JPH0764311A - 感光体用ポリシラン化合物及びポリシラン化合物含有感光体並びに画像形成装置 - Google Patents

感光体用ポリシラン化合物及びポリシラン化合物含有感光体並びに画像形成装置

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JPH0764311A
JPH0764311A JP21658293A JP21658293A JPH0764311A JP H0764311 A JPH0764311 A JP H0764311A JP 21658293 A JP21658293 A JP 21658293A JP 21658293 A JP21658293 A JP 21658293A JP H0764311 A JPH0764311 A JP H0764311A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホール移動度と膜強度(耐久性)を高めたポ
リシラン化合物含有感光体。 【構成】 導電性基体の上に光キャリア励起体とポリシ
ラン化合物とを組合せた感光層を形成するとともに、そ
のポリシラン化合物の重量平均分子量が50,000〜
2,500,000であり且つ数平均分子量に比べて1
0以下の比率であるポリシラン化合物含有感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホール移動度を高めた感
光体用ポリシラン化合物、及びホール移動度を高めると
ともに膜強度を高めたポリシラン化合物含有感光体、並
びにこの感光体を搭載した画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子写真用感光体のキャリア輸送層用材
料としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール(PVK)
のような高分子材料が用いられているが、近時、高移動
度キャリアの要求に応じるためにアニールアミン誘導体
やヒドラゾン誘導体などの低分子化合物をポリカーボネ
ート樹脂などの不活性ポリマーバインダーに分散した低
分子樹脂分散複合材料が提案されている。
【0003】しかしながら、最近のキャリア輸送層用材
料における高キャリア移動度の要望に対しては、未だ満
足できる状況ではなく、更に高いキャリア移動度、特に
高いホール移動度が求められている。
【0004】かかる要望に対して、ポリシラン化合物を
電子写真用感光体のキャリア輸送層用材料に採用するこ
とが提案されている(特開平2-133416号、特開平2-2946
54号等参照)。特開平2-133416号によれば、ポリシラン
よりなる重合体ブロックAとアニオン重合性モノマーの
重合体のブロックBとのブロック共重合体からなる正孔
輸送性物質が提案され、特開平2-294654号においては、
ポリシラン化合物を含有する光受容層が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前者
の公報には重合体ブロックAのポリシランの数平均重合
度が10〜50,000であること、後者の公報には重
量平均分子量が6,000〜200,000であること
が記載されているが、ホール移動度と膜強度を向上させ
るためのポリシラン化合物の重量平均分子量と数平均分
子量との関係については何ら言及されていない。
【0006】即ち、このポリシラン化合物は化2に示す
化学式に示す通りSi−Siσ結合を主鎖とし、2種の
有機置換基を有するポリマーであり、その重合度により
低重合度の化合物から高重合度の化合物まで種々のポリ
マーが生成でき、しかも、重量平均分子量と数平均分子
量との組合せにより多様なポリマーができるが、これら
の組合せ条件については何ら記載されていない。しか
も、化2に示す化学式のモノマーのコポリマー(共重合
体)もあり、その組合せは更に増大することを付記す
る。
【0007】
【化2】
【0008】本発明者等はこの重合度に着目して鋭意研
究に努め、幾多の実験を繰り返し行った結果、この重合
度がホール移動度と膜強度に関係しており、ポリシラン
のモノマー分子構造と関係しながらも低重合度の化合物
を少なくすることによりホール移動度と膜強度が向上す
ることを知見した。
【0009】本発明は上記知見により完成されたもので
あり、その目的はホール移動度を高めた感光体用ポリシ
ラン化合物を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的はホール移動度と膜強度
(耐久性)を高めたポリシラン化合物含有感光体を提供
することにある。
【0011】本発明の他の目的は所要のポリシラン化合
物を安定的に生成して、信頼性に優れたポリシラン化合
物含有感光体を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は上記のような高信
頼性且つ高性能のポリシラン化合物含有感光体を用いた
画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【問題点を解決するための手段】請求項1の感光体用ポ
リシラン化合物は、下記化1で表示されたポリシラン化
合物の重量平均分子量が50,000〜2,500,0
00であり且つ数平均分子量に比べて10以下の比率で
あり、ホール移動度が10-5cm2 /V・秒以上である
ことを特徴とする。
【0014】
【化1】
【0015】請求項2のポリシラン化合物含有感光体
は、導電性基体の上に光キャリア励起層と請求項1のポ
リシラン化合物から成るキャリア輸送層との積層の感光
層を形成したことを特徴とする。
【0016】請求項3のポリシラン化合物含有感光体
は、上記の請求項2の感光体において、光キャリア励起
層とキャリア輸送層との積層から成る感光層に代えて、
ポリシラン化合物から成るキャリア輸送体に粒状の光キ
ャリア励起体を含有して成る感光層を形成したことを特
徴とする。
【0017】請求項4の画像形成装置は、請求項2また
は請求項3の感光体と、感光体の感光層側に配設した現
像手段と、透光性を有する導電性基体側から画像露光光
を照射する露光手段とから成るとともに、上記感光体の
表面にトナー像を形成させるべく上記現像手段と導電性
基体との間に電圧を印加しながら露光手段より画像露光
光を照射するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項5の画像形成装置は、請求項2また
は請求項3の感光体と、感光体の表面に電荷を付与する
帯電手段と、感光体の帯電領域に対して光照射する露光
手段とから成り、これら帯電手段と露光手段とにより感
光体の表面に静電潜像を形成するとともに、静電潜像に
対応するトナー像を感光体の表面に形成する現像手段
と、トナー像を被転写材に転写する転写手段と、転写後
に感光体表面の残留トナーを除去するクリーニング手段
と、転写後に残余静電潜像を除去する除電手段とを配設
したことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明は上記のように低重合度の化合物を少な
くすることにより、具体的には高重合度の化合物の多さ
を重量平均分子量Mwにより特定し、しかも、これに対
する分子量分布の広がりを数平均分子量Mnとの比率で
ある、Mw/Mnにより特定することにより表示してお
り、これら二つの限定事項によりホール移動度に優れた
感光体用ポリシラン化合物が得られる。
【0020】本発明のポリシラン化合物は、このホール
移動度が10-5cm2 /V・秒以上となり、更にモノマ
ーの分子構造やMwとMnとを適切に選択することによ
り10-4cm2 /V・秒以上となる。
【0021】また、本発明者等は、重量平均分子量Mw
を大きくして、分子量分布を狭い範囲にすれば、このポ
リシラン化合物の強度が顕著に高められることも見出し
た。この知見により、本発明は上記感光体用ポリシラン
化合物から成るキャリア輸送用の層を感光体の表面層と
して形成することにより、ホール移動度と膜強度に優れ
たポリシラン化合物含有感光体が安定的に提供できる。
【0022】本発明者等が繰り返し行った実験によれ
ば、重量平均分子量Mwは50,000〜2,500,
000、好適には200,000〜2,000,000
の範囲がよく、この重量平均分子量Mwが50,000
未満であれば、ホール移動度が低下し、しかも、高耐久
性の優れた強度が得られないことが判明した。他方、こ
のMwが2,500,000を越えた場合には、ポリシ
ラン化合物が溶剤に完全に溶解せず、均一な成膜を行う
ことが困難である。
【0023】また、分子量分布の広がりを表すMw/M
nについては、10以下、好適には5以下がよく、この
範囲内であれば、本発明の目的が優位に達成できる。
【0024】更に請求項4と請求項5の画像形成装置に
よれば、これら高キャリア移動性の感光体を搭載してお
り、これにより、高速度の画像形成ができるとともに、
その装置自体が小型となる。
【0025】即ち、露光手段の光照射によって感光層内
部に発生したキャリアが、その層内部を高い速度で移動
するので、静電潜像が形成される時間が短くなり、これ
により、ドラム状の感光体であれば、そのドラムの回転
速度を高めることができ、画像形成を高速度にできる。
しかも、転写後の露光による除電においても、その感光
層内部に発生したキャリアが除電に速やかに寄与するの
で、その除電に要する感光層の領域が狭くなり、感光ド
ラムの高速度化と相まってドラム状の感光体の径を小さ
くでき、画像形成装置の小型化が達成できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (ポリシラン化合物の構造)化1に示すポリシラン化合
物のR1 〜R6 は、水素の他に、アルキル基、置換アル
キル基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ基、
置換アルコキシ基がある。上記アルキル基、アリール
基、アルコキシ基としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ペンタデシル、ステアリル、シクロヘキシ
ル、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、メトキ
シ、エトキシ等が挙げられる。また、これらの置換基と
してはアルキル、アリール、ハロゲン、ニトロ、アミ
ノ、アルコキシ、シアノ等がある。
【0027】本発明におけるポリシランは、化1に示す
通り、x、y、zがそれぞれのユニットの有無を表すた
めに、0もしくは1により表示される。例えば、x=y
=1、z=0 であれば、2種類のユニットを交互に連
続して配列された組成となる。
【0028】また、本発明のポリシラン化合物は、化3
に示すように化1のポリシラン化合物のコポリマー(共
重合体)でもよい。化3によれば、x、y、z、x’、
y’、z’を選択的に0もしくは1にして、それぞれの
ユニットの有無により幾通りもの組合せができる。即
ち、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと3
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと2
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、2種類のユニットのモノマーから成るポリマーと2
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、2種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、1種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合物
がある。更にこれらの化合物に組合せによる化合物もあ
る。
【0029】
【化3】
【0030】本発明のポリシラン化合物は、上記のよう
に様々なモノマーがあるが、就中、一部のモノマーの分
子構造について鋭意研究に努めたところ、高いホール移
動度が得られる理由として、隣接芳香環によるダイマー
サイトを形成せず、構造的なホールトラップができない
ようにすることにあることを知見した。
【0031】即ち、本発明者等は、大きなキャリア移動
度を得るために、アリール基の存在が望ましいことを実
験上確認したが、その一方で、アリール置換基が活性化
エネルギーE0 を上げる作用をしており、隣接Si上に
存在する芳香族置換基のE0が0.34〜0.36e
V、脂肪族置換基のE0 が0.22eV、Si原子一つ
おきに芳香族置換基を有する構造規則性の高い場合に
は、E0 が0.26eVであることを確かめており、こ
のE0 の大きさは、Poole-Frenkel 型のホッピング伝導
のトラップの深さを表す指標であるが、本発明者等が繰
り返し行った実験によれば、アリール基の存在によるE
0 の増大は、隣接芳香環によるダイマーサイトの形成が
原因であることを見出した。
【0032】したがって、R1 〜R6 の置換基としてア
リール基の存在が望ましいが、その反面、活性化エネル
ギーE0 を小さくするためには、芳香族置換基をダイマ
ーサイトが形成できない離れた位置に配置すればよいこ
とを知見した。
【0033】(感光体の構成)図1と図2は本発明感光
体の基本的な層構成であり、図1は導電性基板1の上に
積層型の感光層2を形成した例であり、この感光層2は
光キャリア励起層3とポリシランから成るキャリア輸送
層4とから成り、これらの層3、4はその積層順序を変
えてもよい。また、図2はポリシランから成るキャリア
輸送体5に粒状の光キャリア励起体6を含有して成る単
一の感光層7である。
【0034】上記導電性基板1には銅、黄銅、SUS、
Al、Niなどの金属導電体、あるいはガラス、セラミ
ックなどの絶縁体の表面に導電性薄膜を被覆したものな
どがあり、また、請求項4の画像形成装置においては、
透明の絶縁基板の上に透明導電層を形成した構成が採用
される。
【0035】この基板1はシート状、ベルト状もしくは
ウェブ状可とう性導電シートでもよく、このようなシー
トにはSUS、Al、Niなどの金属シート、あるいは
ポリエステル、ナイロン、ポリイミドなどの高分子樹脂
フィルムの上にAl、Niなどの金属もしくは酸化ス
ズ、インジウム・スズ・オキサイド(ITO)などの透
明導電性材料や有機導電性材料を蒸着などにより被覆し
て導電処理したものが用いられる。
【0036】また、光キャリア励起層3や光キャリア励
起体6の構成材として、それ自体公知の有機もしくは無
機の光導電材を用いることができる。有機光導電材とし
て例えばチタニルフタロシアニン、金属フタロシアニン
系顔料、無金属型フタロシアニン、ペリレン系顔料、多
環キノン系顔料、スクアリリウム色素、アズレニウム色
素、チアピリリウム色素、トリスアゾ顔料等を用いた高
いキャリア生成効率を有する有機光半導体が選ばれる。
無機光導電材であれば、例えばアモルファスのSeやS
eAs、SeTeまたはSi(a−Se、a−SeA
s、a−SeTe、a−Si)、CdS、ZnO等があ
る。そして、光キャリア励起層3を形成する場合であれ
ば、真空蒸着法、活性反応蒸着法、イオンプレーテイン
グ法、RFスパッタリング法、DCスパッタリング法、
RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグネトロン
スパッタリング法、熱CVD法、プラズマCVD法など
により行う。
【0037】この光キャリア励起層3をa−Siにより
形成した場合には、それにカーボン、窒素、酸素、ゲル
マニウムを添加してアモルファス化したSiC、Si
N、SiO、SiGeの層にしてもよい。また、これら
に伝導型制御用不純物元素である、B、Pなどの元素を
含有させた層を形成すれば、キャリア注入阻止層等の機
能を具備させることができる。
【0038】また、前記感光層7の粒状光キャリア励起
体6としてa−Si系の粉末を用いる場合、この粉末
は、a−Si系光キャリア励起層2と同様に作製でき、
粒状、柱状、球状、フレーク状を成す。その径は0.0
5〜5μm、好適には0.1〜3μmであればよく、そ
して、その粉末を層中1〜80重量%、好適には5〜6
0重量%で含有させるとよく、その含有に当たっては、
攪拌法、超音波分散法等により分散させる。
【0039】その他、チタニルフタロシアニン(TiO
Pcと略記する)をポリシラン中に分散させたものを感
光層7としてもよく、特に長波長側の画像露光に対して
高感度とすることができる。このTiOPcは原料のT
iOPc顔料に昇華精製や、酸またはアルカリによる精
製等の精製処理を行い、摩砕助剤や溶媒等とともに各種
分散機を用いて混練したり、或いは蒸気法により微粒子
状にして回収する等を行い、粒子状に調整し、各種溶剤
を用いてポリシラン中に分散させる。TiOPcの含有
量は1〜80重量%、好適には層中10〜60重量%で
含有させるとよい。
【0040】本発明の感光体は上記のような基本的構成
に基づいて所要の電子写真特性に応じて更に改良や変更
等を行ってもよい。例えば、基板1とその上の感光層
2、7との間に中間層を設けることにより帯電性を高め
たり、残留電位が低減できる。或いはこれらの感光層
2、7の上に表面層を設けて帯電性を高めたり、その耐
久性を向上させることもできる。
【0041】(ポリシラン層の形成方法)ポリシラン層
であるキャリア輸送層4や感光層7は、既に公知となっ
た種々の方法により形成することができるが、例えば、
ポリシランを有機溶剤により溶液化し、それをバーコー
ト法、浸漬法、溶融押出法、スプレー法等の塗布法によ
り塗布乾燥を行って形成する。この有機溶剤には、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族系炭化水素、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、IPA等のアルコール類、テト
ラヒドロフラン、ジメチルエーテル等のエーテル類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エステル
類、ハロゲン類、ハロゲン化炭化水素等が用いられ、そ
れらを1種もしくは2種以上混合して用いる。
【0042】また、ポリシランに上記有機溶剤とともに
低分子キャリア輸送剤を含有させた溶液を用意し、この
溶液に浸漬し、次いで乾燥により層形成してもよい。こ
の輸送剤として例えばフェニレンジアミン系化合物、オ
キサジアゾール系化合物、スチリル系化合物、ピラゾリ
ン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリフェニルアミン
系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合
物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、
チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラ
ゾール系化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式
化合物、縮合多環式化合物がある。
【0043】これらの低分子キャリア輸送剤は、ポリシ
ラン層に対して1〜60重量%、好適には5〜50重量
%で含有させるとよく、この範囲内であれば、キャリア
輸送機能が高められ、光感度や残留電位に対して優位に
作用し、相対的に帯電能が高くなり、感度特性が向上す
る。
【0044】更にまた、本発明のポリシラン化合物は高
いキャリア移動性と膜強度が得られるが、一段と強度や
硬度を高めるために、もしくは光の長時間露光による光
疲労(キャリア移動度や膜強度の低下)を防ぐために、
バインダー樹脂を入れてもよい。このようなバインダー
樹脂として、それ自体公知のもの、例えばポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリレー
ト、ポリアリレート、シリコーン樹脂、ポリビニルブチ
ラルなどがある。これらの樹脂を一種または二種以上混
合して用いることができる。また、メタクリレート樹脂
等の非常に透明性の高い樹脂を除いては自らが紫外線を
吸収するものが多く、ポリシランの紫外線による劣化を
防ぐことができる。
【0045】(画像形成装置の種類)本発明の感光体を
搭載する画像形成装置には、帯電もしくは電圧印加と露
光により静電潜像を感光体の表面に形成して画像形成を
行う電子写真プロセスを採用しておれば、種々の方式の
装置があり、例えば光背面露光方式、並びに外部電荷潜
像方式であるカールソン法や容量像法(NP法、KIP
法)がある。これらの電子写真プロセスの画像形成装置
においては、それに搭載した本発明の感光体に高い移動
度のキャリア輸送層を形成でき、これにより、感光層内
部に発生したキャリアが、その層内部を高い速度で移動
するので、静電潜像が形成されるまでの時間が短くな
り、その結果、ドラム状感光体の回転速度を高めること
ができ、画像形成を高速度にできる。しかも、転写後の
露光による除電においても、その感光層内部に発生した
キャリアが除電に速やかに寄与するので、その除電に要
する感光層の領域が狭くなり、感光ドラムの高速度化と
相まってドラム状感光体の径を小さくでき、画像形成装
置の小型化が達成できる。
【0046】また、これら各種方式の画像形成装置は、
いずれも複写機もしくはプリンターの構成にできる。こ
こで、複写機とは原稿からの反射光をレンズやミラーな
どの光学系を用いて、感光体の表面に露光する構造を有
するものであり、プリンターとは、電気信号により制御
された発光光源(レーザー、LED、液晶シャッター、
EL等)を用いて、感光体の表面を露光する構造を有す
るものである。
【0047】(光背面露光方式)次に本発明の特徴が最
も応用できる光背面露光方式の画像形成装置(プリンタ
ー)について具体的に詳述する。図3は上記光背面露光
方式の画像形成装置8を表す模式図であり、コロナ帯電
を不要として露光と現像とがほぼ同時に行えるように組
み合わせた電子写真方式の画像形成装置であり、図中、
9は透光性支持体10上に透光性導電層11と光キャリ
ア励起層12と10-5cm2 /V・秒以上の移動度を有
するキャリア輸送層13とが積層されたドラム状の感光
体、14は露光手段としてのLEDヘッド、15は現像
手段としての現像機、16は転写手段としての転写ロー
ラである。LEDヘッド14と現像機15は、感光体9
のある一部を介して、ほぼ対称的に配置される。このよ
うなLEDヘッド14としては、小型で低消費電力のダ
イナミックドライブ方式のLEDヘッドが好適に用いら
れる。17は除電手段であるイレース用光源としてのL
EDアレイであり、感光体9の外側に配置してもよい。
また、17は必ずしも必要とするものではない。現像機
15においては、例えば8極の円柱状の磁極ローラ18
と、その外周に亘って配設された円筒状の導電性スリー
ブ19とから成り、更にトナー受20に貯蔵された現像
剤としての1成分磁性導電性トナーまたは導電性磁性キ
ャリアと絶縁性トナーとから成る2成分現像剤はスリー
ブ19の外周へ配送され、磁気ブラシ21を形成する。
また、スリーブ19と透光性導電層11との間にはバイ
アス電源22が設けられ、その両者11、22の間に感
光体9の電位特性に応じて+或いは−の電圧(300V
以下)を印加する。23は感光体9の表面に形成された
トナー像、24は被転写材である記録紙、25は転写後
の残留トナーである。これ以外に現像機の回転駆動手段
と感光体9の回転手段とを設ける。尚、露光手段14に
はここではLEDヘッドを用いたが、レーザや液晶シャ
ッタ、ELヘッド等でもよい。イレース用光源17に
も、LEDアレイの他、ハロゲンランプや蛍光灯、EL
アレイ等の光源が使用できる。
【0048】かくして上記構成の画像形成装置8によれ
ば、回転する感光体9の透光性支持体10側からLED
ヘッド14より画像露光の光を照射し、光キャリア励起
層12の内部に正孔と電子を発生させると、現像機側に
+のバイアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧
によって電子はキャリア輸送層13の表面側へ移動し、
磁気ブラシ21の末端の正電荷と打ち消し合い、感光体
9の表面にトナーが付着される。そして、そのトナーは
転写ローラ16により記録紙24上に転写され、次いで
定着される。
【0049】本発明においては、光キャリア励起層12
と、ポリシランから成るキャリア輸送層13とを組み合
わせるとともに、そのキャリア輸送層13の移動度を1
-5cm2 /V・秒以上に設定して、高いキャリア輸送
特性を具備させ、これにより、光キャリア励起層12に
発生したキャリアが効率的にキャリア輸送層13の表面
へ移送されるので、高い画像形成速度が得られる。
【0050】次に上記構成の画像形成装置の具体的内容
を図4により更に詳述する。図4は上記感光体9の一部
と現像機15により形成される現像剤溜り26を表す説
明図である。現像剤を保持させる現像機15は、導電性
のスリーブ19と、その内部に配置された磁極ローラ1
8とから成り、現像剤の搬送は、磁極ローラ18を固定
してスリーブ19を回転してもよく、またはスリーブ1
9を固定して内部の磁極ローラ18を回転してもよい。
【0051】ここで現像剤を感光体9と逆方向に搬送す
ると、両者の摩擦で現像機15と感光体9の最近接部位
よりも下流側(感光体が現像剤から離れる側)に現像剤
溜り26が生じる。即ち、現像剤の本来の高さよりもは
み出した部分が現像剤溜り26であり、現像剤の搬送速
度や現像剤の高さ、スリーブ19と感光体9の表面との
ギャップ等は、感光体9の回転速度や必要とする現像剤
溜り26の大きさに応じて適宜設定する。
【0052】27は制御電極であり、この制御電極27
はスリーブ19上で感光体9との最近接部位に設け、絶
縁体28でスリーブ19と絶縁する。制御電極27は、
感光体9や現像剤に均一な電界が加わるように、スリー
ブ19の長さ方向に沿った帯状とする。この制御電極2
7は必須不可欠のものではなく、適宜採用される。
【0053】現像剤には例えば導電性磁性トナーを用い
るが、これは磁気ブラシ21および現像剤溜り26を形
成し、必要な導電性を有すれば、1成分の現像剤でも良
く、導電性のキャリアと絶縁性のトナーとを所定の混合
比で混合して必要な導電率にした2成分の現像剤を用い
てもよい。
【0054】画像露光を行なう位置は、感光体9の表面
と現像スリーブ19との最近接位置Aではなく、感光体
9の逆方向回転で下流側に形成した現像剤溜り26の位
置Bとし、好ましくは現像剤溜り26の中でも下流側の
後半部とする。現像剤溜り26の位置で露光を行なうこ
とにより、露光までの間に感光体9の帯電が十分に行な
われ、帯電前の感光体9の電位の履歴の影響が抑えられ
るとともに、感光体9の表面の残留トナーや画像背景部
のトナーの回収が十分に行なわれる。更に、感光体9が
十分に帯電されてから露光を行なって電荷を消失させる
ために、現像剤と感光体9との電気的引力が強く、良好
なトナー像23が形成される。そして、トナー像23の
形成後は感光体9が現像剤溜り26から速やかに離れる
ため、感光体9の表面のトナー像23が現像剤の衝突や
摩擦等のような機械的な力により乱されることがなく、
良好な解像度のトナー像23が得られる。
【0055】現像剤溜り26の位置では、感光体9の表
面と現像スリーブ19とが最も近接する位置Aよりも、
感光体9の表面と磁極ローラ18の距離が大きくなる。
このため、現像剤を磁極ローラ18の側に吸引する磁力
は弱く、感光体9の表面に形成されたトナー像23の一
部が磁力によって現像手段の側に回収されて画像濃度が
低下したり、磁力により乱されて解像度が低下したりす
ることを防止できる。更に帯状の制御電極27を設け、
その電位を電源29により所定の電位に調整する。例え
ば制御電極27を接地し、透光性導電層11と共通電位
にする。あるいはスリーブ19の電位に対してその電位
を低くもしくは高く設定する。
【0056】このようにスリーブ19とは独立に電位を
印加できる制御電極27を設けると、感光体9の表面電
位を現像剤を介して中和し、あるいは感光体9の表面の
電位を揃え、以前のプロセスでの帯電や露光の有無等に
よる感光体9の履歴の影響を打ち消すことができる。こ
の結果、繰り返し使用時、例えば1枚の画像を得るため
に感光体9を数回転させる場合等に、安定した現像状態
と記録画像とが得られる。ここで制御電極27の電位を
調整すると、画像濃度や地かぶり等に対する最適画像形
成条件を調整して得ることができる。また、制御電極2
7の電位を高くし、スリーブ19の電位を低くすること
により、非露光部にトナーが付着し、露光部にはトナー
が付着しない、いわゆる反転現像も可能になった。
【0057】感光体9の表面に形成されたトナー像23
は次いで記録紙24に転写され、定着されて記録画像と
なり、転写されずに感光体9の表面に残った残留トナー
25は、次の画像形成プロセスにおいて現像機15に回
収されて再利用される。
【0058】更に、転写後の感光体9にイレース用光源
17により除電光を照射することにより、以前のプロセ
スでの帯電や露光の有無等による感光体9の履歴の影響
をより効果的に打ち消すことができ、繰り返し使用時に
おける残像現象などの画像上の問題を抑制することがで
きる。また、感光体9のキャリア輸送層13の表面にト
ラップされた電荷を消去し、感光体9とその表面の残留
トナーとの電気的な引力をなくして、残留トナーを現像
機15に回収され易くすることができる。
【0059】また、このキャリア輸送層13は感光体9
の表面層を兼ねても良好な表面特性を具備させることが
できる。
【0060】即ち、本発明のポリシラン化合物は表面が
硬く且つ適度な滑り性を有しており、耐摩耗性、耐刷性
に優れ、帯電特性も良好であるという特長があり、これ
により、このままで感光体用表面層として有利となる。
また、キャリア輸送層13に低分子キャリア輸送剤を含
有させた場合には、その表面側でキャリア輸送剤の含有
量を少なくすれば、その低含有量領域での機械的強度を
高めることができ、しかも、化学的作用に伴うその表面
からの侵入に起因するキャリア輸送剤の劣化を生じにく
くすることができるとともに、その劣化の程度を減らす
ことができるという利点があり、これによって更に良好
な表面特性が得られる。
【0061】本発明者等が繰り返し行った実験によれ
ば、本発明に係るポリシラン系キャリア輸送層13を形
成した場合、その表面の硬度はロックウェル硬度M60
以上の値が得られた。しかも、その比誘電率が3以下と
なり、繰り返し耐久性や帯電やイレースの応答性が好適
になる。
【0062】(外部電荷潜像方式)この外部電荷潜像方
式には、カールソン法や容量像法(NP法、KIP法)
が代表例として挙げられるが、このカールソン法を図5
により説明する。同図はプリンター構成の画像形成装置
30であり、31は本発明に係るドラム状の感光体であ
り、この感光体31の周面に帯電手段であるコロナ帯電
器32と、その帯電後に光照射する露光手段である露光
器33と、トナー像を感光体31の表面に形成するため
のトナー34を備えた現像手段である現像機35と、そ
のトナー像を被転写材36に転写する転写手段である転
写器37と、その転写後に感光体表面の残留トナーを除
去するクリーニング手段38と、その転写後に残余静電
潜像を除去する除電手段39とを配設した構成である。
また、40は被転写材36に転写されたトナー像を熱も
しくは圧力により固着するための定着器である。
【0063】このカールソン法は次の〜のプロセス
を繰り返し経る。 感光体31の周面をコロナ帯電器32により帯電す
る。 露光器33により画像を露光することにより、感光
体31の表面上に電位コントラストとしての静電潜像を
形成する。 この静電潜像を現像機35により現像する。この現
像により黒色のトナーが静電潜像との静電引力により感
光体表面に付着し、可視化する。 感光体表面のトナー像を紙などの被転写材36の裏
面よりトナーと逆極性の電界を加えて、静電転写し、こ
れにより、画像を被転写材36の上に得る。 感光体表面の残留トナーをクリーニング手段38に
より機械的に除去する。 感光体表面を強い光で全面露光し、除電手段39に
より残余の静電潜像を除去する。
【0064】かくして、上記構成の画像形成装置30に
よれば、露光器33の光照射によって感光層内部に発生
したキャリアが、その層内部を高い速度で移動するの
で、静電潜像が形成される時間が短くなり、ドラム状の
感光体31の回転速度を高めることができ、画像形成を
高速度にできる。しかも、転写後の露光による除電にお
いても、その感光層内部に発生したキャリアが除電に速
やかに寄与するので、その除電に要する感光層の領域が
狭くなり、感光ドラムの高速度化と相まってドラム状感
光体の径を小さくでき、画像形成装置の小型化が達成で
きる。
【0065】尚、上記画像形成装置30はプリンターの
構成であるが、露光器33に代えて原稿からの反射光を
通すレンズやミラーなどの光学系を用いれば、複写機と
しての画像形成装置となる。
【0066】以下、本発明の実施例を述べる。 (例1)本例においては、出発物質である各種ジクロロ
シランに対して、溶媒であるトルエンを加え、110℃
でもってナトリウムによる脱塩素化縮合反応を行い、こ
れにより、化4〜化6に示す各種ポリシランを合成し
た。そして、これらのポリシランの重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnとを測定し、Mw/Mnも求めたと
ころ、表1に示す通りの結果が得られた。
【0067】これら各平均分子量Mw、Mnはゲル浸透
クロマトグラフィーを用いて測定しており、そのための
カラムは、Asahipak GS−310、GS−510、G
SM−700の3本を、また、移動相にテトラヒドロフ
ラン(THF)を使用し、それによる流出をUV254
nm吸収の検出器でもって測定した。また、このクロマ
ト波形処理はクロマトビジコーダという波形処理ソフト
を利用して行った。
【0068】化4においては、x=1、y=z=0であ
り、R1 がメチル基、R2 がフェニル基であり、重合度
nを変えた3種類のポリシラン化合物a−1、a−2、
a−3を合成した。化5においては、x=y=1、z=
0であり、R1 、R2 、R3 がメチル基、R4 がフェニ
ル基であり、重合度nを変えた2種類のポリシラン化合
物b−1、b−2を合成した。化6においては、x=y
=z=1であり、R1 、R2 、R5 、R6 がメチル基、
3 、R4 がフェニル基であるポリシラン化合物cを合
成した。
【0069】
【化4】
【0070】
【化5】
【0071】
【化6】
【0072】
【表1】
【0073】かくして得られた6種類のポリシラン化合
物のキャリア移動度(25℃)を測定したところ、表1
に示す通りである。このキャリア移動度はタイムオフフ
ライト(TOF)により測定しており、このTOFによ
れば、Al基板の上にパリレンブロッキング電極を設
け、更にキャリア励起層であるa−Se層を形成し、か
かる成膜基板の上に上記各ポリシラン化合物の層(厚み
10μm)を塗布形成し、このような構成の試料におい
て、パルス幅10m.sec の直流パルス電圧を印加し、試
料に均一な電界を加え、その電界の印加後、4m.sec に
2 レーザ励起の色素(クマリン481nm )レーザパルス
光を光ファイバで試料の電極側に照射し、この電極側に
照射した光パルスによってポリシラン層に生成したシー
ト状のキャリアが印加電界によりドリフトする状態を、
外部電流の過渡的変化として観測する方法である。
【0074】本発明に係る各ポリシラン化合物a−1、
b−1、b−2、cであれば、高いホール移動度が得ら
れていることが判る。然るに、Mw/Mnが本発明の範
囲から外れるポリシラン化合物a−2と、MwとMw/
Mnの両者が本発明の範囲から外れるポリシラン化合物
a−3においては、高いホール移動度が得られなかっ
た。
【0075】(例2)次に、透明な円筒状ガラス基板ま
たはプラスチックの周面に、透光性導電層11としてI
TO層を活性反応蒸着法により1000Aの厚みで形成し、
次いでその上にチタニルフタロシアニンとポリエステル
樹脂を塩化メチレン中に分散混合した液中に浸漬し、そ
の後、減圧中55℃で乾燥して、チタニルフタロシアニ
ンから成る15μm厚の光キャリア励起層12を形成し
た。次にこの成膜円筒状ガラス基板の上に、(例1)の
6種類のポリシラン化合物に応じた6種類の5μm厚の
ポリシラン系キャリア輸送層13を形成し、順次、感光
体A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、Cを作製
した。
【0076】例えば、感光体B−1、B−2であれば、
光キャリア励起層12を形成した成膜円筒状ガラス基板
を、1,2−ジクロロトリメチルフェニルジシランを脱
塩素化重合して得られたポリ(トリメチルフェニルジシ
ラン)をトルエンに溶解した溶液に浸漬し、その後、1
00℃の熱風で乾燥した。これによって、ポリシラン化
合物b−1またはb−2から成る5μm厚のポリシラン
系キャリア輸送層13を形成し、それぞれ感光体B−
1、B−2が得られた。
【0077】そこで、本発明の感光体であるA−1、B
−1、B−2、Cを、それぞれ図3に示すような画像形
成装置8に装着し、現像剤に導電性磁性キャリアと絶縁
性トナーとからなる2成分現像剤を用い、また、ダイナ
ミックドライブ方式の、解像度300DPI(ドット/
インチ)のLEDヘッドを配し、そして、スリーブ19
と透光性導電層11との間にVs=−70Vの電圧を印
加し、波長740nmで画像露光を行い、感光体上にト
ナー像を形成し、そのトナー像を+200Vの転写バイ
アス電圧を印加した転写ローラにより市販普通紙に転写
し、熱定着を行って画像を得た。尚、現像剤を感光体9
と逆方向に回転させて現像剤溜り26を形成し、その部
位に露光を行なった。
【0078】この画像を評価したところ、いずれの感光
体を用いても光学濃度(以下、O.D.と記す)が1.
4以上の画像濃度を有し、バックのかぶりもなく、解像
度も300DPIの良好な画像であった。
【0079】然るに、比較例の感光体であるA−2、A
−3を上記と同様に画像評価したところ、キャリア輸送
層でのキャリア移動度が低いために光応答性が悪く、十
分な電位コントラストが形成されないために十分な濃度
のトナー像が形成されず、O.D.が0.6の画像濃度
と不十分な画像であった。
【0080】(例3)本例においては、(例2)の6種
類の感光体の耐久性を図3に示すような画像形成装置8
を用いて評価した。各感光体を搭載した画像形成装置8
において、1万枚プリントし、その後に感光層の表面の
傷発生状況を目視により確認したところ、表2に示す通
りの結果が得られた。同表中、○○印は全く傷が発生し
なかった場合であり、○印は僅かに傷が発生したように
見られるが、実用上何ら支障のない場合であり、△印は
傷が発生し、実用上若干支障がでる場合であり、×印は
傷が顕著に発生し、実用上支障がでる場合である。
【0081】
【表2】
【0082】表2に示す結果から明らかなように、本発
明の感光体であれば、いずれも膜強度に優れて、耐久性
に良好であることが判る。
【0083】(例4)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層11
としてITO層を活性反応蒸着法により1000Aの厚みで
形成し、次いでグロー放電分解装置内に装着し、反応容
器内を完全に真空に引いた後、最初にSiH4 ガスとB
2 6ガスを一定割合で流しつつ放電電圧を印加して
0.5μm厚のa−Si・B・Hキャリア注入阻止層を
形成した。その後、B2 6ガスの注入を止め、SiH
4 ガスを一定流量に制御して2μm厚の光キャリア励起
層12を形成した。次にこの成膜円筒状ガラス基板を、
(例2)の6種類の感光体と同様に(例1)の6種類の
ポリシラン化合物に応じた6種類の5μm厚のポリシラ
ン系キャリア輸送層13を形成し、順次、感光体A=
1、A=2、A=3、B=1、B=2、C=1を作製し
た。
【0084】そこで、本発明の感光体であるA=1、B
=1、B=2、C=1を、それぞれ図3に示すような画
像形成装置8に装着し、(例2)に記載された条件で同
様に感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を転写
ローラにより市販普通紙に転写し、熱定着を行って画像
を得た。
【0085】この画像を評価したところ、いずれの感光
体を用いてもO.D.が1.4以上の画像濃度を有し、
バックのかぶりもなく、解像度も300DPIの良好な
画像であった。
【0086】然るに、比較例の感光体であるA=2、A
=3を上記と同様に画像評価したところ、キャリア輸送
層でのキャリア移動度が低いために光応答性が悪く、十
分な電位コントラストが形成されないために十分な濃度
のトナー像が形成されず、O.D.が0.7の画像濃度
と不十分な画像であった。
【0087】(例5)本例においては、(例4)の6種
類の感光体の耐久性を(例3)と同様に評価したとこ
ろ、同様の結果が得られ、本発明の感光体であれば、い
ずれも膜強度に優れて、耐久性に良好であることが判っ
た。
【0088】(例6)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層11
としてITO層を活性反応蒸着法により1000Aの厚みで
形成し、次いで真空蒸着法によりa−Seから成る2μ
m厚の光キャリア励起層12を形成した。次にこの成膜
円筒状ガラス基板を、(例2)の6種類の感光体と同様
に(例1)の6種類のポリシラン化合物に応じた6種類
の5μm厚のポリシラン系キャリア輸送層13を形成
し、順次、6種類の感光体を作製した。
【0089】そこで、本発明の4種類の感光体を、それ
ぞれ画像形成装置8に装着し、(例2)に記載された条
件で同様に感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像
を転写ローラにより市販普通紙に転写し、熱定着を行っ
て画像を得たところ、いずれの感光体を用いてもO.
D.が1.4以上の画像濃度を有し、バックのかぶりも
なく、解像度も300DPIの良好な画像であった。
【0090】然るに、比較例の2種類の感光体を上記と
同様に画像評価したところ、キャリア輸送層でのキャリ
ア移動度が低いために光応答性が悪く、十分な電位コン
トラストが形成されないために十分な濃度のトナー像が
形成されず、O.D.が0.7の画像濃度と不十分な画
像であった。
【0091】また、これら6種類の感光体の耐久性を
(例3)と同様に評価したところ、同様の結果が得ら
れ、本発明の感光体であれば、いずれも膜強度に優れ
て、耐久性に良好であることが判った。
【0092】(例7)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層であ
るITO層を活性反応蒸着法により1000Aの厚みで形成
し、次いで、1,2−ジクロロトリメチルフェニルジシ
ランを脱塩素化重合して得られたポリ(トリメチルフェ
ニルジシラン)をトルエンに溶解し、しかも、a−Si
系の粉末を含有した溶液と混合したうえで、上記成膜円
筒状ガラス基板を浸漬し、その後、100℃の熱風で乾
燥した。これによって、積層型感光体9に代えて単一の
層の感光体が得られた。
【0093】この感光体のポリシラン層のMwとMw/
Mn、並びにホール移動度を測定したところ、それぞれ
2,000,000 、3、6×10-4cm2 /V・秒であった。
【0094】そこで、この感光体を画像形成装置8に装
着し、(例2)に記載された条件で同様に感光体上にト
ナー像を形成し、そのトナー像を転写ローラにより市販
普通紙に転写し、熱定着を行って画像を得たところ、い
ずれの感光体を用いてもO.D.が1.4以上の画像濃
度を有し、バックのかぶりもなく、解像度も300DP
Iの良好な画像であった。また、この感光体の耐久性を
(例3)と同様に評価したところ、膜強度に優れて、耐
久性に良好であることが判った。
【0095】(例8)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層であ
るITO層を活性反応蒸着法により1000Aの厚みで形成
し、次いで、1,2−ジクロロトリメチルフェニルジシ
ランを脱塩素化重合して得られたポリ(トリメチルフェ
ニルジシラン)をトルエンに溶解し、しかも、TiOP
c粉末が超音波分散法により分散されて含有した溶液と
混合したうえで、上記成膜円筒状ガラス基板を浸漬し、
その後、100℃の熱風で乾燥した。これによって、積
層型感光体9に代えて単一の層の感光体が得られた。
【0096】この感光体のポリシラン層のMwとMw/
Mn、並びにホール移動度を測定したところ、それぞれ
1,700,000 、3、6×10-4cm2 /V・秒であった。
【0097】そこで、この感光体を画像形成装置8に装
着し、(例2)に記載された条件で同様に感光体上にト
ナー像を形成し、そのトナー像を転写ローラにより市販
普通紙に転写し、熱定着を行って画像を得たところ、い
ずれの感光体を用いてもO.D.が1.4以上の画像濃
度を有し、バックのかぶりもなく、解像度も300DP
Iの良好な画像であった。また、この感光体の耐久性を
(例3)と同様に評価したところ、膜強度に優れて、耐
久性に良好であることが判った。
【0098】(例9)次に本例においては、Al製円筒
体の周面に、(例2)と同様にチタニルフタロシアニン
からなる有機光導電材を光キャリア励起層12として形
成し、その層12の上に(例2)に述べた4種類の本発
明の感光体と同様に、(例1)の4種類のポリシラン化
合物(a−1、b−1、b−2、c)に応じた5μm厚
のポリシラン系キャリア輸送層13を形成し、各感光体
を作製した。
【0099】かくして得られた4種類のポリシラン感光
体について、−6kVの電圧を印加したコロナ帯電器を
用いて帯電させ、暗部表面電位を測定して初期帯電電位
を求めたところ、−800Vの帯電電位を示し、高い帯
電能力を有することが確認できた。
【0100】次に、表面電位を−800Vに帯電させた
後に650nmの波長の光を照射して、表面電位を−5
00Vから−250Vに減衰させるのに必要な露光エネ
ルギー(半減露光量)を測定して、その逆数により半減
光感度を求めたところ、2.0(cm2 /μJ)とな
り、高い光感度を示した。
【0101】更に、露光波長を変えて分光感度特性を調
べたところ、600〜800nmの範囲に渡って半減露
光量の逆数が2.0(cm2 /μJ)以上と、優れた分
光感度特性を有していた。
【0102】また、上記の半減露光量の2倍の露光量を
与え、その時の表面電位を残留電位として求めたとこ
ろ、10V以下と低く、優れた特性を示した。
【0103】次に、これらの感光体を図5に示す構成の
カールソン法によるプリンタ(画像形成装置30)に搭
載し、露光手段として波長650nm、解像度400d
pi(ドット/インチ)のダイナミックドライブ方式の
LEDヘッドを用いて画像形成を行ない、その画像につ
いて、画像濃度、解像度、バックのかぶり、残像(ゴー
スト)について画像評価を行なった。その結果、画像濃
度はO.D.が1.4と高く、解像度も400dpiを
良好に解像しており、バックのかぶりもなく、残像も認
められず、そして、そのドラム状感光体の回転速度が高
められた。また、連続して1万枚の画像形成を行なって
も、画像濃度や解像度の低下或いはバックのかぶりの増
加等の画像品質の変動は認められず、優れた耐久性を有
することも確かめられた。
【0104】(例10)(例9)の各感光体をカールソ
ン法による市販の複写機に搭載して、露光手段として原
稿からの反射光を感光体に照射する光学系を用いて同様
に画像形成を行なったところ、画像濃度、解像度、バッ
クのかぶり、階調再現性、残像のいずれも優れた画像品
質を有する画像が得られるとともに、ドラム状感光体の
回転速度が高められ、複写機用感光体としても優れた特
性を有することが確かめられた。尚、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において、改善、変更等は何ら差し支えない。
【0105】
【発明の効果】以上の通り、本発明の感光体用ポリシラ
ン化合物は、ポリシラン化合物の重量平均分子量Mwが
50,000〜2,500,000であり且つ数平均分
子量Mnに比べて10以下の比率であるように生成する
ことにより、10-5cm2 /V・秒以上のホール移動度
が得られた。
【0106】また、本発明によれば、このポリシラン化
合物よりキャリア輸送層を形成することにより高いホー
ル移動性のポリシラン化合物含有感光体が安定して提供
できた。しかも、Mwを大きくして、分子量分布を狭い
範囲にすれば、感光層の強度が顕著に高められるので、
耐久性に優れた高信頼性の感光体が提供できた。
【0107】更に本発明においては、MwとMnを設定
することにより容易に所要のポリシラン化合物を生成す
ることができ、これにより、高い品質の感光体を安定的
に製造することができるので、製造歩留りが向上し、そ
の結果、製造コストが低減するという利点がある。
【0108】更にまた、本発明の感光体であれば、高い
キャリア移動度が要求される画像形成装置、例えば光背
面露光方式の画像形成装置等に好適に搭載することがで
きた。
【0109】また、本発明の画像形成装置によれば、露
光手段の光照射によって感光層内部に発生したキャリア
が、その層内部を高い速度で移動するので、静電潜像が
形成される時間が短くなり、これにより、ドラム状の感
光体であれば、そのドラムの回転速度を高めることがで
き、画像形成を高速度にできた。しかも、転写後の露光
による除電においても、その感光層内部に発生したキャ
リアが除電に速やかに寄与するので、その除電に要する
感光層の領域が狭くなり、感光ドラムの高速度化と相ま
ってドラム状の感光体の径を小さくでき、画像形成装置
の小型化が達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光体の断面図である。
【図2】本発明に係る感光体の断面図である。
【図3】実施例に用いられる電子写真方法を示す模式図
である。
【図4】実施例に用いられる電子写真方法の要部構成図
である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 導電性基板 2 積層型感光層 3 光キャリア励起層 4 キャリア輸送層 5 キャリア輸送体 6 光キャリア励起体 7 単一の感光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 邦雄 大阪府堺市庭代台4−34−3 (72)発明者 小沢 義夫 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表示されたポリシラン化合物
    の重量平均分子量が50,000〜2,500,000 であり且つ数平
    均分子量に比べて10以下の比率であるホール移動度が
    10-5cm2 /V・秒以上の感光体用ポリシラン化合
    物。 【化1】
  2. 【請求項2】 導電性基体の上に光キャリア励起層と、
    請求項1のポリシラン化合物から成るキャリア輸送層と
    の積層の感光層を形成したことを特徴とするポリシラン
    化合物含有感光体。
  3. 【請求項3】 請求項2の感光体において、光キャリア
    励起層とキャリア輸送層との積層の感光層に代えて、請
    求項1のポリシラン化合物から成るキャリア輸送体に粒
    状の光キャリア励起体を含有して成る感光層を形成した
    ことを特徴とするポリシラン化合物含有感光体。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3の感光体と、該
    感光体の感光層側に配設した現像手段と、透光性を有す
    る導電性基体側から画像露光光を照射する露光手段とか
    ら成るとともに、上記感光体の表面にトナー像を形成さ
    せるべく上記現像手段と導電性基体との間に電圧を印加
    しながら露光手段より画像露光光を照射するようにした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3の感光体と、該
    感光体の表面に電荷を付与する帯電手段と、感光体の帯
    電領域に対して光照射する露光手段とから成り、これら
    帯電手段と露光手段とにより感光体の表面に静電潜像を
    形成するとともに、該静電潜像に対応するトナー像を感
    光体の表面に形成する現像手段と、該トナー像を被転写
    材に転写する転写手段と、該転写後に感光体表面の残留
    トナーを除去するクリーニング手段と、該転写後に残余
    静電潜像を除去する除電手段とを配設したことを特徴と
    する画像形成装置。
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US5830972A (en) * 1995-04-10 1998-11-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Polysilane, its production process and starting materials therefor

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