JPH0762421B2 - 開閉体の自動開閉装置 - Google Patents

開閉体の自動開閉装置

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JPH0762421B2
JPH0762421B2 JP2077047A JP7704790A JPH0762421B2 JP H0762421 B2 JPH0762421 B2 JP H0762421B2 JP 2077047 A JP2077047 A JP 2077047A JP 7704790 A JP7704790 A JP 7704790A JP H0762421 B2 JPH0762421 B2 JP H0762421B2
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博光 西川
久人 辰巳
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は自動車のバックドア等に適する開閉体の自動
開閉装置に関するものである。
(従来の技術) 一般にワンボックスタイプのバックドア等の開閉体にあ
っては、ヒンジを支点として上方へ跳ね上がることで開
放状態が得られると共に、下方へ回動させることで全閉
状態が得られるようになっている。
(発明が解決しようとする課題) 前記した如くワンボックスタイプのバックドア等の開閉
体にあっては、ヒンジを支点として開閉するものである
が、バックドアの開閉時、一般には荷物の出し入れ時に
邪魔になることがないように上方へ大きく跳ね上がる状
態が確保されている。このために、高い位置にあるバッ
クドアを閉める時に、場合によっては背のびを強いられ
無理な姿勢となる等操作性の面で望ましくなかった。ま
た、手荷物を持っている場合とか、あるいは雨の日等に
あっては開閉操作が面倒となる。
そこで、この発明にあっては従来と同様に手動による開
閉体の開閉が支障なく行なえることは無論として運転席
にいながら開閉体の開閉を可能にすると共に安全性の面
でも大変好ましい開閉体の自動開閉装置を提供すること
を目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、この発明にあっては、正
転、逆転可能な駆動モータと、駆動モータの正転及び逆
転により往復運動する駆動部材と、前記駆動部材に連結
され駆動部材の往動時に第1のガイド部材に沿って上昇
し、復動時に下降する上下動可能な第1スライダーと、
第1スライダーの上方に配置され前記第1のガイド部材
に沿ってスライド可能な第2スライダーと、ヒンジを支
点として開閉可能な開閉体側に設けられ第2のガイド部
材に沿って上下にスライド可能な摺動体と、摺動体から
2方向にリンクが延長され一方のリンクが前記第2スラ
イダーに、他方のリンクが車体側にそれぞれ回動自在に
枢着されたリンク機構と、前記第1スライダーの上昇時
に第1、第2スライダーを結合状態とし、第1スライダ
ーの最下降位置でかつ、開閉体の全閉時に第1、第2ス
ライダーを結合解除状態とする連結装置とから成ってい
る。そして、前記連結装置は、第1スライダーが最下降
位置に近ずく最終下降行程時に作動する作動制御部材に
よって第1、第2スライダーを結合解除状態とすること
を特徴としている。
(作用) かかる自動開閉装置によれば、開閉体の全閉時、第2ス
ライダーは、第1スライダーに対して結合解除状態にあ
るので、手動による開閉体の開閉が可能となる。一方、
駆動モータの正転又は逆転により往復動する駆動部材に
よって第1スライダーは上昇又は下降する。この第1ス
ライダーの上昇時、連結装置によって第1、第2スライ
ダーは結合状態となり一緒に上下動する。これにより、
リンク機構が働き開閉体を上下又は下方へ回動させ、開
閉体の開放状態及び全閉状態が得られるようになる。
この場合、駆動モータによる開閉体の閉扉時において、
最終の全閉状態に近ずくと作動制御部材が働いて第1、
第2スライダーは結合解除状態となるため、例えば、身
体の一部が挾まれても開閉体を上方へ回動させることが
できるようになり、安全が確保される。
(実施例) 以下、第1図乃至第10図の図面を参照しながらこの発明
の一実施例を詳細に説明する。
図中1はワンボックスタイプの車体を示している。車体
1の後部には上方のヒンジ3,3を支点として開閉する跳
ね上げタイプのバックドア5が設けられている。バック
ドア5はガスステー等の助勢機構(図示していない)に
よりドア重量がバランスされ最上位まで回動した開放状
態(第10図実線)から全閉状態(同図鎖線)まで回動可
能となっていて、バックドア5の全閉時には、ロック装
置7によって拘束された施錠状態と開閉が可能な解錠状
態とが得られるようになっている。
ロック装置7はバックドア5の全閉時に車体1側に設け
られたストライカ9と係脱自在に噛み合うラッチ11を有
し、ラッチ11は、バックドア5が完全に閉じた時、スト
ライカ9と正規に噛み合う状態(フルラッチ)と完全に
閉じていない半ドア状態(ハーフラッチ)とに回動可能
となっている。ハーフラッチ状態のラッチ11はクロージ
ャー装置13から延長された作動ケーブル15により正規に
噛み合うフルラッチ状態まで作動制御され、半ドア状態
による事故が起きないようになっている。作動ケーブル
15を牽引制御するクロージャー装置13のモータ17は、バ
ックドア5の半ドア時にハーフラッチ状態のラッチ11を
所定時間継続してハーフラッチ検知センサ(図示してい
ない)が検知する検知信号に基づいてオンとなり、フル
ラッチ時には、フルラッチ検知センサ(図示していな
い)の検知信号によりオフに制御される。
また、正規に噛み合うフルラッチ状態のラッチ11は、オ
ープンレバー19と連動連結し合う手動操作用のアウトサ
イドハンドル20と、作動ロッド21等の伝達手段を介して
連動連結し合うアクチュエータ23により、噛み合い解除
状態に制御されそれぞれ独立した作動が可能な操作系と
なっている。オープンレバー19はアクチュエータ23のオ
ンの作動時に牽引(第2図矢印)されることでラッチ11
の噛み合い状態を解除するよう機能する。また、アクチ
ュエータ23はバックドア5の開閉を図る自動開閉装置2
5,25をオンする手元スイッチ操作時に、同時にオンの作
動状態が得られるようになっている。
自動開閉装置25,25は車体1の後方で、左右両側に対称
に配置されている。
自動開閉装置25は車体1側に第1のガイド部材27を、バ
ックドア5側に第2のガイド部材29をそれぞれ有してい
る。
第1のガイド部材27は最終下降工程となる下部領域の一
方に所定の長さLのガイド面31を有し、また、ほぼ中央
には長手方向に沿ってレール部33が設けられ、ベースプ
レート35によって車体1に固定支持されている。
レール部33には駆動モータ37によって上下動自在に制御
される駆動体39が装着されている。
駆動体39は第1スライダー43と第2スライダー41とから
成り、連結装置40によって結合及び結合解除可能となっ
ている。
連結装置40はストライカ45とラッチ47とを有し、前記第
2スライダー41にはストライカ45が、第1スライダー43
には前記ストライカ45と係脱自在に噛み合うラッチ47が
それぞれ設けられている。
第1スライダー43のラッチ47はラッチ軸49を中心として
噛み合い状態(第9図)と非噛み合い時の待機状態(第
7図)とに回動可能で付勢ばね(図示していない)によ
り常時待機状態に付勢され、バックドア5の閉扉時にお
いて、ラッチ47とストライカ45は第7図に示すように非
噛み合い時の待機状態に設定されている。
ラッチ47はストライカ45と噛み合い状態の時、ラッチ47
の爪47aと当接し合う係止部51によって動きが拘束され
ると共に待機状態の時、爪部47aから係止部51が離れ拘
束解除状態が確保されるようになっている。
即ち、前記第1のガイド部材27のガイド面31に沿って転
動するローラ53を備えたアーム54のアーム軸57に前記係
止部51が固着され、ローラ53の最終下降工程で、かつ、
半ドア状態になる前にガイド面31の領域Lに入るとアー
ム54を介してアーム軸57が回転し、係止部51はラッチ47
の爪部47aから離れるようになる。(第9図鎖線)ま
た、ガイド面31の領域Lからローラ53が外れるとアーム
軸57の回転によって係止部51も回動しラッチ47の爪部47
aと当接し合う状態、即ち、ラッチ47の拘束状態が確保
されるようになっている。
自動開閉装置25の駆動モータ37は運転席近傍に設けられ
た手元スイッチ操作によって正転、逆転可能で車体1側
に装着されると共に減速部59を介してギヤードワイヤ61
を往復動(第3図矢印イ,ロ)させるように機能し、後
述する第1、第2検出スイッチLS−1、LS−2によって
オフに作動制御される。
ギヤードワイヤ61は、前記第2スライダー43と連動連結
し、ギヤードワイヤ61の往動(矢印イ)の時に第1スラ
イダー43を上昇させ、復動(矢印ロ)の時に第1スライ
ダー43を下降させる。
第1検知スイッチLS−1は、第1のガイド部材27の下端
部側方に配置され、駆動体39の最下降位置検出用となっ
ていて、駆動体39の下降時に第1スライダー43がスイッ
チ端子S1に接触し合うことで前記駆動モータ37をオフと
するように機能する。
第2検知スイッチLS−2は、第1のガイド部材27の上端
部側方に配置され、駆動体39の最上昇位置検出用となっ
ていて、駆動体39の上昇時に第1スライダー41がスイッ
チ端子S2と接触し合うことで前記駆動モータ37をオフに
するよう機能する。
さらに前記第1検知スイッチLS−1の上方で、第1のガ
イド部材27の下端部側方には第3検知スイッチLS−3が
配置されている。この第3検知スイッチLS−3は、駆動
体39の初期上昇位置検出用となっていて、駆動体39が最
下降位置から若干上昇して第1スライダー43がスイッチ
端子S3と接触し合うことで前記アクチュエータ23をオフ
にするように機能するものである。
一方、バックドア5側に設けられた第2のガイド部材29
はパイプ状に形成されていて上端部と下端部はブラケッ
ト63,63によってバックドア5に両端支持されている。
第2のガイド部材29には摺動体65がスライド自在に嵌挿
されている。摺動体65の取付部65aには上方へ延長され
たリンク67と、下方へ延長されたリンク69の端部がピン
P1によって回動自在に枢着されている。上方へ延長され
たリンク67の延長端は車体1に固着された取付ブラケッ
ト70にピンP2によって回動自在に枢着されている。ま
た、下方へ延長されたリンク69の延長端は前記第1スラ
イダー41にピンP3によって回動自在に枢着され、各リン
ク67,69によってリンク機構71が形成されている。取付
部65aのピンP1の位置は、各リンク67,69の延長端側の各
ピンP2,P3を結ぶ線Wより外側(第1図左側)に位置す
るよう設定されている。
なお、もう一方の自動開閉装置25は前記した自動開閉装
置25の構成部材と同一のため同一符号を符して詳細な説
明は省略する。なお、73はバックドア5のウィンドウパ
ネルを示している。
このように構成された自動開閉装置の動作について説明
する。
バックドア5の全閉時において、第1、第2スライダー
43,41は結合解除状態にあるため、アウトサイドハンド
ル20の操作によりアクチュエータ23に影響を及ぼすこと
なくロック装置7は解錠状態となるから手動によるバッ
クドア5の開閉が可能となる。この手動によるバックド
ア5の開閉時、第5図に示す如く第2スライダー41のみ
レール部33に沿って上下動し、バックドア5の開閉に何
等支障は起きない。
次に動力によって開閉するには、手元スイッチ操作によ
り駆動モータ37を正転させるとアクチュエータ23も作動
しロック装置7を解錠状態とする。同時に第1スライダ
ー43も上昇し、この時、第1スライダー43は第2スライ
ダー41を押上げ、ラッチ47とストライカ45が噛み合い状
態のまま上昇する。ラッチ47は、ローラ53がガイド面31
を外れると第9図に示す如く鎖線位置から実線位置まで
回動し係止部51によって動きが拘束され、第1、第2ス
ライダー43,41は一体の結合状態のまま上昇を続ける。
一方、下位側のリンク69には上向きの押圧作用が働き、
この時、押圧点となる摺動体65はピンP2とピンP3を結ぶ
線Wより外側にあるため、上位側のリンク67はピンP2
支点として外方(第1図矢印ハ)方向へ回動する作用が
働く結果、バックドア5は円滑に上方へ回動する。以
下、駆動体39の上昇にあわせて摺動体65も上昇しバック
ドア5の全開状態が得られる。
この場合、摺動体65は第2のガイド部材29の上方へスラ
イドするためバックドア5はθまで大きく開くようにな
る。
次に、駆動モータ37を逆転させると、ギヤードワイヤ61
の復動(矢印ロ)で第1スライダー43及び第2スライダ
ー41はラッチ47及びストライカ45の噛み合いにより一体
の結合状態のまま下降する。同時に摺動体65も下降して
バックドア5の閉扉状態が得られる。この時、ハーフラ
ッチ状態のロック装置7はクロージャー装置13によって
ラッチ11とストライカ9が正規位置で噛み合う施錠状態
が確保されるようになる。
この場合、前記クロージャー装置13が働く前段の下降途
上において、第6図、第9図に示す如くローラ53がガイ
ド面31の領域Lに入るとアーム54は反時計方向に回動
し、係止部51はラッチ47の爪部47aから離れ、拘束を解
除する。このため、例えば、閉扉状態のバックドア5に
身体の一部分が挾まれた場合には、バックドア5を上方
へ回動させることができるようになり、怪我等の事故に
つながることはない。
なお、この実施例では、バックドア5について説明した
が他の開閉体に適用してもよい。
[発明の効果] 以上、説明したようにこの発明の自動開閉装置によれ
ば、開閉体を手動による開閉と、動力による開閉ができ
るようになり、操作性の大巾な向上が図れる。また、摺
動部はヒンジに近い位置までスライド可能となるため、
第1、第2スライダーの短いストロークで開閉体を大き
く開くことができると共に、閉扉工程時において、第
1、第2スライダーの結合解除状態が得られるため、身
体の一部分が挾まれても開閉体を上方へ回動させること
ができるようになり、安全性の面でも大変好ましいもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の自動開閉装置を実施した自動車後部
の切断概要側面図、第2図は同上の概要背面図、第3図
は第1のガイド部材に駆動体を取付けた拡大図、第4
図、第5図、第6図は同上の動作図、第7図、第8図、
第9図は連結装置の説明図、第10図は開閉体等のバック
ドアが開いた状態の概要側面図である。 3…ヒンジ 5…開閉体 27…第1のガイド部材 29…第2のガイド部材 37…駆動モータ 40…連結装置 41…第2スライダー 43…第1スライダー 54…アーム(作動制御部材) 61…ギヤードワイヤ(駆動部材) 65…摺動体 71…リンク機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転、逆転可能な駆動モータと、駆動モー
    タの正転及び逆転により往復運動する駆動部材と、前記
    駆動部材に連結され駆動部材の往動時に第1のガイド部
    材に沿って上昇し、復動時に下降する上下動可能な第1
    スライダーと、第1スライダーの上方に配置され前記第
    1のガイド部材に沿ってスライド可能な第2スライダー
    と、ヒンジを支点として開閉可能な開閉体側に設けられ
    第2のガイド部材に沿って上下にスライド可能な摺動体
    と、摺動体から2方向にリンクが延長され一方のリンク
    が前記第2のスライダーに、他方のリンクが車体側にそ
    れぞれ回動自在に枢着されたリンク機構と、前記第1ス
    ライダーの上昇時に第1、第2スライダーを結合状態と
    し、第1スライダーの最下降位置でかつ、開閉体の全閉
    時に第1、第2スライダーを結合解除状態とする連結装
    置とから成ることを特徴とする開閉体の自動開閉装置。
  2. 【請求項2】連結装置は、第1スライダーが最下降位置
    に近ずく最終下降行程時に作動する作動制御部材によっ
    て第1、第2スライダーを結合解除状態とすることを特
    徴とする請求項1記載の開閉体の自動開閉装置。
JP2077047A 1990-03-28 1990-03-28 開閉体の自動開閉装置 Expired - Fee Related JPH0762421B2 (ja)

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JPH03279579A (ja) 1991-12-10

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