JPH0758771A - アドレス管理装置 - Google Patents

アドレス管理装置

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Publication number
JPH0758771A
JPH0758771A JP5200624A JP20062493A JPH0758771A JP H0758771 A JPH0758771 A JP H0758771A JP 5200624 A JP5200624 A JP 5200624A JP 20062493 A JP20062493 A JP 20062493A JP H0758771 A JPH0758771 A JP H0758771A
Authority
JP
Japan
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address
mobile terminal
network
packet
lan
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JP5200624A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwai
俊幸 岩井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一時的に別のLANに移動して使用する場
合、移動端末が常用LANを経由せずネットワークに対
して固定位置のサービス提供者宛にパケットを送信し、
更に常用LANを経由せずに移動端末に返信パケットを
到達させる。 【構成】 可搬型情報処理装置があらかじめ割り当てら
れたアドレスを保持するデフォルトアドレス保持部15
と、アドレスが接続されるネットワークで有効かどうか
を判断するアドレス管理部14と、アドレス管理部によ
り割り当てられたアドレスが接続されるネットワークで
有効でないと判断された場合にネットワーク側からネッ
トワーク内で使用可能なアドレスを可搬型情報処理機器
に対して割り当てる制御部13とを備え、情報処理機器
は割当アドレスが接続されたネットワークで有効な場合
にはアドレスを使用し、有効でない場合にはネットワー
ク側から割り当てられたアドレスを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークに接続す
る可搬型の情報処理機器に適用できるアドレス管理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワーク内で移動端末を扱う
方法はいくつか提案されているが、大別して、動的アド
レス及びネームサーバを用いる方法と、固定のアドレス
を用いる方法が知られている。
【0003】既存ネットワークにおいて移動端末をサポ
ートしようとする場合、ネームサーバを前提としない局
が混在していることが多く、移動端末以外の局に対して
は移動を隠蔽した形で固定のアドレスを見せることが望
ましい。
【0004】アドレスのフィールドに、ネットワーク内
の特定のエリアを示す情報が含まれているようなアドレ
ス体系をもつネットワークにおいて、固定アドレスを用
いて移動端末を扱おうとすると、固定アドレスのエリア
情報に従ってパケットが配送されるため、アドレスをそ
のままの形で用いようとすると、同一エリア内でしか移
動できない。
【0005】上記のような問題に対処するため、ネット
ワークに対して固定の位置に存在する管理局を用いて、
移動端末宛のパケットを中継する方法がある。
【0006】図21は、ローカル・エリア・ネットワー
ク(LAN)上で固定アドレスを用いて移動端末のアド
レス管理を行なう従来技術の一例を表わす概念図であ
る。
【0007】ここでは、アドレスのフィールドにネット
ワーク内の特定のエリアを示す情報が含まれているよう
なアドレス体系をもつネットワークを想定する。
【0008】LAN110は、ルータ115,116に
よって結ばれた複数のエリアから構成され、移動端末が
ネットワークに接続するための接点である接続装置11
1,112,113,114が存在している。
【0009】LAN120,130に関しても同様であ
る。LAN110とLAN120とは広域網150を介
して接続されているが、LAN130はLAN110,
120に対して独立して存在する。
【0010】移動端末118は接続装置112によって
LAN110につながっている。管理局117は、移動
端末118がLAN110内を移動する際の移動情報を
管理し、移動端末118宛のパケットを正しく配送する
役割をもつ。
【0011】移動端末はLAN内の移動を管理してくれ
る管理局と関係づけられる。通常、管理局はネットワー
クに対して移動しない局であり、移動端末用接続装置が
これを兼ねてもかまわない。また、移動端末には、関係
づけられた管理局が位置するエリアを示すフィールドを
もつ固定のアドレスが与えられている。
【0012】管理局とLAN内の移動端末用接続装置と
の間では移動情報が交換され、移動端末がLAN内のど
の移動端末用接続装置につながっているか、あるいはL
AN内に存在していないかといった情報は、常にその移
動端末の管理局が把握している。
【0013】図22は、接続装置222につながってい
た移動端末224が移動して接続装置223につながる
ようになる様子を示すものである。このとき接続装置2
22,223と管理局221の間で制御通信225が交
換され、移動端末224の移動情報が管理局221に集
中される。制御通信225の一実施例としては、新たに
移動してきた移動端末がある場合に、移動端末用接続装
置は管理局にそのことを伝えるというやり方がある。
【0014】管理局は、その管理下にある移動端末のア
ドレス宛のパケットを一旦取り込んで処理する能力を備
えている。
【0015】図23において、移動端末233宛のパケ
ット234は管理局231によって取り込まれる。管理
局231は移動情報から移動端末233の移動先を知
り、パケット234を接続装置232に転送する。
【0016】IP-based Protocols for Mobile Internet
working(John Ioannidis,Dan Duchamp,Gerald Q.Maguir
e Jr., ACM SIGCOMM, September 1991)に開示されてい
るシステムでは、大学構内のような限定された範囲での
移動をサポートするような分散管理方式が提案されてい
る。その基本は上述した従来技術のように、異なるエリ
アに配送されてきた移動端末宛のパケットを正しいエリ
アまで転送することにある。
【0017】しかしながらこのシステムでは、移動端末
と管理局との間で移動情報を交換できる範囲内でしか移
動端末は移動できない。また、遠くに移動すると管理情
報や移動端末宛パケットの配送ルートが長くなり、通信
に無駄が発生する場合がある。
【0018】図24は、図21の一部を取り出したもの
である。移動端末118と関係づけられた管理局117
はLAN110上に存在する。また、LAN120上に
移動端末用接続装置123及び固定局127が存在す
る。更に、広域網150とLAN110との間にルータ
116が位置し、広域網150とLAN120との間に
ルータ126が位置している。
【0019】図24の例において、移動端末用接続装置
123を介して移動端末118がLAN120に接続さ
れ、固定局127と通信を行なう場合を考える。
【0020】この場合、従来技術では固定局127から
移動端末118へのパケットは、図24に示すパケット
41のような経路を経由する。ところが、移動端末11
8がつながる接続装置123と固定局127とは同一の
LAN120上に存在し、距離的にも近接している。移
動端末118と固定局127との間の通信に、別のLA
N110上の管理局117を介在させず、LAN120
内でパケット42の経路で通信を行なえば、効率的な通
信が実現できる。
【0021】従来の技術では、例えばルータ126にお
いて移動情報を参照するキャッシングなどの方法を用い
れば、図25に示すようにLAN120内のみでパケッ
ト43のような通信が可能となる。しかしながらこの方
法では、既存のルータなどのネットワーク資源に手を加
える必要がある。
【0022】従来の技術では、既存のネットワーク資源
に手を加えることなく、移動端末と通信相手の固定局と
の両者のみを変更するだけで、図24の例におけるLA
N120内のみの通信を可能とするプロトコルは存在し
ない。
【0023】上述した従来の技術としては、ネットワー
クサービスという観点から、可搬型の移動端末において
必要なサービスとしては、telnet,ftpなど移
動端末側がコマンドを起動し、ネットワークに対して固
定の位置に存在するサービス提供者に対してサービスを
要求するものが多い。このようなサービスでは、最初に
ネットワーク上を流れるパケットは、ネットワークに対
して固定の位置に存在するサービス提供者宛のものであ
る。
【0024】図27に示す例では、ネットワークに対し
て固定の位置に対して存在するサービス提供局d1と可
搬型の移動端末d3とが存在している。図27の移動端
末d3がコマンドを起動して、サービス提供局d1に対
してサービスを要求する場合のパケットのシーケンスを
図28に示す。この場合、ネットワーク上を最初に流れ
るパケットは、移動端末d3からサービス提供局d1に
向けてのサービス要求パケットe1である。逆に、サー
ビス提供局d1から移動端末d3に向けてのパケット
は、サービス要求パケットe1がサービス提供局d1に
到着した後に発行される。
【0025】図29は、移動端末d3からサービス提供
局d1に向けてのサービス要求パケットe1と、サービ
ス提供局d1から移動端末d3に向けての応答パケット
e2の、宛先アドレス及び送信元アドレスを示す表であ
る。
【0026】図28のシーケンスのように、サービス要
求パケットe1がサービス提供局d1に到着した後に、
応答パケットe2がサービス提供局d1から発行される
場合、サービス提供局d1は応答パケットの宛先アドレ
スとしてサービス要求パケットの送信元アドレスを利用
することができる。この場合、ネットワークに対して固
定の位置に対して存在するサービス提供局d1は可搬型
の移動端末d3のアドレスを保持していたりネームサー
バなどを用いて調べることが可能である必要はなく、可
搬型の移動端末d3がネットワークに対して固定の位置
に対して存在するサービス提供局d1のアドレスを保持
しているかあるいはネームサーバなどを用いて調べるこ
とが可能でありさえすればよい。
【0027】図28とは逆のサービス、即ち図30に示
すように移動端末側に対して最初にサービス要求パケッ
トが流れる場合も考えられるが、本発明では図28のよ
うに移動端末側がまず最初にサービス要求パケットを発
行する場合の問題点のみを考える。但し、移動端末が図
21のように常に使用しているLANに対して接続され
ている状態であれば、図28及び図30の場合、どちら
が先にパケットを流しても問題ではない。
【0028】このように、移動端末に対して常に使用し
ているLAN以外の場面では全く別のアドレスを割り当
てて、元のLANの移動とは切り離して管理するという
方式が有効である場合がある。この場合、たとえ使用で
きるサービスに多少制限が加わったとしても、移動先で
接続されるLANが常に使用しているLANと通信を行
なう必要がないため、移動先で接続されるLANが常に
使用しているLANとつながっていない場合や、つなが
っていたとしてもその経路が遠距離で通信時間が大きく
なったり費用がかかるような場合に有効である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、移動端末が常に使用しているLAN
に対して接続されている状態ではなく、一時的に別のL
ANに移動して使用するような場合に、移動端末が常に
使用しているLANを経由しなければネットワークに対
して固定の位置に存在するサービス提供者宛にパケット
を送信することができず、更に当該パケットの送信元ア
ドレスに対してパケットを送信する際にも移動端末が常
に使用しているLANを経由しなければ移動端末に対し
て返信パケットを到達させることをができないという問
題点があった。
【0030】また、移動端末が用いるアドレスが、常に
使用しているLANに対して接続されている状態におい
て使用されているものか、一時的に別のLANに移動し
て使用されているものなのかを判別することができず、
ネットワークの安全性を確保できないという問題点があ
った。
【0031】本発明の目的は、上述した従来の技術にお
ける問題点に鑑み、移動端末が常に使用しているLAN
に対して接続されている状態ではなく、一時的に別のL
ANに移動して使用するような場合に、移動端末が常に
使用しているLANを経由しなくてもネットワークに対
して固定の位置に存在するサービス提供者宛にパケット
を送信することが可能であり、更に当該パケットの送信
元アドレスに対してパケットを送信する際にも移動端末
が常に使用しているLANを経由しなくても移動端末に
対して返信パケットが到達することを可能とするよう
な、移動端末へのアドレス割り当てを行うことができる
アドレス管理装置を提供することにある。
【0032】また、本発明の目的は、アドレスのもつエ
リア情報によってサービスの範囲に自動的に加えられる
制限だけでなく、移動端末が用いるアドレスが、常に使
用しているLANに対して接続されている状態において
使用されているものか、一時的に別のLANに移動して
使用されているものなのかを判別することにより、一時
的に接続された移動端末に対しては限定された範囲のサ
ービスしか提供しないことにより、ネットワークの安全
性を高めるアドレス管理装置を提供することにある。
【0033】更に、本発明の目的は、無線端末の普及な
どにより、移動先のLANの中での移動をサポートする
アドレス管理装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、可搬型
情報処理装置があらかじめ割り当てられたアドレスを保
持する保持手段と、割り当てられたアドレスが接続され
るネットワークで有効かどうかを判断する判別手段と、
判断手段により割り当てられたアドレスが接続されるネ
ットワークで有効でないと判断された場合にネットワー
ク側からネットワーク内で使用可能なアドレスを可搬型
情報処理機器に対して割り当てる割当手段とを備えてお
り、可搬型情報処理機器は割り当てられたアドレスが接
続されたネットワークで有効な場合には該アドレスを使
用し、割り当てられたアドレスが接続されたネットワー
クで有効でない場合にはネットワーク側から割り当てら
れたアドレスを使用するアドレス管理装置によって達成
される。
【0035】本発明の他の目的は、可搬型情報処理機器
の使用するアドレスがあらかじめ割り当てられたアドレ
スであるかネットワーク側から割り当てられたアドレス
であるかをネットワーク上のサービス提供者が判別する
判別手段と、ネットワーク上のサービス提供者が判別結
果に基づいて可搬型情報処理機器に対するサービスの提
供範囲を異ならしめる手段とを備えるアドレス管理装置
によって達成される。
【0036】本発明の更に他の目的は、移動端末をネッ
トワークに接続するためにネットワーク上に存在する複
数の接続手段とを備えており、複数の接続手段のうち所
定の接続手段を介してネットワークに接続されていた可
搬型情報処理機器が移動して別の接続手段を介してネッ
トワークに再度接続される際に直前に使用していたアド
レスを継続して使用するアドレス管理装置によって達成
される。
【0037】
【作用】本発明のアドレス管理装置では、保持手段は可
搬型情報処理装置があらかじめ割り当てられたアドレス
を保持し、判別手段は割り当てられたアドレスが接続さ
れるネットワークで有効かどうかを判断し、割当手段は
判断手段により割り当てられたアドレスが接続されるネ
ットワークで有効でないと判断された場合にネットワー
ク側からネットワーク内で使用可能なアドレスを可搬型
情報処理機器に対して割り当て、可搬型情報処理機器は
割り当てられたアドレスが接続されたネットワークで有
効な場合にはアドレスを使用し、割り当てられたアドレ
スが接続されたネットワークで有効でない場合にはネッ
トワーク側から割り当てられたアドレスを使用する。
【0038】また、本発明のアドレス管理装置では、判
別手段は可搬型情報処理機器の使用するアドレスがあら
かじめ割り当てられたアドレスであるかネットワーク側
から割り当てられたアドレスであるかをネットワーク上
のサービス提供者が判別し、提供範囲を異ならしめる手
段はネットワーク上のサービス提供者が判別結果に基づ
いて可搬型情報処理機器に対するサービスの提供範囲を
異ならしめる。
【0039】更に、本発明のアドレス管理装置では、複
数の接続手段は、移動端末をネットワークに接続するた
めにネットワーク上に存在しており、複数の接続手段の
うち所定の接続手段を介してネットワークに接続されて
いた可搬型情報処理機器が移動して別の接続手段を介し
てネットワークに再度接続される際に直前に使用してい
たアドレスを継続して使用する。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のアドレス管理
装置の実施例を詳細に説明する。
【0041】図1は、本発明のアドレス管理装置の一実
施例における移動端末のアドレス管理の構成を機能的に
表わしたブロック図である。
【0042】図1のアドレス管理装置は、入力信号を所
定の方法に基づいて処理する入力処理部11、入力した
信号を所定の方法に基づいて処理して出力信号を出力す
る出力処理部12、装置全体を制御する制御部13、制
御部13に接続されておりアドレスを管理するアドレス
管理部14、アドレス管理部14に接続されており移動
端末にあらかじめ割り当てられたアドレスであるデフォ
ルトアドレスを保持するデフォルトアドレス保持部1
5、アドレス管理部14に接続されており移動端末にネ
ットワーク側から割り当てられるアドレスであるテンポ
ラリアドレスを登録するテンポラリアドレス登録部1
6、入力処理部11及び出力処理部12に接続されてお
り外部との相互接続を行う接続インタフェース17によ
って構成されている。
【0043】次に、上記各構成部分の動作を説明する。
【0044】移動端末は、接続インタフェース17によ
って移動端末用接続装置と接続される。接続インタフェ
ース17からの入力は、入力処理部11によって処理さ
れる。また、接続インタフェース17への出力は、出力
処理部12によって処理される。
【0045】移動端末が使用するアドレスは、アドレス
管理部14で管理される。アドレス管理部14は、デフ
ォルトアドレス保持部15に保持された移動端末固有の
アドレスを使用できる場合にはそのデフォルトアドレス
を使用する。また、デフォルトアドレスが使用できない
場合にはネットワークから割り当てられたテンポラリア
ドレスを使要する。ネットワークから割り当てられたテ
ンポラリアドレスは、テンポラリアドレス登録部16に
登録される。
【0046】上述した動作は、全て制御部13によって
制御される。
【0047】図2は、本実施例における移動端末用接続
装置のアドレス管理の構成を機能的に表わしたブロック
図である。
【0048】移動端末用接続装置は、接続インタフェー
ス29によって移動端末と接続される。接続インタフェ
ース29からの入力は、移動端末入力部23によって処
理される。また、接続インタフェース29への出力は、
移動端末出力部24によって処理される。
【0049】移動端末用接続装置は、ネットワークイン
タフェース28によってネットワークと接続されてい
る。ネットワークインタフェース28からの入力は、ネ
ットワーク入力部21によって処理される。また、ネッ
トワークインタフェース28への出力は、ネットワーク
出力部22によって処理される。
【0050】デフォルトアドレス判断部26は、接続イ
ンタフェース29によって接続された移動端末のデフォ
ルトアドレスが、ネットワークインタフェース28に接
続されるネットワーク上で処理可能であるかどうかを判
断する。
【0051】デフォルトアドレス判断部26で移動端末
のデフォルトアドレスが当該ネットワーク上で使用でき
ないと判断された場合には、テンポラリアドレス割当部
27が当該ネットワーク上で使用可能な仮のアドレス
(テンポラリアドレス)を移動端末に対して割り当て
る。これらの動作は全て制御部25によって制御され
る。
【0052】図3は、本実施例における管理局のアドレ
ス管理の構成を機能的に表わしたブロック図である。
【0053】管理局は、ネットワークインタフェース3
6によってネットワークと接続されている。 ネットワ
ークインタフェース36からの入力は、入力処理部31
によって処理される。また、ネットワークインタフェー
ス36への出力は、出力処理部32によって処理され
る。
【0054】管理局が受け持つ移動端末の移動情報は、
移動情報管理部34で管理される。管理局は、受け持ち
の移動端末宛のパケットを取り込み、移動情報管理部3
4に管理された移動情報に従って、パケットの転送処理
を転送処理部35で行なう。これらの動作は、全て制御
部33によって制御される。
【0055】また管理局にはデフォルト管理局と後述す
るテンポラリ管理局とが存在する。デフォルト管理局は
移動端末に対して唯一存在し、移動端末がデフォルトア
ドレスを使用する際のパケットを管理する。テンポラリ
管理局は、移動端末がテンポラリアドレスを使用する際
のパケットを管理する。
【0056】次に、本実施例の動作を説明する。
【0057】まず、移動端末と接続装置との接続である
が、単に電気的に直結する方法であっても、OSI7層
モデルにおけるデータリンク層に相当する何らかの通信
手順を用いて制御する方法であってもよく、また、有線
接続だけでなく無線媒体による接続も考えられるが、本
発明の内容に直接関係しないので詳細は省略する。
【0058】移動端末と接続装置とが接続されると、図
4に示すように、移動端末は自分のもつ固有のアドレス
であるデフォルトアドレスを接続装置に通知する。接続
装置は、通知されたデフォルトアドレスが接続装置に接
続されるLANにおいて使用可能であるかどうかを判断
し、使用可能であればその旨を、使用可能でない場合に
は当該LAN上で使用可能な仮のアドレスであるテンポ
ラリアドレスを、それぞれ移動端末に対して応答する。
【0059】デフォルトアドレスがネットワーク上で使
用可能であるかどうかの判断は、ネットワークがデフォ
ルト管理局と通信可能であり、かつデフォルト管理局に
よるパケット中継が以下に述べるテンポラリ管理局によ
るパケット中継に比して有効であるかどうかによる。
【0060】少なくとも図22に示すように、移動端末
用接続装置とデフォルト管理局とが移動情報を交換でき
る位置にデフォルト管理局が存在していなければならな
い。図26に示すように、移動端末用接続装置の1つが
管理局を兼ねていてもかまわない。
【0061】上述した図21のLAN130上の接続装
置131に移動端末118が移動してきた場合には、L
AN130とLAN110とはつながっておらず、接続
装置131とデフォルト管理局117との間で移動情報
を交換できないため、接続装置131につながる移動端
末118にはテンポラリアドレスが割り当てられること
になる。
【0062】更に、図24のような状態をどのようにす
るかは、個々のネットワークの判断にかかっており、パ
ケット41のような転送が無駄であるとする場合には、
接続装置123は移動端末118に対してテンポラリア
ドレスを割り当てる。
【0063】割り当てるテンポラリアドレスは、他と重
複しないアドレスであればよく、割り当て方法に関して
本実施例では特に規定しない。例えば、接続装置があら
かじめ保持しているアドレスを割り当てる方法、接続装
置がネットワークを通じてアドレスサーバなどにアクセ
スしてアドレスを取得する方法、ネットワークから空き
アドレスを検索して使用する方法などが考えられる。
【0064】また、図5に示すように、一台の接続装置
に対して複数の移動端末が接続したり、図6に示すよう
に、一台の管理局が複数の移動端末を管理したりする変
形例も可能であるが、説明を簡略にするため一台の移動
端末の動作に関しての説明を行なう。
【0065】移動局が移動先のネットワークにおいてテ
ンポラリアドレスを使用する場合、当該ネットワーク内
にテンポラリ管理局が設けられる。テンポラリ管理局
は、当該ネットワークにおける移動情報を管理するため
のものである。テンポラリ管理局は、その管理下にある
移動端末のテンポラリアドレス宛のパケットを取り込ん
で処理を行なう能力と、移動追跡可能範囲内の移動端末
用接続装置と制御通信を行なって管理下にある移動端末
の移動情報を獲得する能力とを備えている。
【0066】テンポラリ管理局は、管理下にある移動端
末のテンポラリアドレス宛のパケットを取り込んで、移
動情報に従って当該移動端末が現在つながっている接続
装置に対してパケットを転送する。
【0067】テンポラリ管理局の行なうこの動作は、図
7(a),(b)に示すように、デフォルト管理局の移
動追跡可能範囲内におけるデフォルト管理局の動作と同
じである。ここで、図7(a)は、デフォルトアドレス
が使える場合を示しており、図7(b)は、デフォルト
アドレスが使えない場合をそれぞれ示している。
【0068】前出の移動追跡可能範囲とは、ネットワー
ク全体に対して管理局の移動追跡能力により設定される
サブネットワークである。図21において、管理局は各
LAN(LAN110,120,130)内の移動は追
跡を行ない、各LAN内の移動端末用接続装置とのみ制
御情報の交換を行なうものとする。この場合、デフォル
ト管理局117の移動追跡可能範囲はLAN110とな
る。移動端末118がLAN120上のいずれかの接続
装置に移動した場合にはテンポラリ管理局が設定され、
そのテンポラリ管理局の移動追跡可能範囲はLAN12
0となる。
【0069】また、移動端末118がLAN130上の
いずれかの接続装置に移動した場合には別のテンポラリ
管理局が設定され、そのテンポラリ管理局の移動追跡可
能範囲はLAN130となる。テンポラリ管理局は、テ
ンポラリアドレスを割り当てた移動端末用接続装置が兼
ねてもよいし、移動追跡可能範囲にある別の局が行なっ
ても構わない。
【0070】以下、具体的なアドレスを用いて移動端末
の移動とその際のアドレス変化及びパケット転送の一実
施例を説明する。
【0071】図8は、上述した図21のように配置され
ている機器に対して、アドレスのフィールドにネットワ
ーク内の特定のエリアを示す情報が含まれているような
アドレスを付与した例を示す概念図である。
【0072】LAN110はエリアPとエリアQとから
構成されている。同様にLAN120はエリアRとエリ
アSとから、LAN130はエリアTとエリアUとから
それぞれ構成されている。各機器のアドレスは、エリア
を示す情報と、エリア内で各機器を識別する情報とから
構成されている。例えば、接続装置111のアドレスは
P111であり、エリアを識別する情報であるPを表わ
すフィールドと個々の機器を識別する情報である111
を表わすフィールドとを含んでいる。
【0073】次に、接続装置123から接続装置111
宛のパケットがルーティングする例を示す。
【0074】接続装置123から発せられたパケットは
エリアS内を流れる。ルータ126は、エリアP宛のパ
ケットは広域網経由でLAN110のルータ116へ流
すべきであるという情報をあらかじめ知っており、アド
レスP111宛のパケットを中継する。ルータ116か
らエリアQに中継されたアドレスP111宛のパケット
は、同様にルータ115によってエリアPへと中継され
る。そして、エリアPを流れるアドレスP111宛のパ
ケットは、接続装置111において自己宛のパケットで
あると認識されて取り込まれる。
【0075】移動端末118はLAN110を主として
使用しており、LAN110内のエリアPに存在する管
理局117をデフォルト管理局とし、デフォルトアドレ
スとしてアドレスP118が設定されているとする。
【0076】図9は、移動端末118が接続装置111
に接続されている場合の移動端末118宛のパケットの
動きを表わす概念図である。
【0077】移動端末宛のパケットm1は、宛先アドレ
スに従ってエリアPに転送され、エリアP内で一旦デフ
ォルト管理局117によって取り込まれる。即ち、デフ
ォルト管理局117は、自己のアドレスP117宛のパ
ケット以外に、自己の管理下にある移動端末のアドレス
宛のパケットを取り込む。
【0078】デフォルト管理局117は、管理下にある
移動端末が現在どの接続装置につながっているかという
情報を管理しており、移動端末がつながっている接続装
置に対してパケットを転送する。
【0079】図10は、図9における転送を実現するた
めのアドレス設定方法に関する一実施例を示す。パケッ
トm1は本来の発信者からのパケットであり、宛先アド
レスにはP118が設定されている。デフォルト管理局
117から接続装置111へ転送されるパケットm2に
は、宛先アドレスとして接続装置のアドレスP111
が、送信元アドレスとしてデフォルト管理局のアドレス
であるP117が、設定されている。更に、元のパケッ
トm1の宛先アドレスや送信元アドレスなどの情報を接
続装置111へ伝えるために、パケットm2の利用者デ
ータにはパケットm1がカプセル化されて入っている。
接続装置111ではパケットm2からカプセル化された
情報を取り出して元のパケットm1と同じ情報を移動端
末118へ渡す(パケットm3)。
【0080】移動端末が移動して、ある接続装置につな
がっている状態から別の接続装置に接続されている状態
に移行した場合、図22のように制御通信225が交わ
されて、管理局は移動端末が現在どの接続装置につなが
っているかを把握し、図11に示すように、管理局は新
しい接続装置に対してパケットを転送する。また、図1
2に示すように、移動先が管理局と別のエリアに存在し
ていても、パケットの転送は可能である。いずれの場合
も移動は管理局と接続装置の間のみが知っていればよ
く、移動端末が受けとるパケットの形式は同じであり
(図10,図13,図14におけるパケットm3,m
5,m7)、移動端末宛にパケットを送る場合も常にデ
フォルトアドレスP118宛に送ればよい(図10,1
3,14におけるパケットm1)。
【0081】移動端末118は最初に接続装置につなが
ったとき、接続装置に対してデフォルトアドレスP11
8を通知する。接続装置は接続装置がつながるLANに
おいて通知されたアドレスが有効であるかどうかを判定
する。図8に示す例では、移動端末118のデフォルト
アドレスP118はLAN110においてのみ有効であ
り、移動端末用接続装置111,112,113,11
4においては有効と判定され、LAN120上の接続装
置121,122,123,124及びLAN130上
の接続装置131,132,133,134においては
有効でないと判定される。
【0082】デフォルトアドレスが接続されたLANに
おいて有効でないと判定された場合、接続されたLAN
において使用可能なアドレスであるテンポラリアドレス
が移動端末に対して割り当てられる。このテンポラリア
ドレスのフィールドには当該LAN内のいずれかのエリ
アを示す情報が含まれており、そのエリアにはテンポラ
リアドレスを管理する管理局が存在している。即ち、移
動端末118が、LAN120上の移動端末用接続装置
121,122,123,124に接続された場合には
エリアRの情報を含み、管理局R127によって管理さ
れるテンポラリアドレスR128が、LAN130上の
移動端末用接続装置131,132,133,134に
接続された場合にはエリアTの情報を含み、テンポラリ
アドレスT137によって管理されるテンポラリアドレ
スT138が、それぞれ割り当てられる。割り当て手順
に関しては、前述の図4に示した方式に従うものとす
る。
【0083】一旦テンポラリアドレスを取得すれば、当
該テンポラリアドレスを用いて同一LAN内を移動する
ことが可能である。
【0084】図15は、テンポラリアドレスを用いて通
信を行なっていた移動端末が移動した場合に、新たにつ
ながった接続装置において使用するアドレスを決定する
ためのシーケンス図である。
【0085】図8において移動端末117がLAN12
0上の接続装置121につながり、テンポラリアドレス
R128を使用しているとする。この移動端末117
が、同一LAN120の中で移動して接続装置122,
123,124のいずれかにつながる場合、テンポラリ
アドレスR128をそのまま使用する。
【0086】接続装置121につながっていた移動端末
117が、テンポラリアドレスR128を使うことがで
きずかつデフォルトアドレスP118の通用するLAN
110へ移動して接続装置111,112,113,1
14のいずれかにつながる場合、テンポラリアドレスR
128に代えてデフォルトアドレスP118を使用す
る。
【0087】接続装置121につながっていた移動端末
117が、テンポラリアドレスR128を使うことがで
きずかつデフォルトアドレスP118をも使えないLA
N130へ移動して接続装置131,132,133,
134のいずれかにつながる場合、新たなテンポラリア
ドレスT137が移動端末118に対して割り当てられ
る。
【0088】図16は、図21の各接続装置間を移動端
末が移動する際のアドレスの変化を表にしたものであ
る。LAN内の移動の場合には使用するアドレスは変化
せず、通信相手に対して移動は隠蔽される。これは管理
局がデフォルト管理局であってもテンポラリ管理局であ
っても同じであり、それぞれ移動は独立にサポートされ
る。なお、移動追跡可能範囲の外に移動した後に移動追
跡可能範囲で有効なアドレス(デフォルトアドレスまた
はテンポラリアドレス)宛にパケットが送られてきた場
合には、送信元にエラー通知を行なうかまたはパケット
を廃棄するなどの方法によって、当該の移動追跡可能範
囲を受け持つ管理局の責任において処理される。
【0089】次にテンポラリアドレスを使用した場合に
どのようなサービスを受けることが可能であるかについ
て説明する。
【0090】テンポラリアドレスを使用している移動端
末から、相手局に対してパケットを送信することが可能
である。逆にテンポラリアドレスを使用している移動端
末に対して相手局から送られてくるパケットが到達する
ためには、通信しようとしている移動端末が現在どのテ
ンポラリアドレスを使用しているかを相手局があらかじ
め知っておく必要がある。これを行なうためには、相手
局がネームサーバのようなもので移動端末とアドレスと
のマッピングを行なわなければならず、その機構を備え
た局からしか通信は行なえないことになる。
【0091】ところが、データベース問い合わせなどの
ように、テンポラリアドレスを使用している移動端末か
ら送られたコマンドに対して応答するようなパケットの
場合は、先行するパケットの発信元アドレスに対して送
ることによって、特にアドレスのマッピングを行なう機
構を備えていなくとも、移動端末宛のパケットが到達す
ることになる。これは移動端末側からコネクションを確
立するような場合も同様である。
【0092】以下、図17(a),(b)を参照して上
記事項を更に詳述する。
【0093】図17(a)に示すように、移動端末b1
はデフォルトアドレスとしてb3をもっているが、現在
は移動してデフォルトアドレスを使えないために、テン
ポラリアドレスb4を使用している。ところが相手局b
2は、移動端末b1が現在どのアドレスを使用している
かを知らないため、例えば知っているアドレスであるb
3に対して送信しても、移動端末b1には到達しない。
しかしながら、図17(b)に示すように、先行するパ
ケットb6が存在する場合には、相手局b2はパケット
b6の送信元アドレスとして設定されたテンポラリアド
レスb4をパケットb5の宛先アドレスに設定すること
によって、移動端末b1にパケットb5を届けることが
できる。
【0094】図18は、移動端末がテンポラリアドレス
を使用した場合にパケットが到達すかどうかを示した表
である。
【0095】移動端末に対する単純な送信の場合にはパ
ケットは到達しないが、コマンドの応答やコネクション
を用いたようなサービスを受ける場合には、テンポラリ
アドレスを使用している移動端末に対してパケットが到
達する。例えば、相手局からテンポラリアドレスを使用
している移動端末に対して直接メールを送ることはでき
ないが、移動端末側から相手局にメール送信要求を出し
たり、デフォルトアドレス宛に出されたメールを保持す
るメールボックスの内容を読み出したりする操作は可能
である。
【0096】上記の制限は本実施例の制約から生じるも
のであるが、デフォルトアドレスとテンポラリアドレス
との機能の違いを生かして、ネットワークが移動端末に
対してサービスの点で制約条件を設けることが有効な場
合がある。
【0097】テンポラリアドレスを使用している移動端
末は、ネットワークにとって一時的な利用者であり未知
の存在である。そのような一時的利用者と、固定局及び
デフォルトアドレスを利用する移動端末との間で、提供
するサービスに差を設けることはネットワークの安全面
からも有効である。また、逆にこのような安全対策を施
してあれば、安心して未知の移動端末に対してサービス
を提供することができる。
【0098】ネットワーク内でアドレスがテンポラリア
ドレスかどうかを簡単に見分けることができるならば、
このような安全策は容易に実行できる。本件の一実施例
としては、ネットワークに対して固定の位置に存在する
局のアドレスか移動端末のアドレスか、また、デフォル
トアドレスであるかテンポラリアドレスであるか、とい
った情報をアドレスのフィールドの中にもっていること
により、サービスを要求する局の種別をサービス提供局
が判別し、当該サービスを提供するか否かの判断を行な
うという例があげられる。
【0099】なお、本実施例では、移動局のアドレス
(デフォルトアドレスまたはテンポラリアドレス)に対
する認証を、LAN(移動端末接続装置や管理局やサー
ビス提供局など)が行なうか否かに関しては、本発明の
内容と直接には関係しないので説明を省略する。
【0100】本発明により可搬型の情報処理機器が、移
動端末が常に使用しているLANに対して接続されてい
る状態では固定のアドレスを用い、一時的に別のLAN
に移動して使用する場合には接続されるLANから動的
に割り当てられるアドレスを用いて、ネットワークから
サービスを受けることができる。
【0101】更に、ネットワーク側で動的に割り当てら
れたアドレスを弁別することにより、ネットワークにと
って既知の情報処理機器であるか未知の情報処理機器で
あるかによって提供するネットワークサービスを異なら
せることが可能である。
【0102】また、固定のアドレスもしくは動的に割り
当てられたアドレスそれぞれの有効範囲内のLAN内に
おける可搬型の情報処理機器の移動を可能とし、当該情
報処理機器の通信相手に対してLAN内の移動を隠蔽す
ることができる。
【0103】上述したように、本発明のアドレス管理装
置では、従来、専用の移動管理局が必要で移動管理局と
通信できない範囲には移動できなかったような移動端末
に対して、一時的な管理局を設けることによって移動範
囲を広げる作用がある。同じく、唯一の移動管理局に移
動情報を集中させなくとも、一時的な管理局を設けるこ
とによって移動情報が長距離に渡って飛び交うようなこ
ともなくなる。
【0104】例えば、東京を本拠とする移動端末を持っ
て大阪へ出張するような場合、図24に示すようなネッ
トワークにおける従来例では、すぐ隣にある端末にアク
セスするような場合でも、パケットは東京の管理局を経
由する必要がある。
【0105】しかし、本発明にのアドレス管理装置によ
り、大阪ですぐ隣にある端末にアクセスするような場合
には大阪の一時的な管理局を利用して通信を行なうこと
が可能である。
【0106】また、ネットワークにとって既知の移動端
末であるのか一時的に使用しているだけの移動端末であ
るのかを見分けることによって、提供するサービスを変
えることができる。このことを利用して、従来ネットワ
ークの安全管理のために、未知の移動端末にサービスを
提供していなかったが、本発明により容易に一時的な利
用サービスを提供することができる。
【0107】実施例で用いたデフォルトアドレス/テン
ポラリアドレスの用語を使用して例をあげると、テンポ
ラリアドレスを使用した移動端末に対してはサービスを
行なわない機器が存在するとか、図19に示すように、
データベース利用に関してテンポラリアドレスでアクセ
スした場合には検索しかできないがデフォルトアドレス
でアクセスした場合には検索および更新処理が可能であ
るというサービスが考えられる。これは、図20に示す
ように、テンポラリアドレスとして割り当てるアドレス
のフィールドの中に、テンポラリアドレスであることを
示す情報が含まれていれば簡単に識別できる。
【0108】更に、固定の管理局もしくは一時的な管理
局が追跡できるそれぞれの範囲において、移動端末のア
ドレスの変更しない移動を許して通信相手に対して移動
を隠蔽することができる。
【0109】前述の東京から大阪へ出張する例でいえ
ば、東京の中で移動しながら連続して通信を行なうこと
が可能であるのと同じように、大阪においても移動しな
がら連続して通信を行なうことが可能とするためには、
従来例では東京の管理局で管理するしか方法がなかった
のに対し、本発明のアドレス管理装置により東京の中で
の移動は東京の管理局が、大阪の中での移動は大阪の管
理局が、それぞれ管理することが可能となった。
【0110】
【発明の効果】本発明のアドレス管理装置は、可搬型情
報処理装置があらかじめ割り当てられたアドレスを保持
する保持手段と、割り当てられたアドレスが接続される
ネットワークで有効かどうかを判断する判別手段と、判
断手段により割り当てられたアドレスが接続されるネッ
トワークで有効でないと判断された場合にネットワーク
側からネットワーク内で使用可能なアドレスを可搬型情
報処理機器に対して割り当てる割当手段とを備えてお
り、可搬型情報処理機器は割り当てられたアドレスが接
続されたネットワークで有効な場合にはアドレスを使用
し、割り当てられたアドレスが接続されたネットワーク
で有効でない場合にはネットワーク側から割り当てられ
たアドレスを使用するので、移動端末が常に使用してい
るLANに対して接続されている状態ではなく、一時的
に別のLANに移動して使用するような場合に、移動端
末が常に使用しているLANを経由しなくてもネットワ
ークに対して固定の位置に存在するサービス提供者宛に
パケットを送信することが可能であり、更に当該パケッ
トの送信元アドレスに対してパケットを送信する際にも
移動端末が常に使用しているLANを経由しなくても移
動端末に対して返信パケットが到達することを可能とす
るような、移動端末へのアドレス割り当てを行うことが
できる。
【0111】また、本発明のアドレス管理装置は、可搬
型情報処理機器の使用するアドレスがあらかじめ割り当
てられたアドレスであるかネットワーク側から割り当て
られたアドレスであるかをネットワーク上のサービス提
供者が判別する判別手段と、ネットワーク上のサービス
提供者が判別結果に基づいて可搬型情報処理機器に対す
るサービスの提供範囲を異ならしめる手段とを備えるの
で、アドレスの割り当てによってサービスの範囲に自動
的に加えられる制限だけでなく、移動端末が用いるアド
レスが、常に使用しているLANに対して接続されてい
る状態において使用されているものか、一時的に別のL
ANに移動して使用されているものなのかを判別するこ
とにより、一時的に接続された移動端末に対しては限定
された範囲のサービスしか提供しないことにより、ネッ
トワークの安全性を高めることができる。
【0112】更に、本発明のアドレス管理装置は、移動
端末をネットワークに接続するためにネットワーク上に
存在する複数の接続手段とを備えており、複数の接続手
段のうち所定の接続手段を介してネットワークに接続さ
れていた可搬型情報処理機器が移動して別の接続手段を
介してネットワークに再度接続される際に直前に使用し
ていたアドレスを継続して使用するので、無線端末の普
及などにより、移動先のLANの中での移動をサポート
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアドレス管理装置の一実施例を構成す
る移動端末のアドレス管理の構成を機能的に表わしたブ
ロック図である。
【図2】本発明のアドレス管理装置の一実施例を構成す
る移動端末用接続装置のアドレス管理の構成を機能的に
表わしたブロック図である。
【図3】本発明のアドレス管理装置の一実施例を構成す
る管理局のアドレス管理の構成を機能的に表わしたブロ
ック図である。
【図4】図1の装置が使用するアドレスを決定するため
に、図1の装置と図2の装置との間で交わされる通信の
シーケンス図である。
【図5】図23の変形例であり、一台の接続装置に対し
て複数の移動端末が接続する例を示す概念図である。
【図6】図23の変形例であり、一台の管理局が複数の
移動端末を管理する例を示す概念図である。
【図7】図3の装置が行なうパケットの転送処理を表わ
す概念図である。
【図8】図21の例において、配置されている各機器に
対して、アドレスのフィールドにネットワーク内の特定
のエリアを示す情報が含まれているようなアドレスを付
与した例を示す概念図である。
【図9】図8の例において、管理局が移動端末を管理し
移動端末宛のパケットが正しく配置される例を示す概念
図である。
【図10】図9の概念図におけるパケットにおいて、移
動端末宛に発送した元のパケットと移動端末に到着した
パケットとが同一形式をもち、管理局と移動端末用接続
装置以外には移動局の移動が透過であることを示すパケ
ットの形式の一例である。
【図11】図8の例において、移動端末が同一エリア内
を移動した後、管理局が移動端末を管理し移動端末宛の
パケットが正しく配送される例を示す概念図である。
【図12】図8の例において、移動端末が管理局と異な
るエリアに移動した後、管理局が移動端末を管理し移動
端末宛のパケットが正しく配送される例を示す概念図で
ある。
【図13】図11の概念図におけるパケットにおいて、
移動端末宛に発送した元のパケットと移動端末に到着し
たパケットとが同一形式をもち、管理局と移動端末用接
続装置以外には移動局の移動が透過であることを示すパ
ケットの形式の一例である。
【図14】図12の概念図におけるパケットにおいて、
移動端末宛に発送した元のパケットと移動端末に到着し
たパケットとが同一形式をもち、管理局と移動端末用接
続装置以外には移動局の移動が透過であることを示すパ
ケット形式の一例である。
【図15】図4の変形例であり、テンポラリアドレスを
使用している図1の装置が移動した場合に、図1の装置
と図2の装置との間で交わされる通信のシーケンス図で
ある。
【図16】図1、図2、図3の各装置が図21のように
配置された状態で、図1の装置が移動を行なった場合の
アドレスの変化を表わす表である。
【図17】図1の装置がネットワーク内の他の局と通信
を行なう場合の、他の局から図1の装置宛のパケットが
到達するかどうかを表わす概念図である。
【図18】図1の装置がテンポラリアドレスを使用した
場合にパケットが到達するかどうかを示した表である。
【図19】移動端末がデータベースにアクセスする場
合、移動端末がデフォルトアドレスを用いるかテンポラ
リアドレスを用いるかによって、データベースの提供す
るサービスを代える例を示す概念図である。
【図20】図19の例において、データベースにアクセ
スする端末が移動端末であるかどうか、また移動端末の
場合にはデフォルトアドレスであるかテンポラリアドレ
スであるかを、簡単にデータベース側で見分けるため
に、アドレスのフィールドを設定した場合の一実施例で
ある。
【図21】LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
につながる移動端末用接続装置と、それにつながる移動
端末を表わす概念図である。
【図22】LAN内で移動端末が移動する場合に、移動
端末用接続装置と管理局との間で移動情報が交換される
様子を表わす概念図である。
【図23】管理局がその管理下にある移動端末宛のパケ
ットを移動端末に転送する様子を表わす概念図である。
【図24】図21の変形例であり、図21において移動
端末が管理局と別のLAN上に存在する場合の、パケッ
トの転送を表わす概念図である。
【図25】図24の変形例であり、同一LAN内におけ
るパケットの転送を表わす概念図である。
【図26】図22の変形例であり、移動端末用接続装置
の1つが管理局を兼ねている例を表わす概念図である。
【図27】LAN上に、ネットワークに対して固定の位
置に対して存在するサービス提供局と移動端末とが存在
している例を示す概念図である。
【図28】図27の例において、ネットワークに対して
固定の位置に存在するサービス提供局に対して、移動端
末側からサービス要求パケットを先に送信する場合の通
信シーケンス図である。
【図29】図28の例における、各パケットの宛先アド
レスおよび送信元アドレスを示す表である。
【図30】図27の例において、ネットワークに対して
固定の位置に存在するサービス提供局側から、移動端末
に対して要求パケットを先に送信する場合の通信シーケ
ンス図である。
【符号の説明】
11 入力処理部 12 出力処理部 13 制御部 14 アドレス管理部 15 デフォルトアドレス保持部 16 テンポラリアドレス登録部 17 接続インタフェース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬型情報処理装置があらかじめ割り当
    てられたアドレスを保持する保持手段と、該割り当てら
    れたアドレスが接続されるネットワークで有効かどうか
    を判断する判別手段と、該判断手段により該割り当てら
    れたアドレスが接続されるネットワークで有効でないと
    判断された場合にネットワーク側から当該ネットワーク
    内で使用可能なアドレスを該可搬型情報処理機器に対し
    て割り当てる割当手段とを備えており、該可搬型情報処
    理機器は該割り当てられたアドレスが接続されたネット
    ワークで有効な場合には当該アドレスを使用し、該割り
    当てられたアドレスが接続されたネットワークで有効で
    ない場合にはネットワーク側から割り当てられたアドレ
    スを使用することを特徴とするアドレス管理装置。
  2. 【請求項2】 前記可搬型情報処理機器の使用するアド
    レスが前記あらかじめ割り当てられたアドレスであるか
    前記ネットワーク側から割り当てられたアドレスである
    かをネットワーク上のサービス提供者が判別する判別手
    段と、該ネットワーク上のサービス提供者が該判別結果
    に基づいて該可搬型情報処理機器に対するサービスの提
    供範囲を異ならしめる手段とを備えることを特徴とする
    請求項1に記載のアドレス管理装置。
  3. 【請求項3】 移動端末をネットワークに接続するため
    に該ネットワーク上に存在する複数の接続手段とを備え
    ており、該複数の接続手段のうち所定の接続手段を介し
    て該ネットワークに接続されていた該可搬型情報処理機
    器が移動して別の該接続手段を介して該ネットワークに
    再度接続される際に直前に使用していたアドレスを継続
    して使用することを特徴とする請求項1に記載のアドレ
    ス管理装置。
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