JPH0766021B2 - 多重電源ライン内の障害導体の識別方法及び装置 - Google Patents

多重電源ライン内の障害導体の識別方法及び装置

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JPH0766021B2
JPH0766021B2 JP61288613A JP28861386A JPH0766021B2 JP H0766021 B2 JPH0766021 B2 JP H0766021B2 JP 61288613 A JP61288613 A JP 61288613A JP 28861386 A JP28861386 A JP 28861386A JP H0766021 B2 JPH0766021 B2 JP H0766021B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術的分野 本発明は、少なくとも一端で相毎に並列に接続できる少
なくとも2つの多相グループから成る電源ラインの相に
事故が発生したとき、どちらの多相グループの導体にそ
の事故が発生したかを決定する方法及び装置に関する。
発明の背景 数年の間にエネルギの消費が大幅に増加したことによっ
て、より重要な電気の供給を確保する目的から、ツイン
(もしくは対)電源ラインの敷設もしくは既存ラインの
ツイン化が必要になってきた。
ツインラインは、3相電源の場合、それぞれが1つの相
に割り当てられた3本の導体からなる2つの群(グルー
プ)を備え、2つの群のそれぞれの相はラインの少なく
とも一方の端において、通常はラインの両端において並
列に接続されている。
これらのツイン電源ラインは、共通の点において2つの
群の相に同時に障害が発生することが起こり得る。
従来の単一ライン、即ち1群(グループ)3本からなる
ラインを保護するための電源ライン保護方法は、特に多
重ラインに独自のこれらの事故は考えていなかった。
更に、合衆国特許3,626,281号、もしくは合衆国特許4,3
66,474号に開示されているような事故が発生した相(以
下に、障害相という)を識別する古典的な方法は、単一
ラインの保護のためには満足できるものではあっても、
多重ラインの場合には望ましくない結果を呈する。
詳述すれば、第1図に示すようにツイン3相ライン、即
ち、各々が相a、b、cを割り当てられている3本の導
体の2つの群1及び2からなり、これらのラインが両端
において並列に接続されている場合には、それぞれの群
1及び2のラインの各端に1つずつの保護装置が設けら
れる。
もし群1の相aの導体a1と、群2の相bの導体b2との間
に障害が発生すれば、相a及びbに一緒に障害として現
れる。即ち一方では導体a1及びb1に、他方ではa2及びb2
にも障害が発生したように現れるために区別することが
できず、この電源ラインはサービスから外されることに
なりかねない。明らかに障害によって影響を受けていな
い導体b1及びa2は健全であり、導体a2、b1、c1及びc2
よって電力を供給することができるので、このような切
り換えは望ましいものではない。
更に、障害の影響を受けている導体の識別に関する情報
が欠落していると、障害に関する他のパラメタを測定す
る際に、特に障害の源を表す方向を決定する際に、誤差
を生じかねない。
発明の概要 以上に鑑みて、本発明の目的は本質的に、複数の多相導
体群からなる多重電源ライン内の健全な導体と障害の影
響を受けている導体とを弁別し、障害相に割り当てられ
てはいてもそれら自体には障害を生じていない導体を引
き続き使用できるようにする手段を提供することであ
る。
この目的のために、本発明による方法は、 第1及び第2のグループにそれぞれ属し、事故が発生し
た相に関連する導体である第1及び第2の導体内を流れ
る電流の瞬時値に比例する第1電流信号及び第2電流信
号を電源ライン上の測定点において発生する段階と、 第1電流信号と第2電流信号との組合わせを表す処理信
号を導出する段階と、 これらの処理信号の関数であり、そして事故が発生した
相に関連する上記第1及び第2の導体間の非対称電流分
布を表している非対称値を所定のしきい値レベルと比較
する比較動作もしくはそれと同様の動作を遂行する段階
と、 上記非対称値の絶対値が上記しきい値レベルより大きい
ことを条件として、最小の絶対値を有する電流信号に関
連する導体が如何に健全であるかを示す少なくとも第1
出力信号を導出する段階と を含む。
好ましくは非対称値は、第1電流信号と第2電流信号と
の差の和との間の位相角の余弦と第1電流信号と第2電
流信号との差との積を、それらの電流信号の和の絶対値
で除した値に比例する。
このため、処理信号の導出は、例えば第1処理信号を第
1及び第2電流信号の差の関数として導出する段階と、
第2処理信号を第1及び第2電流信号の和の関数として
導出する段階とからなる。
詳述すれば、一般的に本方法は、上記非対称値の絶対値
が上記固定されたしきい値レベルより大きいことを条件
として、非対称値の値が負であるか、もしくは正である
かに従って第1及び第2の導体が健全な導体であるとし
て、もしくは障害が発生している導体であるとして識別
する第1及び第2出力信号を導出する。
本方法は更に、もし上記非対称値の絶対値が上記しきい
値よりも小さければ、2本の導体が共に障害の影響を受
けているものとして識別する第3出力信号を導出する段
階をも含む。
比較動作は、例えば第1に、上記しきい値と第2処理信
号の積と第1処理信号との差に比例する少なくとも第1
複合信号を導出する段階と、そして第2に、本質的に第
1複合信号の極性と2処理信号の極性とを比較すること
からなる第1基本比較動作とを含む。
比較動作は更に、第1に、上記しきい値と第2処理信号
と第1処理信号の積との和に比例する第2複合信号を導
出する段階と、そして第2に、本質的に第2複合信号の
極性と第2処理信号の極性とを比較することからなる第
2基本比較動作とを含む。
測定点の下流で且つ保護境界の上流に位置する電源ライ
ンの一区分の保護に当たり、ライン全長もしくは合計ラ
イン長に対する上記区分の比を1から差し引いて求め
た、上記比の1の補数によって表される第1の値と、ラ
イン全長もしくは合計ラインのインピーダンスとライン
の両端に接続されているインピーダンスとの和に対する
保護境界の下流のインピーダンスとラインの一端に接続
されているインピーダンスとの和の比を表す第2の値と
の比に実質的に等しくなるように上記しきい値の絶対値
を選択するのが好ましい。
上記処理信号は第1及び第2電流の時間微分の和と差、
過渡電流の和と差、もしくは過渡電流の時間微分の和と
差であってもよい。
上記処理信号が第1及び第2電流信号の絶対値及び位相
角の瞬時値の関数として時間につれて変化し、上記比較
動作は第2処理信号がある制限値を取る時点に遂行され
るのが好ましい。
それぞれの相が並列に接続されている2群の電源ライン
の少なくとも2つの相において発生した障害の影響を受
けている導体群を決定するために、各障害相毎に上述し
た方法を実行することが好ましい。
本発明の装置は、第1及び第2のグループにそれぞれ属
し、事故が発生した相に関連する導体である第1導体第
2導体とを流れる電流の瞬時値に比例する第1と第2の
電流信号の組合わせを表す処理信号を導出する手段と、
事故が発生した相の第1導体と第2導体との間の電流の
分布の非対称性を上記処理信号の関数として表す非対称
値を導出する手段と、この非対称値をある所定のしきい
値レベルと比較する比較動作もしくはそれと同様な動作
を遂行し、この非対称値の絶対値が上記しきい値レベル
を超えることを条件として、最小の絶対値を有する電流
信号に関連する導体がどの程度健全であるかを示す少な
くとも第1出力信号を導出する手段とを含む。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説
明する。
実施例 第1図の電源ラインは、両端A及びBにおいて並列に接
続されている複数の多相導体の2つの群1及び2からな
り、各導体には3つの相a、b及びcの1つの相が割り
当てられている。
ラインは、その端A及びBにおいて、それぞれインピー
ダンスZS及びZPを有する3相電源S及びPに接続されて
いる。
保護装置、もしくは監視回路RA1、RA2、RB1、及びRB2が
ラインの2つの導体群1及び2の両端A、B上に配置さ
れている。
監視回路は公知の型であってよく、本発明は、例えば前
記合衆国特許3,626,281号もしくは4,366,474号に開示さ
れているように電源ラインを保護する。
詳述すれば監視回路は、監視回路が配置されている位置
に対応するライン上の測定位置において電流及び電圧信
号を生成し、それらを使用してその電気状態を描写す
る。
即ち、監視回路RA1及びRA2はラインの端Aにおける相
a、b及びcのそれぞれの電位を表す1組3つの電圧信
号Va、Vb、Vcを発生し、また各監視回路RA1及びRA2はA
端における群1及び2内のライン電流の瞬時値に比例す
る3つの電流信号、即ち監視回路RA1はIa1、Ib1、I
c1を、また監視回路RA2はIa2、Ib2、Ic2を発生する。
監視回路RB1及びRB2も、電源ラインのB端における同様
の信号を生成してそれらを使用する。
これらの信号、もしくは少なくともこれらの信号の若干
によって監視回路RA1、RA2、RB1及びRB2は、ライン障害
が発生した場合に、障害の影響を受けたその、もしくは
それらの相を大まかに識別することができる。例えば導
体a1とb2との間に障害が発生した場合には、監視回路RA
1及びRA2が相a及びbが障害を起こしていることを大ま
かに指示する。
本発明の目的は、障害が発生している1つの相に割り当
てられている複数の導体の中から健全であると考えられ
る導体(もしあれば)を弁別する手段を提供することで
あり、それにより例えばa1、b2が障害を起こしている場
合には、導体b1及びa2にサービスを継続させることがで
きる。
第2図において、記号wは障害相を示しており、これは
相a、相b、もしくは相cであることができ(即ちw=
a,b,c)、下添字1及び2は群を表している。例えばw1
は、障害相wに割り当てられている群1内の導体を示し
ている。更にIw1及びIw2と命名されている信号はそれぞ
れ、障害が発生していると識別されたw相に対応する群
1及び群2内の電流信号を表している。例えばa1、b2
障害を起こしている場合には、監視回路RA1及びRA2は相
a及びbに障害が発生していることを表示し、信号Iw1
は監視回路RA1が発生する電流信号Ia1(もしくはIb1
であり、信号Iw2は監視回路RA2が発生する電流信号Ia2
(もしくはIb2)である。
信号Iw1及びIw2は同一の位置において導出されるものと
する。つまり、監視回路RA1及びRA2が物理的に極めて接
近または重畳しているか、もしくは2つの信号の少なく
とも一方は、他方の信号が導出される位置へ伝送される
ものとする。
信号Iw1及びIw2はそれぞれ、電源ラインの導体w1及びw2
内を流れる電流の瞬時値に比例し、電流の絶対値及び位
相角の瞬時値に関連して時間の経過と共に変化する。
この理由から、電流信号Iw1及びIw2は、以下に説明する
若干の他の信号と同様に、第2図においてはベクトルの
形状で表されているのである。
当分野において一般的に使用されているこのようなベク
トル表記の原理及び基礎を熟知していれば本発明をより
良く理解できることは明白である。
周期的な信号及び、特に電源ライン電流及び電流信号Iw
1及びIw2のような正弦波は、絶対値M(振幅とも呼ばれ
る)、周波数F、及び初期位相相pによって表すことが
できる。
任意の時点tにおける周期的な信号は Mcos(2πFt+p) なる値を取る。但し、cosは余弦関数であり、π=3.141
59である。
この値は、始めに(即ち、t=0において)実数軸に対
して角pをなしている絶対値M(ベクトルの長さによっ
て表される)のベクトルが原点を中心として周波数Fで
反時計方向に回転する時の任意時点における水平実数軸
分力によって表すこともできる。
“瞬時位相角”は、時点tにおけるベクトルと実数軸と
が作る角2πFt+pとして表される。
周期的な信号の“極性”は、その時点における関数cos
(2πFt+p)の符号である。
従って、周期的な信号は、それを表すベクトルがその時
点に東を指しているか(右向きであるか)、もしくは西
を指しているか(左向きであるか)に従って、正極性も
しくは負極性を有する。
最後に、“ベクトルの代数値”とはその絶対値とその極
性との積を意味し、また“所定の方向におけるベクトル
の投影”とはその方向に平行なベクトルの値の代数値を
意味し、投影されるベクトルと同一の姿勢を有し、その
絶対値は投影されるベクトルの絶対値と、投影されるベ
クトルと上記方向とが作る角の余弦との積に等しい。
本明細書においては、便宜上、物理変数を識別する信号
と、それらを表すベクトルに対して同一の表記法を使用
する。
導体群1及び2内の電流が同一の周波数を有していれ
ば、第2図のベクトルIw1とIw2との間の角は時間と共に
変化することはない。
第2図には、電流Iw1及びIw2の他に、信号Iw1−Iw2及び
Iw1+Iw2も示されており、以後これらをそれぞれ第1処
理信号及び第2処理信号と呼ぶ。
この場合、第1処理信号Iw1−Iw2及び第2処理信号Iw1
+Iw2は電流信号Iw1及びIw2の線形組合わせによって表
されているが、この特色は本発明を実現する上で必須な
ものではない。
例えば、これらの処理信号はそれぞれ、導体w1及びw2
のそれぞれの電流の時間導関数にに比例する信号の差及
び和によって形成することができる。これらの信号は、
前記合衆国特許4,366,474号に使用されているような電
流変化信号の差及び和によっても形成することができ
る。更にこれらの信号は、それぞれ、これらの電流変化
信号の時間導関数に対応する信号の差及び和によっても
形成することができる。
処理信号の他の例は、例示の目的のために後述する本発
明の異なる実施例に基づいて説明する。
しかしながら、本発明の基本的概念を理解し易くするた
めに、第2図においては電流信号Iw1及びIw2、及び第1
及び第2処理信号として電流信号Iw1及びIw2の差Iw1−I
w2及び和Iw1+Iw2を使用して説明する。
第2A図及び第2B図は第1の例を、また第2C図及び第2D図
は別の例を示している。
これらの図面に示してあるように、本発明は本質的に電
流信号Iw1及びIw2から、第1及び第2処理信号Iw1−Iw2
及びIw1+Iw2を導出する。故障相wの導体w1とw2間の電
流分布の対称性が小さい程大きくなる非対称値は、第2A
図と第2C図において第2処理信号上への第1処理信号の
投影成分/第2処理信号の絶対値で与えられる。この非
対称値を通常は0.2乃至0.3の範囲のしきい値Kと比較す
る。非対称値の絶対値がしきい値より大きいことを条件
として最小の絶対値の電流信号Iw1もしくはIw2を有する
導体w1もしくはw2を健全な導体として識別する。
詳述すれば、Iw1+Iw2上へのIw1−Iw2の投影をQ(Iw1
−Iw2)、またベクトルXの代数値をM(X)で表せ
ば、本発明は、非対称値R=Q(Iw1−Iw2)/M(Iw1+I
w2)の絶対値が少なくとも約0.2であることを条件とし
て、最小絶対値を有する電流信号に対応する導体を健全
であるものとして指示する。
第2A図においては最小絶対値の電流信号はIw2であり、
非対称値R=Q(Iw1−Iw2)/M(Iw1+Iw2)は0.5程度
である。従って、導体群2内の相wに割り当てられた導
体である導体w2は健全であると指示される。
これに対して第2C図においても最小絶対値の電流信号は
Iw2ではあるが、非対称値R=Q(Iw1−Iw2)/M(Iw1+
Iw2)は0.1程度にしか過ぎず、従って導体w2は健全であ
ると指示することはできない。このことから、相w上の
障害が導体w1及びw2に影響を与えていると推論すること
ができる。
第2A図において、もし信号Iw2が信号Iw1に代わっても、
もしくはその逆にしても、第1処理信号Iw1−Iw2の極性
が負になることを除いて何等の変化も生じない。
以上のように、第1及び第2処理信号だけを使用するこ
とによって、上述の場合のように導体w2が健全であるこ
とを検出するだけではなく、導体w1が健全であることも
検出する。
実際に、非対称値R=Q(Iw1−Iw2)/M(Iw1+Iw2)が
しきい値Kよりも大きければ導体w2は健全であり、また
もしこのレベルがしきい値Kの負の値−Kよりも小さけ
れば導体w1は健全である。これら2つの場合には、非対
称値の絶対値はしきい値Kよりも大きい。一方、もしこ
の値の絶対値がしきい値Kよりも小さければ(第2C図に
示すように)、2本の導体w1及びw2が障害を発生してい
るものと見做される。
第2A図及び第2C図では第2処理信号Iw1+Iw2が、実数軸
上に重なった水平ベクトルによって表わされていること
に注目されたい。
この状態は、電流信号Iw1及びIw2の各周期当たり2回だ
け、実際には、第2処理信号Iw1+Iw2がある制限値を通
過する瞬間に、即ち第2処理信号の位相を90゜だけシフ
トした信号(Iw1+Iw2,90゜)の瞬時値が0である時に
しか現れない。
以上に説明した本発明を実現するための装置を第3図に
示す。
信号Iw1及びIw2は装置の2つの入力3、4に到着し、そ
れぞれ減算器5及び加算器6に印加される。減算器5は
第1処理信号Iw1−Iw2を生成し、加算器6は第2処理信
号Iw1+Iw2を生成する。移相器7は第1処理信号Iw1−I
w2を受け、“パイロット信号”と呼ばれ(Iw1+Iw2,90
゜)で表される信号を生成する。この信号は、例えば第
2処理信号Iw1+Iw2を時間的に微分して第2処理信号Iw
1+Iw2を90゜だけ移相することによって得ることができ
る。
パイロット信号(Iw1+Iw2,90゜)は0交差検出器8に
供給され、0交差検出器8はパイロット信号が0を横切
る度にパルス出力を生成する。
第1及び第2処理信号は除算器9に印加され、除算器9
は関係r=(Iw1−Iw2)/(Iw1+Iw2)の瞬時値を表す
信号を転換器10へ供給する。
サンプルホールド回路11へ入力することを可能にした
り、もしくは不能にしたりする転換器10は、0交差検出
器8のパルス出力によって制御され、パルス中に閉じる
ようになっている。
従ってサンプルホールド回路11は、パイロット信号(Iw
1+Iw2,90゜)が0を横切る瞬間、即ち第2処理信号Iw1
+Iw2が制限値に到達する瞬間(即ち、第2A図及び第2C
図に示すように、第2処理信号Iw1+Iw2が水平ベクトル
によって表される瞬間)の関数rの値を記憶する。
この時点における第2処理信号Iw1+Iw2上への第1処理
信号Iw1−Iw2の投影Q(Iw1−Iw2)は第1処理信号に等
しく、第2処理信号(Iw1+Iw2)の代数値M(Iw1+Iw
2)は第2処理信号に等しい。
その結果、この時点における関係r=(Iw1−Iw2)/
(Iw1+Iw2)は非対称値R=Q(Iw1−Iw2)/M(Iw1+I
w2)を表す。
サンプルホールド回路11内に記憶されるこの値Rの大き
さは、2つのコンパレータ12及び13においてそれぞれし
きい値K及びその負の値−Kと比較される。
コンパレータ12の出力信号は、値Rがしきい値Kより低
い場合には低レベルにあり、他の場合には高レベルにな
る。高レベル出力信号は、第2A図に示されているよう
に、相w内で検出された障害が導体w1には影響を及ぼし
ているが、導体w2には影響を与えていないことを指示し
ている。
コンパレータ13の出力信号は、値Rが負のしきい値−K
より小さい場合には低レベルにあり、他の場合には高レ
ベルになる。コンパレータ13には、そのコンパレータの
レベルを反転するインバータ14が接続されている。イン
バータ14からの高レベル出力信号は、相w内で検出され
た障害が導体w2には影響を及ぼしているが、導体w1には
影響を与えていないことを指示する。
コンパレータ12及びインバータ14の出力信号は排他的NO
R論理ゲート15へ供給される。このゲート15は、コンパ
レータ12及びインバータ14の出力信号が同一レベルなる
場合に限って高レベルの信号を出力する。従ってゲート
15の出力信号が高レベルであることは、ある障害に対し
て導体w1及びw2が同一の状態であることを指示する。即
ち、もし障害が3相ツイン電源ラインの相w上で検出さ
れれば、ゲート15からの高レベル出力は、両導体w1及び
w2がその障害によって影響を受けていることを指示す
る。第2C図に示すこの状態は、非対称値Rの絶対値がし
きい値Kよりも小さい状態に対応している。
しきい値レベルKは電源ラインの特性と、その電源ライ
ンが接続されている源S及びPと、保護すべきラインの
区分の長さ(即ち、障害がある区分に影響を与える場合
に、健全な導体の存在を検出できる能力が要求される区
分の長さ)との関数である。
監視回路RA1及びRA2が配置されている測定点である電源
ラインのA端から始まる区分長T(図1)のための保護
が要求される。点Aからある距離までの区分Tの端を
“保護限界”と呼び、当分野においてはこの配列を、測
定点から下流で且つ保護限界の上流の区分Tと呼んでい
る。
合計ライン長をL、点Aの上流の源(即ち源Sの)イン
ピーダンスをZSd、点Aの下流の源(即ち源P)のイン
ピーダンスをZPd、ラインの抵抗をZdを表せば、保護限
界の下流(即ち区分Tを除く)のインピーダンスqはラ
インの合計インピーダンスに対する源S及びPの割合と
して以下のように表されることは明白である。
q=〔2ZPd+(L−T)Zd〕/〔2ZPd+2ZSd+LZd〕 これはしきい値Kのレベルを、qに対する第1レベルg
=1−tの割合の関数に等しく、もしくは少なくとも接
近するように選択、即ち K=(1−t)/q とした場合である。
第1レベルg=1−tは、ライン長に対する区分長Tの
割合tの1の補数に等しい。換言すれば、g=1−(T/
L)もしくはg=(L−T)/Lであり、従ってK=(L
−T)/Lqと書くこともできる。
例えば、もし、L=100km、T=88km、ZPd=ZSd=20オ
ーム、そしてZd=0.3オーム/kmならば、qは0.396、t
=0.88、g=0.12であり、従ってKは0.12/0.396、即ち
0.3程度に選択される。
K=0.3の場合、この数値例では、本発明の方法は、点
Aから試験されるT=88kmより短い距離Xまでに障害が
発生した場合に、健全な導体の存在を検出することがで
きる。
これに対して、もし、L=100km、Zd=0.3オーム/km、Z
Sd=20オーム、ZPd=200オームであり、そしてKを0.3
に等しく選択すれば、本発明の方法は、74kmに等しい長
さのラインの区分Tに影響を与える障害の場合に健全な
導体の存在を検出することができる。
第4図に、第3図並びに第2A図乃至第2D図に示した実施
例の代替実施例を示す。
第4図の装置は、第3図の装置とは異なって見えるが、
両装置は、第5図及び第6図の装置も同様に、同一の方
法を遂行するものであり、従って健全な導体を検出する
というそれらの機能的な目的は同等である。
詳述すれば、第3図の装置と第4図の装置との差は以下
のようである。第3図の実施例が非対称値R=Q(Iw1
−Iw2)/M(Iw1+Iw2)を実際に導出し、それとしきい
値K及びその負数−Kとを比較するのに対して、第4図
の実施例は複合信号(Iw1−Iw2)−K(Iw1+Iw2)及び
(Iw1−Iw2)+(Iw1+Iw2)の形状の非対称値を暗示的
に導出するだけであり、その極性をIw1+Iw2の極性と比
較するのである。
第4図の実施例の、第1及び第2の処理信号Iw1−Iw2及
びIw1+Iw2をそれぞれ導出する入力3と減算器5、及び
入力4と加算器6、第2処理信号の位相を90゜だけシフ
トさせる移相器7、及び0交差検出器8に関しては第3
図の実施例で説明した通りである。
この実施例は第2処理信号Iw1+Iw2を受けて中間信号K
(Iw1+Iw2)を生成する利得Kの増幅器16と、この中間
信号及び第1処理信号Iw1−Iw2を受けて第1及び第2の
複合信号 m1=(Iw1−Iw2)−K(Iw1+Iw2)、及び m2=(Iw1−Iw2)+K(Iw1+Iw2) を生成する2つの増幅器17、18をも備えている。
これらの複合信号は第2処理信号Iw1+Iw2と共に2つの
位相検出器19a及び19bへ供給される。
位相検出器19a及び19bは0交差検出器8から供給される
パイロット信号(Iw1+Iw2,90゜)によって制御され、
パイロット信号が0を横切る瞬間に出力を生成する。各
検出器の出力は、もしその入力に印加される複合信号及
び第2処理信号の絶対値項の相差が90゜より小さければ
高信号となり、それ以外では低信号となる。
例えば、位相検出器19aは、第1複合信号m1及び第2処
理信号を受けている乗算器20aと、乗算器の出力に配置
され第3図の転換器10と同様にしてパイロット信号によ
って制御される転換器10aと、サンプルホールド回路11
と同一のサンプルホールド回路11aと、サンプルホール
ド回路11aの出力信号と0とを比較するコンパレータ12a
とを備えている。位相検出器19bも同じ要素を、即ち乗
算器20bと、転換器10bと、サンプルホールド回路11b
と、コンパレータ12bとを備えている。第2の位相検出
器19bの出力は、第3図のインバータ14と同じインバー
タ14に接続されている。
導体w1だけが障害の影響を受けている場合(第2B図に示
すように)には、第2処理信号Iw1+Iw2Iと第1複合信
号m1=(Iw1−Iw2)−K(Iw1+Iw2)との絶対相差は90
゜より小さく、これは信号が同一の極性(第2図の場合
には関連ベクトルが共に右(東)を指しているから、
正)を有していることを指示し、またそれらの積が正で
あることも指示しているので、乗算器20a及びサンプル
ホールド回路11aの出力信号は正となり、コンパレータ1
2aの出力は高になる。
導体w2だけが障害によって影響を受ける場合には、第2
複合信号m2=(Iw1−Iw2)+K(Iw1+Iw2)と第2処理
信号Iw1+Iw2とは逆極性になるので、コンパレータ13b
の出力は低となり、従ってインバータ14の出力が高にな
る。
最後に、第3図の実施例のゲート15と同じ排他的NORゲ
ート15は、導体w1及びw2が異なる状態(第2A図及び第2B
図)であれば、即ち一方が健全で他方が障害を受けてい
る場合には低レベル出力信号を生成し、導体が同一の状
態(第2C図及び第2D図)である場合には高レベル出力信
号を生成する。
第5図に、本発明を実現する第3の実施例を示す。この
実施例と第3図及び第4図の実施例との差は本質的に構
造の1つにあり、以下に説明するように第5図の実施例
がスカラ処理信号を使用することに起因するものであ
る。目的に関しては、第5図の実施例が、相w上に現れ
た障害抵抗が比較的低い場合に限って機能することを除
いて、第3図及び第4図の実施例と同等である。
第6図の実施例は第5図の実施例に類似しているが、障
害抵抗が存在しさえすれば機能することが異なる。
以下に説明する第5図の実施例は、信号Iw1−Iw2及びIw
1+Iw2を並列にした第1及び第2処理信号Jw1−Jw2及び
Jw1+Jw2のような幾つかのさらなる処理信号を使用す
る。
この実施例は、以下に第1及び第2電流変化信号と称す
る特別処理信号I′w1及びI′w2をその入力に受ける。
第1電流変化信号I′w1は、第1電流信号Iw1の瞬時値
と、障害が発生していない場合に同じ時点において発生
した筈の電流信号Iw1の値との差に等しいかもしくは少
なくとも比例するものとして導出される。第2電流変化
信号I′w2も同様にして導出される。これらの電流変化
信号を使用することは当分野においては公知であり、例
えば前記合衆国特許4,366,474号に開示されている。
第5図の実施例は更に、初期参照信号Vwを90゜だけシフ
トさせることにより導出した参照信号(Vw,90゜)をも
使用する。第5図の実施例の特別な場合には、初期参照
信号Vwは、その相に障害が発生しなければ存在した筈の
位相電圧wによって与えられる。従って信号Vwは、電流
信号Iw1と同様に、障害が発生する前に監視回路RA1によ
って(もしくは、適切な場合には、もし電圧信号が導体
群1及び2に共通であれば、監視回路RA2によって)記
録された相電圧信号wから障害発生後に推定することに
よって導出される。
第5図の実施例は、積I′w1・(Vw,90゜)及びI′w2
・(Vw,90゜)をそれぞれ形成するように配列された2
つの乗算器21及び22を備えている。この実施例は更に、
アナログ積分器の形状の、もしくは第5図に示すように
ディジタル積分器の形状の2つの積分器23及び24をも備
えている。後者の場合には、各積分器23及び24は、第1
に、23aもしくは24aのようなシフトレジスタと、積I′
w1・(Vw,90゜)もしくはI′w2・(Vw,90゜)の連続す
る瞬時値を記憶する23iもしくは24iのような複数の段を
備え、第2に、関連シフトレジスタの種々の段に含まれ
る値の和を形成する23bもしくは24bのような加算器を備
えている。シフトレジスタ23a、24aの長さは、レジスタ
が初期参照信号Vwの半サイクル周期の倍数に等しい時間
間隔にわたって導出される連続瞬時積値の群を含むよう
にしてある。
加算器23b及び24bは、参照信号と第1及び第2電流変化
信号I′w1及びI′w2とのスカラ積を、参照信号(Vw,9
0゜)の半サイクル周期の倍数に等しい時間間隔にわた
って積分、もしくは離散合計した結果によってそれぞれ
表される信号Jw1及びJw2を生成する。
信号Jw1及びJw2はそれぞれこの実施例の入力3、4から
減算器5及び加算器6へに印加され、減算器5は差信号
Jw1−Jw2を、また加算器6は和信号Jw1+Jw2を生成す
る。
前述したように、“第1及び第2スカラ積信号”と称す
る信号Jw1−Jw2及びJw1+Jw2は、第3図及び第4図で説
明した第1及び第2処理信号Iw1−Iw2及びIw1+Iw2と等
価である。
しかしながら、信号Iw1及びIw2の絶対値及び位相角の瞬
時値の関数として時間と共に変化する信号Iw1−Iw2及び
Iw1+Iw2とは異なり、信号Jw1、Jw2、Jw1−Jw2及びJw1
+Jw2は信号I′w1及びI′w2の両方もしくは何れか一
方の絶対値だけの関数として時間と共に変化する。
この差は、信号I′w1及びI′w2と、周波数がI′w1及
びI′w2と同一の信号(Vw,90゜)とを乗じたスカラ積
から信号Jw1及びJw2が導出されていることに起因してい
る。
もし信号I′w1の絶対値M(I′w1)が信号Vwの絶対値
M(Vw)のように一定であれば、信号Jw1は例えば任意
の時点にM(I′w1)・M(Vw)sin(f)に等しくな
る。但し、fはI′w1とVwとの間の一定の相差である。
参照信号(Vw,90゜)を使用して電流信号Iw1及びIw2の
周波数には本質的に無関係な信号Jw1、Jw2、Jw1−Jw2及
びJw1+Jw2を生成する回路21及び23、もしくは22及び24
は、第6図を参照して後述する他の形状を取ることが可
能である。
信号Iw1及びIw2の周波数には本質的に無関係な信号Jw
1、Jw2、Jw1−Jw2及びJw1+Jw2は、監視回路RA1及びRA2
が互いに物理的に離間している場合に、即ち一方の監視
回路、例えばRA1からの電流信号を他方の監視回路、例
えばRA2へ伝送しなければならないような場合に、有利
に使用することができる。Iw1のようなベクトル型の電
流信号の代わりに型Jw1の信号を伝送することによっ
て、信号伝送がもたらす遅延によって伝送された信号の
値に導入される誤差を修正する必要を回避することがで
きる。
第1及び第2スカラ処理信号Jw1−Jw2及びJw1+Jw2を導
出する手段に加えて、第5図の実施例は、例えば信号Jw
1+Jw2を受けて中間信号K(Jw1+Jw2)を生成する利得
Kの増幅器16を備えている。この中間信号と第1スカラ
処理信号Jw1−Jw2とを受けている減算器17及び加算器18
はそれぞれ以下の第1及び第2複合信号を生成する。
m′1=(Jw1−Jw2)−K(Jw1+Jw2)、及び m′2=(Jw1−Jw2)+K(Jw1+Jw2)。
この実施例は、それぞれ第1複合信号m′1、第2スカ
ラ処理信号Jw1+Jw2、及び第2複合信号m′2を受けて
いる3つの極性検出器25、26、27を備えている。各極性
検出器は、その入力に受けた信号が正であればその出力
に高信号を生成し、その入力に受けた信号が負であれば
その出力に低信号を生成する。
排他的NORゲート28はその入力に極性検出器25及び26の
出力を受けているので、第1複合信号m1の極性と第2処
理信号Jw1+Jw2の極性とが同一である時に高出力信号を
生成し、第4図の実施例の場合と同様に、導体w2は健全
であり、導体w1は障害を起こしていることを指示する。
インバータ29は、極性検出器26の出力信号のレベルを反
転する。
排他的NORゲート30はその入力にインバータ29の出力信
号と極性検出器27の出力を受けているので、第2複合信
号m2の極性と第2処理信号Jw1+Jw2の極性とが異なって
いる時に高出力信号を生成し、第4図の実施例の場合と
同様に、導体w1は健全であるが、導体w2は障害を起こし
ていることを指示する。
ゲート28及び30に接続されている排他的NORゲート15
は、導体w1及びw2が異なる状態にある時に、即ち一方が
障害の影響を受け、他方が健全である場合に低出力信号
を生成し、導体w1及びw2が同一の状態にある時に高出力
信号を生成する。
第5図の実施例と第3図及び第4図の実施例とは、障害
の影響を受けた導体を指示するという目的に対しては機
能的に等価であるが、第5図の実施例では、相w上の障
害の抵抗が低い場合に電流変化信号I′w1及びI′w2の
和I′w1+I′w2が参照信号(Vw,90゜)と同相である
ことに着目している。
即ち、障害が発生した後のある時間長にわたって、第1
スカラ処理信号Jw1−Jw2は、電流変化信号I′w1及び
I′w2の和I′w1+I′w2が制限値に到達する正確な瞬
間に電流変化信号I′w1及びI′w2の差I′w1−I′w2
の値を有するようになる。
障害の抵抗がどのようであっても機能する第6図の実施
例は、その入力に例えば電流信号Iw1及びIw2と参照信号
Vwとを受けている。
しかしながら、信号Iw1及びIw2の代わりに、この実施例
は電流信号から(例えば電流変化信号I′w1及びI′w2
から)導出した処理信号を、もしくは信号Iw1及びIw2ま
たは信号I′w1及びI′w2等の何れかを時間的に微分す
ることによって導出した信号を受けることができる。
更に、第6図の実施例は、参照信号Vwの代わりに、代替
として前述した参照信号(Vw,90゜)、もしくは電流信
号Iw1及びIw2と同一の周期で電源ラインの端Aにおいて
入手できる他の何等かの定振幅正弦波を使用することも
できる。
この実施例は、第1に信号Jw1S及びJw1Cを、第2に信号
Jw2S及びJw2Cをそれぞれ生成する2つの回路31及び32を
備えている。
回路31だけを詳細に示してあるが、簡単に機能ブロック
で示されている回路32は回路31と同一である。
回路31は、信号Iw1を受けてそれを90゜だけシフトさせ
る移相器31aと、信号Vwを受けてそれを90゜だけシフト
させる移相器31bとを備えている。信号Iw1、Iw2、及び
移相器31a及び31bの出力信号(Iw1,90゜)及び(Vw,90
゜)は、同時に乗算器31c乃至31fに印加され、これらの
乗算器はそれぞれ積信号(Iw1,90゜)Vw、(Iw1,90゜)
(Vw,90゜)、Iw1(Vw,90゜)、及びIw1・Vwを生成す
る。
第1及び第3の2つの信号の差が減算器31gによって計
算され、減算器31gは信号 Jw1S=(Iw1,90゜)Vw−Iw1(Vw,90゜) を生成し、第2及び第4の2つの信号の和が加算器31h
によって計算され、加算器31hは信号 Jw1C=(Iw1,90゜)(Vw,90゜)+Iw1・Vw を生成する。
同様に、回路31は信号 Jw2S=(Iw2,90゜)Vw−Iw2(Vw,90゜)、 Jw2C=(Iw2,90゜)(Vw,90゜)+Iw2・Vw を生成する。
信号Iw1とVwとの間の位相角をp1、信号Iw2とVwとの間の
位相角をp2、信号Iw1の絶対値をM(Iw1)、信号Iw2の
絶対値をM(Iw2)、そして信号Vmの絶対値をM(Vm)
とすれば、 Jw1S=M(Iw1)・M(Vm)sin p1 Jw1C=M(Iw1)・M(Vm)cos p1 Jw2S=M(Iw2)・M(Vm)sin p2 Jw2C=M(Iw2)・M(Vm)cos p2 と書くことができる。
これら4つの信号Jw1S、Jw1C、Jw2S、Jw2Cが信号Iw1及
びIw2の周波数には無関係であることから、これらの信
号はスカラ処理信号である。
従って、第5図の実施例の信号Jw1もしくはJw2と同様
に、信号Jw1C及びJw1Sもしくは信号Jw2C及びJw2Sは、伝
送遅延によって誘起される誤差を修正する時間がもたら
されることなく、一方の監視回路RA1から他方の監視回
路RA2へ、もしくはその逆へ簡単に伝送することができ
る。
減算器33a及び加算器34aはそれぞれ、信号DJwS=Jw1S−
Jw2S及びSJwS=Jw1S+Jw2Sを生成する。
同様にして、減算器33b及び加算器34bはそれぞれ、信号
DJwC=Jw1C−Jw2C及びSJwC=Jw1C+Jw2Cを生成する。
ブロック35a、35bにおいてそれぞれ自乗された信号SJwS
及びSJwCは加算器36によって加算される。
信号DJwS及びSJwCは乗算器37aによって互いに乗算さ
れ、一方信号DJwC及びSJwCは乗算器37bによって互いに
乗算される。乗算器37a及び37bの出力信号DJwS・SJwS及
びDJwC・SJwCは、加算器38によって加算される。
加算器38からのDJwS・SJwS+DJwC・SJwCを表す出力信号
は除算器9へ印加され、除算器9はこの信号を、加算器
36からの(SJwS)+(SJwC)を表す出力信号によっ
て除算する。
当分野においては周知の数学的解析を適用することによ
って、除算器9は、障害が発生した後のある時間にわた
って、第3図の実施例において第2処理信号Iw1+Iw2が
ある制限値に到達する正確な瞬間に除算器9が供給する
出力に等しい出力信号を供給することが理解されよう。
第6図の実施例の除算器9の出力信号は、前述したコン
パレータ12及び13、及び論理ゲート14及び15によって、
あたかも第3図の実施例の除算器9の出力信号であるか
のように処理される。
【図面の簡単な説明】 第1図は、ツイン3相電源ラインを示す図である。 第2図は第2A図乃至第2D図からなり、本発明の方法及び
装置における電気信号のベクトル表示である。 第3図は、本発明の第1の実施例のブロック線図であ
る。 第4図は、本発明の第2の実施例のブロック線図であ
る。 第5図は、特定の応用に有用な本発明の第3の実施例の
ブロック線図である。 第6図は、第5図の実施例に関連してはいるが汎用の本
発明の第4の実施例のブロック線図である。 1、2……導体群、3、4……入力、5……減算器、6
……加算器、 7……移相器、8……0交差検出器、9……除算器、10
……転換器、 11……サンプルホールド回路、12、13……コンパレー
タ、 14……インバータ、15……排他的NORゲート、 16……増幅器、17……減算器、18……加算器、19……位
相検出器、 20……乗算器、21、22……乗算器、23、24……積分器、 23a、24a、23i、24i……シフトレジスタ、 23b、24b……加算器、25、26、27……極性検出器、 28、30……排他的NORゲート、29……インバータ、 31……31a〜hからなる回路、31a、31b……移相器、 31c〜f……乗算器、31g……減算器、31h……加算器、 32……31と同一の回路、33……減算器、34……加算器、
35……自乗器、 36……加算器、37……乗算器、38……加算器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端で相毎に並列に接続できる
    少なくとも2つの多相グループから成る電源ラインの相
    に事故が発生したとき、どちらの多相グループの導体に
    その事故が発生したかを決定する方法において、 第1及び第2のグループにそれぞれ属し、事故が発生し
    た相に関連する導体である第1及び第2の導体内を流れ
    る電流の瞬時値に比例する第1電流信号及び第2電流信
    号を電源ライン上の測定点において発生する段階と、 第1電流信号と第2電流信号との組合わせを表す処理信
    号を導出する段階と、 これらの処理信号の関数であり、そして事故が発生した
    相に関連する上記第1及び第2の導体間の非対称電流分
    布を表している非対称値を所定のしきい値レベルと比較
    する比較動作もしくはそれと同様の動作を遂行する段階
    と、 上記非対称値の絶対値が上記しきい値レベルより大きい
    ことを条件として、最小の絶対値を有する電流信号に関
    連する導体が如何に健全であるかを示す少なくとも第1
    出力信号を導出する段階と を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】上記処理信号の導出は、第1処理信号を第
    1及び第2電流信号の差の関数として導出する段階と、
    第2処理信号を第1及び第2電流信号の和の関数として
    導出する段階とからなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】上記非対称値が、第1電流信号と第2電流
    信号との差の和との間の位相角の余弦と第1電流信号と
    第2電流信号との差との積を、それらの電流信号の和の
    絶対値で除した値に比例する請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】上記非対称値の絶対値が上記所定のしきい
    値レベルより大きいことを条件として、上記非対称値が
    負であるか、もしくは正であるかに従って第1及び第2
    の導体が健全な導体もしくは障害の影響を受けている導
    体であるとして識別する第1及び第2出力信号を導出す
    る請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】もし上記非対称値の絶対値が上記しきい値
    よりも小さければ、2本の導体が共に障害の影響を受け
    ているものとして識別する第3出力信号を導出する段階
    を含む請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】測定点の下流で且つ保護境界の上流に位置
    する電源ラインの一区分の保護に当たり、ライン全長も
    しくは合計ライン長に対する上記区分の比を1から差し
    引いて求めた、上記比の1の補数によって表される第1
    の値と、ライン全長もしくは合計ラインのインピーダン
    スとラインの両端に接続されているインピーダンスとの
    和に対する保護境界の下流のインピーダンスとラインの
    一端に接続されているインピーダンスとの和の比を表す
    第2の値との比に実質的に等しくなるように上記しきい
    値の絶対値を選択する請求項1乃至5の何れかに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】上記処理信号は第1及び第2電流の時間微
    分の和と差、過渡電流の和と差、もしくは過渡電流の時
    間微分の和と差である請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】上記処理信号が第1及び第2電流信号の絶
    対値及び位相角の瞬時値の関数として時間につれて変化
    し、上記比較動作は第2処理信号がある制限値を取る時
    点に遂行される請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】少なくとも一端で相毎に並列に接続できる
    少なくとも2つの多相グループから成る電源ラインの相
    に事故が発生したとき、どちらの多相グループの導体に
    その事故が発生したかを決定する装置において、 第1及び第2のグループにそれぞれ属し、事故が発生し
    た相に関連する導体である第1導体第2導体とを流れる
    電流の瞬時値に比例する第1と第2の電流信号の組合わ
    せを表す処理信号を導出する手段と、 事故が発生した相の第1導体と第2導体との間の電流の
    分布の非対称性を上記処理信号の関数として表す非対称
    値を導出する手段と、 この非対称値をある所定のしきい値レベルと比較する比
    較動作もしくはそれと同様な動作を遂行し、この非対称
    値の絶対値が上記しきい値レベルを超えることを条件と
    して、最小の絶対値を有する電流信号に関連する導体が
    どの程度健全であるかを示す少なくとも第1出力信号を
    導出する手段と を含むことを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】処理信号を導出する手段は、第1処理信
    号を第1及び第2電流信号の差の関数として導出する手
    段と、第2処理信号を第1及び第2電流信号の和の関数
    として導出する手段とからなる請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】第1処理信号と第2処理信号とが作る位
    相角の余弦と第1処理信号との積を、第2処理信号の絶
    対値で除した値に前記の非対称値が比例する請求項10に
    記載の装置。
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