JPH0763449A - ダイナミック型氷蓄熱装置 - Google Patents

ダイナミック型氷蓄熱装置

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JPH0763449A
JPH0763449A JP20961793A JP20961793A JPH0763449A JP H0763449 A JPH0763449 A JP H0763449A JP 20961793 A JP20961793 A JP 20961793A JP 20961793 A JP20961793 A JP 20961793A JP H0763449 A JPH0763449 A JP H0763449A
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JP
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water
ice
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ice heat
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JP20961793A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yamamoto
敏浩 山本
Kazuo Saito
和夫 齊藤
Koichi Kitagawa
晃一 北川
Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
Toshio Otaka
敏男 大高
Yoshihiro Ito
芳浩 伊藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル13の噴出部13aへの着氷を防止し
て冷媒Rと水Mとの熱交換を確実に行い、シャーベット
状の氷Kを安定して生成させる。 【構成】 水Mの温度が0℃を越えている製氷前では、
ノズル13は水面下にあって冷媒Rを水中にて噴出す
る。水Mの温度が0℃以下に達する製氷時では、第1電
磁弁33を開とし、氷蓄熱槽1内の水Mを第1水配管2
9を通してリザーブタンク31内に抜き取る。これによ
り氷蓄熱槽1内の水Mの水位が下がり、ノズル13は水
面M1 より上方位置となり、この状態で冷媒Rを噴出す
ることでノズル13への着氷が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水と、水の凝固点以
下で水より比重が大きくかつ水に溶解しない液体(冷
媒)との直接接触により水を凍結製氷させ、この製氷物
の吸熱作用を利用するダイナミック型氷蓄熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】氷蓄熱装置を備えた空気調和システム
は、夏期の昼間に集中する冷房用電力需要の一部を夜間
にシフトし、電力の平準化を可能とするものである。つ
まり、割安な夜間電力を利用して蓄冷熱を行い、この蓄
冷熱を昼間の冷房に使用することによって、ユーザは低
ランニングコストによる空調が得られ、一方電力会社は
電力需要のピークシフトにより設備稼働率の向上が図ら
れる。
【0003】氷蓄熱装置における氷の製氷方法は、大別
すると製氷用熱交換器上で着氷・解氷を行うスタティッ
ク型と、製氷用熱交換器上で着氷させないダイナミック
型がある。
【0004】一般に、スタティック型は、構造が単純で
ある反面、氷の成長に伴って伝熱抵抗が増加するため、
製氷のための冷却温度を徐々に下げなければならず、効
率の低下を招くといった本質的な欠点があるのに対し、
ダイナミック型ではスタティック型に比較して冷媒の冷
却温度を高くすることができるため、冷凍機の成績係数
が良好となり、氷蓄熱槽内に熱交換器などを配置する必
要がなく、氷の充填率(IPF:Ice Packing Factor)
も向上する。
【0005】ダイナミック型にも種々の方式があるが、
そのーつに低温で比重が1以上の非水溶性液体(冷媒)
と水との直接接触により製氷する方式がある。これは、
氷蓄熱槽の底部に存在する非水溶性液体を0℃以下に冷
却して氷蓄熱槽内に配置されたノズルを介して水中に噴
出させるものである。このときの非水溶性液体と水との
熱交換は、ノズルから水中に噴出された非水溶性液体が
水中を落下する間に行われるため、ノズルの配置は氷蓄
熱槽の底部より熱交換に必要な距離だけ上方とする必要
がある。熱交換によって冷却された非水溶性液体の循環
により、氷蓄熱槽内ではシャーベット状の氷(氷粒)が
生成され、この氷は浮力によって上昇し、氷蓄熱槽上部
から貯溜され、浮遊して存在することになる。そして、
必要に応じてこの氷の溶解時における吸熱作用を空調機
の冷房運転に利用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなダイナミック型の氷蓄熱システムにおいては、次
のような問題が発生する。
【0007】ノズルは常に水中に配置されていることか
ら、製氷時にはノズルの噴出口に非水溶性液体の噴出流
路に沿って着氷が生じ、この氷が製氷運転を続けて行く
につれて成長し、水との熱交換に必要な距離をとれなく
なるとともに、着氷部先端から噴出される非水溶性液体
は、氷との間で熱交換が行われてしまい、水中に流出す
るときには、温度が高くなって水との熱交換が行われな
くなってしまい、シャーベット状の氷を安定して生成す
ることができない。
【0008】そこで、この発明は、シャーベット状の氷
を安定して生成させることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、水と、水より比重が大きい非
水溶性液体とを氷蓄熱槽にそれぞれ収納し、この氷蓄熱
槽に、底部に滞留する非水溶性液体を回収し途中に非水
溶性液体を圧送する圧送手段及び非水溶性液体を冷却す
る冷却手段をそれぞれ備えた液体回収配管の一端を接続
し、この液体回収配管の他端を非水溶性液体を氷蓄熱槽
内に供給する供給手段に接続したダイナミック型氷蓄熱
装置において、非水溶性液体を氷蓄熱槽内に供給する供
給手段と氷蓄熱槽内の水面との上下方向の相対位置を変
化させる相対位置変化手段と、氷蓄熱槽内に収納される
水の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段
が検出した水の温度が、水の凝固点を越えているときに
供給手段を水面より下方に位置させる一方、水の凝固点
以下のときに供給手段を水面より上方に位置させるよう
前記相対位置変化手段を作動させる制御手段とを設けた
構成としてある。
【0010】第2に、第1の構成において、供給手段
は、氷蓄熱槽の上部の水領域及び下部の水領域に上部連
通路及び下部連通路によりそれぞれ連通する上下方向に
延長された製氷用パイプ内に配置する構成としてある。
【0011】第3に、第2の構成において、上部連通路
にこの通路を流れる水の流量を検出する流量検出手段を
設け、この流量検出手段が検出する水の流量が所定値以
下のとき、前記下部連通路を経て氷蓄熱槽内に水を噴出
して製氷用パイプ内の流動を促進させる流動促進手段を
下部連通路付近に設けた構成としてある。
【0012】
【作用】第1または第2の構成によれば、非水溶性液体
を供給手段から氷蓄熱槽または製氷用パイプ内に供給す
ると、非水溶性液体が水中を落下する間に氷蓄熱槽また
は製氷用パイプ内の水と接触して熱交換を行い、製氷が
行われる。このとき、供給手段は水面より上方にあり水
と接触していないため、供給手段の先端への着氷は生じ
ない。熱交換後の非水溶性液体は、氷蓄熱槽の底部に滞
留し、液体回収配管によって回収され循環する。さら
に、氷蓄熱槽内に収納される水の温度が水の凝固点を越
えているときには、供給手段を水面より下方に位置させ
た状態で非水溶性液体を供給する。これにより、水と非
水溶性液体との白濁混合が解消され、これに伴い氷蓄熱
槽下部に貯溜された液体の液面低下もなく、安定して冷
却が行える。
【0013】第3の構成によれば、製氷過程において製
氷用パイプに氷が詰まるなどして上部連通路を流れる水
の流量が所定値以下となったときには、流動促進手段に
より下部連通路を経て氷蓄熱槽に向けて水を噴出させ、
これにより製氷用パイプ内に詰まった氷が氷蓄熱槽に排
出される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0015】図1は、この発明の一実施例を示すダイナ
ミック型氷蓄熱装置の全体構成図である。氷蓄熱槽1内
は、蓄熱媒体である水Mと、水Mの凝固点以下、つまり
0℃以下の液温で水Mより比重が大きい非水溶性液体で
ある冷媒Rとで満たされている。水Mより比重の大きい
冷媒Rは、水Mと分離して大部分が氷蓄熱槽1の底部に
沈殿して存在することになる。
【0016】氷蓄熱槽1の底部には、冷媒Rを回収する
液体回収配管としての冷媒配管3の一端が接続されてい
る。冷媒配管3には、氷蓄熱槽1側から順に、冷媒Rを
循環させる圧送手段としての冷媒ポンプ5,冷媒ポンプ
5から送られる冷媒Rを冷却する冷却手段としての熱交
換器7がそれぞれ設けられている。熱交換器7の配管9
は、冷凍サイクルにおいて冷却された冷媒の通路となっ
ており、この冷媒と非水溶性液体である冷媒Rとの間で
熱交換が行われて冷媒Rが冷却される。
【0017】冷媒配管3の他端は、氷蓄熱槽1の側面に
沿って上下方向に延長され全体として円筒状を呈する製
氷用パイプ11の上端に接続されている。製氷用パイプ
11の上部には、冷媒Rを微粒子として噴出する供給手
段としてのノズル13が配置され、このノズル13に冷
媒配管3の他端が接続されている。製氷用パイプ11の
上部と氷蓄熱槽1の上部の水領域とは上部連通路として
の水流入口15で連通し、一方製氷用パイプ11の下部
は屈曲して下部連通路としての水平通路17が形成さ
れ、この水平通路17を介して氷蓄熱槽1の下部の水領
域と接続される。
【0018】氷蓄熱槽1及び製氷用パイプ11の上部の
水面には、それぞれの水位を検出する水位センサ19及
び21が設置されている。この水位センサ19及び21
は、水面M1 がノズル13下端の噴出口13aより下方
にあるか上方にあるかを検出するためのものである。ま
た、製氷用パイプ11の上部には、内部の水Mの温度を
検出する温度検出手段としての熱電対23が、水流入口
15にはここを流れる水Mの流量を検出する流量センサ
25がそれぞれ設置されている。これら各センサ19,
21,23,25の検出信号は、例えばマイクロコンピ
ュータなどから構成される制御手段としての制御回路2
7に入力される。
【0019】氷蓄熱槽1の底部の水領域には第1水配管
29の一端が接続され、この配管29の他端は水用のリ
ザーブタンク31に第1電磁弁33を介して接続されて
いる。さらに、リザーブタンク31には第2水配管35
の一端が接続され、他端側は、リザーブタンク31内の
水を吸い込む水ポンプ37,第2電磁弁39及び水噴出
用ノズル41を介して製氷用パイプ11の水平通路17
に接続されている。水噴出用ノズル41は、水平通路1
7における氷蓄熱槽1と反対側の端部に開口し、噴出し
た水は水平通路17を経て氷蓄熱槽1内に向けて流出す
るように配置されている。上記第1電磁弁33及び第2
電磁弁39は、常時は閉じており、制御回路27の駆動
信号の入力を受けて開弁する構成となっている。
【0020】リザーブタンク31内に水が貯溜されてい
ない状態では、氷蓄熱槽1及び製氷用パイプ11内の水
面M1 は、図2のようにノズル13下端の噴出部13a
より上方にあり、逆に貯溜された状態では、水面M1
下がり図3のように噴出部13aより下方となる。
【0021】このような構成のダイナミック型氷蓄熱装
置において、運転開始時には、リザーブタンク31内に
は水は貯溜されていないものとし、したがって氷蓄熱槽
1及び製氷用パイプ11内の水面M1 はノズル13の噴
出部13aより上方、すなわち図2の状態にある。この
状態でポンプ5を駆動すると、冷媒Rは熱交換器7で任
意の温度に冷却され、ノズル13から製氷用パイプ11
内の水M中に微粒子となって噴出される。冷媒Rがノズ
ル13から噴出されると、氷蓄熱槽1内の水Mは冷媒噴
流の吸引作用で水流入口15から製氷用パイプ11内に
流入する。
【0022】製氷用パイプ11内では、冷媒Rは水Mと
直接接触して熱交換を行い、水Mを冷却しながら落下
し、製氷用パイプ11下部の水平通路17を通って氷蓄
熱槽1の下部に導かれる。そして、この工程を繰り返
し、水Mの温度が0℃に達すると、冷媒Rと水Mとの直
接接触により氷の生成が開始される。
【0023】図4は、このような氷の生成が開始される
までの制御回路27の制御動作を示すフローチャートで
ある。これによれば、水位センサ19,21及び熱電対
23の検出値を読み込んだ後(ステップ401)、水M
の温度が0℃以下となったときには(ステップ40
3)、上述した氷の生成が開始されたとして第1電磁弁
33を開弁する(ステップ405)。これにより、氷蓄
熱槽1内の水は、その水圧により第1水配管29を通っ
てリザーブタンク31内に抜き取られる。
【0024】ここで水位センサ19,21により検出さ
れている水位がノズル13の下端の噴出部13aより下
方となったら(ステップ407)、つまり図3に示すよ
うに水面M1 がノズル13より下方位置となったら、第
1電磁弁33を閉じ(ステップ409)、氷蓄熱槽1か
らの水Mの抜き取りを停止する。
【0025】これにより、氷の生成が開始される時点付
近以降は、ノズル13は水面M1 の上方から冷媒Rを噴
出することになるが、噴出した冷媒Rにより、シャーベ
ット状の氷Kが生成され、この氷Kと、冷媒R及び水M
は、ノズル13からの流れにより氷蓄熱槽1の下部に導
かれ、氷蓄熱槽1内に放出される。氷蓄熱槽1内に放出
された水Mより比重の大きい冷媒Rは氷蓄熱槽1の下部
に貯溜され、一方水Mより比重の小さいシャーベット状
の氷Kは、その浮力で水M中を上昇し、氷蓄熱槽1の上
方で浮遊して氷蓄熱槽1の上方から下方へと徐々に貯溜
されて行くことになる。
【0026】上記ステップ403で水Mの温度が0℃を
越えている場合には、製氷前であってリザーバタンク3
1内には水が貯溜されており、このとき水面M1 がノズ
ル13の噴出部13aより下方に位置していると(ステ
ップ411)、第2電磁弁39を開弁させるとともに水
ポンプ37を駆動し(ステップ413)、リザーバタン
ク31内の水を水噴出用ノズル41を介して製氷用パイ
プ11内に供給し、水面M1 をノズル13の噴出口13
aより上方位置としておく。
【0027】このような製氷過程において、製氷用パイ
プ11内の温度が0℃以下となったときには、ノズル1
3は水Mの上方から冷媒Rを噴出するので、ノズル13
下端の噴出部13aは低温の水Mに接することはなく、
したがって噴出口13aへの着氷は防止される。このた
め、ノズル13から噴出された冷媒Rの水Mとの熱交換
領域は、製氷用パイプ11の上部から下部にわたる上下
方向のほぼ全域となって熱交換が確実に行われ、シャー
ベット状の氷が安定して生成されることになる。
【0028】ところで、一般には水の温度が0℃を越え
る比較的高い状態では、噴出された冷媒が水に流入した
ときに細かい粒子が水に混ざって白濁し、いわゆるミス
ト状となり水中に浮遊し、氷蓄熱槽の底部に貯溜されな
い場合が生じる。また、冷媒と水とが混入している状態
で、シャーベット状の氷が生成されると、この氷の中に
冷媒がトラップされて冷媒の液面低下を招き、氷蓄熱槽
底部に貯溜されている冷媒を回収する際に水も同時に回
収してしまい、冷媒配管中に水が混入し、熱交換器や配
管途中で凍結するという不具合が発生する。
【0029】このため、水Mの温度が0℃を越える状態
でも、0℃以下のときのように、水面M1 の上方から冷
媒Rを落下させる構成であると、冷媒と水とは混入しや
すくなり、上記不具合は発生しやすいものとなってしま
う。ところが、上記実施例では、水Mの温度が0℃を越
えた状態では、ノズル13の噴出口13aは水中にあっ
てこの状態で冷媒Rを噴出するので、冷媒Rは水Mへの
流出時に水Mと混入しにくいものとなり、上記不具合は
発生しにくいものとなる。
【0030】図5は、製氷時での制御回路27の制御動
作を示すフローチャートである。これによれば、流量セ
ンサ25による水流入口15での水Mの流量検出値を読
み込み(ステップ501)、この検出値が所定値以下の
場合には(ステップ503)、製氷された氷Kが製氷用
パイプ11内で詰まっているとして、第1,第2各電磁
弁33,39を開弁するとともに水ポンプ37を駆動す
る(ステップ505)。
【0031】水ポンプ37は駆動することによりリザー
ブタンク31から水を吸引し、吸引した水は第2電磁弁
39を通り水噴出用ノズル41から製氷用パイプ11の
水平通路17内に噴出される。噴出された水は、製氷用
パイプ11内に詰まっている氷Kを強制的に氷蓄熱槽1
内に送り込み、製氷用パイプ11内の氷Kを取り除く。
水ポンプ37がリザーブタンク31から水を吸引するこ
とで、氷蓄熱槽1内の水は第1水配管29を通ってリザ
ーブタンク31に流入し循環する。このため、リザーブ
タンク31内の水量はほとんど変化せず、製氷時におけ
る水面M1 はノズル13の下方に維持されたままであ
る。
【0032】そして、水流入口15における水の流量が
所定値を越えた場合には(ステップ507)、製氷用パ
イプ11内の氷Kの詰まりは解消されたとして、水ポン
プ37の駆動を停止するとともに第1,第2各電磁弁3
3,39を閉弁する(ステップ509)。
【0033】このように、製氷用パイプ11内に氷Kが
詰まった場合には、その氷Kを随時取り除くことができ
るので、製氷運転は継続して行え、シャーベット状の氷
Kの生成が安定したものとなる。
【0034】なお、上記実施例では、氷蓄熱槽1内の水
面M1 とノズル13との上下方向の相対位置を変化させ
る際に、水面M1 を変化させる構成としたが、ノズル1
3自体を上下させる機構を設けても同様の効果が得られ
る。また、製氷用パイプ11上部を密閉構造とし、この
パイプ11内の圧力を変化させることにより、水面M1
を変化させることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第2の発明によれば、水と直接接触して水を冷却す
る非水溶性液体を氷蓄熱槽または製氷用パイプ内に供給
する供給手段を、製氷時には氷蓄熱槽または製氷用パイ
プ内における水面より上方に配置したので、供給手段へ
の着氷を防止でき、非水溶性液体と水との熱交換領域が
拡大されて熱交換が確実に行われ、氷の生成を安定させ
ることができる。さらに、水の温度が水の凝固点を越え
ているときには、つまり製氷前の時点では、供給される
非水溶性液体が水に混ざりやすい状態であるが、この状
態では供給手段を水面より下方に位置させ、水中にて非
水溶性液体を供給するようにしてあるので、非水溶性液
体と水とが混合しにくくなり、これら両者間の熱交換が
安定したものとなる。
【0036】第3の発明によれば、氷蓄熱槽と製氷用パ
イプとを連通する上部連通路における水の流量が所定値
以下となったときに、製氷用パイプ内に氷が詰まったと
して下部連通路に水を強制的に送るようにしたので、詰
まった氷は氷蓄熱槽に排出されることになり、製氷運転
は継続して行え、氷の生成を安定して行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すダイナミック型氷蓄
熱装置の全体構成図である。
【図2】図1のダイナミック型氷蓄熱装置における製氷
前のノズルと水面との相対位置関係を示す要部の拡大さ
れた断面図である。
【図3】図1のダイナミック型氷蓄熱装置における製氷
時のノズルと水面との相対位置関係を示す要部の拡大さ
れた断面図である。
【図4】図1のダイナミック型氷蓄熱装置における製氷
開始時点付近までの制御回路の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】図1のダイナミック型氷蓄熱装置における製氷
時の制御回路の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
M 水 M1 水面 R 冷媒(非水溶性液体) 1 氷蓄熱槽 3 液体回収配管 5 ポンプ(圧送手段) 7 熱交換器(冷却手段) 11 製氷用パイプ 13 ノズル(供給手段) 15 水流入口(上部連通路) 17 水平通路(下部連通路) 23 熱電対(温度検出手段) 27 制御回路(制御手段) 25 流量センサ(流量検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 勉 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 大高 敏男 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 伊藤 芳浩 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と、水より比重が大きい非水溶性液体
    とを氷蓄熱槽にそれぞれ収納し、この氷蓄熱槽に、底部
    に滞留する非水溶性液体を回収し途中に非水溶性液体を
    圧送する圧送手段及び非水溶性液体を冷却する冷却手段
    をそれぞれ備えた液体回収配管の一端を接続し、この液
    体回収配管の他端を非水溶性液体を氷蓄熱槽内に供給す
    る供給手段に接続したダイナミック型氷蓄熱装置におい
    て、非水溶性液体を氷蓄熱槽内に供給する供給手段と氷
    蓄熱槽内の水面との上下方向の相対位置を変化させる相
    対位置変化手段と、氷蓄熱槽内に収納される水の温度を
    検出する温度検出手段と、この温度検出手段が検出した
    水の温度が、水の凝固点を越えているときに供給手段を
    水面より下方に位置させる一方、水の凝固点以下のとき
    に供給手段を水面より上方に位置させるよう前記相対位
    置変化手段を作動させる制御手段とを設けたことを特徴
    とするダイナミック型氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 供給手段は、氷蓄熱槽の上部の水領域及
    び下部の水領域に上部連通路及び下部連通路によりそれ
    ぞれ連通する上下方向に延長された製氷用パイプ内に配
    置したことを特徴とする請求項1記載のダイナミック型
    氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 上部連通路にこの通路を流れる水の流量
    を検出する流量検出手段を設け、この流量検出手段が検
    出する水の流量が所定値以下のとき、前記下部連通路を
    経て氷蓄熱槽内に水を噴出して製氷用パイプ内の流動を
    促進させる流動促進手段を下部連通路付近に設けたこと
    を特徴とする請求項2記載のダイナミック型氷蓄熱装
    置。
JP20961793A 1993-08-24 1993-08-24 ダイナミック型氷蓄熱装置 Pending JPH0763449A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113167523A (zh) * 2018-12-12 2021-07-23 Lg电子株式会社 制冰机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113167523A (zh) * 2018-12-12 2021-07-23 Lg电子株式会社 制冰机

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