JPH0762393A - 安定化された１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物 - Google Patents
安定化された１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物Info
- Publication number
- JPH0762393A JPH0762393A JP5235658A JP23565893A JPH0762393A JP H0762393 A JPH0762393 A JP H0762393A JP 5235658 A JP5235658 A JP 5235658A JP 23565893 A JP23565893 A JP 23565893A JP H0762393 A JPH0762393 A JP H0762393A
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- JP
- Japan
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- solvent composition
- dichloropropane
- stabilized
- stabilizer
- ether
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】１，２−ジクロルプロパンにＲ1 −（ＯＲ2 ）
n ＯＲ3 （ここで Ｒ1、Ｒ3 は水素もしくは炭素数１
から１０のアルキル基、Ｒ2 は炭素数２から６のアルキ
ル基を示す。またｎは１から１０の整数を示す。）で示
される化合物からなる安定剤が配合されてなる安定化さ
れた１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物。 【効果】本発明によれば、非常に安定性の悪い１，２−
ジクロルプロパンを安定化でき、金属の脱脂洗浄用等に
使用することができる。
n ＯＲ3 （ここで Ｒ1、Ｒ3 は水素もしくは炭素数１
から１０のアルキル基、Ｒ2 は炭素数２から６のアルキ
ル基を示す。またｎは１から１０の整数を示す。）で示
される化合物からなる安定剤が配合されてなる安定化さ
れた１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物。 【効果】本発明によれば、非常に安定性の悪い１，２−
ジクロルプロパンを安定化でき、金属の脱脂洗浄用等に
使用することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属洗浄を始めとし、
多くの工業用およびドライクリーニング用として優れた
溶剤である安定化された１，２−ジクロルプロパン（以
下ＰＤＣと略記する）溶剤組成物に関するものである。
多くの工業用およびドライクリーニング用として優れた
溶剤である安定化された１，２−ジクロルプロパン（以
下ＰＤＣと略記する）溶剤組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来ＰＤＣは同系統の溶剤であるトリク
ロルエチレン、パークロルエチレン、１，１，１−トリ
クロルエタンと比較し、可燃性であること、溶解力に劣
ること、安定性に劣ることなどから一般に溶剤として利
用されることが少なかった。
ロルエチレン、パークロルエチレン、１，１，１−トリ
クロルエタンと比較し、可燃性であること、溶解力に劣
ること、安定性に劣ることなどから一般に溶剤として利
用されることが少なかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、既存の
有用な塩素系溶剤と同等の性能および安定性を付与し、
工業用途の金属洗浄等に使用できる優れたＰＤＣ組成物
を提供する事を目的とするものである。
有用な塩素系溶剤と同等の性能および安定性を付与し、
工業用途の金属洗浄等に使用できる優れたＰＤＣ組成物
を提供する事を目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はＰＤ
Ｃに化２で示される化合物からなる安定剤が配合されて
なる安定化されたＰＤＣ溶剤組成物である。
Ｃに化２で示される化合物からなる安定剤が配合されて
なる安定化されたＰＤＣ溶剤組成物である。
【化２】Ｒ1 −（ＯＲ2 ）n ＯＲ3 （ここで Ｒ1 、Ｒ3 は水素もしくは炭素数１から１０
のアルキル基、Ｒ2 は炭素数２から６のアルキル基を示
す。またｎは１から１０の整数を示す。）
のアルキル基、Ｒ2 は炭素数２から６のアルキル基を示
す。またｎは１から１０の整数を示す。）
【０００５】化２で示される化合物の具体例としてはエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテルなどがあげられる。
チレングリコール、ジエチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテルなどがあげられる。
【０００６】化２で示される安定剤の中で、金属塩化物
を不活性化することの理由からエチレングリコールジメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル等が好ましい。
を不活性化することの理由からエチレングリコールジメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル等が好ましい。
【０００７】化２で示される安定剤の配合割合は、ＰＤ
Ｃ溶剤組成物中に０．１〜１０重量％であり、好ましく
は０．５〜７重量％である。
Ｃ溶剤組成物中に０．１〜１０重量％であり、好ましく
は０．５〜７重量％である。
【０００８】化２で示される安定剤の他にアミレン等の
炭化水素系、ニトロメタン等のニトロアルカン系、ジイ
ソプロピルアミン等のアミン系、１，４−ジオキサン等
のエーテル系、メタノール等のアルコール系、１，２−
ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のエポキサ
イド系、２，６−ジ−ｔ−ブチルパラクレゾール等のフ
ェノール系、酢酸エチル等のエステル系、メチルエチル
ケトン等のケトン系およびベンゾトリアゾール等から選
ばれる少なくとも１種の安定剤あるいは酸補促剤、中和
剤、ラジカル反応禁止剤等の化合物をＰＤＣ溶剤組成物
中に０．０１〜１０重量％配合するとよい。
炭化水素系、ニトロメタン等のニトロアルカン系、ジイ
ソプロピルアミン等のアミン系、１，４−ジオキサン等
のエーテル系、メタノール等のアルコール系、１，２−
ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のエポキサ
イド系、２，６−ジ−ｔ−ブチルパラクレゾール等のフ
ェノール系、酢酸エチル等のエステル系、メチルエチル
ケトン等のケトン系およびベンゾトリアゾール等から選
ばれる少なくとも１種の安定剤あるいは酸補促剤、中和
剤、ラジカル反応禁止剤等の化合物をＰＤＣ溶剤組成物
中に０．０１〜１０重量％配合するとよい。
【０００９】ＰＤＣ溶剤組成物中に配合できるその他の
化合物としては、トリクロルエチレン、パークロルエチ
レン、１，１，１−トリクロルエタン、メチレンクロラ
イドなどの塩素系溶剤や、１，１−ジクロロ−１−フル
オロエタン、１，３−ジクロロ−１，１，２，２，３−
ペンタフルオロプロパンなどのフッ素系溶剤があげら
れ、配合割合はＰＤＣ溶剤組成物中に３０〜９０重量％
不燃性とするために好ましくは５０〜９０重量％であ
る。
化合物としては、トリクロルエチレン、パークロルエチ
レン、１，１，１−トリクロルエタン、メチレンクロラ
イドなどの塩素系溶剤や、１，１−ジクロロ−１−フル
オロエタン、１，３−ジクロロ−１，１，２，２，３−
ペンタフルオロプロパンなどのフッ素系溶剤があげら
れ、配合割合はＰＤＣ溶剤組成物中に３０〜９０重量％
不燃性とするために好ましくは５０〜９０重量％であ
る。
【００１０】本発明の組成物は、金属加工部品の脱脂、
電子部品の脱脂、医農薬中間体の溶媒、ドライクリーニ
ング用、ペイントリムバー等の用途に有用である。
電子部品の脱脂、医農薬中間体の溶媒、ドライクリーニ
ング用、ペイントリムバー等の用途に有用である。
【００１１】
実施例１、比較例１ ＰＤＣ溶剤組成物２００ｃｃにホートンオイル５重量％
添加し、水分飽和の酸素を吹き込みつつ光照射加熱還流
を１０時間行う。試験前後の液のｐＨ、気相部液相部に
おけるアルミ片の外観より安定性を評価した。結果を表
１〜２に示す。
添加し、水分飽和の酸素を吹き込みつつ光照射加熱還流
を１０時間行う。試験前後の液のｐＨ、気相部液相部に
おけるアルミ片の外観より安定性を評価した。結果を表
１〜２に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【表２】
【００１４】実施例２〜６ 光照射加熱還流を２４時間行う以外は実施例１と同様に
以下の表３〜７に示される溶剤組成物（それぞれ実施例
２〜６に対応する）の安定性を評価した。結果を表８に
示す。
以下の表３〜７に示される溶剤組成物（それぞれ実施例
２〜６に対応する）の安定性を評価した。結果を表８に
示す。
【００１５】
【表３】
【００１６】
【表４】
【００１７】
【表５】
【００１８】
【表６】
【００１９】
【表７】
【００２０】
【表８】
【００２１】比較例２〜５ 実施例２〜５に対応する液組成において、化２で示され
る化合物からなる安定剤を除いた組成物について実施例
２〜５と同様にして安定性を評価した。結果を表９に示
す。
る化合物からなる安定剤を除いた組成物について実施例
２〜５と同様にして安定性を評価した。結果を表９に示
す。
【００２２】
【表９】
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、非常に安定性の悪い
１，２−ジクロルプロパンを安定化でき、金属の脱脂洗
浄用等に使用することができる。
１，２−ジクロルプロパンを安定化でき、金属の脱脂洗
浄用等に使用することができる。
Claims (3)
- 【請求項１】１，２−ジクロルプロパンに化１で示され
る化合物からなる安定剤が配合されてなる安定化された
１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物。 【化１】Ｒ1 −（ＯＲ2 ）n ＯＲ3 ここで Ｒ1 、Ｒ3 は水素もしくは炭素数１から１０の
アルキル基、Ｒ2 は炭素数２から６のアルキル基を示
す。またｎは１から１０の整数を示す。 - 【請求項２】溶剤組成物中にはトリクロルエチレンが含
まれている請求項１の溶剤組成物。 - 【請求項３】溶剤組成物中には安定剤としてジイソプロ
ピルアミンが含まれている請求項２の溶剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5235658A JPH0762393A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 安定化された１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5235658A JPH0762393A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 安定化された１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762393A true JPH0762393A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16989282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5235658A Pending JPH0762393A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 安定化された１，２−ジクロルプロパン溶剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0762393A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100848663B1 (ko) * | 2006-09-27 | 2008-07-28 | 주식회사 대영케미 | 산업용 세정제와 그 제조방법 |
| JP2011256132A (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Tokuyama Corp | クロロプロパンの安定化組成物 |
| KR101101203B1 (ko) * | 2009-10-15 | 2012-01-04 | 박창진 | 발전소 전용 기계류 멀티 세정액 |
| JP2012530856A (ja) * | 2009-06-25 | 2012-12-06 | ケミッシェ ファブリーク クロイスラー ウント コー．ゲーエムベーハー | 繊維、皮革または毛皮製品を化学的に洗浄するためのジエーテル化合物の使用 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP5235658A patent/JPH0762393A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100848663B1 (ko) * | 2006-09-27 | 2008-07-28 | 주식회사 대영케미 | 산업용 세정제와 그 제조방법 |
| JP2012530856A (ja) * | 2009-06-25 | 2012-12-06 | ケミッシェ ファブリーク クロイスラー ウント コー．ゲーエムベーハー | 繊維、皮革または毛皮製品を化学的に洗浄するためのジエーテル化合物の使用 |
| KR101101203B1 (ko) * | 2009-10-15 | 2012-01-04 | 박창진 | 발전소 전용 기계류 멀티 세정액 |
| JP2011256132A (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Tokuyama Corp | クロロプロパンの安定化組成物 |
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