JPH0768150B2 - カルボニル化合物の水素化方法 - Google Patents

カルボニル化合物の水素化方法

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JPH0768150B2
JPH0768150B2 JP62180644A JP18064487A JPH0768150B2 JP H0768150 B2 JPH0768150 B2 JP H0768150B2 JP 62180644 A JP62180644 A JP 62180644A JP 18064487 A JP18064487 A JP 18064487A JP H0768150 B2 JPH0768150 B2 JP H0768150B2
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ruthenium
ruthenate
carbonyl compound
alkali
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信行 村井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカルボニル化合物を水素化し、各種化学工業原
料、高性能溶剤等として有用なアルコールを得る方法に
関する。
〔従来の技術〕
従来から、アルデヒドまたはケトンを水素化する際にル
テニウム触媒を使用する方法が知られている(例えば、
「反応別実用触媒」(化学工業社刊)P176〜P191参
照)。
ルテニウム触媒の製造法としては、一般に塩化ルテニウ
ムの水溶液を担体に含浸させ、水洗、乾燥を行ない、水
素ガスにより還元する方法(例えば、Platinum Metal R
ev.6 P12〜19(1962)参照)が採用されている。
しかしながら、この方法で得られるルテニウム触媒は依
然として活性が低く、特にルテニウムのごとき高価な金
属を触媒として工業的に利用する際には、より高い活性
の発現が望まれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、カルボニル化合物を水素化する際のルテニウ
ム触媒として、上記の問題点を解消し、極めて高活性、
高選択性、長寿命のルテニウム触媒を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の要旨は、カルボニル化合物をルテニウム触媒の
存在下水素化する方法において、ルテニウム触媒がルテ
ニウム酸アルカリをメタノール、ホルムアルデヒド及び
ギ酸から選択された還元剤で還元して得られるものであ
ることを特徴とするカルボニル化合物の水素化方法に存
する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において対象とするカルボニル化合物としてはア
ルデヒド類またはケトン類が挙げられる。詳しくは、置
換基を有していてもよい脂肪族アルデヒド類またはケト
ン類であり、具体的にはアセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデ
ヒド、1−アセトキシ−ブタン−4−アール、1−ヒド
ロキシ−ブタン−4−アールのごとき、アセトキシ基あ
るいはヒドロキシ基を置換基として有していてもよい脂
肪族アルデヒド類及びジメチルケトン、メチルエチルケ
トン、1−アセトキシ−ブタン−2−オン、1−ヒドロ
キシ−ブタン−2−オンのごときアセトキシあるいはヒ
ドロキシ基を置換基として有していてもよい脂肪族ケト
ン類が挙げられる。
ルテニウム触媒製造の原料であるルテニウム酸アルカリ
としては、ルテニウム酸ナトリウム、ルテニウム酸カリ
ウム等が挙げられ、中でも好ましいものはルテニウム酸
ナトリウムである。
還元剤として使用するエタノール、ホルムアルデヒド及
びギ酸は、通常、液状のものを使用する。
還元剤は、ルテニウム酸アルカリをルテニウム金属に還
元するのに必要な量を用いれば良く、過剰量の使用も、
もちろん可能である。通常、ルテニウム金属に対し、1
〜500モル倍の範囲から適宜選択される。
本発明のルテニウム触媒は、ルテニウム酸アルカリをメ
タノール、ホルムアルデヒド及びギ酸から選択された還
元剤で還元することにより得られるが、担体担持型のも
のがより好ましい。使用する担体といては、活性炭、ア
ルミナ、シリカ等が挙げられ、特定されないが、特に高
活性触媒製造に際しては活性炭を担体として用いるのが
好ましい。担持型の触媒を調製するには、ルテニウム酸
アルカリの水溶液あるいはアルカリ水溶液をまず担体に
含浸させる。
ルテニウム酸アルカリの担体に担持する濃度は担体重量
に対し、ルテニウム金属に換算して0.1重量%〜10重量
%より好ましくは0.5重量%〜5重量%である。
担体に担持したルテニウム酸アルカリはメタノール、ホ
ルムアルデヒドあるいはギ酸を用いてほぼ金属状態のル
テニウムまで還元して使用する。
得られた担体付ルテニウム触媒は、次に水洗によりアル
カリ分が除去されるが、触媒中のアルカリの濃度を2,00
0ppm以下に調整するのが好ましく、特に500ppm以下にし
たものは水素化能が高いので好ましい。
ルテニウム触媒を用いて、カルボニル化合物を水素化し
アルコールを製造する条件は通常良く知られている水素
化反応条件が適宜採用でき、なんら限定されるものでは
ないが水素圧力は、通常、常圧〜100kg/cm2、より好ま
しくは10kg/cm2〜60kg/cm2の範囲、反応温度は15℃〜15
0℃、より好ましくは20℃〜100℃の範囲が好適である。
尚、反応に供するカルボニル化合物は、単独或は種々の
混合物として用いられるが、アルコール、エステル、脂
肪族炭化水素などを溶媒として用いることも、もちろん
可能である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 ルテニウム酸ナトリウムのアルカリ水溶液(ルテニウム
金属に換算して、0.25重量%含有)40gに、予め水洗し
た直径4mmの柱状水含み活性炭(乾燥重量10g)を室温下
で加えた後、60℃の温度下で1時間保持しルテニウム塩
を活性炭上に吸着させた。
別後、活性炭付ルテニウム塩を、ホルムアルデヒド0.
2gを含有する水溶液30gに室温下加え、その後60℃の温
度で1時間保持し、還元処理を行った。別後、得られ
た活性炭付ルテニウムを60℃の加温水100gで5回水洗処
理を行った。続いて再び別後、触媒を窒素流通下、12
0℃で2時間乾燥処理を行い、完全に水分を除去して触
媒10.1gを得た。
かくして得られた触媒には、ルテニウム金属が1重量%
担持されていた。
次に得られた触媒1.5gと1−アセトキシ−ブタン−4−
アール(以下ABDと略す)2重量%、1−ヒドロキシ−
ブタン−2−オン(以下HMEKと略す)2重量%、1−ア
セトキシ−ブタン−2−オン(以下MEKAと略す)1.5重
量%及び溶媒1,4−ジアセトキシブタンよりなる混合物5
0gを内容積100ccのステンレス製振盪式オートクレーブ
に仕込み、水素圧30kg/cm2、反応温度60℃で4時間、水
素化反応を行った。
反応終了後反応液と触媒を分離し、反応液をガスクロマ
トグラフィーで分析した。結果を表−1に示す。ABD、H
MEK及びMEKAは夫々対応するアルコールへ選択的に転化
した。尚、ABD、HMEK、MEKAの転化率は、夫々下式によ
り算出した。
比較例1 ルテニウム酸ナトリウムのアルカリ水溶液を塩化ルテニ
ウムの塩酸水溶液にかえたこと以外は実施例1の方法と
同様に実施した。
結果を表−1に示す。
比較例2 ルテニウム酸ナトリウムのアルカリ水溶液(ルテニウム
金属に換算して0.25重量%含有)40gに、予め水洗した
直径4mmの柱状水含み活性炭(乾燥重量10g)を室温下で
加えた後、60℃の温度下で1時間保持し、ルテニウム塩
を活性炭上に吸着させた。別後活性炭付ルテニウム塩
は60℃の加温水100gで5回水洗処理を行った。再び別
後、触媒を水素気流下200℃の温度で3時間還元処理を
行い、触媒10.1gを得た。得られた触媒1.5gを用い、実
施例1の方法と同様に水素化反応を行い、実施例1と同
様にして分析した。結果を表−1に示す。
比較例3〜4 ルテニウム酸ナトリウムのアルカリ水溶液を塩化ルテニ
ウムの塩酸水溶液又は硝酸ルテニウムの硝酸水溶液にか
えたこと以外は比較例2の方法と同様に実施した。結果
を表−1に示す。
比較例5 還元剤を塩酸ヒドラジンにかえたこと以外は実施例1の
方法と同様に実施した。結果を表−1に示す。
実施例2 ルテニウム酸ナトリウムのアルカリ水溶液(ルテニウム
金属として1重量%含有)を用いたこと以外は、実施例
1の方法と同様に実施した。結果を表−1に示す。
尚、本実施例の触媒には、ルテニウム金属が3重量%担
持されており、ナトリウムの含有率は400ppmであった。
実施例3 乾燥処理条件を空気流通下、120℃の温度で2時間の乾
燥処理にかえた以外は実施例2の方法と同様に実施し
た。結果を表−1に示す。
実施例4 水洗量を変えたこと以外は実施例2の方法と同様にして
触媒中のナトリウム濃度が2,500ppmの触媒を得た。この
触媒を用いて実施例1の方法と同様に水素化反応を実施
した。結果を表−1に示す。
実施例5 ホルムアルデヒド0.2gをメタノール0.1gにかえたこと以
外は実施例1の方法と同様に実施した。結果を表−1に
示す。
実施例6 ホルムアルデヒド0.2gをギ酸0.2gにかえたこと以外は実
施例1の方法と同様に実施した。結果を表−1に示す。
実施例7 実施例2で使用した触媒と同一の触媒12gを連続流通反
応装置の有効断面積2cm2のステンレス製反応管に充填
し、水素圧力40kg/cm2、反応温度80℃の条件下、実施例
1と同様の水素化原料液を1時間当り、50g連続的に仕
込み、1000時間反応を行い、触媒の寿命を確認した。結
果を表−2に示す。
〔発明の効果〕 本発明に使用するルテニウム酸アルカリをメタノール、
ホルムアルデヒドあるいはギ酸で還元して得られるルテ
ニウム触媒は、高活性、高選択性、長寿命であり、カル
ボニル化合物から対応するアルコールを高い選択率で得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/14 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボニル化合物をルテニウム触媒の存在
    下水素化する方法において、ルテニウム触媒がルテニウ
    ム酸アルカリをメタノール、ホルムアルデヒド及びギ酸
    から選択された還元剤で還元して得られるものであるこ
    とを特徴とするカルボニル化合物の水素化方法。
  2. 【請求項2】ルテニウム触媒中のアルカリ濃度が2,000p
    pm以下である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】カルボニル化合物がアルデヒド類である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】カルボニル化合物がケトン類である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
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