JPH076333Y2 - 樹脂系塗床構造 - Google Patents

樹脂系塗床構造

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JPH076333Y2
JPH076333Y2 JP4551589U JP4551589U JPH076333Y2 JP H076333 Y2 JPH076333 Y2 JP H076333Y2 JP 4551589 U JP4551589 U JP 4551589U JP 4551589 U JP4551589 U JP 4551589U JP H076333 Y2 JPH076333 Y2 JP H076333Y2
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particles
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Inventor
晋 宮部
Original Assignee
美州興産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、樹脂系の塗床材を用いて形成される塗床構造
に係り、特に床面等の滑りを防止し、且つ床面等の摩耗
を低減せしめ得る塗床構造に関するものである。
(背景技術) 従来から、建築物の床面や階段、或いは道路の舗装面等
(以下、単に床面という)を形成する塗床材として、セ
メント材料やアスファルト材料等の他に、樹脂系の塗床
材が使用されているが、一般に、この樹脂系塗床材は、
骨材と該骨材を結合せしめる結合材としての樹脂とから
成り、特に骨材としては、川砂、珪砂、セラミックス等
からなる丸味を帯びた形状のものが使用されている。
このような骨材は、一般に、塗床材中において重量基準
で90%程度を占めるように、多量に混合されるものであ
るところから、骨材が稜角を有していて摩擦抵抗が大き
い場合には、当該樹脂系塗床材をコンクリート地等の下
地面(被塗床面)に対して滑らかに塗り伸ばすことが困
難になって、均一な厚さに塗り伸ばすことが出来ず、従
って形成される床面に凹凸が生じてしまったり、或い
は、均一な床面を形成するのに時間を要することとなる
のである。この故に、かかる樹脂系塗床材の骨材として
は、稜角を持たない丸味を帯びたものが使用されて、以
て、樹脂系塗床材の良好な施工性が確保されているので
ある。
しかしながら、このような丸味を帯びた骨材を配合して
なる樹脂系塗床材を用いた場合には、上記のような優れ
た施工性を確保することが出来る反面、その施工によっ
て出来上がった床面は、骨材の微小な曲面等によって平
滑に形成されるために、滑り易いといった欠点があっ
た。
(解決課題) 本考案は、このような事情の下に為されたものであっ
て、樹脂系塗床材を用いて形成される塗床構造を改善し
て、床面の滑りを防止することを、その解決課題とする
ものである。
(解決手段) そして、上記の課題を解決するため、本考案にあって
は、所定の樹脂材料と丸味を帯びた骨材よりなる塗床材
を用いて形成されてなる塗床構造において、該塗床材
が、前記骨材より硬度の高い稜角を有する粒子を5〜20
重量%含有するようにしたのである。
(具体的構成・実施例) すなわち、本考案に係る塗床構造は、第1図に示される
ように、球状・楕円形状等の、角のない、丸味を帯びた
形状の骨材1が樹脂材料2により互いに結合せしめられ
ている中にあって、該骨材1より硬度が高く、しかも稜
角を有するエッジ粒子3が散在せしめられて、同様に樹
脂材料2にて結合せしめられた構造となっているのであ
る。従って、その表面部分、即ち床面とされる部分にお
いても、前記エッジ粒子3が散在していることから、該
エッジ粒子のエッジ(稜角)3aが床面に露出する結果と
なっているため、かかるエッジ3aが滑り止めとして作用
することとなり、床面の滑りを良好に防止し得るように
なったのである。なお、図において、4はコンクリート
下地である。
ところで、本考案に係る樹脂系塗床構造は、エッジ粒子
が、塗床材中に、均一に、5〜20重量%の割合で散在せ
しめられているものであるが、かかる塗床構造は、樹脂
材料に対して、骨材と、エッジ粒子とを混入し、均一に
混練した樹脂系塗床材を用いることによって形成するこ
とが出来る。
そして、このかかる樹脂系塗床材にあって、結合材とな
る樹脂材料は、一般に、塗床材全体の10重量%程度の割
合で含まれるものであり、オルソ系、イソ系及びビス系
のポリエステル樹脂やエポキシ樹脂、フラン樹脂等の公
知の各種樹脂材料が何れも使用され得、特に限定される
ものではない。これら樹脂材料の中から目的に合わせて
適宜に選択された樹脂材料は、塗床材の混練性及び施工
性を高めるべく、適当な溶剤によって粘度調整が行なわ
れて、液状レジンとされる。
また、骨材も、公知のものが何れも使用出来、川砂、珪
砂及びセラミックス等の各種材料の中から、目的に応じ
て選択されるのであるが、その粒径は、大きすぎても小
さすぎても耐摩耗性の効果が少ないため、一般に0.1mm
〜5mm程度の粒径のものが使用されるものである。ま
た、かかる骨材は、前記液状レジンとの混練性や塗床材
料の施工性を高める目的で、角のない丸味を帯びた形
状、例えば球状、楕円状等に研磨された上で使用される
こととなる。その塗床材料に占める割合は、エッジ粒子
と合わせて90重量%程度とされる。
さらに、本考案に係る塗床構造を得るべき樹脂系塗床材
には、骨材よりも硬度の高い材質であり、且つ稜角を有
する形状のエッジ粒子が混入されることとなる。かかる
エッジ粒子を混入することにより、該塗床材を所定の被
塗床面に施工して得られる塗床構造において、該エッジ
粒子のエッジが床面に現れ、床面の滑りが防止され得る
のであり、且つその滑り止めの効果が効果的に持続する
のである。なお、該エッジ粒子は、床面の耐摩耗性を向
上させる効果も奏するものである。
従って、エッジ粒子の素材としては、特に限定はなく、
骨材よりも硬度の高い材料が適宜に選択されることとな
るが、滑り止めとしての充分な効果を果たし、且つ塗床
材の施工性を良好に保つために、通常0.1mm〜5mm程度の
粒径に粉砕せしめられたものが使用されることとなる。
その配合量が、塗床材全体に対して5重量%を下回る場
合には充分な滑り止めの効果が得られず、また20重量%
を越えるようになると配合された塗床材の施工性が悪く
なるため、5〜20重量%の割合で配合される必要があ
る。なお、エッジ粒子として用いられ得る材料の具体例
として、ムライト、電融アルミナ(アルミナ質グレー
ン)、炭化ケイ素等の研磨材を挙げることが出来る。
また、塗床材には、上記の他にも、従来と同様に、チタ
ン、タルク、石灰等の体質顔料を配合したり、酸化鉄、
酸化クロム、酸化コバルト、酸化チタン等の金属酸化物
を着色顔料として配合出来ることは言うまでもなく、更
に樹脂材料によっては、適当な硬化促進剤が配合される
こととなる。
このような各種の材料は、公知の手法に従って均一に混
練せしめられて樹脂系塗床材とされるのであるが、かか
る樹脂系塗床材を用いて床面を形成した場合には、その
塗床構造が、その表面(床面)に、骨材よりも硬度の高
いエッジを持った粒子が散在するようにされているとこ
ろから、床面の滑りが効果的に防止され得ると共に、床
面の耐摩耗性が向上せしめられることとなったのであ
る。
なお、かかる本考案の特徴は、以下の試験例と比較例と
を対比することにより、更に明確となるところである。
試験例 1 骨材として市販のセラミックス球状粒(0.5mm〜2.0mm)
73重量部、樹脂材料としてエポキシ樹脂12重量部を用
い、更にエッジ粒子として炭化ケイ素粒(0.8mm〜2.5m
m)15重量部を加え、それらを均一に混練して樹脂系塗
床材を得た。
次に、得られた樹脂系塗床材を施工して床面を形成し、
その床面の滑り抵抗値(滑り摩擦係数)及び耐摩耗性
(摩耗率)を調べたところ、滑り摩擦係数は0.85、テバ
ー式試験機を用いた摩耗減量は1000回転で1.05gであっ
た。
試験例 2 骨材として市販のセラミックス球状粒(0.5mm〜2.0mm)
72重量部、樹脂材料としてエポキシ樹脂16重量部を用
い、更にエッジ粒子として電融アルミナ粒(1.0mm〜2.5
mm)12重量部を加え、それらを均一に混練して樹脂系塗
床材を得た。
次に、得られた樹脂系塗床材を施工して床面を形成し、
その床面の滑り摩擦係数及び摩耗率を、試験例1と同様
にして調べたところ、滑り摩擦係数は0.80、テバー式試
験機を用いた摩耗減量は1000回転で1.03gであった。
比較例 1 樹脂材料としてエポキシ樹脂15重量部を用い、骨材とし
てセラミックス球状粒(0.5mm〜2.0mm)85重量部を配合
して、樹脂系塗床材を得た。試験例1と同様に試験を行
なったところ、滑り摩擦係数は0.55、テバー式試験機を
用いた摩耗減量は1000回転で1.25gであった。
以上の結果をまとめて、下記第1表に示す。
かかる第1表の結果より明らかなように、本考案に従っ
て樹脂系塗床構造中にエッジ粒子が含有せしめられてい
る床面にあっては、滑り摩擦係数が0.80以上を確保して
おり、その表面(床面)にエッジ粒子が効果的に散在せ
しめられて、滑りを防止していることが認められる。
また、試験例1、2ともに、摩耗減量が低減しており、
耐摩耗性が向上せしめられていることが判る。
(考案の効果) 上述した説明より明らかなように、本考案に係る塗床構
造にあっては、骨材より硬度が高く且つ稜角を有する粒
子が散在し、床面にその稜角を現わしていることによ
り、かかる稜角が滑り止めとして作用し、床面の滑りを
効果的に防止し得るのであり、該粒子が高い硬度を有す
るところから、その効果が効果的に持続するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る樹脂系塗床構造の一例を示す断
面図である。 1:骨材、2:樹脂材料 3:エッジ粒子、3a:エッジ 4:コンクリート下地

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の樹脂材料と丸味を帯びた骨材よりな
    る塗床材を用いて形成されてなる塗床構造において、該
    塗床材が、前記骨材より硬度が高く且つ稜角を有する粒
    子を5〜20重量%含有していることを特徴とする樹脂系
    塗床構造。
JP4551589U 1989-04-18 1989-04-18 樹脂系塗床構造 Expired - Lifetime JPH076333Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4551589U JPH076333Y2 (ja) 1989-04-18 1989-04-18 樹脂系塗床構造

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JP4551589U JPH076333Y2 (ja) 1989-04-18 1989-04-18 樹脂系塗床構造

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Publication Number Publication Date
JPH02137435U JPH02137435U (ja) 1990-11-16
JPH076333Y2 true JPH076333Y2 (ja) 1995-02-15

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JP4551589U Expired - Lifetime JPH076333Y2 (ja) 1989-04-18 1989-04-18 樹脂系塗床構造

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