JPH0768950A - 耐退色性に優れた転写画像体 - Google Patents
耐退色性に優れた転写画像体Info
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- JPH0768950A JPH0768950A JP5238728A JP23872893A JPH0768950A JP H0768950 A JPH0768950 A JP H0768950A JP 5238728 A JP5238728 A JP 5238728A JP 23872893 A JP23872893 A JP 23872893A JP H0768950 A JPH0768950 A JP H0768950A
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- layer
- pattern
- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性および耐汚染性に優れた転写画像体を
提供することにある。 【構成】 昇華性または蒸発性の機能性材料により模様
が形成されている基体上に紫外線劣化防止層を設け、さ
らにその上にガス不透過性でかつ汚染防止性材料層を設
けた転写画像体。
提供することにある。 【構成】 昇華性または蒸発性の機能性材料により模様
が形成されている基体上に紫外線劣化防止層を設け、さ
らにその上にガス不透過性でかつ汚染防止性材料層を設
けた転写画像体。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、耐退色性に優れた転写
画像体に関し、より詳しくは昇華転写法などによって転
写形成した模様を紫外線等の影響を防止して耐退色性を
向上させた転写画像体に関するものである。
画像体に関し、より詳しくは昇華転写法などによって転
写形成した模様を紫外線等の影響を防止して耐退色性を
向上させた転写画像体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より昇華転写法等で模様を転写形成
する方法が採用されているが、成形温度の高い樹脂に、
昇華性または蒸発性の紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添
加剤を添加して成形を行う場合、該添加剤が昇華または
蒸発によって揮散するため、昇華性または蒸発性の少な
い添加剤を使用するか、または低温で成形したり、添加
剤の添加量を少なくするという方法が取られており、昇
華転写法等で転写された模様は光線、特に紫外線に対し
ての耐久性、退色性が十分でないという問題点があっ
た。また、転写模様を保護するフィルム等が汚染されや
すいという問題もあった。
する方法が採用されているが、成形温度の高い樹脂に、
昇華性または蒸発性の紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添
加剤を添加して成形を行う場合、該添加剤が昇華または
蒸発によって揮散するため、昇華性または蒸発性の少な
い添加剤を使用するか、または低温で成形したり、添加
剤の添加量を少なくするという方法が取られており、昇
華転写法等で転写された模様は光線、特に紫外線に対し
ての耐久性、退色性が十分でないという問題点があっ
た。また、転写模様を保護するフィルム等が汚染されや
すいという問題もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐久性特に耐退色性に優れた転写画像体を提供
することにあり、更には、耐退色性および耐汚染性に優
れた転写画像体を提供することにある。
目的は、耐久性特に耐退色性に優れた転写画像体を提供
することにあり、更には、耐退色性および耐汚染性に優
れた転写画像体を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、昇華転写
法等によって形成された模様を光線、特に紫外線と汚染
とから保護すべく鋭意検討した結果、昇華転写等によっ
て得られた基体とガス不透過性でかつ汚染防止材料層と
の間に紫外線劣化防止層を設置することにより、かかる
問題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
法等によって形成された模様を光線、特に紫外線と汚染
とから保護すべく鋭意検討した結果、昇華転写等によっ
て得られた基体とガス不透過性でかつ汚染防止材料層と
の間に紫外線劣化防止層を設置することにより、かかる
問題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【０００５】すなわち、本発明の要旨とするところは、
昇華性または蒸発性の機能性材料により模様が形成され
ている基体上に紫外線劣化防止層を設け、さらにその上
にガス不透過性でかつ汚染防止性を有するフィルムまた
はシートを設けた転写画像体である。
昇華性または蒸発性の機能性材料により模様が形成され
ている基体上に紫外線劣化防止層を設け、さらにその上
にガス不透過性でかつ汚染防止性を有するフィルムまた
はシートを設けた転写画像体である。
【０００６】本発明によれば、紫外線劣化防止層を基体
に積層し、さらにガス不透過性でかつ汚染防止材料層を
積層することにより、昇華性または蒸発性の紫外線防止
剤が加熱されても透過揮散することなく容易に紫外線、
オゾン、水蒸気等を遮断することができ、その結果昇華
転写法等によって得られた模様の耐久性、耐退色性は著
しく向上し、かつ汚染から防止することが可能となる。
に積層し、さらにガス不透過性でかつ汚染防止材料層を
積層することにより、昇華性または蒸発性の紫外線防止
剤が加熱されても透過揮散することなく容易に紫外線、
オゾン、水蒸気等を遮断することができ、その結果昇華
転写法等によって得られた模様の耐久性、耐退色性は著
しく向上し、かつ汚染から防止することが可能となる。
【０００７】本発明において用いられる機能性材料とし
ては、昇華性、蒸発性のある染色剤や昇華性、蒸発性の
ある紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、坑菌剤、殺虫
剤、香料等のような機能性添加剤、あるいはこれらを構
成成分とする昇華性、蒸発性の組成物（例えば、染色組
成物、紫外線防止組成物など）が挙げられる。
ては、昇華性、蒸発性のある染色剤や昇華性、蒸発性の
ある紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、坑菌剤、殺虫
剤、香料等のような機能性添加剤、あるいはこれらを構
成成分とする昇華性、蒸発性の組成物（例えば、染色組
成物、紫外線防止組成物など）が挙げられる。
【０００８】上記機能性材料は、昇華性または蒸発性を
有するものであればいずれであっても良く、大気圧下ま
たは減圧下で昇華または蒸発させることのできる物質で
ある。
有するものであればいずれであっても良く、大気圧下ま
たは減圧下で昇華または蒸発させることのできる物質で
ある。
【０００９】昇華または蒸発性の染色剤としては、例え
ば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、スチリル、
ジ−またはトリフェニルメタン、オキサジン、トリアジ
ン、キサンテン、メチン、アゾメチン、チクリジン、ジ
アジンなどの昇華性または蒸発性を有する染料が好まし
いものとして挙げられるが、これらの他に、１，４−ジ
メチルアントラキノン、臭化または塩化１，５−ジヒド
ロオキシ−４，８−ジアミノ−アントラキノン、１，４
−ジアミノ−２，３−ジクロロ−アントラキノン、１−
アミノ−ヒドロキオキシ−アントラキノン、１−アミノ
−４−ヒドロオキシ−２−（β−メトキシ−エトキシ）
アントラキノン、１−アミノ−４−ヒドロオキシ−２−
フェノキシ−アントラキノン、１，４−ジアミノ−アン
トラキノン−２−カルボキシル酸のメチル、エチルプロ
ピルまたはブチルエステル、１−アミノ−４−アニリド
−アントラキノン、１−アミノ−２−シアノ−４−アニ
リド（またはシクロヘキシルアミノ）−アントラキノ
ン、１−ヒドロキシ−２−（ｐ−アセトアミノ−フェニ
ルアゾ）−４−メチルベンゼン、３−メチル−４−（ニ
トロフェニルアゾ）−ピラゾロン、３−ヒドロオキシ−
キノフタロンなどの染料も用いることができる。また、
塩基性染料としては、例えば、マラカイトグリーン、メ
チルバイオレット等を用いることができ、酢酸ナトリウ
ム、ナトリウムエタレート、ナトリウムメチラート等で
変性したものも使用することができる。
ば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、スチリル、
ジ−またはトリフェニルメタン、オキサジン、トリアジ
ン、キサンテン、メチン、アゾメチン、チクリジン、ジ
アジンなどの昇華性または蒸発性を有する染料が好まし
いものとして挙げられるが、これらの他に、１，４−ジ
メチルアントラキノン、臭化または塩化１，５−ジヒド
ロオキシ−４，８−ジアミノ−アントラキノン、１，４
−ジアミノ−２，３−ジクロロ−アントラキノン、１−
アミノ−ヒドロキオキシ−アントラキノン、１−アミノ
−４−ヒドロオキシ−２−（β−メトキシ−エトキシ）
アントラキノン、１−アミノ−４−ヒドロオキシ−２−
フェノキシ−アントラキノン、１，４−ジアミノ−アン
トラキノン−２−カルボキシル酸のメチル、エチルプロ
ピルまたはブチルエステル、１−アミノ−４−アニリド
−アントラキノン、１−アミノ−２−シアノ−４−アニ
リド（またはシクロヘキシルアミノ）−アントラキノ
ン、１−ヒドロキシ−２−（ｐ−アセトアミノ−フェニ
ルアゾ）−４−メチルベンゼン、３−メチル−４−（ニ
トロフェニルアゾ）−ピラゾロン、３−ヒドロオキシ−
キノフタロンなどの染料も用いることができる。また、
塩基性染料としては、例えば、マラカイトグリーン、メ
チルバイオレット等を用いることができ、酢酸ナトリウ
ム、ナトリウムエタレート、ナトリウムメチラート等で
変性したものも使用することができる。
【００１０】昇華性または蒸発性の紫外線吸収剤として
は、例えばサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系のものが挙げられる。これらのうちで紫
外線吸収能力が大きく、かつ昇華性も大きい、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤、例えば、２−（２−ヒドロ
キシ−５−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−
（２−ヒドロキシ−３−ｔ−ブチル−５−メチルフェノ
ール）−５−クロロベンゾトリアゾールまたは２−（２
−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルフェノール）−
５−クロロベンゾトリアゾールが好ましく用いられる。
は、例えばサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系のものが挙げられる。これらのうちで紫
外線吸収能力が大きく、かつ昇華性も大きい、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤、例えば、２−（２−ヒドロ
キシ−５−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−
（２−ヒドロキシ−３−ｔ−ブチル−５−メチルフェノ
ール）−５−クロロベンゾトリアゾールまたは２−（２
−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルフェノール）−
５−クロロベンゾトリアゾールが好ましく用いられる。
【００１１】上記紫外線吸収剤は、本発明の紫外線劣化
防止層を形成する材料としても用いられる。また紫外線
劣化防止層には市販のガラス板等の透明で紫外線をカッ
トまたは吸収する物質を用いることができる。
防止層を形成する材料としても用いられる。また紫外線
劣化防止層には市販のガラス板等の透明で紫外線をカッ
トまたは吸収する物質を用いることができる。
【００１２】昇華性または蒸発性の酸化防止剤として
は、アミン類、フェノール系、トリアジン誘導体等のも
のが好ましく用いられる。
は、アミン類、フェノール系、トリアジン誘導体等のも
のが好ましく用いられる。
【００１３】これらの機能性材料は２種類以上を混合し
ても良く、常法により他の添加剤（例えば、溶剤等）を
用いて適宜組成物の形態にして使用してもよい。
ても良く、常法により他の添加剤（例えば、溶剤等）を
用いて適宜組成物の形態にして使用してもよい。
【００１４】本発明に用いる基体としては、前記のよう
な昇華性または蒸発性の機能性材料を添加して成形する
ことが困難な成形温度の高い樹脂製のフィルムないしシ
ート状基体、表面エネルギーが低く、表面にコーティン
グや印刷等を施すことが困難なフィルムないしシート状
基体、または布帛等の鮮明な図柄を得ることが困難な基
体が挙げられる。例えば、ポリビニルフルオライド、ポ
リビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレ
ン等のフッソ系フィルムまたはシート、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のオレフィン系のフィルムまたはシー
ト、ポリビニルアルコールおよびエチレン−酢酸ビニル
共重合体等のビニルアルコール系のフィルムまたはシー
ト、メチルメタクリレート系のフィルムまたはシート、
ポリシリコン、ポリカーボネート、ポリウレタン等のフ
ィルムおよびシート、合成紙などが用いられ、これらの
混合物または積層物からなるフィルムまたはシートであ
っても構わない。
な昇華性または蒸発性の機能性材料を添加して成形する
ことが困難な成形温度の高い樹脂製のフィルムないしシ
ート状基体、表面エネルギーが低く、表面にコーティン
グや印刷等を施すことが困難なフィルムないしシート状
基体、または布帛等の鮮明な図柄を得ることが困難な基
体が挙げられる。例えば、ポリビニルフルオライド、ポ
リビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレ
ン等のフッソ系フィルムまたはシート、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のオレフィン系のフィルムまたはシー
ト、ポリビニルアルコールおよびエチレン−酢酸ビニル
共重合体等のビニルアルコール系のフィルムまたはシー
ト、メチルメタクリレート系のフィルムまたはシート、
ポリシリコン、ポリカーボネート、ポリウレタン等のフ
ィルムおよびシート、合成紙などが用いられ、これらの
混合物または積層物からなるフィルムまたはシートであ
っても構わない。
【００１５】本発明に用いるガス不透過性でかつ汚染防
止性材料層としては、前記のような機能性材料や水分が
透過しないか透過しにくい透明性を有する材料層であれ
ばいずれのものでもよいが、通常フィルムないしシート
状物で用いられる。特に、基体よりも溶融温度が高く、
かつ機能性材料と非親和性であって水蒸気、酸素、オゾ
ン等のガス遮断性を有する材料が好ましい。例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体物のフィルムまたはシートな
どが好ましく、フッ素系のフィルムまたはシートがより
好ましい。また市販の紫外線防止用ガラスを使用しても
構わない。不透過性フィルムおよびシートまたは紫外線
防止ガラスが存在するため、昇華または蒸発によって転
写された模様から再昇華した昇華性染料はカバーフィル
ムを通過しないので、接触したものを汚染しないばかり
か画像劣化の要因となる、水蒸気、酸素、オゾン等のガ
スが外部から侵入しないので、画像の変退色が少ない。
止性材料層としては、前記のような機能性材料や水分が
透過しないか透過しにくい透明性を有する材料層であれ
ばいずれのものでもよいが、通常フィルムないしシート
状物で用いられる。特に、基体よりも溶融温度が高く、
かつ機能性材料と非親和性であって水蒸気、酸素、オゾ
ン等のガス遮断性を有する材料が好ましい。例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体物のフィルムまたはシートな
どが好ましく、フッ素系のフィルムまたはシートがより
好ましい。また市販の紫外線防止用ガラスを使用しても
構わない。不透過性フィルムおよびシートまたは紫外線
防止ガラスが存在するため、昇華または蒸発によって転
写された模様から再昇華した昇華性染料はカバーフィル
ムを通過しないので、接触したものを汚染しないばかり
か画像劣化の要因となる、水蒸気、酸素、オゾン等のガ
スが外部から侵入しないので、画像の変退色が少ない。
【００１６】本発明の転写画像体は、昇華性または蒸発
性の機能性材料を用い昇華転写法等により模様を形成し
た基体上に、薄層の紫外線吸収剤層などからなる紫外線
劣化防止層を設け、さらにその上に上記ガス不透過性で
かつ汚染防止性材料層を設けたものであり、耐久性、耐
退色性が著しく向上する。
性の機能性材料を用い昇華転写法等により模様を形成し
た基体上に、薄層の紫外線吸収剤層などからなる紫外線
劣化防止層を設け、さらにその上に上記ガス不透過性で
かつ汚染防止性材料層を設けたものであり、耐久性、耐
退色性が著しく向上する。
【００１７】上記転写画像体は、例えば昇華または蒸発
性を有する染色剤等により模様が熱転写された基体の上
に酸化防止剤、紫外線安定剤、紫外線防止剤等をコーテ
ィングして紫外線劣化防止層を設け、さらにガス不透過
性でかつ汚染防止のフィルムまたはシートを設置する方
法、あるいは模様が熱転写された基体の上に紫外線防止
用ガラス板を積層し、その上に汚染防止フィルムまたは
シートを設置する方法などによって容易に製造すること
ができる。
性を有する染色剤等により模様が熱転写された基体の上
に酸化防止剤、紫外線安定剤、紫外線防止剤等をコーテ
ィングして紫外線劣化防止層を設け、さらにガス不透過
性でかつ汚染防止のフィルムまたはシートを設置する方
法、あるいは模様が熱転写された基体の上に紫外線防止
用ガラス板を積層し、その上に汚染防止フィルムまたは
シートを設置する方法などによって容易に製造すること
ができる。
【００１８】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例中、「部」および「％」
は、特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「重
量％」を意味するものとする。また、実施例における模
様作成方法および試験方法は次の通りである。 （昇華熱転写模様の作成）下記方法により、現像液を作
成し、画像を形成する。 ＜現像液の作成＞染料として１−アミノ−４−ハイドロ
オキシ−２−エトキシ−アントラキノン（赤色染料）又
はＣ．Ｉ．Ｄｉｓｐｅｒｓｅ Ｂｌｕｅ３（アントラキ
ノン系青色染料）５０重量部、定着剤としてメタクリル
酸メチルとメタクリル酸−２−エチルヘキシルとの共重
合体２００重量部、電荷制御剤としてナフテン酸コバル
ト１６重量部、および担体液としてイソパラフィン系炭
化水素（エクソン化学社製、商品名：アイソバーＧ）１
２００重量部を混合撹拌して得られる濃縮トナーを上記
イソパラフィン系炭化水素で希釈して液体現像液３４６
５重量部を作成する。 ＜転写画像の作成＞静電プロッター（製品名：ＥＰ−１
０１、松下電送社製）を用いて静電記録紙（商品名：Ｐ
Ｐ−１３０、王子製紙社製）上に静電潜像を形成させ、
上記液体現像剤で現像する。得られた画像をポリフッ化
ビニルフィルム（商品名：テドラー、デュポン社製）に
密着させ、該ポリフッ化ビニルフィルムの他面にポリテ
トラフルオロエチレンのシートを積層し、１７０℃３０
秒間加熱した後、該静電記録紙を剥離して各種の転写画
像を形成する。 （色の退色性試験）紫外線加速試験機［大日本プラスチ
ックス（株）ＥＹＥ ＳＵＰＥＲ ＵＶＴＥＳＴＥＲ
（ＳＵＶ−Ｗ１１）］を用い、下記条件で加速試験を行
った。紫外線強度：５０ｍＷ／ｃｍ2 、ブラックパネル
温度：５０℃、湿度条件：７０％ＲＨ、紫外線照射１６
時間、水噴射６時間、リセット２時間を１サイクルとし
８サイクル実施。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例中、「部」および「％」
は、特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「重
量％」を意味するものとする。また、実施例における模
様作成方法および試験方法は次の通りである。 （昇華熱転写模様の作成）下記方法により、現像液を作
成し、画像を形成する。 ＜現像液の作成＞染料として１−アミノ−４−ハイドロ
オキシ−２−エトキシ−アントラキノン（赤色染料）又
はＣ．Ｉ．Ｄｉｓｐｅｒｓｅ Ｂｌｕｅ３（アントラキ
ノン系青色染料）５０重量部、定着剤としてメタクリル
酸メチルとメタクリル酸−２−エチルヘキシルとの共重
合体２００重量部、電荷制御剤としてナフテン酸コバル
ト１６重量部、および担体液としてイソパラフィン系炭
化水素（エクソン化学社製、商品名：アイソバーＧ）１
２００重量部を混合撹拌して得られる濃縮トナーを上記
イソパラフィン系炭化水素で希釈して液体現像液３４６
５重量部を作成する。 ＜転写画像の作成＞静電プロッター（製品名：ＥＰ−１
０１、松下電送社製）を用いて静電記録紙（商品名：Ｐ
Ｐ−１３０、王子製紙社製）上に静電潜像を形成させ、
上記液体現像剤で現像する。得られた画像をポリフッ化
ビニルフィルム（商品名：テドラー、デュポン社製）に
密着させ、該ポリフッ化ビニルフィルムの他面にポリテ
トラフルオロエチレンのシートを積層し、１７０℃３０
秒間加熱した後、該静電記録紙を剥離して各種の転写画
像を形成する。 （色の退色性試験）紫外線加速試験機［大日本プラスチ
ックス（株）ＥＹＥ ＳＵＰＥＲ ＵＶＴＥＳＴＥＲ
（ＳＵＶ−Ｗ１１）］を用い、下記条件で加速試験を行
った。紫外線強度：５０ｍＷ／ｃｍ2 、ブラックパネル
温度：５０℃、湿度条件：７０％ＲＨ、紫外線照射１６
時間、水噴射６時間、リセット２時間を１サイクルとし
８サイクル実施。
【００１９】次いで退色性測定機［日本電色工業（株）
製の色差計（Ｚ−１００１ＤＰ）］によりΔＥ値を測定
する。ΔＥは紫外線加速試験の前後のＬ，ａ，ｂ値の差
ΔＬ，Δａ，Δｂを測定し、次式で算出される。
製の色差計（Ｚ−１００１ＤＰ）］によりΔＥ値を測定
する。ΔＥは紫外線加速試験の前後のＬ，ａ，ｂ値の差
ΔＬ，Δａ，Δｂを測定し、次式で算出される。
【００２０】ΔＥ＝（ΔＬ2 ＋Δａ2 ＋Δｂ2 ）1/2 実施例１ 赤色染料を用いてポリフッ化ビニルフィルム上に得られ
た模様の上に、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤によ
る紫外線防止層（２μｍ）をコーティングし、さらにガ
ス不透過性でかつ汚染防止フィルムとしてポリフッ化ビ
ニルフィルム（商品名：テドラー）を積層した。得られ
た画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニルフィルム）／
転写模様（赤色）／紫外線防止層／フィルム（ポリフッ
化ビニルフィルム）であり、その評価結果を表１に示
す。この結果から模様の退色性、フィルムの耐候性とも
非常に良好であることがわかる。 実施例２ 青色染料を用いる以外は実施例１と同様にして評価を行
った。得られた画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニル
フィルム）／転写模様（青色）／紫外線防止層／フィル
ム（ポリフッ化ビニルフィルム）であり、その評価結果
を表１に示す。実施例１と同様な結果であることがわか
る。 実施例３ 紫外線防止層にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤層の
代わりに市販の紫外線防止用ガラスを用いた以外は実施
例１と同様にして評価を行った。得られた画像体の構造
は基体（ポリフッ化ビニルフィルム）／転写模様（赤
色）／紫外線防止ガラス／ポリフッ化ビニルフィルムで
あり、その評価結果を表１に示す。 実施例４ 汚染防止性でかつガス不透過性フィルムにポリフッ化ビ
ニルフィルムの代わりにポリテトラフルオロエチレンフ
ィルムを使用した以外は実施例１と同様にして評価を行
った。得られた画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニル
フィルム）／転写模様（赤色）／紫外線防止層／ポリテ
トラフルオロエチレンフィルムであり、その評価結果を
表１に示す。 比較例１ 赤色の染色剤を用いてポリ塩化ビニルフィルム上に模様
を転写した。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩化ビ
ニルフィルム）／転写模様（赤色）であり、その評価結
果を表１に示す。 比較例２ 赤色の染色剤を用いてポリ塩化ビニルフィルム上に得ら
れた模様の上にさらにポリ塩化ビニルフィルムを積層し
た。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩化ビニルフィ
ルム）／転写模様（赤色）／ポリ塩化ビニルフィルムで
あり、その評価結果を表１に示す。 比較例３ 比較例１の積層体の転写模様上にベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤よりなる紫外線吸収層（厚さ２μｍ）をも
うけ、さらに紫外線吸収層表面上にポリ塩化ビニルフィ
ルムを積層した。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩
化ビニルフィルム）／転写模様（赤色）／紫外線防止層
／ポリ塩化ビニルフィルムであり、その評価結果を表１
に示す。
た模様の上に、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤によ
る紫外線防止層（２μｍ）をコーティングし、さらにガ
ス不透過性でかつ汚染防止フィルムとしてポリフッ化ビ
ニルフィルム（商品名：テドラー）を積層した。得られ
た画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニルフィルム）／
転写模様（赤色）／紫外線防止層／フィルム（ポリフッ
化ビニルフィルム）であり、その評価結果を表１に示
す。この結果から模様の退色性、フィルムの耐候性とも
非常に良好であることがわかる。 実施例２ 青色染料を用いる以外は実施例１と同様にして評価を行
った。得られた画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニル
フィルム）／転写模様（青色）／紫外線防止層／フィル
ム（ポリフッ化ビニルフィルム）であり、その評価結果
を表１に示す。実施例１と同様な結果であることがわか
る。 実施例３ 紫外線防止層にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤層の
代わりに市販の紫外線防止用ガラスを用いた以外は実施
例１と同様にして評価を行った。得られた画像体の構造
は基体（ポリフッ化ビニルフィルム）／転写模様（赤
色）／紫外線防止ガラス／ポリフッ化ビニルフィルムで
あり、その評価結果を表１に示す。 実施例４ 汚染防止性でかつガス不透過性フィルムにポリフッ化ビ
ニルフィルムの代わりにポリテトラフルオロエチレンフ
ィルムを使用した以外は実施例１と同様にして評価を行
った。得られた画像体の構造は基体（ポリフッ化ビニル
フィルム）／転写模様（赤色）／紫外線防止層／ポリテ
トラフルオロエチレンフィルムであり、その評価結果を
表１に示す。 比較例１ 赤色の染色剤を用いてポリ塩化ビニルフィルム上に模様
を転写した。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩化ビ
ニルフィルム）／転写模様（赤色）であり、その評価結
果を表１に示す。 比較例２ 赤色の染色剤を用いてポリ塩化ビニルフィルム上に得ら
れた模様の上にさらにポリ塩化ビニルフィルムを積層し
た。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩化ビニルフィ
ルム）／転写模様（赤色）／ポリ塩化ビニルフィルムで
あり、その評価結果を表１に示す。 比較例３ 比較例１の積層体の転写模様上にベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤よりなる紫外線吸収層（厚さ２μｍ）をも
うけ、さらに紫外線吸収層表面上にポリ塩化ビニルフィ
ルムを積層した。得られた画像体の構造は基体（ポリ塩
化ビニルフィルム）／転写模様（赤色）／紫外線防止層
／ポリ塩化ビニルフィルムであり、その評価結果を表１
に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】以上の如く、本発明の紫外線防止保護層
は、紫外線を容易に遮断して退色の防止、耐汚染性に優
れており様々な昇華性または蒸発性の機能性材料を用い
たものに対して有効かつ幅広い利用が期待される。
は、紫外線を容易に遮断して退色の防止、耐汚染性に優
れており様々な昇華性または蒸発性の機能性材料を用い
たものに対して有効かつ幅広い利用が期待される。
Claims (2)
- 【請求項１】 昇華性または蒸発性の機能性材料により
模様が形成されている基体上に紫外線劣化防止層を設
け、さらにその上にガス不透過性でかつ汚染防止性材料
層を設けたことを特徴とする耐退色性に優れた転写画像
体。 - 【請求項２】 紫外線劣化防止層がベンゾトリアゾール
系の紫外線吸収剤層であり、かつガス不透過性でかつ汚
染防止性材料層がフッ素系樹脂フィルムまたはシートで
ある請求項１記載の転写画像体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5238728A JPH0768950A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐退色性に優れた転写画像体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5238728A JPH0768950A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐退色性に優れた転写画像体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0768950A true JPH0768950A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17034380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5238728A Pending JPH0768950A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐退色性に優れた転写画像体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0768950A (ja) |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5238728A patent/JPH0768950A/ja active Pending
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