JPH0761477A - 恒温バッグと恒温装置及び恒温方法 - Google Patents

恒温バッグと恒温装置及び恒温方法

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Publication number
JPH0761477A
JPH0761477A JP13290494A JP13290494A JPH0761477A JP H0761477 A JPH0761477 A JP H0761477A JP 13290494 A JP13290494 A JP 13290494A JP 13290494 A JP13290494 A JP 13290494A JP H0761477 A JPH0761477 A JP H0761477A
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JP
Japan
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bag
constant temperature
separation column
temperature
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP13290494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohiko Uchikawa
清彦 内川
Manabu Kuwata
学 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クロマトグラフィー等に用いられる分離カラ
ムを一定の温度に保ち、かつ非常に操作性の良いバッグ
を提供する。 【構成】 内部に恒温の液体が循環する通路を有するバ
ッグ1。該バッグ1は、片側が断熱材7で覆われてお
り、分離カラム8を包み込む様にして使用される。該バ
ッグは、その外側を排出口9を有した別の外体10で覆
うことにより、更に操作性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分離カラム等を一定温
度に保つ恒温装置及び恒温方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速液体クロマトグラフィー等に使用す
る分離カラムは安定な分析結果を得る為に一定温度に保
つ必要がある。また、核酸やタンパク質等の分析も非常
に厳密な一定温度条件下で行う必要がある。従来、分離
カラムや核酸・タンパク質等の分析用シャーレ等を一定
温度に保つ恒温槽は、空気恒温槽や定温循環水槽が用い
られている。空気恒温槽はヒーターにより暖められた空
気が恒温槽内を循環することにより一定温度を保つもの
である。また、定温循環水槽は、水槽内の水を加温また
は冷却して循環することにより、一定温度を保つもので
ある。さらにこの装置で得られた恒温水を分離カラムを
納めたガラスジャケット等に導入する方式のものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空気恒温槽は高速液体
クロマトグラフィーに使用される有機溶媒が漏れると引
火する危険があり、また、一般には室温付近またはそれ
以下で温度制御を行うことは困難である。一方、定温循
環水槽または恒温水をガラスジャケット等に導入する方
法では分離カラムを水中に浸して使用する為、カラムの
交換等が不便である。また、核酸やタンパク質等の分析
では、非常に厳密な温度制御を必要とする為、空気恒温
槽では正確な分析が困難であり、循環水槽中では温度制
御は良好であるものの、シャーレの密閉が困難である
為、循環水による汚染が起こり正確な分析を妨げること
が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解消すべく鋭意検討した結果、以下に示す構成により
問題点を解決できることをみい出し本発明を完成した。
すなわち、内部に恒温の液体が循環する通路を有するバ
ッグであり、かかるバッグの片側が断熱材で覆われてお
り、そのバッグが分離カラム又はDNA分析器具を包み
込む形態を有するものであって、更に以上のようなバッ
グを有する恒温装置の他、バッグの外側を排出口のある
外体でカバーしたものである。そして本発明では更に以
上のようなものを用いて分離カラム、又はDNA分析器
具等の温度を一定に保つように包み込むことを特徴とす
る分離カラム又は、DNA分析器具等の恒温方法を提供
するものである。
【0005】本発明にかかるバッグまたは恒温装置は、
高速液体クロマトグラフィー等に使用される分離カラム
やDNA分析器具等を一定温度に保つことができ、又非
常に取り扱いやすいものであるが、かかる特徴を有する
バッグまたは恒温装置と恒温方法を提供することが本発
明の目的である。本発明にかかるバッグ内の液体が循環
する通路は特に限定されず、バッグに取りつけた入口か
ら液体が流入し、出口から流出するものであれば良い
が、好ましくは入口と出口の間を液体が蛇行しながら流
れることが好ましい。
【0006】バッグ内を流れる液体とは通常は水であ
り、別に設置した恒温水槽により一定温度に設定された
ものを循環ポンプ等によりバッグ内に導入する。
【0007】本発明におけるバッグに使用される断熱材
は、通常使用される断熱材であれば特に限定されない
が、例えば発砲スチロール、発砲ポリエチレン、シリコ
ンスポンジ、ガラスウール、エアーパック等を挙げるこ
とができる。またバッグの材質も特に限定されず、柔軟
でかつ水を透過しないものであればいかなるものも使用
でき、例えばポリエチレン等を挙げることができ、バッ
グの大きさも、特に限定されず、分離カラムやDNA分
析器具等の大きさに合わせて任意の大きさとすることが
できる。また本発明においては、バッグを任意の形状の
外体に納めて恒温装置とすることができる。この恒温装
置は分離カラムやDNA分析器具等を包み込むようにし
て密閉することができるので、温度制御がより正確にで
き、また取り扱いも非常に容易である。
【0008】本発明にかかるバッグの使用方法は次の通
りである。すなわち、高速液体クロマトグラフィー等の
分離カラムに使用するには、例えば分離カラムに該バッ
グを取り付け、一定温度の液体を循環させて使用する。
バッグの取り付け方法は分離カラムを包み込むように2
つ折りにしてもよいし、分離カラムを巻く様に包み込ん
でもよい。バッグにはフックを取りつけて、適当な場所
に固定することもできる。一方、DNA分析器具等に使
用する場合には、例えばハイブリダイゼーションを行う
シャーレを本発明にかかる恒温器にいれ蓋をして用い
る。
【0009】さらに、本発明においては、液体が循環す
るバッグの外側を更に排出口を有した別の外体で覆うこ
とができる。液体が循環するバッグは、特に低温の液体
を循環させたり場合に、バッグの外側に結露を生じる
が、外側を別の外体で覆うことにより、水滴が落ちるこ
とを防止することができ、更に保温性も高めることがで
きる。外側のバッグに溜まった水は、排出口から容易に
排出することができる。
【0010】
【実施例】以下図面に示す実施例について説明する。図
1は内部に恒温の液体が循環する通路を有するバッグが
示されている。すなわち、(1)はバッグ本体であって
恒温循環液の入口(2)と出口(3)があり、内部は仕
切(4)によって蛇行通路(5)を形成しており、バッ
グ本体(1)を懸吊したり、折畳んだ状態とするために
フック(6)がある。図2はバッグの片側が断熱材
(7)で覆われたものを示しており、これにより恒温循
環液の熱が外部に放散しないようになっている。図3は
以上のようなバッグ(1)を用いてHPLCカラム
(8)を包み込んでフック(6)を利用して包み込み状
態を維持できるようになっている。
【0011】図4はHPLCカラム(8)を解放した状
態を示す。図5はバッグ(1)でHPLCカラム(8)
をフック(6)を利用して包み込んだものを排出口
(9)のある外体、例えば筐体(10)でカバーしたも
のを示しており、筐体(10)もバッグ(1)もフック
(6)(11)を利用して吊下げできるようにしたもの
である。このようにすることにより、バッグ(1)の外
側に結露が生じても筐体(10)でカバーされているこ
とにより水滴を排出口(9)より排出させて水滴が落ち
るのを防止し、保温性を高めることができる。
【0012】図6のものはDNA試験用のシャーレ(1
2)を本発明バッグで包み込んだものを開閉自在な筐体
で外装するものを示している。図7のものも同様に、D
NA試験用フラスコを本発明バッグで包んでこのバッグ
を筐体に取りつけたものを示しており、(ただし、フラ
スコは示していない)開閉自在な蝶番部(10a)にお
いてバッグの通路が閉鎖されないように通路(5)をつ
なぐパイプ(10b)を蝶番部(10a)に設けて通路
が閉鎖しないようにする。図8のものは高速液体クロマ
トグラフィーカラム(14)用のものを示すもので、本
発明のバッグ(1)を筐体(10)でカバーするものを
示していてバッグに循環恒温液を通すために図9に示す
熱交換器を有する水槽(16)からポンプ(15)を用
いて恒温液をバッグに通す。何れにしても、本発明は内
部に恒温の液体が循環する通路を有するバッグと、これ
で分離カラム又はDNA分析器具を包み込んで分離カラ
ム又はDNA分析器具を一定の温度に保持する方法を特
徴とするもので好ましい実施態様としてバッグの片側が
断熱材で覆われているものを使用して保持効果を高める
目的を達成でき、又バッグの外側を排出口のある外体で
カバーすることによりバッグの外側に結露を生じてもこ
れを容易に排出することのできる恒温装置をうる目的を
達成できる。
【0013】
【発明の効果】本発明にかかるバッグは、一定温度の液
体がバッグ内部を循環し分離カラムやDNA分析器具等
と直接接触しないため、従来の定温循環水槽の様に分離
カラム等が濡れることがなくカラム交換等が容易であ
り、またDNA分析におけるコンタミネーションを防ぐ
ことができる。バッグ内を循環する液体の温度は室温以
下からコントロール可能であるため広い範囲の温度範囲
の設定が可能である。又、高速液体クロマトグラフィー
において汎用される有機溶媒が漏れ出ても引火等の危険
がない。図9に示す装置を用い恒温バッグ内での経時的
温度変化を調べた。方法は恒温バッグ内温度が一定にな
った後、空カラムにディジタル温度計センサーを挿入し
たものを挟み、経時的に温度変化をみた。設定温度は3
〜50℃で行い、室温においた空カラムをセットしてか
らの経時的変化を図10に示し、カラム内温度が恒温バ
ッグの温度に達した地点を○印で示す。その結果各設定
温度においても10分以内で空カラム内の温度が恒温状
態のバッグ温度に達していることが確認された。また、
設定温度に到達後のバッグ内の温度変化は±0.1℃以
内であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】バッグ内の液体通路を示す図
【図2】バッグを横から見た図
【図3】分離カラムを装置したバッグを示す図
【図4】バッグに使い方の一例を示す図
【図5】バッグの外側に外体を設けた状態を示す図
【図6】DNA試験用シャーレの使用状態図
【図7】DNA試験用フラスコの使用状態図
【図8】高速クロマトグラフィーカラム用の使用状態図
【図9】配管状態を示す使用状態図
【図10】各設定温度における空コラム内の温度変化図
【符号の説明】
1 バッグ本体 2 入口 3 出口 4 仕切 5 通路 6 フック 7 断熱材 8 分離カラム 9 排出口 10 外体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に恒温の液体が循環する通路を有す
    るバッグ。
  2. 【請求項2】 片側が断熱材で覆われている請求項1記
    載のバッグ。
  3. 【請求項3】 分離カラムを包み込む形態を有する請求
    項1又は2記載のバッグ。
  4. 【請求項4】 恒温の液体が循環するバッグを有する恒
    温装置。
  5. 【請求項5】 分離カラム又はDNA分析器具を包み込
    む形態を有し、かつ恒温の液体を循環させるバッグを有
    する恒温装置。
  6. 【請求項6】 恒温の液体が循環する通路を有するバッ
    グの外側を排出口のある外体でカバーしてなる恒温装
    置。
  7. 【請求項7】 一定温度の液体を循環させるバッグによ
    り分離カラム又はDNA分析器具を包み込むことを特徴
    とする分離カラム、又はDNA分析器具の恒温方法。
JP13290494A 1993-06-17 1994-06-15 恒温バッグと恒温装置及び恒温方法 Pending JPH0761477A (ja)

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JP13290494A JPH0761477A (ja) 1993-06-17 1994-06-15 恒温バッグと恒温装置及び恒温方法

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JP5-171241 1993-06-17
JP17124193 1993-06-17
JP13290494A JPH0761477A (ja) 1993-06-17 1994-06-15 恒温バッグと恒温装置及び恒温方法

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JPH0761477A true JPH0761477A (ja) 1995-03-07

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JP13290494A Pending JPH0761477A (ja) 1993-06-17 1994-06-15 恒温バッグと恒温装置及び恒温方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105480578A (zh) * 2015-12-22 2016-04-13 苏州征之魂专利技术服务有限公司 一种储冷储热包裹

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62565B2 (ja) * 1982-10-05 1987-01-08 Taamo Jugen

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000425