JPH0763645B2 - 粗大廃棄物の破砕装置 - Google Patents

粗大廃棄物の破砕装置

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JPH0763645B2
JPH0763645B2 JP2164848A JP16484890A JPH0763645B2 JP H0763645 B2 JPH0763645 B2 JP H0763645B2 JP 2164848 A JP2164848 A JP 2164848A JP 16484890 A JP16484890 A JP 16484890A JP H0763645 B2 JPH0763645 B2 JP H0763645B2
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由和 小林
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株式会社御池鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、使い古した畳、ソファ、箪笥、タイヤ、故障
した冷蔵庫、洗濯機等の家庭から出る粗大廃棄物その他
の廃棄物を、資源回収の前処理に便なよう、又輸送効率
を上げることを目的として粗砕減容化する粗大廃棄物の
破砕装置に関する。
(従来の技術) 従来、主に家庭から出される上述のような粗大廃棄物
は、回収業者により回収された後、再生可能なもの、可
燃物或いは不燃物等により分けられ、可燃物は焼却し、
冷蔵庫等の金属製廃棄物は圧潰されスクラップとして処
理したり、プラスチック類は再生処理されていた。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、上記のような粗大廃棄物を何等かの方法で処
理するにしても、嵩高い為に輸送性が悪くまた扱いが容
易でなく、その為処理場では事前に解体したりする作業
が必要とされる。特に、木、金属及びプラスチック等が
組み合わさった廃棄物の場合は、これをそのまま焼却し
てしまうと再生可能なものまで焼失してしまうことにな
る為、資源の無駄が多く、従ってこのような廃棄物は一
旦解体してから分別し夫々に応じた処理を必要とする。
従来、このような事前処理は殆ど人手によって行なわれ
ており、多くの要員と多大な労力を必要としまた危険性
をもはらんでいた。亦、上記の廃棄物には再生樹脂や金
属或いは燃料として再利用可能なものも多く含まれてお
り、事前処理が効率的になされればこれらの有効利用の
道が大きく開けることは十分予想されるところであっ
た。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、上記粗大
廃棄物を低騒音且つ低振動で箱形廃棄物でも投入口部で
滞留することのないように喰い込み能力を大幅に向上
し、極めて効率的に破砕して減容化し、その輸送性・取
扱性を高め、その後の処理のための分別を簡易に行なえ
るようにし、更には有用な廃棄物の再生利用を一層促進
することの出来るものであって、破砕能力を高めると共
に粗大廃棄物と一緒に投入されてくる小形物や破砕小片
をすぐ排出して省動化を図り、構成部材の摩耗を予防で
きる新規な粗大廃棄物の破砕装置をを提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本発明の粗大廃棄物の破砕装置を添
付の実施例図に基づき説明する。ここで第1図は本発明
の粗大廃棄物の破砕装置の一例を示す水平断面図で、第
1図(a)は大螺旋羽根同士がオーバーラップしたもの
で第1図(b)は離れたものを各々示し、第2図は第1
図に於けるII−II線断面図で第2図(a)は大螺旋羽根
同士がオーバーラップしたもの、第2図(b)は離れた
ものを各々示し、第3図(a)は螺旋羽根を略三角形状
の補強板が設けられたものを示す説明図、第3図(b)
は小径螺旋羽根に長方形状の補強板が設けられたものを
示す説明図、第4図は螺旋羽根の外周縁部の部分断面斜
視図、第5図(a)〜(c)は各種突出刃の斜視図、第
6図は円筒形ケーシング先端部に二次破砕手段を装着し
た場合の縦断面図、第7図は二次破砕手段に於ける突刃
の配列説明図、第8図は二次破砕手段の別の実施例の縦
断面図、第9図は更に別の実施例の正面図である。
即ち、本発明による粗大廃棄物の破砕装置は、上面に大
きく開口された投入口11を有し且つ内周面が大径平行部
とこれに連続した先行漸縮径のテーパ状部となった略楕
円断面のケーシング本体10と、該ケーシング本体10の先
端に連結され且つ先端開口部が破砕片の排出口33とされ
た円筒もしくは楕円筒形ケーシング30と、上記ケーシン
グ本体10から該筒形ケーシング30内に渡り相互に上から
下に噛み込む方向に回転するように横設された低速大ト
ルク回転駆動軸60a,60bと、該駆動軸60a,60bの周囲に相
互に回転干渉しないように上記ケーシング本体10及び筒
形ケーシング30に対応して一連的に固設された大径平行
部とテーパ部を有した大螺旋羽根40a,40b及び小径螺旋
羽根50a,50bとより構成されており、ケーシング本体10
は、その内周面10′に周方向に多数の固定刃15を隔設す
ると共に底部内周面10′で固定刃15間においてスリット
10aを多数設けていることを要旨とするものである。
ケーシング本体10と筒形ケーシング30との間にリング状
固定刃20を設けると破断効率を大幅に向上する。更に、
ケーシングの内周面10′に多数の固定刃15を隔設し、そ
れらの間に多数のスリット10aを設けているので、粗大
廃棄物の破砕が投入と同時に行われ破砕作用が強化され
ると共に、破砕小片はすぐスリット10aから排出され、
過剰な破砕を避けて省動力を図り、本装置の摩耗を防
ぎ、小片排出で更に破砕能力を向上させる。
駆動軸60a,60bは、低速大トルクの動力を発する駆動手
段70に連結されたものであり、4〜15rpmの速度で等速
又は不等速で回転する。投入口11は、冷蔵庫やソファー
等の粗大廃棄物を投入し得るに十分なようケーシング本
体10の上面略全面域に開口形成され、更にこの開口部に
シュート等を付設することが望まれる。
大螺旋羽根40a,40bの外周縁には、後記の実施例で示す
如き各種形状の突出刃43…を処理対象物の性状に合わせ
てその周方向に沿って多数隔設することが望ましく、ま
たこれら突出刃43…の基部を大螺旋羽根40a,40bの外周
近傍側部に固設されたガイド枠42…内に収納してその安
定化を図ることが望ましい。
亦、螺旋羽根40a,40b,50a,50bと回転駆動軸60a,60bとの
間に略三角形状又は矩形状の複数の補強板44,54を固着
することによって、羽根40a,40b,50a,50bを強化し、破
砕されたものを圧縮して小さくし送り容量を分断化し、
更に二軸60a,60bにおいて噛み合い作用を行い破砕スピ
ードを上げる。特に小径螺旋羽根50a,50b間に外側縁に
刃を有した長方形状の補強板54を設けると、紙やプラス
チックフィルム、布の切断を行うことができる。
大螺旋羽根40a,40bが相互にオーバーラップしないもの
において、駆動軸60a,60bのモータ71を過負荷時に少な
くても一回転逆転させる手段を設けることによって、本
装置の安全性を高め使用寿命を延ばすことができる。
亦、大螺旋羽根40a,40bの外周縁部に、その少なくとも
小径部に於いて螺進方向に向く尖鋭な刃状部41a,41bを
形成してその剪断力を高めるようにすること、更に該大
螺旋羽根40a,40bを駆動軸60a,60bに対して螺進方向に傾
斜状態で固設することにより剪断力を高め省エネルギー
化を図るようになすことも可能である。
更に、ケーシング本体10の内周面10′及び筒形ケーシン
グ30の内周面30′に多数の固定刃15…、32…を固設具備
させ、本体ケーシング10内で破砕効果を高め、筒形ケー
シング30内で更に細かく破断するようになすことも可能
である。そして、本発明に於いては、筒形ケーシング30
の先端排出口33から十分細かく破砕された破砕片が排出
されるが、爾後の処理目的等に応じ更に細かく破砕する
必要がある場合には該筒形ケーシング30の先端に後記の
実施例で示す二次破砕手段90を付設することも可能であ
る。
(作用) 上記のように構成された破砕装置による粗大廃棄物の破
砕処理要領を述べる。駆動手段70を回動させると、駆動
軸60a,60b、その周囲に固設された大螺旋羽根40a,40b及
び小径螺旋羽根50a,50bが上から下に噛み込むように回
転する。投入された粗大廃棄物Aは、大螺旋羽根40a,40
baの回転噛み込み作用を受けてケーシング本体10内に確
実に引き込まれ、一対の大螺旋羽根40a,40bの剪断力や
圧潰力及びケーシング本体10の内周面10′に対する押し
付け力により破断・圧潰される。また、該ケーシング本
体10の内周面10aに周方向に多数の固定刃15を隔設する
と共に底部内周面10′で固定刃15間においてスリット10
aを多数設けているので、固定刃15・・・と回転する大
螺旋羽根40a、40bの外周縁との剪断作用により投入され
た廃棄物Aをすぐに更に細かく破断して破砕能力を高め
ると共に、破砕小片を投入された小形物と共にすぐにス
リット10a・・・から排出して消費動力を削減すると共
に羽根40a、40bや刃15やケーシング本体10等の摩耗を低
減する。この時、大螺旋羽根40a,40bの外周縁に突出刃4
3…が隔設されている場合や大螺旋羽根40a,40b間に回転
速度差がある場合は、廃棄物Aの引き込み効率が高くな
ると共に廃棄物Aを引き裂くように引き込み、これによ
り爾後の破断性が向上する。
大螺旋羽根40a,40bが相互にオーバーラップしないもの
において、駆動軸60a,60bのモータ71は個別に設けら
れ、過負荷時に少なくても一回転逆転させる手段を設け
ると、羽根やモータやケーシング本体等に過負荷がかか
るのを防止することができる。
このように粗砕された廃棄物の破砕片は、大螺旋羽根40
a,40bの螺進作用により先側に押送されながらケーシン
グ本体10内面の先行漸縮径状により漸次圧縮され、その
先端小径部12に至ってはかなり緻密な圧縮状態となる。
螺旋羽根40a,40b,50a,50bに略三角形状又は矩形状のの
補強板44,54を設けると、羽根が強化されると共に二軸
間の補強板44,54同志の破砕作用を付加し、送り容量を
分断化する。ケーシング本体10と筒形ケーシング30との
連結部にリング状固定刃20が挟装されている場合、この
緻密に圧縮された破砕片は、該リング状固定刃20と回転
する大螺旋羽根40a,40bの外周縁との剪断作用を受け更
に細かく破断される。ここでの破断は、大螺旋羽根40a,
40bの螺進力とこれに対向するよう配置されたリング状
固定刃20のエッジ部との交差剪断作用に基づくもので、
鉄板はもとより鉄筋やボルト等の金属片或いはコンクリ
ート片等の剛直なもの、更にはタイヤやじゅうたん等の
ねばりのあるものでも破断・破砕し得るものである。特
に、大螺旋羽根40a,40bの外周縁に螺進方向に向く尖鋭
な刃状部41を形成し更には大螺旋羽根40a,40bを螺進方
向に傾斜状態で固設した場合は、リング状固定刃20との
剪断力が一層大きくなり、細断効率が向上すると共に省
エネルギー化が図られる。
上記リング状固定刃20により細断された破砕片は、等径
螺旋羽根50a,50bの推進力を受けて筒形ケーシング30内
を先側に押送され、先端排出口33より逐次排出される。
該ケーシング30の内周面30′に固定刃32…を固設した場
合は、回転する螺旋羽根50a,50bの外周縁と該固定刃32
…との交差剪断作用が付加され、一層細かく破断され
る。
斯くして、排出口33から排出された破砕片は屑状となっ
て原容積の十数分の1にもなり、その後の輸送性や取扱
性が飛躍的に向上すると共に、木、金属或いはプラスチ
ック等が組み合った廃棄物であっても、これらが互いに
遊離し、その後の分別処理にとって極めて有効となる。
そして、上記一連の処理動作は低速大トルクの駆動手段
70によってなされるから、振動・騒音或いは発塵が極め
て少なく、その設置場所の制約を受けることが少ない。
また、比較的通気性が良く、余裕空間があるため可燃ガ
スボンベが混入していても、漏出していても、漏出した
ガスを逃がして爆発が起りにくい。
(実施例) 次に実施例について述べる。第1図及び第2図におい
て、楕円断面のケーシング本体10の平行部とテーパ部か
ら成る内周面10′には、その基部側から先側に至る棒状
固定刃15…が周方向間隔毎にボルト等により取替え可能
に固設されていると共に固定刃15間には多数のスリット
10aが穿設されている。ケーシング本体10の基端側上方
の投入口111にはホッパーHが形成され、廃棄物Aが両
大螺旋羽根40a,40bの間に落下されて確実に且つ能率的
に上から下への大螺旋羽根40a,40bの噛み込みを促進す
るようになされており、大型の廃棄物や箱形の廃棄物の
処理に特に有効である。
大螺旋羽根40a,40bはケーシング本体10の内周面に対応
して平行部とテーパ部を有し、その外周縁部には突出刃
43…が隔設され、これら両羽根40a,40bの突出刃43…同
士の相乗作用により前述の如き廃棄物Aの引き込み・噛
み込み・引き裂きが有効になされる。該突出刃43…は、
第5図(a)(b)(c)に示す如く、その刃先部が平
坦なもの43a、角錐形状のもの43b、逆台形状のもの43c
などが破砕対象の廃棄物Aの性状に応じて適宜選択組み
合わせて用いられる。そしてこれら突出刃43…は、第4
図に示す如く大螺旋羽根40a,40bの外周近傍背面に固設
されたU型のガイド枠42…にその基部が収納されて安定
化が図られると共に、ボルト42′…等の止具により取替
え可能に固設されている。亦、大螺旋羽根40a,40bの周
縁部は、螺進方向に向く尖鋭な断面嘴形状の刃状部41と
され、リング状固定刃20との剪断作用の増大を図ってい
る。この刃状部41として交換可能なリング状刃体を印篭
的に装着することも可能である。更に、大螺旋羽根40a,
40bは駆動軸60a,60bに対して螺進方向に傾斜状態で固設
されている。
螺旋羽根40a,40b,50a,50bには、第3図(a)に示すよ
うに略三角形状の補強板44,54が駆動軸60a,60bとの間に
おいて固着されている。補強板44は、大螺旋羽根40a,40
bにのみに設ける場合もある。第3図(b)に示すよう
に、特に、小径螺旋羽根50a,50b間に外側縁に刃54′を
有した長方形状の補強板54を少なくても2本の固定刃3
2,32にまたがるように軸線に対して若干スパイラルに捩
って設けることによって、紙、プラスチックフィルム、
布の切断も行うことができる。補強板54の取付は刃54′
の摩耗時に調節できるように長孔を利用して行う。
一対の大螺旋羽根40a,40b同士が等速回動し、オーバラ
ップ状態に配列されている時は、筒形ケーシング30は楕
円形断面ケーシングとすることもできるが、ケーシング
本体10から2つに分岐した別個の円筒形ケーシングとす
ることもできる。
リング状固定刃20は、ケーシング本体10の先端フランジ
14と2つに分岐した円筒形ケーシング30の基部フランジ
31との連結部分に挟着され、摩耗した時にはこの連結部
分を分離することにより取替え可能とされている。各円
筒形ケーシング30の内周面30′には、その長手方向に延
びる多数の棒状刃32…が周方向等間隔で取替可能に固設
されている。棒状刃32…と等径螺旋羽根50の周縁とのク
リアランスは数mmとされ、これにより片持ち駆動軸60a,
60bの先側の芯振れが防止されるようになされている。
棒状刃32…を螺旋状刃とすることも可能であり、これに
より小径螺旋羽根50a,50bの周縁との交差角度が尖鋭と
なり、ここでの砕(細)断率が一層向上する。
回転駆動軸60a,60bは、低速大トルク駆動手段70を成す
減速機72を介し電動モータ71に連結され、4〜15rpmの
低速度で上から下に噛み込むように矢印Ra,Rbの方向に
回転駆動されるようになっており、減速機72とテーパ形
ケーシング本体10の間の大型軸受65a,65bによって径大
基部61a,61bをして軸承されている。回転駆動軸60a,60b
はほぼ上記排出口33の外側まで延び、その周囲には上述
のようにケーシング本体10及び円筒形ケーシング30に対
応した大螺旋羽根40a,40bと小径螺旋羽根50a,50bが溶接
等によって固設されている。ケーシング30の排出端に
は、例えば中央リング35aから放射状に伸びた3本の棒
状刃35bを有した終端刃装置35が取付けられており、小
径螺旋羽根50a,50bの終端縁と剪断作用を行うようにな
っている。この終端刃装置35から軸受66の支えを伸ばす
こともできる。両回転駆動軸60a,60bが等速度で回動さ
れる場合は、第2図(a)に示すように大螺旋羽根40a,
40b同士が若干オーバーラップした状態に組み合され、
刃状部41による切断がより効果的に行なわれる。勿論オ
ーバーラップさせないで、離して設置してもよい。他
方、両回転駆動軸60a,60bが相対速度差をもって回動さ
れる場合は、大螺旋羽根40a,40bの最外周部が当らない
ように且つ突出刃43…同士が噛み合うように若干間隔を
おいて設置されており、突出刃43…による噛み込みがよ
り効果的に行われるようになっている。速度差を与える
ことは、減速機72内における各軸60a,60b付き歯車の歯
数を変えることによって容易に行われることは周知であ
る。しかし、各軸60a,60b毎に個別のモータ71を個別の
減速機72を介して連結することもでき、この場合過負荷
検出手段を設けて過負荷時に個別にモータ71を逆回転さ
せることができる。1台のモータ71及び減速機72を介し
て駆動する場合は、過負荷時に両軸60a,60b共に逆転さ
せることになる。
第6図及び第7図は、各筒形ケーシング30の先端に二次
破砕手段90を設けた例を示す。該二次破砕手段90は、筒
形ケーシング30の先端に固設された外向フランジ91と、
該フランジ91の前面に突設された多数の刃状突子92…
と、前記駆動軸60a,60bの先端にフランジ91と小隙をも
って対面するよう固設された回転ディスク93と、該回転
ディスク93のフランジ91との対面側に突設された刃状突
子94…とより成る。上記刃状突子92…、94…は、形成面
の中心から遠心方向に向かう螺旋曲線に沿って間隔ごと
に形成されている。上記フランジ91とディスク93との間
隙はこれら刃状突子92…、94…が互いに噛み合うような
関係になるよう設定され且つディスク93の回転によって
これら刃状突子92…、94…が互いに当り合わないような
位置関係に配置されている。而して、排出口33から破砕
片が押し出され回転中のディスク93とフランジ91との間
隙に至ると、該破砕片は刃状突子92…、94…の相互作用
により更に噛み砕かれ、遠心方向に逐次押送され、その
周縁部からは更に細かく破砕されて排出される。上記両
回転駆動軸60a,60bが相互に等速度で回動する場合で螺
旋羽根40a,40bが相互にオーバーラップさせている場合
は、排出口33を円筒形ケーシング30の先端中央部に設け
て別の駆動源(図示は省略)によって回転ディスク93を
任意の速度と方向で回動する。また、等速、不等速を問
わず螺旋羽根40a,40bが離れている場合は、排出口33を
ケーシング30の先端両側において各回転駆動軸60a,60b
と同軸上に設けて回転ディスク93,93を各軸60a,60bの先
端部64にキー等で係止して同方向に同じ低速度で回転駆
動させることができる。勿論上述のようにケーシング30
の先端中央部に1つの排出口33を設けて、回転ディスク
93を別の駆動源で回動するようにしてもよい。
第8図は、二次破砕手段90の別の実施例を示すものであ
り、筒形ケーシング30の先端に固設された先行漸開状の
コーン型筒体95と、該コーン型筒体95と略同形状のコー
ン型であってその筒内に同軸的に遊挿された回転体97と
より成り、コーン型筒体95の内面及び回転体97の外面に
は上記と略同様の関係となるよう刃状突子96…、98…が
突設されている。回転体97は上記同様駆動軸60a,60bに
固設することも、また別の駆動源に連結することも可能
である。この場合も排出口33から押し出された破砕片
は、コーン型筒体95と回転体97との間隙に至り、回転体
97の回転に伴う刃状突子96…、98…同士の相互作用によ
り噛み砕かれながら遠心方向に押送され、更に細かくな
って排出される。
上記二次裁断手段90の実施例に於いて、刃状突子に代え
螺旋状の連続的な突条刃或いは凹条刃として石臼的に破
砕するようになすことも可能である。
第9図は筒形ケーシング30の先端に中央部又は両側に駆
動軸60a,60bの支承体80を固設し、該支承体80が二次破
砕手段90の機能をも兼ねるようにしたものである。即
ち、該支承体80は駆動軸60a,60bの先端部64を軸承する
中心軸受部81と、該軸受部81から放射状に延びる支杆部
82…と、該支杆部82…に一体とされケーシング30の前端
部に固設されるリング状取付用フランジ部83とより成
る。支杆部82…はエッジ部が尖鋭に加工され、ケーシン
グ30内を押送される破砕片が該支杆部82…に至り、等径
螺旋羽根50a,50bの回転に伴うその先端面との間の剪断
作用により更に細かく破断され、支杆部82…間の空間部
から排出されるのである。斯かる支承体80は、駆動軸60
a,60bの芯触れを防止すると共に二次破砕の機能をも奏
するものであり、上記と共に望ましく採用されまたこれ
らと組合せ用いることも可能である。
尚、等径螺旋羽根50a,50bの形状を第4図の如きテーパ
ー状大螺旋羽根40a,40bの形状と同じようにして同様の
効果を付加させることも可能である。
(発明の効果) 叙上の如く、本発明の装置によれば、冷蔵庫、洗濯機、
応接セット、畳、じゅうたん更には古タイヤ等のあらゆ
る粗大廃棄物が投入口部で滞留すること無く確実に次々
と噛み込まれ極めて効率良く破砕処理される。従ってそ
の後の処理に際しての輸送効率、取扱性更には安全性に
極めて優れる。また、分別もし易く再生可能なものの選
別が容易となり、資源利用に大きく貢献する。しかも装
置の駆動は低速大トルクの駆動手段によってなされるか
ら、低騒音・低振動で且つ発塵も少なく更には剪断作用
の付加で破砕能力が大きく、破砕された小片はすぐに投
入小形物と共に排出されて省エネルギー性及び使用寿命
を改善し可燃ガスボンベの混入があっても大きな投入口
と多数のスリットとで空気抜けが良くて本装置の爆発の
危険性が少なくその設置場所の制約を受けず、その実用
価値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粗大廃棄物の破砕装置の一例を示す水
平断面図で第1図(a)は大螺旋羽根同士がオーバーラ
ップしたもの、第1図(b)は離れたものを各々示し、
第2図は第1図に於けるII−II線断面図で第2図(a)
は大螺旋羽根同士がオーバーラップしたもの、第2図
(b)は離れたものを各々示し、第3図(a)は螺旋羽
根に略三角形状の補強板が設けられているものを示す説
明図、第3図(b)は小径螺旋羽根に長方形状の補強板
が設けられたものを示す説明図、第4図は螺旋羽根の外
周縁部の部分断面斜視図、第5図(a)〜(c)は各種
突出刃の斜視図、第6図は円筒形ケーシング先端部に二
次破砕手段を装着した場合の縦断面図、第7図は二次破
砕手段に於ける突刃の配列説明図、第8図は二次破砕手
段の別の実施例の縦断面図、第9図は同更に別の実施例
の正面図である。 (符号の説明) 10……ケーシング本体、10′……内周面、10a……スリ
ット、11……投入口、12……先端小径部、15……固定
刃、20……リング状固定刃、30……筒形ケーシング、33
……排出口、30′……内周面、40a,40b……大螺旋羽
根、41……刃状部、43……突出刃、44,54……補強板、5
0a,50b……小径螺旋羽根、60a,60b……駆動軸、70……
低速大トルク駆動手段、90……二次破砕手段、A……粗
大廃棄物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に大きく開口された投入口(11)を有
    し且つ内周面が大径平行部とこれに連続した先行漸縮径
    のテーパ状部とから成った略楕円断面のケーシング本体
    (10)と、該ケーシング本体(10)の先端に連結され且
    つ先端開口部が破砕片の排出口(33)とされた円筒もし
    くは楕円筒形ケーシング(30)と、上記ケーシング本体
    (10)から該筒形ケーシング(30)内に渡り相互に上か
    ら下に噛み込む方向に回転するように横設された一対の
    低速大トルク回転駆動軸(60a)(60b)と、該駆動軸
    (60a)(60b)の周囲に相互に回転干渉しないように上
    記ケーシング本体(10)及び筒形ケーシング(30)に対
    応して一連的に固設された大径平行部とテーパ部を有し
    た大螺旋羽根(40a)(40b)及び小径螺旋羽根(50a)
    (50b)とより構成された粗大廃棄物の破砕装置におい
    て、上記ケーシング本体(10)は、その内周面(10′)
    に周方向に多数の固定刃(15)を隔設すると共に底部内
    周面(10′)で固定刃(15)間においてスリット(10
    a)を多数設けていることを特徴とした粗大廃棄物の破
    砕装置。
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