JPH076193A

JPH076193A - バーコード信号発生器

Info

Publication number: JPH076193A
Application number: JP14760593A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Tanaka; 淑雄田中
Original assignee: Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Current assignee: Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date: 1993-06-18
Filing date: 1993-06-18
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】従来のバーコードラベルの代りに用いること
ができ、再利用可能で、従来のバーコードリーダで読み
取る場合に、熟練不要とする。【構成】バーコードリーダから照射される光を受光素
子１１が検出すると、その検出出力でスイッチ回路１０
がオンとされ、電池８の電力がコード発生器６に供給さ
れる。これによりコード発生器６は、不揮発性メモリ４
に予め書き込まれているバーコード情報を読み出し、バ
ーコード信号Ｓｂを出力して、発光素子７を駆動する。
従って、作業者はバーコードリーダの光を受光素子１１
に照射しているだけで、その間に発光素子７の点滅によ
るバーコード情報を受光することができる。メモリ４に
書き込むデータには、バーコードを走査して得られたバ
ーコード信号のＬ，Ｈを０，１で表わしたデータとする
場合と、アスキーコードのような所定のコードを用いる
場合とがある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、従来のバーコードラ
ベルの代りに使用するバーコード信号発生器に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
バーコードラベル１は、図３に示すように紙にバーコー
ド２を印刷したもので、物品に接着剤で貼付けて使用さ
れる。このバーコードラベル１は薄い紙製であるから、
一度使用したラベルを剥がして再利用するのは困難であ
った。バーコード２をバーコードリーダ３で読み取る場
合、熟練者が一定の速度で走査したバーコードリーダ３
内の走査出力波形（図３Ｂ）に対して、初心者が走査
し、スピードが徐々に速くなった場合の同波形（図３
Ｃ）は、高（Ｈ）レベル又は低（Ｌ）レベルの各２値信
号の時間隔が変化し、デコーダが誤動作する原因とな
る。従って、従来のバーコードラベル１を使用した場
合、その誤動作を防止するため、バーコードリーダ３の
性能に合った走査スピードで、バーコードから外れない
ように、上手に走査しなければならず、作業者の熟練を
要する問題があった。

【０００３】この発明の目的は、従来のバーコードラベ
ルの代りに用いられ、再利用が可能で、コード情報を読
み取る場合に、特に熟練を要しないバーコード信号発生
器を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（１）請求項１のバーコード信号発生器には、電池と、
バーコードの各黒バー又は各白バーを、その幅に応じた
個数の１又は０を有する２進データ１…１又は０…０で
それぞれ表わし、そして得られる前記バーコードに対応
したバーコード信号データを書き込む不揮発性メモリ
と、動作電源が供給されると、前記不揮発性メモリのバ
ーコード信号データを読み出して、対応するバーコード
信号を出力するコード発生部と、そのコード発生部の出
力でオン、オフされる発光素子と、バーコードリーダか
ら照射される光を検出する受光素子と、その受光素子の
検出出力により制御され、前記コード発生部に供給する
前記電池からの電力をオン、オフするスイッチ回路とが
設けられている。

【０００５】（２）請求項２のバーコード信号発生器に
は、電池と、文字、符号に対応する所定のコードを書き
込む不揮発性メモリと、動作電源が供給されると、前記
不揮発性メモリに書き込まれたコードを読み出して、バ
ーコード信号（バーコードの各白バー又は各黒バーの幅
に応じた継続時間のＨ（高）レベル又はＬ（低）レベル
の信号）に変換して出力するコード発生部と、そのコー
ド発生部により駆動されて、光のオン、オフ情報を発生
する発光素子と、バーコードリーダから照射される光を
検出する受光素子と、その受光素子の検出出力により制
御され、前記コード発生部に供給する前記電池からの電
力をオン、オフするスイッチ回路とが設けられている。

【０００６】（３）請求項３の発明では、前記（１）又
は（２）項に記載のバーコード信号発生器において、前
記電池として太陽電池が用いられている。（４）請求項４の発明では、前記（１）〜（３）項のい
ずれかに記載のバーコード信号発生器において、前記不
揮発性メモリが、書き換え可能なメモリとされる。

【０００７】（５）請求項５の発明では、前記（１）〜
（４）項のいずれかに記載のバーコード信号発生器にお
いて、その信号発生器の筐体が、ＬＳＩ状の小型パッケ
ージ又はモジュール構造とされ、その信号発生器を取付
面に固定するための粘着性テープが前記筐体の底面に貼
り付けられている。（６）請求項６の発明では、前記（１）〜（４）項のい
ずれかに記載のバーコード信号発生器において、その信
号発生器の筐体がＬＳＩ状の小型パッケージ又はモジュ
ール構造とされ、その信号発生器を取付面に固定するた
めのマグネットが前記筐体の底面に設けられている。

【０００８】

【実施例】この発明の実施例を図１、図２を参照して説
明する。不揮発性メモリ４には、図２Ａのバーコード２
の各黒バー２ａ又は各白バー２ｂをその幅に応じた個数
の１又は０を有する２進データ１…１又は０…０でそれ
ぞれ表わし、そして得られるバーコード２に対応した２
進のバーコード信号データ５が図２Ｂに示すように予め
書き込まれる。バーコード２の最初（左端）にスタート
符号、最後（右端）にストップ符号（図の例では両者共
通）がそれぞれ付加されているので、それぞれに対応す
るバーコード信号データ５ａ，５ｂも書き込まれる。

【０００９】コード発生器６は、スイッチ回路１０から
動作電源が与えられると、不揮発性メモリ４のバーコー
ド信号データ５を読み出し（図１ＡのＳａはその読み出
した信号）、対応するバーコード信号（そのバーコード
信号を反転した信号も含む）Ｓｂ（図１Ｃ）を出力し、
発光素子７を駆動する。前記バーコード信号を反転させ
る場合には、発光素子７が黒バーに対応して非点灯、白
バーに対応して点灯状態となる。従って従来のバーコー
ドリーダを用いて発光素子７の光を受光すれば、従来の
バーコードラベル１を走査したときと同様の強弱の光を
受光できる。しかし、メモリ４に書き込むデータを反転
させておいてもよく、その場合はコード発生器６で反転
させる必要はない。

【００１０】不揮発性メモリ４には電池８より常時動作
電源が供給される。なお不揮発性メモリを用いる理由
は、電池８の電力が無くなっても、記憶データが失われ
ないようにするためである。図１Ｄに示すように、発光
素子７の近傍に設けられた受光素子１１でバーコードリ
ーダから照射される光を検出すると、その検出出力のＬ
又はＨに応じて、スイッチ回路１０はそれぞれオン又は
オフに制御され、電池８からコード発生器６へ供給する
電力をオン、オフする。従って、バーコードリーダの照
射する光を受光素子１１に入射させている時のみコード
発生器６はオンとされ、バーコードリーダへ光の点滅に
よるバーコード情報が送信される。従って電池８の電力
消費が抑えられる。

【００１１】不揮発性メモリ４に書き込むデータとして
は、前記バーコード信号データ５の代りに、バーコード
２が表わしている元の文字、符号（図２Ｂの例では４９
ＡＢＣ…）に対応するアスキーコードなどの所定のコー
ド（図２Ｃ）を用いることもできる。この場合には、コ
ード発生器６は、メモリ４に書き込まれたアスキーコー
ドなどのコード信号データ５′を読み出して、対応する
バーコード信号Ｓｂ（図１Ｃ）に変換して出力する。そ
の際、バーコード２のスタート符号５ａ、ストップ符号
５ｂ（図２Ｂ）を出力信号の始めと終りにそれぞれ付加
する必要がある。

【００１２】図１Ａの電池８に太陽電池を用い、入射さ
れる周囲光を電力に変換して用いれば電池の寿命は大幅
に長くなる。また不揮発性メモリ４に書き換え可能なメ
モリを用い、記憶データを変更できるようにすると便利
である。バーコード信号発生器９を再利用する場合には
特にそうである。バーコード信号発生器９の筐体１２
は、図１Ｄに示すように、ＬＳＩ状の小型パッケージ又
はモジュール構造とされる。メモリ４として書き換え可
能なメモリを用いる場合には書き換え端子１３が導出さ
れる。

【００１３】バーコード信号発生器９を取付面に固定す
るには、ビスなどを用いることもできるが、取付面が商
品の筐体又は商品を梱包した箱などの場合には、信号発
生器９の底面１２ａに粘着性テープを貼り付けておき、
離型紙をはがして使用すると便利である。また取付面が
鉄などの磁性体で作られた筐体や、その筐体を包んだ紙
やビニールシートである場合には、取付け用のマグネッ
トを信号発生器９の底面１２ａに設けてもよい。

【００１４】

【発明の効果】この発明のバーコード信号発生器９は、
バーコードリーダから照射される光を受光素子１１が検
出すると、その検出出力でスイッチ回路１０がオンとさ
れ、電池８の電力がコード発生器６に供給される。これ
によりコード発生器６は不揮発性メモリ４に書き込まれ
ているバーコード情報を読み出し、バーコード信号を出
力して発光素子７を駆動する。従って、作業者はバーコ
ードリーダの照射光を受光素子１１に照射しているだけ
で、その間に発光素子７の点滅によるバーコード情報を
受光することができる。このように作業者は、従来のバ
ーコードリーダの光を受光素子１１に照射するだけで、
特に走査する必要がないので、なんら熟練を必要とせ
ず、簡単で確実にバーコード情報を得ることができる。

【００１５】この発明の装置は電子装置であるから、勿
論繰返し再利用できる。不揮発性メモリを用いているの
で、電池８の電力が無くなっても記憶内容が失われるこ
とはなく、電池を交換すればよい。しかし、バーコード
リーダの光を照射したときのみコード発生器がオンとさ
れ、電池８の電力消費を極力抑える構成であるので、電
池を交換する必要はあまり無い。太陽電池を用いた場合
には特にそうである。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａはこの発明の実施例を示すブロック図、Ｂ及
びＣはＡの要部の動作波形図、ＣはＡの外観を示す斜視
図。

【図２】図１Ａの不揮発性メモリ４に書き込まれるバー
コード情報をもつデータの例を示す図。

【図３】Ａは従来のバーコードラベルの一例を示す図、
Ｂ及びＣはＡのバーコード２をバーコードリーダで走査
して得られるバーコード信号波形の例を示す図。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電池と、バーコードの各黒バー又は各白バーを、その幅に応じた
個数の１又は０を有する２進データ１…１又は０…０で
それぞれ表わし、そして得られる前記バーコードに対応
したバーコード信号データを書き込む不揮発性メモリ
と、動作電源が供給されると、前記不揮発性メモリのバーコ
ード信号データを読み出して、対応するバーコード信号
を出力するコード発生部と、そのコード発生部の出力でオン、オフされる発光素子
と、バーコードリーダから照射される光を検出する受光素子
と、その受光素子の検出出力により制御され、前記コード発
生部に供給する前記電池からの電力をオン、オフするス
イッチ回路と、を具備することを特徴とする、バーコード信号発生器。
【請求項２】電池と、文字、符号に対応する所定のコードを書き込む不揮発性
メモリと、動作電源が供給されると、前記不揮発性メモリに書き込
まれたコードを読み出して、バーコード信号（バーコー
ドの各白バー又は各黒バーの幅に応じた継続時間のＨ
（高）レベル又はＬ（低）レベルの信号）に変換して出
力するコード発生部と、そのコード発生部により駆動されて、光のオン、オフ情
報を発生する発光素子と、バーコードリーダから照射される光を検出する受光素子
と、その受光素子の検出出力により制御され、前記コード発
生部に供給する前記電池からの電力をオン、オフするス
イッチ回路と、を具備することを特徴とする、バーコード信号発生器。
【請求項３】請求項１又は２記載のバーコード信号発
生器において、前記電池が太陽電池であることを特徴と
する。
【請求項４】請求項１乃至３のいずれかに記載のバー
コード信号発生器において、前記不揮発性メモリが、書
き換え可能なメモリであることを特徴とする。
【請求項５】請求項１乃至４のいずれかに記載のバー
コード信号発生器において、その信号発生器の筐体が、
ＬＳＩ状の小型パッケージ又はモジュール構造とされ、
その信号発生器を取付面に固定するための粘着性テープ
が前記筐体の底面に貼り付けられていることを特徴とす
る。
【請求項６】請求項１乃至４のいずれかに記載のバー
コード信号発生器において、その信号発生器の筐体がＬ
ＳＩ状の小型パッケージ又はモジュール構造とされ、そ
の信号発生器を取付面に固定するためのマグネットが前
記筐体の底面に設けられていることを特徴とする。