JPH0766177B2 - 遮光性マスキングフィルム - Google Patents

遮光性マスキングフィルム

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JPH0766177B2
JPH0766177B2 JP1159124A JP15912489A JPH0766177B2 JP H0766177 B2 JPH0766177 B2 JP H0766177B2 JP 1159124 A JP1159124 A JP 1159124A JP 15912489 A JP15912489 A JP 15912489A JP H0766177 B2 JPH0766177 B2 JP H0766177B2
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light
shielding
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JP1159124A
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邦男 藤澤
豊次 田中
喜幸 井上
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フジレックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明支持体上に遮光性剥離層を設けてなる遮
光性マスキングフィルムに関する。
〔従来の技術〕
遮光性マスキングフィルムは、透明なプラスチックフィ
ルム支持体上に遮光性剥離層を設けてなるものであるか
ら、当該剥離層を部分的に剥離することによって、剥離
された部分が透光性となるものであり、この特性を利用
して写真製版用などに用いられるものである。
遮光性マスキングフィルムに要求される特性としては、
剥離層の強度が高い、プラスチックスフィルム支持
体の透光性が良好である、剥離層の剥離性に優れてい
る、カッターナイフにて剥離層部分に切れを入れても
非剥離部分に浮き上がりが生じない、カッターナイフ
による剥離層の切り口がシャープである、遮光性に優
れている、柔軟性を有する、表面べとつきがない、
精密な写実体が得られる等があげられる。
遮光性マスキングフィルムとして、たとえば特公昭51−
25478号には、ポリウレタン樹脂と酢酸繊維素樹脂より
なる剥離層を有するものが開示されているが、上記〜
の全ての特性を満足するものではない。
特公昭58−46011号には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体とニトリルゴム(エラストマー)を含有する剥離層
を使用した遮光性マスキングフィルムが、また特開昭61
−12336号には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とポ
リウレタン(エラストマー)を含有する剥離層を使用し
た遮光性マスキングフィルムが開示されているが、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体とエラストマーの混合比に
よってマスキングフィルムの特性が大巾に変化し、たと
えばエラストマーの割合が多くなると剥離強度は大きく
なるが、プロッキング性(ベトつき)を生じ易くなると
いう傾向があり、剥離時に伸び易くなってしまうという
欠点があった。さらに塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
の割合いが多くなると剥離時に剥離層が破断し易くなる
ため剥離が困難となり、また剥離層と支持体との接着力
が低下するため、衝撃や歪みにより剥離層が支持体から
浮き上ったり、剥離脱落し易くなるという欠点があり、
塩化ビニル共重合体とエラストマーの混合比を調節して
もマスキングフィルムに必要とされる諸性質を十分に満
足させることはできなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって本発明の目的は、剥離層のブロッキングおよ
びベトつきが無く、剥離が容易(ピックアップ性が良
く、伸び過ぎや破断が起こらないこと)であり、所要部
分を剥離した後のマスキングフィルムを種々取扱い作業
中に、マスキングフィルムに与えられる衝撃や歪みなど
により非剥離部分の剥離層が支持体から浮き上ったり、
剥離脱落することがない遮光性マスキングフィルムを提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、透明支持体上に、 (A)塩化ビニル−マレイン酸共重合体と、 (B)エラストマーと、 (C)着色剤 とを含有する遮光性剥離層を設けたことを特徴とする遮
光性マスキングフィルムにより達成される。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の遮光性マスキングフィルムを構成する透明支持
体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル、樹脂族又は芳香
族ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどからなる合成樹脂
フィルム、セルロースアセテートなどの半合成樹脂フィ
ルム、合成樹脂フィルム同志、合成樹脂フィルムと半合
成樹脂フィルム、さらには、合成樹脂フィルムおよび/
または半合成樹脂フィルムと紙とのラミネートフィルム
等をあげることができる。
この支持体は、無色透明のものが好適である。
上記の内でもポリエチレンテレフタレートフィルムは、
引張り、引裂き強度が大きく、寸法安定性にすぐれてい
ることから、とくに好ましい。この支持体は、厚さが50
−250μmのものがよい。この支持体を構成するフィル
ムは、その製法からみた場合、延伸、無延伸のいずれで
もよい。
塩化ビニル−マレイン酸共重合体の共重合体割合は、塩
化ビニル60〜95重量%、好ましくは70〜90重量%、マレ
イン酸40〜5重量%、好ましくは30〜10重量%が適当で
ある。
エラストマーとしては、塩化ビニル−マレイン酸共重合
体と相溶性のよいゴム弾性体、たとえばニトリルゴム、
ポリウレタン樹脂、アクリルゴム、塩化ビニル−ウレタ
ン共重合体などが使用される。
ニトリルゴムとしては、ブタジエンとアクリロニトロル
を主成分とするものが用いられる。
このようなものとしては、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−共重合体
で他にカルボキシル基を含有する単量体を含む三元共重
合体樹脂等が挙げられる。本発明において、アクリロニ
トリルの含有量が18〜53重量%、好ましくは25〜43重量
%の範囲にあるものがよい。
ポリウレタン樹脂としては、ジイソシアネート、トリイ
ソシアネート等とアジピン酸ポリエステル、ポリオキシ
プロピレングリコール等より成るポリウレタン樹脂等が
挙げられる。
アクリルゴムを構成するアクリル酸エステルとしては、
エチルエステル、ブチルエステルなどのアルキル(好ま
しくは、炭素数1〜4)エステルが好ましく、また他の
成分としては、アクリロニトリルなどが配合される。ア
クリルゴムとしては、具体的にはアクリル酸ブチル−ア
クリロニトリル共重合体が例示され、その構成比は、ア
クリル酸ブチル85〜90重量%、アクリロニトリル15〜9.
5重量%、2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.5〜2
重量%であることが好ましい。
着色剤は、本発明の遮光性マスキングフィルムに遮光性
を付与するためのものであり、かかる着色剤としては、
染料および/または顔料を挙げることができる。
染料としては、油溶性染料であって前記(A)および
(B)成分と相溶性が良好であり、かつ熱、光、その他
の要因で色調の変化や褪色の少ない、しかも必要な遮光
性を有するものであれば、その色調や染料構造について
特に限定されるものではない。
また、顔料としては、前記(A)および(B)成分と相
溶性が良好であり、染料と同様の性能が満足されれば特
に限定されるものではない。
かかる着色剤の添加量は、着色剥離層の遮光性により適
宜決定されるが、通常、剥離層全体に対し2〜100重量
%、好ましくは5〜50重量%程度である。
塩化ビニル−マレイン酸共重合体とエラストマーとの使
用割合(重量比)は、55/45〜85/15、好ましくは60/40
〜75/25がよい。
(A)成分の使用量が少なすぎると塗膜が柔らかくな
り、支持体への密着が強くなり、ピックアップ性が悪く
なる。また、重ねて置いた場合、ブロック状となり易
い。さらに剥離しようとする塗膜が伸び易くなり剥離作
業が困難となる。
逆に(A)成分の使用量が、多過ぎると、支持体への密
着力が弱くなる上、剥離する塗膜が切れ易くなる。
本発明のマスキングフィルムは、透明支持体の片面に上
記した成分組成からなる組成物を任意の方法を採用して
均一に塗布し、乾燥することにより得られる。遮光性剥
離層の厚さは、通常10〜50μm、好適には20〜39μの範
囲で十分である。この際、必要であれば、適当な有機溶
剤、例えば、アルコール系、ケトン系、エステル系、炭
化水素系、ハロゲン化炭化水素系、などの有機溶剤が使
用できる。
さらに、前記組成物には、本発明の目的を阻害しない限
り、シリカのような艶消し剤、レベリング剤、ブロッキ
ング防止剤、可塑剤、充填剤などを適宜配合することは
何ら差支えない。
〔発明の効果〕
本発明の遮光性マスキングフィルムは、剥離層のブロッ
キング及びベトつきが無く、剥離が容易であり、ピック
アップ性が良く、伸び過ぎや破断が起こらず、非剥離部
分の剥離層が支持体から浮き上ったり、脱落することが
ない。
〔実施例〕
厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム支持体上に、下記表1に示す組成の剥離層形成用
組成物を塗布し、110℃で5分乾燥して、厚さ25μmの
遮光性剥離層を有する遮光性マスキングフィルムを作製
した。
これらのフィルムの性質を以下の試験方法により調べ
た。結果を表1に示す。
試験方法 耐ブロッキング性 マスキングフィルムを、支持体であるポリエチレンテレ
フタレート面と遮光性剥離面が接するように重ね、温度
40℃、相対湿度80%雰囲気中に30kg/m2の荷重をかけ、2
4時間放置した。放置後のブロッキングの状態を調べ
た。
◎:ブロッキングが全く発生しない ○:ブロッキングが極く一部に発生 △:ブロッキングが20〜50%に発生 ×:ブロッキングが全体に発生 浮き上がり、剥離脱落性 3cm角の試料の遮光剥離層を5mmセクションにカットし
て、試料の裏面を指ではじいて衝撃を与え、剥離層の浮
き上がり、剥離脱落状態を観察した。
○:浮き上がり、剥離脱落が発生しない △:浮き上がり、剥離脱落が一部に発生する ×:浮き上がり、剥離脱落が全体に発生する 剥離性 遮光性剥離層のカッターナイフによるピックアップ性の
よいもの、および剥離時に剥離層の伸び過ぎや破断が起
こらなものを総合的に判定する。
○:良 好 △:可 ×:不可 本発明の実施例1〜9では、耐ブロッキング性、浮き上
がり、剥離脱落性、剥離性いずれの点においてもすぐれ
た結果が得られている。シリカを添加した実施例2、4
及び6では、シリカを含まない実施例1、3及び5と比
較して耐ブロッキング性がさらに向上することがわか
る。塩化ビニル−マレイン酸共重合体の比率が低い比較
例1では耐ブロッキング性及び剥離性が不良であり、ま
たその比率が高い比較例2では耐ブロッキング性は良好
であるが、非剥離部の浮き上がりが発生する。さらに、
塩化ビニル−マレイン酸共重合体の代りに塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体を使用した比較例3では耐ブロッキ
ング性が劣っており、非剥離部の浮き上がりが発生す
る。またこれにシリカを添加した比較例4では、耐ブロ
ッキング性は改良されるが、非剥離部の浮き上がりは防
止されない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明支持体上に (A)塩化ビニル60〜95重量%とマレイン酸40〜5重量
    %からなる塩化ビニル−マレイン酸二元共重合体と (B)エラストマーと (C)着色剤と を含有し、成分(A)と成分(B)の重量比が55/45〜8
    5/15である遮光性剥離層を設けたことを特徴とする遮光
    性マスキングフィルム。
  2. 【請求項2】透明支持体上に (A)塩化ビニル70〜90重量%とマレイン酸30〜10重量
    %からなる塩化ビニル−マレイン酸二元共重合体と (B)エラストマーと (C)着色剤と を含有し、成分(A)と成分(B)の重量比が55/45〜8
    5/15である遮光性剥離層を設けたことを特徴とする遮光
    性マスキングフィルム。
JP1159124A 1989-06-21 1989-06-21 遮光性マスキングフィルム Expired - Lifetime JPH0766177B2 (ja)

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JPH0324546A JPH0324546A (ja) 1991-02-01
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5846011B2 (ja) * 1978-02-01 1983-10-13 ダイセル化学工業株式会社 遮光性マスキングフィルム
JPH07111577B2 (ja) * 1988-02-16 1995-11-29 ソマール株式会社 マスキングフィルム

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JPH0324546A (ja) 1991-02-01

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