JPH0545340A - 超音波信号検出装置 - Google Patents

超音波信号検出装置

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JPH0545340A
JPH0545340A JP3202074A JP20207491A JPH0545340A JP H0545340 A JPH0545340 A JP H0545340A JP 3202074 A JP3202074 A JP 3202074A JP 20207491 A JP20207491 A JP 20207491A JP H0545340 A JPH0545340 A JP H0545340A
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JP
Japan
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spring
waveguide rod
measured
ultrasonic signal
surface pressure
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JP3202074A
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Inventor
Hiroshi Suenaga
浩 末永
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波センサの計測部12を被計測体3に一
定の力で押し当て、常に同じ計測状態で計測可能とす
る。 【構成】 ばね10の反撥力で計測部12を被計測体3
に押し付けるようにする。 【効果】 超音波センサ取付状態の多少の変化はばね1
0が吸収し、また、ばね10の圧縮量を一定とすること
で計測部12の面圧を一定にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波センサを利用し
た化学プラント、発電プラント等の機器設備の診断、監
視装置に係り、特に超音波信号の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラントや発電プラントには多数の
機器、設備が配設されている。これらの機器設備を常時
監視することは事故を未然に防ぎ、物的、人的損害を小
さくでき、非常に有効である。なかでも弁のシートリー
クや熱交換器のチューグリークや回転機の軸受異常は発
生頻度も高く、大事故につながる危険性を持っている。
これらの異常を監視する一手法として、超音波センサに
より超音波信号をとらえ、その信号を分析することによ
り異常を監視する方法がある。通常、化学プラント、発
電プラントの機器、設備から発生する音、振動(バック
グランドノイズ)は可聴音域が主である。しかし、異常
発生時には比較的高い周波数帯の音、振動が発生するた
め、超音波信号によれば高い感度での異常の検知が可能
である。
【0003】超音波センサは、高温下で使用する場合、
耐久性や精度の面で充分とは言えない反面、化学プラン
ト、発電プラントに配設される機器・設備は高温である
ことが多い。そこで、被計測体の表面温度が高い所の超
音波信号の検出を行う場合には、超音波センサを導波棒
を介して被計測体に取り付け、被計測体から超音波セン
サまでの距離を導波棒で充分に確保することで、超音波
センサを熱から保護できるように設計されている。この
ような従来技術による超音波信号検出装置の例として、
実開昭56-155346号公報に開示された構造を第8図に示
す。
【0004】超音波センサ1はセンサ取付治具30によ
り導波棒2に固定されている。導波棒2は導波棒取付治
具32により被計測体である配管3に固定されている。
被計測体から発生した超音波信号は導波棒2を伝わり、
超音波センサ1によって検出される。超音波センサ1に
よって検出された超音波信号は、ケーブル31を介して
図示しない信号処理部に送信される。
【0005】また、化学プラント、発電プラントには多
種・多数の機器、設備がある。この機器、設備の各々に
図8のような検出装置を設置することは、超音波信号検
出装置のメンテナンスの面でも、また、コスト的にも適
切とは言えない。一般に、多数の機器、設備を監視する
場合、携帯用の検出装置を持ち歩いて計測する方法が用
いられている。このための超音波信号検出部は、図9に
示すように、一般の加速度センサで用いられているよう
なプローブである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波信号
は一般に低周波信号に較べて接触面を伝播しにくい。溶
接部の非破壊試験等で使用される超音波探傷試験では、
力プラントを用いて接触面を密着させているが、本発明
における計測対象は高温であったり、また、検出装置を
携帯して計測する場合もあり、力プラントの使用は困難
である。
【0007】超音波センサで計測した場合の接触面圧と
音の伝わり易さとの関係を図10に示す。接触面圧によ
って音の伝わり易さが変わることがわかる。したがっ
て、図8に示す方法であれば、運転状態によって温度差
が出るような箇所への取り付けには適さない。たとえ
ば、DSSを行う火力プラントであれば大きな温度変化
が何回も繰り返され、図8に示す装置であれば被計測体
の温度変化により、接着剤を用いていれば接着剤の剥
離、直接接触させている場合は接触面圧の変化の可能性
があり、超音波信号の検出精度は望めない。溶接により
超音波検出信号検出装置を取付ける場合、温度変化によ
る影響は受けないが、化学プラント、発電プラント等に
は溶接できない所も多く、溶接できたとしても分解する
こともできず点検しにくい。また、超音波信号検出装置
の計測対象物のメンテナンス時に作業の支障となる。さ
らに、携帯用超音波信号検出装置は複数の人が使用する
ことが考えられる。図9の装置のように、一般の加速度
センサの携帯用プローブと同じ構造であれば、計測者の
間で計測結果に個人差が出たり、慣れない計測者であれ
ば、計測毎に計測状態が変わることが考えられる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、超音波センサの計測面を被計測体
に一定の力で押し当て、常に同じ計測状態で計測するこ
とを可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、特に
被計測体3に取付けて使用する超音波信号検出装置に係
り、後端に超音波センサ1が取付けられた導波棒2先端
の計測部12が、ばね10によって被計測体3に圧接さ
れた状態で取り付けられるものとしているのである(図
1参照)。また、請求項2の発明は、特に携帯用の超音
波信号検出装置に係り、後端に超音波センサ1が取付け
られ、先端の計測部12を被計測体3に押し付けた時に
ばね10に逆らって後退する導波棒2と、この導波棒2
の後退を一定量に止めるストッパー24とを有するもの
としているものである(図5参照)。
【0010】
【作用】請求項1の発明におけるばね10は、導波棒2
を測定に必要な圧力で被計測体3に押し付ける働きと、
取付状態のゆるみ等によるこの圧力変化を吸収する働き
とをなすものである。請求項2の発明におけるストッパ
ー24は、一定のばね10の反撥力下で計測部12を被
計測体3へ圧接させることができるようにするものであ
る。
【0011】
【実施例】本発明の第1の実施例を、弁のシートリーク
監視用に配管に取付けたものを例にとって図1を用いて
説明する。
【0012】超音波センサ1は、先端が計測部12とな
った導波棒2の後端に取付けられている。導波棒2の先
端である計測部12は、配管である被計測体3に接触
し、Uボルト4とプレート5で固定されている。プレー
ト5にはスプリングボックス6が取付ボルト7で固定さ
れている。スプリングボックス6の内部には導波棒2に
調整ボルト8で固定されたばね止めプレート9とばね1
0が内蔵されている。ばね10は、ばね止めプレート9
を介して、導波棒2を被計測体3側へ突き出す方向へ押
圧しているものである。上記の構成によると、ばね10
の自由長と取付時の長さとの差、すなわち、たわみ量を
δとすれば、導波棒2の先端が配管3に与える接触面圧
は、 P=δk(但し、kはばね定数) となる。
【0013】たとえば、プラント停止中のばね10のた
わみをδとする。プラント運転中は配管である被計測体
3の温度が上昇し、超音波信号検出装置も配管3からの
熱の伝導により温度が上昇する。配管3と超音波信号検
出装置は、温度の上昇により膨脹する。超音波信号検出
装置各部品が均一な温度にならない場合や各部品に異な
る材質が含まれると、熱膨脹率の違いからばね10のた
わみ量は変化する。この温度上昇によるばね10のたわ
み量の変化量を△δとすると、温度上昇の時のばね10
のたわみ量は、 δ+△δ となる。これをプラント停止中のばね10のたわみ量δ
と比較すると、大きな差はなく無視できるほど小さい値
であり、
【0014】
【数1】δ=δ+△δ とみることができる。したがって、導波棒2が配管3に
与える接触面圧を比較しても大きな差はなく、
【0015】
【数2】P=(δ+△δ)k (但し、P=δk) とすることができる。同様に若干のボルトのゆるみに対
しても上記と同様に接触面圧に大きな差は出ず、常に安
定した計測状態を保つことができる。なお、調整ボルト
8によりばね止めプレート9の位置を変えることによ
り、ばね10のたわみ量を調整することができる。本発
明の第2の実施例を、小口径配管に取り付けたものを例
にとって図2で説明する。
【0016】超音波センチ1は先端が計測部12となっ
た導波棒2の後端に取り付けられている。計測部12と
調整ボルト13は、配管3を挟み付けている。導波棒2
はプレート14aに設けられた穴を貫通して取り付けら
れ、導波棒2の先端部に設けられた鍔部19とプレート
14aの間には、ばね10が圧縮挟持されている。調整
ボルト13はプレート14bに取り付けられている。プ
レート14aとプレート14bは、計測部12と調整ボ
ルト13が同一線上にくるように固定ボルト15で平行
に取り付けられている。
【0017】本実施例では、小口径配管である被計測体
3に接する計測部12の接触面圧は、調整ボルト13で
ばね10のたわみ量を調整することにより設定すること
ができる。本実施例の基本的な作用効果は第1の実施例
と同じである。
【0018】本実施例は、第1の実施例より構造が簡単
で安価であり、また、小口径配管等への取付け、取外し
が容易にでき、固定ボルト15の長さを利用してプレー
ト14a、14bの距離を調整することにより、様々な
口径の配管や弁のヨーク等、多様な厚さの被計測体3に
対応できる。
【0019】狭い場所で頻繁に取付け、取外しを行う場
合、たとえば弁のシートリークを監視する場合に、弁の
ヨーク部に取付けたものである第3の実施例を図3を用
いて説明する。
【0020】本実施例に係る装置においては、超音波セ
ンサ1と先端が計測部12となった導波棒2がプレート
14aに固定されている。また、計測部12と向き合う
位置に、調整ボルト13がプレート14bのボルト穴に
ねじ込まれて設けられている。プレート14aとプレー
ト14bは中央部が軸16で接続され、各々軸16を中
心に回転可能となっている。プレート14aとプレート
14bの間の一側には、ばね10が圧縮状態で計測部1
2と調整ボルト13が押し合う形になっている。 プレ
ート14aとプレート14bには、計測部12が弁のヨ
ーク部11を押す接触面圧を示す、目盛り17と合印1
8がそれぞれ設けてある。
【0021】計測時には計測部12と調整ボルト13の
間に、弁のヨーク部である被計測体11を挟み込んで使
用する。計測部12の接触面圧は調整ボルト13で調整
し、目盛り17と合印18で設定することができる。
【0022】本実施例によれば、クリップ状の形ににし
たために、計測箇所への取付け、取外しが簡単にでき
る。また、調整ボルト13、ばね10、目盛り17およ
び合印18で計測部12の接触面圧を一定にし、安定し
た計測状態を保つことができる。 次に、比較的短期間
仮設して、かつ温度変化も大きくない場合の第2の実施
例の変形例に係る第4の実施例を図4を用いて説明す
る。
【0023】図2との相違点は、ばね10(図2参照)
を廃して、先端が計測部12となった導波棒2と超音波
センサ1をそれぞれプレート14aに固定した構造とな
っている点である。
【0024】本実施例においては、図2におけるばね1
0の代わりに、プレート14aおよびプレート14bを
板状のばねとして利用して計測に必要な面圧を保ってお
り、調整ボルト13の締付けトルクにより計測部の面圧
を調整する。すなわち、本実施例では、プレート14
a、14bが図2におけるばね10として機能するもの
である。
【0025】本実施例によると、構造が簡単であるため
安価であり、かつ小口径配管である被計測体3への取付
け、取外しが容易にできる。また、固定ボルト15の長
さを利用してプレート14a、14bの距離を調整する
ことにより、多様な厚さの被計測体3に対応できる。本
発明を携帯用の超音波信号検出装置に適用した第5の実
施例を図5を用いて説明する。
【0026】超音波センサ1が導波棒2の一端に取付け
られ、センサ保護ボックス20に内蔵されている。セン
サ保護ボックス20の後方には圧縮されたばね10が設
けられており、このセンサ保護ボックス20とばね10
は、ケーシング22に収納されている。また、導波棒2
はケーシング22に固定され、先端がストッパー24と
なった導波棒ガイド21に挿入され、導波棒2の先端部
である計測部2は、導波棒ガイド21の先端部からδ1
だけ外部に出た構造となっている。ここで、図5の状態
におけるばね10の圧縮量をδ2 とする。
【0027】本実施例で計測を行う場合、導波棒2の先
端部を被計測体3に押し当ててδ1だけ押し込めること
によって、導波棒2の移動量δ′と同じばね10のたわ
み量が得られ、P=(δ1 +δ2 )k(但し、kはばね
定数)の面圧を得ることができる。このとき、導波棒ガ
イド21の先端はストッパー24として導波棒2の後退
を一定量に止め、上記のような構造によれば導波棒2の
移動量δ1 は常に一定であり、導波棒2の接触面圧Pも
一定となる。したがって、計測者が変わったとしても、
導波棒2をいっぱいに押し込めさえすれば接触面圧は変
わることがなく、計測者間の個人差の出ない安定した計
測が可能となる。図5の実施例の変形例である第6の実
施例を図6を用いて説明する。
【0028】本実施例は、図5における導波棒ガイド2
1の代わりに、ケーシング22の内側に伸び側ストッパ
ー23と縮み側ストッパー24が設けられている。導波
棒2は、通常、ばね10の初期たわみ(δ4 )により伸
び側ストッパー23側に押されている。計測時は導波棒
2を被計測体に押し当てるため、ばね10が縮み、セン
サ保護ボックス20が縮み側ストッパー24に当たり、
計測毎に同じばね10のたわみ量(δ3 +δ4 )、すな
わち同じ導波棒2の接触面圧を得ることができる。多種
の機器への対応を考慮してインジケータを設けた第7の
実施例を図7を用いて説明する。
【0029】本実施例は、図5における携帯用超音波信
号検出装置に、ばね10の伸縮方向に後退する調整ボル
ト13と、調整ボルト13の先端に取付けられてばね1
0を押えるプレート26と、プレート26に連動して導
波棒2の接触面圧を指す指示針27と、ケーシング22
外面に取付けられ計測時の導波棒2の接触面圧を表す目
盛り28を付加した構成となっている。指示針27は、
調整ボルト13でばね10の初期のたわみを変えること
による接触面圧の調整と連動し、計測時の接触面圧を目
盛り28で確認できるようにするものである。
【0030】本実施例によれば、計測時の導波棒2の接
触面圧を調整ボルト13により外部から調整できる。ま
た、調整ボルト25により調整した導波棒2の接触面圧
を外部から目視できる。本実施例におけるインジケータ
付超音波信号検出器は、前述の他の実施例においても適
用することができ、前述の他の実施例でも導波棒2また
は計測部12の接触面圧を外部から目視する構成にする
ことが可能である。
【0031】
【発明の効果】このように本発明によれば、ばねの働き
により導波棒先端の計測部は、一定の力で被計測体に押
し付けられた一定の計測状態を保ち、常設型における熱
変化による計測状態の変化や、携帯型における計測者の
個人差が出ないよう計測を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施例を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施例を示す図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【図10】導波棒の接触面圧と音の伝播性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1………超音波センサ 2………導波棒 3………被計測体(配管) 4………Uボルト 5………プレート 6………スプリングボックス 7………取付ボルト 8………調整ボルト 9………ばね止めプレート 10………ばね 11………被計測体(弁ヨーク部) 12………計測部 13………調整ボルト 14a……プレート 14b……プレート 15………固定ボルト 16………軸 17………目盛り 18………合印 19………鍔部 20………センサ保護ボックス 21………導波棒ガイド 22………ケーシング 23………伸び側ストッパー 24………縮み側ストッパー 26………プレート 27………指示針 28………目盛り 30………センサ取付治具 31………ケーブル 32………導波棒取付治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端に超音波センサが取付けられた導波
    棒先端の計測部が、ばねによって被計測体に圧接された
    状態で被計測体に取付けられることを特徴とする超音波
    信号検出装置。
  2. 【請求項2】 後端に超音波センサが取付けられ、先端
    の計測部を被計測体に押し付けたときに、ばねに逆らっ
    て後退する導波棒と、この導波棒の後退を一定量に止め
    るストッパーとを有することを特徴とする超音波信号検
    出装置。
JP3202074A 1991-08-13 1991-08-13 超音波信号検出装置 Pending JPH0545340A (ja)

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