JPH0763552A - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JPH0763552A
JPH0763552A JP21258093A JP21258093A JPH0763552A JP H0763552 A JPH0763552 A JP H0763552A JP 21258093 A JP21258093 A JP 21258093A JP 21258093 A JP21258093 A JP 21258093A JP H0763552 A JPH0763552 A JP H0763552A
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JP
Japan
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distance
photoelectric switch
light
switch according
window
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Withdrawn
Application number
JP21258093A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takagi
剛 高木
Junichi Takagi
潤一 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0763552A publication Critical patent/JPH0763552A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の光電スイッチで被検出物体の絵柄や背
景の影響を受けることなく、高精度の距離の検出を行
う。 【構成】 2つの光検出器アレイ1a、1bにより被検
出物体4の像を取り込み、相関演算により距離を求め、
制御出力を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、あらかじめ設定された
検知エリア内に被検知エリア内に被検知物体が存在する
かどうかを判別して、出力回路を制御する光電スイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のあらかじめ設定された検知エリア
内に被検知物体が存在するかどうかを判別して出力回路
を制御する光電スイッチとしては次のようなものがあ
る。図30は、位置検出素子1を用いた三角測距方式に
よる光電スイッチである。投光素子2よりでる光束は、
投光レンズ3により絞られ、被検知物体の表面に照射さ
れる。そして、被検知物体の表面より拡散された光線の
一部は受光レンズ5を通過して位置検出素子1上にスポ
ットを作る。このとき図に示したように、受光スポット
は被検知物体4までの距離A、Bに応じてスポット位置
がa、bと変化する。このスポット位置を検知すること
により物体4までの距離を判定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の三角測距方式を用いた距離測定においては、比
較的近距離での距離変動については、位置検出素子1上
でのスポット位置の変化も大きく検出精度も良いが、遠
距離での距離変動については、その変化も小さく検出精
度も悪くなる。検出精度を保とうとすると、投光レンズ
3と受光レンズ5間の距離(基線長)を大きくする必要
があり、装置が大型化してしまうという問題点がある。
【0004】また、長距離化にともない被検知物体4か
らの反射光量も低下しs/nが悪くなるという問題点も
ある。
【0005】さらに、被検知物体4に模様などの色柄6
がある場合には、誤動作する場合があるという問題点が
ある。図31を用いて説明する。被検知物体4に図に示
すような柄6がある場合には、その表面の反射率の違い
に応じて位置検出素子1上での集光スポットの形状が変
化し、光強度分布の重心が(a)、(b)で示すように
変化する。図に示した場合には、重心が右側に移動して
しまうため、被検知物体4までの実際の距離よりも短い
という結果を出力してしまう。
【0006】また同じような理由で、設定距離範囲7に
は被検知物体4がない場合でも、図32に示すように背
景8の一部分が検出エリアに入ってきたような場合に
は、位置検出素子1上での光強度の重心位置が、設定距
離位置に被検知物体4がある場合と同じようになるた
め、誤動作してしまう。これは、距離を測定して制御出
力を出力する光電スイッチとしては、致命的な問題点で
ある。
【0007】このような問題点を解決するための提案と
しては、特開昭59−158029号公報に記載された
ものが知られている。この提案は図33に示すように、
位置検出素子1及び受光レンズ5をそれぞれ2個設けた
もので、3眼式と呼ばれるものである。しかしながら、
このような構成においては、前述したように基線長を長
くとる必要があるため、装置が大型化してしまうという
問題がある。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、検出距離が大きくなっても被検知物体の像の位
置を高精度に検出することができる小型の光電スイッチ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光電ス
イッチは、被検知物体4までの距離データをもとに制御
信号を出力する光電スイッチにおいて、空間的に隔てら
れた第1及び第2の光路に沿って被検知物体4から入射
する光を受け伝達し得る、所定の距離に離された第1及
び第2レンズ5と、前記第1レンズ5aから前記第1光
路に沿って伝達された光を受け、その光の強度分布を表
す複数の電気信号を供給する検出器であって、前記第1
レンズ5aから距離fの位置に固定された複数個の光応
答素子を有する第1検出器アレイ1aと、前記第2レン
ズ5bから前記第2光路に沿って伝達された光を受け、
その光の強度分布を表す複数の電気信号を供給する検出
器であって、前記第2レンズ5bから距離fの位置に固
定された複数個の光応答素子を有する第2検出器アレイ
1bと、前記第1及び第2検出器アレイ1に接続された
前記電気信号を受信し、前記第1検出器アレイ1aのう
ち連続したa個の光応答素子からなるあるグループの電
気信号と前記第2検出器アレイ1aのうち連続したa個
の光応答素子からなる複数のグループからの電気信号と
を比較して、前記第2検出器アレイ1bのうちどのグル
ープが前記第1検出器アレイ1aのあるグループからの
電気信号に最も類似するかを決定し、前記第1検出器ア
レイ1aのあるグループの光応答素子によって検出され
た強度分布の位置と前記第2検出器アレイ1bの前記決
定されたグループの強度分布の位置との変位を光応答素
子の数で表した出力信号を、被検知物体4までの距離を
指示する信号として出力する回路装置としての出力装置
11と、スイッチを動作させたい(ON/OFF)距離
データを入力する事のできる入力装置12と、前記回路
装置11からの出力信号と前記入力装置12からの入力
信号とを比較し、大小判別を行う信号処理回路としての
大小判別装置13と、前記信号処理回路13からの出力
信号をもとに制御信号を出力する出力回路としての出力
装置14と、から構成されることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の光電スイッチは、スイッ
チを動作させたい範囲を複数個の距離設定入力により限
定したことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の光電スイッチは、複数個
の距離設定を入力可能な入力装置12を有し、その入力
値と被検知物体4までの距離データを比較、大小判別す
ることにより被検知物体4の存在領域を検知し、それに
応じた制御信号を出力することを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の光電スイッチは、動作距
離設定方法として、スイッチを動作させたい位置に被検
知物体4を配置させて、そのときの距離を請求項1記載
の方法で測定し、その距離データをもとに動作距離を設
定することを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の光電スイッチは、動作距
離設定方法として、検出領域から被検知物体4を除去し
て、そのときの距離を請求項1記載の方法で測定し、そ
の距離データをもとに動作距離を設定することを特徴と
する。
【0014】請求項6に記載の光電スイッチは、動作距
離設定方法として、検出領域内に被検知物体4を配置さ
せて、そのときの距離を請求項1記載の方法で測定し、
また、被検知物体4を検出領域から除去した状態での距
離を請求項1記載の方法で測定し、その両方の距離デー
タの間に位置する距離データをもって動作距離と設定す
ることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の光電スイッチは、前記検
出器アレイ1上での被検知物体4の結像状態を判別する
合焦判別機能を有し、前記合焦判別器からの信号をもと
に受光レンズ5を動かせることができることを特徴とす
る。
【0016】請求項8に記載の光電スイッチは、前記合
焦判別の方法として、左右の検出器アレイ1a、1b上
での像が最も類似している状態を決定する相関演算にお
いて、その相関値が最小となる付近での相関値の傾きが
最も大きくなるレンズ位置をもって合焦であると判別す
る合焦判別機能を持つことを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の光電スイッチは、前記合
焦判別の方法として、左右の検出器アレイ1a、1b上
での像が最も類似している状態を決定する相関演算にお
いて、その最小相関値が最小となるレンズ位置をもって
合焦であると判別する合焦判別機能を持つことを特徴と
する。
【0018】請求項10に記載の光電スイッチは、前記
合焦判別の方法として、検出器アレイ1上での被検知物
体4からの像の強度分布を表す連続した光応答素子から
の電気信号のうち隣接する電気信号の差分の合計を計算
し、その合計が最も大きくなるレンズ位置をもって合焦
であると判別する合焦判別機能を持つことを特徴とす
る。
【0019】請求項11に記載の光電スイッチは、被検
知領域を照明する投光手段としての投光素子2を有する
ことを特徴とする。
【0020】請求項12に記載の光電スイッチは、前記
投光手段の照明光が強度分布を持つコントラストパター
ン21となっていることを特徴とする。
【0021】請求項13に記載の光電スイッチは、前記
コントラストパターン21が周期性のないことを特徴と
する照明光であることを特徴とする。
【0022】請求項14に記載の光電スイッチは、前記
コントラストパターン21を作製する投光装置の構成と
して、半導体発光素子2からの出射光をアキシコンレン
ズ31により投射することにより照明光に強度分布を持
たせたことを特徴とする。
【0023】請求項15に記載の光電スイッチは、前記
コントラストパターン21を作製する投光装置の構成と
して、半導体発光素子2からの出射光を光学マスク41
により明暗化し、その像を投光レンズ3により投射する
ことを特徴とする。
【0024】請求項16に記載の光電スイッチは、前記
コントラストパターン21を作製する投光装置の構成と
して、半導体発光素子2からの出射光をレンズ3で回折
格子42上に集光しその回折パターン21によりコント
ラストを形成するという構成にしたことを特徴とする。
【0025】請求項17に記載の光電スイッチは、前記
コントラストパターン21を作製する投光装置の構成と
して、半導体発光素子2の光出射面上を電極金属51で
覆い、半導体発光素子2の発光形状をコントラストパタ
ーン21とし、その像を投光レンズ3により投射するこ
とを特徴とする。
【0026】請求項18に記載の光電スイッチは、前記
照明光は発光径が150μm以下の微小発光素子2から
発することを特徴とする。
【0027】請求項19に記載の光電スイッチは、前記
照明光の発光波長を選択的に透過する光学フィルター2
3を受光部分に設けたことを特徴とする。
【0028】請求項20に記載の光電スイッチは、検知
領域を判別するための可視光発光素子2によるガイドス
ポット51を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項21に記載の光電スイッチは、前記
可視発光素子2の発光径が150μm以下であるLED
を用いてガイドスポットを形成したことを特徴とする。
【0030】請求項22に記載の光電スイッチは、前記
ガイドスポット51を検出領域を指示する線状のまたは
矢印状に形成したことを特徴とする。
【0031】請求項23に記載の光電スイッチは、前記
ガイドスポット51を作製する投光装置の構成として、
半導体発光素子2からの出射光を光学マスク71により
明暗化し、その像を投光レンズ3により投射することを
特徴とする。
【0032】請求項24に記載の光電スイッチは、前記
ガイドスポット51を作製する投光装置の構成として、
半導体発光素子2の光出射面上を電極金属で覆い、半導
体発光素子2の発光形状を線状または矢印状とし、その
像を投光レンズ3により投射することを特徴とする。
【0033】請求項25に記載の光電スイッチは、前記
線状または矢印状のガイドスポット51を作製する投光
装置の光軸を投光装置からの光ビームの広がり角分だけ
距離測定用の受光レンズ5の光軸からずらしたことを特
徴とする。
【0034】請求項26に記載の光電スイッチは、前記
スイッチ動作時に距離データを求めるための相関演算の
演算回数を、距離設定時の演算回数より少くしたことを
特徴とする。
【0035】請求項27に記載の光電スイッチは、スイ
ッチ動作時に用いるウィンドウをずらし、画素数を距離
設定時より少くすることにより、演算回数を少くしたこ
とを特徴とする。
【0036】請求項28に記載の光電スイッチは、距離
設定時に最も高かったウィンドウ(A)を中心として、
その前後のウィンドウを任意の画素分ずらすことにより
演算回数を少くしたことを特徴とする。
【0037】請求項29に記載の光電スイッチは、ウィ
ンドウをずらし画素数を少なくする方法として、距離設
定時に最も相関の高かった一方のウィンドウ(A)を基
準ウィンドウとし、もう一方のウィンドウについては相
関の高かったウィンドウ(A)を中心として、その前後
である任意画素分だけずらす方法により、演算回数を少
なくしたことを特徴とする。
【0038】請求項30に記載の光電スイッチは、前記
演算回数を少なくする方法として、距離設定時に用いた
ウィンドウよりも画素数の少ないウィンドウを用いるこ
とにより演算回数を少なくしたことを特徴とする。
【0039】請求項31に記載の光電スイッチは、距離
設定時に最も相関の高かった左右のウィンドウの内部
で、画素数を少なくしたウィンドウを前記ウィンドウ内
でずらすことにより、スイッチ動作時の相関演算を行
い、距離設定時よりも演算回数を少なくしたことを特徴
とする。
【0040】請求項32に記載の光電スイッチは、距離
設定時に最も相関の高かったウィンドウ(A)の一方に
ついてその内の一部分を基準画素とし、もう一方のウィ
ンドウを順次ずらしていくことによりスイッチ動作時の
相関演算を行い、距離設定時よりも演算回数を少なくし
たことを特徴とする。
【0041】請求項33に記載の光電スイッチは、前記
基準画素として、距離設定時において最も入射光強度の
高かった画素を中心とした一連の画素を基準画素とした
ことを特徴とする。
【0042】請求項34に記載の光電スイッチは、前記
基準画素として、距離設定時において最もコントラスト
の高かった一連の画素を基準画素としたことを特徴とす
る。
【0043】請求項35に記載の光電スイッチは、最も
遠い設定距離と最も近い設定距離に応じたそれぞれの相
関の高いウィンドウを抽出し、そのウィンドウの位置を
もとに比較ウィンドウ領域を決定し、相関演算を行うこ
とを特徴とする。
【0044】
【作用】上記構成の光電スイッチにおいては、被検知物
体4までの距離データをもとに制御信号を出力する光電
スイッチにおいて、その構成を、空間的に隔てられた第
1及び第2の光路に沿って被検知物体4から入射する光
を受け伝達し得る、所定の距離に離された第1及び第2
レンズ5a、5bと、前記第1レンズ5aから前記第1
光路に沿って伝達された光を受け、その光の強度分布を
表す複数の電気信号を供給する検出器1aであって、前
記第1レンズ5aから距離fの位置に固定された複数個
の光応答素子を有する第1検出器アレイと、前記第2レ
ンズ5bから前記第2光路に沿って伝達された光を受
け、その光の強度分布を表す複数の電気信号を供給する
検出器1bであって、前記第2レンズ5bから距離fの
位置に固定された複数個の光応答素子を有する第2検出
器アレイと、前記第1及び第2検出器アレイに接続され
た前記電気信号を受信し、前記第1検出器アレイのうち
連続したa個の光応答素子からなるあるグループの電気
信号と、前記第2検出器アレイのうち連続したa個の光
応答素子からなる複数のグループからの電気信号とを比
較して、前記第2検出器アレイのうちどのグループが前
記第1検出器アレイのあるグループからの電気信号に最
も類似するかを決定し、前記第1検出器アレイのあるグ
ループの光応答素子によって検出された強度分布の位置
と前記第2検出器アレイの前記決定されたグループの強
度分布の位置との変位を光応答素子の数で表した出力信
号を、被検知物体4までの距離を指示する信号として出
力する回路装置としての出力装置14と、動作させたい
(ON/OFF)距離データを入力する事のできる入力
装置12と、前記出力装置14からの出力信号と前記入
力装置12からの入力信号とを比較し、大小判別を行う
信号処理回路としての大小判別装置13と、大小判別装
置13からの出力信号をもとに制御信号を出力する出力
回路としての出力装置14と、からなる光電スイッチと
したので、基線長が短い場合においても、相関演算によ
り高精度に被検知物体4の像の位置を検出することがで
きるため、検出距離が大きくなっても高精度に検出する
ことができる。これは、従来の距離測定方法では、被検
知物体4の像の重心位置1点のデータをもって距離を求
めていたのに対し、本発明による光電スイッチの距離測
定方法では、被検知物体4の像を多数の光応答素子によ
り検出し、光強度分布としてとらえため多数のデータに
もとずいて、相関演算や補間演算などにより距離データ
が算出されるため高精度化が達成されるのである。した
がって、このような距離測定方法を用いれば、長距離検
出時においても高精度に被検知物体4を検出することが
できる超小型化の光電スイッチを実現することができ
る。
【0045】また、長距離化などにともない被検知物体
4からの光量が低下した場合においても、本検出方式を
用いた光電スイッチにおいては、検出器アレイとしてC
CDなどの電荷を蓄積するタイプの受光素子を用いるこ
とにより、十分なS/Nを確保することができる。
【0046】さらに、被検知物体4に色柄がある場合に
おいても検出誤差を生じること無く高精度に検出するこ
とができる。これは図34に示すように被検知物体4に
色柄67がある場合には、左右の像はともに同じ方向に
シフトするため、その相関位置間隔をL2とした場合、
色柄が無い場合の左右の像の相関位置間隔L1と等しく
なり、結局距離データとしては同じ値が得られるためで
ある。従って本方式を用いた光電スイッチにおいては色
柄の影響による誤差を生じないという効果が得られる。
【0047】また、それと同様に背景エッジの影響を受
けないという効果が得られる。図35を用いて説明す
る。設定位置7に被検知物体4がある場合の相関位置間
隔をL1とし、背景位置8に背景の一部分が検出領域に
入ってきた場合の相関位置間隔をL2とすると、後者の
場合、左側の検出器アレイ1aに形成される像の強度分
布は、前者の場合に比べて右側にシフトするため、結果
としてL2はL1より小さくなり、光電スイッチとして
は、設定位置よりも遠いという判断をし誤動作しないこ
とになる。このことは、従来の距離を測定して制御出力
を出力する光電スイッチにおいて、致命的であった問題
点を解決したことになる。
【0048】また、このような光電スイッチにおいて
は、相関演算などの信号処理はデジタル信号で行われる
ため、複数の距離設定により制御出力を変えるというよ
うなことも容易に行えるようになる。
【0049】また、動作距離設定入力方法についても、
被検知物体4を検出領域に配置し、その時の被検知物体
4までの距離をそのスイッチを用いて測定しそのデータ
をもとに動作距離を設定するといった、ティーチング入
力も可能となる。
【0050】また、検出器アレイ上の被検知物体4から
の像の合焦状態を光軸する機構と、受光レンズ5の焦点
位置を調整できる機構を備えることによりスイッチを動
作させたい設定距離において、焦点があった状態で相関
演算が行えるため、高精度に距離測定を行うことができ
誤差の小さい光電スイッチを実現することができる。
【0051】また、被検知領域を照明する投光手段とし
ての発光素子2を設けた構成とすることで、応答時間の
短い光電スイッチを実現することができる。また、照明
光として強度分布を有するコントラストパターン21を
投射することで、被検知物体4にコントラストがない
(例えば真っ白)の場合でも、相関演算を行えるだけの
十分なコントラストを保つことができる。したがって、
対称物体4の表面の状態により影響を受けない光電スイ
ッチを実現することができる。
【0052】また、使用者に検知領域が分かるように可
視光発光素子によるガイドスポット51が設けることに
より、スイッチ取付など光軸の調整が容易になる。
【0053】また、相関演算に要する時間を、スイッチ
動作時(検出時)に距離データを求めるための相関演算
において、相関演算を行うウィンドウを限定することに
より、演算回数を距離設定時の演算回数より少なくし、
短縮することにより、光電スイッチの応答速度を高める
ことができる。
【0054】
【実施例】以下、本発明の光電スイッチの実施例を図面
を参照して説明する。なお図1乃至図 に示す各実施例
において、図 乃至図 に示す従来例の部分に対応する
部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略
する。
【0055】図1に本発明による光電スイッチの距離測
定原理を示す。被検知物体4からの像を2つのレンズ5
a、5bにより検出器アレイ1a、1b上に結像し、2
つの像の強度分布8を比較しその相関を見ることによ
り、2つの像の位置間隔Lを求める。被検知物体4が遠
い場合にはLは小さく、近い場合にはLは大きくなる。
【0056】図2に本発明による光電スイッチの構成を
示す。前述の距離測定原理にもとずいて距離を測定し距
離データを出力する距離信号出力装置11と、スイッチ
を動作させたい(ON/OFF)距離データを入力する
事のできる距離設定入力装置12と、前記回路装置11
からの出力信号と前記入力装置12からの入力信号とを
比較し、大小判別を行う信号処理回路13と、前記信号
処理回路13からの出力信号をもとに制御信号を出力す
る出力回路14とから構成される。ON/OFF制御を
切り替える距離データを設定入力装置12より入力し、
2つのレンズ5a、5bを通じて一対の検出器アレイ1
a、1b上に形成される被検知物体からの像の相関演算
を行い、被検知物体4までの距離を算出する。そこで得
られた距離データとあらかじめ設定された距離データ
を、大小判別装置13において大小判別を行いON/O
FFなどの制御信号を制御信号出力装置14から出力す
る光電スイッチである。このような構成にすることで、
被検知物体4の像を多数の光応答素子により検出し、光
強度分布としてとらえため多数のデータにもとずいて、
相関演算や補間演算などにより距離データが算出される
ため高精度化が達成される。したがって、長距離検出時
においても高精度に被検知物体4を検出することができ
る超小型化の光電スイッチを実現することができる。ま
た、長距離化などにともない被検知物体4からの光量が
低下した場合においても、本検出方式を用いた光電スイ
ッチにおいては、検出器アレイとしてCCDなどの電荷
を蓄積するタイプの受光素子を用いることにより、十分
なS/Nを確保することができる。さらに、被検知物体
4に色柄がある場合においても検出誤差を生じること無
く高精度に検出することができる。また、それと同様、
従来の光電スイッチにおいては致命的な欠点であった背
景エッジの影響を受けないという効果が得られる。
【0057】また、このような光電スイッチにおいて
は、相関演算などの信号処理はデジタル信号で行われる
ため、複数の距離設定により制御出力を変えるというよ
うなことも容易に行えるようになる。図3に2つの距離
設定入力によりON信号を出力する領域を限定した光電
スイッチの例を示す。距離設定時にL1とL2のデータ
を記憶し、光電スイッチ動作時には、被検知物体までの
距離データと大小判別を行うことにより、測定距離デー
タがL1とL2の間にあるときにのみ、ON信号を出力
するものである。同様に、複数の距離設定により被検知
物体の存在する領域を判別し、それに応じた制御出力を
出力する光電スイッチの実施例を図4に示す。このよう
なスイッチを用いれば1つの光電スイッチで複雑な制御
が可能となる。
【0058】次に同様距離設定入力方法ついての実施例
を図5と図6を用いて示す。図5には被検知物体4を検
出領域に配置し、その時の被検知物体4までの距離をそ
のスイッチを用いて測定しそのデータをもとに動作距離
を設定する。この場合は測定値より少し遠い位置をもっ
て設定値とする。実際光電スイッチとして動作させると
きは、ティーチングにより得られた動作距離より近い場
合はON信号を出力し、遠い場合はOFF信号を出力す
る。同様に図6には、被検知物体を検出領域に配置しな
いで距離測定を行いそのデータをもとに動作距離を設定
した例について示す。この場合は測定値より少し近い位
置をもって設定値とする。また、図5、6に示した両方
の状態の距離データを求め、そのあいだの距離をもって
動作設定値とする事も可能である。
【0059】次に、検出器アレイ1上の被検知物体4か
らの像の合焦状態を表示する機構と、受光レンズ5の焦
点位置を調整できる機構を備えた光電スイッチの実施例
を図7に示す。被検知物体4からの像の結像状態を電気
的な処理を通じて合焦、非合焦を判別し、その結果を合
焦状態表示用LED22aにより表示する。その表示を
見ながらレンズ位置を合焦状態になるまで調整するもの
である。このような機構を備えることによりスイッチを
動作させたい設定距離において、焦点があった状態で相
関演算が行えるため、高精度に距離測定を行うことがで
き誤差の小さい光電スイッチを実現することができる。
この実施例では、手動によりレンズ3、5を矢印A−A
方向に移動させて焦点を調整した例について示したが、
自動に調整する事も可能である。
【0060】次にその合焦判別方法に関する実施例を示
す。図8に示したように検出器アレイ1上の像は、合焦
状態ではコントラストが明瞭(強度分布の変化が急峻)
であるが、非合焦状態ではコントラストが不明瞭とな
る。したがって、左右の検出器アレイ上での像が最も類
似している状態を決定する相関演算において、合焦状態
では、その相関値が最小となる付近での相関値の傾きが
最も大きくなる、またその相関値自体も小さくなる。こ
の現象を利用して、図9に示すように相関演算の傾きま
たは最小相関値を用いて合焦状態を判断するものであ
る。さらに別の方法として、像のコントラストの状態に
より合焦判別する事も可能である。前述の通り合焦時に
は強度分布の変化が急峻であるため、検出器アレイの隣
接する光応答素子からの出力の差は大きくなる。このこ
とを利用して、検出器アレイ上での被検知物体からの像
の強度分布を表す連続した光応答素子からの電気信号の
うち隣接する電気信号の差分の合計を計算し、その合計
が最も大きくなるレンズ位置をもって合焦であると判別
する方法である。
【0061】次に、被検知領域を照明する投光手段を有
する光電スイッチの実施例について説明する。このよう
に検出器アレイ1の相関計算により距離を測定する方法
においては、検出器アレイ1として、CCDなどのよう
な電荷を蓄積するタイプの光応答素子が用いられるた
め、被検知物体4からの像の強度分布を得るために要す
る時間がかかる。そのため、被検知物体4の照度が低い
とスイッチとしての応答時間が非常に長くなってしま
う。このような問題点を解決するため被検知物体4を照
明する投光手段を設けた。図10に投光手段を有する光
電スイッチの外形図を示す。ふたつの受光レンズ5の脇
に投光用のレンズ3を配し、光源としてはLEDを用い
ている。このような構成とすることで、応答時間の短い
光電スイッチを実現することができる。
【0062】次に、照明光として強度分布を有するコン
トラストパターン21を投射する投光手段としての高出
力LED21bを持った光電スイッチの実施例を図11
に示す。このような構成とすることで、被検知物体4に
コントラストがない(例えば真っ白)の場合でも、相関
演算を行えるだけの十分なコントラストを保つことがで
きる。したがって、対称物体の表面の状態により影響を
受けない光電スイッチを実現することができる。しかし
ながら、周期性をもつコントラストパターンを用いた場
合には、相関演算結果において周期的な極小値を持つた
め、相関判別を誤る恐れがある。そのような誤りを防ぐ
ため、コントラストパターンに周期性のない投光装置を
用いた。
【0063】次に、コントラストパターンを作製する投
光装置の構成としていくつかの実施例を示す。図12に
は、半導体発光素子からの出射光をアキシコンレンズ3
1により投射することにより照明光に強度分布32を持
たせた例を示した。このようなレンズを用いることによ
り簡単に強度分布を作ることができる。また図13に示
したように、半導体発光素子2からの出射光を光学マス
ク41により明暗化し、その像を投光レンズ3により投
射する構成も考えられる。さらに図14に示したように
半導体発光素子2からの出射光をレンズ3で回折格子4
2上に集光しその回折パターンによりコントラストを形
成するという構成も考えられる。このような構成におい
ては、光学マスク41を用いる場合と比較して光の利用
効率が高いため、より強い照明光が可能となり応答時間
の短縮化が図れる。また、図15に示したように、半導
体発光素子2の光出射面上を電極金属51などで覆うな
どして、半導体発光素子2の発光形状そのものをコント
ラストパターンとし、その像を投光レンズ3により投射
することでも同様の効果が得られる。
【0064】また、照明光に強度分布をつける方法とし
て、図16に示すような発光素子2の発光径2aが15
0μm以下の微小発光LEDを光源として用いることも
有効である。このような光源を用いることで、被検知領
域において照明光のビームスポットの方が小さくするこ
とができるため、受光視野エリア内に十分な強度分布変
化をつけることができる。また、図18に示したように
照明光の発光波長を選択的に透過する光学フィルター5
1を受光部分に設けることにより、受光視野エリアを限
定することができ、微小物体の検知も容易に行えるよう
になる。
【0065】なお図17に示すように、図11に示す高
出力LED22を赤外出力LEDとし、CCD2に入射
する光路中に可視光カットフィルタ23を設けることに
より、照明光の発光波長を選択的に設定することができ
る。
【0066】次に、図18に示したような、検知領域が
分かるように可視光発光素子によるガイドスポット51
が設けられていることを特徴とする光電スイッチの実施
例について説明する。本発明による光電スイッチは基本
的には、パッシブ型であるため投光素子はなくても動作
するが、使用者に検知エリアが分かるように、可視光発
光素子2により検出領域を指示したものである。こうす
ることで使用者が検知エリアを認知することができ、ス
イッチ取付など光軸の調整が容易になる。ここでも図1
6に示したような発光径が150μm以下である可視光
LED2を用いてガイドスポット51を形成することが
有効となる。発光点が小さいためにレンズを通じて得ら
れるビームも細くできるため、被検知エリアを示すスポ
ット51aも小さくできる。その結果光密度も高くなり
人の目に見やすくなる。
【0067】次に、検知領域を示す別の方法として、図
19に示したように線状のまたは矢印状のガイド光スポ
ット61により検出領域62を指示した実施例について
示す。前例のように直接スポット位置で示すのではなく
て、矢印など先端の尖った形状で指し示す方法である。
そのガイド光スポット61を作製する投光装置の構成と
して、半導体発光素子2からの出射光を光学マスク71
により明暗化し、その像を投光レンズ3により投射した
実施例を図20に示す。また、別の方法として、図21
に示したように、半導体発光素子2の光出射面上を電極
金属51などで覆うなどして、半導体発光素子2の発光
形状そのものを線状または矢印状とし、その像を投光レ
ンズ3により投射することによって検出領域を指示する
方法も考えられる。このような構成では、光の利用効率
が高いためガイド光が良く見えるという効果が得られ
る。さらに、線状または矢印状のガイド光スポットを作
製する投光装置の光軸を、その投光装置からの光ビーム
の広がり角分だけ、距離測定用の受光レンズ5の光軸か
らずらした実施例を図22に示す。前例の様なガイドス
ポットの位置そのもので、検出領域を示す構成において
は、受光の光軸81と投光の光軸82がずれるため検知
物体4までの距離が遠くなると、検出領域とガイドスポ
ット位置がずれてしまう。しかしながら本実施例のよう
な構成とすることで検出物体4までの距離が遠い場合に
おいても位置ズレをおこすことなく、検知領域を指示す
ることができる。
【0068】次に、相関演算に要する時間を短縮するこ
とにより、光電スイッチの応答速度を高めた実施例につ
いて示す。距離設定時に距離データを相関演算により求
め、そのデータをもとに大小判別を行い制御出力を出力
する前記記載の光電スイッチにおいて、スイッチ動作時
(検出時)に距離データを求めるための相関演算におい
て、演算回数が距離設定時の演算回数より少なくしたこ
とにより、相関演算時間を短縮するもので、スイッチ動
作時に用いるウィンドウずらし画素数を距離設定時より
も少なくすることにより演算回数を少なくするものであ
る。
【0069】具体的にウィンドウずらし画素数を少なく
する方法として、距離設定時に最も相関の高かったウィ
ンドウを中心として、その前後である任意画素分だけず
らすという方法により、演算回数を少なくする方法があ
る。図23に距離設定時に相関演算を行ったウィンドウ
とそのとき最も相関の高かったウィンドウ(A)につい
て示す。このような場合、実際光電スイッチとして動作
させるときには、図24に示すようにAのウィンドウを
中心に任意画素分だけずらして相関演算を行うようにす
るものである。その結果、演算回数が少なくなり、高速
応答につながる。また同様に、図25に示すように、距
離設定時に最も相関の高かった一方のウィンドウを基準
ウィンドウとし、もう一方のウィンドウについては相関
の高かったウィンドウを中心として、その前後である任
意画素分だけずらすという方法により、演算回数を少な
くすることも可能である。
【0070】演算回数を少なくする別の方法として、距
離設定時に用いたウィンドウよりも画素数の少ないウィ
ンドウを用いることにより演算回数を少なくすることも
可能である。図26に距離設定時に最も相関の高かった
左右のウィンドウの内部で、画素数を少なくしたウィン
ドウを前記ウィンドウ内でずらすことにより、スイッチ
動作時の相関演算を行い、距離設定時よりも演算回数を
少なくした実施例について示す。また別の方法として、
距離設定時に最も相関の高かったウィンドウの一方につ
いてその内の一部分を基準画素とし、もう一方のウィン
ドウを順次ずらしていくことによりスイッチ動作時の相
関演算を行い、距離設定時よりも演算回数を少なくした
実施例を図27に示す。この実施例では、基準画素とし
て、距離設定時において最も入射光強度の高かった画素
を中心とした一連の画素を基準画素としたことを特徴と
している。また図28には、基準画素として、距離設定
時において最もコントラストの高かった一連の画素を基
準画素とした実施例について示している。このような画
素を選ぶことにより少ない画素数においても、十分精度
の高い相関演算が行えるようになる。
【0071】また、複数個の距離設定入力を有する光電
スイッチにおいて、最も遠い設定距離と最も近い設定距
離に応じたそれぞれの相関の高いウィンドウを抽出し、
そのウィンドウの位置をもとに比較ウィンドウ領域を決
定し、相関演算を行うことにより、必要なだけの領域に
ついてのみの計算で済むため、演算回数を大幅に少なく
することができる。図28にその実施例を示す。この場
合は、最遠、最近距離における最も相関の高かったウィ
ンドウをもとにさらに1画素分よけいにずらせることに
している。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電スイ
ッチによれば、2個の検出器アレイにより被検知物体の
像を取り込み、相関演算により被検知物体までの距離を
演算し、この演算結果に基づいて制御出力を出力するよ
うにしたので、光電スイッチを小型化し、対象物体の色
柄や背景の影響を受けることなく、制御出力を高精度化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電スイッチの一実施例の距離測定原
理を示す説明図である。
【図2】本発明の光電スイッチの構成を示すブロック図
である。
【図3】図2に示す光電スイッチにより2つの距離設定
入力によりON信号の出力を限定した場合の作用を示す
説明図である。
【図4】図2に示す光電スイッチにより複数の距離設定
入力により制御出力を出力する場合の作用を示す説明図
である。
【図5】図2に示す光電スイッチにより、被検知物体を
検出領域内に配置して測定を行う場合の作用を示す説明
図である。
【図6】図2に示す光電スイッチにより、被検知物体を
検出領域内に配置しないで測定を行う場合の作用を示す
説明図である。
【図7】図2に示す光電スイッチに、合焦状態を表示す
る機構と、受光レンズの焦点位置調整機構とを備えた場
合の構成を示す外観斜視図である。
【図8】図7の受光レンズの合焦状態を判別する方法を
示す説明図である。
【図9】図7の受光レンズの合焦状態を判別するための
センサずらし量と相関値との関係を示す線図である。
【図10】図2に示す光電スイッチに被検知物体を照明
する投光手段を設けた場合の構成を示す外観斜視図であ
る。
【図11】図2に示す光電スイッチにコントラストパタ
ーンを投射する投光手段を設けた場合の構成を示す説明
図である。
【図12】図11に示すコントラストパターンを作製す
る投光装置の第1の例の構成を示す説明図である。
【図13】図11に示すコントラストパターンを作製す
る投光装置の第2の例の構成を示す斜視図である。
【図14】図11に示すコントラストパターンを作製す
る投光装置の第3の例の構成を示す斜視図である。
【図15】図11に示すコントラストパターンを作製す
る投光装置の第4の例の構成を示す斜視図である。
【図16】図10に示す投光手段の照明光に強度分布を
つける方法を示す斜視図である。
【図17】図11に示す光源の発光波長を設定する方法
を示す斜視図である。
【図18】図5に示す被検知物体の受光視野エリアを限
定する方法の一例を示す斜視図である。
【図19】図18に示す受光視野エリアを限定する方法
の他の一例を示す斜視図である。
【図20】図18に示す受光視野エリアを限定する方法
のさらに他の一例を示す斜視図である。
【図21】図18に示す受光視野エリアを限定する方法
の別の一例を示す斜視図である。
【図22】図11に示す投光手段の他の一例の作用を示
す説明図である。
【図23】乃至
【図29】本実施例のスイッチ動作時に用いるウィンド
ウの位置を示す説明図である。
【図30】従来の光電スイッチの一例の距離測定原理を
示す説明図である。
【図31】従来の光電スイッチにより色柄のある被検知
物体までの距離を測定する場合の誤動作を示す説明図で
ある。
【図32】従来の光電スイッチによる、設定距離範囲内
に被検知物体がない場合の誤動作を示す説明図である。
【図33】従来の3眼式光電スイッチの一例の構成を示
す説明図である。
【図34】図31に示す場合に対応する本実施例におけ
る像のシフトを示す説明図である。
【図35】図32に示す場合に対応する本実施例におけ
る像のシフトを示す説明図である。
【符号の説明】
1 検出器アレイ 2 LED(半導体発光素子) 3、5 レンズ 4 被検知物体 11 相関演算装置(回路装置) 12 入力装置 13 大小判別装置(信号処理回路) 14 出力装置 21 コントラストパターン 22a LED(合焦判別機能) 22b LED(投光手段) 31 アキシコレンズ 42 回折格子 51 光学フィルタ

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検知物体までの距離データをもとに制
    御信号を出力する光電スイッチにおいて、空間的に隔て
    られた第1及び第2の光路に沿って被検知物体から入射
    する光を受け伝達し得る、所定の距離に離された第1及
    び第2レンズと、 前記第1レンズから前記第1光路に沿って伝達された光
    を受け、その光の強度分布を表す複数の電気信号を供給
    する検出器であって、前記第1レンズから距離fの位置
    に固定された複数個の光応答素子を有する第1検出器ア
    レイと、 前記第2レンズから前記第2光路に沿って伝達された光
    を受け、その光の強度分布を表す複数の電気信号を供給
    する検出器であって、前記第2レンズから距離fの位置
    に固定された複数個の光応答素子を有する第2検出器ア
    レイと、 前記第1及び第2検出器アレイに接続された前記電気信
    号を受信し、前記第1検出器アレイのうち連続したa個
    の光応答素子からなるあるグループの電気信号と前記第
    2検出器アレイのうち連続したa個の光応答素子からな
    る複数のグループからの電気信号とを比較して、前記第
    2検出器アレイのうちどのグループが前記第1検出器ア
    レイのあるグループからの電気信号に最も類似するかを
    決定し、前記第1検出器アレイのあるグループの光応答
    素子によって検出された強度分布の位置と前記第2検出
    器アレイの前記決定されたグループの強度分布の位置と
    の変位を光応答素子の数で表した出力信号を、被検知物
    体までの距離を指示する信号として出力する回路装置
    と、 スイッチを動作させたい距離データを入力する事のでき
    る入力装置と、 前記回路装置からの出力信号と前記入力装置からの入力
    信号とを比較し、大小判別を行う信号処理回路と、 前記信号処理回路からの出力信号をもとに制御信号を出
    力する出力回路と、 から構成されることを特徴とする光電スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記スイッチを動作させたい範囲を複数
    個の距離設定入力により限定したことを特徴とする請求
    項1記載の光電スイッチ。
  3. 【請求項3】 複数個の距離設定を入力可能な入力装置
    を有し、その入力値と前記被検知物体までの距離データ
    を比較、大小判別することにより、前記被検知物体の存
    在領域を検知し、それに応じた制御信号を出力すること
    を特徴とする請求項1または2記載の光電スイッチ。
  4. 【請求項4】 動作距離設定手段として、前記スイッチ
    を動作させたい位置に前記被検知物体を配置させて、そ
    のときの距離を前記請求項1記載の方法で測定し、その
    距離データをもとに動作距離を設定することを特徴とす
    る請求項3記載の光電スイッチ。
  5. 【請求項5】 動作距離設定手段として、検出領域から
    前記被検知物体を除去して、そのときの距離を前記請求
    項1記載の方法で測定し、その距離データをもとに動作
    距離を設定することを特徴とする請求項3記載の光電ス
    イッチ。
  6. 【請求項6】 動作距離設定手段として、検出領域内に
    前記被検知物体を配置させて、そのときの距離を前記請
    求項1記載の方法で測定し、また、前記被検知物体を検
    出領域から除去した状態での距離を前記請求項1記載の
    方法で測定し、その両方の距離データの間に位置する距
    離データをもって動作距離と設定することを特徴とする
    請求項3記載の光電スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記検出器アレイ上での前記被検知物体
    の結像状態を判別する合焦判別機能を有し、前記合焦判
    別機能からの信号をもとに前記受光レンズを動かせるこ
    とができることを特徴とする請求項1記載の光電スイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 前記合焦判別の方法として、左右の前記
    検出器アレイ上での像が最も類似している状態を決定す
    る相関演算において、その相関値が最小となる付近での
    相関値の傾きが最も大きくなるレンズ位置をもって合焦
    であると判別する合焦判別機能を持つことを特徴とする
    請求項7記載の光電スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記合焦判別の方法として、左右の前記
    検出器アレイ上での像が最も類似している状態を決定す
    る相関演算において、その最小相関値が最小となるレン
    ズ位置をもって合焦であると判別する合焦判別機能を持
    つことを特徴とする請求項7記載の光電スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記合焦判別の方法として、前記検出
    器アレイ上での前記被検知物体からの像の強度分布を表
    す連続した光応答素子からの電気信号のうち隣接する電
    気信号の差分の合計を計算し、その合計が最も大きくな
    るレンズ位置をもって合焦であると判別する合焦判別機
    能を持つことを特徴とする請求項7記載の光電スイッ
    チ。
  11. 【請求項11】 被検知領域を照明する投光手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の光電スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記投光手段の照明光が強度分布を持
    つコントラストパターンとなっていることを特徴とする
    請求項11記載の光電スイッチ。
  13. 【請求項13】 前記コントラストパターンが周期性の
    ないことを特徴とする照明光であることを特徴とする請
    求項12記載の光電スイッチ。
  14. 【請求項14】 前記コントラストパターンを作製する
    投光装置の構成として、半導体発光素子からの出射光を
    アキシコンレンズにより投射することにより照明光に強
    度分布を持たせたことを特徴とする請求項12記載の光
    電スイッチ。
  15. 【請求項15】 前記コントラストパターンを作製する
    投光装置の構成として、半導体発光素子からの出射光を
    光学マスクにより明暗化し、その像を投光レンズにより
    投射することを特徴とする請求項12記載の光電スイッ
    チ。
  16. 【請求項16】 前記コントラストパターンを作製する
    投光装置の構成として、半導体発光素子からの出射光を
    レンズで回折格子上に集光し、その回折パターンにより
    コントラストを形成するという構成にしたことを特徴と
    する請求項12記載の光電スイッチ。
  17. 【請求項17】 前記コントラストパターンを作製する
    投光装置の構成として、半導体発光素子の光出射面上を
    電極金属で覆い、前記半導体発光素子の発光形状をコン
    トラストパターンとし、その像を前記投光レンズにより
    投射することを特徴とする請求項12記載の光電スイッ
    チ。
  18. 【請求項18】 前記照明光は、発光径が150μm以
    下の微小発光素子から発することを特徴とする請求項1
    1記載の光電スイッチ。
  19. 【請求項19】 前記照明光の発光波長を選択的に透過
    する光学フィルタを受光部分に設けたことを特徴とする
    請求項11記載の光電スイッチ。
  20. 【請求項20】 検知領域を判別するための可視光発光
    素子によるガイドスポットを設けたことを特徴とする請
    求項11記載の光電スイッチ。
  21. 【請求項21】 前記可視発光素子の発光径が150μ
    m以下であるLEDを用いてガイドスポットを形成した
    ことを特徴とする請求項20記載の光電スイッチ。
  22. 【請求項22】 前記ガイドスポットを検出領域を指示
    する線状または矢印状に形成したことを特徴とする請求
    項20記載の光電スイッチ。
  23. 【請求項23】 前記ガイドスポットを作製する投光装
    置の構成として、前記半導体発光素子からの出射光を光
    学マスクにより明暗化し、その像を前記投光レンズによ
    り投射することを特徴とする請求項20記載の光電スイ
    ッチ。
  24. 【請求項24】 前記ガイドスポットを作製する投光装
    置の構成として、前記半導体発光素子の光出射面上を電
    極金属で覆い、前記半導体発光素子の発光形状を線状ま
    たは矢印状とし、その像を前記投光レンズにより投射す
    ることを特徴とする請求項20記載の光電スイッチ。
  25. 【請求項25】 前記線状または矢印状のガイドスポッ
    トを作製する投光装置の光軸を前記投光装置からの光ビ
    ームの広がり角分だけ距離測定用の受光レンズの光軸か
    らずらしたことを特徴とする請求項20記載の光電スイ
    ッチ。
  26. 【請求項26】 前記スイッチ動作時に距離データを求
    めるための相関演算の演算回数を、距離設定時の演算回
    数より少くしたことを特徴とする請求項1または2また
    は3記載の光電スイッチ。
  27. 【請求項27】 スイッチ動作時に用いるウィンドウを
    ずらし、画素数を距離設定時より少くすることにより、
    演算回数を少くしたことを特徴とする請求項26記載の
    光電スイッチ。
  28. 【請求項28】 距離設定時に最も高かったウィンドウ
    を中心として、その前後のウィンドウを任意の画素分ず
    らすことにより演算回数を少くしたことを特徴とする請
    求項27記載の光電スイッチ。
  29. 【請求項29】 前記ウィンドウをずらし前記画素数を
    少なくする方法として、距離設定時に最も相関の高かっ
    た一方のウィンドウを基準ウィンドウとし、もう一方の
    ウィンドウについては相関の高かったウィンドウを中心
    として、その前後である任意画素分だけずらす方法によ
    り、演算回数を少なくしたことを特徴とする請求項27
    記載の光電スイッチ。
  30. 【請求項30】 前記演算回数を少なくする方法とし
    て、距離設定時に用いた前記ウィンドウよりも画素数の
    少ないウィンドウを用いることにより演算回数を少なく
    したことを特徴とする請求項29記載の光電スイッチ。
  31. 【請求項31】 距離設定時に最も相関の高かった左右
    の前記ウィンドウの内部で、前記画素数を少なくしたウ
    ィンドウを前記ウィンドウ内でずらすことにより、スイ
    ッチ動作時の相関演算を行い、距離設定時よりも演算回
    数を少なくしたことを特徴とする請求項27記載の光電
    スイッチ。
  32. 【請求項32】 距離設定時に最も相関の高かった前記
    ウィンドウの一方についてその内の一部分を基準画素と
    し、もう一方のウィンドウを順次ずらしていくことによ
    りスイッチ動作時の相関演算を行い、距離設定時よりも
    演算回数を少なくしたことを特徴とする請求項27記載
    の光電スイッチ。
  33. 【請求項33】 前記基準画素として、距離設定時にお
    いて最も入射光強度の高かった画素を中心とした一連の
    画素を基準画素としたことを特徴とする請求項32記載
    の光電スイッチ。
  34. 【請求項34】 前記基準画素として、距離設定時にお
    いて最もコントラストの高かった一連の画素を基準画素
    としたことを特徴とする請求項32記載の光電スイッ
    チ。
  35. 【請求項35】 最も遠い設定距離と最も近い設定距離
    に応じたそれぞれの相関の高いウィンドウを抽出し、そ
    のウィンドウの位置をもとに比較ウィンドウ領域を決定
    し、相関演算を行うことを特徴とする請求項2または3
    記載の光電スイッチ。
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