JPH0765619A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】(1) 外部からの振動等によってランプがランプ
軸に対して上下左右に振れ回るのを抑制する。(2) ラン
プ軸方向の振動に対しても充分な緩衝力を持ち、ランプ
ネック部におけるランプの破損や、ソケットの破損を防
止する。(3) 配光性能には悪影響を及ぼさず振動を抑制
する。 【構成】光源筒内部に取り付けられた副反射面を有する
副反射鏡２のランプ挿通部に、副反射鏡と略同心円上に
形成したクッション３を備える。ソケットは、弾性のカ
ラー８を備えた取付捩子により底部弾性体７を介して光
源筒内部底面に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ランプやソケットを弾
性的に支持する支持機構を有する照明器具に関するもの
で、特に耐振動性のある照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来技術とその課題】従来この種の照明器具として
は、図３及び図４に示したように主反射面２１ａを有す
る主反射鏡２１より、複数のバネ２２によりランプ２４
と中心軸を一にするように支持リング２３を配設せし
め、ランプ２４を保持するソケット２５を取り付けた光
源筒２６により前記支持リング２３にランプ２４の先端
部を挿入した後、光源筒２６を主反射鏡２１の取付部２
１ｂに固定することでランプ２４を常にランプ軸のソケ
ット方向に押し付けるようにしたものがあった。

【０００３】この例によれば、外部からの振動等によっ
てランプ２４がランプ軸に対して上下左右に振れ回るの
をある程度抑制することができるので、ランプ２４が破
損しにくくなる。

【０００４】しかしながら図３及び図４の例では、ソケ
ット２５そのものは弾性的に保持されていないため、ラ
ンプ２４のランプ軸方向の振動に対しては何等効力を持
たないばかりか、ランプ２４が上下左右に振れ回ろうと
した場合にソケット２５が追従することができず、ラン
プ２４のネック部２４ａにおけるランプ２４の破損や、
ソケット２５の破損が発生している。

【０００５】また支持リング２３は、複数のバネ２２を
介して主反射面２１ａを有する主反射鏡２１上に取り付
けられているため、配光性能に少なからず影響を及ぼ
す。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、光源筒内部に
取り付けられた副反射面を有する副反射鏡のランプ挿通
部に、前記副反射鏡と略同心円上に形成したクッション
材を備えることでランプ支持機構とし、かつ、ランプを
保持するソケットは底部弾性体及び弾性カラーによるソ
ケット保持機構を介して取付面に弾性的に取り付けたこ
とを特徴とする。

【０００７】

【作用】光源筒内部に取り付けられた副反射面を有する
副反射鏡のランプ挿通部に、前記副反射鏡と略同心円上
に形成し、ランプを弾性的に支持するクッションを備え
ることでランプ支持機構としたため、ランプはソケット
とクッションにより両持ち状態に支持されることにな
る。そのため、外部からの振動等によってランプがラン
プ軸に対して上下左右に振れ回るのをある程度抑制する
ことができる。

【０００８】さらに、ソケットそのものもクッションリ
ング及び弾性カラーによるソケット保持機構により弾性
的に保持されているので、ランプ軸方向の振動に対して
も充分な緩衝力を持ち、かつ、ランプが上下左右に振れ
回ろうとした場合にもソケットがこの動きに追従するこ
とが可能なため、ランプネック部におけるランプの破損
や、ソケットの破損を防止することができる。

【０００９】またランプ支持機構は、副反射鏡のランプ
挿通部に設けてあるため、配光性能には全く影響を及ぼ
さない。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明の実施の一例を示した側断面図、図
２は本発明の光源筒部分の拡大部分側断面図である。

【００１１】光源筒５の内部には、副反射面２ａおよ
び、ランプ挿通部２ｂを有する副反射鏡２が固定され、
副反射鏡２のランプ挿通部２ｂにはランプ挿通部２ｂと
略同心円上に形成されたクッション材３が取り付けられ
ている。

【００１２】さらに、光源筒５の内部には、底部弾性体
としてのクッションリング７及び弾性カラー８を介して
ソケット６が取付鋲子９により固定されている。

【００１３】このような構成によれば、ランプ４はソケ
ット６とクッション材３により両持ち状態に支持される
ことになるため、外部からの振動等によってランプ４が
ランプ軸に対して上下左右に振れ回ろうとした場合に
も、クッション材３の弾性力によりランプ４を破損する
ことなく振れをある程度抑制することができる。

【００１４】さらに、ソケット６もクッションリング７
及び弾性カラー８により弾性的に保持されているので、
ランプ４のランプ軸方向の振動に対しても充分な緩衝力
を持たせることが可能であるとともに、ランプ４が上下
左右に振れ回ろうとした場合にもソケット６がこの動き
に追従することが可能なため、ランプ４のネック部４ａ
におけるランプ４の破損や、ソケット６の破損を防止す
ることができる。

【００１５】このような作用によって、外部からの振動
等によってランプ４がランプ軸に対して上下左右に振れ
回ろうとした場合にも、振れをある程度抑制しつつ、ソ
ケットが追従することができ、また、ランプ４のランプ
軸方向の振動に対しても充分な緩衝力を持たせることが
できるため、ランプ４のネック部４ａにおけるランプの
破損やソケット６の破損を防止することが可能となる。

【００１６】また、ランプ支持機構は、配光性能には何
等影響を与えることのない、副反射鏡のランプ挿通部に
設けてあるため、配光性能には全く影響を及ぼさない。
更にランプ支持機構は、従来のものより構成が単純であ
るので、組み立ても容易である。

【００１７】上記実施例において、ソケット保持機構の
底部弾性体としてリング状のクッションリングを用いた
が、底部弾性体の形状はこれに限られず、シート状，筒
状，ブロック状等でも良い。また、副反射鏡のランプ挿
通部に取り付けられたクッション材は、環状のものを用
いても良いし、複数のクッション材を略同心円上の複数
箇所に配しても良い。

【００１８】なお、従来例として説明したランプの支持
機構に、本発明のソケット支持機構のみを付加した場
合、または、ランプの支持機構のみを本発明の構成にし
た場合でも、従来例より性能は向上する。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ランプは
ソケットとクッションにより両持ち状態に支持されるこ
とになり、外部からの振動等によってランプがランプ軸
に対して上下左右に振れ回るのをある程度抑制すること
ができる。さらに、ランプ軸方向の振動に対しても充分
な緩衝力を持ち、かつ、ランプが上下左右に振れ回ろう
とした場合にもソケットがこの動きに追従することが可
能なため、ランプネック部におけるランプの破損や、ソ
ケットの破損を防止することができる。

【００２０】しかも、本発明のランプの支持機構は、配
光性能には何等影響を与えることのない、副反射鏡のラ
ンプ挿通部に設けてあるので、配光性能には全く影響を
及ぼさない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一例を示す側断面図。

【図２】本発明の光源筒部分の拡大部分側断面図。

【図３】従来例を示す側断面図。

【図４】従来例を示す正面図。

【符号の説明】

１ 主反射鏡 １ａ 主反射鏡１内部の主反射面 ２ 副反射鏡 ２ａ 副反射鏡２内部の副反射面 ２ｂ 副反射鏡２のランプ挿通部 ３ クッション材 ４ ランプ ４ａ ランプのネック部 ５ 光源筒 ６ ソケット ７ 底部弾性体（クッションリング） ８ 弾性カラー ９ 取付鋲子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ランプを支持するためのランプ支持機構
   と、ソケットを光源筒に取り付けるためのソケット保持
   機構とを有する照明器具であって、 前記ランプ支持機構は光源筒内部に取り付けられた副反
   射面を有する副反射鏡のランプ挿通部に、前記副反射鏡
   と略同心円上にクッション材を備えたものであり、 前記ソケット保持機構は、弾性のカラーを備えた取付捩
   子によりソケットを底部弾性体を介して光源筒内部底面
   に取り付けるものであることを特徴とする照明器具。
2. 【請求項２】請求項１記載のランプ支持機構または、ソ
   ケット保持機構のいずれか一方のみを備えたことを特徴
   とする照明器具。