JPH075937Y2 - 管の切断装置 - Google Patents

管の切断装置

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JPH075937Y2
JPH075937Y2 JP9906387U JP9906387U JPH075937Y2 JP H075937 Y2 JPH075937 Y2 JP H075937Y2 JP 9906387 U JP9906387 U JP 9906387U JP 9906387 U JP9906387 U JP 9906387U JP H075937 Y2 JPH075937 Y2 JP H075937Y2
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隆司 迫間
雅也 衣川
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Osaka Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ガス輸送管などの管を切断するための装置に
関する。
背景技術 従来から、たとえばガス供給管などの管の周囲に遮蔽物
などが配置されており、そのため作業空間を大きくとれ
ない場所などにおいて、遮蔽物を破壊したり、傷つけた
りすることなく管体を切断しなければならない場合があ
る。
このような場合の一例として、側溝下の管を切断する場
合に第14図に示すように、道路側1と敷地側2との間に
側溝3が介在し、この側溝3の下方に交差して道路側1
から敷地側2に埋設されているガス供給管4を切断する
に当つては、まず道路側1と敷地側2との間に介在する
側溝3の下方に埋設されるガス供給管4が露出するよう
に側溝3の近傍から下方に竪坑5を掘削する。そしてガ
ス供給管4の竪坑5から露出している部分に管切断装置
6を装着し、この管切断装置6によつて切断を行なつて
いる。この管切断装置6は、たとえば特開昭61-218886
に既に提案されている管切断装置が用いられる。この管
切断装置6は、一対のカツター手段6a,6bと、カツター
手段6aとカツター手段6bとを連結する連結部材6cとハン
ドル7とを有する。カツター手段6a,6bと連結部材6cと
は固定されている。連結部材6cの一方のカツター手段6b
寄りにハンドル7が装着されているので、カツター手段
6aと6bとは分離して使うことはできない。このハンドル
7を角変位操作することによつて、ガス供給管4の側溝
3の下方部分とガス供給管4の竪坑5に露出している部
分との2箇所で切断が行なわれる。1つの切断箇所は側
溝の下方で切断し、かつ管軸方向に間隔をあけたもう1
つの切断箇所で切断し、切断作業を迅速に行なうことが
できるように構成されている。
考案が解決しようとする問題点 このような先行技術では、第15図に示す曲管4aを切断す
る場合に、側溝下などの切断すべき箇所8と曲管部分9
との間隔1が、カッター手段6aとカツター手段6bとの
間隔l2よりも小さいと、管切断装置6を曲管4aに装置し
て切断操作を行なうことができない。
本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、相互に間
隔をあけて、同時に2箇所切断して作業能率を向上し、
曲管であつて同時に2箇所切断できないときには、2箇
所別々に切断することを可能とし、1つの切断装置で他
の切断手段を要することなく、希望する位置で2箇所切
断と1箇所切断とを行なうことができるようにした管の
切断装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 本考案は、切断すべき管の管軸方向に沿つて延びる連結
部材と、 連結部材の両端部に着脱自在に設けられる一対のカツタ
ー手段と、 少なくとも一方のカツター手段に着脱自在に装着される
ハンドルとを含み、 一方のカツター手段は、これにハンドルを装着して、ハ
ンドルを操作することによつて管軸を中心とする一方向
の回転で刃が切断すべき管の周方向に移動して管に食い
込み、管軸を中心とする前記一方向とは逆方向の回転で
前記刃が食い込んだままで管の周方向に移動し、 各カツター手段が前記連結部材の両端部に取付けられ、
一方のカツター手段にハンドルが装着されている状態で
は、各カツター手段の刃は連結部材を介し同時に前記管
に食い込みおよび食い込んだままの管の周方向に移動す
ることを特徴とする管の切断装置である。
また本考案は、前記連結部材、一対のカツター手段およ
びハンドルの他に、切断すべき管の管軸方向に延び、い
ずれか一方のカツター手段に着脱自在に取付けられ、ハ
ンドルを着脱自在に装着できる単独の取付部材を含むこ
とを特徴とする管の切断装置である。
作用 本考案に従えば、管の切断装置は一対のカツター手段
と、それらのカツター手段を連結する着脱自在の連結部
材とからなり、少なくとも一方のカツター手段が分離し
て使用可能であり、この分離可能なカツター手段には、
着脱自在なハンドルが設けられる。連結部材を一対のカ
ツター手段に連結した場合には、前記ハンドル操作によ
つて各カツター手段の刃が同時に管に食い込んで、その
まま管の周方向に移動する。これによつて、同時に2箇
所で管を切断することができる。また、連結部材とカツ
ター手段とを分離した場合には、前記ハンドル操作によ
つてそのカツター手段の刃が管に食い込んで、そのまま
管の周方向に移動する。これによつて、管を1箇所切断
することができる。さらに単独の取付部材をカツター手
段に取付け、これにハンドルを装置することによつて、
カツター手段から離れた位置で管を1箇所切断すること
ができる。こうして1つの切断装置で2箇所切断と1箇
所切断とを行なうことができ、しかも管を希望する位置
で切断することができる。
実施例 第1図は本考案に従う管の切断装置10を用いた管の切断
閉塞工法の概要を説明するための図である。第1図
(1)で示されるように、道路側11と敷地側12との間に
は、側溝13が設けられている。この側溝13の下方には、
道路側11から側溝13の下方を通過して敷地側12内に延び
る都市ガスなどを供給するための管体14が埋設されてい
る。このような場所において、たとえば敷地側12で工事
を行なう際に、敷地側12に埋設されている管体14を工事
の安全性を図るために撤去しなければならない場合があ
る。すなわち、建設機械などによつて掘削作業を行なう
場合、ガス供給管などの管体14にその機械が接触するこ
とは危険であり、管体14を予め側溝13から敷地側12に突
出しないように側溝13の下方で切断しておくことが望ま
しい。そのため、まず側溝13の敷地側12の側方から側溝
13の下方に亘る竪坑15を掘削する。このとき、竪坑15の
側溝13の下方は、後述するように管切断装置10が挿入で
きる程度の大きさに掘削される。次に第1図(2)で示
されるように、竪坑15内で露出した管体14の側溝13の下
部に圧着機16を装着する。この圧着機16は油圧ポンプ17
からの圧油によつて管体14を圧着する。
次に第1図(3)で示されるように、本考案に従う管切
断装置10を管体14の圧着機16よりも敷地側12側近傍に装
着する。この管切断装置10は、一対のカツター手段18,1
9と、このカツター手段18,19を連結する連結部材20とを
含む。後述するように、これらのカツター手段18,19と
連結部材20とは分離可能である。切断すべき管体14は直
管であるため、連結部材20とカツター手段18,19とは連
結した状態で用い、管体14の側溝13よりも下方でかつ圧
着機16よりも敷地側12側で切断するために用いられる。
この管切断装置10を操作するに当つては、竪坑15内に位
置するカツター手段19に装着されたハンドル21を角変位
することによつて、側溝13の下方と側溝13の側方側の2
箇所で管体14が切断される。そして第1図(4)で示さ
れるように、管体14の切断端部にガスなどの漏洩を防止
する閉塞子22を挿入して閉塞し、さらに閉塞された管体
14の端部を有底キヤツプ23によつて外囲して管体14の端
部を完全に密閉する。これによつて側溝13の敷地側12側
の面13aから道路側11側への距離dだけ管体14の端部が
凹んだ状態となる。
前述の管切断時には、管切断装置10を用いて2箇所切断
を行なつたけれども、曲管がある場合などには、2箇所
同時切断ができないので、第2図に示すように大略的に
L字状のハンドル21aを準備し、カツター手段18,19のい
ずれか一方を連結部材20より分離し、前記ハンドル21a
を装着し、側溝13下で管体14を1箇所切断することがで
きる。さらに第12図、第13図で詳細に説明するように単
独の取付部材80をカツター手段18に取付け、これに直線
状のハンドル21を用いて管体14を切断することもでき
る。また竪坑15の側溝13の下方部分をさらに大きく掘削
することができる場合には、L字状のハンドル21aに代
えて直線状のハンドル21を用いて管体14の切断を行なう
ようにしてもよい。
また、このようにカツター手段18,19のいずれか一方の
みを単独使用することによつて、管体14の切断すべき部
分が湾曲部分に近接しているような場合にも、不所望な
大きな掴み代を要することなく、湾曲部分の直前(また
は直後)で管体14を切断することができる。
第3図は管切断装置10の正面図である。管切断装置10
は、一対のカツター手段18,19と、これらのカツター手
段18,19を連結する連結部材20とを有する。これらのカ
ツター手段18,19と連結部材20とは、分離可能に構成さ
れている。連結部材20は、外枠30と内枠31とを有する。
カツター手段18とカツター手段19とは同一な構成を有し
ている。
第4図はカツター手段19の一部切欠き正面図であり、第
5図はカツター手段19の切断中の状態を示す一部切欠き
正面図であり、第6図は小径の管体14の切断開始の状態
を示す一部切欠き正面図である。32は切断しようとする
管体14のまわりに2個のローラ33,34によつて係合でき
る略U字状の本体であり、35は該本体32の外周に本体32
に対して回動できるように取付けられたハンドル21付の
内歯車である。この内歯車35は、本体32上の2箇所に設
けられたラチエツト爪37が内歯車35の歯36と噛合いなが
ら移動して、本体32が管体14に対して停止した状態で一
方向(第4図では反時計方向)にのみ回動できるように
構成されている。このような内歯車35は、本体32の側方
にボルト38により取付けられた円弧状の押え蓋39によつ
て、本体32の外周部の側方に取付けられている。また内
歯車35には、後述する外枠30に形成されたねじ孔63に対
応するボルト挿通孔74が形成される。押え蓋39には、後
述する内枠31に圧入固着されるノツクピン72の嵌合孔75
が形成される。本体32には、内歯車35が本体32に対して
一方に回転したとき、内歯車35の歯36と噛合つて回転さ
れるピニオン40が設けられている。この実施例では、ピ
ニオン40をローラ34と同軸上に設けたが、ローラ34とピ
ニオン40とは独立して回転できるものであり、必ずしも
同軸にする必要はない。ピニオン40には偏心カム41が固
定されており、この偏心カム41の外側には中心軸42を中
心として揺動できる揺動アーム43がその先端のカムロー
ラ44をもつて偏心カム41と係合している。そして、中心
軸42には、一方向クラツチ45を介してうず巻きカム46が
取付けられており、揺動アーム43の揺動につれて生ずる
中心軸42の往復回転をうず巻きカム46の一方向(第4図
では時計方向)への回転運動に変換する。さらに、本体
32の最上部には、先端部に管体14を切断するための刃を
有するカツターホイール47を備えたカツターアーム48
が、その略中央部を軸49によつて枢着されて取付けられ
ており、その基端50をうず巻きカム46の外周面に当接さ
せている。
カツターアーム48の先端部は、軸49によつてカツターア
ーム48に枢着された調節アーム51となつており、該調節
アーム51の上面はカム面52となつており、先端をカツタ
ーアーム48に螺合させた調節ねじ53をねじ込んで行け
ば、調節アーム51は、第6図に示すようにカム面52を調
節ねじ53の頭部下面により押圧されて内側に傾動するの
で、大径の管体14から小径の管体14まで各種のサイズの
管に合わせて切断開始時のカツターホイール47の位置を
調節することができる。なお、54は揺動アーム43のカム
ローラ44を偏心カム41に向かつて常時押圧するスプリン
グ付ピンであり、55はローラ33の回転軸56に設けられた
一方向クラツチである。この一方向クラツチ55によつ
て、ハンドル21を操作して内歯車35を反時計方向に回転
させたとき、本体32が内歯車35とともに管体14のまわり
を反時計方向に回転することが防止され、ローラ33を時
計方向にのみ回転することができる。
次に、このような構成を有するカツター手段18およびカ
ツター手段19のうち、たとえばカツター手段19を単独で
用いて管を切断する動作について説明する。まず切断す
べき管体14を固定した上、第4図または第6図に示され
るように、本体32を管体14の外周に嵌めてローラ33およ
びローラ34を管体14の外周に係合させ、さらに調節ねじ
53を回転させて管体14のローラ33,34が当接した側とは
反対側の外周面にカツターホイール47を当接させる。次
に、ハンドル21を図中反時計方向に回動させれば、内歯
車35は本体32を管体14に嵌着させたまま反時計方向に回
転し、このとき本体32に取付けられたピニオン40が内歯
車35の歯36と噛合つて回転する。これとともに偏心カム
41も回転するので揺動アーム43に揺動運動を生じ、揺動
アーム43の中心軸42の一方向クラツチ45が揺動アーム43
の揺動につれて徐々にうず巻きカム46を時計方向に回転
させる。この結果、カツターアーム48の基端50がうず巻
きカム46により押上げられて、その先端のカツターホイ
ール47を管体14の表面に食い込ませる。次にハンドル21
を逆方向(時計方向)に回転させれば、ラチエツト爪37
が歯36に嵌り込んで本体32がその時計方向の回転動作に
関して内歯車35に係止された状態となり、これによつて
本体32が内歯車35とともに時計方向に管体14のまわりを
回転する。このとき管体14の表面に食い込んでいるカツ
ターホイール47が、本体32の時計方向の回転移動量に対
応して管体14を外周面に沿つて切断する。その後、再び
ハンドル21を反時計方向に回転させれば、前記と同様に
してカツターホイール47はさらに深く管体14に食い込
み、以下同様のハンドル操作によつて管体14を完全に切
断することができる。
このように管切断装置10は、ハンドル21を本体32に対し
て回動させれば、その回動に応じてカツターホイール47
が管体14に食い込むので、管体14の径の大小にかかわら
ずカツターホイール47の食込み量を常に一定に保つこと
ができる。したがつて大径の管の切断時に大きな力を要
し、小径の管の切断時には何度もハンドルを回動させな
ければならない等の欠点を生ずることがない。
第7図は外枠30の正面図であり、第8図は第7図の矢符
A側から見た外枠30の側面図である。外枠30は左右一対
のC字状の取付部材60と、取付部材60を連結する複数
(本実施例では3個)の長手棒状体61を有する。取付部
材60の外周面には、半径方向外方に突出した複数(本実
施例では3個)の凸部62が形成されており、この凸部62
にねじ孔63が形成されている。また長手棒状体61のうち
の1つの長手棒状体61には、その両端部近傍に後述する
ボルト76が螺着されるねじ孔64が形成されている。
第9図は内枠31の正面図であり、第10図は第9図の矢符
A1側から見た内枠31の側面図である。内枠31は、左右一
対のC字状の取付部材70と、取付部材70を連結する複数
(本実施例では3個)の長手棒状体71とを有する。取付
部材70の外方側端面には、ノツクピン72が圧入固着され
て突出している。取付部材70の外径は前記取付部材60の
内径よりも小さく選ばれている。また取付部材60の両端
部と中心点O1との成す角θ1(第8図参照)は、取付部
材70の両端部と中心点O2との成す角θ2(第10図参照)
とはほぼ等しく選ばれる。
このような構成を有する外枠30、内枠31およびカツター
手段18,19を連結するに当つては、外枠30の第7図の右
側または左側から内枠31を嵌め込む。このとき長手棒状
体71および61が重なつた状態で、C字状の取付部材60お
よび70の開口部が合致した状態とし、取付部材60および
70の外端面を一致させる。次に外枠60の長手棒状体61に
形成されているねじ孔64にボルト76を螺合させ、ボルト
76の先端部を内枠31の長手棒状体71に当接させる。これ
によつて外枠30に内枠31が固定される。
次に外枠30と内枠31とを組合わせた連結部材20にカツタ
ー手段18,19を取付ける。たとえばカツター手段19を取
付けるに当つては、内枠31の取付部材70に圧入固着され
ているノツクピン72を押え蓋39に形成された嵌合孔75に
嵌入する。次に、内歯車35に設けられた挿通孔74にボル
ト77を挿通して、外枠30の取付部材60に形成されたねじ
孔63に螺合させて締付ける。こうしてカツター手段19が
連結部材20に取付けられる。なお、カツター手段18を連
結部材20に取付ける動作は、カツター手段19を連結部材
20に取付ける動作と同様である。ここで外枠30の長手棒
状体61のねじ孔64に螺合されているボルト76を緩めて、
外枠30と内枠31とを回動可能にし、一方のカツター手段
たとえば19をハンドル21で前述のように操作すれば他方
のカツター手段18も連結部材20を介して同様の操作を
し、管14を2箇所で切断できる。また、カツター手段1
8,19と連結部材20とを分離するには、前述の連結動作と
逆の動作を行えばよい。
第11図は管切断装置10の曲管部分14b付近を切断する動
作を説明するための図である。側溝13の下方に露出した
管体14を曲管部分14bの付近の切断位置C1,C2で切断する
ために、第14図に示されるような従来の切断装置を用い
た場合には、長さl2の範囲にわたつて管切断装置を取付
ける必要が生じ、切断が不可能である。しかしながら、
本考案の管切断装置10では、カツター手段18,19と連結
部材20とを分離し、たとえばカツター手段19を切断位置
C1を含む長さm2(m2<l2)の範囲にわたつて直管部分14
a1に装着して切断位置C1を切断する。次にこのカツター
手段19を取外して切断位置C2を含む長さm3(m3<l2)の
範囲にわたつて直管部分14a2に装着して切断位置C2を切
断することができる。こうして曲管部分14b付近を切断
するときは、連結部材20とカツター手段18,19とを分離
し、カツター手段18,19のいずれか一方を用いて屈曲部
分の両端部付近を2箇所切断することができる。また、
現場において切断すべき管体14が直管部分14aであると
きには、連結部材20とカツター手段18,19とを連結さ
せ、このような状態で直管部分14aに装着して前述した
ように2箇所で管体14を切断することができる。
さらに、連結部材20は長手方向の長さが異なるものを複
数準備しておくことによつて、切断すべき部分を希望す
る間隔をあけて2箇所で同時に切断することができる。
第12図は他の実施例の単独の取付部材80の斜視図であ
り、第13図は単独の取付部材80の使用状態を示す図であ
る。なお、前述の実施例と対応する部分には同一の参照
符を付す。前記カツター手段18に連結される単独の取付
部材80は、略C字状の本体81と、この本体81から管軸方
向に延び棒状のハンドル21が着脱自在に装着される取付
部82とから成る。本体81の取付部82が形成された側とは
反対側の側面には、ボルト77が螺合するねじ孔63aが形
成される。このねじ孔63aは、前記連結部材20の外枠30
の両端面に形成されたねじ孔63に対応する位置に配設さ
れている。
このような構成を有する単独の取付部材80をカツター手
段18に連結するに当つては、内歯車35の3箇所の挿通孔
74にボルト77を挿通して、本体81に形成された3箇所の
ねじ孔63aに螺合させて締め付ける。こうして、カツタ
ー手段18に単独の取付部材80が取付けられると、ハンド
ル21を単独の取付部材80に取付け、第13図に示すよう
に、切断すべき管体14に装着してハンドル21を操作する
ことによつて、管体14を切断箇所から離れた位置で1箇
所切断することができる。なお、単独の取付部材80をカ
ツター手段18から分離するには、前述の組立て動作と逆
の動作を行えばよい。このような単独の取付部材80を用
いることによつてもまた、切断すべき管が直管であつて
も曲管であつても希望する位置で1箇所切断することが
できるだけでなく、第2図で説明したハンドル21aを用
いた切断作業に比べて、ハンドル21の軸線からカツター
ホイール47までの距離が短いことと、単独の取付部材80
が3箇所でカツター手段18に取付けられているため、よ
り一層安定した状態で切断作業を行うことができ、切断
面のずれを防止できる。
カツター手段18,19は、特公昭49-11113に開示されてい
るものであつてもよく、すなわち、パイプ周面に転接す
るローラに断面が偏心カム形の細径部を形成し、スプリ
ングにより上記偏心カム部に圧接せられた揺動体を回転
軸に装着せる逆転防止軸受に係着し、回転軸にカム体を
固定すると共に回転軸を枠体に軸着し、枠体上に枢着さ
れた回転刃支持体と係着して該回転刃支持体の回動角を
規制するレバーを上記カム体に従動せしめて、上記揺動
体の揺動による上記カム体の小刻みの回転により回転刃
を漸次パイプに食い込ませるようにした構成を有しても
よい。
またカツター手段18,19は、特開昭51-134487に示される
ように、切断すべきパイブの周りに係合できかつ切断工
具を支持する第1のフレーム部分と少なくとも1つのパ
イプ係合部材を支持する第2のフレーム部分とを有する
フレームと、前記工具を内方に送るためパイプの周りを
回るフレームから駆動力を与えられる送り機構と、少な
くとも2つの部分を有し切断すべきパイプの周りに配置
される環状部材と、前記フレームと前記環状部材間の一
方向駆動機構とにより成り、前記環状部材の往復回動に
よつて前記フレームをパイプの周りに回動せしめ切断工
具を送りパイプを切断し、前記パイプ係合部材はパイプ
カツターが回動したときパイプから回動力を受け取るロ
ーラを有し、前記送り機構は前記切断工具を内方に送る
ため前記ローラによつて駆動され、前記環状部材はその
内側にラチエツト歯を形成した2つのリングと、前記歯
に係合するため前記フレームによつて支持されたスプリ
ングにより抑圧された爪とを有し、前記リングが前記フ
レームにより長手方向に沿つて支持された溝付き部材に
よつて支持されており、前記環状部材を往復回動せしめ
るため前記環状部材に取り付けられるハンドルを含む構
成などであつてもよい。
前述の実施例では、ガス供給管などの管体14,14aの切断
について説明したけれども、本考案に従う管切断装置10
はその他の管の切断にも好適に実施することができる。
効果 以上のように本考案によれば、カツター手段と連結部材
とを連結した状態で使用することによつて、奥まつた作
業空間内に位置する管の切断すべき部分を同時に2箇所
で切断することができる。また、長手方向の長さが異な
る連結部材を複数個準備しておくことによつて、切断部
分の相互の間隔を希望する間隔にして切断することがで
きる。さらに、連結部材とカツター手段とを分離し、そ
の分離されたカツター手段にハンドルを設けた状態で、
またはカツター手段に単独の取付部材を取付け、これに
ハンドルを装着して用いることができるため、希望する
切断位置で1箇所切断することができる。このように、
1つの切断装置によつて希望する位置で2箇所切断と1
箇所切断とを行なうことができ、しかも他の切断手段を
必要としない。したがつて、本考案を広範囲に亘つて実
施することができ、経済性および作業性が格段に向上さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従う管の切断装置10を用いた管の切断
閉塞工法の概要を説明するための図、第2図はカツター
手段18,19を用いて側溝下の管切断を行なう動作を説明
するための図、第3図は管切断装置10の正面図、第4図
はカツター手段19の一部切欠き正面図、第5図はカツタ
ー手段19の切断中の状態を示す一部切欠き正面図、第6
図は小径の管体14の切断開始の状態を示す一部切欠き正
面図、第7図は外枠30の正面図、第8図は第7図の矢符
A側から見た外枠30の側面図、第9図は内枠31の正面
図、第10図は第9図の矢符A1側から見た内枠31の側面
図、第11図は曲管部分14b付近の切断するための動作を
説明するための図、第12図は他の実施例の取付部材80の
斜視図、第13図は取付部材80の使用状態を示す図、第14
図および第15図は従来からの管切断装置6による管切断
動作を説明するための図である。 10……管切断装置、14……管体、14a……直管部分、14b
……曲管部分、18,19……カツター手段、20……連結部
材、21,21a……ハンドル、30……外枠、31……内枠、47
……カツターホイール、60,70……取付部材、62……凸
部、61,72……長手棒状体、63,63a……ねじ孔、72……
ノツクピン、76,77……ボルト、80……単独の取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−218886(JP,A) 実開 昭61−144909(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断すべき管の管軸方向に沿つて延びる連
    結部材と、 連結部材の両端部に着脱自在に設けられる一対のカツタ
    ー手段と、 少なくとも一方のカツター手段に着脱自在に装着される
    ハンドルとを含み、 一方のカツター手段は、これにハンドルを装着して、ハ
    ンドルを操作することによつて管軸を中心とする一方向
    の回転で刃が切断すべき管の周方向に移動して管に食い
    込み、管軸を中心とする前記一方向とは逆方向の回転で
    前記刃が食い込んだままで管の周方向に移動し、 各カツター手段が前記連結部材の両端部に取付けられ、
    一方のカツター手段にハンドルが装着されている状態で
    は、各カツター手段の刃は連結部材を介し同時に前記管
    に食い込みおよび食い込んだままの管の周方向に移動す
    ることを特徴とする管の切断装置。
  2. 【請求項2】前記連結部材、一対のカツター手段および
    ハンドルの他に、切断すべき管の管軸方向に延び、いず
    れか一方のカツター手段に着脱自在に取付けられ、ハン
    ドルを着脱自在に装着できる単独の取付部材を含むこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の管の
    切断装置。
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