JPH0759772B2 - ジエツトル−ムにおける緯入れ方法 - Google Patents
ジエツトル−ムにおける緯入れ方法Info
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- JPH0759772B2 JPH0759772B2 JP61239896A JP23989686A JPH0759772B2 JP H0759772 B2 JPH0759772 B2 JP H0759772B2 JP 61239896 A JP61239896 A JP 61239896A JP 23989686 A JP23989686 A JP 23989686A JP H0759772 B2 JPH0759772 B2 JP H0759772B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は緯糸を飛走させる噴射流体の噴射圧を制御する
方法に関するものである。
方法に関するものである。
(従来の技術) 経糸開口内の緯糸飛走を案内する噴射流体の圧力制御は
緯入れ安定性を高める上で極めて重要である。そのた
め、特開昭56−107046号公報に開示される緯入れ方法で
は織幅端部に緯糸検出器を配置しておき、この緯糸検出
器設定位置における予め設定された緯糸先端到達時期と
実際の緯糸先端到達時期とを比較し、この比較結果に基
づいて流体噴射圧を制御している。又、特開昭56−9693
8号公報あるいは特開昭60−132838号公報に開示される
緯入れ方法では緯糸の飛走速度を検出し、この検出され
た緯糸飛走速度に基づいて流体噴射圧を制御している。
緯入れ安定性を高める上で極めて重要である。そのた
め、特開昭56−107046号公報に開示される緯入れ方法で
は織幅端部に緯糸検出器を配置しておき、この緯糸検出
器設定位置における予め設定された緯糸先端到達時期と
実際の緯糸先端到達時期とを比較し、この比較結果に基
づいて流体噴射圧を制御している。又、特開昭56−9693
8号公報あるいは特開昭60−132838号公報に開示される
緯入れ方法では緯糸の飛走速度を検出し、この検出され
た緯糸飛走速度に基づいて流体噴射圧を制御している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記両緯入れ方法のいずれにおいても緯
糸切れに繋がるような高い噴射圧、あるいは逆に緯糸緩
みに繋がるような低い噴射圧への制御が行われてしまう
おそれがあり、安定した緯入れを期待することができな
い。
糸切れに繋がるような高い噴射圧、あるいは逆に緯糸緩
みに繋がるような低い噴射圧への制御が行われてしまう
おそれがあり、安定した緯入れを期待することができな
い。
この発明の目的は上記従来の技術に存する問題点を解消
して補正により噴射圧が上がり過ぎたり、下がり過ぎた
りするの防止して、糸切れ及び糸姿勢緩みを回避しつつ
緯入れの安定化を図ることができるジェットルームにお
ける緯入れ方法を提供することにある。
して補正により噴射圧が上がり過ぎたり、下がり過ぎた
りするの防止して、糸切れ及び糸姿勢緩みを回避しつつ
緯入れの安定化を図ることができるジェットルームにお
ける緯入れ方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明では、緯入れ用メインノズルから噴出され
た緯糸を織幅方向に配設された複数の補助ノズルにより
緯入れを行うジェットルームにおいて、噴射流体により
経糸開口内を飛走案内される緯糸の先端位置を検出する
緯糸検出器を緯糸経路上に配置し、織幅方向の所定位置
における緯糸先端到達時期、前記緯入れ用メインノズル
及び補助ノズルのそれぞれの噴射流体の最大噴射圧及び
最小噴射圧と、この噴射圧範囲内における緯入れ用メイ
ンノズル及び補助ノズルの初期噴射圧とをそれぞれ予め
設定しておき、前記緯糸検出器から得られた緯糸先端到
達時期と前記設定緯糸先端到達時期との比較に基づいて
前記緯入れ用メインノズル及び補助ノズルの初期噴射圧
をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予め設定された補正圧
力により段階的に変更設定していくようにした。
た緯糸を織幅方向に配設された複数の補助ノズルにより
緯入れを行うジェットルームにおいて、噴射流体により
経糸開口内を飛走案内される緯糸の先端位置を検出する
緯糸検出器を緯糸経路上に配置し、織幅方向の所定位置
における緯糸先端到達時期、前記緯入れ用メインノズル
及び補助ノズルのそれぞれの噴射流体の最大噴射圧及び
最小噴射圧と、この噴射圧範囲内における緯入れ用メイ
ンノズル及び補助ノズルの初期噴射圧とをそれぞれ予め
設定しておき、前記緯糸検出器から得られた緯糸先端到
達時期と前記設定緯糸先端到達時期との比較に基づいて
前記緯入れ用メインノズル及び補助ノズルの初期噴射圧
をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予め設定された補正圧
力により段階的に変更設定していくようにした。
(作用) すなわち、前記緯糸検出器によって得られる織幅方向に
おける緯糸先端到達時期と予め設定された緯糸先端到達
時期との比較に基づいて緯入れ用メインノズル及び補助
ノズルの初期噴射圧をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予
め設定された補正圧力により段階的に変更設定する。従
って、糸切れ及び飛走緯糸の姿勢緩みを考慮して緯入れ
用メインノズルと補助ノズルとの噴射圧の上限及び下限
を設定しておくことにより、糸切れ及び糸姿勢緩みを回
避しつつ緯入れの安定化を図ることができる。
おける緯糸先端到達時期と予め設定された緯糸先端到達
時期との比較に基づいて緯入れ用メインノズル及び補助
ノズルの初期噴射圧をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予
め設定された補正圧力により段階的に変更設定する。従
って、糸切れ及び飛走緯糸の姿勢緩みを考慮して緯入れ
用メインノズルと補助ノズルとの噴射圧の上限及び下限
を設定しておくことにより、糸切れ及び糸姿勢緩みを回
避しつつ緯入れの安定化を図ることができる。
(実施例) 以下、巻付方式の緯糸測長貯留装置を備えたジットルー
ムに本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて説明
する。
ムに本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて説明
する。
1は巻付方式の緯糸測長貯留装置であり、同装置1のド
ラム1aに巻付けられた緯糸Yはスレイ2上に装着された
緯入れ用メインノズル3から射出される。ドラム1a上に
おける緯糸Yの測長貯留及びドラム1aからの引き出しは
機台回転タイミングに同期して出没する一対の係止ピン
1b,1cにより制御される。なお、緯糸の測長形態は上記
の実施例に限らず、係止ピン1本のみによるものあるい
は係止ピンとバルーニング検出器との組合わせによるも
の等、公知の方式を採用することができる。
ラム1aに巻付けられた緯糸Yはスレイ2上に装着された
緯入れ用メインノズル3から射出される。ドラム1a上に
おける緯糸Yの測長貯留及びドラム1aからの引き出しは
機台回転タイミングに同期して出没する一対の係止ピン
1b,1cにより制御される。なお、緯糸の測長形態は上記
の実施例に限らず、係止ピン1本のみによるものあるい
は係止ピンとバルーニング検出器との組合わせによるも
の等、公知の方式を採用することができる。
スレイ2上に立設された変形筬(図示略)の前面には緯
糸案内通路が形成されており、緯糸測長貯留装置1を経
由した緯糸Yが緯入れ用メインノズル3から前記緯糸案
内通路内へ射出緯入れされる。緯入れ用メインノズル3
は電磁バルブ47を介して圧縮空気貯留タンク4に接続さ
れている。スレイ2の前面には補助ノズル5A,5B,6A,6B,
7A,7B,8A,8B,9A,9B,10A,10B,11A,11B,12A,12Bが立設支
持されており、これら各補助ノズル5A〜12Bは電磁バル
ブ13,14,15,16,17,18,19,20を介して圧縮空気貯留タン
ク21に接続されている。各補助ノズル5A〜12Bは緯入れ
用メインノズル3側から順に隣合う対単位で1つの電磁
バルブに接続されている。両圧縮空気貯留タンク4,21は
圧力調整用電磁バルブ22,23を介して圧縮空気供給装置2
4に接続されており、両タンク4,21には圧力検出器25,26
が取付けられている。
糸案内通路が形成されており、緯糸測長貯留装置1を経
由した緯糸Yが緯入れ用メインノズル3から前記緯糸案
内通路内へ射出緯入れされる。緯入れ用メインノズル3
は電磁バルブ47を介して圧縮空気貯留タンク4に接続さ
れている。スレイ2の前面には補助ノズル5A,5B,6A,6B,
7A,7B,8A,8B,9A,9B,10A,10B,11A,11B,12A,12Bが立設支
持されており、これら各補助ノズル5A〜12Bは電磁バル
ブ13,14,15,16,17,18,19,20を介して圧縮空気貯留タン
ク21に接続されている。各補助ノズル5A〜12Bは緯入れ
用メインノズル3側から順に隣合う対単位で1つの電磁
バルブに接続されている。両圧縮空気貯留タンク4,21は
圧力調整用電磁バルブ22,23を介して圧縮空気供給装置2
4に接続されており、両タンク4,21には圧力検出器25,26
が取付けられている。
対をなす補助ノズル群12の外側の織幅末端付近のスレイ
2上には緯糸検出器27が設置されており、前記緯糸案内
通路を飛走する緯糸を検出し、緯糸の有無を検出するよ
うになっている。又、前記ドラム1aの緯糸引き出し側に
は緯糸Yを挟んでドラム1a及び固設されたカバー50に一
組の緯糸検出器49a,49bが適当な間隔をおいて複数組配
設されており、これらの緯糸検出器49a,49bはドラム1a
に貯留された緯糸が引き出される際に生じるバルーニン
グにより緯糸を検出し、その検出に基づいて緯入れ中の
緯糸先端の織幅内における所定位置への先端到達時期を
算出することができる。この緯糸検出器49a,49bは単に
一組設けておいても同様に緯糸先端到達時期を知ること
ができる。又、反射式緯糸検出器とすることもできる。
2上には緯糸検出器27が設置されており、前記緯糸案内
通路を飛走する緯糸を検出し、緯糸の有無を検出するよ
うになっている。又、前記ドラム1aの緯糸引き出し側に
は緯糸Yを挟んでドラム1a及び固設されたカバー50に一
組の緯糸検出器49a,49bが適当な間隔をおいて複数組配
設されており、これらの緯糸検出器49a,49bはドラム1a
に貯留された緯糸が引き出される際に生じるバルーニン
グにより緯糸を検出し、その検出に基づいて緯入れ中の
緯糸先端の織幅内における所定位置への先端到達時期を
算出することができる。この緯糸検出器49a,49bは単に
一組設けておいても同様に緯糸先端到達時期を知ること
ができる。又、反射式緯糸検出器とすることもできる。
圧力検出器25,26及び緯糸検出器27から出力される緯糸
検出信号は制御装置Cに入力される。制御装置Cは、入
出力インターフェースと、中央演算処理部CPUと、緯糸
検出器27設置位置における設定緯糸先端到達時期、各種
設定噴射圧及び電磁バルブ47,13〜20の開閉タイミング
を記憶するメモリとからなり、設定緯糸先端到達時期Tw
(A)及び各種設定噴射圧は入力設定装置28の操作によ
り入力設定される。各種設定噴射圧は、圧縮空気供給装
置24から供給される圧縮空気の元圧C(MAX)、緯入れ
用メインノズル3における最小噴射圧Pm(MIN)、最大
噴射圧Pm(MAX)及び初期噴射圧Pm(IN)、補助ノズル
群5〜12における初期噴射圧Ps(IN)であり、初期噴射
圧Pm(IN)は噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕に含
まれる。
検出信号は制御装置Cに入力される。制御装置Cは、入
出力インターフェースと、中央演算処理部CPUと、緯糸
検出器27設置位置における設定緯糸先端到達時期、各種
設定噴射圧及び電磁バルブ47,13〜20の開閉タイミング
を記憶するメモリとからなり、設定緯糸先端到達時期Tw
(A)及び各種設定噴射圧は入力設定装置28の操作によ
り入力設定される。各種設定噴射圧は、圧縮空気供給装
置24から供給される圧縮空気の元圧C(MAX)、緯入れ
用メインノズル3における最小噴射圧Pm(MIN)、最大
噴射圧Pm(MAX)及び初期噴射圧Pm(IN)、補助ノズル
群5〜12における初期噴射圧Ps(IN)であり、初期噴射
圧Pm(IN)は噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕に含
まれる。
これら設定値の入力は選択スイッチ29の切換による書替
選択及び書替キー30の押下後に設定キー31〜36及び数字
キーを押下操作することにより行われ、キー31は緯糸先
端到達時期、キー32は元圧C(MAX)、キー33は最大噴
射圧Pm(MAX)、キー34は最小噴射圧Pm(MIN)、キー35
は初期噴射圧Pm(IN)、キー36は初期噴射圧Ps(IN)に
対応する。なお、Cキーはクリアキー、Rキーはセット
キーである。これら操作キーの上側には表示部が設けら
れており、表示は選択スイッチ29の表示位置選択により
行われ、表示部37は緯糸先端到達時期、表示部38は最大
噴射圧Pm(MAX)、表示部39は最小噴射圧Pm(MIN)、表
示部40は初期噴射圧Pm(IN)、表示部41は初期噴射圧Ps
(IN)に対応する。なお、リセットキーの押下により設
定されている噴射圧が初期噴射圧Pm(IN),Ps(IN)に
リセットされる。表示部42は緯糸検出器49a,19bにより
検出される緯糸先端到達時期のうち緯入れ完了位置への
到達時期を表示し、表示部43は圧力検出器25により検出
される圧縮空気貯留タンク4内の圧力を表示し、表示部
44は圧力検出器26により検出される圧縮空気貯留タンク
21内の圧力を表示する。
選択及び書替キー30の押下後に設定キー31〜36及び数字
キーを押下操作することにより行われ、キー31は緯糸先
端到達時期、キー32は元圧C(MAX)、キー33は最大噴
射圧Pm(MAX)、キー34は最小噴射圧Pm(MIN)、キー35
は初期噴射圧Pm(IN)、キー36は初期噴射圧Ps(IN)に
対応する。なお、Cキーはクリアキー、Rキーはセット
キーである。これら操作キーの上側には表示部が設けら
れており、表示は選択スイッチ29の表示位置選択により
行われ、表示部37は緯糸先端到達時期、表示部38は最大
噴射圧Pm(MAX)、表示部39は最小噴射圧Pm(MIN)、表
示部40は初期噴射圧Pm(IN)、表示部41は初期噴射圧Ps
(IN)に対応する。なお、リセットキーの押下により設
定されている噴射圧が初期噴射圧Pm(IN),Ps(IN)に
リセットされる。表示部42は緯糸検出器49a,19bにより
検出される緯糸先端到達時期のうち緯入れ完了位置への
到達時期を表示し、表示部43は圧力検出器25により検出
される圧縮空気貯留タンク4内の圧力を表示し、表示部
44は圧力検出器26により検出される圧縮空気貯留タンク
21内の圧力を表示する。
なお、45は電源スイッチ、46は電源ランプである。
緯入れ用メインノズル3における最小噴射圧Pm(MIN)
及び最大噴射圧Pm(MAX)は緯糸Yの切断及び飛走姿勢
の緩み防止を考慮して設定されるものであり、これら圧
力噴射圧が初期噴射圧Pm(IN),Ps(IN)とともに第2
図のグラフ中に示されている。ブロックT0(MIN)及びT
0(MAX)は最小噴射圧Pm(MIN)及び最大噴射圧Pm(MA
X)を表し、各ブロックT1(MIN),T2(MIN),T3(MI
N),T4(MIN),T5(MIN),T6(MIN),T7(MIN),T8(MI
N)は各補助ノズル群5〜12における最小噴射圧Ps(MI
N)を表し、各ブロックT1(MAX),TZ(MAX),T3(MA
X),T4(MAX),T5(MAX),T6(MAX),T7(MAX),T8(MA
X)は各補助ノズル群5〜12における最大噴射圧Ps(MA
X)を表す。なお、各噴射ブロックT1(MIN),T2(MI
N),T3(MIN),T4(MIN),T5(MIN),T6(MIN),T7(MI
N),T8(MIN)はいずれも同一噴射圧Ps(MIN)を表し、
各噴射ブロックT1(MAX),T2(MAX),T3(MAX),T4(MA
X),T5(MAX),T6(MAX),T7(MAX),8T(MAX)はいず
れも同一噴射圧Ps(MAX)を表す。又、噴射ブロックT0
及び噴射ブロックT1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8は緯糸先端
到達時期をβとする理想的な緯糸飛走曲線Dを対象とし
て設定された初期噴射圧Pm(IN)及びPs(IN)を表す。
及び最大噴射圧Pm(MAX)は緯糸Yの切断及び飛走姿勢
の緩み防止を考慮して設定されるものであり、これら圧
力噴射圧が初期噴射圧Pm(IN),Ps(IN)とともに第2
図のグラフ中に示されている。ブロックT0(MIN)及びT
0(MAX)は最小噴射圧Pm(MIN)及び最大噴射圧Pm(MA
X)を表し、各ブロックT1(MIN),T2(MIN),T3(MI
N),T4(MIN),T5(MIN),T6(MIN),T7(MIN),T8(MI
N)は各補助ノズル群5〜12における最小噴射圧Ps(MI
N)を表し、各ブロックT1(MAX),TZ(MAX),T3(MA
X),T4(MAX),T5(MAX),T6(MAX),T7(MAX),T8(MA
X)は各補助ノズル群5〜12における最大噴射圧Ps(MA
X)を表す。なお、各噴射ブロックT1(MIN),T2(MI
N),T3(MIN),T4(MIN),T5(MIN),T6(MIN),T7(MI
N),T8(MIN)はいずれも同一噴射圧Ps(MIN)を表し、
各噴射ブロックT1(MAX),T2(MAX),T3(MAX),T4(MA
X),T5(MAX),T6(MAX),T7(MAX),8T(MAX)はいず
れも同一噴射圧Ps(MAX)を表す。又、噴射ブロックT0
及び噴射ブロックT1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8は緯糸先端
到達時期をβとする理想的な緯糸飛走曲線Dを対象とし
て設定された初期噴射圧Pm(IN)及びPs(IN)を表す。
制御装置Cは過去の緯糸飛走データから得られた多数の
緯糸飛走曲線に対応する緯入れ用メインノズル3及び補
助ノズル群5〜12における噴射圧を記憶しており、その
1つの緯糸飛走曲線Diが第2図に示されている。
緯糸飛走曲線に対応する緯入れ用メインノズル3及び補
助ノズル群5〜12における噴射圧を記憶しており、その
1つの緯糸飛走曲線Diが第2図に示されている。
さて、制御装置Cは電磁バルブ13〜20,47の開閉を制御
するとともに、第3図に示す制御ブロック図に従って圧
力調整用電磁バルブ22,23の制御を行い、以下この圧力
制御作用を説明する。
するとともに、第3図に示す制御ブロック図に従って圧
力調整用電磁バルブ22,23の制御を行い、以下この圧力
制御作用を説明する。
織機の起動に伴い、制御装置Cは前記開閉タイミングで
もって電磁バルブ47,13〜20の作動を指令し、電磁バル
ブが前記開閉タイミングで開閉作動される。これにより
緯入れ用メインノズル3から流体が噴射圧Pm(IN)でも
って噴射されるとともに、補助ノズル群5〜12から流体
が噴射圧Ps(IN)でもって噴射され、緯糸Yが緯入れ用
メインノズル3から射出されるとともに、リレー噴射す
る補助ノズル群5〜12により牽引される。このような緯
入れが行われるにつれ、制御装置Cは、機台回転角度検
出用のロータリエンコーダ48からの機台回転角度検出信
号と緯糸検出器49a,49bからの緯糸先端検出信号とに基
づいて緯糸先端到達時期θ(Di)を算出して前記メモリ
に記憶する。そして、中央演算処理部CPUにおいて所定
個数nの緯糸先端到達時期データθ(Di)からなる母集
団の平均値μ及び標準偏差値λを算出し、これら算出値
μ,λを前記メモリに記憶する。続いて、制御装置Cは
算出された平均値μが次の不等式を充たすかどうかを判
断する。
もって電磁バルブ47,13〜20の作動を指令し、電磁バル
ブが前記開閉タイミングで開閉作動される。これにより
緯入れ用メインノズル3から流体が噴射圧Pm(IN)でも
って噴射されるとともに、補助ノズル群5〜12から流体
が噴射圧Ps(IN)でもって噴射され、緯糸Yが緯入れ用
メインノズル3から射出されるとともに、リレー噴射す
る補助ノズル群5〜12により牽引される。このような緯
入れが行われるにつれ、制御装置Cは、機台回転角度検
出用のロータリエンコーダ48からの機台回転角度検出信
号と緯糸検出器49a,49bからの緯糸先端検出信号とに基
づいて緯糸先端到達時期θ(Di)を算出して前記メモリ
に記憶する。そして、中央演算処理部CPUにおいて所定
個数nの緯糸先端到達時期データθ(Di)からなる母集
団の平均値μ及び標準偏差値λを算出し、これら算出値
μ,λを前記メモリに記憶する。続いて、制御装置Cは
算出された平均値μが次の不等式を充たすかどうかを判
断する。
β−Δ<μ<β+Δ なお、Δは定数である。
μが上記不等式を満足すれば制御装置Cは初期噴射圧Pm
(IN),Ps(IN)制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に引
き続いて指令する。平均値μが上記の不等式を満足しな
ければ制御装置Cは緯糸先端到達時期μ、従って緯糸飛
走曲線Diに対応する噴射圧Pmi,Psiを選択し、この噴射
圧Pmi,Psiが噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕及び
〔Ps(MIN),Ps(MAX)〕に含まれればこの噴射圧Pmi,P
si制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に指令する。
(IN),Ps(IN)制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に引
き続いて指令する。平均値μが上記の不等式を満足しな
ければ制御装置Cは緯糸先端到達時期μ、従って緯糸飛
走曲線Diに対応する噴射圧Pmi,Psiを選択し、この噴射
圧Pmi,Psiが噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕及び
〔Ps(MIN),Ps(MAX)〕に含まれればこの噴射圧Pmi,P
si制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に指令する。
制御装置Cは新たな緯糸先端到達時期データθ(Dk)の
入力毎に前記計算及び判断を遂行するが、この遂行過程
において前記母集団Di中の最先の緯糸先端到達時期デー
タに代えて新たな緯糸先端到達時期データθ(Dk)が加
えられてゆき、新たな平均値σ及び標準偏差値δが計算
設定されてゆく。そして、平均値σが次の不等式を充た
すかどうかを計算する。
入力毎に前記計算及び判断を遂行するが、この遂行過程
において前記母集団Di中の最先の緯糸先端到達時期デー
タに代えて新たな緯糸先端到達時期データθ(Dk)が加
えられてゆき、新たな平均値σ及び標準偏差値δが計算
設定されてゆく。そして、平均値σが次の不等式を充た
すかどうかを計算する。
μ−g・λ<σ<μ+g・λ なお、不等式中のgは定数である。
平均値σが上記不等式を満足すれば制御装置Cは噴射圧
Pmi,Psi制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に引き続いて
指令する。平均値σが上記の不等式を満足しなければ制
御装置Cは前記と同様に緯糸先端到達時期σに対応する
噴射圧設定を行なう。
Pmi,Psi制御を圧力調整用電磁バルブ22,23に引き続いて
指令する。平均値σが上記の不等式を満足しなければ制
御装置Cは前記と同様に緯糸先端到達時期σに対応する
噴射圧設定を行なう。
このような圧力制御遂行過程において噴射圧Pmi,Psiが
設定された噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕及び〔P
s(MIN),Ps(MAX)〕から外れる場合には、制御装置C
は噴射圧としてPm(MIN),Ps(MIN)あるいはPm(MA
X),Ps(MAX)の組を選択し、この噴射圧Pm(MIN),Ps
(MIN)あるいはPm(MAX),Ps(MAX)制御を指令する。
すなわち、噴射圧制御は予め設定された噴射圧範囲〔Pm
(MIN),Pm(MAX)〕及び〔Ps(MIN),Ps(MAX)〕内で
行われ、緯糸切れあるいは糸姿勢緩みに繋がる噴射圧設
定が行われることはない。
設定された噴射圧範囲〔Pm(MIN),Pm(MAX)〕及び〔P
s(MIN),Ps(MAX)〕から外れる場合には、制御装置C
は噴射圧としてPm(MIN),Ps(MIN)あるいはPm(MA
X),Ps(MAX)の組を選択し、この噴射圧Pm(MIN),Ps
(MIN)あるいはPm(MAX),Ps(MAX)制御を指令する。
すなわち、噴射圧制御は予め設定された噴射圧範囲〔Pm
(MIN),Pm(MAX)〕及び〔Ps(MIN),Ps(MAX)〕内で
行われ、緯糸切れあるいは糸姿勢緩みに繋がる噴射圧設
定が行われることはない。
又、噴射圧制御において検出された緯糸先端到達時期に
見合う補正圧力を一挙に調整するのでなく、一定の補正
圧力を予め決めておき、これによる効果を見ながら段階
的に制御する。これにより補正によって噴射圧力が上が
り過ぎたり、下がり過ぎたりするという危険性をなくす
ことができる。又、圧力検出器25,26を不要にすること
も可能となる。
見合う補正圧力を一挙に調整するのでなく、一定の補正
圧力を予め決めておき、これによる効果を見ながら段階
的に制御する。これにより補正によって噴射圧力が上が
り過ぎたり、下がり過ぎたりするという危険性をなくす
ことができる。又、圧力検出器25,26を不要にすること
も可能となる。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば、緯糸先端到達時期の検出は緯糸検出器27の
を利用してもよく、この場合に、織幅内に複数の緯糸検
出器を設置することもできる。さらに、前記実施例にお
いて選択された噴射圧が噴射圧範囲から外れる場合には
警報、機台停止等を行なうようにしたり、緯入れ用メイ
ンノズル及び補助ノズル群のいずれか一方のみにおける
噴射圧の制御を行なうようにすることも可能である。
又、特開昭56−96938号公報、特開昭56−107046号公
報、特開昭61−96347号、特開昭61−97661号、特願昭10
1468号、特願昭61−152298号に開示される緯入れ方法に
本発明を応用可能である。
く、例えば、緯糸先端到達時期の検出は緯糸検出器27の
を利用してもよく、この場合に、織幅内に複数の緯糸検
出器を設置することもできる。さらに、前記実施例にお
いて選択された噴射圧が噴射圧範囲から外れる場合には
警報、機台停止等を行なうようにしたり、緯入れ用メイ
ンノズル及び補助ノズル群のいずれか一方のみにおける
噴射圧の制御を行なうようにすることも可能である。
又、特開昭56−96938号公報、特開昭56−107046号公
報、特開昭61−96347号、特開昭61−97661号、特願昭10
1468号、特願昭61−152298号に開示される緯入れ方法に
本発明を応用可能である。
発明の効果 以上詳述したように本発明は、緯糸検出器から得られた
緯糸先端到達時期と設定緯糸先端到達時期との比較に基
づいて緯入れ用メインノズル及び補助ノズルの初期噴射
圧をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予め設定された補正
圧力により段階的に変更設定するようにしたので、補正
により噴射圧力が上がり過ぎたり、下がり過ぎたりする
という危険性を防止して、糸切れ及び糸姿勢緩みを回避
しつつ緯入れの安定化を図ることができるという優れた
効果を奏する。
緯糸先端到達時期と設定緯糸先端到達時期との比較に基
づいて緯入れ用メインノズル及び補助ノズルの初期噴射
圧をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予め設定された補正
圧力により段階的に変更設定するようにしたので、補正
により噴射圧力が上がり過ぎたり、下がり過ぎたりする
という危険性を防止して、糸切れ及び糸姿勢緩みを回避
しつつ緯入れの安定化を図ることができるという優れた
効果を奏する。
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図は略
体正面図、第2図は緯糸飛走曲線を示すグラフ、第3図
は制御ブロック図である。 緯入れ用メインノズル3、補助ノズル5A,5B,6A,6B,7A,7
B,8A,8B,9A,9B,10A,10B,11A,11B,12A,12B、圧力調整用
電磁バルブ22,23、緯糸検出器49a,49b、入力設定装置2
8、ロータリエンコーダ40、制御装置C、緯糸Y。
体正面図、第2図は緯糸飛走曲線を示すグラフ、第3図
は制御ブロック図である。 緯入れ用メインノズル3、補助ノズル5A,5B,6A,6B,7A,7
B,8A,8B,9A,9B,10A,10B,11A,11B,12A,12B、圧力調整用
電磁バルブ22,23、緯糸検出器49a,49b、入力設定装置2
8、ロータリエンコーダ40、制御装置C、緯糸Y。
Claims (1)
- 【請求項1】緯入れ用メインノズルから噴出された緯糸
を織幅方向に配設された複数の補助ノズルにより緯入れ
を行うジェットルームにおいて、 噴射流体により経糸開口内を飛走案内される緯糸の先端
位置を検出する緯糸検出器を緯糸経路上に配置し、織幅
方向の所定位置における緯糸先端到達時期、前記緯入れ
用メインノズル及び補助ノズルのそれぞれの噴射流体の
最大噴射圧及び最小噴射圧と、この噴射圧範囲内におけ
る緯入れ用メインノズル及び補助ノズルの初期噴射圧と
をそれぞれ予め設定しておき、前記緯糸検出器から得ら
れた緯糸先端到達時期と前記設定緯糸先端到達時期との
比較に基づいて前記緯入れ用メインノズル及び補助ノズ
ルの初期噴射圧をそれぞれの設定噴射圧範囲内で予め設
定された補正圧力により段階的に変更設定してゆくジェ
ットルームにおける緯入れ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61239896A JPH0759772B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ジエツトル−ムにおける緯入れ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61239896A JPH0759772B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ジエツトル−ムにおける緯入れ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6392753A JPS6392753A (ja) | 1988-04-23 |
JPH0759772B2 true JPH0759772B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=17051468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61239896A Expired - Lifetime JPH0759772B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ジエツトル−ムにおける緯入れ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0759772B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2849422B2 (ja) * | 1989-12-28 | 1999-01-20 | 津田駒工業株式会社 | 織機の緯入れノズルの噴射圧力制御方法と、その装置 |
JPH04135988U (ja) * | 1991-05-30 | 1992-12-17 | 株式会社豊田中央研究所 | エアジエツト織機における緯糸供給速度測定装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60110952A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-17 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 流体噴射式織機における流体圧力調整装置 |
JPH0791732B2 (ja) * | 1984-07-24 | 1995-10-04 | 日産テクシス株式会社 | 流体噴射式織機の制御装置 |
-
1986
- 1986-10-08 JP JP61239896A patent/JPH0759772B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6392753A (ja) | 1988-04-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |