JPH0767627A - ハイブリドーマ - Google Patents

ハイブリドーマ

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JPH0767627A
JPH0767627A JP3208956A JP20895691A JPH0767627A JP H0767627 A JPH0767627 A JP H0767627A JP 3208956 A JP3208956 A JP 3208956A JP 20895691 A JP20895691 A JP 20895691A JP H0767627 A JPH0767627 A JP H0767627A
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human igg
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Masao Tanihara
正夫 谷原
Hideaki Yamada
秀明 山田
Toshihide Nakajima
俊秀 中島
Sukeaki Omura
祐章 大村
Koichi Takakura
孝一 高倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を
効率的に産生する能力を有する新規なハイブリドーマを
提供する。 【構成】 T/G−59(5C)株が産生するニコチン
性アセチルコリンレセプターに特異性を有するヒトIg
G↓1型モノクローン抗体で動物を免疫して得られた抗
体産生細胞を新形成細胞と融合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモノクローン抗イデイオ
タイプ抗体を産生するハイブリドーマに関する。
【0002】本発明によって提供されるハイブリドーマ
から産生されるモノクローン抗イデイオタイプ抗体は、
ニコチン性アセチルコリンレセプターに特異性を有する
ヒトIgG↓1型モノクローン抗体に特異性を有するこ
とから、神経筋接合部のシナプス後膜上に存在するニコ
チン性アセチルコリンレセプターに対する自己抗体に原
因する神経筋伝達障害が病態の中心であるとされている
重症筋無力症の診断及び治療において有用である。
【0003】
【従来の技術】ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イム
ノロジー(European Journal of
Immunology)第12巻、第790〜792頁
(1982年)には、重症筋無力症患者の血清中のIg
G↓3に由来する抗原結合性フラグメント(Fab)の
重鎖部分でBALB/cマウスを免疫し、該BALB/
cマウスから採取された脾細胞をBリンパ細胞腫細胞株
SP2/0−Ag14と融合させてハイブリドーマを
得、次いでハイブリドーマをクローニングすることによ
って取得されたハイブリドーマ株の1つが、重症筋無力
症患者に由来するニコチン性アセチルコリンレセプター
に対する抗体に対するモノクローン抗イデイオタイプ抗
体を産生することが報告されている。
【0004】ネイチャー(Nature)第301巻、
第611〜614頁(1983年)には、重症筋無力症
患者の末梢血リンパ球とヒトB細胞の変異株GK−5と
を融合させることによって得られた細胞株が重鎖として
μ鎖を、軽鎖としてκ鎖をそれぞれ有するヒトモノクロ
ーン抗体を産生すること、及び該ヒトモノクローン抗体
がニコチン性アセチルコリンレセプターに対する抗体に
対する抗イデイオタイプ抗体であると推察されることが
報告されている。
【0005】また特開昭56−128722号公報に
は、重症筋無力症患者の血清から得られたアセチルコリ
ンレセプターに対する抗体でウサギを免疫し、そのウサ
ギより取得された抗血清から免疫グロブリンを分画し、
その免疫グロブリンをアセチルコリンレセプターに対す
る抗体を固定化したセファロースを用いてアフイニテイ
クロマトグラフィーに付することによりアセチルコリン
レセプターに対する抗体に対する抗体を得たとされてお
り、このアセチルコリンレセプターに対する抗体に対す
る抗体を有機質又は無機質の担体に担持させてなるアセ
チルコリンレセプターに対する抗体用の除去剤を、アセ
チルコリンレセプターに対する抗体を含有する体液と接
触させることによってアセチルコリンレセプターに対す
る抗体を除去する方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ヨーロピアン・ジャー
ナル・オブ・イムノロジー第12巻、第790〜792
頁(1982年)に報告されている方法は、抗原結合性
フラグメントの重鎖部分を与えるIgG↓3中にニコチ
ン性アセチルコリンレセプターに対する自己抗体が微量
しか存在しない点において実用的であるとは言い難い。
またネイチャー第301巻、第611〜614頁(19
83年)に報告されている方法は、重症筋無力症患者の
末梢血リンパ球中にニコチン性アセチルコリンレセプタ
ーに対する抗体に対する抗イデイオタイプ抗体を産生す
る能力を有するリンパ球が微量しか存在しない点におい
て実用的であるとは言い難い。特開昭56−12872
2号公報に記載されている方法は、重症筋無力症患者の
血清中にはアセチルコリンレセプターに対する抗体が微
量しか存在しない点、アセチルコリンレセプターに対す
る抗体でウサギを免疫して得られた抗血清中にもアセチ
ルコリンレセプターに対する抗体に対する抗体が微量し
か存在しない点において実用的であるとは言い難く、ま
たアセチルコリンレセプターに対する抗体用の除去剤は
それに含有されるアセチルコリンレセプターに対する抗
体に対する抗体が免疫したウサギの個体差によってその
性質を異にすることから均一な性能を有することが困難
である。
【0007】しかして、本発明の目的は、新規なモノク
ローン抗イデイオタイプ抗体を効率的に産生する能力を
有する新規なハイブリドーマを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、ニコチン性アセチ
ルコリンレセプターをAChRと称し、T/G−59
(5C)株から産生されるニコチン性アセチルコリン−
レセプターに特異性を有するヒトIgG↓1型モノクロ
ーン抗体をヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗
体と称する。
【0009】本発明によれば、上記の目的は、T/G−
59(5C)株が産生するヒトIgG↓1型モノクロー
ン抗AChR抗体で動物を免疫して得られた抗体産生細
胞を新形成細胞と融合させ、該ヒトIgG↓1型モノク
ローン抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イデイ
オタイプ抗体を産生する能力を有するハイブリドーマを
提供することによって達成される。上記のヒトIgG↓
1型モノクローン抗AChR抗体に特異的なモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体を産生する能力を有するハイブ
リドーマの取得は、まずヒトIgG↓1型モノクローン
抗AChR抗体で動物を免疫して得られた抗体産生細胞
を新形成細胞と融合させ、次いで後述する操作を実施す
ることによって行われる。
【0010】ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体に対する抗体を産生する細胞としては、例えば、ヒ
トIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体で免疫した
動物の脾臓、リンパ節などに存在するリンパ球が使用さ
れる。ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に
よる動物の免疫は動物を抗原で免疫する場合に採用され
る通常の方法に従って行うことができる。例えば、ヒト
IgG↓1型モノクローン抗AChR抗体を通常リン酸
緩衝塩類溶液(以下、これをPBSと称する)、生理食
塩液などの塩類溶液及びフロイントの完全アジュバント
〔フロインツ・コンプリート・アジュバント(Freu
nd’s complete adjuvant)〕、
水酸化アルミニウムなどのアジュバントとの混合物で動
物の腹腔内、皮下、筋肉内などに2回以上投与し、最終
投与より約3日後に動物から抗体産生細胞を採取する。
動物としては、例えば、マウス、ラットなどのネズミ類
などのげつ歯類;ウサギなどの重歯類;ヒツジなどの反
芻類などの哺乳動物などが使用される。細胞融合に付す
る抗体産生細胞と新形成細胞とは後述するように同じ種
類の動物に由来するものが好ましく、その動物をとして
は、入手容易な新形成細胞が多数知られているネズミ類
を使用するのが好ましく、BALB/cマウスを使用す
るのが特に好ましい。
【0011】新形成細胞としては、ヒトIgG↓1型モ
ノクローン抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イ
デイオタイプ抗体を産生する能力を有する細胞に増殖能
を付与させ得るものであれば特に限定されないが、抗体
産生細胞との融合効率並びに得られたハイブリドーマの
クローニング効率、安定性、増殖能及び抗体産生能の高
さの観点から、抗体産生細胞を採取した動物と同種の動
物に由来するミエローマ細胞又はそれから誘導されたハ
イブリドーマを使用するのが好ましい。融合後、後述す
るようにヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体
に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を産生す
る能力を有するハイブリドーマと使用した新形成細胞と
の選別を容易にする観点から、新形成細胞としてはヒポ
キサンチン・アミノプテリン・チミジン感受性を有して
いる6−チオグアニン耐性細胞、8−アザグアニン耐性
細胞又は5−ブロモデオキシウリジン耐性細胞を使用す
るのが好適である。かかる新形成細胞としては、例え
ば、P↓3−NSI/1−Ag4−1株〔ATCC番
号:T1B18;ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イ
ムノロジー(European Journal of
Immunology)第6巻、第511頁(197
6年)参照〕、P↓3−X63−Ag8株〔ATCC番
号:T1B9;ネイチャー(Nature)第256
巻、第495頁(1975年)参照〕、P↓3−X63
−Ag8.653株〔ATCC番号:CRL1580;
ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal o
f Immunology)第123巻、第1548頁
(1979年)参照〕、S194/5.XX0.BU.
1株〔ATCC番号:T1B20;ジャーナル・オブ・
エクスペリメンタル・メデイスン(Journal o
f ExperimentalMedicine)第1
48巻、第313頁(1978年)参照〕、MPC−1
1株〔ATCC番号:CCL167;ジャーナル・オブ
・エクスペリメンタル・メデイスン(Journal
of Experimental Medicine)
第131巻、第515頁(1970年)参照〕などのB
ALB/cマウスに由来するミエローマ細胞株;Y3−
Ag1.2.3株〔ATCC番号:CRL 1631;
ネイチャー(Nature)第277巻、第131頁
(1979年)参照〕などのラットに由来するミエロー
マ細胞株;SP2/0−Ag14株〔ATCC番号:C
RT 1581;ネイチャー(Nature)第276
巻、第269頁(1978年)参照〕などのBALB/
cマウスに由来するミエローマ細胞株を親株とするハイ
ブリドーマ株などが知られており、これらのなかでもP
↓3−NSI/1−Ag4−1株を使用するのが好まし
い。
【0012】抗体産生細胞と新形成細胞との融合は、一
般の細胞融合において用いられる方法に従って、通常は
融合剤の存在下に緩衝液中で実施される。抗体産生細胞
と新形成細胞とはそれらの細胞数の比が通常約10対1
〜約1対1の範囲内、好ましくは約4対1〜約1.5対
1の範囲内となるような割合で用いられる。融合剤とし
てはポリエチレングリコール、センダイ・ウイルス〔ヘ
マグルチネイティング・ウイルス・オブ・ジャパン(H
emagglutinating Virusof J
apan)〕などを使用することができるが、取り扱い
易さ、融合効率の高さなどの点から、平均分子量が約1
000〜5000の範囲内にあるポリエチレングリコー
ルを使用するのが好ましく、このポリエチレングリコー
ルを緩衝液中の濃度が約40〜60重量%の範囲内とな
るような量で使用するのが適当である。細胞融合は通
常、抗体産生細胞と新形成細胞とを動物細胞用培地又は
平衡塩類溶液に加え、さらに融合剤を加えた混合液を、
例えば約37℃の温度で約2分間攪拌することによって
実施される。動物細胞用培地としては例えばRPMI−
1640培地、ハンクスのMEM培地〔ハンクス・ミニ
マム・エッセンシャル・メデイウム(Hanks’mi
nimum essential medium)〕、
イーグルのMEM培地〔イーグルズ・ミニマム・エッセ
ンシャル・メデイウム(Eagle’s minimu
m essential medium)〕などが使用
され、また平衡塩類溶液としては例えばハンクス液〔ハ
ンクス・バランスト・ソルツ・ソルーション(Hank
s’balanced salts solutio
n)〕、アール液〔アールズ・バランスト・ソルツ・ソ
ルーション(Earle’s balanced sa
lts solution)〕などが使用される。ま
た、抗体産生細胞と新形成細胞との融合は電気融合法に
よって行うこともできる。
【0013】上記の融合操作終了後、得られた細胞混合
物からヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に
特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を産生する
能力を有するハイブリドーマを次のようにして選別す
る。まず、得られた細胞混合物から抗体産生細胞と新形
成細胞とのハイブリドーマを分類・取得する。新形成細
胞としてヒポキサンチン・アミノプテリン・チミジン感
受性を有する細胞を使用した場合、融合操作によって得
られた細胞混合物をヒポキサンチン・アミノプテリン及
びチミジンを含有する培地(以下、この培地をHAT培
地と称する)で培養することにより、抗体産生細胞と新
形成細胞とのハイブリドーマを選択的に増殖させること
ができる。このHAT培地での培養に際して、細胞混合
物の培地中での濃度を通常約1×10↑6〜1×10↑7
個/mlの範囲内となるように調整することが良好な結
果を与える。HAT培地は、例えば、RPMI−164
0培地などの動物細胞用培地に牛胎児血清を約10〜1
5容量%の濃度となるように添加し、さらにヒポキサン
チン、アミノプテリン及びチミジンを添加することによ
って調製される。ヒポキサンチン、アミノプテリン及び
チミジンのHAT培地中での濃度は、目的とするハイブ
リドーマの増殖に悪影響を及ぼさない範囲内であれば特
に制限されないが、通常それぞれ約1×10↑-4モル/
l、約4×10↑-7モル/l及び約1.6×10↑-5モ
ル/lとなるように調整することが好ましい。HAT培
地での培養は、通常二酸化炭素を約5〜8%含む空気中
において、約37℃の温度で約1〜4週間静置下に行
う。次に、細胞混合物から分離・取得されたハイブリド
ーマから、ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗
体に特異性を有する抗体を産生する能力を有するハイブ
リドーマを選別する。ハイブリドーマがヒトIgG↓1
型モノクローン抗AChR抗体に特異性を有する抗体を
産生する能力を有するものであるか否かは、例えば酸素
免疫測定法(以下、これをELISA法と称する)、ラ
ジオ・イムノ・アッセイ法(以下、これをRIA法と称
する)などによって判定することができる。このように
して選別されたハイブリドーマを、例えば限界希釈法に
よってクローニングすることにより、ヒトIgG↓1型
モノクローン抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗
イデイオタイプ抗体を産生する能力を有する増殖可能な
ハイブリドーマ株を取得することができる。かかるハイ
ブリドーマ株としては、例えばTA−1株、TA−2
株、TA−3株及びTA−5株が挙げられる。TA−1
株、TA−2株、TA−3株及びTA−5株はいずれ
も、AChRに特異性を有するとともにドデシル硫酸ナ
トリウムの存在下に実施されるポリアクリルアミドゲル
電気泳動法により求められる分子量が180000±2
0000であるヒトIgG↓1型モノクローン抗体で免
疫したBALB/cマウスの脾臓に存在するリンパ球を
P↓3−NSI/1−Ag4−1株と融合させることに
よって得られたハイブリドーマから選別された株であ
る。
【0014】このようにして得られたハイブリドーマ株
を、例えば、二酸化炭素を約5〜8%含む空気中で、R
PMI−1640培地などの動物細胞用培地に牛胎児血
清を約10〜15容量%の濃度となるように添加するこ
とによって調整した培地において約37℃の温度で培養
することにより、該ハイブリドーマ株の増殖に伴ってイ
ン・ビトロ(in vitro)でヒトIgG↓1型モ
ノクローン抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イ
デイオタイプ抗体が産生される。またハイブリドーマ株
を、融合に使用した新形成細胞を取得する際に用いた動
物と同種の動物の体内に移植し、その動物を飼育するこ
とによって、該ハイブリドーマ株の増殖に伴ってイン・
ビボ(in vivo)でヒトIgG↓1型モノクロー
ン抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタ
イプ抗体が産生される。
【0015】ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体は、
ハイブリドーマ培養上清又はハイブリドーマを移植した
動物の腹水、血清などの体液から取得される。培養上清
又は体液からの目的とするモノクローン抗イデイオタイ
プ抗体の分離・精製は、例えば、培養上清又は体液を硫
酸アンモニウムなどの塩を用いて行う塩析、限外濾過、
ゲル浸透クロマトグラフィー、アフイニテイクロマトグ
ラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなどの操作に
付することにより行われる。
【0016】また本発明によれば、前記の他の1つの目
的は、ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に
特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を含有する
AChRに対する抗体(以下、AChRに対する抗体を
抗AChR抗体と称する)の検出用試薬を提供すること
によって達成され、また該モノクローン抗イデイオタイ
プ抗体を抗AChR抗体と接触させることを特徴とする
抗AChR抗体の除去方法を提供することによって達成
され、さらに上記のモノクローン抗イデイオタイプ抗体
を担体に固定化して形成される抗AChR抗体除去用吸
着体を提供することによって達成される。
【0017】ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を含
有する抗AChR抗体の検出用試薬をELISA法、R
IA法、蛍光免疫測定法、血球凝集反応法などの抗原・
抗体反応を利用して抗原を検出する方法において使用す
ることにより、血清などの試料中に存在する抗AChR
抗体を安定的又は定量的に検出することができる。な
お、抗AChR抗体の検出用試薬として使用する上記の
モノクローン抗イデイオタイプ抗体は、放射性標識、酵
素標識、ビオチン標識、蛍光標識などの標識が施された
ものであってもよい。
【0018】ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体によ
る抗AChR抗体の除去は、例えば、かかるモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体を担体に固定化して形成される
抗AChR抗体除去用吸着体を抗AChR抗体を含有す
る体液と接触させ、該吸着体に抗AChR抗体を吸着さ
せることによって実施される。モノクローン抗イデイオ
タイプ抗体を固定化する際に使用される担体としは、体
液に不溶性であり、一般に抗体を固定化する際に用いら
れるような担体が挙げられるが、抗体との間で共有結合
を形成させるために利用し得るアミノ基、カルボキシル
基などの反応性の官能基を有し、かつ親水性の表面を有
するものが好ましい。担体は粒子状、繊維状、シート
状、中空糸状などの任意の形状であることができる。か
かる担体としては、例えば、セルロファインGCL−2
000C(チッソ株式会社製)などのセルロース系担
体、トリスアクリルGF2000〔Trisacryl
GF2000;スウエーデン国エル・ケー・ビー・プ
ロダクター(LKB Produkter)社製〕など
のポリアクリルアミド系担体、TSKgelトヨパール
HW−75C(東洋曹達工業株式会社製)などのポリビ
ニルアルコール系担体、CNBr−セファロースCL
4B〔CNBr−Sepharose CL4B;スウ
エーデン国ファルマシア(Pharmacia)社製〕
などのアガロース系担体などの有機質担体及び多孔性ガ
ラスなどの無機質担体が挙げられる。また担体として、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレートなどの親水性のアクリレート系若しくはメタ
クリレート系の単量体をアクリル酸、メタクリル酸、ア
ミノエチルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレ
ート又はアミノエチルメタクリレートなどのアミノアル
キルメタクリレートと共重合させて得られる共重合体を
多孔性ガラスなどの基材の表面に被覆して得られる担体
(特公昭61−59175号公報参照)を使用すること
もできる。モノクローン抗イデイオタイプ抗体の担体へ
の固定化は一般に抗体を担体に固定化する場合に採用さ
れる方法に従って行われる。その固定化方法としては、
例えば、モノクローン抗イデイオタイプ抗体のアミノ基
と担体のアミノ基とをグルタルアルデヒドで架橋する方
法、担体のカルボキシル基をN−ヒドロキシコハク酸イ
ミドと反応させることによってスクシンイミドオキシカ
ルボニル基に変換し、これにモノクローン抗イデイオタ
イプ抗体のアミノ基を反応させる方法などが挙げられ
る。またモノクローン抗イデイオタイプ抗体を重症筋無
力症患者などの抗AChR抗体を体内に保有する患者に
血管内投与する場合、モノクローン抗イデイオタイプ抗
体は抗AChR抗体と免疫複合体を形成し、次いでかか
る免疫複合体は網内系細胞によって分解されることか
ら、モノクローン抗イデイオタイプ抗体を患者に血管内
投与することによってもその患者の体内から抗AChR
抗体を除去することができる。
【0019】本発明のヒトIgG↓1型モノクローン抗
AChR抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ
抗体を製造するに際し、動物の免疫原として用いるヒト
IgG↓1型モノクローン抗AChR抗体は、例えば、
抗AChR抗体を産生する能力を有するヒト細胞(以
下、このヒト細胞を抗AChR抗体産生ヒト細胞と称す
る)を、増殖可能なヒトリンパ芽球様細胞又はヒトミエ
ローマ細胞のようなヒト新形成細胞との細胞融合;エプ
スタイン−バール・ウイルス(Epstein−Bar
r virus)などのウイルスに感染させることによ
る形質転換;またはインターロイキン2(IL−2)、
インターロイキン4(IL−4)、インターロイキン5
(IL−5)、B細胞刺激因子1(BSF−1)、B細
胞刺激因子2(BSF−2)などの細胞増殖因子の存在
下における長期培養の操作に付し、ヒトIgG↓1型モ
ノクローン抗AChR抗体を産生する能力を有する増殖
可能な細胞を選別し、培養することによりヒトIgG↓
1型モノクローン抗AChR抗体を生成せしめ、これを
採取することによって取得することができる。上記の抗
AChR抗体産生ヒト細胞としては、抗AChR抗体を
自己抗体として有する重症筋無力症などの自己免疫疾患
の患者の胸腺、脾臓、リンパ節、末梢血などから取得さ
れるリンパ球が挙げられる。このリンパ球は重症筋無力
症患者の胸腺、脾臓などに比較的大量にかつ高濃度で存
在することから、抗AChR抗体産生ヒト細胞としては
重症筋無力症患者の胸腺、脾臓などに存在するリンパ球
を使用するのが実用的である。上記の細胞融合において
用いるヒト新形成細胞としては、融合後、ヒトIgG↓
1型モノクローン抗AChR抗体を産生する能力を有す
るハイブリドーマとの選別を容易にする観点から、ヒポ
キサンチン・アミノプテリン・チミジン感受性を有して
いる6−チオグアニン耐性細胞、8−アザグアニン耐性
細胞又は5−ブロモデオキシウリジン耐性細胞が好適で
ある。増殖可能なヒトリンパ芽球様細胞は、例えば、ヒ
トリンパ球にエプスタイン−バール・ウイルスなどのウ
イルスを感染させることによって該ヒトリンパ球を形質
転換することにより取得される。ヒポキサンチン・アミ
ノプテリン・チミジン感受性を有する増殖可能なヒトリ
ンパ芽球様細胞としては、例えばG(Ag↓1)↓2−c
l7B株、GM4672株〔ジャーナル・オブ・エクス
ペリメンタル・メディスン(Journal of E
xperimental Medicine)第158
巻、第718〜730頁(1983年)参照〕、H3
5.1.1,0467.3株〔ジャーナル・オブ・エク
スペリメンタル・メディスン(Journal of
Experimental Medicine)第15
6巻、第930〜935頁(1982年)参照〕、KR
−4株〔プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンシス・オブ・ザ・ユナイテ
ッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proceedin
gs of the National Academ
y of Sciences of the Unit
edStates of America)第79巻、
第6651〜6655頁(1982年)参照〕、RH−
L4株〔ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソツズ
(Journal of Immunological
Methods)第61巻、第17〜32頁(198
3年)参照〕、GM1500 6TG−A12株〔ネイ
チャー(Nature)第288巻、第488〜489
頁(1980年)参照〕、WI−L2−729HF↓2
株〔ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal
of Immunology)第132巻、第179
8〜1803頁(1984年)参照〕、LICR−LO
N−HMy−2株〔プロシーディングス・オブ・ザ・ナ
ショナル・アカデミー・オブ・サイエンシス・オブ・ザ
・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc
eedings of the National A
cademy of Sciences of the
United States of Americ
a)第80巻、第2026〜2030頁(1983年)
参照〕などが知られている。
【0020】上記のG(Ag↓1)↓2−cl7B株はリ
ウマチ患者の末梢血リンパ球をエプスタイン−バール・
ウイルスを用いて形質転換させ、得られた形質転換細胞
株に8−アザグアニン耐性を付与させることによって取
得された細胞株である。なお、G(Ag↓1)↓2−cl
7B株はウアバイン耐性をも有する。またヒポキサンチ
ン・アミノプテリン・チミジン感受性を有するヒトミエ
ローマ細胞としては、例えば、U−266AR↓1株
〔プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシス・オブ・ザ・ユナイテッド・
ステーツ・オブ・アメリカ(Proceedings
of the National Academy o
f Sciences of the United
States of America)第77巻、第5
429〜5431頁(1980年)参照〕、RPMI8
226株〔ATCC番号:CCL155;ジャーナル・
オブ・イムノロジー(Journal of Immu
nology)第131巻、第1201〜1204頁
(1983年)参照〕などが知られている。ヒトIgG
↓1型モノクローン抗AChR抗体を産生する能力を有
する増殖可能な細胞の取得方法としては、抗AChR抗
体産生ヒト細胞と増殖可能なヒトリンパ芽球様細胞との
細胞融合によって得るのが、その細胞が効率よく取得で
きる点並びに抗体産生能及び増殖能において優れる点か
ら、好ましく、抗AChR抗体産生ヒト細胞とG(Ag
↓1)↓2−cl7B株との細胞融合によって得るのが特
に好ましい。抗AChR抗体産生ヒト細胞と増殖可能な
ヒトリンパ芽球様細胞との細胞融合によるヒトIgG↓
1型モノクローン抗AChR抗体を産生する能力を有す
る増殖可能な細胞の取得及びその細胞を培養することに
よるヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体の取
得は、前記のヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体で免疫した動物から得られる抗体産生細胞と新形成
細胞との細胞融合によるヒトIgG↓1型モノクローン
抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイ
プ抗体を産生する能力を有するハイブリドーマの取得及
びそのハイブリドーマを培養することによるモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体の取得において採用される方法
と同様の方法により行われる。このようにして取得され
るヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体を産生
する能力を有する増殖可能な細胞としては、例えば、重
症筋無力症患者の胸腺に存在するリンパ球とG(Ag↓
1)↓2−cl7B株とを融合させることによって得られ
たハイブリドーマから選別されたT/G−59(5C)
株が挙げられる。またヒトIgG↓1型モノクローン抗
AChR抗体を産生する能力を有する増殖可能な細胞を
培養することにより得られるヒトIgG↓1型モノクロ
ーン抗AChR抗体としては、例えば、上記のT/G−
59(5C)株によって産生される分子量が18000
0±20000であり、かつAChRに特異性を有する
ヒトIgG↓1型モノクローン抗体が挙げられる。この
分子量は例えばネイチャー(Nature)第227
巻、第680〜685頁(1970年)などに記載され
ているドデシル硫酸ナトリウムの存在下に実施されるポ
リアクリルアミドゲル電気泳動法により求められる。こ
の方法に従う電気泳動法はヒトIgG↓1型モノクロー
ン抗AChR抗体が還元的に分解されるのを避けるため
に2−メルカプトエタノールなどの還元剤の不存在下に
行われる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明は実施例により限定されるものではない。 参考例1 (1) 胸腺細胞の取得
【0022】重症筋無力症患者より摘出した胸腺をダブ
ルベツコのMEM培地〔ダブルベツコズ・モディフアイ
ド・イークルズ・メデイウム(Dulbecco’s
modified Eagle’s medium)〕
で洗浄したのち、ステンレスメッシュ上で粉砕し、メッ
シュを通過した細胞をRPMI−1640培地を用いて
3回遠心洗浄した。 (2) 細胞融合
【0023】上記(1)で得られた胸腺細胞の1.04
×10↑8個とG(Ag↓1)↓2−cl7B株の5.2
×10↑7個とを、平均分子量1500のポリエチレン
グリコール1gとRPMI−1640培地1mlとの混
合液の1mlと混合して、37℃の温度で2分間攪拌し
た。得られた混合物にRPMI−1640培地9mlを
攪拌下に徐々に加えたのち、この混合物を遠心分離する
ことにより、細胞混合物を沈殿物として得た。RPMI
−1640培地にヒポキサンチン、アミノプテリン、チ
ミジン及び牛胎児血清をそれぞれ1×10↑-4モル/
l、4×10↑-7モル/l、1.6×10↑-5モル/l
及び約13容量%の濃度となるように加えることによっ
てHAT培地を調製し、次いで得られたHAT培地に上
記の細胞混合物を2.5×10↑6個/mlの濃度とな
るように加えた。このようにして得られた細胞を含有す
る培地をポリスチレン製のマイクロウエルプレート〔デ
ンマーク国ヌンク(Nunc)社製、96ウエルマイク
ロウエルプレートフタツキ×6個〕の575ウエル中に
0.1ml/ウエルずつ分注し、二酸化炭素を7%の濃
度で含む空気中において37℃の温度で静置培養した。
培養開始より10〜20日後に118ウエルにおいてハ
イブリドーマの増殖が認められた。 (3) ヒト型抗体を産生するハイブリドーマの選別
【0024】ヒトIgG(重鎖及び軽鎖)に対するヤギ
抗血清のIgG分画〔イスラエル国マイルズ−イエダ
(Miles−Yeda)社製、IgGフラクション・
オブ・アンチ・ヒューマンIgG(HアンドLチェイン
ズ)(IgG Fraction of Anti H
uman IgG(H&L Chains))〕をPB
Sに0.05mg/mlの濃度となるように溶解し、得
られた溶液をポリ塩化ビニル製のマイクロウエルプレー
ト〔米国ベクトン−デイッキンソン・アンド・カンパニ
ー(Becton−Dickinson and Co
mpany)社製、ファルコン(Falcon)391
2、96穴プレート〕のウエル中に50μl/ウエルず
つ分注し、4℃の温度で1晩静置することによって抗体
をプレートに吸着させた。各ウエルから溶液を除去した
のち、牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液を30
0μl/ウエルずつ分注し、37℃の温度で2時間静置
することによって抗体が吸着していない固相表面のブロ
ッキングを行った。牛胎児血清を5容量%含有するPB
S溶液で各ウエルを洗浄したのち、上記(2)において
ハイブリドーマの増殖が認められた培地の上清を50μ
l/ウエルずつ各ウエルに分注し、37℃の温度で1時
間静置し、次いで牛胎児血清を5容量%含有するPBS
溶液で各ウエルを洗浄した。西洋ワサビペルオキシダー
ゼで標識したヒト免疫グロブリンに対する抗体〔イギリ
ス国アマシャム(Amersham)社製、アシチヒュ
ーマンIg,ペルオキシターゼリンクド,スピーシーズ
スペシフィック・ホール・アンチボデイ(Anti−h
uman Ig,Peroxidase−linke
d,Species−specific Whole
Antibody)〕を牛胎児血清を5容量%含有する
PBS溶液に約2μg/mlの濃度で溶解し、この溶液
を50μl/ウエルずつ各ウエルに分注し、37℃の温
度で1時間静置した。各ウエルをPBSで洗浄したの
ち、2,2′−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾ
リン−6−スルホン酸)を1ミリモル/l含有し、かつ
過酸化水素を0.0045重量%含有するトリス緩衝塩
類溶液(pH:7.4)を100μl/ウエルずつ各ウ
エルに分注し、室温下で15分間振盪することによって
発色操作を行った。各ウエル中の溶液について波長40
9nmと501nmにおける吸光度を測定した結果、1
18ウエル中の溶液のうちの49ウエル中の溶液につい
てその両波長での吸光度の差が大きいことから、これら
49ウエル中に分注した上清を与えたハイブリドーマは
ヒト型抗体を産生していると判定した。 (4) AChRに特異性を有するヒトIgG型抗体を
産生するハイブリドーマの選別
【0025】上記(3)で得られた49種類のヒト型抗
体を産生するハイブリドーマについて、それらの培養上
清のAChRに対する抗体価をRIA法によって評価し
た。すなわち、牛胎児筋肉25gより抽出したAChR
を含有し、かつトリトン(Triton)X−100
〔米国シグマ(Sigma)社製、α−〔4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル〕−ω−ヒ
ドロキシポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)〕を2
容量%含有するトリス緩衝塩類溶液(pH:7.4)5
0mlに↑125Iで標識したブンガロトキシン〔イギリ
ス国アマシャム(Amersham)社製、α−ブンガ
ロトキシン(α−Bungarotoxin);比活
性:約200キユリー/ミリモル〕を放射能濃度が20
0ナノキユリー/mlとなるように混合し、混合液を室
温下で約2時間振盪した。得られた混合液の50μlず
つを各ハイブリドーマの培養上清50μlに加え、4℃
の温度で1晩静置した。得られた各々の混合液に、ヒト
IgGに対する抗血清〔西ドイツ国ヘキスト(Hoec
Hst)社製、抗IgG(γ鎖)血清(ウサギ)〔An
ti−γG−Globulin/IgG(γ−chai
n)−Serum from rabbit〕〕をトリ
トンX−100を0.1容量%含有するトリス緩衝塩類
溶液(pH:7.4)で2倍の容積となるように希釈し
て得られた溶液を50μlずつ加え、4℃の温度で1晩
静置した。生成した沈殿物の各々をトリトンX−100
を0.1容量%含有するトリス緩衝塩類溶液(pH:
7.4)で3回遠心洗浄(回転数:3000rpm;所
要時間:20分間)したのち、放射活性をオートウエル
ガンマカウンター(アロカ株式会社製、オートウエルガ
ンマシステムARC−361)で測定した。前述の49
種類のハイブリドーマのうちの44種類のハイブリドー
マの培養上清を用いた場合に生成した沈殿物(試料N
o.1〜44)の放射活性を第1図に示す。また、比較
のため、ハイブリドーマの培養上清の代わりにG(Ag
↓1)↓2−cl7B株の培養上清をを用いる以外は同様
の方法によって沈殿物(試料No.45)を生成させ、
この沈殿物の放射活性を測定した。この測定結果も併せ
て第1図に示す。第1図に示されるように、試料No.
10の沈殿物が高い放射活性を有することから、この沈
殿物が生成した培養上清はAChRに対して高い抗体価
を有しており、この培養上清を与えたハイブリドーマは
AChRに特異性を有するヒトIgG型抗体を産生した
と判定した。(5) ハイブリドーマのクローニング
【0026】上記(4)で得られたAChRに特異性を
有するヒトIgG型抗体を産生するハイブリドーマにつ
いて限界希釈法によりクローニングを行った。すなわ
ち、このハイブリドーマを50個/ml、10個/ml
及び5個/mlの濃度となるように牛胎児血清を約13
容量%含有するRPMI−1640培地で希釈し、これ
らの50個/ml、10個/ml及び5個/mlの濃度
の希釈液をそれぞれポリスチレン製のマイクロウエルプ
レート〔デンマーク国ヌンク(Nunc)社製、96ウ
エルマイクロウエルプレートフタツキ〕の40ウエル、
32ウエル及び24ウエルの中に0.1ml/ウエルず
つ分注し、二酸化炭素を7%含有する空気中において3
7℃の温度で静置培養した。培養開始より2〜4週間後
にプレートの17ウエルにおいて細胞のコロニーが出現
した。コロニーが出現した各ウエルの培養上清につい
て、前記(4)におけると同様なRIA法によりACh
Rに対する抗体価を測定し、ヒトIgG型モノクローン
抗AChR抗体の産生能が高い1細胞株を取得した。こ
れをT/G−59(5C)株と命名した。 (6) T/G−59(5C)株が産生するヒトIgG
型モノクローン抗AChR抗体の精製
【0027】上記(5)で得られたT/G−59(5
C)株を1×10↑5個/mlの濃度となるように牛胎
児血清を約13容量%含有するRPMI−1640培地
中に懸濁し、二酸化炭素を7%含有する空気中において
37℃の温度で培養した。培地中の細胞の濃度が1×1
0↑6個/ml以上となった時点で、培養液から細胞を
遠心分離した。得られた細胞を1×10↑5個/mlの
濃度となるように組織培養用無血清培地(日本薬品開発
株式会社製、ハイブリティ−1)中に懸濁し、二酸化炭
素を7%含有する空気中において37℃の温度で培養し
た。培地中の細胞の濃度が1×10↑6個/ml以上と
なった時点で、培養液を遠心分離することにより上清を
約1.5l得た。この上清を分画分子量10000の限
外濾過膜〔米国ミリポア(Millipore)社製、
PTGC 043 10〕で濃縮し、濃縮液を約30m
l得た。濃縮液をゲル浸透クロマトグラフィー〔カラ
ム:東洋曹達工業株式会社製、TSKゲルG3000S
W;溶離液:0.1モル/lの酢酸ナトリウム緩衝液
(pH:5.0);流速:1ml/分〕に付し、流出液
を30秒ごとに分画した。各画分のAChRに対する抗
体価を前記(4)におけると同様なRIA法により測定
した。流出液の波長280nm(蛋白質の特異的な吸収
位置)における吸光度及び上記の一部の画分のAChR
に対する抗体価を第2図に示す。AChRに対して抗体
活性を有し、かつ波長280nmにおいて高い吸光度を
示す溶出時間が11.5〜15.0分の範囲内にある画
分を合せ、これよりアフィニティクロマトグラフィー
〔担体:スエーデン国エル・ケー・ビー・プロダクター
(LKB Produkter)社製、ブルー・トリス
アクリルM(Blue Trisacryl M)〕を
用いてアルブミンを除去した。得られたヒトIgG型モ
ノクローン抗AChR抗体の一部をポリアクリルアミド
ゲル(アクリルアミドとN,N′−メチレンビスアクリ
ルアミドとの構成重量比=37対1;ゲル濃度:8重量
%)を用いてドデシル硫酸ナトリウム(濃度:0.1重
量%)の存在下に電気泳動させた結果、ヒトIgG型モ
ノクローン抗AChR抗体の分子量は180000±2
0000であることが判明した。ヒトIgG型モノクロ
ーン抗AChR抗体の電気泳動像及びヒトIgGの市販
品〔米国マイルズ・ラボラトリーズ(Miles La
boratories)社製、ヒューマンIgG(Hu
man IgG)の電気泳動像をそれぞれ第3図及び第
4図に示す。なお、上記のアフィニティクロマトグラフ
ィーによって得られたヒトIgG型モノクローン抗AC
hR抗体を含有するPBS溶液の波長280nmにおけ
る吸光度とヒトIgGの市販品を0.1重量%含有する
PBS溶液の同波長における吸光度との比から、ヒトI
gG型モノクローン抗AChR抗体の収量は約4.9m
gであると判定した。 (7) ヒトIgG型モノクローン抗AChR抗体のサ
ブクラスの決定
【0028】上記(6)で得られたヒトIgG型モノク
ローン抗AChR抗体のサブクラスをELISA法によ
り決定した。すなわち、得られたヒトIgG型モノクロ
ーン抗AChR抗体をPBSで希釈してまず50μg/
mlの溶液を調製し、次いでこの濃度より1/2倍ごと
の濃度にPBSで希釈して0.049μg/mlまでの
11種類の濃度の溶液を調製した。各濃度の溶液をポリ
塩化ビニル製のマイクロウエルプレート〔米国ベクトン
−ディッキンソン・アンド・カンパニー(Becton
−Dickinson and Company)社
製、ファルコン(Falcon)3912、96穴ブレ
ート〕に50μl/ウエルの量で4ウエルずつ分注し、
4℃の温度で1晩静置することにより、ヒトIgG型モ
ノクローン抗AChR抗体をプレートに吸着させた。各
ウエルから溶液を除去したのち、牛胎児血清を5容量%
含有するPBS溶液を300μl/ウエルずつ分注し、
37℃の温度で2時間静置することによってヒトIgG
型モノクローン抗AChR抗体が吸着していない固相表
面のブロッキングを行い、次いで各ウエルを牛胎児血清
を5容量%含有するPBS溶液で洗浄した。ヒトIgG
↓1、ヒトIgG↓2、ヒトIgG↓3及びヒトIgG↓4
に対するマウスモノクローン抗体〔それぞれイスラエル
国バイオ・イエダ(Bio−Yeda)社製、モノクロ
ーナル・アンチヒューマンIgG↓1:クローンSG−
11(Monoclonal Anti−human
IgG↓1:Clone SG−11);モノクローナ
ル・アンチヒューマンIgG↓2:クローンHP−60
14(Monoclonal Anti−human
IgG↓2:CloneHP−6014);モノクロー
ナル・アンチヒューマンIgG↓3:クローンHP−6
050(Monoclonal Anti−human
IgG↓3:CloneHP−6050)及びモノク
ローナル・アンチヒューマンIgG↓4:クローンHP
−25(Monoclonal Anti−human
IgG↓4:CloneHP−25)〕をそれぞれ牛
胎児血清を5容量%含有するPBS溶液に5μg/ml
の濃度となるように溶解し、得られた4種類のマウスモ
ノクローン抗体の溶液をそれぞれヒトIgG型モノクロ
ーン抗AChR抗体の吸着量が相異なる11ウエル中に
50μl/ウエルずつ分注し、37℃の温度で1時間静
置し、次いで牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液
で各ウエルを洗浄した。西洋ワサビペルオキシダーゼで
標識したマウス免疫グロブリンに対する抗体〔イギリス
国アマシャム(Amersham)アンチマウスIg,
ペルオキシダーゼリンクド,スピーシーズスペシフイッ
ク・ホール・アンチボデイ(Anti−mouse I
g,Peroxidase−linked,Speci
es−specific Whole Antibod
y)〕を牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液に約
2μg/mlの濃度となるように溶解し、この溶液を各
ウエルに50μl/ウエルずつ加えたのち、37℃の温
度で1時間静置した。各ウエルをPBSで洗浄したの
ち、各ウエルに2,2′−アジノ−ビス(3−エチルベ
ンゾチアゾリン−6−スルホン酸)を1ミリモル/l含
有し、かつ過酸化水素を0.0045重量%含有するト
リス緩衝塩類溶液(pH:7.4)を100μl/ウエ
ルずつ分注し、室温下で15分間振盪することによって
発色操作を行った。各ウエル中の溶液について波長40
9nmと501nmにおける吸光度を測定し、両波長に
おける吸光度の差を第5図においてグラフで示す。T/
G−59(5C)株によって産生されるヒトIgG型モ
ノクローン抗AChR抗体はヒトIgG↓1に対するマ
ウスモノクローン抗体と特異的に結合したことが第5図
から明らかであるから、該ヒトIgG型モノクローン抗
AChR抗体はIgG↓1サブクラスに属すると判定し
た。 実施例1: (1) 脾細胞の取得
【0029】参考例1におけると同様な方法で得られた
ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体を含有す
る0.1モル/lの酢酸ナトリウム緩衝液をPBS(p
H:7.4)に対して透析し、得られたヒトIgG↓1
型モノクローン抗AChR抗体を含有するPBS溶液を
PBSで希釈することによってヒトIgG↓1型モノク
ローン抗AChR抗体を1mg/mlの濃度で含有する
PBS溶液を調製し、次いでこれを濾過滅菌した。この
ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体を1mg
/mlの濃度で含有するPBS溶液をこれと等容積のフ
ロイントの完全アジュバントと混合し、得られたエマル
ジョンの0.5mlをBALB/cマウスの腹腔内に注
入することによって該マウスを免疫した。3週間後、上
記の滅菌したヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR
抗体を1mg/mlの濃度で含有するPBS溶液を水酸
化アルミニウム微粒子の塩化ナトリウム水溶液中の懸濁
液(水酸化アルミニウム含有率:約1.2%;塩化ナト
リウム濃度:0.15モル/l)と等容積の割合で混合
し、得られた混合物の0.5mlを上記のBALB/c
マウスの腹腔内に注入することによって該マウスを追加
免疫した。追加免疫の3日後に、免疫されたBALB/
cマウスから脾臓を摘出し、これをステンレスメッシュ
上で粉砕し、メッシュを通過した粉砕物中の赤血球を塩
化アンモニウム及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル
−1,3−プロパンジオール(トリス)をそれぞれ0.
144モル/l及び0.017モル/lの濃度で含む水
溶液(pH:7.25)に溶血させることによって除去
した。赤血球を除去した脾細胞をRPMI−1640培
地を用いて3回遠心洗浄した。 (2) 細胞融合
【0030】上記(1)で得られた脾細胞の2.5×1
0↑8個とP↓3−NSI/1−Ag4−1株の1.25
×10↑8個とを、平均分子量1500のポリエチレン
グリコール1gとRPMI−1640培地1mlとの混
合液の1mlとの混合して、37℃の温度で2分間攪拌
した。得られた混合物にRPMI−1640培地9ml
を攪拌下に徐々に加えたのち、この混合物を遠心分離す
ることにより、細胞混合物を沈殿物として得た。参考例
1の(2)で用いたものと同じHAT培地に細胞混合物
を1×10↑7個/mlの濃度となるように加えた。こ
のようにして得られた細胞を含有する培地をポリスチレ
ン製のマイクロウエルプレート〔デンマーク国ヌンク
(Nunc)社製、96ウエルマイクロウエルプレート
フタツキ×4個〕の371ウエル中に0.1ml/ウエ
ルずつ分注し、二酸化炭素を7%含む空気中において3
7℃の温度で静置培養した。培養開始より10〜20日
後に305ウエルにおいてハイブリドーマの増殖が認め
られた。 (3) 抗イデイオタイプ抗体を産生するハイブリドー
マの選別
【0031】参考例1で得られたヒトIgG↓1型モノ
クローン抗AChR抗体を0.05mg/ml含有する
PBS溶液をポリ塩化ビニル製のマイクロウエルプレー
ト〔米国ベクトン−ディッキンソン・アンド・カンパニ
ー(Becton−Dickinson and Co
mpany)社製、ファルコン(Falcon)391
2、96穴プレート〕のウエル中に50μl/ウエルず
つ分注し、4℃の温度で1晩静置することによって抗体
をプレートに吸着させた。各ウエルから溶液を除去した
のち、牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液を30
0μl/ウエルずつ分注し、37℃の温度で2時間静置
することによって抗体が吸着していない固相表面のブロ
ッキングを行った。牛胎児血清を5容量%含有するPB
S溶液で各ウエルを洗浄したのち、上記(2)において
ハイブリドーマの増殖が認められた培地の上清を50μ
l/ウエルずつ各ウエルに分注し、37℃の温度で1時
間静置し、次いで牛胎児血清を5容量%含有するPBS
溶液で各ウエルを洗浄した。西洋ワサビペルオキシダー
ゼで標識したマウス免疫グロブリンに対する抗体〔イギ
リス国アマシヤム(Amersham)社製、アンチマ
ウスIg,ペルオキシダーゼリンクド,スピーシーズス
ペシフィック・ホール・アンチボデイ(Anti−mo
use Ig,Peroxidase−linked,
Species−specific Whole An
tibody)〕を牛胎児血清を5容量%含有するPB
S溶液に約2μg/mlの濃度で溶解し、この溶液を5
0μl/ウエルずつ各ウエルに分注し、37℃の温度で
1時間静置した。各ウエルをPBSで洗浄したのち、
2,2′−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン
−6−スルホン酸)を1ミリモル/l含有し、かつ過酸
化水素を0.0045重量%含有するトリス緩衝塩類溶
液(pH:7.4)を100μl/ウエルずつ各ウエル
に分注し、室温下で15分間振盪することによって発色
操作を行った。各ウエル中の溶液について波長409n
mと501nmにおける吸光度を測定した。
【0032】また参考例1で得られたヒトIgG↓1型
モノクローン抗AChR抗体の代わりにヒトIgGの市
販品〔米国マイルズ・ラボラトリーズ(Miles L
aboratories)社製、ヒューマンIgG(H
uman IgG)〕を使用する以外は上記におけると
同様な操作を行い、各ウエル中の溶液について吸光度を
測定した。
【0033】上記の吸光度測定の結果、上記(2)でハ
イブリドーマの増殖が認められた305ウエル中の培地
のうちの5ウエル中の培地の上清に由来する溶液につい
て、ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体を使
用した場合に得られた溶液においてはその波長409n
mと501nmにおける吸光度の差が大きいが、ヒトI
gGの市販品を使用した場合に得られた溶液においては
その吸光度の差が実質的に認められなかったことから、
これら5ウエル中の培地の上清を与えたハイブリドーマ
はヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に特異
性を有する抗イデイオタイプ抗体を産生していると判定
した。 (4) ハイブリドーマのクローニング
【0034】上記(3)で得られたヒトIgG↓1型モ
ノクローン抗AChR抗体に特異性を有する抗イデイオ
タイプ抗体を産生するハイブリドーマについて限界希釈
法によりクローニングを行った。このクローニングは参
考例1の(5)におけると同様の方法により行い、コロ
ニーが出現した各ウエルの培養上清について上記(3)
におけると同様なELISA法によりヒトIgG↓1型
モノクローン抗AChR抗体及びヒトIgGの市販品に
対する抗体価を測定し、ヒトIgG↓1型モノクローン
抗AChR抗体に特異的なモノクローン抗イデイオタイ
プ抗体の産生能が高い4細胞株を取得した。これらをそ
れぞれTA−1株、TA−2株、TA−3株及びTA−
5株と命名した。 (5) モノクローン抗イデイオタイプ抗体のサブクラ
スの決定
【0035】上記(4)で得られた4細胞株が産生する
モノクローン抗イデイオタイプ抗体のサブクラスをEL
ISA法により決定した。すなわち、4細胞株の培養上
清をそれぞれマウス免疫グロブリン用検定キット〔米国
ザイメット(Zymed)社製、MonoAb−ID
EIAキット(MonoAb−ID EIA Ki
t)〕を用いて検定した結果、これらの4細胞株が産生
するモノクローン抗イデイオタイプ抗体はいずれもIg
G↓1(κ)サブクラスに属すると判定した。 (6) モノクローン抗イデイオタイプ抗体の特異性の
評価
【0036】上記(4)で得られた4細胞株が産生する
モノクローン抗イデイオタイプ抗体の特異性をELIS
A法により評価した。すなわち、4細胞株の培養上清を
それぞれ牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液で希
釈してまず2倍の希釈倍数の溶液を調製し、次いで順次
牛胎児血清を5容量%含有するPBS溶液で2倍ごとの
希釈倍数で希釈して2048倍の希釈倍数までの11種
類の希釈溶液を調製した。上記(3)においてハイブリ
ドーマの培養上清の代わりに4細胞株の培養上清及びそ
れらを希釈して調製した各希釈溶液を使用する以外は同
様なELISA法により、各溶液についてヒトIgG↓
1型モノクローン抗AChR抗体に対する抗体価及びヒ
トIgGの市販品に対する抗体価をそれぞれ測定した。
TA−1株、TA−2株、TA−3株及びTA−5株の
培養上清並びにそれらを希釈して調製した各溶液につい
て波長409nmと501nmにおける吸光度を測定
し、両波長における吸光度の差を第6図、第7図、第8
図及び第9図においてそれぞれグラフで示す。4細胞株
によって産生されるモノクローン抗イデイオタイプ抗体
はいずれもヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗
体に特異的に結合したことがグラフから明らかであるか
ら、これらのモノクローン抗イデイオタイプ抗体はヒト
IgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に特異性を有
すると判定した。 (7) モノクローン抗イデイオタイプ抗体の精製
【0037】上記(4)で得られた4細胞株をそれぞれ
濃度が5×10↑4個/mlとなるように牛胎児血清を
約13容量%含有するRPMI−1640培地中に懸濁
し、二酸化炭素を7%含有する空気中において37℃の
温度で培養した。培地中の細胞の濃度が1×10↑6個
/ml以上となった時点で培養液を遠心分離することに
より上清を得た。マウスIgGに対するヤギ抗血清〔イ
スラエル国バイオ−イエダ(Bio−Yeda)社製、
アンチ・マウスIgG(H+L)(AntiMouse
IgG(H+L))〕を硫酸アンモニウムで塩析する
ことによってマウスIgGに対する抗体を得、このマウ
スIgGに対する抗体をアガロース系担体〔スウエーデ
ン国ファルマシア(Pharmacia)社製、CNB
r−セファロースCL 4B(CNBr−Sephar
ose CL 4B)〕に固定化してマウスIgG用吸
着体を得た。このマウスIgG用吸着体を用いて前記の
4細胞株の培養上清のうちの100mlずつをアフィニ
ティクロマトグラフィーに付した。マウスIgG用吸着
体におけるヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗
体に特異的なモノクローン抗イデイオタイプ抗体をグリ
シン−塩酸緩衝液(pH:2.5)で溶出させることに
よって、該モノクローン抗イデイオタイプ抗体をそれぞ
れ約5mg得た。4細胞株のそれぞれによって産生され
たモノクローン抗イデイオタイプ抗体の一部を参考例1
の(6)におけると同様な方法でポリアクリルアミドゲ
ルを用いてドデシル硫酸ナトリウムの存在下に電気泳動
させた結果、それらのモノクローン抗イデイオタイプ抗
体の分子量はいずれも170000±20000である
ことが判明した。 参考例2
【0038】参考例1の(7)で得られたTA−1株、
TA−2株、TA−3株及びTA−5株によって産生さ
れるモノクローン抗イデイオタイプ抗体の約2mgずつ
をそれぞれ0.1ミリモル/lの濃度の炭酸水素ナトリ
ウム水溶液の2mlに溶解し、この溶液にスルホスクシ
ンイミジル 6−(ビオチンアミド)ヘキサノエート
〔米国ピアス・ケミカル(PIERCE CHEMIC
AL)社製、NHS−LC−ビオチン(NHS−LC−
BIOTIN)〕を1mg/mlの濃度で含有するジメ
チルホルムアミド溶液200μlを加え、混合液を室温
で4時間静置した。得られた各混合液を4℃の温度でP
BSに対して透析することにより、ビオチンで標識した
モノクローン抗イデイオタイプ抗体を含有するPBS溶
液をそれぞれ得た。 実施例2
【0039】実施例1の(7)で得られたTA−3株に
よって産生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体及
び参考例2で該モノクローン抗イデイオタイプ抗体から
得たビオチンで標識したモノクローン抗イデイオタイプ
抗体を抗AChR抗体の検出用試薬として用い、重症筋
無力症患者の血清中での抗AChR抗体の濃度をELI
SA法により定量した。
【0040】実施例1の(7)で得られたTA−3株に
よって産生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体を
0.05mg/mlの濃度で含有するPBS溶液をポリ
スチレン製のマイクロウエルプレート〔米国ベクトン−
ディッキンソン・アンド・カンパニー(Becton−
Dickinson and Company)社製、
ファルコン(Falcon)3915、96穴プレー
ト〕のウエル中に50μl/ウエルずつ分注し、4℃の
温度で1晩静置することによってモノクローン抗イデイ
オタイプ抗体をプレートに吸着させた。各ウエルから溶
液を除去したのち、牛胎児血清を5容量%含有するPB
S溶液を300μl/ウエルずつ分注し、37℃の温度
で2時間静置することによって、モノクローン抗イデイ
オタイプ抗体が吸着していない固相表面のブロッキング
を行い、次いで各ウエルを牛胎児血清を5容量%含有す
るPBS溶液で洗浄した。重症筋無力症患者20人から
採取した血清の50μlを1ウエルずつに注ぎ、37℃
で2時間静置し、次いで各ウエルを牛胎児血清を5容量
%含有するPBS溶液で洗浄した。参考例2においてT
A−3株によって産生されたモノクローン抗イデイオタ
イプ抗体から得たビオチンで標識したモノクローン抗イ
デイオタイプ抗体を含有するPBS溶液を用いて、該ビ
オチンで標識したモノクローン抗イデイオタイプ抗体及
び牛胎児血清をそれぞれ4μg/ml及び5容量%の濃
度で含有するPBS溶液を調製し、得られたPBS溶液
を50μl/ウエルずつ各ウエルに分注し、37℃の温
度で1時間静置し、次いで各ウエルを牛胎児血清を5容
量%含有するPBS溶液で洗浄した。西洋ワサビペルオ
キシターゼで標識したストレプトアビジン〔米国ビー・
アール・エル(BRL)社製、ストレプトアビジン−ホ
ースラディッシュ・ペルオキシターゼ・コンジュゲート
(Streptavidin−horseradish
peroxidase conjugate)〕を牛
胎児血清を5容量%含有するPBS溶液で約500倍の
重量に希釈し、この希釈溶液を各ウエルに50μl/ウ
エルずつ加えたのち、37℃の温度で1時間静置した。
各ウエルをPBSで洗浄したのち、2,2′−アジノ−
ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)
を1ミリモル/l含有し、かつ過酸化水素を0.004
5重量%含有するトリス緩衝塩類溶液(pH:7.4)
を100μl/ウエルずつ各ウエルに分注し、室温下で
15分間振盪することによって発色操作を行った。
【0041】上記の操作において、重症筋無力症患者か
ら採取した血清の代わりに、参考例1で得られたヒトI
gG↓1型モノクローン抗AChR抗体を0.1ng/
ml〜10μg/mlの範囲内の既知濃度で含有し、か
つ牛胎児血清を5容量%の濃度で含有するPBS溶液を
用いる以外は同様な操作を行った。
【0042】血清並びにヒトIgG↓1型モノクローン
抗AChR抗体及び牛胎児血清を含有するPBS溶液に
ついて波長409nmと501nmにおける吸光度を測
定し、両波長における吸光度の差を求めた。ヒトIgG
↓1型モノクローン抗AChR抗体及び牛胎児血清を含
有するPBS溶液について求めた吸光度の差に基づいて
検量線を作成し、この検量線を用いて血清中の抗ACh
R抗体の濃度を求めた。その結果、重症筋無力症患者か
ら採取した血清中の抗AChR抗体の濃度はいずれも約
10〜30ng/mlの範囲内であることが判明した。
【0043】TA−3株によって産生されたモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体及びそれから得たビオチン標識
したモノクローン抗イデイオタイプ抗体の代わりに、T
A−1株、TA−2株及びTA−5株によってそれぞれ
産生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体並びにそ
れから得たビオチンで標識したモノクローン抗イデイオ
タイプ抗体をそれぞれ抗AChR抗体の検出用試薬とし
て用いる以外は上記におけると同様なELISA法によ
って重症筋無力症患者の血清中での抗AChR抗体の濃
度を求めた。いずれの抗AChR抗体の検出用試薬を用
いた場合においても、重症筋無力症患者から採取した血
清中での抗AChR抗体の濃度は約10〜30ng/m
lの範囲内であることが判明した。 実施例3
【0044】臭化シアンで活性化されたアガロース粒子
〔スウエーデン国ファルマシア(Pharmacia)
社製、CNBr−セファロースCL 4B(CNBr−
Sepharose CL 4B)〕の1gを塩化ナト
リウム及び炭酸水素ナトリウムをそれぞれ0.5モル/
l及び0.1モル/l含有する水溶液(pH:8.3)
で洗浄し、得られた懸濁物を吸引濾過した。得られたゲ
ルを、実施例1におけると同様な方法で得られたTA−
3株によって産生されたモノクローン抗イデイオタイプ
抗体を7mg含有し、かつ塩化ナトリウム及び炭酸水素
ナトリウムをそれぞれ0.5モル/l及び0.1モル/
lの濃度で含有する水溶液(pH:8.3)の10ml
に加え、得られた混合物を4℃の温度で一晩攪拌した。
攪拌終了後、混合物を吸引濾過した。濾液について波長
280nmにおける吸光度を測定したが、モノクローン
抗イデイオタイプ抗体に基づく吸収は認められなかっ
た。得られたゲルをグリシンを1モル/l含有するPB
S溶液の10ml中に加え、この混合物を4℃の温度で
一晩攪拌した。得られた混合物をPBSで洗浄し、吸引
濾過することによって、モノクローン抗イデイオタイプ
抗体の7mgが固定化されたアガロース粒子のゲルを約
3.5g得た。
【0045】TA−3株によって産生されたモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体の代わりにTA−1株、TA−
2株及びTA−5株によってそれぞれ産生されたモノク
ローン抗イデイオタイプ抗体を用いる以外は上記におけ
ると同様な方法によりモノクローン抗イデイオタイプ抗
体の7mgが固定化されたアガロース粒子のゲルをそれ
ぞれ約3.5g得た。 実施例4
【0046】50容量%のジオキサン水溶液の15ml
中にエピクロルヒドリン2.5mlを加えて攪拌した。
得られた溶液を、セルロース粒子(チッソ株式会社製、
セルロファインGCL−2000C)を含水させて得ら
れたゲルの10g及び2規定の水酸化ナトリウム水溶液
6.5mlと混合し、混合物を40℃の温度で2時間攪
拌した。得られた混合物を水洗し、吸引濾過した。得ら
れたゲルのうちの8.3gを25〜28重量%のアンモ
ニア水溶液16.8mlと混合し、この混合物を40℃
の温度で2.5時間攪拌した。得られた混合物を水及び
ジオキサンで順次洗浄し、吸引濾過することによって、
ジオキサンを含有するゲルを得た。このゲルの7.53
gを、無水コハク酸1.6gとジオキサン24mlとか
らなる溶液と混合し、混合物を室温下で一晩攪拌した。
得られた混合物をジオキサンで洗浄し、吸引濾過した。
得られたゲルの7.45gをN−ヒドロキシコハク酸イ
ミド0.358g、ジシクロヘキシルカルボジイミド
0.771g及びジオキサン29.8mlと混合し、混
合物を室温下で一晩攪拌した。得られた混合物をジオキ
サン及び10ミリモル/lのリン酸塩緩衝液(pH:
7.4)で順次洗浄し、次いで吸引濾過した。得られた
ゲルのうちの3.5gを、実施例1におけると同様な方
法によって得られたTA−3株によって産生されたモノ
クローン抗イデイオタイプ抗体の7mg及び10ミリモ
ル/lのリン酸塩緩衝液(pH:7.4)15mlと混
合し、混合物を4℃の温度で一晩攪拌した。得られた混
合物を吸引濾過した。濾液について波長280nmにお
ける吸光度を測定したが、モノクローン抗イデイオタイ
プ抗体に基づく吸引は認められなかった。得られたゲル
をPBSで洗浄し、吸引濾過することによって、モノク
ローン抗イデイオタイプ抗体の7mgが固定化されたセ
ルロース粒子のゲルを約3.5g得た。
【0047】TA−3株によって産生されたモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体の代わりにTA−1株、TA−
2株及びTA−5株によってそれぞれ産生されたモノク
ローン抗イデイオタイプ抗体を用いる以外は上記におけ
ると同様な方法によって、モノクローン抗イデイオタイ
プ抗体の7mgが固定化されたセルロース粒子のゲルを
それぞれ約3.5g得た。 実施例5
【0048】重症筋無力症患者3人から採取した血清
(血清番号1〜3)の各1mlに、実施例3で得られた
TA−3株によって産生されたモノクローン抗イデイオ
タイプ抗体が固定化されたアガロース粒子のゲルを50
mgずつ加え、該アガロース粒子を37℃の温度で3時
間懸濁させた。得られた懸濁物を遠心分離し、上清を得
た。得られた上清中及び懸濁処理前の血清中における抗
AChR抗体の濃度を実施例2におけると同様なELI
SA法により定量した。その結果を第1表に示す。 比較例1
【0049】実施例5において、TA−3株によって産
生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体が固定化さ
れたアガロース粒子のゲル50mgの代わりに実施例3
におけると同様な方法により得られたヒトIgGの市販
品〔米国マイルズ・ラボラトリーズ(Miles La
boratories)社製、ヒューマンIgG(Hu
man IgG)〕が固定化されたアガロース粒子のゲ
ル50mgを用いる以外は、同様な操作を行った。得ら
れた上清中における抗AChR抗体の濃度の定量結果を
第1表に示す。
【0050】
【表1】 実施例6
【0051】実施例5において、TA−3株によって産
生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体が固定化さ
れたアガロース粒子のゲル50mgの代わりにTA−1
株、TA−2株及びTA−5株によってそれぞれ産生さ
れたモノクローン抗イデイオタイプ抗体が固定化された
アガロース粒子のゲル50mgずつを用いる以外は、同
様な操作を行った。懸濁処理後に得られた上清中での抗
AChR抗体の濃度を定量した結果、血清中の抗ACh
R抗体の除去率はいずれの場合も約50〜70%の範囲
内であることが判明した。 実施例7
【0052】実施例5において、TA−3株によって産
生されたモノクローン抗イデイオタイプ抗体が固定化さ
れたアガロース粒子のゲル50mgの代わりに、実施例
4において得られたTA−1株、TA−2株、TA−3
株及びTA−5株によってそれぞれ産生されたモノクロ
ーン抗イデイオタイプ抗体が固定化されたセルロース粒
子のゲル50mgずつを用いる以外は、同様な操作を行
った。懸濁処理後に得られた上清中での抗AChR抗体
の濃度を定量した結果、血清中の抗AChR抗体の除去
率はいずれの場合も約50〜65%の範囲内であること
が判明した。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、上記の実施例から明ら
かなとおり、新規なハイブリドーマを用いることにより
ヒトIgG↓1型モノクローン抗AChR抗体に特異的
な新規なモノクローン抗イデイオタイプ抗体が効率的に
製造される。該モノクローン抗イデイオタイプ抗体は抗
AChR抗体の検出用試薬及び抗AChR抗体除去用吸
着体において利用される。この抗AChR抗体除去用吸
着体を使用することによって、抗AChR抗体を除去す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1の(4)においてヒト型抗体を産生す
る49種類のハイブリドーマのうちの44種類のハイブ
リドーマの培養上清を用いた場合に生成した沈殿物(試
料No.1〜44)及びG(Ag↓1)↓2−cl 7B
株の培養上清を用いた場合に生成した沈殿物(試料N
o.45)の放射活性を示す。
【図2】参考例1の(6)においてT/G−59(5
C)株の培養上清の濃縮液をゲル浸透クロマトグラフィ
ーに付して得られた流出液の波長280nmにおける吸
光度及び一部の画分についてRIA法で測定したACh
Rに対する抗体価を示す。
【図3】参考例1の(6)において得られたヒトIgG
型モノクローン抗AChR抗体の電気泳動像を示す。
【図4】ヒトIgGの市販品の電気泳動像を示す。
【図5】参考例1の(7)において発色操作に付して得
られたマイクロウエルプレートの各ウエル中の溶液につ
いて測定した波長409nmと501nmにおける吸光
度の差を示す。横軸は各ウエルに分注したヒトIgG型
モノクローン抗AChR抗体を含有するPBS溶液中で
の該ヒトIgG型モノクローン抗AChR抗体の濃度を
示す。
【図6】TA−1株の培養上清(希釈倍数1の溶液)並
びにそれらを希釈して調製した溶液について測定した波
長409nmと501nmにおける吸光度の差を示す。
横軸は各ウエルに分注した溶液における培養上清の希釈
倍数を示す。
【図7】TA−2株の培養上清(希釈倍数1の溶液)並
びにそれらを希釈して調製した溶液について測定した波
長409nmと501nmにおける吸光度の差を示す。
横軸は各ウエルに分注した溶液における培養上清の希釈
倍数を示す。
【図8】TA−3株の培養上清(希釈倍数1の溶液)並
びにそれらを希釈して調製した溶液について測定した波
長409nmと501nmにおける吸光度の差を示す。
横軸は各ウエルに分注した溶液における培養上清の希釈
倍数を示す。
【図9】TA−5株の培養上清(希釈倍数1の溶液)並
びにそれらを希釈して調製した溶液について測定した波
長409nmと501nmにおける吸光度の差を示す。
横軸は各ウエルに分注した溶液における培養上清の希釈
倍数を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9161−4B // A61K 39/395 AAR N ABJ C07K 16/28 8318−4H G01N 33/53 N 33/577 B (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 大村 祐章 大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社 クラレ内 (72)発明者 高倉 孝一 大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社 クラレ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T/G−59(5C)株が産生するニコ
    チン性アセチルコリンレセプターに特異性を有するヒト
    IgG↓1型モノクローン抗体で動物を免疫して得られ
    た抗体産生細胞を新形成細胞と融合させることによって
    得られ、該ヒトIgG↓1型モノクローン抗体に特異的
    なモノクローン抗イデイオタイプ抗体を産生する能力を
    有するハイブリドーマ。
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