JPH0764328A - 乾式トナー組成物 - Google Patents

乾式トナー組成物

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JPH0764328A
JPH0764328A JP6172265A JP17226594A JPH0764328A JP H0764328 A JPH0764328 A JP H0764328A JP 6172265 A JP6172265 A JP 6172265A JP 17226594 A JP17226594 A JP 17226594A JP H0764328 A JPH0764328 A JP H0764328A
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Bernard Grushkin
グラシュキン バーナード
Stephan V Drappel
ヴイ.ドラッペル スティーヴン
Allan K Chen
ケイ.チェン アラン
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    • Y10S430/001Electric or magnetic imagery, e.g., xerography, electrography, magnetography, etc. Process, composition, or product
    • Y10S430/105Polymer in developer

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い溶融特性、広い融着ラチチュード、優れ
たブロッキング特性、優れた混合特性を有し、低コスト
であり、優れたビニルオフセット特性を有する乾式トナ
ー組成物を提供する。 【構成】 顔料と、任意的な電荷促進添加物と、下記式
のポリアルキレンに側鎖として存在するポリエステルか
ら構成される側鎖ポリマーとを含む。 【化1】 (式中、m、n及びoは、存在するモノマーセグメント
の数;Rは、独立して水素又はアルキル;R′は、独立
してアリーレン又はアルキレン;R″は、独立してアル
キレン又はオキシアルキレン;を各々表し、ここで、m
は約10〜約1000、nは約1〜約1000、oは約
10〜約1000である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、概して、トナー及び現
像剤組成物に関し、より詳細には、本発明は、新規な側
鎖ポリエステル樹脂を含む現像剤及びトナー組成物並び
にその製造方法に関する。具体例では、本発明によっ
て、所定の側鎖ポリエステル樹脂粒子と、例えばカーボ
ンブラック、マグネタイト若しくはこれらの混合物、シ
アン、マゼンタ、イエロー、ブルー、グリーン、レッド
若しくはブラウン成分又はこれらの混合物から構成され
る顔料粒子とを含むトナー組成物が提供され、これによ
って、現像並びにブラック及び/又はカラー画像の発生
をもたらす。具体例では、本発明によって、エンデン(e
ndene)ポリエステル樹脂のフリーラジカル重合によって
側鎖ポリエステルを製造する方法が提供される。本発明
のトナー組成物は具体例において低い溶融特性、広い融
着許容範囲、優れたブロッキング特性、優れた混合特性
を含む多くの利点を有し、低コストであり、優れた非ビ
ニルオフセット特性を有する。本文中で "エンデンポリ
エステル”とは、ポリエステルオリゴマーの末端に不飽
和部分を優位に含むポリエステルオリゴマーをいう。
【0002】本発明の乾式トナー組成物は、具体例にお
いて、下記の化学式によって表される側鎖ポリエステル
樹脂を含む。
【0003】
【化2】
【0004】式中、m、n及びoは、存在するモノマー
セグメントの数を表し、Rは独立して水素及びアルキル
基からなる群より選択され、R′は独立してアリーレン
及びアルキレンからなる群より選択され、R″は独立し
てアルキレン及びオキシアルキレンからなる群より選択
され、例えば、ゲルろ過クロマトグラフィーによる測定
で約1500〜約50000g/mol の数平均分子量及
び示差走査熱量計による測定で約40〜約70℃、より
好ましくは約50〜約64℃のガラス転移温度を有す
る。具体例では、本発明の側鎖ポリエステルは、(a)
ジオール例えば1,2−プロパンジオール及びジエチレ
ングリコールと、二酸物例えばテレフタル酸若しくはジ
エステル例えばジメチルテレフタレートとを溶融重縮合
して、これに二官能価の不飽和モノマー例えばジアルキ
ルマレエートを加えて、低度の重合度例えばゲルろ過ク
ロマトグラフィーによる測定で約1000〜約6000
g/mol の数平均分子量を有するエンデンポリエステル
オリゴマーを直接得ること;(b)次いで、フリーラジ
カル重合開始剤例えばベンゾイルパーオキサイド等を添
加して、オリゴマーエンデンポリエステルの重合を起こ
して、ゲルろ過クロマトグラフィーによる測定で約15
00〜約50000g/mol の数平均分子量及び示差走
査熱量計による測定で約40〜約70℃、より好ましく
は約50〜約64℃のガラス転移温度を有する側鎖ポリ
エステル樹脂を得ることを含む方法によって、生成され
得る。アルキルには、1〜約25の炭素原子を有する成
分例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等が含ま
れ;アリールには、6〜約24の炭素原子を有する基例
えばフェニル、ベンゾイル、ハロゲン化フェニル等が含
まれ;アルキレンには、1〜約12の炭素原子を有する
基例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等が含まれ;
オキシアルキレンには、1〜約12の炭素原子を有する
基例えばオキシプロピレン、オキシエチレン、オキシブ
チレン等が含まれる。
【0005】側鎖ポリエステルを含む本発明のトナー組
成物の利点の例には、約120〜約145℃のような低
い融着温度が含まれ、従って、定着には一層低い融着エ
ネルギーでよく、それ故、融着中において電力消費を低
くすることができ、選択された融着システムの寿命を延
ばすことができる。更に、本発明のトナー組成物は、リ
リースオイルを最少又は回避して、約40〜約100℃
のような広い融着許容範囲を有する。リリースオイルを
最少又は回避することは、通常、後の続くコピーの際に
画像のゴースト又はバックグラウンドにつながる融着ロ
ール上へのトナーのオフセットを抑制する。その上、具
体例において、本発明のトナー組成物によって得られた
融着画像は、ビニルカバー例えばバインダとして用いら
れているものに対して実質的にオフセットしない。
【0006】
【従来の技術】グリコール比及び数平均分子量とガラス
転移(Tg)及びシマズ流れ特性(Ts、T1 、T2
との相関が得られ、BBNソフトウェアプロダクトから
入手した統計RS/1R ソフトウェアプログラムを用い
て、下記の経験式を発生した。
【0007】
【数1】 式(1) D=62.2-0.159Tg-1.7Ts-6.17T1+6.225T2 式(2) Mn=1333T2-525.2Tg-39300-796T1+98.7Ts 式(3) P=100-D 式中、Dはジエチレングリコール比;Pは1,2−プロ
ピレングリコール比;Mnは該ポリエステルの数平均分
子量;Tgは該側鎖ポリエステルのガラス転移温度;T
sは該ポリエステルの軟化点;T1 は該ポリエステルの
流れ開始温度;及びT2 は該ポリエステルの流れ温度、
である。
【0008】上記の経験相関式を用いて、1,2−プロ
ピレンの、対応するポリ(1,2−プロピレン−ジエチ
レン−テレフタレート)樹脂のジエチレンに対するグリ
コール比は、その数平均分子量を用いて調整して特定の
Tg並びにシマズ流れ特性Ts、T1 及びT2 のいずれ
の不定型線状ポリエステルにも整合させることができ
る。
【0009】米国特許第3,590,000号及び同第
4,525,445号には、好ましくはプロポキシレー
ト化したビスフェノールAとフマル酸から構成された線
状ポリエステルが開示されており、SPARIIとして市
販されている。この線状ポリエステル物質は、DSCに
よる測定で54℃のガラス転移温度、76℃の軟化点、
82℃の流れ開始温度及びシマズ流れ試験器による測定
で98.5℃の流れ温度(T2 )を示す。これらの前述
の値を上記経験式1及び2に当てはめると、ジエチレン
対プロピレングリコールが34.6対65.4であるグ
リコール比、並びに5852の数平均分子量を有するポ
リ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)から構成される線状ポリエステルが、市販のSPA
RIIと同様の熱的特性を示すことが計算できる。比較例
18を参照のこと、比較例18では、経済的なポリエス
テルは、ジエチレン対プロピレングリコールが34.6
対65.4であるグリコール比を有し、5700の数平
均分子量である(1,2−プロピレン−ジエチレン−テ
レフタレート)から構成されており、また、DSCによ
る測定で54℃のガラス転移温度、シマズ流れ試験器に
よる測定で76℃の軟化点、82℃の流れ開始温度及び
99℃の流れ温度(T2 )を示す。
【0010】日本国公開特許公報第44836(197
5)号、同第37353(1982)号、同第1098
75(1982)号、同第3031858−A号(19
91)には、多塩基カルボン酸例えばエトキシレート化
ビスフェノールA、シクロヘキサンジメタノール及びテ
レフタル酸から誘導されたものから構成される線状ポリ
エステル樹脂が開示されている。この線状ポリエステル
物質は、DSCによる測定で62℃のガラス転移温度、
83℃の軟化点、91℃の流れ開始温度及びシマズ流れ
試験器による測定で104℃の流れ温度(T2 )を示
す。前述の値を上記の経験式1及び2に当てはめてみる
と、ジエチレン対プロピレングリコールが16.6対8
3.4であるグリコール比を有し、2600の数平均分
子量であるポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テ
レフタレート)から構成されている線状ポリエステル
が、市販のFE208と同様の熱的特性を示すことが計
算できる。比較例17を参照のこと、比較例17では、
経済的なポリエステルは、ジエチレン対プロピレングリ
コールが16.6対83.4であるグリコール比を有
し、3100の数平均分子量である1,2−プロピレン
−ジエチレン−テレフタレートから構成されており、こ
れは、DSCによる測定で62℃のガラス転移温度、シ
マズ流れ試験器による測定で83℃の軟化点、91℃の
流れ開始温度及び104℃の流れ温度(T2 )を示す。
【0011】米国特許第4,533,614号及び同第
4,957,774号には、無水ドデシルコハク酸、テ
レフタル酸、アルキロキシレート化ビスフェノールA及
び連鎖延長剤として無水トリメリット酸から構成される
線状ポリエステル樹脂が開示されている。これのトナー
複合物は、DSCによる測定で56℃のガラス転移温
度、78℃の軟化点、84℃の流れ開始温度及びシマズ
流れ試験器による測定で92℃の流れ温度(T2 )を示
す。前述の値を上記の経験式1及び2に当てはめてみる
と、ジエチレン対プロピレングリコールが18.8対8
1.2であるグリコール比を有し、2540の数平均分
子量であるポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テ
レフタレート)から構成されている線状ポリエステル
が、上述のポリエステル樹脂と同様の熱的特性を示すこ
とが計算できる。比較例19を参照のこと、比較例19
では、経済的なポリエステルは、ジエチレン対プロピレ
ングリコールが18.8対81.2であるグリコール比
を有し、2610の数平均分子量である1,2−プロピ
レン−ジエチレン−テレフタレートから構成されてお
り、これは、DSCによる測定で56℃のガラス転移温
度、シマズ流れ試験器による測定で76℃の軟化点、8
4℃の流れ開始温度及び98℃の流れ温度(T2 )を示
す。また、表3を参照するに、対応するトナーの融着結
果は、約143℃及び144℃の同様の低い融着温度及
び200℃のホットオフセットを示す。これにより、ポ
リ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)から構成される線状の経済的なポリエステルは、ケ
ミカル・マーケティング・レポーターから概算して上記
線状ポリエステルの約20%のコストである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、約1
30〜約145℃の低い溶融融着温度を有する経済的な
線状ポリエステルを含むトナー組成物を提供することで
ある。
【0013】また、本発明の目的は、シマズ流れ試験器
による測定で、約80〜約92℃の流れ開始温度T1
び、T1 よりも約15〜約30℃高い流れ温度T2 を有
する経済的な側鎖ポリエステルを含むトナー組成物を提
供することである。
【0014】本願発明によって、経済的な側鎖ポリエス
テルは、約130〜約142℃の低い融着トナーを得る
ことに有利であり且つ、例えば約50〜約70℃を越え
る程度の広い融着許容範囲を伴うことがわかった。
【0015】
【課題を解決する手段】本発明のこれらの目的は、その
具体例において、所定のポリエステル樹脂粒子と、顔料
粒子とを含むトナー組成物を提供することによって達成
することができる。更に詳細には、本発明は具体例にお
いて、所定の経済的な側鎖ポリエステル樹脂と、顔料若
しくは染料と、任意的な電荷添加剤とを含むトナー組成
物に関する。
【0016】本発明のポリエステルは、例えばジメチル
テレフタレート、1,2−プロピレングリコール及びジ
エチレングリコールの溶融エステル化によってオリゴマ
ーのポリエステルを得;その後、不飽和モノマー例えば
ジメチルフマレート又はジメチルマレエートを添加し
て、不飽和部分でキャップされたオリゴマー又は低分子
量のポリエステルを得て;次いで、前記得られたポリエ
ステルを、好ましくは、例えば加熱若しくは他の方法例
えば押出(米国同時係属特許出願第814,641号及
び、フリーラジカル開始剤ベンゾイルパーオキサイドを
用いる同第814,782号を参照のこと)によって重
合することによって得られた側鎖ポリエステルとみなさ
れる。
【0017】本発明の側鎖ポリエステル樹脂は、本文中
で説明されるようにして製造され、一層詳細には、底部
廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及び冷水凝縮器を有
する蒸留受け器を備えた反応器に、約0.95〜約1.
05mol のジエステル例えばジメチルテレフタレート
と、約0.01〜約0.1モルの二官能価不飽和モノマ
ー例えば無水マレイン酸若しくはジメチルマレエート
と、約0.60〜約2.05モルのジオール例えば1,
2−プロパンジオール及び約0.01〜約0.40の第
2のジオール例えばジエチレングリコールと、約0.0
01〜約0.02モルの触媒例えばテトラブチルチタネ
ートとを充填して、エンデンポリエステル樹脂を生成す
ることによって製造される。その後、該反応器は、約3
〜約20時間、攪拌しながら約150〜約187℃に加
熱され、それによって、0.5〜約1モルのアルコール
副産物例えばメタノールが蒸留受け器に回収され、これ
は、アメリカン・オプティカル社から入手可能なABB
E屈折計による測定で約90〜約100容量%のメタノ
ールと、約0〜約20容量%の1,2−プロパンジオー
ルを含有する。その後、この混合物は、約180〜約2
10℃で加熱され、その後、圧力を約10分〜約3時間
にわたって約100〜約300Torrまで緩やかに下げ、
その後、約0.01〜約5Torrまで約1〜約5時間かけ
て下げると共に、約0.5〜約2モルの蒸留物を蒸留受
け器中に回収し、これはABBE屈折計による測定で約
90〜約100容量%の1,2−プロパンジオールと約
0〜約10容量%のメタノールを含有する。その後、反
応器を大気圧まで窒素でパージして、得られたポリマー
はエンデンポリエステル樹脂例えばマレエートで末端停
止されたポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレ
フタレート)から構成される。その後、反応器温度を、
約120〜約160℃に下げ、フリーラジカル開始剤例
えばベンゾイルパーオキサイドを約10分〜約3時間に
わたって攪拌しながら添加する。その後、得られた側鎖
ポリエステル樹脂を、底部廃水路を通してドライアイス
で冷却された容器上に取り出して、約1.8〜約2モル
の側鎖ポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフ
タレート)−g−マレエート樹脂を生じる。その後、該
樹脂のガラス転移温度を測定することができ、デュポン
から入手可能な910示差走査熱量計を用い、10℃/
分の加熱速度で操作して、約50〜約65℃(オンセッ
ト)である。数平均分子量を測定することができ、約1
500〜約30000g/mol であり、スチロゲルカラ
ムを備えたウォーター社から入手可能な700サテライ
トWISPゲルろ過クロマトグラフィーを用い、テトラ
ヒドロフランを溶媒に用いて、重量平均分子量は測定し
たところ約6000〜約50000g/mol であった。
その後、約1.8gの得られたポリ(1,2−プロピレ
ン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂は、1mm×1
mmのオリフィス開口部を有するダイを備えたシマズC
FT−500を用いて、直径約1cmで長さ約2〜約3
cmのペレットに押圧されて、20kg/cm2 の荷重
及び10℃/分の速度で20〜130℃の加熱に付され
る。該側鎖ポリエステル樹脂は約70〜約83℃の軟化
点、約80〜約92℃の流れ開始温度T1 及びT1 より
も約15〜約30℃高い流れ温度T2 を示した。
【0018】トナーは、樹脂粒子例えば側鎖ポリ(1,
2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレート−マレエ
ート)樹脂と、顔料粒子例えばマグネタイト、カーボン
ブラック若しくはこれらの混合物と、好ましくは約0.
5〜約5%の任意的な電荷促進添加剤若しくは電荷添加
剤の混合物とを、トナー押出装置例えばワーナー・プラ
イダーラ(Werner Pfleiderer)から入手可能なZSK5
3中で混合及び加熱し、該装置から形成されたトナー組
成物を取り出すことによって得ることができる。冷却し
た後に、トナー組成物は、例えばコルターカウンタによ
る測定で約25μm未満、好ましくは約8〜約12μm
の体積メジアン径のトナー粒子に到達させるためにスタ
ートバント(Sturtevant)微粉砕機を用いて粉砕に付され
る。次いで、トナー組成物は、例えば、約4μm体積メ
ジアン径未満のトナー粒子である微細物を取り出すため
に、ドナルドソンモデルB分級器を用いて分級される。
【0019】本発明のポリエステルの側鎖として存在す
るポリエステルは、繰り返し単位mは約2〜約100で
あり、Mnはゲルろ過クロマトグラフィーによる測定で
約1000〜約20000g/mol であり、この特定例
には、ポリエチレン−テレフタレート、ポリプロピレン
−テレフタレート、ポリブチレン−テレフタレート、ポ
リペンチレン−テレフタレート、ポリヘキサレン−テレ
フタレート、ポリヘプタデン−テレフタレート、ポリオ
クタレン−テレフタレート、ポリエチレン−セバケー
ト、ポリプロピレン−セバケート、ポリブチレン−セバ
ケート、ポリエチレン−アジペート、ポリプロピレン−
アジペート、ポリブチレン−アジペート、ポリペンチレ
ン−アジペート、ポリヘキサレン−アジペート、ポリヘ
プタデン−アジペート、ポリオクタレン−アジペート、
ポリエチレン−グルタレート、ポリプロピレン−グルタ
レート、ポリブチレン−グルタレート、ポリペンチレン
−グルタレート、ポリヘキサレン−グルタレート、ポリ
ヘプタデン−グルタレート、ポリオクタレン−グルタレ
ート、ポリエチレン−ピメレート、ポリプロピレン−ピ
メレート、ポリブチレン−ピメレート、ポリペンチレン
−ピメレート、ポリヘキサレン−ピメレート、ポリ(プ
ロポキシレート化ビスフェノール−アジペート)、ポリ
(プロポキシレート化ビスフェノール−グルタレート)
又はこれらの混合物が含まれる。
【0020】本発明の方法によって得られるエンデンポ
リエステル樹脂の特定例には、ポリプロピレン−テレフ
タレート、ポリブチレン−テレフタレート、ポリペンチ
レン−テレフタレート、ポリヘキサレン−テレフタレー
ト、ポリヘプタデン−テレフタレート、ポリオクタレン
−テレフタレート、ポリエチレン−セバケート、ポリプ
ロピレン−セバケート、ポリブチレン−セバケート、ポ
リエチレン−アジペート、ポリプロピレン−アジペー
ト、ポリブチレン−アジペート、ポリペンチレン−アジ
ペート、ポリヘキサレン−アジペート、ポリヘプタデン
−アジペート、ポリオクタレン−アジペート、ポリエチ
レン−グルタレート、ポリプロピレン−グルタレート、
ポリブチレン−グルタレート、ポリペンチレン−グルタ
レート、ポリヘキサレン−グルタレート、ポリヘプタデ
ン−グルタレート、ポリオクタレン−グルタレート、ポ
リエチレン−ピメレート、ポリプロピレン−ピメレー
ト、ポリブチレン−ピメレート、ポリペンチレン−ピメ
レート、ポリヘキサレン−ピメレートのマレエート若し
くはフマレート又はイタコネートでキャプ化若しくは末
端停止されたポリエステルが含まれ、ここで、停止され
た不飽和の部分は、例えばマレエート若しくはフマレー
トであり、これは有効量例えばエンデンポリエステルの
約0.01〜約5重量%で用いられる。
【0021】前述のポリエステルの製造に用いられるジ
オールの特定例には、エチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール、1,2−ペンチレ
ングリコール、1,3−ペンチレングリコール、1,4
−ペンチレングリコール、1,5−ペンチレングリコー
ル、1,2−ヘキシレングリコール、1,3−ヘキシレ
ングリコール、1,4−ヘキシレングリコール、1,5
−ヘキシレングリコール、1,6−ヘキシレングリコー
ル、ヘプチレングリコール類、オクチレングリコール
類、デシリングリコールが含まれ、これらのジオール
は、種々の有効量例えば樹脂の約45〜約55モル重量
%で用いられる。
【0022】前述のポリエステルの製造に用いられる二
酸物又は飽和無水物の特定例には、マロン酸、コハク
酸、2−メチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、
ドデシルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチ
ルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,2−
シクロヘキサンジオン酸、1,3−シクロヘキサンジオ
ン酸、1,4−シクロヘキサンジオン酸、無水グルタル
酸、無水コハク酸、無水ドデシルコハク酸、これらの混
合物が含まれ、これらの成分は、有効量例えば樹脂、即
ちポリマーの約45〜約55モル重量%の中から選択さ
れる。
【0023】前述の側鎖ポリエステルの製造の用いられ
るジエステルの特定例には、アルキルエステルが含ま
れ、ここでアルキル基は、1〜約23の炭素鎖を有し、
マロネート、スクシネート、2−メチルスクシネート、
2,3−ジメチルスクシネート、ドデシルスクシネー
ト、グルタレート、アジピン酸、2−メチルアジペー
ト、ピメレート、アゼレート、セバケート酸、テレフタ
レート、イソフタレート、フタレート、1,2−シクロ
ヘキサンジオエート、1,3−シクロヘキサンジオエー
ト、1,4−シクロヘキサンジオエート、これらの混合
物等のエステルであり;これらのジエステルは有効量例
えば樹脂の約45〜約55モル重量%で用いられる。
【0024】エンデンポリエステルを形成するための用
いられる二官能価不飽和モノマーの特定例には、無水マ
レイン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、2−メ
チルイタコン酸、フマレート、マレエート、イタコネー
トのジエステル等が含まれ、ここでアルキル鎖にはジエ
ステルが1〜約23あるもの等がある。これらのモノマ
ーは、有効量例えば樹脂の約0.1〜約15モル重量%
で選択される。
【0025】重合に選択されるフリーラジカル開始剤の
特定例には、アゾ型開始剤例えば2,2′−アゾビス
(ジメチル−バレロニトリル)、アゾビス(イソブチロ
ニトリル)、アゾビス(シクロヘキサン−ニトリル)、
アゾビス(メチル−ブチロニトリル)、これらの混合物
等;パーオキサイド開始剤例えばベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、メチルエチルケトン
パーオキサイド等が含まれる。
【0026】重縮合触媒の特定例には、テトラアルキル
チタネート、酸化ジアルキルスズ、テトラアルキルス
ズ、酸化ジアルキルスズ水酸化物、アルミニウムアルコ
キシド、アルカリ亜鉛、ジアルキル亜鉛、酸化亜鉛、酸
化第1スズ、酸化ジブチルスズ、酸化ブチルスズ水酸化
物、テトラアルキルスズ例えばジブチルスズジラウレー
ト、及びこれらの混合物が含まれ、樹脂の約0.01〜
約1モル%の有効量で用いられる。
【0027】トナーには種々の既知の着色剤が有効量例
えばトナーの約1〜約25重量%、好ましくは約1〜約
15重量%の量で存在し、これには、REGAL330
(商標名)のようなカーボンブラック、マグネタイト例
えばモベイ(Mobay) マグネタイトMO8029(商品
名)、MO8060(商品名);コロンビアンマグネタ
イト;MAPICO BLACKS(商標名)及び表面
処理マグネタイト;ファイザーマグネタイトCB479
9(商品名)、CB5300(商品名)、CB5600
(商品名)、MCX6369(商品名)、バイエルマグ
ネタイトBAYFERROX 8600(商品名)、8
610(商品名);ノザンピグメント(Northern Pigmen
ts) マグネタイトNP−604(商品名)、NP−60
8(商品名);マグノックス(Magnox)マグネタイトTM
B−100(商品名)若しくはTMB−104(商品
名);及び他の同等ブラック顔料が含まれる。着色顔料
としては、既知のシアン、マゼンタ、イエロー、レッ
ド、グリーン、ブラウン、ブルー及びこれらの混合物を
選択することができる。
【0028】トナーは、また既知の電荷添加剤を有効量
例えば約0.1〜約10重量%で含み得、例えばアルキ
ルピリジニウムハライド、ビスルフェート、米国特許第
3,944,493号、同第4,007,293号、同
第4,079,014号、同第4,394,430号及
び同第4,560,635号の電荷調節添加剤、これら
の混合物等であり、該特許公報は、ジステアリルジメチ
ルアンモニウムメチルフスルフェート電荷添加剤を有す
るトナーを開示しており、この開示内容を全て援用して
本文の記載の一部とする。
【0029】本発明のトナー組成物に添加されることが
できる表面添加剤には、例えば金属塩、脂肪酸の金属
塩、コロイド状シリカ、金属酸化物例えば酸化スズ、酸
化チタン、これらの混合物等が含まれ、これらの添加剤
は、通常、約0.1〜約1重量%の有効量で存在し、米
国特許3,590,000号、同第3,720,617
号、同第3,655,374号及び同第3,983,0
45号を参照のこと。これらの特許の開示内容を全て援
用して本文の記載の一部とする。好ましく添加剤には、
ステアリン酸亜鉛及びデグッサ(Degussa) から入手可能
なAEROSILR972(商標名)が含まれる。
【0030】本発明の他の具体例において、既知の微粉
砕及び分級の後に、約5〜約20μmの平均径を有し且
つ側鎖ポリエステル樹脂粒子、顔料粒子及び任意的な電
荷促進添加剤を含むトナー粒子が得られる。
【0031】ポリエステル樹脂粒子は、十分であり、し
かも有効な量例えば約70〜約95重量%で存在する。
従って、1重量%の電荷促進添加剤が存在し、約3〜1
0重量%の顔料若しくは着色剤例えばカーボンブラック
がこれに含有される場合、96〜約89重量%の樹脂が
選択される。また、本発明の電荷促進添加剤は、顔料粒
子上に被覆され得る。
【0032】
【実施例】
〔実施例1〕 1,2−プロピレングリコール及びジメチルテレフタレ
ートから誘導されるポリ(1,2−プロピレン−テレフ
タレート)樹脂:底部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌
器及び、冷水凝縮器を有する蒸留受け器を備えた1リッ
トルのパール(Parr)反応器に、375gのジメチルテレ
フタレート、296.9gの1,2−プロパンジオール
(1モル過剰)及び触媒として0.8のテトラブチルチ
タネートを充填した。その後、165℃に加熱して該反
応器を16時間攪拌し、これによって113gの蒸留物
を蒸留物受け器中に回収し、これはアメリカン・オプテ
ィカル社から入手可能なABBE屈折計による測定で約
98容量%のメタノール及び2容量%の1,2−プロパ
ンジオールを含有していた。その後、該混合物を1時間
かけて190℃まで加熱した後、1時間かけて約260
Torrまでゆっくりと減圧し、その後、2時間かけて5To
rrまで減圧して、蒸留物受け器中に約125gの蒸留物
を回収した。これは、ABBE屈折計による測定で約9
7容量%の1,2−プロパンジオール及び3容量%のメ
タノールを含有していた。その後、30分間にわたって
更に約1Torrまで減圧して、それによって、更に15g
の1,2−プロパンジオールを回収した。その後、該反
応器を大気圧まで窒素でパージし、ポリマーを、底部廃
水路からドライアイスで冷却した容器上に取り出して4
10gのポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレ
フタレート)樹脂を得た。その後、該樹脂のガラス転移
温度は、デュポンから入手した910示差操作熱量計を
用いて10℃/分の加熱速度で操作して65℃(オンセ
ット)であることが測定された。スチロゲルカラムが装
備され、ウォーター社から入手された700サテライト
WISPゲルろ過クロマトグラフィーによりテトラヒド
ロフランを溶媒として用いて、数平均分子量は、220
0g/mol であり、重量平均分子量は5200g/mol
であった。その後、1.8gのこのポリ(1,2−プロ
ピレン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂を、流れ試
験機500シリーズでシマズから供給されたプレス及び
ダイセットを用いて、押圧して直径約1cm長さ約10
cmのペレットにした。その後、押圧された試料ペレッ
トを流れ試験機に投入し、20kg/cm2 荷重及び1
0℃/分の速度で20℃から130℃で加熱したバレル
温度を用いて標準シマズ条件に付した。本実施例の樹脂
について、82℃の軟化点、93℃の流れ開始温度T1
及び106℃の流れ温度T2 であった。
【0033】〔実施例2〕 ジエチレン/1,2−プロピレン比が5:95であるポ
リ(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂:底部
廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及び、冷水凝縮器を
有する蒸留受け器を備えた1リットルのパール反応器
に、375gのジメチルテレフタレート、289.4g
の1,2−プロパンジオール(1モル過剰)、10.4
gのジエチレングリコール及び触媒として0.8のテト
ラブチルチタネートを充填した。その後、該反応器を1
65℃に加熱して16時間攪拌し、これによって109
gの蒸留物を蒸留物受け器中に回収し、これはアメリカ
ン・オプティカル社から入手可能なABBE屈折計によ
る測定で約98容量%のメタノール及び2容量%の1,
2−プロパンジオールを含有していた。その後、該混合
物を1時間かけて190℃まで加熱した後、1時間かけ
て約260Torrまでゆっくりと減圧し、その後、2時間
かけて5Torrまで減圧して、蒸留物受け器中に約128
gの蒸留物を回収した。これは、ABBE屈折計による
測定で約97容量%の1,2−プロパンジオール及び3
容量%のメタノールを含有していた。その後、30分間
にわたって更に約1Torrまで減圧して、それによって、
更に16gの1,2−プロパンジオールを回収した。そ
の後、該反応器を大気圧まで窒素でパージし、ポリマー
を、底部廃水路からドライアイスで冷却した容器上に取
り出して410gのポリ(1,2−プロピレン−ジエチ
レン−テレフタレート)樹脂を得た。その後、該樹脂の
ガラス転移温度は、デュポンから入手した910示差操
作熱量計を用いて10℃/分の加熱速度で操作して64
℃(オンセット)であることが測定された。スチロゲル
カラムが装備され、ウォーター社から入手された700
サテライトWISPゲルろ過クロマトグラフィーにより
テトラヒドロフランを溶媒として用いて、数平均分子量
は、2600g/mol であり、重量平均分子量は680
0g/mol であった。その後、1.8gのこのポリ
(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)
樹脂を、流れ試験機500シリーズでシマズから供給さ
れたプレス及びダイセットを用いて、押圧して直径約1
cm長さ約10cmのペレットにした。その後、押圧さ
れた試料ペレットを流れ試験機に投入し、20kg/c
2 荷重及び10℃/分の速度で20℃から130℃で
加熱したバレル温度を用いて標準シマズ条件に付した。
本実施例の樹脂について、80℃の軟化点、93℃の流
れ開始温度T1 及び106℃の流れ温度T2 であった。
【0034】〔実施例3〕 ジエチレン/1,2−プロピレン比が10:90である
ポリ(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂:底
部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及び、冷水凝縮器
を有する蒸留受け器を備えた1リットルのパール反応器
に、375gのジメチルテレフタレート、282gの
1,2−プロパンジオール(1モル過剰)、20.7g
のジエチレングリコール及び触媒として0.8のテトラ
ブチルチタネートを充填した。その後、該反応器を16
5℃に加熱して16時間攪拌した。、これによって11
0gの蒸留物を蒸留物受け器中に回収し、これはアメリ
カン・オプティカル社から入手可能なABBE屈折計に
よる測定で約98容量%のメタノール及び2容量%の
1,2−プロパンジオールを含有していた。その後、該
混合物を1時間かけて190℃まで加熱した後、1時間
かけて約260Torrまでゆっくりと減圧し、その後、2
時間かけて5Torrまで減圧して、蒸留物受け器中に約1
29gの蒸留物を回収した。これは、ABBE屈折計に
よる測定で約97容量%の1,2−プロパンジオール及
び3容量%のメタノールを含有していた。その後、30
分間にわたって更に約1Torrまで減圧して、それによっ
て、更に17gの1,2−プロパンジオールを回収し
た。その後、該反応器を大気圧まで窒素でパージし、ポ
リマーを、底部廃水路からドライアイスで冷却した容器
上に取り出して450gのポリ(1,2−プロピレン−
ジエチレン−テレフタレート)樹脂を得た。その後、該
樹脂のガラス転移温度は、デュポンから入手した910
示差操作熱量計を用いて10℃/分の加熱速度で操作し
て63℃(オンセット)であることが測定された。スチ
ロゲルカラムが装備され、ウォーター社から入手された
700サテライトWISPゲルろ過クロマトグラフィー
によりテトラヒドロフランを溶媒として用いて、数平均
分子量は、2900g/mol であり、重量平均分子量は
7790g/mol であった。その後、1.8gのこのポ
リ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)樹脂を、流れ試験機500シリーズでシマズから供
給されたプレス及びダイセットを用いて、押圧して直径
約1cm長さ約10cmのペレットにした。その後、押
圧された試料ペレットを流れ試験機に投入し、20kg
/cm2 荷重及び10℃/分の速度で20℃から130
℃で加熱したバレル温度を用いた標準シマズ条件に付し
た。本実施例の樹脂について、80℃の軟化点、92℃
の流れ開始温度T1 及び106℃の流れ温度T2 であっ
た。
【0035】〔実施例4〕 ジエチレン/1,2−プロピレン比が15:85である
ポリ(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂:底
部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及び、冷水凝縮器
を有する蒸留受け器を備えた1リットルのパール反応器
に、375gのジメチルテレフタレート、274.6g
の1,2−プロパンジオール(1モル過剰)、31gの
ジエチレングリコール及び触媒として0.8のテトラブ
チルチタネートを充填した。その後、該反応器を165
℃に加熱して16時間攪拌し、これによって115gの
蒸留物を蒸留物受け器中に回収し、これはアメリカン・
オプティカル社から入手可能なABBE屈折計による測
定で約98容量%のメタノール及び2容量%の1,2−
プロパンジオールを含有していた。その後、該混合物を
1時間かけて190℃まで加熱した後、1時間かけて約
260Torrまでゆっくりと減圧し、その後、2時間にか
けて5Torrまで減圧して、蒸留物受け器中に約120g
の蒸留物を回収した。これは、ABBE屈折計による測
定で約97容量%の1,2−プロパンジオール及び3容
量%のメタノールを含有していた。その後、30分間に
わたって更に約1Torrまで減圧して、それによって更に
18gの1,2−プロパンジオールを回収した。その
後、該反応器を大気圧まで窒素でパージし、ポリマー
を、底部廃水路からドライアイスで冷却した容器上に取
り出して454gのポリ(1,2−プロピレン−ジエチ
レン−テレフタレート)樹脂を得た。その後、該樹脂の
ガラス転移温度は、デュポンから入手した910示差操
作熱量計を用いて10℃/分の加熱速度で操作して33
℃(オンセット)であることが測定された。スチロゲル
カラムが装備され、ウォーター社から入手された700
サテライトWISPゲルろ過クロマトグラフィーにより
テトラヒドロフランを溶媒として用いて、数平均分子量
は、2500g/mol であり、重量平均分子量は380
0g/mol であった。その後、1.8gのこのポリ
(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)
樹脂を、流れ試験機500シリーズでシマズから供給さ
れたプレス及びダイセットを用いて、押圧して直径約1
cm長さ約10cmのペレットにした。その後、押圧さ
れた試料ペレットを流れ試験機に投入し、20kg/c
2荷重及び10℃/分の速度で20℃から130℃で
加熱したバレル温度を用いて標準シマズ条件に付した。
本実施例の樹脂について、64℃の軟化点、74℃の流
れ開始温度T1 及び84℃の流れ温度T2 であった。
【0036】〔実施例5〜16〕15と40との間で変
わる比を有する1,2−プロピレン−ジエチレングリコ
ールを含むポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テ
レフタレート)樹脂を、1,2−プロピレン−ジエチレ
ングリコール比を表1に従って調整した以外は、実施例
1と同様の方法を用いて合成した。その後、ゲルろ過、
示差操作熱量計及びシマズ流れ特性を、実施例1での説
明と同一の方法及び条件を用いて得て、これらの特性を
表1に挙げた。
【0037】
【表1】
【0038】〔比較例17〕ジエチレン/1,2−プロ
ピレン比が16.6:83.4の線状ポリ(1,2−プ
ロピレン−テレフタレート)樹脂98重量%とPV F
AST BLUE(商品名)顔料2重量%とを含むトナ
ー組成物を、以下のようにして製造した。底部廃水バル
ブ、ダブルタービン攪拌器及び冷水凝縮器を有する蒸留
受け器を備えた1リットルのパール反応器に、375g
のジメチルテレフタレート、272gの1,2−プロパ
ンジオール(1モル過剰)、34.3gのジエチレング
リコール及び触媒として0.8のテトラブチルチタネー
トを充填した。その後、該反応器を165℃に加熱して
16時間攪拌し、これによって111gの蒸留物を蒸留
物受け器中に回収し、これはアメリカン・オプティカル
社から入手可能なABBE屈折計による測定で約98容
量%のメタノール及び2容量%の1,2−プロパンジオ
ールを含有していた。その後、該混合物を1時間かけて
190℃まで加熱した後、1時間かけて約260Torrま
でゆっくりと減圧し、その後、2時間かけて5Torrまで
減圧して、蒸留物受け器中に約124gの蒸留物を回収
した。これは、ABBE屈折計による測定で約97容量
%の1,2−プロパンジオール及び3容量%のメタノー
ルを含有していた。その後、30分間にわたって更に約
1Torrまで減圧して、それによって更に19gの1,2
−プロパンジオールを回収した。その後、該反応器を大
気圧まで窒素でパージし、ポリマーを、底部廃水路から
ドライアイスで冷却した容器上に取り出して410gの
ポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)樹脂を得た。その後、該樹脂のガラス転移温度は、
デュポンから入手した910示差操作熱量計を用いて1
0℃/分の加熱速度で操作して62℃(オンセット)で
あることが測定された。スチロゲルカラムが装備され、
ウォーター社から入手された700サテライトWISP
ゲルろ過クロマトグラフィーによりテトラヒドロフラン
を溶媒として用いて、数平均分子量は、3100g/mo
l であり、重量平均分子量は9300g/mol であっ
た。その後、約1.8gのこのポリ(1,2−プロピレ
ン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂を、流れ試験機
500シリーズでシマズから供給されたプレス及びダイ
セットを用いて、押圧して直径約1cm長さ約10cm
のペレットにした。その後、押圧された試料ペレットを
流れ試験機に投入し、20kg/cm2 荷重及び10℃
/分の速度で20℃から130℃で加熱したバレル温度
を用いて標準シマズ条件に付した。本実施例の樹脂につ
いて、80℃の軟化点、91℃の流れ開始温度T1 及び
104℃の流れ温度T2 であった。
【0039】上記ポリ(1,2−プロピレン−ジエチレ
ン−テレフタレート)線状ポリエステルは、大きなチャ
ンク状であった。得られたポリマーを850μmスクリ
ーンを備えたモデルJフィッツミル(Fitzmill)中で粉砕
して、より小さい粒子にした。粉砕後、ポリマー392
g(トナーの98重量%)をヘキスト・ケミカル社から
入手したPV FAST BLUE(商品名)顔料8g
(トナーの2重量%)と混合した。2つの成分はまず塗
料振盪機において、次いで、ロールミルにおいて乾燥ブ
レンドした。その後、小DAVO(商品名)対向回転式
ツインスクリュー押出器を用いて前述の混合物を溶融混
合した。K−トロンツインスクリュー容量供給装置を用
いて該混合物を、120℃のバレル温度、10g/分の
供給速度で60rpmのスクリュー回転速度の押出器へ
供給した。押出されたストランドを、モデルJフィッツ
ミルを2回通過させ、1回目は850μmスクリーンで
あり、2回目は425μmスクリーンを通過させること
によって、砕いて粗粒子にした。8インチスタートバン
ト微粉砕機を用いて更に粒子寸法を小さくした。粉砕
後、トナーを測定して、コルターカウンタによる測定で
1.38の幾何分布を有する7.5μmの平均体積径粒
子寸法を示した。この比較例のトナーについて、83℃
の軟化点、91℃の流れ開始温度T1 及び104℃の流
れ温度T2 が、シマズ流れ試験機によって測定して得ら
れた。現像剤組成物を、前述のトナー3重量部と、スチ
ールコア及びそれを被覆しているポリビニリデンポリマ
ーコーティングを含むキャリア100重量部とをロール
ミルすることによって製造した。帯電的データを既知の
吹き出しファラデーケージ装置を用いて得て、電荷は1
2.7マイクロクーロン/gであった。その後、未融着
コピーを、無力化した融着システムを有するゼロックス
社の1075画像形成装置を用いて製造した。その後、
この未融着コピーを、11.9インチ/秒のプロセス速
度を用いて受注製造試験融着機において、続いて融着さ
せた。該トナーの融着評価は約141℃の最少定着温度
及び約200℃のホットオフセット温度を示した。
【0040】〔比較例18〕ジエチレン/1,2−プロ
ピレン比が34.6:65.4の線状ポリ(1,2−プ
ロピレン−テレフタレート)樹脂98重量%とPV F
AST BLUE(商品名)顔料2重量%とを含むトナ
ー組成物を、以下のようにして製造した。
【0041】底部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及
び冷水凝縮器を有する蒸留受け器を備えた1リットルの
パール反応器に、375gのジメチルテレフタレート、
245gの1,2−プロパンジオール(1モル過剰)、
71.6gのジエチレングリコール及び触媒として0.
8のテトラブチルチタネートを充填した。その後、該反
応器を165℃に加熱して16時間攪拌し、これによっ
て106gの蒸留物を蒸留物受け器中に回収し、これは
アメリカン・オプティカル社から入手可能なABBE屈
折計による測定で約97.5容量%のメタノール及び
2.5容量%の1,2−プロパンジオールを含有してい
た。その後、該混合物を1時間かけて190℃まで加熱
した後、1時間かけて約260Torrまでゆっくりと減圧
し、その後、2時間かけて5Torrまで減圧しつつ、蒸留
物受け器中に約129gの蒸留物を回収した。これは、
ABBE屈折計による測定で約97容量%の1,2−プ
ロパンジオール及び3容量%のメタノールを含有してい
た。その後、30分間にわたって更に約1Torrまで減圧
して、それによって更に17gの1,2−プロパンジオ
ールを回収した。その後、該反応器を大気圧まで窒素で
パージし、ポリマーを、底部廃水路からドライアイスで
冷却した容器上に取り出して444gのポリ(1,2−
プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂を得
た。その後、該樹脂のガラス転移温度は、デュポンから
入手した910示差操作熱量計を用いて10℃/分の加
熱速度で操作して54℃(オンセット)であることが測
定された。スチロゲルカラムが装備され、ウォーター社
から入手された700サテライトWISPゲルろ過クロ
マトグラフィーによりテトラヒドロフランを溶媒として
用いて、樹脂の数平均分子量は、5700g/mol であ
り、重量平均分子量は11100g/mol であった。そ
の後、約1.8gのこのポリ(1,2−プロピレン−ジ
エチレン−テレフタレート)樹脂を、流れ試験機500
シリーズでシマズから供給されたプレス及びダイセット
を用いて、押圧して直径約1cm長さ約10cmのペレ
ットにした。その後、押圧された試料ペレットを流れ試
験機に投入し、20kg/cm2 荷重及び10℃/分の
速度で20℃から130℃で加熱したバレル温度を用い
た標準シマズ条件に付した。本比較例の樹脂について、
76℃の軟化点、82℃の流れ開始温度T1 及び99℃
の流れ温度T2 であった。
【0042】その後、得られたポリマーを、98重量%
のポリエステル及び2重量%のPVFAST BLUE
(商品名)を含むシアントナーへ、実施例17と同様の
方法を用いて配合した。粉砕後、該トナーを測定したと
ころ、コルターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸
法7.0μm且つ幾何分布1.35であった。その後、
得られたトナーを、更に分級することなく用いた。本比
較例のトナーについて、シマズ流れ試験機による測定に
より、83℃の軟化点、91℃の流れ開始温度T1 及び
104℃の流れ温度T2 が示された。現像剤組成物を、
前述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上の連
続したポリビニリデンポリマーコーティング1.75重
量%から構成されるキャリア100重量部とをロールミ
ルすることによって製造した。帯電的データを既知の吹
き出しファラデーケージ装置を用いて得、電荷は22.
7マイクロクーロン/gであった。その後、未融着コピ
ーを、無能化された融着システム付きのゼロックス社の
1075画像形成装置を用いて製造した。その後、未融
着コピーを、続いて受注製造バルセロナ融着器に11.
9インチ/秒のプロセス速度で融着させた。トナーの融
着評価は、約132℃の最少定着温度及び180℃のホ
ットオフセット温度であった。
【0043】〔比較例19〕ジエチレン/1,2−プロ
ピレン比が18.8:81.2の線状ポリ(1,2−プ
ロピレン−テレフタレート)樹脂98重量%とPV F
AST BLUE(商品名)顔料2重量%とを含むトナ
ー組成物を、以下のようにして製造した。
【0044】底部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及
び冷水凝縮器を有する蒸留受け器を備えた1リットルの
パール反応器に、375gのジメチルテレフタレート、
268.9gの1,2−プロパンジオール(1モル過
剰)、38.9gのジエチレングリコール及び触媒とし
て0.8のテトラブチルチタネートを充填した。その
後、該反応器を165℃に加熱して16時間攪拌し、こ
れによって115gの蒸留物を蒸留物受け器中に回収
し、これはアメリカン・オプティカル社から入手可能な
ABBE屈折計による測定で約98容量%のメタノール
及び2容量%の1,2−プロパンジオールを含有してい
た。その後、該混合物を1時間かけて190℃まで加熱
した後、1時間かけて約260Torrまでゆっくりと減圧
し、その後、2時間かけて5Torrまで減圧して、蒸留物
受け器中に約126gの蒸留物を回収した。これは、A
BBE屈折計による測定で約97容量%の1,2−プロ
パンジオール及び3容量%のメタノールを含有してい
た。その後、30分間にわたって更に約1Torrまで減圧
して、それによって更に14gの1,2−プロパンジオ
ールを回収した。その後、該反応器を大気圧まで窒素で
パージし、ポリマーを、底部廃水路からドライアイスで
冷却した容器上に取り出して460gのポリ(1,2−
プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂を得
た。その後、該樹脂のガラス転移温度は、デュポンから
入手した910示差操作熱量計を用いて10℃/分の加
熱速度で操作して56℃(オンセット)であることが測
定された。スチロゲルカラムが装備され、ウォーター社
から入手された700サテライトWISPゲルろ過クロ
マトグラフィーによりテトラヒドロフランを溶媒として
用いて、数平均分子量は、2610g/mol であり、重
量平均分子量は6800g/mol であった。その後、
1.8gのこのポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン
−テレフタレート)樹脂を、流れ試験機500シリーズ
でシマズから供給されたプレス及びダイセットを用い
て、押圧して直径約1cm長さ約10cmのペレットに
した。その後、押圧された試料ペレットを流れ試験機に
投入し、20kg/cm2荷重及び10℃/分の速度で
20℃から130℃で加熱したバレル温度を用いた標準
シマズ条件に付した。本比較例の樹脂について、76℃
の軟化点、84℃の流れ開始温度T1 及び98℃の流れ
温度T2 であった。
【0045】その後、得られたポリマーを、98重量%
のポリエステル及び2重量%のPVFAST BLUE
(商品名)を含むシアントナーへ、実施例17と同様の
方法を用いて配合した。粉砕後、該トナーを測定したと
ころ、コルターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸
法6.5μm且つ幾何分布1.39であった。その後、
得られたトナーを、更に分級することなく用いた。本比
較例のトナーについて、シマズ流れ試験機による測定に
より、76℃の軟化点、84℃の流れ開始温度T1 及び
98℃の流れ温度T2 が示された。現像剤組成物を、前
述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上のポリ
ビニリデンポリマーコーティング(連続であり且つ別途
示さない限り全文にわたって約1.75重量%)から構
成されるキャリア100重量部とをロールミルすること
によって製造した。帯電的データを既知の吹き出しファ
ラデーケージ装置を用いて得、電荷は18マイクロクー
ロン/gであった。その後、未融着コピーを、無能化さ
れた融着システム付きのゼロックス社の1075画像形
成装置を用いて製造した。その後、未融着コピーを、続
いて試験融着器に11.9インチ/秒のプロセス速度で
融着させた。トナーの融着評価は、約143℃の最少定
着温度及び190℃のホットオフセット温度であった。
【0046】〔比較例20〕ジエチレン/1,2−プロ
ピレン比が24:76の線状ポリ(1,2−プロピレン
−テレフタレート)樹脂98重量%とPV FAST
BLUE(商品名)顔料2重量%とを含むトナー組成物
を、以下のようにして製造した。
【0047】底部廃水バルブ、ダブルタービン攪拌器及
び冷水凝縮器を有する蒸留受け器を備えた1リットルの
パール反応器に、375gのジメチルテレフタレート、
261.2gの1,2−プロパンジオール(1モル過
剰)、49.7gのジエチレングリコール及び触媒とし
て0.8のテトラブチルチタネートを充填した。その
後、該反応器を165℃に加熱して16時間攪拌し、こ
れによって109gの蒸留物を蒸留物受け器中に回収
し、これはアメリカン・オプティカル社から入手可能な
ABBE屈折計による測定で約98容量%のメタノール
及び2容量%の1,2−プロパンジオールを含有してい
た。その後、該混合物を1時間かけて190℃まで加熱
した後、1時間かけて約260Torrまでゆっくりと減圧
し、その後、2時間かけて5Torrまで減圧して、蒸留物
受け器中に約129gの蒸留物を回収した。これは、A
BBE屈折計による測定で約97容量%の1,2−プロ
パンジオール及び3容量%のメタノールを含有してい
た。その後、30分間にわたって更に約1Torrまで減圧
して、それによって更に14gの1,2−プロパンジオ
ールを回収した。その後、該反応器を大気圧まで窒素で
パージし、ポリマーを、底部廃水路からドライアイスで
冷却した容器上に取り出して465gのポリ(1,2−
プロピレン−ジエチレン−テレフタレート)樹脂を得
た。その後、該樹脂のガラス転移温度は、デュポンから
入手した910示差操作熱量計を用いて10℃/分の加
熱速度で操作して53℃(オンセット)であることが測
定された。スチロゲルカラムが装備され、ウォーター社
から入手された700サテライトWISPゲルろ過クロ
マトグラフィーによりテトラヒドロフランを溶媒として
用いて、数平均分子量は、2200g/mol であり、重
量平均分子量は6800g/mol であった。その後、
1.8gのこのポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン
−テレフタレート)樹脂を、流れ試験機500シリーズ
でシマズから供給されたプレス及びダイセットを用い
て、押圧して直径約1cm長さ約10cmのペレットに
した。その後、押圧された試料ペレットを流れ試験機に
投入し、20kg/cm2荷重及び10℃/分の速度で
20℃から130℃で加熱したバレル温度を用いた標準
シマズ条件に付した。本比較例の樹脂について、73℃
の軟化点、81℃の流れ開始温度T1 及び95℃の流れ
温度T2 であった。
【0048】その後、得られたポリマーを、98重量%
のポリエステル及び2重量%のPVFAST BLUE
(商品名)を含むシアントナーへ、実施例17と同様の
方法を用いて配合した。粉砕後、該トナーを測定したと
ころ、コルターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸
法5.6μm且つ幾何分布1.41であった。その後、
得られたトナーを更に分級することなく用いた。現像剤
組成物を、前述のトナー3重量部と、スチールコア及び
その上のポリビニリデンポリマーコーティングから構成
されるキャリア100重量部とをロールミルすることに
よって製造した。本比較例のトナーについて、シマズ流
れ試験機による測定により、73℃の軟化点、81℃の
流れ開始温度T1 及び95℃の流れ温度T2 が示され
た。帯電的データを既知の吹き出しファラデーケージ装
置を用いて得、電荷は26マイクロクーロン/gであっ
た。その後、未融着コピーを、無能化された融着システ
ム付きのゼロックス社の1075画像形成装置を用いて
製造した。その後、未融着コピーを、続いて試験融着器
(全文において、VITON(商標名)で被覆され且つ
加熱され融着ロールとアミノメチルアミノシロキサンリ
リースオイル)に11.9インチ/秒のプロセス速度で
融着させた。トナーの融着評価は、約138℃の最少定
着温度及び190℃のホットオフセット温度であった。
【0049】〔実施例21〕底部廃水バルブ、ダブルタ
ービン攪拌器及び冷水凝縮器を有する蒸留受け器を備え
た1リットルのパール反応器に、375gのジメチルテ
レフタレート、252.3gの1,2−プロパンジオー
ル(1モル過剰)、62.1gのジエチレングリコール
及び触媒として0.8のテトラブチルチタネートを充填
した。その後、該反応器を165℃に加熱して16時間
攪拌し、これによって105gの蒸留物を蒸留物受け器
中に回収し、これはアメリカン・オプティカル社から入
手可能なABBE屈折計による測定で約98容量%のメ
タノール及び2容量%の1,2−プロパンジオールを含
有していた。その後、該混合物を1時間かけて190℃
まで加熱した後、1時間かけて約260Torrまでゆっく
りと減圧し、その後、2時間かけて5Torrまで減圧し
て、蒸留物受け器中に約110gの蒸留物を回収した。
これは、ABBE屈折計による測定で約97容量%の
1,2−プロパンジオール及び3容量%のメタノールを
含有していた。その後、30分間にわたって更に約1To
rrまで減圧して、それによって更に15gの1,2−プ
ロパンジオールを回収した。その後、該反応器を大気圧
まで窒素でパージし、反応器温度を130℃まで下げ、
それに9.6gの無水マレイン酸(ポリマーの2.5モ
ル%)を攪拌しながら添加した。30分の攪拌の後、ベ
ンゾイルパーオキサイド(1.0g)を添加し、該混合
物を更に3時間攪拌して、側鎖ポリエステルを形成し
た。その後、該産物を170℃で、底部廃水路からドラ
イアイスで冷却された容器上へ取り出し、410gのポ
リ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)−g−マレエート樹脂を得た。その後、該樹脂のガ
ラス転移温度が測定され、デュポンから入手した910
示差操作熱量計を用いて10℃/分の加熱速度で操作し
て35℃(オンセット)であることが測定された。スチ
ロゲルカラムが装備され、ウォーター社から入手された
700サテライトWISPゲルろ過クロマトグラフィー
によりテトラヒドロフランを溶媒として用いて、数平均
分子量は、2700g/mol であり、重量平均分子量は
7000g/mol であった。その後、1.8gのこのポ
リ(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレー
ト)樹脂を、流れ試験機500シリーズでシマズから供
給されたプレス及びダイセットを用いて、押圧して直径
約1cm長さ約10cmのペレットにした。その後、押
圧された試料ペレットを流れ試験機に投入し、20kg
/cm2 荷重及び10℃/分の速度で20℃から130
℃で加熱したバレル温度を用いた標準シマズ条件に付し
た。本実施例の樹脂について、60℃の軟化点、72℃
の流れ開始温度T 1 及び86℃の流れ温度T2 であっ
た。
【0050】〔実施例22〕側鎖ポリエステルを実施例
21の方法を繰り返して製造した。
【0051】〔実施例23〜31〕表2に示されるよう
にジエチレン/1,2−プロピレンの比を変え、また、
無水マレイン酸の量を変えたポリ(1,2−プロピレン
−テレフタレート)−g−マレエートを含む側鎖ポリエ
ステル樹脂を、実施例22の方法を繰り返して製造し
た。
【0052】
【表2】
【0053】〔実施例32〕実施例23の側鎖ポリ
(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂98重量
%とPV FAST BLUE(商品名)2重量%から
構成されるトナー組成物を比較例17の方法に従って製
造した。粉砕後、該トナーを測定したところ、コルター
カウンタによる測定で平均体積径粒子寸法8.6μm且
つ幾何分布1.35であった。その後、得られたトナー
を、更に分級することなく用いた。現像剤組成物を、前
述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上のポリ
ビニリデンポリマーコーティングから構成されるキャリ
ア100重量部とをロールミルすることによって製造し
た。帯電的データを既知の吹き出しファラデーケージ装
置を用いて得、電荷は16マイクロクーロン/gであっ
た。その後、未融着コピーを、無能化された融着システ
ム付きのゼロックス社の1075画像形成装置を用いて
製造した。その後、未融着コピーを、続いて受注製造試
験融着器に11.9インチ/秒のプロセス速度で融着さ
せた。トナーの融着評価は、約142℃の最少定着温度
であり、210℃の試験された最高融着温度においてホ
ットオフセット温度は認められなかった。本実施例のト
ナーについて、79℃の軟化点、91℃の流れ開始温度
1 及び115℃の流れ温度T2 が、シマズ流れ試験器
500によって測定された。
【0054】〔実施例33〕実施例25の側鎖ポリ
(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂98重量
%とPV FAST BLUE(商品名)顔料2重量%
から構成されるトナー組成物を実施例17の方法に従っ
て製造した。粉砕後、該トナーを測定したところ、コル
ターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸法8.0μ
m且つ幾何分布1.36であった。その後、得られたト
ナーを、更に分級することなく用いた。現像剤組成物
を、前述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上
のポリビニリデンポリマーコーティングから構成される
キャリア100重量部とをロールミルすることによって
製造した。帯電的データを既知の吹き出しファラデーケ
ージ装置を用いて得、電荷は19マイクロクーロン/g
であった。その後、未融着コピーを、無能化された融着
システム付きのゼロックス社の1075画像形成装置を
用いて製造した。その後、未融着コピーを、続いて試験
融着器に11.9インチ/秒のプロセス速度で融着し
た。トナーの融着評価は、約138℃の最少定着温度で
あり、210℃の試験された最高融着温度においてホッ
トオフセット温度は認められなかった。本実施例のトナ
ーについて、76℃の軟化点、89℃の流れ開始温度T
1 及び116℃の流れ温度T2 が、シマズ流れ試験器5
00によって測定された。
【0055】〔実施例34〕実施例26の側鎖ポリ
(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂98重量
%とPV FAST BLUE(商品名)顔料2重量%
から構成されるトナー組成物を比較例17の方法に従っ
て製造した。粉砕後、該トナーを測定したところ、コル
ターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸法7.0μ
m且つ幾何分布1.35であった。その後、得られたト
ナーを更に分級することなく用いた。現像剤組成物を、
前述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上のポ
リビニリデンポリマーコーティングから構成されるキャ
リア100重量部とをロールミルすることによって製造
した。帯電データを既知の吹き出しファラデーケージ装
置を用いて得、電荷は21マイクロクーロン/gであっ
た。その後、未融着コピーを、無能化された融着システ
ム付きのゼロックス社の1075画像形成装置を用いて
製造した。その後、未融着コピーを、続いて受注製造試
験融着器に11.9インチ/秒のプロセス速度で融着さ
せた。トナーの融着評価は、約136℃の最少定着温度
であり、210℃の試験された最高融着温度においてホ
ットオフセット温度は認められなかった。本実施例のト
ナーについて、80℃の軟化点、89℃の流れ開始温度
1 及び114℃の流れ温度T2 が、シマズ流れ試験器
500によって測定された。
【0056】〔実施例35〕実施例27の側鎖ポリ
(1,2−プロピレン−テレフタレート)樹脂98重量
%とPV FAST BLUE(商品名)顔料2重量%
から構成されるトナー組成物を比較例17の方法に従っ
て製造した。粉砕後、該トナーを測定したところ、コル
ターカウンタによる測定で平均体積径粒子寸法7.2μ
m且つ幾何分布1.35であった。その後、得られたト
ナーを、更に分級することなく用いた。現像剤組成物
を、前述のトナー3重量部と、スチールコア及びその上
のポリビニリデンポリマーコーティングから構成される
キャリア100重量部とをロールミルすることによって
製造した。帯電データを既知の吹き出しファラデーケー
ジ装置を用いて得、電荷は19マイクロクーロン/gで
あった。その後、未融着コピーを、無能化された融着シ
ステム付きのゼロックス社の1075画像形成装置を用
いて製造した。その後、未融着コピーを、続いて試験融
着器に11.9インチ/秒のプロセス速度で融着させ
た。トナーの融着評価は、約137℃の最少定着温度で
あり、210℃の試験された最高融着温度においてホッ
トオフセット温度は認められなかった。本比較例のトナ
ーについて、80℃の軟化点、89℃の流れ開始温度T
1 及び110℃の流れ温度T2 が、シマズ流れ試験器5
00によって測定された。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、低い溶融特性、広い融
着許容範囲、優れたブロッキング特性、優れた混合特性
を含む多くの利点を有し、低コストであり、優れた非ビ
ニルオフセット特性を有するトナー組成物が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーナード グラシュキン アメリカ合衆国 14534 ニューヨーク州 ピッツフォード オールド ブリック サークル 5 (72)発明者 スティーヴン ヴイ.ドラッペル カナダ国 エム5エヌ 1エックス4 オ ンタリオ州 トロント グレングローヴ アヴェニュー ウエスト 451 (72)発明者 アラン ケイ.チェン カナダ国 エル6エイチ 4ゼット9 オ ンタリオ州 オークヴィル ヴァレイブル ック ドライヴ 1137

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料と、任意的な電荷促進添加物と、下
    記式のポリアルキレンに側鎖として存在するポリエステ
    ルから構成される側鎖ポリマーとを含む乾式トナー組成
    物。 【化1】 (式中、m、n及びoは、存在するモノマーセグメント
    の数を表し;Rは、独立して水素及びアルキルからなる
    群より選択されるものであり;R′は、独立してアリー
    レン及びアルキレンからなる群より選択されるものであ
    り;R″は、独立してアルキレン及びオキシアルキレン
    からなる群より選択されるものであり;ここで、mは約
    10〜約1000であり、nは約1〜約1000であ
    り、oは約10〜約1000である。)
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