JPH0763307A - 微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置 - Google Patents

微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置

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Publication number
JPH0763307A
JPH0763307A JP21174093A JP21174093A JPH0763307A JP H0763307 A JPH0763307 A JP H0763307A JP 21174093 A JP21174093 A JP 21174093A JP 21174093 A JP21174093 A JP 21174093A JP H0763307 A JPH0763307 A JP H0763307A
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JP
Japan
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pulverized coal
air
throttle angle
vane
burner
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Application number
JP21174093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Akazawa
良博 赤沢
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微粉炭の湿分が高いときに、エアレジスタベ
ーンの絞り角を自動的に増加させて二次空気の旋回力を
高めることにより、微粉炭と二次空気とのミキシングを
高めて安定燃焼を図る。 【構成】 微粉炭ミル7の一次空気の入口温度を計測す
る入口温度計23と、微粉炭ミル7の微粉炭の出口温度
を検出する出口温度計24と、両温度計23,24の検
出温度から微粉炭の湿分を計測し、計測した湿分値が所
定値より大きい時にエアレジスタベーン6の絞り角を増
加する増加信号26を出す補正制御器25と、該補正制
御器25の増加信号26をエアレジスタベーン6の駆動
装置19に入力されている絞り角設定信号21に加算す
る加算器27とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粉炭バーナ装置の燃焼
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微粉炭焚きボイラ等の火炉に備えられる
微粉炭バーナ装置は、図2に示すように、火炉1の1つ
のバーナポート2に、焚き上げ用重油バーナ3と、該重
油バーナ3を取り囲むように形成された微粉炭バーナ4
と、該微粉炭バーナ4を取り囲むように形成された二次
空気ダクト5とを備えており、図示の場合二次空気ダク
ト5からの二次空気がアウターベーン6aとインナーベ
ーン6bとを備えたエアレジスタベーン6を介して旋回
力を与えられて微粉炭バーナ4の外周から火炉1内に噴
射されるようになっている。図示の場合、エアレジスタ
ベーン6がアウターベーン6aとインナーベーン6bと
を備えた場合を示しているが、単一のベーンを備えてい
る場合もある。図中5a,5bは他の微粉炭バーナ装置
に二次空気を供給する二次空気管、3aは前記二次空気
の一部をダクト3bを介して前記重油バーナ3の外周に
三次空気として供給する三次空気流路を示す。
【0003】前記微粉炭バーナ4には、微粉炭ミル7に
て粉砕された微粉炭が供給されるようになっている。微
粉炭ミル7は、石炭ホッパ8の石炭が、石炭供給装置9
及び石炭供給管10を介して回転している粉砕テーブル
11上に供給され、該粉砕テーブル11上に設けられた
粉砕ローラ12の押圧によって粉砕され、粉砕された微
粉炭は、下部の一次空気管13から供給されて粉砕テー
ブル11の外周から吹上げられる一次空気によって浮遊
され、分離器14によって粗粒が分離された後、微粉炭
管15を介して前記微粉炭バーナ4に供給されるように
なっている。
【0004】また、前記エアレジスタベーン6は、図3
に示すように周方向に所要の間隔を有して配設した軸1
6の夫々に調節羽根17が取付けられていると共に、リ
ンク18によって連結されており、前記軸16の1つを
駆動モータ或いはエアーシリンダ等の駆動装置19によ
って回動させることにより総ての調節羽根17を同時に
同方向に回動させることができるようになっていて、前
記調節羽根17を半径方向を向いた仮想線で示す全開A
の状態から破線で示す全閉Bとの間で絞り角αを任意に
変更して二次空気に与える旋回力を変えることができる
ようになっている。前記絞り角αは大きいほど旋回力が
高められる。
【0005】前記エアレジスタベーン6は、二次空気に
旋回力を与えることにより、火炎の良好な形状の保持、
及び良好なミキシングを行わせて安定燃焼を行わせるた
めのものであり、従って焚き上げ用重油バーナ3による
重油燃焼の時と、微粉炭バーナ4による微粉炭燃焼の時
とでは、燃焼性の違いから安定燃焼させるに必要な旋回
力の大きさ、即ち絞り角αの大きさが異なるので、前記
燃焼する燃料が変わる度に絞り角αを変えて二次空気の
旋回力の強さを変えるようにしている。
【0006】このため、ボイラ等を制御する制御信号2
0を入力し、該制御信号20から得た燃料の種類に対応
した絞り角設定信号21を前記駆動装置19に出力する
指令制御装置22を設けるようにしている。
【0007】従って、従来では、制御信号20を入力し
ている指令制御装置22が、重油バーナ3が燃焼してい
るのか、微粉炭バーナ4が燃焼しているのかを判断し
て、燃焼されている燃料の種類に応じて予め定められた
絞り角αになるように、絞り角設定信号21を駆動装置
19に出力し、これによりエアレジスタベーン6の絞り
角αを自動的に設定するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の微
粉炭バーナ装置では、微粉炭バーナ4の燃焼時、エアレ
ジスタベーン6を絞り角設定信号21により予め定めら
れた絞り角αとし、一定の旋回力を二次空気に与えるよ
うにしているために、次のような問題を生じていた。
【0009】即ち、微粉炭ミル7で微粉炭とする原料の
石炭は、産地や雨の影響等によって水分含量が大きく異
なっており、そのために通常の水分含量の石炭を用いた
場合の微粉炭を燃焼させた際に設定した前記エアレジス
タベーン6の絞り角αによって二次空気が供給されて燃
焼しているところに、水分含量の多い石炭による湿分が
高い微粉炭が供給されると、燃焼性が悪化するために図
2に示すように火炎Fの着火点Gが微粉炭バーナ装置か
ら離れてしかも不安定となり、脈動燃焼となって安定し
た燃焼が行われなくなる問題を有していた。
【0010】本発明は、上記従来方式における問題点を
解決しようとしてなしたもので、微粉炭の湿分が高いと
きに、エアレジスタベーンの絞り角を自動的に増加させ
て二次空気の旋回力を高めることにより、微粉炭と二次
空気とのミキシングを高めて安定燃焼を図れるようにし
た微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、微粉炭ミルに
て粉砕され一次空気によって搬送される微粉炭を噴出し
て燃焼を行う微粉炭バーナと、該微粉炭バーナの外周に
配置され、駆動装置により絞り角を変更して絞り角の増
加により二次空気ダクトから微粉炭バーナ外周に噴出さ
れる二次空気の旋回力を高めるようにしてあるエアレジ
スタベーンとを備えた微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置
であって、前記微粉炭ミルの一次空気の入口温度を検出
する入口温度計と、微粉炭ミルの微粉炭の出口温度を検
出する出口温度計と、両温度計の検出温度から微粉炭の
湿分を計測し、計測した湿分値が所定値より大きい時に
前記エアレジスタベーンの絞り角を増加する増加信号を
出す補正制御器と、該補正制御器の増加信号を前記エア
レジスタベーンの駆動装置に入力されている絞り角設定
信号に加算する加算器とを備えたことを特徴とする微粉
炭バーナ装置の燃焼制御装置、に係るものである。
【0012】
【作用】本発明では、微粉炭ミルの一次空気の入口温度
と、微粉炭ミルの微粉炭の出口温度を検出し、両検出温
度から微粉炭の湿分を計測し、計測した湿分値が所定値
より大きい時にエアレジスタベーンの絞り角を増加する
増加信号をエアレジスタベーンの駆動装置に入力されて
いる絞り角設定信号に加算するようにしているので、通
常微粉炭の湿分が多いときには火炎の着火点が微粉炭バ
ーナ装置から遠ざかり脈動燃焼する等の不安定燃焼を生
じていたのに対して、微粉炭の湿分が多いときは二次空
気の旋回力を高めて二次空気と微粉炭のミキシングを良
好にして火炎の着火点をバーナに近い通常位置に自動的
に調節して安定燃焼を行わせることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0014】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
中図2と同一のものには同一の符号を付して詳細な説明
は省略し、本発明の特徴部分についてのみ説明する。
【0015】図1に示すように、微粉炭ミル7の下部に
一次空気を供給している一次空気管13の入口部に、一
次空気の温度を検出する入口温度計23を設け、また微
粉炭ミル7の上部に接続されている微粉炭管15の出口
部に、微粉炭の温度を検出する出口温度計24を設け、
両温度計23,24の検出温度から微粉炭の湿分を計測
し、計測した湿分値が所定値より大きい時にエアレジス
タベーン6の絞り角αを増加する増加信号26を出す補
正制御器25を設ける。
【0016】また、前記補正制御器25の増加信号26
をエアレジスタベーン6の駆動装置19に入力されてい
る絞り角設定信号21に加算する加算器27を設ける。
【0017】次に上記実施例の作用を説明する。
【0018】微粉炭ミル7の一次空気の入口温度が入口
温度計23によって検出されると共に、微粉炭ミル7の
微粉炭の出口温度が出口温度計24によって検出され、
両温度計23,24からの検出温度が補正制御器25に
導かれて微粉炭の湿分が計測される。この時、一次空気
の入口温度が一定の状態において、微粉炭の出口温度が
低くなることによって、微粉炭の湿分が増加しているこ
とが計測される。
【0019】補正制御器25は、計測された微粉炭の湿
分値が所定値より大きい時に、エアレジスタベーン6の
絞り角αを増加する増加信号26を加算器27に出力す
るようになる。
【0020】増加信号26が加算器27に出力される
と、今まで設定された絞り角αとなっていたエアレジス
タベーン6の絞り角αが大きくなるように駆動装置19
が駆動され、よって微粉炭の湿分が多いときに二次空気
の旋回力を高めて二次空気と微粉炭のミキシングを良好
にし、火炎Fの着火点Gを微粉炭バーナ装置に近い通常
位置に調節して安定燃焼させることができる。
【0021】従って、従来微粉炭の湿分が高いときに火
炎の着火点が微粉炭バーナから遠ざかって脈動燃焼する
等の不安定燃焼を生じていた問題を完全に解決すること
ができる。
【0022】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本発明の微粉炭バーナ装置の燃焼制御装
置によれば、微粉炭ミルの一次空気の入口温度と、微粉
炭ミルの微粉炭の出口温度を検出して、両検出温度から
微粉炭の湿分を計測し、計測した湿分値が所定値より大
きい時にエアレジスタベーンの絞り角を増加する増加信
号をエアレジスタベーンの駆動装置に入力されている絞
り角設定信号に加算するようにしているので、微粉炭の
湿分が高く変化した場合にも、二次空気の旋回力を高め
て二次空気と微粉炭のミキシングを良好にして火炎の着
火点をバーナに近い通常位置に自動的に調節し、常に安
定燃焼を行わせることができる優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す系統図である。
【図2】従来装置の系統図である。
【図3】エアレジスタベーンの部分詳細図である。
【符号の説明】
4 微粉炭バーナ 5 二次空気ダクト 6 エアレジスタベーン 7 微粉炭ミル 19 駆動装置 21 絞り角設定信号 23 入口温度計 24 出口温度計 25 補正制御器 26 増加信号 27 加算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭ミルにて粉砕され一次空気によっ
    て搬送される微粉炭を噴出して燃焼を行う微粉炭バーナ
    と、該微粉炭バーナの外周に配置され、駆動装置により
    絞り角を変更して絞り角の増加により二次空気ダクトか
    ら微粉炭バーナ外周に噴出される二次空気の旋回力を高
    めるようにしてあるエアレジスタベーンとを備えた微粉
    炭バーナ装置の燃焼制御装置であって、前記微粉炭ミル
    の一次空気の入口温度を検出する入口温度計と、微粉炭
    ミルの微粉炭の出口温度を検出する出口温度計と、両温
    度計の検出温度から微粉炭の湿分を計測し、計測した湿
    分値が所定値より大きい時に前記エアレジスタベーンの
    絞り角を増加する増加信号を出す補正制御器と、該補正
    制御器の増加信号を前記エアレジスタベーンの駆動装置
    に入力されている絞り角設定信号に加算する加算器とを
    備えたことを特徴とする微粉炭バーナ装置の燃焼制御装
    置。
JP21174093A 1993-08-26 1993-08-26 微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置 Pending JPH0763307A (ja)

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JPH0763307A true JPH0763307A (ja) 1995-03-07

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ID=16610805

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JP21174093A Pending JPH0763307A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 微粉炭バーナ装置の燃焼制御装置

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JP (1) JPH0763307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021110510A (ja) * 2020-01-14 2021-08-02 川崎重工業株式会社 微粉炭バーナ装置およびその燃焼方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021110510A (ja) * 2020-01-14 2021-08-02 川崎重工業株式会社 微粉炭バーナ装置およびその燃焼方法

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