JPH076477U - 折 戸 - Google Patents

折 戸

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JPH076477U
JPH076477U JP4095293U JP4095293U JPH076477U JP H076477 U JPH076477 U JP H076477U JP 4095293 U JP4095293 U JP 4095293U JP 4095293 U JP4095293 U JP 4095293U JP H076477 U JPH076477 U JP H076477U
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昭男 諸角
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、扉体の各連結縦框と閉塞部材
との擦れを確実に防止することができる折戸を提供する
ことを目的とする。 【構成】 連結縦框24,24同士を突き合わせた状態
で、第1の扉体3aと第2の扉体3bとを折曲げ自在に
連結する折戸1の連結構造であって、各連結縦框24の
一方の突合せ端部に設けた折曲げ軸41dと、両連結縦
框24,24の突合せ端部間に配設され、両連結縦框2
4,24の他方の突合せ端部間の折り開かれた部分を閉
塞する閉塞部材31と、各連結縦框24の突合せ端部内
に嵌合したスペーサ10とを備え、スペーサ10は、一
方の側壁24eに当接すると共に、他方の側壁24fに
当接し、かつ他方の側壁24eの突合せ端部の近傍まで
延びている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、浴室などに設けられ、一対の扉体を中央部で折曲げ自在に 連結した折戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の折戸として、例えば実公平3−56626号公報に記載のもの が知られている。この折戸は、浴室などに用いられるもので、一対の扉体を並べ るように突き合わせた閉扉位置と、両扉を相互に重なるように折り畳んだ開扉位 置との間で、開閉自在に構成されている。両扉体の框は、押出し型材で構成され ており、その各連結縦框は、連結金具が内設できるように、突合せ端が開放され ている。連結金具は、両縦框を相互に折り曲げ自在に連結する連結部材と、連結 部材を覆うようにこれに取り付けられた閉塞部材とで構成されている。連結部材 の両端部と、各連結縦框の折曲げ軸側の突合せ端部とは、回動自在に係合してお り、両連結縦框は、この連結部材の両端部を支点に折れ曲がるようになっている 。一方、閉塞部材は、各連結縦框の開放側の突合せ端部の移動軌跡に沿う円弧面 を有し、閉塞位置における連結縦框の開放側の突合せ端部間に生ずる間隙を内側 から閉塞できるようになっている。
【0003】 また、各連結縦框の開放側の突合せ端部には、閉塞部材の円弧面に摺接するモ ヘアが取り付けられている。このモヘアは、連結縦框の製造上の歪みによる連結 縦框と閉塞部材の円弧面とが直接、擦れ合うのを防止すると共に、両扉体を折り 曲げたときに(折戸を開閉したときに)、閉塞部材に一定の抵抗を加え、閉塞部 材が一方の扉体側に片寄って連れ廻りするのを防止して、折戸の円滑な開閉を可 能にするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような、従来の折戸の連結構造では、連結縦框の突合せ端部にモヘアを設 けるようにしているため、各連結縦框にモヘアを取り付けるための溝部を形成す る必要があると共に、組付け工数が増加し、コスト高になる問題があった。しか も、モヘアは、経時的に変形し易く、かつ擦り減るので、閉塞部材と連結縦框の 突合せ端部との擦れ合って、閉塞部材の円弧面が傷つくのを確実に防止できない 不具合があった。
【0005】 本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、扉体の 各連結縦框と閉塞部材との擦れを確実に防止することができる折戸の連結構造を 提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本考案は、連結縦框同士を突き合わせた状態で、第1の 扉体と第2の扉体とを折曲げ自在に連結する折戸の連結構造であって、各連結縦 框の一方の突合せ端部に設けた折曲げ軸と、両連結縦框の突合せ端部間に配設さ れ、両連結縦框の他方の突合せ端部間の折り開かれた部分を閉塞する閉塞部材と 、各連結縦框の突合せ端部内に嵌合したスペーサとを備え、スペーサは、一方の 側壁に当接すると共に、他方の側壁に当接し、かつ他方の側壁の突合せ端部の近 傍まで延びていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
各連結縦框の突合せ端部内の上下方向の任意の位置に嵌合したスペーサが、折 曲げ軸を有する一方の側壁に当接すると共に、開放側の側壁に当接し、かつ開放 側の側壁の突合せ端部の近傍まで延びていることにより、各連結縦框は、このス ペーサにより内部から形状を保持される。このため、製造上のばらつきに基づく 連結縦框の歪みなどは、このスペーサにより矯正することができ、各連結縦框と 閉塞部材との擦れを確実に防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本考案の一実施例に係る折戸の連結構造を浴室の 中折戸に適用した場合について説明する。図1の正面図、図2の横断面図および 図3の縦断面図に示すように、この折戸1は、枠体2に左扉体(第1の扉体)3 aおよび右扉体(第2の扉体)3bを組み込んで構成され、左扉体3aと右扉体 3bとは、連結金具(図2参照)4を介して、突き合わせた状態で折曲げ自在に 連結されている。枠体2は、押出し型材(アルミニウム製)で構成された上枠2 a、下枠2bおよび両側枠2c,2cを、枠組みして成り、浴室の開口部に取り 付けられている。上枠2aの下面および下枠2bの上面には、それぞれ長手方向 に延びるガイドレール(図2参照)2d,2dが形成され、また、上枠2aの左 端部および下枠2bの左端部には、左扉体3aを回動自在に支持する一対の軸( 図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0009】 一方、左右の各扉体3a,3bは、上框21および下框22に、縦框23およ び連結縦框24とを框組みすると共に、上框21と下框22との間に横桟25を 組み込み、これに上下のパネル体5,5を嵌め込んで構成されている。上框21 、下框22、縦框23および連結縦框24は、パネル体5の取付溝26を形成し た押出し型材(アルミニウム製)で構成され、横桟25は、室内外(この場合、 室内Aが「浴室」、室外Bが「脱衣室」)A,Bの両側に、それぞれ引手部27 ,28を形成した押出し型材(アルミニウム製)で構成されている(図2および 図3参照)。左扉体3aは、縦框23の部分で、上記枠体2の一対の軸に回動自 在に支持され、この軸を中心に室内A側にほぼ90°回動されるようになってい る。また、右扉体3bの右端部の上下両端には、一対の摺動子(図3参照)6, 6がそれぞれ回動自在に取り付けられ、両摺動子6,6は、それぞれ枠体2に形 成された上下のガイドレール2d,2dに摺動自在に係合されている。
【0010】 これにより、折戸1は、左扉体3aと右扉体3bとが枠体2の幅いっぱいに横 に並んだ閉扉位置と、左扉体3aに右扉体3bを重ねるように折り畳んだ開扉位 置との間で、開閉される。すなわち、閉扉位置から右扉体3bの横桟25の引手 部27を斜め手前に引くことにより、右扉体3bの摺動子6,6がガイドレール 2d,2dに案内されて左側に移動すると共に、左扉体3aと右扉体3bとが両 連結縦框24,24の部分で折れ曲がって、左扉体3aに右扉体3bが重なるよ うに折り畳まれる。
【0011】 図2および図3に示すように、各框21,22,23,24および横桟25の 見付け方向の内側には、それぞれパネル体5の取付溝26が形成されており、パ ネル体5は室外B側から装着したビード7により、片ビード形式で取付溝26に 固定されている。各パネル体5は、光が乱反射して透過するような樹脂またはガ ラスなどで構成されている。横桟25には、図3に示すように、上下両端部に取 付溝26,26が形成されると共に、中間上部に室外B用の引手部27が、中間 下部に室内A用の引手部28がそれぞれ形成されている。また、室外B用の引手 部27と背合わせに、タオル掛け取付用の取付部29が形成されており、この取 付部29にオプションでタオル掛け8がセットできるようになっている。
【0012】 図2および図4に示すように、左右の両扉体3a,3bの各連結縦框24は、 突合せ端が開放されており、この部分に連結金具4が取り付けられている。連結 金具4は、両連結縦框24,24の突合せ端部間に内設された閉塞部材31と、 後述する一対の折曲げ軸41d,41dを有して、閉塞部材31の上下両端に固 定される小口カバー32とで構成されている。閉塞部材31は、長手方向が連結 縦框24とほぼ同一の長さであって、横断面が中間部のビスホール31aを挟む ように左右対称形の略半ドーナツ形に形成された押出し型材で構成されている。 閉塞部材31の室内A側の外周面31bは、連結縦框24の室内A側の突合せ端 部の移動軌跡に沿う円弧面となっており、閉塞位置における連結縦框24の室内 A側の突合せ端部間に生ずる間隙を、連結縦框24の内側から閉塞できるように なっている。また、閉塞部材31の内周面31cは、連結縦框24の室外B側の 端部と折曲げ軸41dとが収容されるスペースとなっている。
【0013】 小口カバー32は、図5に示すように、樹脂等で構成されたカバー本体41に 、ステンレス等で構成された芯材42を嵌め合わせて構成されている。カバー本 体41は、閉塞部材31の小口形状に合致させて略半円形に形成され、上面に芯 材42が嵌め合わされる凹溝41aが形成されている。小口カバー32の下面に は、閉塞部材31の中空部内に嵌合する嵌合部41bと、室外B側の中間部に形 成した振止め突起41cと、振止め突起41cを挟んでその両側に突設した筒状 の一対の折曲げ軸41d,41dとで、一体に形成されている。一方、芯材42 には、下面に上記の各折曲げ軸41dに嵌合される一対の軸ピン43,43が固 着され、カバー本体41の凹溝41aにビス止めされることにより、各折曲げ軸 41dの剛性を保持できるようになっている。
【0014】 このように構成された小口カバー32は、上下から閉塞部材31を挟み込むよ うにしてこれにビス止めされる。すなわち、各小口カバー32の嵌合部41bが 、閉塞部材31の中空部に嵌合され、折曲げ軸41dが、両連結縦框24,24 の室外B側の端部に形成した後述する軸受け孔24aに挿入され、この状態で閉 塞部材31のビスホール31aにねじ込んだビスにより、小口カバー32は閉塞 部材31に装着される。この状態では、小口カバー32により、両折曲げ軸41 d,41dを介して両連結縦框24,24が連結されると共に、小口カバー32 により、閉塞部材31が支持されている。また、小口カバー32の振止め突起4 1cは、両連結縦框24,24の軸受け孔24a,24a間に位置し、折戸1の 開閉時に、軸受け孔24a,24a同士が干渉するのを防止する。
【0015】 図4に示すように、各連結縦框24の室外B側の端部には、上記折曲げ軸41 dが挿入される軸受け孔24aが形成されている。軸受け孔24aは、一部が開 放されており、その両開放縁部が室内A側に向かって長短延設されている。この 長い方の延設部24bは、閉塞部材31の内周面31c近傍まで延びており、折 戸1の開閉時に、閉塞部材31が室外B側にぶれるのを防止している。また、短 い方の延設部24cは、この延設部24cに向かって延びる閉塞部材31の突片 31dに、折戸1の開閉時に接触し、閉塞部材31が左右両扉体3a,3bのい ずれかと連れ廻りしてしまうのを防止している。
【0016】 一方、各連結縦框24の突合せ端部内には、上下の中間位置(1箇所)に、或 いは上、中および下位置(3箇所)にスペーサ10が取り付けられている。スペ ーサ10は、樹脂などでブロック状に形成され、連結縦框24の突合せ端部内に 対向して突設したストッパ24d,24dにより、突合せ端部内に抜止め状態で 内設されている。この状態でスペーサ10は、室内A側が室内A側の突合せ端部 壁面24eに当接すると共に、室外B側が室外B側の突合せ端部壁面24fに当 接し、かつ突合せ側が室内A側の突合せ端部壁面24eの突合せ端部の近傍まで 、閉塞部材31の外周面31bに沿って延びている。
【0017】 このような構造によれば、折戸1を、図4(a)に示す閉扉位置から図4(b )に示す開扉位置に開放操作させると、連結金具4が中立位置を保持したまま、 左右の両扉体3a,3bが折曲げ軸を中心に重なるように折れ曲がる。この際、 両連結縦框24,24間の間隙には、連結金具24の閉塞部材31が内側から臨 み、この部分に大きな隙間が生じないようになっている。一方、図4(b)の開 扉位置から図4(a)の閉扉位置に閉塞操作させると、連結金具4が中立位置を 保持したまま、左右の両扉体3a,3bが折曲げ軸を中心に折り開かれる。この 場合、各連結縦框24の突合せ端部に装着したスペーサ10が、各連結縦框24 の形状を内側から保持するようになっているので、連結縦框24の製造上の歪み などが矯正され、各連結縦框24の突合せ側の端部と、閉塞部材31の外周面と が干渉することがなく、連結縦框24と閉塞部材31との擦り合い、すなわち閉 塞部材31の外周面に傷が生ずるのを確実に防止することができる。
【0018】 なお、本実施例では、浴室用の中折戸について説明したが、他の折戸に適用で きることは、いうまでもない。また、スペーサを、ブロック状に形成するように しているが、棒状に長く形成してもよい。さらに、スペーサを、断面略「I」型 の樹脂などで構成するようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案の折戸によれば、各連結縦框の突合せ端部にスペーサを装 着して、その形状を保持できるようになっているので、連結縦框に製造上の歪み などが生じていても、各連結縦框の突合せ端と、閉塞部材とが干渉することがな く、連結縦框と閉塞部材との擦れを確実に防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る折戸の正面図である。
【図2】実施例の折戸の拡大横断面図である。
【図3】実施例の折戸の拡大縦断面図である。
【図4】実施例の折戸の連結部廻りの拡大横断面図であ
る。
【図5】実施例の折戸の連結金具の構造図である。
【符号の説明】
1 折戸 3a 左扉体 3b 右扉体 4 連結金具 24 連結縦框 24e 突合せ端部壁面 24f 突合せ端部壁面 31 閉塞部材 32 小口カバー 41 カバー本体 41d 折曲げ軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結縦框(24,24)同士を突き合わ
    せた状態で、第1の扉体(3a)と第2の扉体(3b)
    とを折曲げ自在に連結した折戸であって、前記各連結縦
    框(24)の一方の突合せ端部に設けた折曲げ軸(41
    d)と、前記両連結縦框(24,24)の突合せ端部間
    に配設され、当該両連結縦框(24,24)の他方の突
    合せ端部間の折り開かれた部分を閉塞する閉塞部材(3
    1)と、前記各連結縦框(24)の突合せ端部内に嵌合
    したスペーサ(10)とを備え、前記スペーサ(10)
    は、一方の側壁(24e)に当接すると共に、他方の側
    壁(24f)に当接し、かつ他方の側壁(24e)の突
    合せ端部の近傍まで延びていることを特徴とする折戸。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820757U (ja) * 1981-07-31 1983-02-08 株式会社クボタ ベルト式変速装置
JPS617516A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 住友ベークライト株式会社 文字・記号付キ−トツプ

Patent Citations (2)

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JPS617516A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 住友ベークライト株式会社 文字・記号付キ−トツプ

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JP2595652Y2 (ja) 1999-05-31

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