JPH0765658B2 - 荒地用車両の差動装置係止操作装置 - Google Patents

荒地用車両の差動装置係止操作装置

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JPH0765658B2
JPH0765658B2 JP60016491A JP1649185A JPH0765658B2 JP H0765658 B2 JPH0765658 B2 JP H0765658B2 JP 60016491 A JP60016491 A JP 60016491A JP 1649185 A JP1649185 A JP 1649185A JP H0765658 B2 JPH0765658 B2 JP H0765658B2
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ring gear
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博充 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は3個又は4個の低圧タイヤを装着し、それら
の間に騎乗形の座席を設けた荒地走行用の小型車両に関
するもので、特にそれらの車両が装備するロック機構付
き差動装置に関するものである。
(従来の技術、解決すべき問題点) 従来、3個又は4個の低圧タイヤを装着した荒地走行用
車両は公知に属するが、それは乗員の体重を旋回方向へ
移動させ、体重によって内側車輪をへこませ、外側車輪
を膨らませることによって内外輪の直径の比を変化させ
て旋回するため、通常は差動装置を設けていない。他
方、旋回性をよくするために差動装置を設けたものも一
部に存在するが、駆動輪が泥土でスリップすると走行で
きなくなる不具合があった。
また、差動装置の有する斯る不具合を解消する技術とし
て、差動装置にその機能を停止させる係止機構、いわゆ
るロック機構を設けたものがある。このロック機構とし
ては、車軸に摺動自在にスプライン嵌合されて、噛合爪
を介してリングギヤと係脱するよう構成されたものが知
られている(例えば特開昭59−20730号公報)。
一方、差動装置付き荒地走行用車両は、差動装置を収納
するケースが路面上の突起物と接触し易くなる。この対
策として差動装置で最も外径の大きいリングギヤをでき
るだけ小さくし、かつこのリングギヤの左右に配置され
る構成部材が駆動車輪の方に延びる長さを短くすると、
ケースも小型化して突起物と接触し難くなる。
しかし、公知例のものは一般の差動装置のように、支軸
に遊嵌した2枚の傘歯車と、これと噛合い左右の車軸の
内端部にスプライン嵌合された2枚の傘歯車とからなる
差動ギヤケースがリングギヤのギヤ内径側に配置される
から、リングギヤは差動ギヤケースに阻まれてあまり小
さく形成することはできない。
また、ロック機構は噛合爪を使用するので衝撃荷重は避
けることができないから、使用されるスプラインは強度
上、スプライン長を長くする必要がある。しかも、車軸
上を移動子が摺動するから、ロック機構には移動子を移
動させるためのスペースが必要になる。その上、公知例
の差動装置は差動ギヤケースの端部にロック機構が設け
られているから、リングギヤからロック機構の端部まで
の距離が短くなり、差動装置を収納するケースが大きく
なって路上の突起物と接触し易いものとなっている。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもの
である。
(発明の目的、概要) 本発明に係る荒地走行用車両のロック機構付き差動装置
は、低圧タイヤを装着した荒地走行用車両の、2個の車
輪を駆動する車軸の中間に設けられるロック機構付き作
動装置において、この差動装置の入力部となるリングギ
ヤのギヤ背面側に、支軸に遊嵌した2枚の傘歯車と、こ
れと噛合い左右の車軸の内端部にスプライン嵌合した2
枚の傘歯車とからなる差動ギヤケースを設け、かつこの
リングギヤのギヤ内径側に、左右の車軸の一方に摺動自
在にスプライン嵌合されるとともに噛合爪を介して前記
リングギヤを係脱するよう構成されたロック機構を設
け、このロック機構に伝導部材を介して連結される作動
ハンドルを、車両のバー形操向ハンドルの一端に設けた
エンジン出力操作子と同じ側の車体側方に配置したもの
である。
(実施例) この発明を図示の実施例によって説明すると、図中、1
は荒地走行用の4輪車であり低圧タイヤを装着した4個
の車輪2a,2bを有し、車体後部に設けた左右一対の車輪
2が車軸3によって接続された駆動輪2aとなっている。
4は車軸3の中間に設けられた差動装置である。2個の
駆動車輪2aの間には騎乗形の座席5が設けられ、その座
席5の前方下側にエンジン6が搭載されている。
6aはエンジン5と差動装置4とを連結するプロペラ軸で
ある。7は2個の操向車輪2bを左右に転向操作するため
の操向ハンドルであり、その右手側にはエンジン4の出
力を調節するアクセルグリップ7aが設けられている。8
は車体の左右に取付けられた乗員の足を飲せるステッ
プ、9は変速ペダル、10は後述する差動装置4のロック
機構25を操作する作動ハンドルであり、アクセルグリッ
プ7aの側においてエンジン6のケースに設けた枢軸に揺
動自在に係止されている。
差動装置4は第3図で示すように、左右車輪の車軸管15
の間に挾持されたケース16に収容されている。前記プロ
ペラ軸6aの端部に設けられたハイポイド形の小傘歯車17
と玉軸受18および針軸受19により支持されたリングギヤ
20とが噛み合っており、リングギヤ20のギヤ背面側には
差動ギヤケース21がボルトによって固定され、差動ギヤ
ケース21は従来公知のように、支軸22に遊嵌した2枚の
傘歯車23と左右の車軸3にスプライン嵌合した2枚の傘
歯車24とからなっており、従来のものと略同様に機能す
る。
差動装置4のロック機構25は、リングギヤ20の他側、す
なわちリングギヤ20のギヤ内径側にボルト止めされた噛
合い形の第1クラッチ部材26と、車軸3の一方に回転不
能に支持され、その第1クラッチ部材26に対して進退
し、係脱可能に設けられた第2クラッチ部材27とを含
む。すなわち、第2クラッチ部材27は車軸3の一方にス
プライン嵌合された支持筒28上に摺動のみ自在にスプラ
イン嵌合されており、ストッパ35により前進端を規制さ
れると共に、背後のばね29によりストッパ35へ向けて弾
発されている。
支持筒28は前記作動ハンドル10によって、前進位置と後
退位置とに移動される。すなわち、支持筒28はシフタ30
に係合しており、伝導部材たる可撓ワイヤ31、アーム32
によって進退するロッド33を介して、進退する。34は公
知の節度機構であり、シフタ30を前進位置と後退位置と
に、一旦係止するものである。このようにロック機構25
が噛合爪を設けた第1クラッチ部材26と第2クラッチ部
材27とで構成され、差動ギヤケース21とリングギヤ20に
つき対称位置に配されているから、ケースの外形が太く
なるのを防止し、また、クラッチ自体や伝導部材などを
収容する空間を生み出すことも出来て、ケース外側の空
間が有効に利用できる。
この実施例によれば、差動機構のロックを解除して走行
するには、乗員がアクセルグリップ7aから手を離し、下
方の作動ハンドル10を後方へ倒すことによって行われ
る。この操作によりアーム32は第3図中で、時計方向へ
回動しロッド33が支持筒28を伴って左方へ移動するか
ら、第2クラッチ部材27はストッパ35によって、鎖線で
示し後方位置へ引き戻されて第1クラッチ部材26との噛
合いを解除される。かくて差動装置4が機能するように
なる。
車両が泥濘地を走行するときには、差動装置4の機能を
停止させる。すなわち、差動ハンドル10を前方へ倒す
と、アーム32は反時計方向へ回動しロッド33が支持筒28
を伴って右方へ移動する。このとき、第2クラッチ部材
27は車軸上にスプライン嵌合された支持筒28上に摺動の
み自在に嵌合し、ストッパ35によってその前進端が規制
され、背後のばね29によりストッパ35に向けて弾発され
ているので、支持筒28と共に右方へ移動する。そして、
第1クラッチ部材26と第2クラッチ部材27とはその位相
が合致していなくとも、ロッド33は節度機構34によって
前進位置に係止され、その後位相が合致したときに両ク
ラッチ部材26,27は噛合う。従って、車両の走行中又は
停車中に関係なく作動ハンドル10を前方に倒してさえお
けば、差動装置はロックされるから、このように噛合爪
を使用した単純な機構にもかかわらず操作が簡単にな
り、車両の操縦が容易となる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明に係る荒地走行用車両のロッ
ク付き差動装置は、差動装置の入力部となるリングギヤ
のギヤ背面側に、支軸に遊嵌した2枚の傘歯車と、これ
と噛合い左右の車軸の内端部にスプライン嵌合した2枚
の傘歯車とからなる差動ギヤケースを設けたから、リン
グギヤは差動ギヤケースに阻まれることなく、できるだ
け径を小さくすることが可能になる。
さらに、リングギヤのギヤ内径側に、左右の車軸の一方
に摺動自在にスプライン嵌合されるとともに噛合爪を介
して前記リングギヤと係脱するよう構成されたロック機
構を設けたから、リングギヤに対して差動ギヤケースと
ロック機構とが左右に振り分けられ、リングギヤのギヤ
内径側の空間をロック機構用収納スペースの一部として
利用することができるから、ロック機構における車軸に
スプライン嵌合される部分のスプライン長を長くし、か
つロック機構の移動子の摺動スペースを確保しても、リ
ングギヤから車輪の方に延びる長さを短くすることがで
きる。
したがって、差動装置を収納するケースが小型化され、
路面上の突起物と接触し難くなる。しかも、ロック機構
のスプライン長を長くできるので、これの耐久性を高め
ることができる。
加えて、ロック機構に伝導部材を介して連結される作動
ハンドルを、車両のバー形操向ハンドルの一端に設けた
エンジン出力操作子と同じ側の車体側方に配置したた
め、作動ハンドル操作するとき、必ずエンジン出力操作
子が不操作となってエンジン出力が低下し、ロック機構
の作動を容易にするとともに、大きな衝撃が加えられる
ことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すものであり、第1図は
荒地走行用4輪車の側面図、第2図はその平面図、第3
図はその要部である差動装置の断面図である。 3……車軸、4……差動装置 7a……アクセルグリップ 10……作動ハンドル、20……リングギヤ 25……ロック機構 26……第1クラッチ部材 27……第2クラッチ部材 28……支持筒、29……ばね 31……可撓ワイヤ、30……シフタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低圧タイヤを装着した荒地走行用車両の、
    2個の車輪を駆動する車軸の中間に設けられるロック機
    構付き作動装置において、この差動装置の入力部となる
    リングギヤのギヤ背面側に、支軸に遊嵌した2枚の傘歯
    車と、これと噛合い左右の車軸の内端部にスプライン嵌
    合した2枚の傘歯車とからなる差動ギヤケースを設け、
    かつこのリングギヤのギヤ内径側に、左右の車軸の一方
    に摺動自在にスプライン嵌合されるとともに噛合爪を介
    して前記リングギヤと係脱するよう構成されたロック機
    構を設け、このロック機構に伝導部材を介して連結され
    る作動ハンドルを、車両のバー形操向ハンドルの一端に
    設けたエンジン出力操作子と同じ側の車体側方に配置し
    たことを特徴とする荒地走行用車両のロック機構付き差
    動装置。
  2. 【請求項2】車体側方に配置された差動装置の作動ハン
    ドルは、エンジン自体に回動自在に枢支されている特許
    請求の範囲第1項記載の荒地走行用車両のロック機構付
    き差動装置。
  3. 【請求項3】作動ハンドルと差動装置とを連結する伝導
    部材は可撓ワイヤである特許請求の範囲第1項記載の荒
    地走行用車両のロック機構付き差動装置。
JP60016491A 1985-02-01 1985-02-01 荒地用車両の差動装置係止操作装置 Expired - Fee Related JPH0765658B2 (ja)

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