JPH0767542A - フローズンデザート及びその製造方法 - Google Patents

フローズンデザート及びその製造方法

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JPH0767542A
JPH0767542A JP5216516A JP21651693A JPH0767542A JP H0767542 A JPH0767542 A JP H0767542A JP 5216516 A JP5216516 A JP 5216516A JP 21651693 A JP21651693 A JP 21651693A JP H0767542 A JPH0767542 A JP H0767542A
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JP
Japan
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lactose
lactase
weight
weight ratio
treatment
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JP5216516A
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English (en)
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Takeshi Kaise
健 貝瀬
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YUKISATO KK
Original Assignee
YUKISATO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は消化吸収に秀れ、まろやかな味のフ
ローズンデザートを提供することを目的とする。 【構成】 公知のフローズンデザートにおいて、甘味成
分として乳糖及びラクターゼを添加するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消化吸収に秀れ且つ滑ら
かでまろやかな健康に良いフローズンデザート及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アイス
クリームに代表されるフローズンデザートは、適量の乳
固形分(3%(重量)以上)に、甘味料が加えられ、加
熱,均質化,殺菌,冷却の工程を経て得た材料(以下、
ミックスと云う。本実施例においても同様)をエージン
グし、更に、フリージングを経て充填,包装,硬化する
ことで製造される。
【0003】フローズンデザートにおいて、味覚の点
で、甘味は必要不可欠のものであり、甘味料として砂糖
及び代替甘味料(例えば、ブドウ糖果糖液糖,ステビア
等)の添加は常識である。
【0004】この甘味料の量は、10%〜20%(重
量)と多量なもので、特に砂糖は近年、多量摂取がもた
らす諸弊害例えば高う触性、また、砂糖が体内のカルシ
ウムと結合して該カルシウムを体外に排出してしまうと
いう弊害が指摘されている。
【0005】本発明はこのような弊害を解決し得るフロ
ーズンデザート及びその製造法を提供することを技術的
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0007】公知のフローズンデザートにおいて、甘味
成分として乳糖及びラクターゼを添加したことを特徴と
するフローズンデザートに係るものである。
【0008】また、公知のアイスクリームにおいて、甘
味成分として乳糖及びラクターゼを添加したことを特徴
とするアイスクリームに係るものである。
【0009】また、公知のフローズンヨーグルトにおい
て、甘味成分として乳糖及びラクターゼを添加したこと
を特徴とするフローズンヨーグルトに係るものである。
【0010】また、重量比3%以上の乳固形分と,重量
比1%以上の乳糖と,重量比0.1%程度のラクターゼ
との混合物に適量の香料を混合し、常法により製造する
ことを特徴とするアイスクリームの製造方法に係るもの
である。
【0011】また、乳糖成分が重量比50%以上に高め
られた重量比3%以上の乳固形分と,重量比0.1%程
度のラクターゼとの混合物に適量の香料を混合し、常法
により製造することを特徴とするアイスクリームの製造
方法に係るものである。
【0012】また、重量比3%以上の乳固形分と,重量
比1%以上の乳糖と,重量比0.1%程度のラクターゼ
との混合物に乳酸菌を添加し、常法により製造すること
を特徴とするフローズンヨーグルトの製造方法に係るも
のである。
【0013】また、分離膜濃縮処理,減圧加熱濃縮処理
により乳糖成分が重量比50%以上に高められた重量比
3%以上の乳固形分に、重量比0.1%程度のラクター
ゼを混合し、発酵処理の後、殺菌処理し、続いて、乳酸
菌を添加し、続いて発酵処理,均質化処理,冷却処理を
行うことを特徴とするフローズンヨーグルトの製造方法
に係るものである。
【0014】また、請求項6,7のフローズンヨーグル
トの製造方法において、乳酸菌としてサーモフィラス菌
を採用したことを特徴とするフローズンヨーグルトの製
造方法に係るものである。
【0015】
【作用】砂糖,ブドウ糖果糖液糖,ステビア等の甘味料
の代わりに乳糖を用いる。
【0016】この乳糖は、同時に添加するラクターゼに
より酵素分解され、グルコースとガラクトースとなる。
【0017】乳糖の甘味度は、0.39であるのに対
し、グルコースとガラクトースの甘味度は夫々0.69
及び0.63であり、甘味度は分解後に約1.6倍となる
ことも確認されている。
【0018】この時の甘味度とは砂糖の甘味を1とした
場合での比較値、と定義される数値である。
【0019】また、乳糖は、体内のカルシウムと結合し
て体外にカルシウムを排出することもない。
【0020】更に、本発明は乳糖不耐症の人が食べても
下痢をしないフローズンデザートとなる。
【0021】即ち、乳糖は小腸ラクターゼによりグルコ
ースとガラクトースに分解され、体内に吸収される訳で
あるが、小腸ラクターゼの分泌量の少ない体質の人(乳
糖不耐症の人)は乳糖を分解できず、従って、乳糖が体
内に吸収されずに下痢を起こすのである。
【0022】本発明は、乳糖と共にラクターゼを添加す
ることで乳糖をグルコースとガラクトースに予め分解さ
せた状態にしておく為、小腸ラクターゼの分泌量の少な
い乳糖不耐症の人が食べても下痢をしないフローズンデ
ザートとなる。
【0023】本発明の乳糖成分含有量は必要とされる甘
味度との関係で決定される。
【0024】即ち、通常フローズンデザートに求められ
る甘味度は10〜20、望むべくは10〜13程度ある
と考えられる。
【0025】甘味度を10とする為に必要とされる乳糖
量は17.25%(重量)程度である(乳糖の分解率は
75%程度として。)。
【0026】乳糖17.2%(重量)溶液を酵素ラクタ
ーゼにより75%程度分解した場合、グルコースとガラ
クトースは夫々6.45%(重量)生成し、乳糖は残り
4.3%(重量)となる。
【0027】夫々の甘味度はラクトース(未分解乳糖)
0.39,グルコース0.69,ガラクトース0.63と
なり、これらの甘味度にその量を乗じた数量の合計が総
体的な甘味度となり、その数値は次の式から10.19
1となる。
【0028】0.39 × 4.30 = 1.677 0.69 × 6.45 = 4.4505 0.63 × 6.45 = 4.0635 1.677+4.4505+4.0635=10.191 こうして、甘味度を決めることによって乳糖含有量,酵
素添加量が自ずと決まり、上述した分解条件で乳糖はグ
ルコースとガラクトースとに分解され、まろやかな甘味
を有するフローズンデザートとなる。
【0029】また、0°C以下で貯蔵されるフローズン
デザートにおいては、製品中の乳糖(乳固形分由来の乳
糖)が結晶化し独自のザラツキが生ずるものであるが、
ラクターゼが存在すると乳糖(添加乳糖も含む。)の大
部分が分解される為、乳糖の結晶化が阻止され長期間に
わたる貯蔵でも依然として滑らかな舌触りを有するフロ
ーズンデザートとなる。
【0030】フローズンヨーグルトの場合、乳糖分解を
行ったミックスを使用すると、乳酸菌の増殖が早まり、
冷凍貯蔵後もその生存率は飛躍的に高まることが確認さ
れている。
【0031】これは、既に乳糖がグルコースとガラクト
ースの単糖類に分解されている為、乳酸菌のエネルギー
源が多く存在することになり、強く活動的な乳酸菌床を
形成されているからである。
【0032】乳酸菌として例えばラクトバチルスブルガ
リカス菌を用いた場合、発酵後冷凍貯蔵すると、通常3
カ月後には約90%は死滅する。
【0033】ところが、既に乳糖分解してある本発明に
係るミックスを使用すると、その生存率は20%以上高
まることも確認されている。
【0034】更に、サーモフィラス菌のように酸の形成
が鈍い乳酸菌を使用した場合、更にその生存率は飛躍的
に高まる。
【0035】
【実施例】以下、実施例について説明するが、本発明
は、以下の実施例に限定されるものでない。
【0036】尚、以下の実施例は、種々実験した結果、
最もおいしいと評価されたアイスクリーム,フローズン
ヨーグルトを製造する為の方法で、各成分の配合量も以
下の実施例が最適である。
【0037】アイスクリームの例(無脂乳固形分と乳脂
肪分とを合わせていう場合、総称として特許請求の範囲
でいう乳固形分と呼ぶ。)無脂乳固形分10%(重量比
以下すべて同じ。)と、乳脂肪分48%のフレッシュク
リーム20.8%と、乳製品由来の乳糖15%と、フレ
ーバ0.1%と、適量の水とを混合し、ラクターゼ
((株)ロビン社製L2000)0.3%を加え、6°C
条件下で24時間発酵させた後、U.H.T(超高湿殺
菌機)にて120°C・2秒殺菌及び均質化,冷却の過
程を経て製造されたミックスを、更にエージング(0°
C〜5°C)、そしてフリージング(−2°C〜−9°
C)を経て充填,包装,硬化して製品とする。このアイ
スクリームは、極めてまろやかでおいしいアイスクリー
ムとなった。尚、このアイスクリームの甘味度は25.
41であった。
【0038】フローズンヨーグルトの例 原料乳を三井石油化学工業UFP2型にて分離膜濃縮処
理した。この時の濾液部分中の固形分(濾液に対し5%
(重量)程度)を、更に大川原製作所CEP型にて減圧
加熱濃縮し、濾液に対し、20%(重量)程度の固形分
とした。
【0039】この固形分の成分値は、脂肪分0%,タン
パク質0.34%,乳糖8.7%,灰分0.96%であっ
た。
【0040】この固形分に脂肪分48%のフレッシュク
リームを4%程度添加し、ラクターゼ((株)ロビン社製
L2000)0.2%程度添加し、6°C条件下で18
時間発酵させた。
【0041】更に、75°C・15秒にて殺菌し、42
°Cまで冷却後スターターカルチャー(乳酸菌株)1.
5%を添加し、2.5時間程度乳酸発酵させた後、凝乳
の撹拌破砕を経、更に、均質化工程を経て充填冷却さ
れ、更に、−18°Cにて硬化させた。
【0042】できたフローズンヨーグルトは甘味がベタ
つかず、まろやかな甘味を有する、まろやかな風味をも
つフローズンヨーグルトとなった。この時の甘味度は約
10であった。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、消
化吸収に秀れるとともに滑らかで且つまろやかな健康に
良いフローズンデザートとなる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公知のフローズンデザートにおいて、甘
    味成分として乳糖及びラクターゼを添加したことを特徴
    とするフローズンデザート。
  2. 【請求項2】 公知のアイスクリームにおいて、甘味成
    分として乳糖及びラクターゼを添加したことを特徴とす
    るアイスクリーム。
  3. 【請求項3】 公知のフローズンヨーグルトにおいて、
    甘味成分として乳糖及びラクターゼを添加したことを特
    徴とするフローズンヨーグルト。
  4. 【請求項4】 重量比3%以上の乳固形分と,重量比1
    %以上の乳糖と,重量比0.1%程度のラクターゼとの
    混合物に適量の香料を混合し、常法により製造すること
    を特徴とするアイスクリームの製造方法。
  5. 【請求項5】 乳糖成分が重量比50%以上に高められ
    た重量比3%以上の乳固形分と,重量比0.1%程度の
    ラクターゼとの混合物に適量の香料を混合し、常法によ
    り製造することを特徴とするアイスクリームの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 重量比3%以上の乳固形分と,重量比1
    %以上の乳糖と,重量比0.1%程度のラクターゼとの
    混合物に乳酸菌を添加し、常法により製造することを特
    徴とするフローズンヨーグルトの製造方法。
  7. 【請求項7】 分離膜濃縮処理,減圧加熱濃縮処理によ
    り乳糖成分が重量比50%以上に高められた重量比3%
    以上の乳固形分に、重量比0.1%程度のラクターゼを
    混合し、発酵処理の後、殺菌処理し、続いて、乳酸菌を
    添加し、続いて発酵処理,均質化処理,冷却処理を行う
    ことを特徴とするフローズンヨーグルトの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6,7のフローズンヨーグルトの
    製造方法において、乳酸菌としてサーモフィラス菌を採
    用したことを特徴とするフローズンヨーグルトの製造方
    法。
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