JPH076279A - 弁診断用スラスト測定装置 - Google Patents
弁診断用スラスト測定装置Info
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- JPH076279A JPH076279A JP14647193A JP14647193A JPH076279A JP H076279 A JPH076279 A JP H076279A JP 14647193 A JP14647193 A JP 14647193A JP 14647193 A JP14647193 A JP 14647193A JP H076279 A JPH076279 A JP H076279A
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- valve
- displacement sensor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】弁ヨーク部の歪を容易に測定でき、高精度の弁
診断を容易に行うようにした。 【構成】弁ヨーク部7の歪測定対象部位の一端に配設さ
れた変位センサ固定台座12と、この固定台座12に固
定された変位センサ14と、上記歪測定対象部位の他端
に配設された変位測定面固定台座18と、この固定台座
18に変位センサ14と対向して固定された変位測定面
19と、変位センサ固定台座12および変位測定面固定
台座18を弁ヨーク部7に着脱可能に固定する固定手段
13とを有し、変位センサ14にて測定された弁ヨーク
部7の歪から弁ステム4にかかるスラストを測定するも
のである。
診断を容易に行うようにした。 【構成】弁ヨーク部7の歪測定対象部位の一端に配設さ
れた変位センサ固定台座12と、この固定台座12に固
定された変位センサ14と、上記歪測定対象部位の他端
に配設された変位測定面固定台座18と、この固定台座
18に変位センサ14と対向して固定された変位測定面
19と、変位センサ固定台座12および変位測定面固定
台座18を弁ヨーク部7に着脱可能に固定する固定手段
13とを有し、変位センサ14にて測定された弁ヨーク
部7の歪から弁ステム4にかかるスラストを測定するも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば発電プラントのよ
うな大規模な配管システムに設置された弁の詳細な診断
を行うための弁診断用スラスト測定装置に関する。
うな大規模な配管システムに設置された弁の詳細な診断
を行うための弁診断用スラスト測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】弁ステムにかかるスラストを用いて弁の
診断を行うには、弁ヨーク部の伸縮を検出する手段が採
られている。この手段では、弁ヨーク部に設けたストレ
インゲージにより弁ヨーク部に加わる歪を検出し、その
部位の歪から弁ヨーク部にかかる応力を算出し、弁作動
時の弁ステム部に作用する力によって、弁ステム部を支
持する弁ヨーク部に逆向きの力が作用する性質を利用し
たものである。
診断を行うには、弁ヨーク部の伸縮を検出する手段が採
られている。この手段では、弁ヨーク部に設けたストレ
インゲージにより弁ヨーク部に加わる歪を検出し、その
部位の歪から弁ヨーク部にかかる応力を算出し、弁作動
時の弁ステム部に作用する力によって、弁ステム部を支
持する弁ヨーク部に逆向きの力が作用する性質を利用し
たものである。
【0003】すなわち、弁ステムに加わる応力を弁ヨー
ク部に発生する歪で評価する場合には、弁ヨーク部の平
均的な歪を計測することで、十分な精度を確保すること
ができる。つまり、弁ステムに作用するスラストにより
弁ヨーク部に加わる歪を抽出可能なことを用いて、一般
に弁ステムのスラストを評価するため、ストレインゲー
ジを貼ることが可能な弁ヨーク部の部位にストレインゲ
ージを貼り付けて歪を計測する手段が採られている。
ク部に発生する歪で評価する場合には、弁ヨーク部の平
均的な歪を計測することで、十分な精度を確保すること
ができる。つまり、弁ステムに作用するスラストにより
弁ヨーク部に加わる歪を抽出可能なことを用いて、一般
に弁ステムのスラストを評価するため、ストレインゲー
ジを貼ることが可能な弁ヨーク部の部位にストレインゲ
ージを貼り付けて歪を計測する手段が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手段では弁ヨーク部にストレインゲージを貼り付けて固
定しなければならないため、弁ヨーク部への取付固定面
を研磨したり、接着剤等によりストレインゲージを固定
する等の作業が必要になる。その結果、弁の機能を支え
る上で重要な弁ステムに加わるスラストを用いた診断を
実施するため、その準備に多大な労力を要していた。
手段では弁ヨーク部にストレインゲージを貼り付けて固
定しなければならないため、弁ヨーク部への取付固定面
を研磨したり、接着剤等によりストレインゲージを固定
する等の作業が必要になる。その結果、弁の機能を支え
る上で重要な弁ステムに加わるスラストを用いた診断を
実施するため、その準備に多大な労力を要していた。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、弁ヨーク部の歪を容易に測定でき、高精度の弁
診断を容易に行うことができる弁診断用スラスト測定装
置を提供することを目的とする。
もので、弁ヨーク部の歪を容易に測定でき、高精度の弁
診断を容易に行うことができる弁診断用スラスト測定装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弁診断用ス
ラスト測定装置は、上述した課題を解決するために、弁
ヨーク部の歪測定対象部位の一端に配設された変位セン
サ固定台座と、この固定台座に固定された変位センサ
と、上記歪測定対象部位の他端に配設された変位測定面
固定台座と、この固定台座に上記変位センサと対向して
固定された変位測定面と、上記変位センサ固定台座およ
び上記変位測定面固定台座を上記弁ヨーク部に着脱可能
に固定する固定手段とを有し、上記変位センサにて測定
された上記弁ヨーク部の歪から弁ステムにかかるスラス
トを測定するものである。
ラスト測定装置は、上述した課題を解決するために、弁
ヨーク部の歪測定対象部位の一端に配設された変位セン
サ固定台座と、この固定台座に固定された変位センサ
と、上記歪測定対象部位の他端に配設された変位測定面
固定台座と、この固定台座に上記変位センサと対向して
固定された変位測定面と、上記変位センサ固定台座およ
び上記変位測定面固定台座を上記弁ヨーク部に着脱可能
に固定する固定手段とを有し、上記変位センサにて測定
された上記弁ヨーク部の歪から弁ステムにかかるスラス
トを測定するものである。
【0007】また、上記変位センサと上記変位測定面と
の中心線を合わせるための芯合せリングを設けるように
してもよい。
の中心線を合わせるための芯合せリングを設けるように
してもよい。
【0008】さらに、上記変位測定面と上記変位センサ
との距離を微調整する調整手段を設けるようにしてもよ
い。
との距離を微調整する調整手段を設けるようにしてもよ
い。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、歪測定
対象部位に歪が発生した場合、その歪量を変位センサを
用いて測定することにより、ストレインゲージを用いず
に、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出し、弁
ステムのスラストを評価することができる。
対象部位に歪が発生した場合、その歪量を変位センサを
用いて測定することにより、ストレインゲージを用いず
に、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出し、弁
ステムのスラストを評価することができる。
【0010】そして、変位センサ固定治具および変位測
定面固定治具を固定手段にて着脱可能に固定したので、
弁ヨーク部に固定したスラスト測定装置の着脱を行うこ
とにより、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出
し、弁ステムのスラストを評価することができる。
定面固定治具を固定手段にて着脱可能に固定したので、
弁ヨーク部に固定したスラスト測定装置の着脱を行うこ
とにより、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出
し、弁ステムのスラストを評価することができる。
【0011】また、変位センサと変位測定面との中心線
を合わせるための芯合せリングを設けたので、変位セン
サを一段と精度よく固定することができる。
を合わせるための芯合せリングを設けたので、変位セン
サを一段と精度よく固定することができる。
【0012】さらに、変位測定面と変位センサとの距離
を微調整する調整手段を設けたので、より精度よく歪を
測定可能である。
を微調整する調整手段を設けたので、より精度よく歪を
測定可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0014】図1および図2は本発明に係る弁診断用ス
ラスト測定装置の第1実施例を示し、図3は第1実施例
を適用した仕切弁を示している。
ラスト測定装置の第1実施例を示し、図3は第1実施例
を適用した仕切弁を示している。
【0015】図3において、仕切弁1はモータ2を駆動
させることにより、ギヤボックス3内のギヤを介して弁
ステム4の下端に固定された弁体5を上下動させ、配管
6の流路6aを開閉させるものである。そして、弁ヨー
ク部7には本実施例の弁診断用スラスト測定装置10が
固定されている。
させることにより、ギヤボックス3内のギヤを介して弁
ステム4の下端に固定された弁体5を上下動させ、配管
6の流路6aを開閉させるものである。そして、弁ヨー
ク部7には本実施例の弁診断用スラスト測定装置10が
固定されている。
【0016】本実施例では、弁ステム4にかかるスラス
トを測定するため、弁ヨーク部7にかかる歪を測定する
高精度の変位センサと、この変位センサを支持固定する
固定治具とを用いている。
トを測定するため、弁ヨーク部7にかかる歪を測定する
高精度の変位センサと、この変位センサを支持固定する
固定治具とを用いている。
【0017】図1および図2に示すように、スラスト測
定装置10は、弁ヨーク部7の歪測定対象部位の一端に
変位センサ固定台座12が配設され、この固定台座12
には3つのタップ孔12aが穿設され、これらのタップ
孔12aに着脱手段としての3本のボルト13を螺合さ
せ、ボルト13の先端を弁ヨーク部7に圧接させるまで
締め付けることにより、固定台座12が弁ヨーク部7の
一端に固定される。
定装置10は、弁ヨーク部7の歪測定対象部位の一端に
変位センサ固定台座12が配設され、この固定台座12
には3つのタップ孔12aが穿設され、これらのタップ
孔12aに着脱手段としての3本のボルト13を螺合さ
せ、ボルト13の先端を弁ヨーク部7に圧接させるまで
締め付けることにより、固定台座12が弁ヨーク部7の
一端に固定される。
【0018】変位センサ固定台座12には、測定精度の
高い例えば渦電流式の変位センサ14が垂直下方に固定
されている。この変位センサ14で得られた渦電流信号
は、信号線15を通して図示しない固定抵抗器に入力さ
せ、この抵抗器の両端に発生する電圧値として取り出
し、この電圧を増幅器を通してA/D変換器16に印加
した後、このA/D変換器16でデジタル電圧に変換し
てデジタル表示の電圧計17に表示させる。
高い例えば渦電流式の変位センサ14が垂直下方に固定
されている。この変位センサ14で得られた渦電流信号
は、信号線15を通して図示しない固定抵抗器に入力さ
せ、この抵抗器の両端に発生する電圧値として取り出
し、この電圧を増幅器を通してA/D変換器16に印加
した後、このA/D変換器16でデジタル電圧に変換し
てデジタル表示の電圧計17に表示させる。
【0019】また、スラスト測定装置10は、弁ヨーク
部7の歪測定対象部位の他端に変位測定面固定台座18
が配設され、この固定台座18には変位センサ固定台座
12と同様に3つのタップ孔18aが穿設され、これら
のタップ孔18aに3本のボルト13を螺合させ、ボル
ト13の先端を弁ヨーク部7に圧接させるまで締め付け
ることにより、固定台座18が弁ヨーク部7の他端に固
定される。
部7の歪測定対象部位の他端に変位測定面固定台座18
が配設され、この固定台座18には変位センサ固定台座
12と同様に3つのタップ孔18aが穿設され、これら
のタップ孔18aに3本のボルト13を螺合させ、ボル
ト13の先端を弁ヨーク部7に圧接させるまで締め付け
ることにより、固定台座18が弁ヨーク部7の他端に固
定される。
【0020】そして、変位測定面固定台座18には、変
位センサ14と対向して変位測定面19が固定されてい
る。
位センサ14と対向して変位測定面19が固定されてい
る。
【0021】なお、本実施例では、弁ヨーク部7へ固定
台座12,18を固定する際の安定性を考慮して台座固
定用ボルトを3本使用しているが、これに限らず測定対
象の大きさや要求される測定精度により、使用するボル
トの本数は上記と異なった本数であってもよい。
台座12,18を固定する際の安定性を考慮して台座固
定用ボルトを3本使用しているが、これに限らず測定対
象の大きさや要求される測定精度により、使用するボル
トの本数は上記と異なった本数であってもよい。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】本実施例では、歪測定対象部位に歪が発生
した場合、歪量に対応した変位Δxが歪測定対象部位の
間に発生することから、その変位に着目して歪量を抽出
することにより、ストレインゲージを用いずに該当部位
に発生した歪量を抽出することができる。
した場合、歪量に対応した変位Δxが歪測定対象部位の
間に発生することから、その変位に着目して歪量を抽出
することにより、ストレインゲージを用いずに該当部位
に発生した歪量を抽出することができる。
【0024】ここで、測定された変位Δxは、歪測定対
象部位の長さXと、加わった歪量Δεから、
象部位の長さXと、加わった歪量Δεから、
【数1】Δx=Δε×X にて与えられる。この式から明らかなように、歪測定対
象部位に発生した変位(伸び)Δxと歪測定対象部位の
長さXとを用いて、容易に歪測定対象部位に発生した歪
量Δεを求めることができる。
象部位に発生した変位(伸び)Δxと歪測定対象部位の
長さXとを用いて、容易に歪測定対象部位に発生した歪
量Δεを求めることができる。
【0025】この論理により、弁診断用スラスト測定装
置10で歪測定対象とする弁ヨーク部7における歪を変
位センサ14により測定することができる。
置10で歪測定対象とする弁ヨーク部7における歪を変
位センサ14により測定することができる。
【0026】なお、変位センサ14と変位測定面19と
の距離を短く設定しておくことにより、微小な変位を精
度よく測定することができ、変位センサ14の性能を十
分に引き出すことができる。
の距離を短く設定しておくことにより、微小な変位を精
度よく測定することができ、変位センサ14の性能を十
分に引き出すことができる。
【0027】このように本実施例によれば、弁ヨーク部
7の歪測定対象部位の両端に、独立して変位センサ14
を固定した変位センサ固定台座12と、変位測定面19
を固定した変位測定面固定台座18とをそれぞれ着脱可
能に設置し、非接触で弁ヨーク部7に加わる歪を抽出す
ることにより、弁ステム4に作用するスラストを容易に
測定することができる。
7の歪測定対象部位の両端に、独立して変位センサ14
を固定した変位センサ固定台座12と、変位測定面19
を固定した変位測定面固定台座18とをそれぞれ着脱可
能に設置し、非接触で弁ヨーク部7に加わる歪を抽出す
ることにより、弁ステム4に作用するスラストを容易に
測定することができる。
【0028】その結果、定期検査等の際に弁を診断する
ために要する時間が大幅に削減され、スラストの情報を
用いた弁診断を容易に実施することが可能になる。
ために要する時間が大幅に削減され、スラストの情報を
用いた弁診断を容易に実施することが可能になる。
【0029】また、変位測定面固定台座18に専用の変
位測定面19を設けたことにより、微小な変位を精度よ
く測定することができ、変位センサ14の性能を十分に
引き出すことができる。
位測定面19を設けたことにより、微小な変位を精度よ
く測定することができ、変位センサ14の性能を十分に
引き出すことができる。
【0030】さらに、変位センサ固定台座12および変
位測定面固定台座18には、数個のタップ孔12a,1
8aを穿設しておき、このタップ孔12a,18aに対
して弁ヨーク部7の面に対して直角方向にボルト13を
通す構造としたことにより、ボルト13を締めたり緩め
たりするだけで、変位センサ固定台座12および変位測
定面固定台座18を容易に着脱することができる。
位測定面固定台座18には、数個のタップ孔12a,1
8aを穿設しておき、このタップ孔12a,18aに対
して弁ヨーク部7の面に対して直角方向にボルト13を
通す構造としたことにより、ボルト13を締めたり緩め
たりするだけで、変位センサ固定台座12および変位測
定面固定台座18を容易に着脱することができる。
【0031】したがって、変位センサ固定台座12およ
び変位測定面固定台座18をそれぞれ独立して固定する
ことにより、精度を劣化させる原因となる負荷が被測定
対象に加わり、被測定対象が外力によって伸縮されて
も、両者間の距離を自由に変化させることができる。
び変位測定面固定台座18をそれぞれ独立して固定する
ことにより、精度を劣化させる原因となる負荷が被測定
対象に加わり、被測定対象が外力によって伸縮されて
も、両者間の距離を自由に変化させることができる。
【0032】図4は本発明に係る弁診断用スラスト測定
装置の第2実施例を示す。なお、前記第1実施例と同一
または対応する部分には同一の符号を用いて説明する。
装置の第2実施例を示す。なお、前記第1実施例と同一
または対応する部分には同一の符号を用いて説明する。
【0033】図4に示すように、弁診断用スラスト測定
装置20における変位センサ14はガイドスリーブ21
により被覆され、このガイドスリーブ21は変位センサ
固定台座12に設けられた割りスリーブ22を押えねじ
23で押圧することで固定される。これにより、弁ヨー
ク部7に加わる歪を測定する際は、変位センサ14を変
位センサ固定台座12に十分に安定して固定することが
できる。
装置20における変位センサ14はガイドスリーブ21
により被覆され、このガイドスリーブ21は変位センサ
固定台座12に設けられた割りスリーブ22を押えねじ
23で押圧することで固定される。これにより、弁ヨー
ク部7に加わる歪を測定する際は、変位センサ14を変
位センサ固定台座12に十分に安定して固定することが
できる。
【0034】また、変位測定面固定台座18には、調整
手段としての変位測定面微調整用ねじ24を螺合させる
ための雌ねじ部25が形成され、この雌ねじ部25に対
して微調整用ねじ24を回転させ、その位置を変更させ
ることにより、微調整用ねじ24の先端に形成された変
位測定面19の変位センサ14への距離を微小変化させ
ることができる。
手段としての変位測定面微調整用ねじ24を螺合させる
ための雌ねじ部25が形成され、この雌ねじ部25に対
して微調整用ねじ24を回転させ、その位置を変更させ
ることにより、微調整用ねじ24の先端に形成された変
位測定面19の変位センサ14への距離を微小変化させ
ることができる。
【0035】そして、微調整用ねじ24の先端の変位測
定面19は、変位測定面固定台座18に設けられた割り
スリーブ26を押えねじ27で押圧することで固定され
る。
定面19は、変位測定面固定台座18に設けられた割り
スリーブ26を押えねじ27で押圧することで固定され
る。
【0036】さらに、芯合わせリング28は変位センサ
14の先端、すなわち変位センサ14が変位を測定する
部分と、変位測定面19との中心を合わせるために使用
するものであって、測定時は二点鎖線で示す位置に固定
されている。
14の先端、すなわち変位センサ14が変位を測定する
部分と、変位測定面19との中心を合わせるために使用
するものであって、測定時は二点鎖線で示す位置に固定
されている。
【0037】次に、本実施例の作用を説明する。
【0038】弁ヨーク部6における歪を変位センサ14
により測定するには、まず変位センサ固定台座12と変
位測定面固定台座18との間の距離を調整した後、微調
整用ねじ24により変位測定面19の変位センサ14へ
の微小距離を調整する。
により測定するには、まず変位センサ固定台座12と変
位測定面固定台座18との間の距離を調整した後、微調
整用ねじ24により変位測定面19の変位センサ14へ
の微小距離を調整する。
【0039】次に、芯合わせリング28により変位セン
サ14が変位を測定する部分と、変位測定面19との中
心を合わせてから、押えねじ23,27を締め付けるこ
とにより変位センサ14と変位測定面19を位置決め固
定する。その後、芯合わせリング28を二点鎖線で示す
位置に移動固定させることで、弁ヨーク部7における歪
を測定する。
サ14が変位を測定する部分と、変位測定面19との中
心を合わせてから、押えねじ23,27を締め付けるこ
とにより変位センサ14と変位測定面19を位置決め固
定する。その後、芯合わせリング28を二点鎖線で示す
位置に移動固定させることで、弁ヨーク部7における歪
を測定する。
【0040】このように本実施例は、より精度よく歪を
測定するための処理を施した場合の実施例であり、歪測
定対象部位の距離Xを十分に長く確保することにより、
歪測定精度を一段と向上させることができる。
測定するための処理を施した場合の実施例であり、歪測
定対象部位の距離Xを十分に長く確保することにより、
歪測定精度を一段と向上させることができる。
【0041】また、渦電流式の変位センサのように、変
位測定面の距離を絶対値として測定するセンサに共通
の、変位測定面と変位センサの距離に応じた電力を出力
する特性を有するものでは、最適な変位測定距離を得る
のが困難であるが、本実施例のように変位測定面19を
微調整用ねじ24の先端により構成したことにより、容
易に測定基準面との距離を微調整することができる。
位測定面の距離を絶対値として測定するセンサに共通
の、変位測定面と変位センサの距離に応じた電力を出力
する特性を有するものでは、最適な変位測定距離を得る
のが困難であるが、本実施例のように変位測定面19を
微調整用ねじ24の先端により構成したことにより、容
易に測定基準面との距離を微調整することができる。
【0042】さらに、変位センサ14が変位を測定する
部分と、変位測定面19との中心を合わせる芯合わせリ
ング28を設けたので、変位センサ14を一段と精度よ
く固定することができる。
部分と、変位測定面19との中心を合わせる芯合わせリ
ング28を設けたので、変位センサ14を一段と精度よ
く固定することができる。
【0043】そして、変位センサ14を被覆したガイド
スリーブ21と、微調整用ねじ24の先端の変位測定面
19はそれぞれ割りスリーブ22,26を介して固定さ
れるので、押えねじ23,27等を損傷させることな
く、各台座12,18に確実に固定可能である。その他
の構成および作用は前記第1実施例と同一であるのでそ
の説明を省略する。
スリーブ21と、微調整用ねじ24の先端の変位測定面
19はそれぞれ割りスリーブ22,26を介して固定さ
れるので、押えねじ23,27等を損傷させることな
く、各台座12,18に確実に固定可能である。その他
の構成および作用は前記第1実施例と同一であるのでそ
の説明を省略する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る弁診
断用スラスト測定装置によれば、弁ヨーク部の歪測定対
象部位の一端に配設された変位センサ固定台座と、この
固定台座に固定された変位センサと、上記歪測定対象部
位の他端に配設された変位測定面固定台座と、この固定
台座に上記変位センサと対向して固定された変位測定面
と、上記変位センサ固定台座および上記変位測定面固定
台座を上記弁ヨーク部に着脱可能に固定する固定手段と
を有し、上記変位センサにて測定された上記弁ヨーク部
の歪から弁ステムにかかるスラストを測定することによ
り、歪測定対象部位に歪が発生した場合、歪量に対応し
た変位が歪測定対象部位の間に発生する性質に着目し、
ストレインゲージを用いずに、変位センサを用いて該当
部位に発生した歪量を抽出することができる。
断用スラスト測定装置によれば、弁ヨーク部の歪測定対
象部位の一端に配設された変位センサ固定台座と、この
固定台座に固定された変位センサと、上記歪測定対象部
位の他端に配設された変位測定面固定台座と、この固定
台座に上記変位センサと対向して固定された変位測定面
と、上記変位センサ固定台座および上記変位測定面固定
台座を上記弁ヨーク部に着脱可能に固定する固定手段と
を有し、上記変位センサにて測定された上記弁ヨーク部
の歪から弁ステムにかかるスラストを測定することによ
り、歪測定対象部位に歪が発生した場合、歪量に対応し
た変位が歪測定対象部位の間に発生する性質に着目し、
ストレインゲージを用いずに、変位センサを用いて該当
部位に発生した歪量を抽出することができる。
【0045】そして、変位センサ固定治具および変位測
定面固定治具を固定手段にて着脱可能に固定したので、
弁ヨーク部に固定したスラスト測定装置の着脱を行うこ
とで、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出し、
弁ステムのスラストを評価することができる。
定面固定治具を固定手段にて着脱可能に固定したので、
弁ヨーク部に固定したスラスト測定装置の着脱を行うこ
とで、容易に測定対象とする弁ヨーク部の歪を抽出し、
弁ステムのスラストを評価することができる。
【0046】また、変位センサと変位測定面との中心線
を合わせるための芯合せリングを設けたので、変位セン
サを一段と精度よく固定することができる。
を合わせるための芯合せリングを設けたので、変位セン
サを一段と精度よく固定することができる。
【0047】さらに、変位測定面と変位センサとの距離
を微調整する調整手段を設けたので、より精度よく歪を
測定可能である。
を微調整する調整手段を設けたので、より精度よく歪を
測定可能である。
【図1】本発明に係る弁診断用スラスト測定装置の第1
実施例を示す構成図。
実施例を示す構成図。
【図2】図1の変位センサ固定治具および変位測定面固
定治具を示す平面図。
定治具を示す平面図。
【図3】図1の弁診断用スラスト測定装置を固定した仕
切弁を示す部分断面図。
切弁を示す部分断面図。
【図4】本発明に係る弁診断用スラスト測定装置の第2
実施例を示す構成図。
実施例を示す構成図。
4 弁ステム 7 弁ヨーク部 10 弁診断用スラスト測定装置 12 変位センサ固定台座 13 ボルト(固定手段) 14 変位センサ 18 変位測定面固定台座 19 変位測定面 20 弁診断用スラスト測定装置 21 ガイドスリーブ 22 割りスリーブ 24 変位測定面微調整用ねじ 26 割りスリーブ 28 芯合わせリング
フロントページの続き (72)発明者 清水 福三 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 高山 拓治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 弁ヨーク部の歪測定対象部位の一端に配
設された変位センサ固定台座と、この固定台座に固定さ
れた変位センサと、上記歪測定対象部位の他端に配設さ
れた変位測定面固定台座と、この固定台座に上記変位セ
ンサと対向して固定された変位測定面と、上記変位セン
サ固定台座および上記変位測定面固定台座を上記弁ヨー
ク部に着脱可能に固定する固定手段とを有し、上記変位
センサにて測定された上記弁ヨーク部の歪から弁ステム
にかかるスラストを測定することを特徴とする弁診断用
スラスト測定装置。 - 【請求項2】 上記変位センサと上記変位測定面との中
心線を合わせる芯合せリングを設けたことを特徴とする
請求項1記載の弁診断用スラスト測定装置。 - 【請求項3】 上記変位測定面と上記変位センサとの距
離を微調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求
項1記載の弁診断用スラスト測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14647193A JPH076279A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 弁診断用スラスト測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14647193A JPH076279A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 弁診断用スラスト測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076279A true JPH076279A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15408393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14647193A Pending JPH076279A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 弁診断用スラスト測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076279A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184193A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 電動弁のスラスト検出装置、その校正装置及び校正方法 |
JP2006184194A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 空気駆動弁のスラスト検出装置及び校正装置 |
JPWO2006131961A1 (ja) * | 2005-06-06 | 2009-01-08 | 日本原子力発電株式会社 | 弁駆動装置 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP14647193A patent/JPH076279A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184193A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 電動弁のスラスト検出装置、その校正装置及び校正方法 |
JP2006184194A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 空気駆動弁のスラスト検出装置及び校正装置 |
JPWO2006131961A1 (ja) * | 2005-06-06 | 2009-01-08 | 日本原子力発電株式会社 | 弁駆動装置 |
JP4817129B2 (ja) * | 2005-06-06 | 2011-11-16 | 日本原子力発電株式会社 | 弁駆動装置 |
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