JPH076520Y2 - 熱膨張係数測定装置 - Google Patents

熱膨張係数測定装置

Info

Publication number
JPH076520Y2
JPH076520Y2 JP338889U JP338889U JPH076520Y2 JP H076520 Y2 JPH076520 Y2 JP H076520Y2 JP 338889 U JP338889 U JP 338889U JP 338889 U JP338889 U JP 338889U JP H076520 Y2 JPH076520 Y2 JP H076520Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
holding force
thermal expansion
measurement sample
expansion coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP338889U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0295843U (ja
Inventor
聡 ▲槇▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP338889U priority Critical patent/JPH076520Y2/ja
Publication of JPH0295843U publication Critical patent/JPH0295843U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH076520Y2 publication Critical patent/JPH076520Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は熱膨張係数測定装置、特にガラスなどの変位
量の大きな物質に用いられる熱膨張係数測定装置であ
る。
(従来の技術) 従来における熱膨張係数測定装置の一例として、第3図
に示するような構造のものが知られている。
この従来の熱膨張係数測定装置1は、固定部2と、この
固定部2との間で標準試料Aおよび測定試料Wをそれぞ
れ保持する一対の可動部3(3a,3b)と、両可動部3(3
a,3b)間に配設されて、両者の相対的な移動量を検出す
る差動トランス4と、前記各可動部に連設されて、これ
らの可動部3(3a,3b)から前記各試料A・Wへ与えら
れる保持力の調整をなす保持力調整手段5(5a,5b)
と、前記各試料A・Wを加熱するヒータHとを備え、前
記各保持力調整手段5a,5bは支点S回りに回動自在に配
設されたてこ6(6a,6b)と、このてこ6(6a,6b)の一
端部に設けられたバランスウエイト7(7a,7b)と、こ
のバランスウエイト7(7a,7b)の近傍に設けられた微
調整用のバランスウエイト8(8a,8b)とからなり、こ
のてこ6(6a,6b)の他端部に前記各可動部3(3a,3b)
が係合させられている。
そして、この熱膨張係数測定装置1は固定部2と各可動
部3(3a,3b)との間に、それぞれ標準試料Aおよび測
定試料Wを保持させるとともに、各バランスウエイト7
(7a,7b)、8(8a,8b)により、可動部3(3a,3b)か
ら各試料A・Wへ作用する保持力がほぼ零となるように
調整し、次いで、ヒータHにより各試料A・Wを加熱
し、この加熱によつて生じる両試料A・W間の伸び量の
差を、これらを保持する可動部3(3a,3b)間の相対移
動量として前記差動トランス4により電気的に検出し、
このデータと標準試料Aの特性とにより、前記測定試料
Wの熱膨張係数を算出するようにしている。
(考案が解決しようとする問題) 上記の熱膨張係数測定装置1においては、各試料A・W
に与える保持力調整の手段として天秤構造をとつている
ことから、特に測定試料Wの変位量が大きい場合、てこ
6の回動量が大きくなつて測定試料Wへ設定された保持
力が変化することになり、また、可動部3(3a,3b)が
傾斜して保持力の作用線と測定試料Wの伸び方向とがず
れてしまうことが想定される。
したがつて、伸び量の大きな測定試料Wへの適用、ある
いは、軟化点以降の粘性領域における測定が制限され
る。
さらに、固定部2と支点Sとの距離がほぼ一義的に設定
されており、かつ、前記保持力設定のためにてこ6を水
平状態としなければならないことから、前記固定部2と
可動部3(3a,3b)との間の距離もおのずと規制されて
しまう。
このため、測定試料Wの形状は制限され、長尺な試料へ
の適用は困難となる。
特に、精度を要求される測定においては、前記諸条件の
変化を厳しく管理しなければならないため、標準試料A
ならびに測定試料Wの形状を定形に合わせて作成しなけ
ればならず測定に用する作業が煩雑化する。
このように、従来の技術においては種々の不具合があ
り、その対策が望まれている。
本考案は、以上のような問題を解決しようとするもので
ある。
(問題を解決するための手段) この考案に係る熱膨張測定装置は、測定試料の上端部を
支持する固定部、および前記測定試料の下端部を支持す
るとともに、測定試料の熱変形に伴つて移動させられる
可動部を備えた試料保持手段と、前記可動部に連設させ
てその移動量を検出する移動量検出手段と前記可動部を
介して測定試料へ保持力を与える保持力調整手段とから
なり、前記保持力調整手段は液槽と、この液槽内に空洞
の容積を増減し得るフロートとを備えていることを特徴
とする。
(作用) 本考案の熱膨張係数測定装置は、測定試料に与える保持
力の調整を、フロート内部の空洞の容積を変えることに
より増減する浮力によつて発生させられる上向きの外力
を、可動部の重量、測定試料の重量からなる下向きの外
力とバランスをとることによつて行うものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図,第2図に基づき説明
する。
第1図は、本実施例に係わる熱膨張係数測定装置を示
し、装置本体Bに固定された固定部11、およびこの固定
部11との間で測定試料Wを保持し、かつ、この測定試料
Wの伸縮量に応じ、その伸縮方向に移させられる可動部
12とからなる試料保持手段10と、前記可動部12に連設さ
れてその移動量を検出する移動量検出手段9と、前記可
動部12から前期測定試料Wへ加えられる保持力調整手段
15とからなつている。前記保持力調整手段15は、前記装
置本体Bに固定された液槽13と、この液槽13内の液中に
投入されて、その浮力により前記可動部12に測定試料W
を押圧する方向の外力を調整出来るフロート14とから構
成されている。
次いでこれらの詳細について説明すれば、前記固定部11
は、本体Bに垂直方向に沿つて固定された案内管16と、
この上方に固定され、測定試料の一端を保持する支持板
17によつて構成されている。前記案内管16内には、可動
部12を構成し上下の移動が出来、測定試料の他端部を保
持する支持棒18がある。
そして、この支持棒18の下方には、空間部を形成する枠
体19が取り付けられている。
また、差動トランスのフイールド20は本体Bへ固定され
ている。
したがつて、固定部11と可動部12とに相対的な移動が生
じた場合、コア21とフイールド20との相対移動が同時に
行われるようになつている。
保持力調整手段15を構成する液槽13は、前期枠体19によ
つて形成された空間内に適宜な間隔を形成した状態で配
設され、その上方が開口しているとともに、内部に水あ
るいはシリコンオイル等の液体Lが貯留されている。
フロート14は、前記支持棒18と同軸となるように突設さ
れた連結棒27に取り付けられた円盤28から降られた3本
の連結棒22に取り付けられており、前記液体L中に没入
された状態において生じる浮力により、支持棒18をその
長さ方向へ押し上げるようになつている。
そして、このフロート14は支持棒18、枠体19、コア21、
および測定試料Wの全重量を押し上げ、測定試料Wに対
して負荷が0.5〜1.5gの値になるように設定する必要が
ある。その設定方法は、第2図の保持力調整ねじ23を回
すことにより円盤24を上下させ空間25の容積を変化させ
る。その空間25内の気圧を一定に保つため、ねじ23は管
状であり、空気の出入りを可能にしている。このよう
に、ねじ23を回すことにより空間25の容積は増減しフロ
ート14全体の浮力を変化させることにより、測定試料に
対する負荷の値の設定を行う。
このように構成された本実施例の熱膨張係数測定装置に
よれば、測定試料Wなどを押し上げるために必要な浮力
の調節がフロート14に設けられた空間25の容積の増減に
より行うことが出来るため、バランスウエイトなどを使
用する必要がなくなる。
また、ねじ23を回すだけで良いことから浮力の調節が容
易に行われる。
次いで、熱膨張係数を測定する際の手順について説明す
れば以下の通りである。
支持棒18、枠体19、差動トランスのコア21等の重量をフ
ロート14によつて発生している浮力とバランスさせ、試
料保持手段10の保持力を零とする。
次に標準試料Aを装着した後に空間25の容積を漸次減ら
すことにより、標準試料Aに0.5〜1.5gの負荷を与え
る。
この状態においてヒータHを駆動して標準試料Aを加熱
すると標準試料Aの熱膨張によつて支持棒18、枠体19、
フロート14が押し下げられるとともに、コア21も押し下
げられてフイールド20との相対移動が起こり、標準試料
Aの熱膨張量が電気的に検出される。このような操作を
加熱温度を順次変化させながら行うことにより、標準試
料Aの温度と熱膨張量との関係が得られ、これをもと
に、熱膨張測定装置の機械特性が得られる。
次に、標準試料Aと代えて測定試料Wを同様の手順で測
定する。そして、この測定結果に対し、標準試料Aに対
する測定操作から得られた熱膨張測定装置の機械特性に
基づく補正を加味した演算により、測定試料Wの熱膨張
係数が算出される。
このような測定に際し、試料A(W)の伸縮方向と、与
えられる保持力の作用方向が一直線になることから、可
動部12の移動量や移動位置に拘わりなく、試料A(W)
に、一定した保持力が一定した方向から与えられる。
したがつて、可動部12の移動量が大きく取れることとな
り、長尺物等、不定形な試料であつても測定が可能とな
る。
また、大きな変位量が生じた場合においても、可動部12
の許容移動量が大きいことなどから広い変位量の範囲で
の測定が可能となる。
さらに不定形の試料でよいから試料の加工が不要とな
る。
なお、前記実施例において示した各構成部材の形状等は
一例であつて設計要求等に基づき種々変更可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、試料に対する保持
力調整手段として、装着本体に固定された液槽とこの液
槽内に没入されている、容積の増減により浮力を調節出
来るフロートを用いたことにより、バランスウエイトな
どを使わずに容易に保持力を調等することが出来る。
また、このことにより可動部の移動位置に拘わらず試料
へ与える保持力の大きさや作用方向などの諸条件を一定
に保持することが出来、この結果、変位量の大きな試料
等の測定を可能にする。しかも同様な理由から不定形な
試料や長尺な試料の測定も可能となることから試料の加
工が不要とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す概略図、第2図はフ
ロートの構造を説明する拡大説明図、第3図は従来の一
構造例を示す概略図である。 10……試料保持手段、11……固定部、12……可動部、13
……液槽、14……フロート、15……保持力調整手段、16
……案内管、17……支持板、18……支持棒、19……枠
体、20……フイールド、21……コア、22……連結棒、23
……保持力調整ねじ、24……保持力調整盤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定試料の上端部を支持する固定部、およ
    び前記測定試料の下端部を支持するとともに、測定試料
    の熱変形に伴つて移動させられる可動部を備えた試料保
    持手段と、前記可動部に連設させてその移動量を検出す
    る移動量検出手段と、前記可動部を介して測定試料へ保
    持力を与える保持力調整手段とからなり、前記保持力調
    整手段は、液槽と、この液槽内に空洞の容積を増減し得
    るフロートとを備えていることを特徴とする熱膨張係数
    測定装置。
JP338889U 1989-01-13 1989-01-13 熱膨張係数測定装置 Expired - Lifetime JPH076520Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP338889U JPH076520Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 熱膨張係数測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP338889U JPH076520Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 熱膨張係数測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0295843U JPH0295843U (ja) 1990-07-31
JPH076520Y2 true JPH076520Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31204981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP338889U Expired - Lifetime JPH076520Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 熱膨張係数測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH076520Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0295843U (ja) 1990-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3273026B2 (ja) 表面追従型測定機
US3324714A (en) Flexure stiffness testing machine for ultra-thin sheets
CA1282259C (en) Extensometer
JPS6318914Y2 (ja)
JPH076520Y2 (ja) 熱膨張係数測定装置
JP2006078384A (ja) 荷重可変型強度試験機
US6119511A (en) Method and apparatus to measure surface tension by inverted vertical pull
JPH01180440A (ja) 熱膨張係数測定装置
CN108519402A (zh) 激光法测量超薄玻璃再热线收缩率的装置和方法
US4168631A (en) Amplifier mounting construction for a pressure gauge
JPH0518689Y2 (ja)
US4343192A (en) Flow rate measuring instrument
Schneider A novel method for measuring the surface tension of free standing smectic films
US4521119A (en) Constant load dilatometers
JPH0240547A (ja) 熱膨脹係数測定装置
JPH03269352A (ja) 長尺状試料の熱膨張係数測定方法およびその装置
JP2954674B2 (ja) 高温粘性測定装置
CN219641463U (zh) 基于连通器等体积放大法测量金属丝杨氏模量的装置
JP3518657B2 (ja) 板状ガラスの応力拡大係数の測定方法およびその装置
JP2006003185A (ja) ゴム、プラスチック等の硬度測定装置および方法
JPH07198573A (ja) 微小硬度計及びその類似装置
CN221125130U (zh) 一种温控器双金属片检测设备
JPH01274033A (ja) 熱機械分析方法
SU1636767A1 (ru) Установка дл испытани огнеупоров на ползучесть при изгибе
JP2562561B2 (ja) 光ファイバー用多孔質母材の製造装置