JPH0762096A - 新規芳香族ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体 - Google Patents

新規芳香族ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体

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JPH0762096A
JPH0762096A JP23097893A JP23097893A JPH0762096A JP H0762096 A JPH0762096 A JP H0762096A JP 23097893 A JP23097893 A JP 23097893A JP 23097893 A JP23097893 A JP 23097893A JP H0762096 A JPH0762096 A JP H0762096A
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polyamic acid
acid dianhydride
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Withdrawn
Application number
JP23097893A
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English (en)
Inventor
Jiyunya Ida
純哉 井田
Hiroyuki Furuya
浩行 古谷
Kazuhisa Danno
和久 檀野
Keiji Okamoto
圭史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0346Organic insulating material consisting of one material containing N

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、さらに、加工性、接着性、特
には低吸湿性に優れた新規芳香族ポリイミド共重合体と
その前駆体である新規芳香族ポリアミド酸共重合体を提
供することにある。 【構成】 全酸二無水物化合物の総量に対して、一般式
(1)化1 【化1】 (式中、Ar1 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
ステル酸二無水物を50〜99mol%、及び化2 【化2】 で表される5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリ
ル)3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカル
ボン酸二無水物(以下、MCDAという。)を1〜50
mol%、及び上記一般式(1)で表されるジエステル
酸二無水物及びMCDA以外の一般式(2)化3 【化3】 (式中、Ar2 は4価の有機基を示す。)で表される酸二
無水物を0〜30mol%、並びに全酸二無水物化合物
と実質的に等モル量の一般式(3)化4 【化4】 (式中、Ar3 は2価の有機基を示す。)で表される少な
くとも1種のジアミン化合物を反応させて新規芳香族ポ
リアミド酸共重合体を得て、更に脱水閉環して新規芳香
族ポリイミド共重合体を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規芳香族ポリアミド酸
共重合体及びポリイミド共重合体に関し、さらに詳しく
は加工性、接着性に優れ、特には低吸湿性に優れた新規
芳香族ポリイミド共重合体とその前駆体である新規芳香
族ポリアミド酸共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、芳
香族ポリイミドはその優れた耐熱性、機械強度、電気特
性等により電気、電子材料に広く用いられている。しか
し、一般に芳香族ポリイミドは不溶、不融のためにその
前駆体である芳香族ポリアミド酸の状態で加工し、それ
を熱的に及び/又は化学的に脱水閉環(イミド化)させ
てポリイミドを得るという方法が必要である。このた
め、加工性が悪く、さらにポリアミド酸の状態で加工し
た以上の加工は困難である。
【0003】そこで、ポリイミドの加工性を改善するた
めの研究が行われており、酸二無水物として5−(2,
5−ジオキソテトラヒドロフリル)3−メチル−3−シ
クロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物を用いた
ポリイミド樹脂が溶媒可溶性であることが報告されてい
る(特公昭57−121035号)が、イミド化の際に
分子量の低下が起こり充分な機械的強度が得られないな
どの問題があった。
【0004】また、ポリイミドをフレキシブルプリント
基板などに用いる場合、フィルム状に加工したポリイミ
ドもしくは銅箔上に接着剤を塗布し、ポリイミドフィル
ムと銅箔を張り合わせる方法がとられている。しかし、
現在接着剤層として用いられている樹脂は、ポリイミド
に比して耐熱性が劣るものであり、フレキシブルプリン
ト基板の耐熱性等の特性は接着剤の特性により決まるの
で、ポリイミドの高性能が発揮されないという問題を有
していた。
【0005】そこで、フレキシブルプリント基板用途に
ポリイミド系の種々の耐熱性接着剤が開発されている
(特公平3−12592号、特公昭4−50279号)
が、接着温度が高く、また吸湿性が高いというポリイミ
ドの欠点は改善されておらず、吸湿後の電気特性が悪い
という問題点があった。
【0006】本発明者らはかかる実状に鑑み、上記従来
の問題点を解決し、充分な機械的強度を有しつつ、耐熱
性に優れ、さらに加工性、接着性、特には低吸湿性に優
れた新規芳香族ポリイミド共重合体及びその前駆体であ
るポリアミド酸共重合体を提供することを目的に鋭意研
究を重ねた結果、本発明に至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る新規芳香族ポリアミド酸共重合体の要旨
とするところは、全酸二無水物化合物の総量に対して、
一般式(1)化10
【化10】 (式中、Ar1 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
ステル酸二無水物を50〜99mol%、及び化11
【化11】 で表される5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリ
ル)3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカル
ボン酸二無水物(以下、MCDAという。)を1〜50
mol%、及び上記一般式(1)で表されるジエステル
酸二無水物及びMCDA以外の一般式(2)化12
【化12】 (式中、Ar2 は4価の有機基を示す。)で表される酸二
無水物を0〜30mol%、並びに全酸二無水物化合物
と実質的に等モル量の一般式(3)化13
【化13】 (式中、Ar3 は2価の有機基を示す。)で表される少な
くとも1種のジアミン化合物を反応させて得られること
にある。
【0008】かかるポリアミド酸共重合体において、前
記一般式(1)中のAr1 が化14
【化14】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
であることにある。
【0009】かかるポリアミド酸共重合体において、前
記一般式(2)中のAr2 が化15
【化15】 に示す4価の芳香族基の群から選択される少なくとも1
種であることにある。
【0010】かかるポリアミド酸共重合体において、前
記一般式(3)中のAr3 が化16
【化16】 に示す2価の芳香族基の群から選択される少なくとも1
種であることにある。
【0011】また、かかるポリアミド酸共重合体におい
て、全ジアミン化合物の総量に対して、一般式(4)化
17
【化17】 (式中、Ar4 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
ステルジアミン化合物を1〜50mol%使用して得ら
れることにある。
【0012】かかるポリアミド酸共重合体において、前
記一般式(4)中のAr4 が化18
【化18】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
であることにある。
【0013】次に、本発明に係る新規芳香族ポリイミド
共重合体の要旨とするところは、かかる新規芳香族ポリ
アミド酸共重合体を脱水閉環して得られることにある。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る新規芳香族ポリアミド酸
共重合体及び新規芳香族ポリイミド共重合体の製造方法
について説明する。
【0015】本発明に係る新規芳香族ポリアミド酸共重
合体溶液の製造方法は、アルゴン、窒素等の不活性ガス
雰囲気中において、一般式(3)化19
【化19】 (式中、Ar3 は2価の有機基を示す。)で表されるジア
ミン化合物を有機溶媒中に溶解、もしくは拡散させる。
この溶液に一般式(1)化20
【化20】 (式中、Ar1 は4価の有機基を示す。)で表されるジエ
ステル酸二無水物と化21
【化21】 で表される5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリ
ル)3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカル
ボン酸二無水物(以下、MCDAという。)の混合物
を、固体もしくは有機溶媒による溶液の形で添加し、ポ
リイミドの前駆体であるポリアミド酸溶液を得ることが
できる。
【0016】このとき、他の共重合を得るために、一般
式(2)化22
【化22】 (式中、Ar2 は4価の有機基を示す。)で表される有機
テトラカルボン酸二無水物を全酸二無水物化合物の総量
に対して0〜30mol%の割合で加えておくことも可
能である。
【0017】また、このとき他の共重合体を得るため
に、一般式(4)化23
【化23】 (式中、Ar4 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
ステルジアミン化合物を全ジアミン化合物の総量に対し
て1〜50mol%の割合であらかじめ溶媒中に溶解さ
せておくことも可能である。
【0018】これらの反応において、上記とは逆にまず
酸二無水物成分の溶液を作製し、この溶液中にジアミン
成分の固体もしくは有機溶媒による溶液もしくはスラリ
ーを添加してもよい。
【0019】ここで、酸二無水物成分の割合は、前記一
般式(1)で表されるジエステル酸二無水物とMCDA
及び前記一般式(2)で表される酸二無水物のモル比が
90:10:0〜50:30:20であることが好まし
く、さらに好ましくは、70:20:10〜60:2
0:20が好ましい。
【0020】この時の反応温度は−10〜50℃、さら
に好ましくは−5〜20℃である。反応時間は30分〜
6時間である。
【0021】かかる反応により、本発明の新規芳香族ポ
リアミド酸共重合体が生成される。
【0022】ここで、この新規芳香族ポリアミド酸共重
合体溶液の生成反応に使用される有機溶媒としては、例
えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等
のスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド等のホルムアミド系
溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチ
ルアセトアミド等のアセトアミド系溶媒を挙げることが
できる。これらを単独又は2種あるいは3種以上の混合
溶媒として用いることもできる。さらに、これらの極性
溶媒とともに、アセトン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ベンゼンメチルセロソルブ等のポリア
ミド酸の非溶媒との混合溶媒として用いることもでき
る。
【0023】ところで、本発明に用いられるジアミン成
分としては、上記一般式(3)で表されるあらゆる構造
のジアミン化合物が使用可能であるが、このAr3 基は2
価の有機基であり、特に芳香族基であることが好まし
い。このAr3 基を具体的に例示すると、化24、化25
【化24】
【化25】 を挙げることができる。より具体的には、諸特性のバラ
ンス面から化26
【化26】 から選択される少なくとも1種を主成分とすることが好
適である。
【0024】また、本発明では、上記一般式(3)で表
されるジアミン化合物と併用して、上記一般式(4)で
表されるあらゆる構造のジエステルジアミン化合物を用
いることも可能である。すなわち、このAr4 基は2価の
有機基ならあらゆるものが使用可能であり、具体的に例
示すると、化27
【化27】 を挙げることができる。より具体的には、諸特性のバラ
ンス面から化28
【化28】 から選択される少なくとも1種を主成分とすることが好
適である。
【0025】また、本発明に用いられる酸二無水物成分
としては、上記一般式(1)で表されるあらゆる構造の
エステル酸二無水物が使用可能であるが、このAr1 基は
2価の有機基であり、特に芳香族基であることが好まし
い。このAr1 基を具体的に例示すると、化29
【化29】 を挙げることができる。より具体的には、諸特性のバラ
ンス面から化30
【化30】 から選択される少なくとも1種を主成分とすることが好
適である。
【0026】また、本発明では酸二無水物成分として、
他の構造を有する有機テトラカルボン酸二無水物を同時
に用いることも可能である。本質的には、あらゆる構造
の有機テトラカルボン酸二無水物が使用可能であるが、
特には上記一般式(2)で表されるものが好ましく、こ
のAr2 基は4価の有機基であり、芳香族基であることが
好ましい。このAr2 基を具体的に例示すると化31、化
32
【化31】
【化32】 を挙げることができる。より具体的には、諸特性のバラ
ンス面から化33
【化33】 から選択される少なくとも1種を主成分とすることが好
適である。
【0027】次に、上記方法により得られたポリアミド
酸共重合体溶液からポリイミド共重合体を得るためには
熱的及び/又は化学的に脱水閉環(イミド化)する方法
を用いればよい。
【0028】例をあげて説明すると、熱的に脱水閉環
(イミド化)する方法では、上記ポリアミド酸共重合体
の溶液を支持板、PET等の有機フィルム、ドラムある
いはエンドレスベルト等の支持体上に流延又は塗布して
膜状となし、乾燥させて自己支持性を有する膜を得る。
この乾燥は150℃以下の温度で約5〜90分間行うの
が好ましい。次いで、これを更に加熱して乾燥してイミ
ド化し、本発明に係るポリイミド共重合体よりなるポリ
イミド膜を得る。加熱の際の温度は150〜350℃の
範囲の温度が好ましい。加熱の際の昇温速度には制限は
ないが、徐々に加熱し、最高温度が上記温度になるよう
にするのが好ましい。加熱時間は、フィルム厚みや最高
温度によって異なるが、一般には最高温度に達してから
10秒〜5分の範囲が好ましい。自己支持性を有する膜
を加熱する際は、支持体から引きはがし、その状態で端
部を固定して加熱すると線膨張係数が小さい重合体が得
られるので好ましい。
【0029】また、化学的に脱水閉環(イミド化)する
方法では、上記ポリアミド酸共重合体の溶液に化学量論
以上の脱水剤と触媒量の第3級アミンを加え、熱的に脱
水する場合と同様の方法で処理すると、熱的に脱水する
場合より短時間で所望のポリイミド膜が得られる。
【0030】熱的にイミド化する方法と化学的にイミド
化する方法を比較すると、化学的方法による方が得られ
たポリイミドの機械的強度が大きく、且つ線膨張係数が
小さくなるという利点がある。なお、熱的にイミド化す
る方法と化学的にイミド化する方法とを併用することも
可能である。
【0031】このように上記新規芳香族ポリアミド酸共
重合体を熱的及び/又は化学的にイミド化することによ
って、本発明の新規芳香族ポリイミド共重合体が得られ
るのである。
【0032】ところで、この新規芳香族ポリアミド酸共
重合体及び新規芳香族ポリイミド共重合体の分子量は特
に規制されるものではないが、生成されるポリイミド樹
脂の強度を維持するためには、数平均分子量が5万以
上、更には8万以上、特には10万以上、更には12万
以上が好ましい。
【0033】ところで、ポリイミド重合体の分子量は直
接測定することが困難な場合が多い。このようなときに
は間接的な方法によって推測による測定がなされる。例
えばポリイミド重合体がポリアミド酸から合成される場
合には、ポリアミド酸の分子量に相当する値をポリイミ
ドの分子量とする。
【0034】得られた本発明に係る新規芳香族ポリイミ
ド共重合体は優れた熱可塑性、接着性、低吸水率を併せ
有している。すなわち、かかる新規芳香族ポリイミド重
合体は、その組成により100℃から350℃の間で明
確なガラス転移点を持ち、ガラス転移点に近い温度でラ
ミネートすることにより銅箔等に直接接着することがで
きるので、比較的容易にポリイミドフィルムと銅箔が接
着された銅張積層板を作製できる。また、かかる新規芳
香族ポリイミド共重合体は20℃の純水に24時間浸し
た時の吸水率が1%程度という低吸水率を示すことが確
認されている。また、かかる新規芳香族ポリイミド共重
合体から、充分な機械的強度を有するフィルムを得るこ
とができる。
【0035】したがって、本発明に係る新規芳香族ポリ
イミド共重合体からなるフィルムは、充分な機械的強度
を有し、かつ低吸湿性に優れ、さらに接着剤を用いずに
銅箔等を張り合わせることができるので、多層プリント
配線板等の基板として特に有効である。フレキシブルプ
リント配線基板等の製造において、このフィルムの両面
に銅箔等を配設して接着しても良いが、フィルムの片面
に銅箔等を、他の片面に剥離紙等を配置して、片面にの
み銅箔等を接着するようにしても良い。
【0036】さらに、本発明に係る新規芳香族ポリイミ
ド共重合体からなるフィルムは、他の接着性を有しない
フィルムに対して接着剤層として使用することも可能で
ある。かかる用途においては、ポリイミドフィルムの状
態で供給することができて、取扱い等が便利である。
【0037】また、本発明に係る新規芳香族ポリアミド
酸共重合体は、他の接着性を有しないフィルム上に塗布
した後、乾燥してイミド化し、接着剤層を有するフィル
ムを得ることができる。その他、用途は特に限定されな
い。
【0038】以上、本発明に係る新規芳香族ポリイミド
共重合体及び新規芳香族ポリアミド酸共重合体の実施例
を説明したが、本発明はこれらの実施例のみに限定され
るものではなく、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内
で当業者の知識に基づき、種々なる改良、変更、修正を
加えた態様で実施しうるものである。
【0039】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。
【0040】実施例 1 攪拌機を備えた500ミリリットルの三口セパラブルフ
ラスコに2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕プロパン(以下、BAPPという。)16.
7g(40mmol)及びジメチルホルムアミド(以
下、DMFという。)123.1gを入れ、セパラブル
フラスコ中の雰囲気を窒素置換しながら攪拌し、充分溶
かした。次に、50ミリリットルのナスフラスコに2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジベンゾ
エート−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水
物(以下、ESDAという。)化34
【化34】 15.0g(26mmol)及び5−(2,5−ジオキ
ソテトラヒドロフリル)3−メチル−3−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸二無水物(以下、MCDAと
いう。)3.2g(12mmol)を採取し、BAPP
溶液中に固体状で添加した。ナスフラスコ中の壁面は5
gのDMFにより洗浄しセパラブルフラスコ中へ流し入
れた。約1時間攪拌しながら放置した後、あらかじめ
1.2gのESDAをDMF15.9g中に溶かした溶
液をセパラブルフラスコ中のワニス粘度に注意しながら
セパラブルフラスコ中に徐々に投入した。最大粘度に達
した後、ESDA溶液の投入を終了し、ポリアミド酸溶
液を得た。
【0041】製膜は次のようにして行った。まず、10
0ミリリットルのメスフラスコにイソキノリン10.0
g、無水酢酸10.0g、DMF10.0gを採りよく
攪拌した。次に作製した該ポリアミド酸溶液100gに
この溶液を加え、2分間よく攪拌した。脱気後、PET
フィルム上に塗布し、80℃で25分間加熱し、PET
フィルムをはがした後、端部を固定して100℃から2
50℃へ連続的に昇温し、昇温後5分間加熱してイミド
化させポリイミドフィルムを得た。さらに得られたポリ
イミドフィルムの両側に銅箔(35μm厚)を重ね、3
00℃、20kg/cm2 で、1時間加熱プレスして両
面銅張積層板を得た。
【0042】得られたポリイミドフィルムについて、ガ
ラス転移点(℃)、ピール強度(kg/cm)、吸水率
(%)を調べた。ガラス転移点については、TMAによ
り測定し、ピール強度については、両面銅張積層板を用
いてJIS K6481に従い測定した。また吸水率に
ついては、ASTM D−570に従い、20℃の純水
中に24時間浸した後の重量変化率を測定した。これら
の結果を表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例 2 攪拌機を備えた500ミリリットルの三口セパラブルフ
ラスコにBAPP16.7g(40mmol)及びDM
F120.0gを入れ、セパラブルフラスコ中の雰囲気
を窒素置換しながら攪拌し、充分溶かした。次に、50
ミリリットルのナスフラスコにESDA12.6g(2
2mmol)、MCDA2.1g(8mmol)及び
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物(以下、BTDAという。)2.6g(8mm
ol)を採取し、BAPP溶液中に固体状で添加した。
ナスフラスコ中の壁面は5gのDMFにより洗浄しセパ
ラブルフラスコ中へ流し入れた。約1時間攪拌しながら
放置した後、あらかじめ1.2gのESDAをDMF1
5.9g中に溶かした溶液をセパラブルフラスコ中のワ
ニス粘度に注意しながらセパラブルフラスコ中に徐々に
投入した。最大粘度に達した後、ESDA溶液の投入を
終了し、ポリアミド酸溶液を得た。
【0045】このポリアミド酸溶液を用いて、実施例1
と同様に製膜を行い、イミド化してポリイミドフィルム
を得た後、さらに銅箔を配置して両面銅張積層板を得
た。
【0046】得られたポリイミドフィルムについて、実
施例1と同様にガラス転移点、ピール強度及び吸水率を
測定し、その結果を表1に示した。
【0047】実施例 3 攪拌機を備えた500ミリリットルの三口セパラブルフ
ラスコに化35
【化35】 で表される1,3−ビス−(4−アミノベンジルオキ
シ)プロパン6.3g(20mmol)及びBAPP
8.4g(20mmol)及びDMF115.1gを入
れ、セパラブルフラスコ中の雰囲気を窒素置換しながら
攪拌し、充分溶かした。次に、50ミリリットルのナス
フラスコにESDA15.0g(26mmol)及びM
CDA3.2g(12mmol)を採取し、ジアミン溶
液中に固体状で添加した。ナスフラスコ中の壁面は5g
のDMFにより洗浄しセパラブルフラスコ中へ流し入れ
た。約1時間攪拌しながら放置した後、あらかじめ1.
2gのESDAをDMF15.9g中に溶かした溶液を
セパラブルフラスコ中のワニス粘度に注意しながらセパ
ラブルフラスコ中に徐々に投入した。最大粘度に達した
後、ESDA溶液の投入を終了し、ポリアミド酸溶液を
得た。
【0048】このポリアミド酸溶液を用いて、実施例1
と同様に製膜を行い、イミド化してポリイミドフィルム
を得た後、さらに銅箔を配置して両面銅張積層板を得
た。
【0049】得られたポリイミドフィルムについて、実
施例1と同様にガラス転移点、ピール強度及び吸水率を
測定し、その結果を表1に示した。
【0050】比較例 1 比較のため、BTDA及びBAPPを用いた熱可塑性ポ
リイミドを作製した。攪拌機を備えた500ミリリット
ルの三口セパラブルフラスコにBAPP16.7g(4
0mmol)及びDMF105.4gを入れ、セパラブ
ルフラスコ中の雰囲気を窒素置換しながら攪拌し、充分
溶かした。次に、50ミリリットルのナスフラスコにB
TDA12.3g(38mmol)を採取し、BAPP
溶液中に固体状で添加した。ナスフラスコ中の壁面は5
gのDMFにより洗浄しセパラブルフラスコ中へ流し入
れた。約1時間攪拌しながら放置した後、あらかじめ
0.6gのBTDAをDMF8.0g中に溶かした溶液
をセパラブルフラスコ中のワニス粘度に注意しながらセ
パラブルフラスコ中に徐々に投入した。最大粘度に達し
た後、BTDA溶液の投入を終了し、ポリアミド酸溶液
を得た。
【0051】このポリアミド酸溶液を用いて、実施例1
と同様に製膜を行い、イミド化してポリイミドフィルム
を得た後、さらに銅箔を配置して両面銅張積層板を得
た。
【0052】得られたポリイミドフィルムについて、実
施例1と同様にガラス転移点、ピール強度及び吸水率を
測定し、その結果を表1に示した。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、新規芳香族ポリ
アミド酸共重合体及び新規芳香族ポリイミド共重合体を
得るものであり、かかる重合体を用いることにより、優
れた熱可塑性、耐熱性、加工性、接着性、低吸湿性を実
現できるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全酸二無水物化合物の総量に対して、一
    般式(1)化1 【化1】 (式中、Ar1 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
    ステル酸二無水物を50〜99mol%、及び化2 【化2】 で表される5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリ
    ル)3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカル
    ボン酸二無水物(以下、MCDAという。)を1〜50
    mol%、及び上記一般式(1)で表されるジエステル
    酸二無水物及びMCDA以外の一般式(2)化3 【化3】 (式中、Ar2 は4価の有機基を示す。)で表される酸二
    無水物を0〜30mol%、並びに全酸二無水物化合物
    と実質的に等モル量の一般式(3)化4 【化4】 (式中、Ar3 は2価の有機基を示す。)で表される少な
    くとも1種のジアミン化合物を反応させて得られること
    を特徴とする新規芳香族ポリアミド酸共重合体。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)中のAr1 が化5 【化5】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1に記載する新規芳香族
    ポリアミド酸共重合体。
  3. 【請求項3】 前記一般式(2)中のAr2 が化6 【化6】 に示す4価の芳香族基の群から選択される少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    する新規芳香族ポリアミド酸共重合体
  4. 【請求項4】 前記一般式(3)中のAr3 が化7 【化7】 に示す2価の芳香族基の群から選択される少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載する新規芳香族ポリアミド酸共重合体。
  5. 【請求項5】 全ジアミン化合物の総量に対して、一般
    式(4)化8 【化8】 (式中、Ar4 は2価の有機基を示す。)で表されるジエ
    ステルジアミン化合物を1〜50mol%使用して得ら
    れることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載する新規芳香族ポリアミド酸共重合体。
  6. 【請求項6】 前記一般式(4)中のAr4 が化9 【化9】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載する新規芳香族ポリアミド酸共重合体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    する新規芳香族ポリアミド酸共重合体を脱水閉環して得
    られる新規芳香族ポリイミド共重合体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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