JPH0765990B2 - 溶液中のクロラミン及び遊離塩素の定量方法 - Google Patents

溶液中のクロラミン及び遊離塩素の定量方法

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JPH0765990B2
JPH0765990B2 JP3529187A JP3529187A JPH0765990B2 JP H0765990 B2 JPH0765990 B2 JP H0765990B2 JP 3529187 A JP3529187 A JP 3529187A JP 3529187 A JP3529187 A JP 3529187A JP H0765990 B2 JPH0765990 B2 JP H0765990B2
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豊明 青木
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶液中のクロラミン及び遊離塩素の定量方法
に関するものである。ここで、クロラミンとはモノクロ
ラミン及びジクロラミンの総称である。
溶液中のクロラミン及び遊離塩素の定量方法は、例えば
河川、湖沼、地下水系などから採取された水を水道水と
して供給する際、浄水場での塩素酸化処理後のクロラミ
ン及び遊離塩素のモニターとして、又は下水処理におけ
る塩素処理過程のクロラミン及び遊離塩素のモニターな
どとして利用することができる。
(従来の技術) 試料水中のクロラミン及び遊離塩素の定量方法として
は、一般に、試料水にリン酸緩衝溶液と、N,N−ジエチ
ル−p−フェニレンジアミン(DPD)とを加えて反応さ
せた後、535nmにおける吸光度測定又は還元滴定で定量
する方法(DPD法)や、DPDの代りにo−トリジンを使用
する定量方法などが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) DPD法によるクロラミン及び遊離塩素の定量値はそれぞ
れが干渉しあい、また、水中の懸濁物や着色物の干渉を
受けるため、定量値はあまり正確ではない。
本発明は水中の懸濁物や着色物の干渉が少なく、測定対
象物であるクロラミン及び遊離塩素を選択的に定量する
ことのできる方法を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明では、クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔
性の有機又は無機の高分子膜を介して2つの流路が接触
する膜分離器を使用する。膜分離器の一方の流路に遊離
塩素の分解剤を含む反応溶液Aと試料溶液との混合溶液
を流し、他方の流路にキャリヤー液を流してキャリヤー
液中へ透過したクロラミンを定量測定する第1の反応系
により試料溶液中のクロラミン量を求め、膜分離器の一
方の流路にアンモニア溶液である反応溶液Bと試料溶液
とを混合した溶液を流して試料溶液中の遊離塩素をアン
モニアと反応させてクロラミンに変え、他方の流路にキ
ャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロラミ
ンを定量測定する第2の反応系により試料溶液中のクロ
ラミン及び遊離塩素の和の量を求めるとともに、第2の
反応系の測定値と第1の反応系の測定値との差として遊
離塩素量を求める。
また、本発明では、膜分離器の一方の流路に反応溶液A
と試料溶液との混合溶液を流し、他方の流路にキャリヤ
ー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロラミンを定
量測定する第1の反応系により試料溶液中のモノクロラ
ミン及びジクロラミンの和の量を求め、膜分離器の一方
の流路に反応溶液Bと試料溶液とを混合した溶液を流し
て試料溶液中の遊離塩素をアンモニアと反応させてクロ
ラミンに変え、他方の流路にキャリヤー液を流してキャ
リヤー液中へ透過したクロラミンを定量測定する第2の
反応系により試料溶液中のモノクロラミン、ジクロラミ
ン及び遊離塩素の和の量を求め、膜分離器の一方の流路
に遊離塩素の分解剤を含みアルカリ金属水酸化物又はア
ルカリ土度類金属水酸化物によりアルカリ性とされた反
応溶液Cと試料溶液との混合溶液を流し、他方の流路に
キャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロラ
ミンを定量測定する第3の反応系により試料溶液中のモ
ノクロラミン量を求めるとともに、第2の反応系の測定
値と第1の反応系の測定値との差として遊離塩素量を求
め、第1の反応系の測定値と第3の反応系の測定値との
差としてジクロラミン量を求める。
ここで、遊離塩素の分解剤としては、例えば臭化物イオ
ン、シュウ酸イオン又は亜硝酸イオンを用いることがで
きる。
(作用) 反応溶液Aはモノクロラミン及びジクロラミンとは反応
せず、遊離塩素を分解する。この場合に試料溶液に残存
するモノクロラミンとジクロラミンはもともと試料溶液
に存在していたものである。したがって、微孔性高分子
膜を有する膜分離器で試料溶液からキャリヤー液に転移
するクロラミンの量はモノクロラミン、ジクロラミンの
和に対応している。
試料溶液Bはモノクロラミン及びジクロラミンとは反応
せず、遊離塩素と反応して遊離塩素をモノクロラミンに
する。この場合に試料溶液に残存するモノクロラミンと
ジクロラミンはもともと試料溶液に存在していたもの
と、遊離塩素が反応してできたモノクロラミンの和であ
る。したがって、微孔性高分子膜を有する膜分離器で試
料溶液からキャリヤー液に転移するクロラミンの量はモ
ノクロラミン、ジクロラミン及びに遊離塩素の和に対応
している。
反応溶液Cはモノクロラミンとは反応しないが、ジクロ
ラミンと遊離塩素とは反応する(青木ら、日本化学会第
47春季年会要旨集230ページ(1984年)参照)。この場
合に試料溶液にはもともと試料溶液に存在していたモノ
クロラミンだけが残存する。したがって、微孔性高分子
膜を有する膜分離器で試料溶液からキャリヤー液に転移
するクロラミンの量はモノクロラミンに対応している。
試料溶液と反応溶液A〜Cを個別に混合し、これらの3
種の混合溶液を微孔性高分子膜を有する膜分離器に通
し、混合溶液中に残存するクロラミンを微孔性高分子膜
の他方を流れるキャリヤー液に透過させ、その透過した
クロラミンの量を分光光度検出器や電気化学検出器など
の検出器で検出すると、反応溶液A〜Cを混合させた混
合溶液からは第7図にa〜cとして示されるように、モ
ノクロラミンとジクロラミンの和、モノクロラミン、ジ
クロラミン及び遊離塩素の和、並びにモノクロラミンの
量に対応した信号が得られる。その結果、それぞれの差
分をとることにより、モノクロラミン、ジクロラミン及
び遊離塩素を測定することができる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を表わす。
2,3は透過部であり、外側のテフロン(ポリ四フッ化エ
チレンのDu Pont社の商品名)管5,6と内側の微孔性テフ
ロン管8,9の二重管からなっている。内側の微孔性テフ
ロン管8,9としては例えばジャパン・ゴアテクス社のTB
シリーズ(気孔率70%、最大孔径3.5μm)やTAシリー
ズ(気孔率45%、最大孔径3.5μm)などを使用するこ
とができる。例えばTB001は内径1mm、外径1.8mmであ
る。微孔性テフロン管8,9の長さは感度に影響するの
で、適当な長さにして使用する。例えばその長さは50cm
である。
微孔性テフロン管8,9の内側にはポンプ15によりキャリ
ヤー液が3方バルブ16aを介して流される。キャリヤー
液中にはコウ化物イオン又は臭化物イオンを添加してお
く。
内側の微孔性テフロン管8,9は3方切換えコック36を経
て紫外分光光度計21に接続されている。紫外分光光度計
21ではキャリヤー液中へ透過したクロラミンの定量測定
をヨウ素又は臭素の吸光度の測定により行なう。
ポンプ10により試料溶液が送られ、2方バルブ11aによ
り2流路に分けられ、ポンプ13から送られた反応溶液A
と3方ジョイント18で混合されて透過部2の外側のテフ
ロン管5に、またポンプ14から送られた反応溶液Bと3
方ジョイント19で混合されて透過部3の外側のテフロン
管6にそれぞれ送られる。
透過部2において、微孔性テフロン管8を介して、外側
で試料溶液と反応溶液Aとが反応した後、残存している
クロラミンが微孔性テフロン管8の内側に透過して、内
側を流れるキャリヤー液に入り、ヨウ化物イオン又は臭
化物イオンを酸化してヨウ素又は臭素を生成させる。そ
のキャリヤー液は3分切換えコック20で紫外分光光度計
21に導かれてヨウ素が検出され、その信号が記録計に出
力される。
透過部3において、微孔性テフロン管9を介して、外側
で試料溶液と反応溶液Bとが反応した後、残存している
クロラミンが微孔性テフロン管9の内側に透過して、内
側を流れるキャリヤー液に入り、ヨウ化物イオン又は臭
化物イオンを酸化してヨウ素又は臭素を生成させる。そ
のキャリヤー液は3方切換えコック36で紫外分光光度計
21に導かれてヨウ素が検出され、その信号が記録計に出
力される。
3方切換えコック36で透過部2,3からの反応生成物を含
む溶液を一定時間毎に交互に検出器21に導いた時に得ら
れる信号は第7図にa,bとして示されるものである。そ
こで、得られたこれら2組の信号の差として遊離塩素の
量が定量でき、信号aからモノクロラミンとジクロラミ
ンの合量が定量できる。
第2図は他の実施例を表わす。
第1図の実施例と比較すると、さらに透過部1が追加さ
れている。透過部1は透過部2,3と同じ構成をしてい
る。
試料溶液はポンプ10により送られ、3方バルブ11により
3流路に分けられ、ポンプ12から送られた反応溶液Cと
3方ジョイント17で混合されて透過部1の外側のテフロ
ン管4に、ポンプ13から送られた反応溶液Aと3方ジョ
イント18で混合されて透過部2の外側のテフロン管5
に、またポンプ14から送られた反応溶液Bと3方ジョイ
ント19で混合されて透過部3の外側のテフロン管6にそ
れぞれ送られる。
キャリヤー液はポンプ15により送られ、3方バルブ16を
介して微孔性テフロン管7,8,9の内側に流される。キャ
リヤー液中には第1図の実施例と同様にヨウ化物イオン
又は臭化物イオンを添加しておく。
内側の微孔性テフロン管7,8,9は4方切換えコック20で
切り換えられた後、紫外分光光度計21へ導かれる。
本実施例において、透過部1では微孔性テフロン管7を
介して、外側で試料溶液と反応溶液Cとが反応した後、
残存しているクロラミンが微孔性テフロン管7の内側に
透過して、内側を流れるキャリヤー液に入り、ヨウ化物
イオン又は臭化物イオンを酸化してヨウ素又は臭素を生
成させる。そのキャリヤー液は4方切換えコック20で紫
外分光光度計21に導かれてヨウ素が検出され、その信号
が記録計に出力される。
透過部2,3の動作は第1図の実施例と同じであり、それ
ぞれのキャリヤー液が4方切換えコック20で切り換えら
れて紫外分光光度計21に導かれてヨウ素が検出され、そ
れぞれの信号が記録計に出力される。
4方切換えコック20で透過部1,2,3からの反応生成物を
含むキャリヤー液を一定時間毎に交互に検出器21に導い
た時に得られる信号は第7図にc,a,bとして示されるも
のである。そこで、得られたこれら3組の信号の差とし
て遊離塩素とジクロミンの量が定量でき、信号cからモ
ノクロラミンが定量できる。
検出器21は電気化学的検出器であってもよい。
また、キャリヤー液中にヨウ化物イオン又は臭化物イオ
ンの他に、ヨウ素又は臭素によって酸化されて発色する
発色剤を添加しておいてもよい。発色剤としては、従来
の方法で使用されているDPDやo−トルイジンを使用す
ることができる。この場合、検出器21として可視分光光
度計を使用することができる。
第3図は第1図の実施例において、透過部を単一のもの
30にした実施例である。
透過部30の構造は第1図の透過部2,3と同じである。
微孔性テフロン管32の内側にはポンプ15によりキャリヤ
ー液が流される。キャリヤー液中にはヨウ化物イオン又
は臭化物イオンを添加しておく。
内側の微孔性テフロン管32を出たキャリヤー液は紫外分
光光度計21へ導かれる。
試料溶液はポンプ10により外側のテフロン管31に送ら
れ、反応溶液Aと反応溶液Bはそれぞれポンプ13とポン
プ14により送られ、3方切換えコック34で切り換えられ
て3方ジョイント33で試料溶液と混合されて外側のテフ
ロン管31に送られる。
本実施例では透過部が1個ですむ。
第4図は第2図の実施例において、透過部を単一のもの
にした実施例の反応溶液導入部分を表わしている。
反応溶液C,B,Aはそれぞれポンプ12,13,14により送ら
れ、4方切換えコック35で切り換えられてた後、第3図
と同様に3方ジョイント33で試料溶液と混合されて外側
のテフロン管31に送られる。
第5図はさらに他の実施例における透過部38を示す。
複数の微孔性ホロファイバ39が束ねられ、それらのホロ
ファイバ39の内側を試料溶液と反応溶液(A〜Cのいず
れか)の混合溶液が流れ、外側をキャリヤー液が流れ
る。この場合、ホロファイバ39の内側にキャリヤー液を
流し、外側に混合溶液を流してもよい。微孔性ホロファ
イバ39の材質としてはテフロンや酢酸セルロースが好ま
しい。
第6図はさらに他の実施例における透過部40を表わす。
上室と下室の境に微孔性高分子膜41が板状に挟まってい
る。試料溶液と反応溶液(A〜Cのいずれか)の混合溶
液を上室に導き、下室にキャリヤー液を流す。この場
合、上、下室が逆であってもよい。
下表にはモノクロラミン(3.5ppm)、ジクロラミン(3.
5ppm)、遊離塩素(3.5pmm)のいずれか1つを試料溶液
として流し、50mMの反応溶液A又は50mMの反応溶液Bと
の反応後に得られた信号(記録計のピーク高さ)を示し
ている。
この結果から、反応溶液Aでは遊離塩素のみが反応し、
分解することがわかる。また、反応溶液Bと遊離塩素と
の反応で信号が得られ、反応溶液Aの差から遊離塩素の
定量が可能である。
第8図はキャリヤー液に種々の濃度のヨウ化物イオンを
流し、試料溶液としてジクロラミン(7.0ppm)とモノク
ロラミン(7.0ppm)をそれぞれ含む溶液を流した場合に
得られた信号の変化を示している。信号は濃度の増加と
ともに増大し、8mM以上の濃度のヨウ化物イオンを含む
溶液をキャリヤー液として用いれば一定の高い感度の信
号が得られることがわかる。
第9図は検出器として電気分析検出器の一種であるアン
ペロメトリー検出器を用いた場合に得られた遊離塩素濃
度と信号との間の検量関係を示している。設定電位とし
ては金電極に−0.05V(対AgCl/Ag極)の電位を負荷して
いる。0.7〜2.8ppm遊離塩素濃度の間に良好な直線関係
があり、本検出器も充分に本定量法の検出器として使用
可能である。
第10図は検出器として紫外検出器を用いて、ジクロラミ
ン、モノクロラミン及び遊離塩素の種々の濃度における
信号を示したものであり、各検量線は良好な直線性を示
している。
検出器としては、以上に例示の他に、例えば蛍光分析器
や化学発光分析器などを用いることができる。蛍光分析
器を用いるときはキャリヤー液にニコチンアミド溶液を
添加し、化学発光分析器を用いるときはキャリヤー液に
ルミノール溶液を添加すればよい。
(発明の効果) 本発明では試料溶液を反応溶液A,Bと反応させ、反応後
のクロラミンを微孔性高分子膜を透過させることによ
り、試料溶液中のモノクロラミンとジクロラミンの合
量、及び遊離塩素が溶液中の種々の共存物質の干渉を受
けることなく選択的に連続して分別定量することができ
る。
また、本発明では試料溶液を反応溶液A,B,Cと反応さ
せ、反応後のクロラミンを微孔性高分子膜を透過させる
ことにより、試料溶液中のモノクロラミン、ジクロラミ
ン及び遊離塩素が溶液中の種々の共存物質の干渉を受け
ることなく選択的に連続して分別定量することができ
る。
第10図にもとづいてS/N=3を定量下限とすれば、本発
明の方法によって溶液中のモノクロラミン0.03ppm、ジ
クロラミン0.02ppm、遊離塩素0.03ppm以上を選択的に定
量できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はそれぞれ本発明の実施例の示す概
略断面図、第4図はさらに他の実施例における試料導入
部を示す概略断面図、第5図はさらに他の実施例おける
透過部を示す概略断面図、第6図はさらに他の実施例お
ける透過部を示す概略斜視図、第7図は実測チャート図
の一例を示す図、第8図は信号に及ぼすキャリヤー液中
のヨウ化物濃度の影響を示す図、第9図はアンペロメト
リー検出器を用いた場合の検量関係を示す図、第10図は
紫外検出器を用いた場合のジクロラミン、モノクロラミ
ン及び遊離塩素の濃度と信号の関係を示す図である。 1,2,3,30,38,40……透過部、7,8,9,32,39……微孔性テ
フロン管、41……微孔性テフロン膜、4,5,6,31……テフ
ロン管、21……紫外分光光度計。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔
    性の有機又は無機の高分子膜を介して2つの流路が接触
    する膜分離器の一方の流路に遊離塩素の分解剤を含む反
    応溶液Aと試料溶液との混合溶液を流し、他方の流路に
    キャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロラ
    ミンを定量測定する第1の反応系により試料溶液中のク
    ロラミン量を求め、 クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔性の有機又は
    無機の高分子膜を介して2つの流路が接触する膜分離器
    の一方の流路にアンモニア溶液である反応溶液Bと試料
    溶液とを混合した溶液を流して試料溶液中の遊離塩素を
    アンモニアと反応させてクロラミンに変え、他方の流路
    にキャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロ
    ラミンを定量測定する第2の反応系により試料溶液中の
    クロラミン及び遊離塩素の和の量を求めるとともに、 第2の反応系の測定値と第1の反応系の測定値との差と
    して遊離塩素量を求める定量方法。
  2. 【請求項2】クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔
    性の有機又は無機の高分子膜を介して2つの流路が接触
    する膜分離器を2個設け、それぞれの膜分離器に試料溶
    液とキャリヤー液を流すとともに、一方の膜分離器の試
    料溶液には反応溶液Aを混合し、他方の膜分離器の試料
    溶液には反応溶液Bを混合する特許請求の範囲第1項に
    記載の定量方法。
  3. 【請求項3】膜分離器を1個設け、その膜分離器の一方
    の流路に試料溶液、他方の流路にキャリヤー液を流すと
    ともに、試料溶液には反応溶液Aと反応溶液Bを一定時
    間ごとに切り換えて混合する特許請求の範囲第1項に記
    載の定量方法。
  4. 【請求項4】キャリヤー液中にはクロラミンと反応する
    物質を添加し、キャリヤー液中へ透過したクロラミンの
    定量測定を前記物質の反応生成物の測定により行なう特
    許請求の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の定量方
    法。
  5. 【請求項5】クロラミンと反応する前記物質がヨウ化物
    イオン又は臭化物イオンである特許請求の範囲第4項に
    記載の定量方法。
  6. 【請求項6】キャリヤー液中にはヨウ化物イオン又は臭
    化物イオンの他にヨウ素又は臭素によって酸化されて発
    色する発色剤を添加し、キャリヤー液中へ透過したクロ
    ラミンの定量測定をその発色剤の光吸収の測定により行
    なう特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の
    定量方法。
  7. 【請求項7】クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔
    性の有機又は無機の高分子膜を介して2つの流路が接触
    する膜分離器の一方の流路に遊離塩素の分解剤を含む反
    応溶液Aと試料溶液との混合溶液を流し、他方の流路に
    キャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロラ
    ミンを定量測定する第1の反応系により試料溶液中のモ
    ノクロラミン及びジクロラミンの和の量を求め、 クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔性の有機又は
    無機の高分子膜を介して2つの流路が接触する膜分離器
    の一方の流路にアンモニア溶液である反応溶液Bと試料
    溶液とを混合した溶液を流して試料溶液中の遊離塩素を
    アンモニアと反応させてクロラミンに変え、他方の流路
    にキャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透過したクロ
    ラミンを定量測定する第2の反応系により試料溶液中の
    モノクロラミン、ジクロラミン及び遊離塩素の和の量を
    求め、 クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔性の有機又は
    無機の高分子膜を介して2つの流路が接触する膜分離器
    の一方の流路に遊離塩素の分解剤を含みアルカリ金属水
    酸化物又はアルカリ土度類金属水酸化物によりアルカリ
    性とされた反応溶液Cと試料溶液との混合溶液を流し、
    他方の流路にキャリヤー液を流してキャリヤー液中へ透
    過したクロラミンを定量測定する第3の反応系により試
    料溶液中のモノクロラミン量を求めるとともに、 第2の反応系の測定値と第1の反応系の測定値との差と
    して遊離塩素量を求め、第1の反応系の測定値と第3の
    反応系の測定値との差としてジクロラミン量を求める定
    量方法。
  8. 【請求項8】クロラミン及び遊離塩素と反応しない微孔
    性の有機又は無機の高分子膜を介して2つの流路が接触
    する膜分離器を3個設け、それぞれの膜分離器に試料溶
    液とキャリヤー液を流すとともに、第1の膜分離器の試
    料溶液には反応溶液Aを混合し、第2の膜分離器の試料
    溶液には反応溶液Bを混合し、第3の膜分離器の試料溶
    液には反応溶液Cを混合する特許請求の範囲第7項に記
    載の定量方法。
  9. 【請求項9】膜分離器を1個設け、その膜分離器の一方
    の流路に試料溶液、他方の流路にキャリヤー液を流すと
    ともに、試料溶液には反応溶液A、反応溶液B及び反応
    溶液Cを一定時間ごとに切り換えて混合する特許請求の
    範囲第7項に記載の定量方法。
  10. 【請求項10】キャリヤー液中にはクロラミンと反応す
    る物質を添加し、キャリヤー液中へ透過したクロラミン
    の定量測定を前記物質の反応生成物の測定により行なう
    特許請求の範囲第7項、第8項又は第9項に記載の定量
    方法。
  11. 【請求項11】前記物質がヨウ化物イオン又は臭化物イ
    オンである特許請求の範囲第10項に記載の定量方法。
  12. 【請求項12】キャリヤー液中にはヨウ化物イオン又は
    臭化物イオンの他にヨウ素又は臭素によって酸化されて
    発色する発色剤を添加し、キャリヤー液中へ透過したク
    ロラミンの定量測定をその発色剤の光吸収の測定により
    行なう特許請求の範囲第7項、第8項又は第9項に記載
    の定量方法。
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