JPH0762610A - 補強桁構造 - Google Patents

補強桁構造

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JPH0762610A
JPH0762610A JP20807693A JP20807693A JPH0762610A JP H0762610 A JPH0762610 A JP H0762610A JP 20807693 A JP20807693 A JP 20807693A JP 20807693 A JP20807693 A JP 20807693A JP H0762610 A JPH0762610 A JP H0762610A
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JP
Japan
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reinforcing
girder
steel
steel girder
cement mortar
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Application number
JP20807693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ogushi
義之 大串
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OGUSHI YOSHUKI
Original Assignee
OGUSHI YOSHUKI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、橋梁の桁や建築構造物の梁等に好適
に用いられる桁構造の改良に関する。 【構成】鋼製桁10の表面に補強鉄筋14を取付け、さ
らに、必要に応じて、同表面上にポリマーセメントモル
タル16を塗り込み、鋼製桁と補強鉄筋に一体的に連結
したことを特徴とする。かかる構成によって、補強桁構
造の断面係数を著しく向上でき、補強桁構造の耐荷力を
著しく向上することができる。特に、ポリマーセメント
モルタルは、それ自体も引張強度や曲げ強度に優れてい
るので、同部分も、強度計算における有効面積ないし有
効断面係数として算入することができ、鋼製桁の小型
化、軽量化を図ることができる。また、補強鉄筋を点溶
接で鋼製桁に取りつけることができるので、溶接熱によ
る鋼製桁の熱歪みの発生を可及的に防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁の桁や建築構造物
の梁等に好適に用いられる桁構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、橋梁等における桁構造
は、図4に示すように、車両Cが通る路面30を有する床
版31を、鋼製桁32によって支持している。なお、図中、
33は増桁である。
【0003】また、近年、車両の通過量の増大によっ
て、より大きな耐荷力が必要となってきたため、上記し
た鋼製桁32のウエブやフランジに、図示しない鋼板を当
てがい、全溶接又はハイテンションボルトによって締め
付け、一体化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した鋼製
桁32は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0005】即ち、鋼板の鋼製桁32の取付は、全溶接、
即ち、線溶接によるので、鋼製桁32に熱歪みを生じてい
た。
【0006】一方、ハイテンションボルトの使用は、長
期間の振動、即ち、低周波振動によって漸次緩み、鋼板
が落下する等の問題があッた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できる補強桁構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼製桁の表面
に補強鉄筋を取付けたことを特徴とする補強桁構造に係
るものである。
【0009】本発明は、また、鋼製桁の表面に補強鉄筋
を取付け、さらに、同表面上にポリマーセメントモルタ
ルを塗り込み、鋼製桁と補強鉄筋に一体的に連結したこ
とを特徴とする補強桁構造に係るものである。
【0010】ポリマーセメントモルタルとしては、酸化
珪素、酸化カルシウム,酸化鉄を主成分とした主剤、具
体的には、砂とモルタルとからなる主剤に、カルボキシ
変性スチレンブタジエン、メタクリル酸シクロヘキシル
を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを混和し
た生成した混合材料を好適に用いることができる。
【0011】その他、ポリマーセメントモルタルとして
は、酸化珪素、酸化カルシウム,酸化鉄を主成分とした
主剤に、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂の
いずれかを混和して生成した混合材料や、レジンコンク
リートを好適に用いることができる。
【0012】また、ポリマーセメントモルタル中に、炭
素繊維、ガラス繊維、アラミド樹脂繊維等の補強繊維
を、短繊維や長繊維の形態で、混和して、ポリマーセメ
ントモルタルの強度を増大することもできる。
【0013】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明に係る補強桁構造の構成を詳細に説明する。
【0014】(実施例1)本実施例は、図1に示すよう
に、鋼製桁10として、上下フランジ11,12 を垂直ウエブ
13によって連接したI型ビームを用いた場合である。
【0015】図2に示すように、かかる鋼製桁10は、そ
の上フランジ11の下面、下フランジ12の上面及びウエブ
13の左右両面に沿って長手方向に伸延する多数の補強鉄
筋14を取付けるとともに、同補強鉄筋14を直交する方向
に、多数の補強鉄筋15を、一定長手方向間隔を開けて取
付けている。
【0016】即ち、多数の補強鉄筋14,15 からなる格子
状の補強体を鋼製桁10に施すことによって補強桁構造A
を構成している。
【0017】しかして、かかる格子状の補強体によっ
て、鋼製桁10の断面係数は著しく向上され、その結果、
同鋼製桁10の耐強度を著しく向上することができる。
【0018】さらに、本実施例では、補強鉄筋14,15
は、共に、点溶接で鋼製桁10に取りつけるようにしたの
で、溶接熱による鋼製桁10の熱歪みの発生を可及的に防
止することができる。
【0019】(実施例2)本実施例は、上記した実施例1
における補強桁構造Aの耐荷力を、ポリマーセメントモ
ルタル16によって、さらに、向上したことを特徴とす
る。
【0020】即ち、図2に示すように、本実施例では、
多数の補強鉄筋14,15 からなる格子状の補強体を鋼製桁
10に施すとともに、補強体の格子状空間を通してポリマ
ーセメントモルタル16を鋼製桁10のフランジ11,12 とウ
エブ13の表面に塗布するとともに、同ポリマーセメント
モルタル16によって補強体も全て埋め込むことによって
補強桁構造Aを構成している。
【0021】かかる構成によって、多数の補強鉄筋14,1
5 からなる格子状の補強体によって得られる上述した補
強効果の他に以下の効果を奏する。
【0022】即ち、多数の補強鉄筋14,15 からなる補強
体は、強力な接着力を有するポリマーセメントモルタル
16によって、強力に鋼製桁10と一体化され、長期間の低
周波振動を鋼製桁10が受けた場合であっても、補強体が
鋼製桁10から分離するのを確実に防止することができ
る。
【0023】また、このポリマーセメントモルタル16
は、それ自体も引張強度や曲げ強度に優れているので、
同部分も、強度計算における有効面積ないし有効断面係
数として算入することができ、鋼製桁10の小型化、軽量
化を図ることができる。
【0024】ここで、ポリマーセメントモルタル16とし
ては、酸化珪素、酸化カルシウム,酸化鉄を主成分とし
た主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン、メタク
リル酸シクロヘキシルを主成分としてなる複合ポリマー
エマルジョンを混和した生成した混合材料を用いること
ができる。
【0025】具体的には、複合ポリマーエマルジョンと
は、例えば、特願昭57-33499号や特願昭59-92112号にお
いて開示したものをいい、かかる複合ポリマーエマルジ
ョンは、以下の成分構成を有する。
【0026】 カルボキシ変性スチレンブタジエン 45 % メタクリル酸シクロヘキシル 24 % メタノール 5 % 脂肪酸ソーダ石鹸 1 % 水 25 % 複合ポリマーエマルジョンが混入される主剤は、以下の
成分構成を有するものとすることができる。
【0027】白色セメント 28.0 % 珪砂(SiO2 ) 71.6 % 鉄粉(Fe3 4 ) 0.2 % 亜鉛華(ZnO) 0.1 % チタン白(TiO2 ) 0.1 % 以上、本発明を、実施例を参照して説明してきたが、鋼
製桁10は上記したI形鋼に何ら限定されるものではな
く、本発明は、各種形状の鋼製桁に適用できるものであ
り、例えば、H形鋼、溝形鋼、L形鋼、中空円形管等に
も適用できるものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
補強桁構造は、鋼製桁の表面に補強鉄筋を取付け、さら
に、必要に応じて、同表面上にポリマーセメントモルタ
ルを塗り込み、鋼製桁と補強鉄筋に一体的に連結したこ
とを特徴とする。
【0029】かかる構成によって、補強桁構造の断面係
数を著しく向上でき、補強桁構造の耐荷力を著しく向上
することができる。
【0030】特に、ポリマーセメントモルタルは、それ
自体も引張強度や曲げ強度に優れているので、同部分
も、強度計算における有効面積ないし有効断面係数とし
て算入することができ、鋼製桁の小型化、軽量化を図る
ことができる。
【0031】また、補強鉄筋を点溶接で鋼製桁に取りつ
けることができるので、溶接熱による鋼製桁の熱歪みの
発生を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補強桁構造に用いる鋼製桁の断面
図である。
【図2】実施例1に係る補強桁構造の断面図である。
【図3】実施例2に係る補強桁構造の断面図である。
【図4】従来の橋梁構造の説明図である。
【符号の説明】
A 補強桁構造 10 鋼製桁 14 補強鉄筋 15 補強鉄筋 16 ポリマーセメントモルタル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼製桁の表面に補強鉄筋を取付けたことを
    特徴とする補強桁構造。
  2. 【請求項2】鋼製桁の表面に補強鉄筋を取付け、さら
    に、同表面上にポリマーセメントモルタルを塗り込み、
    鋼製桁と補強鉄筋に一体的に連結したことを特徴とする
    補強桁構造。
  3. 【請求項3】ポリマーセメントモルタルは、酸化珪素、
    酸化カルシウム,酸化鉄を主成分とした主剤に、カルボ
    キシ変性スチレンブタジエン、メタクリル酸シクロヘキ
    シルを主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを混
    和した生成した混合材料からなることを特徴とする請求
    項1〜2のうちいずれの請求項記載の補強桁構造。
  4. 【請求項4】ポリマーセメントモルタルがレジンコンク
    リートであることを特徴とする請求項1〜3のうちいず
    れの請求項記載の補強桁構造。
  5. 【請求項5】ポリマーセメントモルタル中に、炭素繊
    維、ガラス繊維、アラミド樹脂繊維等の補強繊維を混和
    したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれの請求
    項記載の補強桁構造。
JP20807693A 1993-08-23 1993-08-23 補強桁構造 Pending JPH0762610A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5893187A (en) * 1995-04-21 1999-04-13 Kyouryou Hozen Inc. Reinforcing structure for hinge section of gerber bridge
KR20040014718A (ko) * 2002-08-10 2004-02-18 한국토지공사 콘크리트 표면 보호용 무기질계 표면처리재료 조성물
KR100535904B1 (ko) * 2000-06-07 2005-12-12 더 보잉 컴파니 마찰교반으로 정제된 조직을 갖춘 구조부재와 이들로 이루어진 구조조립체 및 구조부재의 제조방법
JP2012184575A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Nippon Steel Engineering Co Ltd 鋼構造物の補修方法
CN107143150A (zh) * 2017-06-29 2017-09-08 虞建石 C型钢/z型钢檩条的加固结构

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