを判断し(ステップS30)、発生していなければ風
量制御ダンパ12が全開状態になったことを検出するリ
ミットスイッチがオンしているか否かを判断する(ステ
ップS31)。なおこのリミットスイッチがオンすれば
ステッピングモータ13への駆動信号の供給は遮断され
る。オンしていなければステップS29でスタートさせ
たタイマーがタイムアップしているか否かを判断し(ス
テップS32a)、タイムアップしていなければステッ
プS30に戻る。ステップS31においてリミットスイ
ッチがオンしていれば、すなわち風量制御ダンパ12が
全開状態になっていれば、ステップS29でスタートさ
せたタイマーをリセットし(ステップS32b)、ステ
ッピングモータ13を駆動するための信号を出力して風
量制御ダンパ12の閉側への移動をスタートさせる(ス
テップS33)。次にステップS32bでリセットした
タイマーをスタートさせ(ステップS34)、燃焼要求
が発生しているか否かを判断し(ステップS35)、発
生していなければ風量制御ダンパ12が全閉状態になっ
たことを検出するリミットスイッチがオンしているか否
かを判断する(ステップS36)。オンしていなければ
ステップS34でスタートさせたタイマーがタイムアッ
プしているか否かを判断し(ステップS37)、タイム
アップしていなければステップS35に戻る。ステップ
S36においてリミットスイッチがオンしていると判断
すれば、すなわち風量制御ダンパ12が全閉状態になっ
ていれば、ステップS34でスタートさせたタイマーを
リセットし(ステップS38)、ステップS28で計測
を開始したステップ数が正常であるか否かを判断する
(ステップS39)。すなわち風量制御ダンパ12を開
閉するためのステッピングモータ13のステップ数は予
め決まっているので、この所定数と計測値とを比較し、
両者の誤差が一定値以下であれば正常と判断するのであ
る。ステップ数が正常であると判断すれば、正常フラグ
をオンし(ステップS40)、ステップS28で計測を
開始したステップ数をリセットして(ステップS4
1)、図2のステップS4に戻る。ステップS39にお
いてステップ数が正常でないと判断すれば、正常フラグ
をオフし(ステップS42)、ステップS41に進む。
ステップS23,S30,S35において燃焼要求が発
生していると判断すれば、ステップS22,S29,S
34でスタートさせたタイマーをリセットし(ステップ
S43)、ステップS28で計測を開始したステップ数
をリセットする(ステップS44)。次に正常フラグが
オンであるか否かを判断し(ステップS45)、オンで
あれば燃焼運転を行い(ステップS46)、燃焼運転の
終了後にステップS21に戻る。すなわち、試験の途中
で燃焼要求が発生すれば、試験を中止し、燃焼運転を行
った後に試験をやり直すのである。ステップS45にお
いて正常フラグがオンでないと判断すれば、風量制御ダ
ンパ12の動作の試験を行い(ステップS47)、試験
結果が正常であるか否かを判断する(ステップS4
8)。この試験は、前回の試験結果が異常である場合に
のみ行われるもので、燃焼指令が発生した場合に燃焼運
転の実行前に行うものであって、途中で試験を中止する
ことはない。試験結果が正常であれば、正常フラグをオ
ンし(ステップS49)、ステップS46に進む。すな
わち風量制御ダンパ12の動作が回復したものとして、
燃焼運転を行うのである。ステップS48において試験
結果が正常でないと判断すれば、図2のステップS14
に戻る。ステップS25,S32a,S37においてタ
イマーがタイムアップしていると判断すれば、ステップ
42に進む。すなわち風量制御ダンパ12の開閉に要す
る時間は予め決まっているので、所定時間以内に開閉動
作が完了しなければ異常と判断するのである。なお、図
2のステップS1,S11および図3のステップS47
における試験は、図2のステップS8における試験とほ
ぼ同様の内容であるが、燃焼要求が発生しても試験を中
止しない点が異なっている。
【0010】このように、原則として、風量制御ダンパ
12の試験を一定時間毎に行う。そしてもしも試験中に
燃焼要求が発生した場合には、試験を中止して燃焼運転
を行い、燃焼運転終了後に試験をやり直す。したがっ
て、燃焼運転終了毎に試験を行う場合のように、風量制
御ダンパ12を駆動するためのステッピングモータ13
の耐久性を低下させることがない。また試験中に燃焼要
求が発生したときに試験を続行して試験終了後に燃焼運
転を行う場合のように、からんを開いてから湯が出るま
でに時間がかかることがあるというような問題を生じな
い。
【0011】なお上記実施例では風量制御ダンパ12を
駆動する電動機としてステッピングモータ13を用いた
が、サーボモータ等の他の電動機を用いてもよい。
【0012】また上記実施例では燃焼運転の前に正常フ
ラグがオンであるか否かを判断し、オンでなければ再度
試験を行うように構成したが、必ずしもこのようにする
必要はなく、試験結果が異常であれば即座に給湯機の運
転を停止するように構成してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、バーナに
供給する燃焼用空気の量を調節する風量制御ダンパの動
作をコントローラにより自動的に試験する給湯機におけ
る風量制御ダンパの試験方法であって、試験を一定時間
毎に行い、もしも試験中に燃焼要求が発生した場合に
は、試験を中止して燃焼運転を行なった後に試験をやり
直すようにしたので、燃焼運転終了毎に試験を行う場合
のように、風量制御ダンパを駆動するための電動機の耐
久性を低下させることがない。また試験中に燃焼要求が
発生したときに試験を続行して試験終了後に燃焼運転を
行う場合のように、からんを開いてから湯が出るまでに
時間がかかることがあるというような問題を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における風量制御ダンパの試
験方法を採用した給湯機のバーナ部分の構成図である。
【図2】風量制御ダンパの試験を行うタイミングを説明
するフローチャートである。
【図3】風量制御ダンパの試験動作を詳細に説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
12 風量制御ダンパ 13 ステッピングモータ 14 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナに供給する燃焼用空気の量を調節
    する風量制御ダンパの動作をコントローラにより自動的
    に試験する給湯機における風量制御ダンパの試験方法で
    あって、試験を一定時間毎に行い、もし試験中に燃焼要
    求が発生した場合には、試験を中止して燃焼運転を行な
    った後に試験をやり直すことを特徴とする給湯機におけ
    る風量制御ダンパの試験方法。
JP24254491A 1991-08-27 1991-08-27 給湯機における風量制御ダンパの試験方法 Expired - Fee Related JPH0769052B2 (ja)

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