JPH0764583A - テキスト読み上げ方法および装置 - Google Patents

テキスト読み上げ方法および装置

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JPH0764583A
JPH0764583A JP5212691A JP21269193A JPH0764583A JP H0764583 A JPH0764583 A JP H0764583A JP 5212691 A JP5212691 A JP 5212691A JP 21269193 A JP21269193 A JP 21269193A JP H0764583 A JPH0764583 A JP H0764583A
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voice
speech
synthesis
sentence
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JP5212691A
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Inventor
Osamu Kaseno
修 加瀬野
Yoshiyuki Hara
義幸 原
Tsuneo Nitta
恒雄 新田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テキスト読み上げ時のリアルタイム性の確保
と、他のタスクへの悪影響の軽減が図れるようにする。 【構成】メールシステム1中に未だ音声データの作成さ
れていない新しいメールが存在する場合、制御部8によ
り、音声合成処理以外のタスクへの影響の少ない状態
(例えば、CPU使用率が低い状態、或いは音声合成処
理用タスクの実行順位を下げた状態など)で、文音声変
換部3を起動して、メールシステム1からテキスト入力
部2により取り出される当該メールのテキスト部を対象
とする文音声変換を事前に行なわせて、その結果生成さ
れる音声データを記憶部4に格納しておき、ユーザから
制御部8に対して、そのテキストの読み上げが要求され
場合には、記憶部4に格納されている対応する音声デー
タを取り出して音声出力部6に送り、スピーカ7から音
声出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子メールなどの通信
システムの送信側から送られたテキストを受信側で受け
取り、その受け取ったテキストを音声の規則合成により
合成音で読み上げるテキスト読み上げ方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、漢字仮名混じりの文を解析し、そ
の文が示す音声情報を規則合成法により音声合成して出
力する音声合成装置が種々開発されている。そして、こ
の種の音声合成装置は、銀行業務における電話紹介サー
ビスや、新聞校閲システム、文書読み上げ装置等として
幅広く利用され始めている。
【0003】この種の規則合成法を採用した音声合成装
置は、基本的には人間が発声した音声を予めある単位、
例えばCV(子音、母音)、CVC(子音、母音、子
音)、VCV(母音、子音、母音)、VC(母音、子
音)毎にLSP(線スペクトル対)分析やケプストラム
分析等の手法を用いて分析して求められる音韻情報を音
声素片ファイルに登録しておき、この音声素片ファイル
を参照して合成パラメータ(音韻パラメータと韻律パラ
メータ)を生成し、これらの合成パラメータをもとにし
て音源の生成と合成フィルタリング処理を行なうことに
より合成音声を生成するものである。
【0004】従来、このような音声合成装置は、リアル
タイムに処理するために専用のハードウェアを必要とし
ている。この音声合成装置のシステム構成には大きく分
けて次の2種がある。
【0005】第1の構成は、パーソナルコンピュータ
(PC)などのホスト計算機が漢字仮名混じり文を韻律
情報と音韻系列に変換し(言語処理)、専用のハードウ
ェアで合成パラメータの生成、音源の生成、合成フィル
タリング、D/A(ディジタル/アナログ)変換を行な
うものである。これに対して第2の構成は、漢字仮名混
じり文から音声を生成するまでの全ての処理を専用のハ
ードウェアで行なうものである。いずれの構成における
専用ハードウェアも、積和演算が高速なDSP(ディジ
タル・シグナル・プロセッサ)と呼ばれるLSIあるい
は合成LSIと汎用のMPU(マイクロプロセッサユニ
ット)で構成されるのが殆どである。
【0006】一方、パーソナルコンピュータ(PC)や
エンジニアリング・ワーク・ステーション(EWS)に
おいても、処理能力が高まったことと、標準でD/A変
換器、アナログ出力部およびスピーカを搭載したこと
で、上記の処理をリアルタイムにソフトウェア処理だけ
で行なえるようになりつつある。また、近時、EWSだ
けでなくPCにも、マルチタスク可能なOS(オペレー
ティングシステム)が採用され始めてきている。
【0007】しかしながら、このようなOSはリアルタ
イム性が保証されていないものが殆どである。つまり、
音声合成以外の処理タスクが少ない場合は問題ないが、
タスクが多くなると、リアルタイムに音声合成されない
ことが少なくない。そのため、発声単語の途中で無音区
間が挿入され、非常に聞きづらい音声となっていた。こ
れは、音声合成に要する時間が一定のため、少ないタス
クでリアルタイム動作していても、タスクが多くなると
それだけ他のタスクにCPUの実行時間を取られるため
に起こるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように上記した従
来の音声合成技術にあっては、音声合成に要する時間が
一定であるために、タスクが少ないときにはリアルタイ
ムに音声合成できていたものが、タスクが多い場合には
リアルタイムにできない等の不具合がある他、他のタス
クへの計算機資源の割り当てに大きな影響を与える虞が
あった。即ち従来は、テキストを音声の規則合成により
読み上げる場合に、その読み上げに際して音声合成をソ
フトウェア処理により全て行なおうとすると、多くの計
算機資源を必要とすることから、音声出力のリアルタイ
ム性の実現が困難であり、また音声合成以外のタスクへ
の影響が大きいなどの問題があった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的とするところは、多くの計算機資源
を必要とする、テキストから音声波形データへの音声合
成処理を、外部からの読み上げ指示の入力以前に、前も
って実行しておくことにより、読み上げ時のリアルタイ
ム性の確保と、他のタスクへの悪影響の軽減が図れる読
み上げ方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、通信系の受信側で受け取ったテキストから
音声波形データへの音声合成を、同テキストを対象とす
る外部からの読み上げ指示の入力以前に、前もって行な
っておくことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明は、上記の前もって行なう音
声合成処理を、CPU使用率が低い状態、或いは音声合
成処理用タスクの実行順位を下げた状態など、他のタス
クへの影響の少ない状態で、実行させるようにしたこと
をも特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、通信系の受信側で受け取
ったテキストを対象として、ユーザから読み上げ指示操
作がなされる以前に、音声の規則合成が行なえるため、
このテキストを対象とするユーザからの読み上げ指示が
あって実際にテキスト読み上げを行なう際には、同テキ
ストに対する音声合成処理は既に終了しており、したが
って、この音声合成処理終了済みの音声波形データを利
用することにより、テキスト読み上げのリアルタイム性
を向上させることが可能となる。また、前もって行なわ
れる音声合成が、音声合成処理以外のタスクへの影響の
少ない状態で実行されることから、他のタスクへの悪影
響が軽減される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明のテキスト読み上げ方法
を適用した電子メールシステムの一実施例を示すシステ
ム構成図である。
【0014】図1において、1はメール(電子メール)
の送受信を司るメールシステム、2はメールシステム1
により受信されたメールの中から、漢字仮名混じりのテ
キストを抽出するテキスト入力部である。このメールの
ヘッダ部には、同メールを一意に特定するための識別情
報(以下、メールIDと称する)が含まれている。
【0015】3はテキスト入力部2より得られるテキス
トをもとに音声合成処理用タスクに従う音声合成を行な
う文音声変換部、4は文音声変換部3による文音声変換
の結果得られた音声データ(音声波形データ)とそのも
とになったメールのメールIDとを対応付けて記憶する
ための記憶部である。
【0016】5はユーザ操作により指示された読み上げ
の対象となるテキストの音声波形データを文音声変換部
3または記憶部4から選択する選択部、6は選択部5に
より選択された音声データを音声信号に変換する音声出
力部、7は音声出力用のスピーカ、8はメールシステム
1で受信されたテキストを音声の規則合成により合成音
声で読み上げるための、音声合成処理を含む一連の処理
の制御を司る制御部である。制御部8は、新しいメール
が着信していた場合には、そのメールのテキストを対象
とする文音声変換部3による文音声変換作業を、他のタ
スクへの影響が小さい方法で起動する起動制御を行な
う。
【0017】以上に述べた図1のシステムは、マルチタ
スクを実行するパーソナルコンピュータ(PC)やエン
ジニアリング・ワーク・ステーション(EWS)によっ
て実現されるもので、同システム内のメールシステム1
は、主にCPUの電子メール処理用タスクの実行によっ
て、またテキスト入力部2、文音声変換部3および制御
部8は、主にCPUの音声合成処理用タスクの実行によ
って、それぞれ実現される機能ブロックである。
【0018】テキスト入力部2、文音声変換部3、記憶
部4、選択部5、音声出力部6、スピーカ7および制御
部8は、テキスト読み上げ装置10を構成している。次
に、図1に示すシステムにおけるテキスト読み上げの動
作につき、文音声変換部3の文音声変換作業が他のタス
クに及ぼす影響を抑えるために、同文音声変換部3を起
動させる時間をタイマ(システム時計)に従って制御す
る方法を適用した場合について、図2および図3を参照
して説明する。なお、図2は、メールシステム1からテ
キストを取り出し、その音声データ(音声波形データ)
を生成して記憶部4に記憶するまでの処理の流れを説明
するためのフローチャート、図3はユーザからの読み上
げ指示に従って実際の読み上げを行なう場合の処理の流
れを説明するためのフローチャートである。
【0019】まず、制御部8には、文音声を行なうべき
時間(時刻)の範囲がユーザからのキーボード操作等に
より指定入力されている。この時間範囲としては、音声
合成処理用タスク以外のタスクが多数稼動しないような
時間帯が選ばれる。
【0020】制御部8は、この指定された時間範囲とシ
ステム時計の示す現在の時刻とを比較し、現在時刻がそ
の時間範囲に入っているか否かをチェックする(図2ス
テップS1)。
【0021】ここで、指定時間範囲に入っていなけれ
ば、制御部8は例えば一定時間間隔でステップS1のチ
ェックを繰り返す。一方、現在時刻が指定の時間範囲に
入っていることが判明した場合には、制御部8はメール
システム1をチェックし、未だ音声データの作成されて
いない新しいメール(読み上げの準備を行なっておくべ
き新たなメール)が着信しているか否かを調べる(図2
ステップS2)。
【0022】ここで、メールシステム1内に新しいメー
ルが存在しないならば、制御部8は再びステップS1の
時間チェックからやり直す。一方、新しいメールが存在
するならば、制御部8はテキスト入力部2を起動して、
その新しいメール(未だ音声データの作成されていない
メール)のテキスト部と、そのメールを一意に特定する
ためのメールIDとを、メールシステム1から入力させ
る(図2ステップS3)。この際、メール自体は、メー
ルシステム1から削除せずに、そのまま保存しておく。
【0023】制御部8は、テキスト部とメールIDの入
力が完了すると、テキスト入力部2により入力されたテ
キスト部の内容を文音声変換部3に送出させて、その漢
字仮名混じりのテキスト文字列を対象に、例えば句点で
区切られる文毎に音声合成するための文音声変換作業を
行なわせる(図2ステップS4)。
【0024】このステップS4での文音声変換部3によ
る文音声変換作業は、多くの計算機資源を必要とする
他、多くの時間を消費する。しかし、このステップS4
での文音声変換作業により生成された音声データは(従
来のように直ちに音声出力に用いられるのではなく)以
下に述べるように記憶部4に格納するだけでよいため、
当該文音声変換に多くの時間を消費しても何ら問題な
い。また、当該文音声変換作業は、上記したように他の
タスクが多数稼動しないような時間帯に行なわれるた
め、他のタスクへの影響を小さくすることができる。
【0025】制御部8は、文音声変換部3による文音声
変換作業を行なわせると、その文音声変換作業の結果生
成された音声データを、先にテキスト入力部2によって
入力されたメールIDと共に、例えば音声データのファ
イル名をそのメールIDにするなど、音声データとメー
ルIDとの対応がとれる方法でもって、記憶部4に格納
する(図2ステップS5)。ここで、記憶部4に格納さ
れたメールIDは、前記ステップS2において音声デー
タの生成されていないメールの検索にも使用される。つ
まり、記憶部4にメールIDが格納されていないメール
が、未処理のメールということになる。
【0026】ステップS5での記憶部4への格納動作が
終了すると、ステップS1のチェックに制御が戻り、上
記と同様の動作が繰り返される。やがて、ユーザからの
キーボード操作等により、メールシステム1により受信
されている或るテキストの読み上げが制御部8に対して
指示されたものとする。
【0027】この場合、まず制御部8は、メールシステ
ム1から読み上げの対象となるメールのメールIDを取
り出す(図3ステップS11)。そして制御部8は、こ
のメールIDにより記憶部4を検索し、そのメールID
で特定されるメールの音声データが記憶部4内に存在す
るか否かをチェックする(図3ステップS12)。
【0028】もし、目的の音声データが存在するなら
ば、制御部8は、それを記憶部4から取り出して選択部
5から音声出力部6に出力させることにより、スピーカ
7から音声出力させる(図3ステップS13,S1
4)。この場合、多くの計算機資源を必要とする文音声
変換部3による音声合成処理が不要なため、音声合成以
外の処理タスクが多数実行していても、テキスト読み上
げがリアルタイムに行なえる。
【0029】なお、記憶部4から取り出されて音声出力
に用いられた音声データは、記憶部4の記憶領域を有効
に利用するという点では、その時点で記憶部4から削除
しても構わないが、再度ユーザから読み上げが要求され
た場合にもリアルタイムに対処できるように、メールシ
ステム1から対応するメールが削除されるまでは、記憶
部4に残しておくことが好ましい。
【0030】一方、目的の音声データが記憶部4に存在
しないならば、制御部8はテキスト入力部2を起動し
て、読み上げの対象となるメールのテキスト部をメール
システム1から文音声変換部3に入力させる(図3ステ
ップS15)。
【0031】次に制御部8は、文音声変換部3を起動し
て、テキスト入力部2により入力されたテキスト部の内
容(漢字仮名混じりのテキスト文字列)に対する文音声
変換作業を行なわせる(図3ステップS16)。
【0032】そして制御部8は、文音声変換部3の文音
声変換作業により生成された音声データを選択部5から
音声出力部6に出力させることにより、スピーカ7から
音声出力させる(図3ステップS14)。
【0033】以上は、文音声変換部3の文音声変換作業
が他のタスクに及ぼす影響を抑えるために、同文音声変
換部3を起動させる時間をタイマ(システム時計)に従
って制御する方法を適用した場合の動作について説明し
た。しかし、他のタスクへの影響を抑える方法は、これ
に限るものではない。
【0034】そこで、他のタスクへの影響を抑えるの
に、CPUの使用率を監視し、その値がユーザ指定の値
よりも小さい場合に文音声作業を起動する方法を適用し
た場合について、図4のフローチャートを参照して説明
する。
【0035】まず、制御部8は、CPUの使用率を監視
し、それが予めユーザのキーワード操作等により設定さ
れていた基準値よりも小さいか否かをチェックする(図
4ステップS21)。なお、CPUの使用率の求め方に
ついては、従来よりよく知られているため、説明を省略
する。
【0036】ここで、現在のCPU使用率が設定された
基準値以上であるならば、制御部8は例えば一定時間間
隔でステップS21のチェックを繰り返す。一方、現在
のCPU使用率が設定された基準値より小さいならば、
制御部8は現在実行中のタスクが少ない(計算機負荷が
小さい)ものと判断してメールシステム1をチェック
し、未だ音声データの作成されていないメールが存在す
るか否かを調べる(図4ステップS22)。これ以降の
文音声変換等の一連の処理(図4ステップS23〜S2
5)は、先に図2を参照して説明した場合の処理(図2
ステップS3〜S5)と同様であり、メールシステム1
にて受信されたメール中のテキストに対する文音声変換
が、同テキストを対象とするユーザからの読み上げ指示
の入力以前に、CPUの使用率が低い期間を利用して実
行され、その結果生成される音声データが記憶部4に格
納される。
【0037】また、ユーザからの読み上げ指示に従っ
て、実際の読み上げを行なう過程も、先に図3のフロー
チャートを参照して説明した、タイマ(システム時計)
を用いた場合と同様であり、説明を省略する。
【0038】次に、他のタスクへの影響を抑えるのに、
音声合成処理用タスクの実行優先順位を一時的に下げる
方法を適用した場合について、図5のフローチャートを
参照して説明する。
【0039】まず、制御部8は、メールシステム1をチ
ェックし、未だ音声データの作成されていない新しいメ
ールが存在するか否かを調べる(図5ステップS3
1)。ここで、メールシステム1内に新しいメールが存
在しないならば、制御部8はステップS31のチェック
を例えば一定時間間隔で繰り返す。
【0040】一方、新しいメールが存在するならば、制
御部8はテキスト入力部2を起動して、その新しいメー
ル(未だ音声データの作成されていないメール)のテキ
スト部と、そのメールを一意に特定するためのメールI
Dとを、メールシステム1から入力させる(図5ステッ
プS32)。この際、メール自体は、メールシステム1
から削除せずに、そのまま保存しておく。
【0041】制御部8は、テキスト部とメールIDの入
力が完了すると、多くの計算機資源を必要とする文音声
変換作業の実行が他のタスクに与える影響を小さくする
ために、当該文音声変換作業を実行するための音声合成
処理用タスクの実行優先順位(プロセス実行優先順位)
を、予めユーザのキーワード操作等により設定されてい
た値まで下げる(図5ステップS33)。
【0042】この状態で、制御部8は、テキスト入力部
2により入力されたテキスト部の内容を文音声変換部3
に送出させて、その漢字仮名混じりのテキスト文字列を
対象とする文音声変換作業を行なわせる(図5ステップ
S34)。このとき音声合成処理用のタスクの実行優先
順位は下げられているため、文音声変換作業に多くの時
間を消費する可能性があるが、同作業により生成された
音声データは記憶部4に格納するだけでよいため、何ら
問題ない。
【0043】制御部8は、文音声変換部3による文音声
変換作業が終了すると、音声合成処理用タスクの実行優
先順位を元の値に戻した後(図5ステップS35)、文
音声変換作業の結果生成された音声データを、先にテキ
スト入力部2によって入力されたメールIDと共に、そ
の対応がとれる方法でもって、記憶部4に格納する(図
5ステップS36)。
【0044】ステップS36での記憶部4への格納動作
が終了すると、ステップS31のチェックに制御が戻
り、上記と同様の動作が繰り返される。次に、ユーザか
らの読み上げ指示に従って、実際の読み上げを行なう過
程は、先に図3のフローチャートを参照して説明した、
タイマ(システム時計)を用いた場合と同様である。
【0045】以上、例を挙げて説明したように、上述の
処理手順を備えた本実施例方法によれば、他のタスクへ
の影響を抑えた上で、リアルタイム性に優れたテキスト
読み上げを行なうことができる。
【0046】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではない。例えば、文音声変換作業が及ぼす他のタス
クへの影響を抑える方法に音声合成処理用タスクの実行
優先順位を一時的に下げる方法を適用した場合におい
て、前記実施例では文音声変換部3による文音声変換作
業の期間だけ当該タスクの実行優先順位を落していた
が、メールシステム1をチェックし、音声データを記憶
部4に格納するまでの、図5のフローチャートに示す一
連の処理の期間、当該タスクの実行優先順位を落とすよ
うにしても構わない。また、前記実施例では、実行優先
順位を落とす値は、ユーザ指定の固定値であったが、そ
のときの計算機負荷の状況に応じて実行優先順位を変化
させても構わない。
【0047】また、前記実施例では、文音声変換作業が
及ぼす他のタスクへの影響を抑えるために、タイマ(シ
ステム時計)の示す時刻がユーザ指定の時間範囲内に入
っているときに文音声変換を実行する方法、CPU使用
率を監視し、その値が予め決められた値よりも小さいと
きに文音声変換を実行する方法、および音声合成処理用
タスク(プロセス)の実行順位を一時的に下げる方法
を、それぞれ単独で適用した場合について説明したが、
その他に、それらを複合した方法を適用することも可能
である。
【0048】また、前記実施例では、一つのメールのテ
キスト部が全て文音声変換されて、その変換の結果生成
された音声データが記憶部4に格納されるまで(即ちス
テップS5,S25またはS36が終了するまで)は、
制御部8に設定された条件のチェック(即ちステップS
1,S21またはS31のチェック)を行なっていない
が、テキストを例えば句点などにより複数の部分に分割
し、それらの部分に対する文音声変換と記憶部4への格
納が終了する毎に、条件チェックを行なうようにしても
構わない。
【0049】但し、この方式では、一つのメール全体の
処理が終わる前に、設定された条件を満足しなくなる可
能性もあるので、そのような場合には、どの部分までの
処理が完了しているかを示す情報を記憶部4に同時に格
納しておく必要がある。こうすることにより、設定され
た条件が再び満たされるようになった際に、文音声変換
が途中までしか行なわれていないメールのあることを記
憶部4から検索し、後続の部分の処理を続行することが
可能となる。そして、このような分割処理を行なった場
合には、実際の読み上げ時の処理も、これに対応してお
く(即ち、文音声変換終了済みの部分については、対応
する音声データを記憶部4から取り出して音声出力さ
せ、残りの未処理の部分については、文音声変換部3に
よる文音声変換を行なって音声出力させる)必要があ
る。要するに、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信系の受信側で受け取ったテキストから音声波形データ
への音声合成を、同テキストを対象とする外部からの読
み上げ指示の入力以前に、前もって行なっておく構成と
したので、同テキストを対象とする読み上げ指示があっ
て実際にテキスト読み上げを行なう際には、計算機資源
を多量に必要とする音声合成(文音声変換)が既に終了
していることから、比較的小さな計算機負荷で音声出力
することができる。
【0051】このため、音声出力までの処理に要する時
間が少なくなるので、出力と出力の間で処理時間を取ら
れることが減り、音声出力のリアルタイム性を向上させ
ることができる。また、当然のことながら、前もって行
なう音声合成に多くの時間を消費しても、音声出力時の
リアルタイム性には影響を与えることはない。
【0052】また、本発明によれば、前もって行なう音
声合成を、音声合成処理以外のタスクへの影響の少ない
状態(例えば、CPU使用率が低い状態、或いは音声合
成処理用タスクの実行順位を下げた状態など)で実行す
る構成とすることにより、音声出力時のリアルタイム性
を確保しながら、音声出力時だけでなく、事前の音声合
成処理時における他のタスクへの悪影響を軽減すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテキスト読み上げ方法を適用した電子
メールシステムの一実施例を示すシステム構成図。
【図2】同実施例において、文音声変換作業が他のタス
クに及ぼす影響を抑えるために、この文音声変換作業を
予め決められた時間範囲にある場合だけ起動させる方法
を適用した場合の、メールシステム1からテキストを取
り出し、その音声データを生成して記憶部4に記憶する
までの処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図3】同実施例において、ユーザからの読み上げ指示
に従って実際の読み上げを行なう場合の処理の流れを説
明するためのフローチャート。
【図4】同実施例において、文音声変換作業が他のタス
クに及ぼす影響を抑えるために、この文音声変換作業を
CPU使用率が予め決められた値よりも小さい場合だけ
起動させる方法を適用した場合の、メールシステム1か
らテキストを取り出し、その音声データを生成して記憶
部4に記憶するまでの処理の流れを説明するためのフロ
ーチャート。
【図5】同実施例において、文音声変換作業が他のタス
クに及ぼす影響を抑えるために、この文音声変換作業の
実行を司る音声合成処理用タスクの実行順位を予め決め
られた値まで落として文音声変換作業を行なう方法を適
用した場合の、メールシステム1からテキストを取り出
し、その音声データを生成して記憶部4に記憶するまで
の処理の流れを説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…メールシステム、2…テキスト入力部,3…文音声
変換部,4…記憶部、5…選択部、6…音声出力部、7
…スピーカ、8…制御部、10…テキスト読み上げ装
置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信系の受信側でテキストを受け取り、
    この受け取ったテキストを音声の規則合成により合成音
    声で読み上げるテキスト読み上げ方法において、 前記受け取ったテキストから音声波形データへの音声合
    成を、同テキストを対象とする外部からの読み上げ指示
    の入力以前に、前もって行なっておくことを特徴とする
    テキスト読み上げ方法。
  2. 【請求項2】 通信系の受信側でテキストを受け取り、
    この受け取ったテキストを音声の規則合成により合成音
    声で読み上げるテキスト読み上げ方法において、 前記受け取ったテキストから音声波形データへの音声合
    成を、同テキストを対象とする外部からの読み上げ指示
    の入力以前に、予め設定されている時間の範囲内にある
    場合に限り、前もって行なっておくことを特徴とするテ
    キスト読み上げ方法。
  3. 【請求項3】 通信系の受信側でテキストを受け取り、
    この受け取ったテキストをCPUのソフトウェア処理に
    従う音声の規則合成により合成音声で読み上げるテキス
    ト読み上げ方法において、 前記CPUの使用率を監視し、当該使用率が予め設定さ
    れた基準値よりも小さい場合に限り、前記受け取ったテ
    キストから音声波形データへの音声合成を、同テキスト
    を対象とする外部からの読み上げ指示の入力以前に、前
    もって行なっておくことを特徴とするテキスト読み上げ
    方法。
  4. 【請求項4】 通信系の受信側でテキストを受け取り、
    この受け取ったテキストをCPUのソフトウェア処理に
    従う音声の規則合成により合成音声で読み上げるテキス
    ト読み上げ方法において、 前記受け取ったテキストから音声波形データへの音声合
    成を、当該音声合成に関するプロセス実行優先順位を一
    時的に下げた状態で、同テキストを対象とする外部から
    の読み上げ指示の入力以前に、前もって行なっておくこ
    とを特徴とするテキスト読み上げ方法。
  5. 【請求項5】 通信系の受信側でテキストを受け取り、
    この受け取ったテキストを音声の規則合成により合成音
    声で読み上げるテキスト読み上げ装置において、 テキストから音声波形データへの音声合成を行なう文音
    声変換手段と、 前記通信系の受信側で受け取ったテキストから、音声波
    形データの生成がなされていないテキストを検出し、当
    該テキストを対象とする音声合成を、同テキストを対象
    とする外部からの読み上げ指示の入力以前に、前もって
    前記文音声変換手段により行なわせる制御手段と、 前記文音声変換手段により前記前もって行なわれる音声
    合成の結果生成される前記音声波形データを格納するた
    めの記憶手段と、 外部からテキスト読み上げ指示が入力された場合に、指
    示された読み上げ対象テキストに対応する音声波形デー
    タが前記記憶手段に格納されているならば、当該音声波
    形データをもとに音声出力を行なう音声出力手段とを具
    備することを特徴とするテキスト読み上げ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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