JPH0760977A - インクジェット用交換型インクカートリッジ - Google Patents
インクジェット用交換型インクカートリッジInfo
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- JPH0760977A JPH0760977A JP5207712A JP20771293A JPH0760977A JP H0760977 A JPH0760977 A JP H0760977A JP 5207712 A JP5207712 A JP 5207712A JP 20771293 A JP20771293 A JP 20771293A JP H0760977 A JPH0760977 A JP H0760977A
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- ink
- recording head
- absorber
- tank
- ink cartridge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インク吐出機能に支障を生じさせることなく
小型化する。 【構成】 インクジェット記録ヘッドに供給するインク
を吸収保持しているインク吸収体４を収容したタンク容
器１の記録ヘッドに連結するインク供給管を挿入する開
口３が設けられている面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、タン
ク容器１の奥行寸法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成する。
小型化する。 【構成】 インクジェット記録ヘッドに供給するインク
を吸収保持しているインク吸収体４を収容したタンク容
器１の記録ヘッドに連結するインク供給管を挿入する開
口３が設けられている面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、タン
ク容器１の奥行寸法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドからインク
を吐出して用紙等の記録媒体に記録を行うインクジェッ
ト記録装置に交換可能に装着して、記録ヘッドにインク
を供給するインクジェット用交換型インクカートリッジ
に関するものである。
を吐出して用紙等の記録媒体に記録を行うインクジェッ
ト記録装置に交換可能に装着して、記録ヘッドにインク
を供給するインクジェット用交換型インクカートリッジ
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、紙、ＯＨＰシート等の記録媒体に
記録を行う記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッ
ドを搭載した形態で実用化されている。この記録方式に
は、例えば、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式等がある。このうち、インクジ
ェット方式は、記録ヘッドから記録媒体に向ってインク
を吐出することにより記録を行うものであり、ランニン
グコストが低く、静寂な記録方式として注目されてい
る。
記録を行う記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッ
ドを搭載した形態で実用化されている。この記録方式に
は、例えば、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式等がある。このうち、インクジ
ェット方式は、記録ヘッドから記録媒体に向ってインク
を吐出することにより記録を行うものであり、ランニン
グコストが低く、静寂な記録方式として注目されてい
る。
【０００３】このインクジェット方式では、インクタン
クに貯蔵したインクを記録ヘッドに導いて、その記録ヘ
ッドの吐出口からインクを吐出させる。シリアルタイプ
の記録装置の場合、記録ヘッドはキャリア上に搭載され
て走査される。インクタンクは、キャリア以外の場所に
設けられる場合と、キャリア上に搭載される場合とがあ
り、前者の場合には、インクタンクと記録ヘッドとが可
塑性の管等で連通され、また後者の場合には、管等を用
いないでインクタンクと記録ヘッドとが直接連通され
る。
クに貯蔵したインクを記録ヘッドに導いて、その記録ヘ
ッドの吐出口からインクを吐出させる。シリアルタイプ
の記録装置の場合、記録ヘッドはキャリア上に搭載され
て走査される。インクタンクは、キャリア以外の場所に
設けられる場合と、キャリア上に搭載される場合とがあ
り、前者の場合には、インクタンクと記録ヘッドとが可
塑性の管等で連通され、また後者の場合には、管等を用
いないでインクタンクと記録ヘッドとが直接連通され
る。
【０００４】このようなインクタンクには交換可能なも
のがあり、インクタンク内のインクがなくなった場合等
に、新しいインクタンクと交換して使用されるようにな
っている。
のがあり、インクタンク内のインクがなくなった場合等
に、新しいインクタンクと交換して使用されるようにな
っている。
【０００５】図１１は、この種の交換型インクタンクの
一般的な構成例を示す斜視図である。
一般的な構成例を示す斜視図である。
【０００６】インクタンク１１の本体外壁には、記録ヘ
ッド１２にインクを供給するためのインク供給口１３が
設けられ、このインク供給口１３に、記録ヘッド１２の
インク供給管１４を接続することで、インクタンク１１
から記録ヘッド１２へのインク流路が構成される。な
お、インク供給口１３とインク供給管１４とを不図示の
接続管で連続される場合もある。
ッド１２にインクを供給するためのインク供給口１３が
設けられ、このインク供給口１３に、記録ヘッド１２の
インク供給管１４を接続することで、インクタンク１１
から記録ヘッド１２へのインク流路が構成される。な
お、インク供給口１３とインク供給管１４とを不図示の
接続管で連続される場合もある。
【０００７】大気連通口１７は、インクタンクの本体外
壁を貫通する空気取り入れのための小穴である。インク
タンク１１の内部にはインク保持部材１５が充填されて
おり、この保持部材１５の適度なインク保磁力により、
記録ヘッド１２を通してインクが流失することを防止
し、かつ記録ヘッド１２への適切なインク供給を可能に
している。インク保持部材１５としては、例えば、繊維
を網状に編み込んだ綿状体や、連通孔を有する多孔質体
等を用いることができ、特に、インク保持力の調整が容
易なポリウレタンフォーム等のスポンジを用いることが
好ましい。
壁を貫通する空気取り入れのための小穴である。インク
タンク１１の内部にはインク保持部材１５が充填されて
おり、この保持部材１５の適度なインク保磁力により、
記録ヘッド１２を通してインクが流失することを防止
し、かつ記録ヘッド１２への適切なインク供給を可能に
している。インク保持部材１５としては、例えば、繊維
を網状に編み込んだ綿状体や、連通孔を有する多孔質体
等を用いることができ、特に、インク保持力の調整が容
易なポリウレタンフォーム等のスポンジを用いることが
好ましい。
【０００８】インクタンク１１は、使用時に記録ヘッド
１２または記録ヘッド１２に連続する接続管に装着され
るまで、つまり使用されるまでの物流、保管等の期間中
には、インクが漏れたり蒸発したりしないように、イン
ク供給口１３を密閉しておく必要がある。この密閉の方
法としては、一般にシール材（封止部材）で開口を封止
する方法が多用されている。そのシール材としては、包
装分野においてバリヤー材と称されるものが利用されて
おり、インクタンク１１の本体と同様な材質をバリヤー
材の接着層とし、それを熱などで溶着することによっ
て、密閉性を高めることが好ましい。
１２または記録ヘッド１２に連続する接続管に装着され
るまで、つまり使用されるまでの物流、保管等の期間中
には、インクが漏れたり蒸発したりしないように、イン
ク供給口１３を密閉しておく必要がある。この密閉の方
法としては、一般にシール材（封止部材）で開口を封止
する方法が多用されている。そのシール材としては、包
装分野においてバリヤー材と称されるものが利用されて
おり、インクタンク１１の本体と同様な材質をバリヤー
材の接着層とし、それを熱などで溶着することによっ
て、密閉性を高めることが好ましい。
【０００９】図１２（Ａ），（Ｂ）は、シール材による
インク供給口１３の封止についての従来例を説明するた
めの図であり、同図（Ａ）はシール材１６と、インク供
給口１３が位置するインクタンク１１の壁面部分２１と
の斜視図であり、同図（Ｂ）は、シール材１６による封
止状態でのインク供給口１３部分の断面図である。
インク供給口１３の封止についての従来例を説明するた
めの図であり、同図（Ａ）はシール材１６と、インク供
給口１３が位置するインクタンク１１の壁面部分２１と
の斜視図であり、同図（Ｂ）は、シール材１６による封
止状態でのインク供給口１３部分の断面図である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
インクジェット記録装置本体装置を小型化するために、
インクタンクの幅Ｗ、高さＨ、奥行Ｄそれぞれをできる
限り小さくすることで対処していた。
インクジェット記録装置本体装置を小型化するために、
インクタンクの幅Ｗ、高さＨ、奥行Ｄそれぞれをできる
限り小さくすることで対処していた。
【００１１】しかしこのことは、消費可能なインク量を
少なくしてしまい、頻繁なインクタンク交換を必要とす
るため、使い勝手が悪く、ランニングコストが高くなっ
てしまうという問題があった。
少なくしてしまい、頻繁なインクタンク交換を必要とす
るため、使い勝手が悪く、ランニングコストが高くなっ
てしまうという問題があった。
【００１２】また、カラー用として多色分のカートリッ
ジを並べるために、最も小型化に必要なのは幅Ｗを小さ
くすることであり、その分高さＨや奥行Ｄを大きくする
ことでインク量を確保する必要があるが、幅Ｗが小さく
高さＨが高いと、負圧発生用吸収体の挿入が困難とな
る。高さＨによる水頭差からインク満杯状態のときと、
使用後半のときとでは負圧特性が大きく異なり、記録ヘ
ッドのインク吐出特性に影響を与えてしまい、印字品位
の面で問題が発生してしまう、更に、奥行Ｄを大きくし
た場合には満杯状態と使用後半ではインクが記録ヘッド
に供給されるまでに負圧発生部材の中を移動する距離が
大きく異なってしまい、これもまた吐出特性に影響を与
え、印字品位の面で問題となってしまう。
ジを並べるために、最も小型化に必要なのは幅Ｗを小さ
くすることであり、その分高さＨや奥行Ｄを大きくする
ことでインク量を確保する必要があるが、幅Ｗが小さく
高さＨが高いと、負圧発生用吸収体の挿入が困難とな
る。高さＨによる水頭差からインク満杯状態のときと、
使用後半のときとでは負圧特性が大きく異なり、記録ヘ
ッドのインク吐出特性に影響を与えてしまい、印字品位
の面で問題が発生してしまう、更に、奥行Ｄを大きくし
た場合には満杯状態と使用後半ではインクが記録ヘッド
に供給されるまでに負圧発生部材の中を移動する距離が
大きく異なってしまい、これもまた吐出特性に影響を与
え、印字品位の面で問題となってしまう。
【００１３】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めになされたもので、インク吐出機能に支障を生じさせ
ることなくインク供給でき、しかも、小型化できるイン
クジェット用交換型インクカートリッジを提供すること
を目的とするものである。
めになされたもので、インク吐出機能に支障を生じさせ
ることなくインク供給でき、しかも、小型化できるイン
クジェット用交換型インクカートリッジを提供すること
を目的とするものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
インクジェット用交換型インクカートリッジは、インク
ジェット記録ヘッドに供給するインクを吸収保持してい
る負圧発生部材を収容した交換型インクカートリッジで
あって、記録ヘッドに連結するインク供給管を挿入する
開口が設けられている面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、イン
クカートリッジの奥行寸法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成されていることを特
徴とする構成によって、前記の目的を達成しようとする
ものである。
インクジェット用交換型インクカートリッジは、インク
ジェット記録ヘッドに供給するインクを吸収保持してい
る負圧発生部材を収容した交換型インクカートリッジで
あって、記録ヘッドに連結するインク供給管を挿入する
開口が設けられている面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、イン
クカートリッジの奥行寸法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成されていることを特
徴とする構成によって、前記の目的を達成しようとする
ものである。
【００１５】或は更に、上記構成のインクジェット用交
換型インクカートリッジを複数個並べて一体に形成し複
数個のインクジェット記録ヘッドにインクを供給する交
換型インクカートリッジであって、各インクカートリッ
ジ単体のインク供給管を挿入する開口が設けられている
面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈは、複数個のインクジェット
記録ヘッドのスキャン方向ピッチＰに対して、 Ｗ≦Ｐ≦Ｈ の条件を満たしていることを特徴とする構成によって、
前記の目的を達成しようとするものである。
換型インクカートリッジを複数個並べて一体に形成し複
数個のインクジェット記録ヘッドにインクを供給する交
換型インクカートリッジであって、各インクカートリッ
ジ単体のインク供給管を挿入する開口が設けられている
面の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈは、複数個のインクジェット
記録ヘッドのスキャン方向ピッチＰに対して、 Ｗ≦Ｐ≦Ｈ の条件を満たしていることを特徴とする構成によって、
前記の目的を達成しようとするものである。
【００１６】
【作用】以上の構成により、負圧発生部材はインクを適
切有効に吸収保持し、記録ヘッドによるインク吐出記録
に対応して、負圧発生部材内をインクは移動してインク
供給管から記録ヘッドへと全量が供給される。しかも、
形状は小型化とインク貯蔵量の要求に効果的に対応でき
る。
切有効に吸収保持し、記録ヘッドによるインク吐出記録
に対応して、負圧発生部材内をインクは移動してインク
供給管から記録ヘッドへと全量が供給される。しかも、
形状は小型化とインク貯蔵量の要求に効果的に対応でき
る。
【００１７】
【実施例】本発明に係るインクジェット用交換型インク
カートリッジを実施例により説明する。
カートリッジを実施例により説明する。
【００１８】図１は本発明の実施例のインクジェット用
交換型インクカートリッジの部品構成を示す図である。
交換型インクカートリッジの部品構成を示す図である。
【００１９】タンク容器１は、記録ヘッドへの連結用開
口３を有する面３′の幅Ｗ、高さＨと奥行Ｄからなる直
方体である。タンク容器１の内部には吸収体４が幅Ｗ方
向に圧縮されて組み込まれている。吸収体４は圧縮して
いないときの幅Ｗ4 は、Ｗ＜Ｗ4 である。
口３を有する面３′の幅Ｗ、高さＨと奥行Ｄからなる直
方体である。タンク容器１の内部には吸収体４が幅Ｗ方
向に圧縮されて組み込まれている。吸収体４は圧縮して
いないときの幅Ｗ4 は、Ｗ＜Ｗ4 である。
【００２０】５はタンク蓋であり、吸収体４を組込み後
に容器１とＵＳ溶着等により気密に溶着される。
に容器１とＵＳ溶着等により気密に溶着される。
【００２１】タンク内にインクを注入して栓６を注入口
７に圧入してインクが漏れ出さないようにする構成とな
っている。
７に圧入してインクが漏れ出さないようにする構成とな
っている。
【００２２】図２は、タンク容器１内に吸収体４を挿入
組付けするときの状態を示した断面図である。
組付けするときの状態を示した断面図である。
【００２３】図２（ａ）は、本実施例のＨ≦４Ｗの状態
での吸収体挿入を示す図であり、吸収体ガイド１０１に
より吸収体４はタンク容器１の最小内壁寸法Ｗ1 より小
さくかつ吸収体ガイドの寸法ｗは、ｗ＜Ｗ1 となるよう
圧縮されている。
での吸収体挿入を示す図であり、吸収体ガイド１０１に
より吸収体４はタンク容器１の最小内壁寸法Ｗ1 より小
さくかつ吸収体ガイドの寸法ｗは、ｗ＜Ｗ1 となるよう
圧縮されている。
【００２４】ここで、内壁寸法Ｗ1 は入口部寸法Ｗに対
して通常はＷ1 ＞Ｗ1 ′という関係にある。これはタン
ク容器１をインクジェクション等のモールド技術を使っ
て成形するとき金型から取り出すための抜き勾配が必要
なことによる。抜き勾配は、高さＨが大きくなればなる
程、一般には大きくする必要がある。
して通常はＷ1 ＞Ｗ1 ′という関係にある。これはタン
ク容器１をインクジェクション等のモールド技術を使っ
て成形するとき金型から取り出すための抜き勾配が必要
なことによる。抜き勾配は、高さＨが大きくなればなる
程、一般には大きくする必要がある。
【００２５】図２（ｂ）は、高さＨ′が、４Ｗ＜Ｈ′の
関係にある場合を示している。このとき図２（ａ）と同
じ抜き勾配でタンク容器１を形成しても、最小内壁寸法
Ｗ2はＷ1 ＞Ｗ2 となってしまい、吸収体ガイド１０１
の幅ｗ′もさらに小さくする必要が生じることになる。
関係にある場合を示している。このとき図２（ａ）と同
じ抜き勾配でタンク容器１を形成しても、最小内壁寸法
Ｗ2はＷ1 ＞Ｗ2 となってしまい、吸収体ガイド１０１
の幅ｗ′もさらに小さくする必要が生じることになる。
【００２６】ｗ′を小さくすることは、吸収体４を挿入
するときに圧縮する割合を大きくすることであり、この
ことは逆に吸収体４が吸収体ガイド１０１を押し戻す力
も大きくなる。そして、この力が大きくなるとプッシャ
ー１０２で吸収体を吸収体ガイドから出すときの摩擦力
が大きくなることを意味するものである。
するときに圧縮する割合を大きくすることであり、この
ことは逆に吸収体４が吸収体ガイド１０１を押し戻す力
も大きくなる。そして、この力が大きくなるとプッシャ
ー１０２で吸収体を吸収体ガイドから出すときの摩擦力
が大きくなることを意味するものである。
【００２７】実験した結果では、吸収体ガイドをテフロ
ン等の摩擦係数の小さい材料で構成した場合でも、吸収
体４の圧縮率を１〜６倍したときＨ寸法を４Ｗ以下に押
えておかないと吸収体挿入が不完全で、吸収体にシワの
発生、そしてメクレといった圧縮率分布の異常が発生し
易くなってしまう。
ン等の摩擦係数の小さい材料で構成した場合でも、吸収
体４の圧縮率を１〜６倍したときＨ寸法を４Ｗ以下に押
えておかないと吸収体挿入が不完全で、吸収体にシワの
発生、そしてメクレといった圧縮率分布の異常が発生し
易くなってしまう。
【００２８】また、生産性や歩戻り等を犠牲にして組立
てたとしても、タンク容器内壁寸法がＷ1 ′とＷ2 ′と
では大きく異なるために、結果として吸収体の挿入後の
圧縮率も大きく異なってしまい、吸収体の圧縮によって
発生する毛細管力に大きな差を生じ、インクの安定供給
に影響が出てしまう。
てたとしても、タンク容器内壁寸法がＷ1 ′とＷ2 ′と
では大きく異なるために、結果として吸収体の挿入後の
圧縮率も大きく異なってしまい、吸収体の圧縮によって
発生する毛細管力に大きな差を生じ、インクの安定供給
に影響が出てしまう。
【００２９】図２には、Ｈ＜Ｗの例を示してないが、こ
の場合はタンク壁の吸収体と接する量が小さくなるた
め、吸収体ガイド１０１を抜くときにタンク容器から吸
収体を引抜いてしまうことがあり、生産性があまりよく
なく、コスト高となってしまう。
の場合はタンク壁の吸収体と接する量が小さくなるた
め、吸収体ガイド１０１を抜くときにタンク容器から吸
収体を引抜いてしまうことがあり、生産性があまりよく
なく、コスト高となってしまう。
【００３０】抜き勾配の影響をなくす手段として、あら
かじめ抜き勾配分を考慮に入れて吸収体を台形状にして
おく方法もあるが、吸収体に方向性が生じることによる
組立性の悪化、そして吸収体カット時に出るカスによる
材料取りの悪さ等のためコスト的に不利となる。
かじめ抜き勾配分を考慮に入れて吸収体を台形状にして
おく方法もあるが、吸収体に方向性が生じることによる
組立性の悪化、そして吸収体カット時に出るカスによる
材料取りの悪さ等のためコスト的に不利となる。
【００３１】また、吸収体ガイドを押し返す力も場所に
より大きく異なるので、プッシャー１０２で押す力も、
それを考慮に入れて押さねばならず、必ずしも台形にす
れば圧縮分布が良くなるわけではない。
より大きく異なるので、プッシャー１０２で押す力も、
それを考慮に入れて押さねばならず、必ずしも台形にす
れば圧縮分布が良くなるわけではない。
【００３２】図３は、奥行Ｄが、３Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗのケ
ースのインク供給を示す模式図である。図３（ｂ）は、
インクが満杯状態を示す図で、点々は吸収体４を、斜線
はインクが満たされていることを示している。
ースのインク供給を示す模式図である。図３（ｂ）は、
インクが満杯状態を示す図で、点々は吸収体４を、斜線
はインクが満たされていることを示している。
【００３３】インクは記録が行われると吸収体４から順
次ヘッドに供給され、やがて図３（ｃ）に示すように、
インクのなくなった部分４ｂとインクがまだある部分４
ａとが生じる。さらに、インクの供給を続けるとやがて
タンク容器内は全てインクのなくなった部分４ｂにな
る。ここで、図３（ｃ）に示す状態のとき、インクはｄ
1 の距離をヘッド側へ移動して連結部３から供給され
る。
次ヘッドに供給され、やがて図３（ｃ）に示すように、
インクのなくなった部分４ｂとインクがまだある部分４
ａとが生じる。さらに、インクの供給を続けるとやがて
タンク容器内は全てインクのなくなった部分４ｂにな
る。ここで、図３（ｃ）に示す状態のとき、インクはｄ
1 の距離をヘッド側へ移動して連結部３から供給され
る。
【００３４】インクのなくなった４ｂの部分は、インク
を吸着しようとする吸引力が大きくなり、インクカート
リッジ内の負圧は、図５（ａ）に示すようにインクの消
費とともに増大する。
を吸着しようとする吸引力が大きくなり、インクカート
リッジ内の負圧は、図５（ａ）に示すようにインクの消
費とともに増大する。
【００３５】図４は、１０Ｗ＜Ｄの場合、すなわち実施
例と異なるケースを模式的に表した図である。
例と異なるケースを模式的に表した図である。
【００３６】この場合も前記例と同様に、図４（ｂ）に
示す状態からインクが消費されるにつれ、図４（ｃ）の
状態となる。図４（ｃ）の状態でインクはｄ2 の距離を
移動してヘッド側へと供給される。
示す状態からインクが消費されるにつれ、図４（ｃ）の
状態となる。図４（ｃ）の状態でインクはｄ2 の距離を
移動してヘッド側へと供給される。
【００３７】奥行Ｄの長さが長くなると、インクを最後
まで使い切ろうとしたとき、インクの移動距離が長くな
ることによる流れ抵抗が問題となってくる。即ち、図３
と図４のタンクを比べると、Ｗ及びＨを同じとすると、
インクの流れの断面Ｓも同じであり、流れ抵抗＝Ｋζｄ
／断面Ｓとなる。ここでＫは係数、ｄは移動距離、ζは
インクの粘度である。
まで使い切ろうとしたとき、インクの移動距離が長くな
ることによる流れ抵抗が問題となってくる。即ち、図３
と図４のタンクを比べると、Ｗ及びＨを同じとすると、
インクの流れの断面Ｓも同じであり、流れ抵抗＝Ｋζｄ
／断面Ｓとなる。ここでＫは係数、ｄは移動距離、ζは
インクの粘度である。
【００３８】即ち、図３，図４では、ｄ1 ＜ｄ2 の関係
であり、図４に示すインクカートリッジの方が流れ抵抗
が大きくなってくる。そのため、インクが消費されてく
るとインク供給を妨げる方向の力として、吸収体４のイ
ンクがなくなった領域が発生する負圧とインクが吸収体
内を移動するときに発生する流れ抵抗が加わって現れて
くる。タンクの長さＤが長くなると吸収体の体積も大き
くなり、インクがなくなた領域も大きくなることから負
圧の値も大きくなるので、インクを安定に供給するとい
う目的からすると不利となってくる。
であり、図４に示すインクカートリッジの方が流れ抵抗
が大きくなってくる。そのため、インクが消費されてく
るとインク供給を妨げる方向の力として、吸収体４のイ
ンクがなくなった領域が発生する負圧とインクが吸収体
内を移動するときに発生する流れ抵抗が加わって現れて
くる。タンクの長さＤが長くなると吸収体の体積も大き
くなり、インクがなくなた領域も大きくなることから負
圧の値も大きくなるので、インクを安定に供給するとい
う目的からすると不利となってくる。
【００３９】実験した結果では、吸収体のインク供給に
有効な断面を構成する一変数Ｗに対して、タンク長Ｄを
１０Ｗ以下、即ち、Ｄ≦１０Ｗとすることで、印字への
影響を問題ないレベルに納めることができた。
有効な断面を構成する一変数Ｗに対して、タンク長Ｄを
１０Ｗ以下、即ち、Ｄ≦１０Ｗとすることで、印字への
影響を問題ないレベルに納めることができた。
【００４０】タンク長Ｄが長くなると、インクを注入す
るにあたりインク分布を良好な状態で注入することが難
しくなってくる。
るにあたりインク分布を良好な状態で注入することが難
しくなってくる。
【００４１】即ち、図６に示すようにインクの入り込ま
ない領域４Ｃが出てきてしまうことがあり、大きくした
にもかかわらず、消費可能なインク量は多くできない。
ない領域４Ｃが出てきてしまうことがあり、大きくした
にもかかわらず、消費可能なインク量は多くできない。
【００４２】図７，図８は、実施例のインクカートリッ
ジを用いる相手であるヘッドユニット及びキャリッジを
示す斜視図である。
ジを用いる相手であるヘッドユニット及びキャリッジを
示す斜視図である。
【００４３】図７では、ヘッドは距離Ｐで並べられてお
り、それによりインク受口４２も同一距離Ｐで並んでい
る。４１は本体（図示せず）から記録用電気信号を受け
るためのコンタクトパットである。
り、それによりインク受口４２も同一距離Ｐで並んでい
る。４１は本体（図示せず）から記録用電気信号を受け
るためのコンタクトパットである。
【００４４】図８に示すように、実施例の交換カートリ
ッジはキャリッジ３０上でヘッド４０に結合し、キャリ
ッジ３０はスキャン方向に移動しながらインク供給を行
っていく。このことからもわかるように、タンク幅Ｗ
は、Ｗ≦Ｐでなければならない。
ッジはキャリッジ３０上でヘッド４０に結合し、キャリ
ッジ３０はスキャン方向に移動しながらインク供給を行
っていく。このことからもわかるように、タンク幅Ｗ
は、Ｗ≦Ｐでなければならない。
【００４５】（他の実施例）図９，図１０は他の実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【００４６】この実施例は図９，図１０に示すように、
複数色分のインクカートリッジを一体にしたタイプであ
る。この場合も１色あたりのインクカートリッジの形状
は前記と全く同様に規定してある。
複数色分のインクカートリッジを一体にしたタイプであ
る。この場合も１色あたりのインクカートリッジの形状
は前記と全く同様に規定してある。
【００４７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット用交換型インクカートリッジは、記録ヘッドに連
結するインク供給管を挿入する開口が設けられている面
の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、インクカートリッジの奥行寸
法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成されている。
ェット用交換型インクカートリッジは、記録ヘッドに連
結するインク供給管を挿入する開口が設けられている面
の幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈ、インクカートリッジの奥行寸
法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成されている。
【００４８】また、上記構成のインクジェット用交換型
インクカートリッジを複数個並べて一体に形成し、複数
個のインクジェット記録ヘッドのスキャン方向ピッチＰ
に対して、 Ｗ≦Ｐ≦Ｈ の条件を満たして、複数個のインクジェット記録ヘッド
にインクを供給する交換型インクカートリッジを形成す
ることにより、負圧発生部材はインクを適切有効に吸収
保持し、記録ヘッドによるインク吐出記録に対応して、
負圧発生部材内をインクは移動してインク供給管から記
録ヘッドへと全量が供給される。しかも、形状は小型化
とインク貯蔵量の要求に効果的に対応できる。
インクカートリッジを複数個並べて一体に形成し、複数
個のインクジェット記録ヘッドのスキャン方向ピッチＰ
に対して、 Ｗ≦Ｐ≦Ｈ の条件を満たして、複数個のインクジェット記録ヘッド
にインクを供給する交換型インクカートリッジを形成す
ることにより、負圧発生部材はインクを適切有効に吸収
保持し、記録ヘッドによるインク吐出記録に対応して、
負圧発生部材内をインクは移動してインク供給管から記
録ヘッドへと全量が供給される。しかも、形状は小型化
とインク貯蔵量の要求に効果的に対応できる。
【００４９】そして、インク消費効率がよく信頼性の高
い、しかも生産効率も良いカラー用の交換型インクカー
トリッジを低コストで提供することができる。
い、しかも生産効率も良いカラー用の交換型インクカー
トリッジを低コストで提供することができる。
【図１】 実施例の部品構成を示す斜視図である。
【図２】 負圧発生部材の挿入説明図である。
【図３】 実施例のインク供給の説明図である。
【図４】 実施例のインク供給との比較説明図である。
【図５】 負圧発生部材内をインクが移動できる条件の
説明図である。
説明図である。
【図６】 実施例と比較したインクの注入状態を示す説
明図である。
明図である。
【図７】 実施例を組み込んだ複数のヘッドユニットの
斜視図である。
斜視図である。
【図８】 キャリッジ上で記録ヘッドに接続される実施
例の説明図である。
例の説明図である。
【図９】 他の実施例の斜視図である。
【図１０】 他の実施例の斜視図である。
【図１１】 従来の一般的インクタンクを示す斜視図で
ある。
ある。
【図１２】 従来のインク供給口の封止方法の説明図で
ある。
ある。
１ タンク容器 ３ 記録ヘッドとの連結用開口 ４ インク吸収体（負圧発生部材） １０１ 吸収体ガイド Ｄ タンク容器の奥行寸法 Ｈ 連結用開口が設けられた面の高さ寸法 Ｗ 連結用開口が設けられた面の幅寸法 Ｐ インクジェット記録ヘッドのスキャン方向ピッ
チ
チ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡崎 猛史 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 但馬 裕基 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 須釜 定之 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 インクジェット記録ヘッドに供給するイ
ンクを吸収保持している負圧発生部材を収容した交換型
インクカートリッジであって、記録ヘッドに連結するイ
ンク供給管を挿入する開口が設けられている面の幅寸法
Ｗ、高さ寸法Ｈ、インクカートリッジの奥行寸法Ｄは、 Ｗ≦Ｈ≦４Ｗ および Ｗ≦Ｄ≦１０Ｗ の条件を満たして、略直方体に形成されていることを特
徴とするインクジェット用交換型インクカートリッジ。 - 【請求項２】 請求項１記載のインクジェット用交換型
インクカートリッジを複数個並べて一体に形成し複数個
のインクジェット記録ヘッドにインクを供給する交換型
インクカートリッジであって、各インクカートリッジ単
体のインク供給管を挿入する開口が設けられている面の
幅寸法Ｗ、高さ寸法Ｈは、複数個のインクジェット記録
ヘッドのスキャン方向ピッチＰに対して、 Ｗ≦Ｐ≦Ｈ の条件を満たしていることを特徴とするインクジェット
用交換型インクカートリッジ。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5207712A JPH0760977A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | インクジェット用交換型インクカートリッジ |
| CN94109108A CN1060115C (zh) | 1993-08-23 | 1994-08-19 | 可更换的墨水盒 |
| DE69430345T DE69430345T2 (de) | 1993-08-23 | 1994-08-19 | Auswechselbare Tintenpatrone |
| SG1996007651A SG72660A1 (en) | 1993-08-23 | 1994-08-19 | Exchangeable ink cartridge |
| EP94112959A EP0640482B1 (en) | 1993-08-23 | 1994-08-19 | Exchangeable ink cartridge |
| KR94020609A KR0137608B1 (en) | 1993-08-23 | 1994-08-20 | Exchangeable ink cartridge |
| US08/959,706 US6179416B1 (en) | 1993-08-23 | 1997-10-27 | Exchangeable ink cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5207712A JPH0760977A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | インクジェット用交換型インクカートリッジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760977A true JPH0760977A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16544316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5207712A Pending JPH0760977A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | インクジェット用交換型インクカートリッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760977A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0738604A2 (en) * | 1995-04-17 | 1996-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing apparatus |
| WO2016158913A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | セイコーエプソン 株式会社 | 印刷装置 |
| JP2016190336A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-10 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP5207712A patent/JPH0760977A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0738604A2 (en) * | 1995-04-17 | 1996-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing apparatus |
| EP0738604A3 (en) * | 1995-04-17 | 1999-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing apparatus |
| US5963236A (en) * | 1995-04-17 | 1999-10-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing apparatus |
| US6183074B1 (en) | 1995-04-17 | 2001-02-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing apparatus |
| WO2016158913A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | セイコーエプソン 株式会社 | 印刷装置 |
| JP2016190336A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-10 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
| US10315428B2 (en) | 2015-03-30 | 2019-06-11 | Seiko Epson Corporation | Printing device |
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|---|---|---|---|
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