JPH0761989B2 - N―アルキルアミノフェノール類の製造方法 - Google Patents
N―アルキルアミノフェノール類の製造方法Info
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- JPH0761989B2 JPH0761989B2 JP1293392A JP29339289A JPH0761989B2 JP H0761989 B2 JPH0761989 B2 JP H0761989B2 JP 1293392 A JP1293392 A JP 1293392A JP 29339289 A JP29339289 A JP 29339289A JP H0761989 B2 JPH0761989 B2 JP H0761989B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は,アミノフェノール類とアルデヒド類,又はア
ミノフェノール類とケトン類を,有機溶媒,還元用触媒
及び水素の存在下に,還元アルキル化反応に付してN−
アルキルアミノフェノール類を製造する方法に関する。
N−アルキルアミノフェノール類は,感熱・感圧紙用染
料,キサンテン系染料,蛍光染料等の中間体として工業
的に極めて重要な化合物である。
ミノフェノール類とケトン類を,有機溶媒,還元用触媒
及び水素の存在下に,還元アルキル化反応に付してN−
アルキルアミノフェノール類を製造する方法に関する。
N−アルキルアミノフェノール類は,感熱・感圧紙用染
料,キサンテン系染料,蛍光染料等の中間体として工業
的に極めて重要な化合物である。
<従来の技術> 従来,アミノフェノール類とアルデヒド類,又はアミノ
フェノール類とケトン類を,有機溶媒,還元用触媒,及
び水素の存在下に,還元アルキル化反応に付してN−ア
ルキルアミノフェノール類を製造する方法は公知であ
る。
フェノール類とケトン類を,有機溶媒,還元用触媒,及
び水素の存在下に,還元アルキル化反応に付してN−ア
ルキルアミノフェノール類を製造する方法は公知であ
る。
しかし,還元アルキル化反応に従来より用いられている
白金系,パラジウム系などの貴金属類の触媒は,芳香環
に対する還元能力を有しているため,そのまま使用する
場合には,反応条件によっては,副反応として芳香環の
核水添が起こり,その結果,目的物であるN−アルキル
アミノフェノール類の収率が低下してしまうという問題
があった。また,工業的には,これらの貴金属触媒は高
価であるので,通常,触媒を繰返して使用することが必
須となるが,触媒を繰返して使用した場合には,芳香環
の核水添の他,アミノフェノール類とアルデヒド類,又
はアミノフェノール類とケトン類との重質化反応の発
生,更に,アルデヒド類又はケトン類が還元されること
によるアルコールの副生が増加するなど,工業的に問題
があった。
白金系,パラジウム系などの貴金属類の触媒は,芳香環
に対する還元能力を有しているため,そのまま使用する
場合には,反応条件によっては,副反応として芳香環の
核水添が起こり,その結果,目的物であるN−アルキル
アミノフェノール類の収率が低下してしまうという問題
があった。また,工業的には,これらの貴金属触媒は高
価であるので,通常,触媒を繰返して使用することが必
須となるが,触媒を繰返して使用した場合には,芳香環
の核水添の他,アミノフェノール類とアルデヒド類,又
はアミノフェノール類とケトン類との重質化反応の発
生,更に,アルデヒド類又はケトン類が還元されること
によるアルコールの副生が増加するなど,工業的に問題
があった。
上記の問題のうち,アルコールの副生に対しては,例え
ば,特開昭57−165349号公報,特開昭58−26844号公
報,特開昭58−194843号公報に,還元アルキル化反応の
際に,固体の硫黄化合物を添加したり,硫化白金触媒を
用いることによりアルコールの副生を抑制する技術が記
載されている。
ば,特開昭57−165349号公報,特開昭58−26844号公
報,特開昭58−194843号公報に,還元アルキル化反応の
際に,固体の硫黄化合物を添加したり,硫化白金触媒を
用いることによりアルコールの副生を抑制する技術が記
載されている。
しかしながら,この技術により,アルコールの副生はあ
る程度抑制できるが,一方,主反応である還元アルキル
化反応の反応速度も同時に抑制されるため,アミノフェ
ノール類の不安定なシッフベースの重質化反応が生起し
てしまうという問題があり,更に,触媒を繰返して使用
した場合に,触媒から硫黄が脱離することにより,反応
の制御が困難になるといった問題がある。
る程度抑制できるが,一方,主反応である還元アルキル
化反応の反応速度も同時に抑制されるため,アミノフェ
ノール類の不安定なシッフベースの重質化反応が生起し
てしまうという問題があり,更に,触媒を繰返して使用
した場合に,触媒から硫黄が脱離することにより,反応
の制御が困難になるといった問題がある。
更に,これら従来技術には,芳香環の核水添を抑制する
技術に関してほとんど記載されておらず,特にN−アル
キルアミノフェノール類の製法に於ける核水添抑制の技
術については,従来,知られていなかった。
技術に関してほとんど記載されておらず,特にN−アル
キルアミノフェノール類の製法に於ける核水添抑制の技
術については,従来,知られていなかった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は,上記芳香環の核水添反応及び重質化反応など
の好ましくない副反応を抑制し,高収率のもと,触媒を
繰返して使用し得るという,工業的に非常に有利なN−
アルキルアミノフェノール類の製法を提供することを主
たる目的とするものである。
の好ましくない副反応を抑制し,高収率のもと,触媒を
繰返して使用し得るという,工業的に非常に有利なN−
アルキルアミノフェノール類の製法を提供することを主
たる目的とするものである。
<課題を解決するための手段> すなわち、本発明は、有機溶媒及び水素の存在下、アミ
ノフェノール類とアルデヒド類、又はアミノフェノール
類とケトン類から、還元アルキル化反応によりN−アル
キルアミノフェノール類を製造するにあたり、鉛、テル
ル及び銅からなる金属群から選ばれる一種以上の金属元
素及び白金を活性炭に担持させてなる還元用触媒、又は
上記金属群より選ばれた一種以上の金属元素及びパラジ
ウムを活性炭に担持させてなる還元用触媒を用いること
を特徴とするN−アルキルアミンフェノール類の製造方
法に係るものである。
ノフェノール類とアルデヒド類、又はアミノフェノール
類とケトン類から、還元アルキル化反応によりN−アル
キルアミノフェノール類を製造するにあたり、鉛、テル
ル及び銅からなる金属群から選ばれる一種以上の金属元
素及び白金を活性炭に担持させてなる還元用触媒、又は
上記金属群より選ばれた一種以上の金属元素及びパラジ
ウムを活性炭に担持させてなる還元用触媒を用いること
を特徴とするN−アルキルアミンフェノール類の製造方
法に係るものである。
以下,具体的に説明する。
本発明のアミノフェノール類とは,具体的には,o−アミ
ノフェノール,m−アミノフェノール,p−アミノフェノー
ル等である。
ノフェノール,m−アミノフェノール,p−アミノフェノー
ル等である。
アルデヒド類とは,ホルムアルデヒド,アセトアルデヒ
ド,プロピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド,イソア
ミルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド,シクロヘキシル
アルデヒド,フルフラール等の環式アルデヒド,ベンズ
アルデヒド,p−トルアルデヒド等の芳香族アルデヒド等
が例示される。
ド,プロピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド,イソア
ミルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド,シクロヘキシル
アルデヒド,フルフラール等の環式アルデヒド,ベンズ
アルデヒド,p−トルアルデヒド等の芳香族アルデヒド等
が例示される。
ケトン類とは,アセトン,2−ブタノン,4−メチル−2−
ペンタノン,等の脂肪族ケトン,シクロペンタノン,シ
クロヘキサノン等の環式ケトン,アセトフェノン,p−メ
チルアセトフェノン等の芳香族ケトンが例示される。
ペンタノン,等の脂肪族ケトン,シクロペンタノン,シ
クロヘキサノン等の環式ケトン,アセトフェノン,p−メ
チルアセトフェノン等の芳香族ケトンが例示される。
N−アルキルアミノフェノール類とは,N−エチルアミノ
フェノール,N−プロピルアミノフェノール,N−ブチルア
ミノフェノール,N−シクロヘキシルアミノフェノール,N
−ベンジルアミノフェノール,N−イソプロピルアミノフ
ェノール等のN−モノアルキルアミノフェノール類,N,N
−ジエチルアミノフェノール,N,N−ジブチルアミノフェ
ノール,N−エチル−N−イソブチルアミノフェノール,N
−エチル−N−イソアミルアミノフェノール等のN,N−
ジアルキルアミノフェノール類が例示される。
フェノール,N−プロピルアミノフェノール,N−ブチルア
ミノフェノール,N−シクロヘキシルアミノフェノール,N
−ベンジルアミノフェノール,N−イソプロピルアミノフ
ェノール等のN−モノアルキルアミノフェノール類,N,N
−ジエチルアミノフェノール,N,N−ジブチルアミノフェ
ノール,N−エチル−N−イソブチルアミノフェノール,N
−エチル−N−イソアミルアミノフェノール等のN,N−
ジアルキルアミノフェノール類が例示される。
本発明で使用される有機溶媒としては,脂肪族アルコー
ル,例えば,メタノール,エタノール等が用いられる。
ル,例えば,メタノール,エタノール等が用いられる。
本発明の最大の特徴は,以下に述べる特定の還元用触媒
を用いる点にある。すなわち,本発明で使用される還元
用触媒は,鉛、テルル及び銅からなる金属群より選ばれ
た一種以上の金属元素及びパラジウムを活性炭に担持さ
せてなる還元用触媒である。
を用いる点にある。すなわち,本発明で使用される還元
用触媒は,鉛、テルル及び銅からなる金属群より選ばれ
た一種以上の金属元素及びパラジウムを活性炭に担持さ
せてなる還元用触媒である。
これら金属の還元用触媒中の含有量としては,白金又は
パラジウム1重量部あたり0.001〜0.5重量部であること
が好ましく,より好ましくは0.005〜0.5の範囲である。
0.001重量部未満では,芳香環の核水添を抑制する効果
が不十分な場合がある。一方,0.5重量部を超えると,主
反応である環元アルキル化反応に対する還元用触媒の活
性が低下し,その結果,アミノフェノール類とアルデヒ
ド類,又はアミノフェノール類とケトン類とが縮合し
て,重質化が増大することがある。
パラジウム1重量部あたり0.001〜0.5重量部であること
が好ましく,より好ましくは0.005〜0.5の範囲である。
0.001重量部未満では,芳香環の核水添を抑制する効果
が不十分な場合がある。一方,0.5重量部を超えると,主
反応である環元アルキル化反応に対する還元用触媒の活
性が低下し,その結果,アミノフェノール類とアルデヒ
ド類,又はアミノフェノール類とケトン類とが縮合し
て,重質化が増大することがある。
本発明の反応は,前記有機溶媒,水素及び還元用触媒の
存在下,アミノフェノール類とアルデヒド類,又はアミ
ノフェノール類とケトン類から,還元アルキル化反応に
よりN−アルキルアミノフェノール類を得る反応であ
る。本反応は,アミノフェノール類,有機溶媒及び還元
用触媒を仕込んで,水素加圧下に,アルデヒド類又はケ
トン類を連続供給,又は一括供給して反応することがで
きるが,より反応を円滑に行なわせるためには,アルデ
ヒド類又はケトン類を連続的に供給するのが好ましく,
又アルデヒド類又はケトン類の供給に合せて,酢酸等の
有機カルボン酸類を少量,連続添加することがより好ま
しい。通常,反応温度は常温〜150℃,反応圧力は2〜3
0kg/cm2Gで十分である。
存在下,アミノフェノール類とアルデヒド類,又はアミ
ノフェノール類とケトン類から,還元アルキル化反応に
よりN−アルキルアミノフェノール類を得る反応であ
る。本反応は,アミノフェノール類,有機溶媒及び還元
用触媒を仕込んで,水素加圧下に,アルデヒド類又はケ
トン類を連続供給,又は一括供給して反応することがで
きるが,より反応を円滑に行なわせるためには,アルデ
ヒド類又はケトン類を連続的に供給するのが好ましく,
又アルデヒド類又はケトン類の供給に合せて,酢酸等の
有機カルボン酸類を少量,連続添加することがより好ま
しい。通常,反応温度は常温〜150℃,反応圧力は2〜3
0kg/cm2Gで十分である。
還元用触媒の使用量は,原料のアミノフェノール類1重
量部に対して,触媒中の白金,又はパラジウム量で,0.0
001〜0.02重量部が好ましく,より好ましい範囲は0.001
〜0.01重量部である。0.0001重量部未満では,主反応の
速度が遅くなり,副反応の重質化が促進されることがあ
り,又,0.02重量部を超えると,芳香環の還元が促進さ
れる場合がある。還元用触媒は,1回限りの使用でも良い
が,工業的には通常繰返し使用される。特に,本発明で
用いられる還元用触媒は,一度反応に供した後でも,前
記周期律表より選ばれた金属元素は,触媒上にほぼ全量
残っているので,この還元用触媒を繰返して使用する場
合にも特別の処理は必要とせず,本発明の効果は持続さ
れる。なお,繰返し使用する場合には,触媒の微細化に
よる損失及び濾過回収時の損失等があるので,反応を安
定に実施するために,必要に応じて少量の新触媒を追加
して,次回の還元アルキル化反応に供することもでき
る。
量部に対して,触媒中の白金,又はパラジウム量で,0.0
001〜0.02重量部が好ましく,より好ましい範囲は0.001
〜0.01重量部である。0.0001重量部未満では,主反応の
速度が遅くなり,副反応の重質化が促進されることがあ
り,又,0.02重量部を超えると,芳香環の還元が促進さ
れる場合がある。還元用触媒は,1回限りの使用でも良い
が,工業的には通常繰返し使用される。特に,本発明で
用いられる還元用触媒は,一度反応に供した後でも,前
記周期律表より選ばれた金属元素は,触媒上にほぼ全量
残っているので,この還元用触媒を繰返して使用する場
合にも特別の処理は必要とせず,本発明の効果は持続さ
れる。なお,繰返し使用する場合には,触媒の微細化に
よる損失及び濾過回収時の損失等があるので,反応を安
定に実施するために,必要に応じて少量の新触媒を追加
して,次回の還元アルキル化反応に供することもでき
る。
<実施例> 次に,実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する
が,本発明はこれらに限定されるものではない。
が,本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例−1 攪拌機付きSUS製500ccオートクレーブに,m−アミノフェ
ノール32.7g(0.30モル),メタノール185.5g,及び白金
1重量部に対し0.1重量部の鉛を含有する5重量%白金
担持活性炭触媒(市販品)1.6gを仕込み,40℃,水素圧
力10kg/cm2一定の条件下で,45重量%のアセトアルデヒ
ドを含むメタノール溶液67.6g(アセトアルデヒド0.69
モル),及び酢酸0.20g(0.0033モル)を1時間かけて
連続導入を行なった。アセトアルデヒド導入終了後,同
温度でさらに150分保持した後,冷却し,触媒を濾過分
離して得られる反応液を,ガスクロマトグラフィー,液
体クロマトグラフィー,及びGPC(ゲルパーミュエーシ
ョンクロマトグラフィー)分析を行なった結果,m−アミ
ノフェノール転化率(消費されたm−アミノフェノール
/仕込みm−アミノフェノール×100)100%,3−(ジエ
チルアミノ)フェノール選択率95.9%,ベンゼン環の核
水添物(核水添物:3−(ジエチルアミノ)−2−ヘキセ
ン−1−オン)選択率0.5%,重質物選択率2.1%(選択
率はいずれもm−アミノフェノールに対する値であ
る。)であった。
ノール32.7g(0.30モル),メタノール185.5g,及び白金
1重量部に対し0.1重量部の鉛を含有する5重量%白金
担持活性炭触媒(市販品)1.6gを仕込み,40℃,水素圧
力10kg/cm2一定の条件下で,45重量%のアセトアルデヒ
ドを含むメタノール溶液67.6g(アセトアルデヒド0.69
モル),及び酢酸0.20g(0.0033モル)を1時間かけて
連続導入を行なった。アセトアルデヒド導入終了後,同
温度でさらに150分保持した後,冷却し,触媒を濾過分
離して得られる反応液を,ガスクロマトグラフィー,液
体クロマトグラフィー,及びGPC(ゲルパーミュエーシ
ョンクロマトグラフィー)分析を行なった結果,m−アミ
ノフェノール転化率(消費されたm−アミノフェノール
/仕込みm−アミノフェノール×100)100%,3−(ジエ
チルアミノ)フェノール選択率95.9%,ベンゼン環の核
水添物(核水添物:3−(ジエチルアミノ)−2−ヘキセ
ン−1−オン)選択率0.5%,重質物選択率2.1%(選択
率はいずれもm−アミノフェノールに対する値であ
る。)であった。
実施例−2,3,4 実施例−1で使用後回収した触媒を用いて,実施例−1
と同様の操作で反応を行なった。以後,同様に,順次回
収した触媒を用いて反応を行なった結果を表−1に示
す。
と同様の操作で反応を行なった。以後,同様に,順次回
収した触媒を用いて反応を行なった結果を表−1に示
す。
実施例−5〜8 触媒として,白金1重量部に対し0.06重量部のテルルを
含有する5重量%白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを
触媒として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で
反応を行なった。結果を表−2に示す。
含有する5重量%白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを
触媒として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で
反応を行なった。結果を表−2に示す。
実施例−9〜12 触媒として,白金1重量部に対し0.15重量部の銅を含有
する5重量%白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを触媒
として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で反応
を行なった。結果を表−3に示す。
する5重量%白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを触媒
として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で反応
を行なった。結果を表−3に示す。
比較例−1〜4 触媒として,5重量%白金担持活性炭触媒(本発明の周期
律表より選ばれた金属元素を含有しない市販品)1.6gを
触媒として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で
反応を行なった。結果を表−4に示す。
律表より選ばれた金属元素を含有しない市販品)1.6gを
触媒として用いた他は,実施例−1〜4と同様の操作で
反応を行なった。結果を表−4に示す。
本比較例において,特に触媒を繰返して使用した場合に
核水添物が大量に副生し,DEMPの収率は大幅に低下して
しまった。
核水添物が大量に副生し,DEMPの収率は大幅に低下して
しまった。
実施例−13〜16 45重量%のアセトアルデヒドを含むメタノール溶液の代
わりに,50重量%のn−ブチルアルデヒドを含むメタノ
ール溶液103.8g(n−ブチルアルデヒド0.72モル)を使
用して1時間かけて連続導入した他は,実施例−1〜4
と同様の操作で反応を行ない,3−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フェノールの合成を行なった。結果を表−5に示
す。
わりに,50重量%のn−ブチルアルデヒドを含むメタノ
ール溶液103.8g(n−ブチルアルデヒド0.72モル)を使
用して1時間かけて連続導入した他は,実施例−1〜4
と同様の操作で反応を行ない,3−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フェノールの合成を行なった。結果を表−5に示
す。
実施例−17〜20 45重量%のアセトアルデヒドを含むメタノール溶液の代
わりに50重量%のシクロヘキサノンを含むメタノール溶
液70.6g(シクロヘキサノン0.36モル)を使用して30分
かけて連続導入した他は,実施例−1〜4と同様の操作
で反応を行ない,3−(シクロヘキシルアミノ)フェノー
ルの合成を行なった。結果を表−6に示す。
わりに50重量%のシクロヘキサノンを含むメタノール溶
液70.6g(シクロヘキサノン0.36モル)を使用して30分
かけて連続導入した他は,実施例−1〜4と同様の操作
で反応を行ない,3−(シクロヘキシルアミノ)フェノー
ルの合成を行なった。結果を表−6に示す。
実施例−21〜24 実施例−1〜4と同様の操作を行ない,3−(N−エチル
−N−イソブチルアミノ)フェノールの合成を行なっ
た。攪拌機付きSUS製500ccオートクレーブに,m−アミノ
フェノール32.7g(0.30モル),メタノール185.5g,及び
白金1重量部に対し0.1重量部の鉛を含有する5重量%
白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを仕込み,40℃,水
素圧力10kg/cm2一定の条件下で,50重量%のイソブチル
アルデヒドを含むメタノール溶液47.6g(イソブチルア
ルデヒド0.33モル)を30分かけて連続導入を行なった。
イソブチルアルデヒド導入終了後,同温度でさらに60分
保持した後,45重量%のアセトアルデヒドを含むメタノ
ール溶液41.1g(アセトアルデヒド0.42モル),及び酢
酸0.20g(0.0033モル)を30分かけて連続導入を行な
い,アセトアルデヒド導入終了後,同温度でさらに70分
保持した後,冷却し,触媒を濾過分離して得られる反応
液をガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィ
ー,及びGPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフ
ィー)分析を行なった。回収された触媒は,再び次の反
応で使用した。結果を表−7に示す。
−N−イソブチルアミノ)フェノールの合成を行なっ
た。攪拌機付きSUS製500ccオートクレーブに,m−アミノ
フェノール32.7g(0.30モル),メタノール185.5g,及び
白金1重量部に対し0.1重量部の鉛を含有する5重量%
白金担持活性炭触媒(市販品)1.6gを仕込み,40℃,水
素圧力10kg/cm2一定の条件下で,50重量%のイソブチル
アルデヒドを含むメタノール溶液47.6g(イソブチルア
ルデヒド0.33モル)を30分かけて連続導入を行なった。
イソブチルアルデヒド導入終了後,同温度でさらに60分
保持した後,45重量%のアセトアルデヒドを含むメタノ
ール溶液41.1g(アセトアルデヒド0.42モル),及び酢
酸0.20g(0.0033モル)を30分かけて連続導入を行な
い,アセトアルデヒド導入終了後,同温度でさらに70分
保持した後,冷却し,触媒を濾過分離して得られる反応
液をガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィ
ー,及びGPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフ
ィー)分析を行なった。回収された触媒は,再び次の反
応で使用した。結果を表−7に示す。
実施例−25〜28 50重量%のイソブチルアルデヒドを含むメタノール溶液
の代わりに,50重量%のイソバレルアルデヒドを含むメ
タノール溶液56.8g(イソバレルアルデヒド0.33モル)
を使用して30分かけて連続導入した他は,実施例−21〜
24と同様の操作で反応を行ない,3−(N−エチル−N−
イソアミルアミノ)フェノールの合成を行なった。結果
を表−8に示す。
の代わりに,50重量%のイソバレルアルデヒドを含むメ
タノール溶液56.8g(イソバレルアルデヒド0.33モル)
を使用して30分かけて連続導入した他は,実施例−21〜
24と同様の操作で反応を行ない,3−(N−エチル−N−
イソアミルアミノ)フェノールの合成を行なった。結果
を表−8に示す。
<発明の効果> 以上説明したように,本発明により,アミノフェノール
類とアルデヒド類,又はアミノフェノール類とケトン類
を有機溶媒,還元用触媒及び水素の存在下に還元アルキ
ル化反応に付してN−アルキルアミノフェノール類を製
造する方法に於いて,副反応である芳香環の核水添や重
質化反応を抑制して,高収率のもと,N−アルキルアミノ
フェノール類を得ることができ,特に還元用触媒を繰返
して使用した場合に,工業的に極めて有利にN−アルキ
ルアミノフェノール類を製造する方法を提供することが
できた。
類とアルデヒド類,又はアミノフェノール類とケトン類
を有機溶媒,還元用触媒及び水素の存在下に還元アルキ
ル化反応に付してN−アルキルアミノフェノール類を製
造する方法に於いて,副反応である芳香環の核水添や重
質化反応を抑制して,高収率のもと,N−アルキルアミノ
フェノール類を得ることができ,特に還元用触媒を繰返
して使用した場合に,工業的に極めて有利にN−アルキ
ルアミノフェノール類を製造する方法を提供することが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300
Claims (2)
- 【請求項1】有機溶媒及び水素の存在下、アミノフェノ
ール類とアルデヒド類、又はアミノフェノール類とケト
ン類から、還元アルキル化反応によりN−アルキルアミ
ノフェノール類を製造するにあたり、鉛、テルル及び銅
からなる金属群から選ばれる一種以上の金属元素及び白
金を活性炭に担持させてなる還元用触媒、又は上記金属
群より選ばれた一種以上の金属元素及びパラジウムを活
性炭に担持させてなる還元用触媒を用いることを特徴と
するN−アルキルアミノフェノール類の製造方法。 - 【請求項2】前記金属群より選ばれる金属元素の量が、
白金又はパラジウム1重量部あたり0.001〜0.5重量部で
ある還元用触媒を用いる請求項(1)記載の方法。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP1293392A JPH0761989B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | N―アルキルアミノフェノール類の製造方法 |
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EP19900312304 EP0427572B1 (en) | 1989-11-10 | 1990-11-09 | Process for preparing N-alkylaminophenols and N,N-dialkylaminophenols |
DE1990608488 DE69008488T2 (de) | 1989-11-10 | 1990-11-09 | Verfahren zur Herstellung von N-Alkylaminophenolen und von N,N-Dialkylaminophenolen. |
US07/692,437 US5202485A (en) | 1989-11-10 | 1991-04-29 | Process for preparing N-alkylaminophenols |
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JPH0761989B2 true JPH0761989B2 (ja) | 1995-07-05 |
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Citations (2)
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JPS5798241A (en) * | 1980-10-16 | 1982-06-18 | Basf Ag | Manufacture of primary aromatic amine |
JPS61100551A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-19 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | シクロアルキルアミノフエノ−ル誘導体の製造法 |
-
1989
- 1989-11-10 JP JP1293392A patent/JPH0761989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5798241A (en) * | 1980-10-16 | 1982-06-18 | Basf Ag | Manufacture of primary aromatic amine |
JPS61100551A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-19 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | シクロアルキルアミノフエノ−ル誘導体の製造法 |
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---|---|
JPH03153649A (ja) | 1991-07-01 |
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