JPH0765189B2 - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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JPH0765189B2
JPH0765189B2 JP2326384A JP32638490A JPH0765189B2 JP H0765189 B2 JPH0765189 B2 JP H0765189B2 JP 2326384 A JP2326384 A JP 2326384A JP 32638490 A JP32638490 A JP 32638490A JP H0765189 B2 JPH0765189 B2 JP H0765189B2
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JP
Japan
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steel sheet
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galvanized steel
welding
coating
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寛司 中村
賢二 三木
裕彦 堺
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車等の用いる表面処理鋼板に係り、さらに
詳しくは自動車用車体に広く使用することができる溶接
性にすぐれた合金化亜鉛めっき鋼板に関する。
(従来の技術) 合金化亜鉛めっき鋼板は、一般に溶融亜鉛めっき、又
は、電気亜鉛めっきを施した鋼板に合金化熱処理を施
し、めっき層中に鋼板素地から鉄を拡散させることによ
り製造される。このようにして製造された合金化亜鉛め
っき鋼板は、塗装後の耐蝕性及び塗膜密着性が比較的す
ぐれていることから、自動車々体等に広く使用されてい
る。
しかし、このめっき層のスポット溶接性における連続打
点性は充分ではなく、通電々流密度の低下を招く問題が
あり、自動車用鋼板として要求される全ての性能を満足
し得るものとは言えないのである。
(発明が解決しようとする課題) 上述する如き従来のこの種鋼板が有する問題点に着目し
て、本発明者等によって鋭意研究が成された結果、本発
明を完成するに至ったものであって、耐蝕性及び塗膜密
着性に対し万全であることはともより、スポット溶接性
により優れた特性を発揮し得る合金化亜鉛めっき鋼板を
提供することを発明の主要な目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明に係る合金化亜鉛めっ
き鋼板は次にような構成としている。
即ち、請求項1に記載の合金化亜鉛めっき鋼板は、Fe:6
〜20wt%を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物から
なる合金化亜鉛めっき層を有する合金化亜鉛めっき鋼板
であって、該合金化亜鉛めっき層の表面に、アルカリ金
属の珪酸塩及びコロイド状二酸化珪素を含む混合体を塗
布乾燥して成る厚さ0.2〜5g/m2の皮膜を設けたことを特
徴とする合金化亜鉛めっき鋼板である。
請求項2に記載の合金化亜鉛めっき鋼板は、前記混合体
がカップリング剤を含有する請求項1に記載の合金化亜
鉛めっき鋼板である。
(作 用) 一般に亜鉛めっきと加熱処理とを施した合金化亜鉛めっ
き鋼板のスポット溶接性は次の2点が原因で悪くなって
いる。
(イ)スポット溶接用電極と亜鉛とが反応し易く、非常
に脆い金属間化合物が電極表面に形成されて、電極が消
耗し易くなる。
(ロ)低融点である亜鉛が母材の鉄板よりも先に溶融
し、溶着が起こるために通点領域を拡げることから、通
電々流密度が逆に低下する。
上記2つの原因のうち、(ロ)項についてはアルカリ金
属硅酸塩及びコロイド状二酸化硅素を含む混合体を塗布
乾燥して成る厚さ0.2〜5g/m2の皮膜を合金化亜鉛めっき
層の表面に設けることによりめっき表面の凹凸部内に含
浸して存在させ得るので、スポット溶接時に発熱が起こ
っても、含浸した硅素化合物が抵抗体として作用し通電
領域を固定化するために通電々流密度の低下を抑える役
目をし、スポット溶接性を改善することができる。
一方、(イ)項についても、前記皮膜が存在することに
よって、電極と亜鉛と直接的な反応を回避させることが
できる。
このとき、上記皮膜の厚さを0.2〜5g/m2としているの
は、0.2g/m2未満では、スポット溶接時の通電領域を固
定する塗布の効果が得られず、5g/m2超ではスポット溶
接時の通電性を疎外するのでスポット溶接ができないか
らである。
また、合金化亜鉛めっき層のFe含有量を6〜20wt%とし
ているのは、6wt%未満では合金化処理のムラが出やす
く、表面外観及び塗装密着性が悪くなり、20wt%超では
パウダリング性が著しく劣化するからである。
なお、皮膜のアルカリ金属硅酸塩としては、硅酸ナトリ
ウム、硅酸カリウム及び硅酸リチウム等を挙げることが
できる。
また、アルカリ金属硅酸塩とコロイド状二酸化硅素の比
率は、3〜10の範囲が良好である。その比率が10以上で
あると造膜性が劣化し、4未満では吸湿性が著しくて、
安定な皮膜を得ることが難しい。このアルカリ金属硅酸
塩と二酸化硅素とは混合物質してもよく、シランカップ
リング剤により複合物質としてもよい。
シランカップリング剤を含むと、シランカップリング剤
は金属、無機化合物の双方に親和性が優れているので、
合金化亜鉛めっき層の該めっき層上の皮膜との密着性を
より優れたもにし得る。
(実施例) 本発明実施例について、比較例と対比しつつ以下説明す
る。
通常の溶融亜鉛めっき法により、厚さ0.8mmの鋼板に付
着量45g/m2の亜鉛めっきを施した後、温度600℃で合金
化熱処理を行い、めっき層中に鋼板素地から鉄を拡散さ
せ、鉄濃度10.5wt%に制御した合金化溶融亜鉛めっき鋼
板素地を作製した。
この鋼板の上に硅酸ナトリウムとコロイダルシリカ及び
カップリング剤から成る日本ルツボ社製SN−82処理液を
塗布した後、炉温90℃で1分間焼付けて、付着量:0.8g/
m2の無機皮膜を有する鋼板(実施例1)を作製した。
又、合金化溶融亜鉛めっき鋼板素地については前記実施
例1と同じて、その上にコロイダルシリカ(日産化学社
製)からなる処理液を塗布した後、炉温90℃で1分間焼
付け、付着量:1.1g/m2の無機皮膜を有する鋼板(実施例
2)を作製した。
一方、実施例1と同要領によって付着量60g/m2の亜鉛め
っきを施した後、同じく600℃の合金化熱処理を行い、
鉄濃度9wt%の合金化溶融亜鉛めっき鋼板素地を作製
し、その上に日本ルツボ社製SN−82処理液を塗布し、炉
温90℃で1分間焼付けて、付着量:1.5g/m2の無機皮膜を
有する鋼板(実施例3)を作製した。
それ等各実施例について以下説明する試験を行い、実施
例1又は2と同条件の合金化溶融亜鉛めっき鋼板素地か
らなる(即ち、無機皮膜を有さない比較例1、及び、実
施例3と同条件の合金化溶融亜鉛めっき鋼板素地からな
る(無機皮膜を有さない)比較例2との間の性能比較を
実施した。
(a) 適正溶接電流範囲評価試験 試験を行う各例の合金の化溶融亜鉛めっき鋼板同士を、
第1図及び第2図に示す如く、2段重ねして組み合わせ
て、スポット溶接し、適正溶接電流範囲を調べた。即
ち、下記溶接条件(*1)で溶接し、4.5t1/2(板厚:0.
8mmの場合は約4mm)以上のナゲットを形成する最小溶接
電流値から、電極チップか鋼板に溶着する電流値までの
電流範囲を求め、これを適正溶接電流範囲として評価し
た。尚、第1図は実施例1〜3に係り、第2図は比較例
1〜2に係るものである。これらの図において、(1)
は母材鋼板、(2)は合金化亜鉛めっき層、(3)は無
機皮膜、(4)はスポット溶接電極を示すものである。
*1:溶接条件 電極チップ:1%Cr−Cu(RWMAクラス2),5mmCF型 溶接時間:12サイクル(60Hz) 溶接電流:種々変化させた。
加圧力:200kgf (b) 連続スポット溶接性試験 (a)の場合と同様の鋼板の組合せを用いて連続スポッ
ト溶接を行い、連続打点数の調査をした。このときの溶
接条件は次の通りである。
電極チップ:1%Cr−Cu(RWMAクラス2),5mmCF型 溶接時間:12サイクル(60Hz) 溶接電流:適正溶接電流範囲の中間値 加圧力:200kgf 溶接速度:1打点/2秒 ナゲット径測定:溶接した後、サンプルを捩り破断
し得られたナゲット径をノギスにて測定した。
サンプリング:サンプリング瀕度は200打点毎とし
た。
以上の試験結果について第1表にまとめて示した通り、
適正溶接電流範囲評価試験では、本発明に係る鋼板は比
較例に比較して溶接可能な下限電流値が、僅かに(0.5
〜1.0KA程度)低下した。
又、連続スポット溶接性試験については、110〜125%と
著しい向上が認められた。
(発明の効果) 本発明は以上述べた構成を有し作用を成すものであっ
て、無機皮膜を合金化亜鉛めっき層の表面に設けたこと
によって、スポット溶接用電極と亜鉛との反応を抑え得
て電極の消耗を少なくすることが可能であり、また、適
正溶接電流を低減し得、且つ、通電電流密度の低下を抑
えるので、スポット溶接性を改善することができ、この
ように優 れたスポット溶接性が得られるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、実施例に係る合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板同士を2段重ねしてスポット溶接試験をする状況
の概要を示す一部破断側面図であって、第1図は実施例
1〜3に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板同士の場合、第
2図は比較例1〜2に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板同
士の場合のものである。 (1)……母材鋼板、(2)……合金化亜鉛めっき層 (3)……無機皮膜、(4)……スポット溶接電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe:6〜20wt%を含有し、残部がZnおよび不
    可避的不純物からなる合金化亜鉛めっき層を有する合金
    化亜鉛めっき鋼板であって、該合金化亜鉛めっき層の表
    面に、アルカリ金属の珪酸塩及びコロイド状二酸化珪素
    を含む混合体を塗布乾燥して成る厚さ0.2〜5g/m2の皮膜
    を設けたことを特徴とする合金化亜鉛めっき鋼板。
  2. 【請求項2】前記混合体がカップリング剤を含有する請
    求項1に記載の合金化亜鉛めっき鋼板。
JP2326384A 1990-11-27 1990-11-27 合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Expired - Lifetime JPH0765189B2 (ja)

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