JPH0757677A - 分析電子顕微鏡 - Google Patents
分析電子顕微鏡Info
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- JPH0757677A JPH0757677A JP5199360A JP19936093A JPH0757677A JP H0757677 A JPH0757677 A JP H0757677A JP 5199360 A JP5199360 A JP 5199360A JP 19936093 A JP19936093 A JP 19936093A JP H0757677 A JPH0757677 A JP H0757677A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁極片の頂面を適切な方法で覆うことによ
り、磁極片6の頂面から磁極片を構成する材料の元素の
特性X線が出ないようにすることを目的とする。 【構成】 電子顕微鏡10の上側磁極13と下側磁極1
4の少なくとも一方の磁極片21を、磁極片21を構成
する元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少なくと
も2個の異なる元素の積層部材25により覆い、さら
に、磁極片21に接する部分22から表面部23に原子
番号の大きい順に積層配置して覆うようにし、積層部材
25は、磁極孔12に嵌入しかつ截頭円錐状磁極片21
の頂面部26を覆う鍔付ブッシュ状に形成した筒状部2
7と平面部28とを有する形状で、平面部28の直径は
最大傾斜した試料16に干渉しないようにし、積層部材
25の筒状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大
きく形成して磁極孔12に圧入するように構成する。
り、磁極片6の頂面から磁極片を構成する材料の元素の
特性X線が出ないようにすることを目的とする。 【構成】 電子顕微鏡10の上側磁極13と下側磁極1
4の少なくとも一方の磁極片21を、磁極片21を構成
する元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少なくと
も2個の異なる元素の積層部材25により覆い、さら
に、磁極片21に接する部分22から表面部23に原子
番号の大きい順に積層配置して覆うようにし、積層部材
25は、磁極孔12に嵌入しかつ截頭円錐状磁極片21
の頂面部26を覆う鍔付ブッシュ状に形成した筒状部2
7と平面部28とを有する形状で、平面部28の直径は
最大傾斜した試料16に干渉しないようにし、積層部材
25の筒状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大
きく形成して磁極孔12に圧入するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、球面収差係数が少な
くとも1.2mm以下の高性能分析電子顕微鏡におい
て、その対物レンズの磁極片から発生する特性X線を吸
収するようにした分析電子顕微鏡に関する。
くとも1.2mm以下の高性能分析電子顕微鏡におい
て、その対物レンズの磁極片から発生する特性X線を吸
収するようにした分析電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分析電子顕微鏡としては、例え
ば、図6に示すようなものがある。電子銃から発生し集
束レンズ等を経た電子線1を試料2に照射し、電子線の
照射面から発生する特性X線3をX線検出器4によって
検出して、試料2の含有元素やその百分率を知るように
している。
ば、図6に示すようなものがある。電子銃から発生し集
束レンズ等を経た電子線1を試料2に照射し、電子線の
照射面から発生する特性X線3をX線検出器4によって
検出して、試料2の含有元素やその百分率を知るように
している。
【0003】その場合にX線検出器4によって検出され
る特性X線3は、試料2から発生して直接X線検出器4
に達するものだけでなく、試料2の電子線の照射面から
発生する特性X線3が散乱して対物レンズ5の磁極片6
の頂面を叩き、磁極片6の構成材料の元素である鉄(F
e)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などの特性
X線7を発生し、それがX線検出器4によって検出され
るため、X線検出器4はFe,Co,Ni等の元素の特
性X線も検出してしまう。
る特性X線3は、試料2から発生して直接X線検出器4
に達するものだけでなく、試料2の電子線の照射面から
発生する特性X線3が散乱して対物レンズ5の磁極片6
の頂面を叩き、磁極片6の構成材料の元素である鉄(F
e)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などの特性
X線7を発生し、それがX線検出器4によって検出され
るため、X線検出器4はFe,Co,Ni等の元素の特
性X線も検出してしまう。
【0004】そこで通常の分析電子顕微鏡においては、
図7のように、対物レンズ5の磁極片6の頂面を炭素単
体による1mm以上の分厚いキャップ8で覆うことによ
り、特性X線3が散乱して対物レンズ5の磁極片6の頂
面を叩かないようにし、それによって、磁極片6の頂面
から、磁極片6の構成材料の元素であるFe,Co,N
iなどの特性X線が出ないようにしていた。
図7のように、対物レンズ5の磁極片6の頂面を炭素単
体による1mm以上の分厚いキャップ8で覆うことによ
り、特性X線3が散乱して対物レンズ5の磁極片6の頂
面を叩かないようにし、それによって、磁極片6の頂面
から、磁極片6の構成材料の元素であるFe,Co,N
iなどの特性X線が出ないようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような、
従来の炭素単体による1mm以上に及ぶ分厚いキャップ
にあっては、磁極間隙が5mm以上で磁極孔直径が4m
m以上の対物レンズには適用可能であるが、球面収差係
数が少なくとも1.2mm以下の高性能分析電子顕微鏡
に適用しようとしても、分厚いキャップにより磁極間隙
や磁極孔を塞いでしまうことになり、試料を挿入する場
合や試料を傾斜させる場合に支障を生ずるという問題が
あった。
従来の炭素単体による1mm以上に及ぶ分厚いキャップ
にあっては、磁極間隙が5mm以上で磁極孔直径が4m
m以上の対物レンズには適用可能であるが、球面収差係
数が少なくとも1.2mm以下の高性能分析電子顕微鏡
に適用しようとしても、分厚いキャップにより磁極間隙
や磁極孔を塞いでしまうことになり、試料を挿入する場
合や試料を傾斜させる場合に支障を生ずるという問題が
あった。
【0006】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたもので、球面収差係数が少なくとも1.2m
m以下の高性能のものにおいても、その対物レンズの磁
極片の頂面を適切な方法で覆うことにより、磁極片6の
頂面から、磁極片を構成する材料の元素の特性X線が出
ないようにすることが可能な、分析電子顕微鏡を提供す
ることを目的とする。
てなされたもので、球面収差係数が少なくとも1.2m
m以下の高性能のものにおいても、その対物レンズの磁
極片の頂面を適切な方法で覆うことにより、磁極片6の
頂面から、磁極片を構成する材料の元素の特性X線が出
ないようにすることが可能な、分析電子顕微鏡を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、その構成を、電子線源から
発生する電子線11を通過させる磁極孔12を有した、
截頭円錐状の上側磁極13と下側磁極14とからなる対
物レンズ系15と、前記上側磁極13と下側磁極14と
の間に配置された試料16を含む試料室17を有する鏡
筒18と、該鏡筒18側面から試料室17内に進入し前
記試料16から発生するX線を検出するX線検出器20
とを有する分析電子顕微鏡10において、前記対物レン
ズ系15の上側磁極13と下側磁極14の少なくとも一
方の磁極片21を、該磁極片21を構成する元素の原子
番号より小さい原子番号を持つ少なくとも2個の異なる
元素の積層部材25により覆い、さらに、前記磁極片2
1に接する部分22から表面部23に原子番号の大きい
順に、少なくとも2個の異なる元素の積層部材25によ
り覆うこととした。
解決するための手段として、その構成を、電子線源から
発生する電子線11を通過させる磁極孔12を有した、
截頭円錐状の上側磁極13と下側磁極14とからなる対
物レンズ系15と、前記上側磁極13と下側磁極14と
の間に配置された試料16を含む試料室17を有する鏡
筒18と、該鏡筒18側面から試料室17内に進入し前
記試料16から発生するX線を検出するX線検出器20
とを有する分析電子顕微鏡10において、前記対物レン
ズ系15の上側磁極13と下側磁極14の少なくとも一
方の磁極片21を、該磁極片21を構成する元素の原子
番号より小さい原子番号を持つ少なくとも2個の異なる
元素の積層部材25により覆い、さらに、前記磁極片2
1に接する部分22から表面部23に原子番号の大きい
順に、少なくとも2個の異なる元素の積層部材25によ
り覆うこととした。
【0008】また、前記磁極片21を覆う小さい原子番
号の異なる元素の積層部材25は、前記磁極孔12に嵌
入しかつ前記截頭円錐状磁極片21の頂面部26を覆う
鍔付ブッシュ状に形成した筒状部27と平面部28とを
有する形状とし、前記平面部28の直径は前記試料16
が最大の角度に傾斜したとき該試料16に干渉しないよ
うに形成する。さらに、積層部材25の前記磁極孔12
に嵌入する前記筒状部27の外側面に、導電コーティン
グを施し、前記筒状部27の外径は前記磁極孔12の内
径よりやゝ大きく形成され、前記筒状部27は前記磁極
孔12に圧入するようにした。
号の異なる元素の積層部材25は、前記磁極孔12に嵌
入しかつ前記截頭円錐状磁極片21の頂面部26を覆う
鍔付ブッシュ状に形成した筒状部27と平面部28とを
有する形状とし、前記平面部28の直径は前記試料16
が最大の角度に傾斜したとき該試料16に干渉しないよ
うに形成する。さらに、積層部材25の前記磁極孔12
に嵌入する前記筒状部27の外側面に、導電コーティン
グを施し、前記筒状部27の外径は前記磁極孔12の内
径よりやゝ大きく形成され、前記筒状部27は前記磁極
孔12に圧入するようにした。
【0009】
【作用】前記対物レンズ系15の上側磁極13と下側磁
極14の少なくとも一方の磁極片21は、磁極片21を
構成する元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少な
くとも2個の異なる元素の積層部材25により覆われる
ので、元素のうちの一つはやゝ原子番号が大きいものと
なり、元素の薄い膜状のもので覆っただけでも、試料1
6から発生するX線を吸収する性質を持っているから、
X線は磁極材料まで届かない。
極14の少なくとも一方の磁極片21は、磁極片21を
構成する元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少な
くとも2個の異なる元素の積層部材25により覆われる
ので、元素のうちの一つはやゝ原子番号が大きいものと
なり、元素の薄い膜状のもので覆っただけでも、試料1
6から発生するX線を吸収する性質を持っているから、
X線は磁極材料まで届かない。
【0010】また、磁極片21に接する部分22から表
面部23に原子番号の大きい順に、少なくとも2個の異
なる元素の積層部材25により覆うようにしたので、磁
極片21に接する部分22ではやゝ原子番号の大きい元
素で覆われ、元素の薄い膜状のもので覆っただけでも、
試料16から発生するX線を吸収する。しかしこの元素
の層だけでは、その比較的大きい原子番号の元素の積層
部材の表面が、前記のX線によって叩かれて、その元素
の特性X線を出して、X線検出器20によって検出され
てノイズとなってしまう。
面部23に原子番号の大きい順に、少なくとも2個の異
なる元素の積層部材25により覆うようにしたので、磁
極片21に接する部分22ではやゝ原子番号の大きい元
素で覆われ、元素の薄い膜状のもので覆っただけでも、
試料16から発生するX線を吸収する。しかしこの元素
の層だけでは、その比較的大きい原子番号の元素の積層
部材の表面が、前記のX線によって叩かれて、その元素
の特性X線を出して、X線検出器20によって検出され
てノイズとなってしまう。
【0011】しかしながら磁極片21の表面部23は、
比較的小さい原子番号の元素で、順に積層配置して覆わ
れているので、表面部23の比較的小さい原子番号の元
素からは特性X線が検出されない。しかもこの比較的小
さい原子番号の元素は、それだけで特性X線を防護する
ものではないから、積層部材25の厚みはそれほど厚み
の厚いものにならず、試料16を挿入する場合や試料1
6を傾斜させる場合に支障を生ずることはない。
比較的小さい原子番号の元素で、順に積層配置して覆わ
れているので、表面部23の比較的小さい原子番号の元
素からは特性X線が検出されない。しかもこの比較的小
さい原子番号の元素は、それだけで特性X線を防護する
ものではないから、積層部材25の厚みはそれほど厚み
の厚いものにならず、試料16を挿入する場合や試料1
6を傾斜させる場合に支障を生ずることはない。
【0012】また、前記磁極片21を覆う積層部材25
は、前記磁極孔12に嵌入しかつ前記截頭円錐状磁極片
21の頂面部26を覆う、鍔付ブッシュ状に形成した筒
状部23と平面部24とを有する形状としたので、積層
部材25の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易に積
層部材25を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に装着
できる。さらに、積層部材25の平面部28の直径を、
前記試料16が最大の角度に傾斜したとき該試料16に
干渉しないように形成したので、試料16をどのように
傾斜させることもできる。
は、前記磁極孔12に嵌入しかつ前記截頭円錐状磁極片
21の頂面部26を覆う、鍔付ブッシュ状に形成した筒
状部23と平面部24とを有する形状としたので、積層
部材25の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易に積
層部材25を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に装着
できる。さらに、積層部材25の平面部28の直径を、
前記試料16が最大の角度に傾斜したとき該試料16に
干渉しないように形成したので、試料16をどのように
傾斜させることもできる。
【0013】また、積層部材25の前記磁極孔12に嵌
入する前記筒状部27の外側面に導電コーティングを施
し、前記筒状部27の外径は前記磁極孔12の内径より
やゝ大きく形成され、前記筒状部27は前記磁極孔12
に圧入するようにしたので、磁極片21を覆う積層部材
25は前記磁極孔12に確実に嵌入され、抜け出したり
することはない。
入する前記筒状部27の外側面に導電コーティングを施
し、前記筒状部27の外径は前記磁極孔12の内径より
やゝ大きく形成され、前記筒状部27は前記磁極孔12
に圧入するようにしたので、磁極片21を覆う積層部材
25は前記磁極孔12に確実に嵌入され、抜け出したり
することはない。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図5に示す電子顕微鏡10は電子線源から発生する電子
線11を通過させる磁極孔12を有した、截頭円錐状の
上側磁極13と下側磁極14とからなる対物レンズ系1
5があり、上側磁極13と下側磁極14との間には、試
料16が置かれる試料室17を有する鏡筒18が配置さ
れれいる。鏡筒18の側面からは、試料16から発生す
るX線を検出するX線検出器20が試料室17内に進入
している。
図5に示す電子顕微鏡10は電子線源から発生する電子
線11を通過させる磁極孔12を有した、截頭円錐状の
上側磁極13と下側磁極14とからなる対物レンズ系1
5があり、上側磁極13と下側磁極14との間には、試
料16が置かれる試料室17を有する鏡筒18が配置さ
れれいる。鏡筒18の側面からは、試料16から発生す
るX線を検出するX線検出器20が試料室17内に進入
している。
【0015】そして本発明の構成を示す図1において、
試料16から発生する特性X線は、X線検出器20に到
達するだけでなく、対物レンズ系15の上側磁極13及
び下側磁極14の磁極片21に散乱してその頂面を叩
き、そこからまた特性X線が発生し、X線検出器20に
到達してノイズとなるので、磁極片21の表面を何らか
の方法で図2に示すように覆って、そこに試料から発生
する特性X線が当たったり、またそこから特性X線が発
生したりすることをなくすようにする。
試料16から発生する特性X線は、X線検出器20に到
達するだけでなく、対物レンズ系15の上側磁極13及
び下側磁極14の磁極片21に散乱してその頂面を叩
き、そこからまた特性X線が発生し、X線検出器20に
到達してノイズとなるので、磁極片21の表面を何らか
の方法で図2に示すように覆って、そこに試料から発生
する特性X線が当たったり、またそこから特性X線が発
生したりすることをなくすようにする。
【0016】そのため、磁極片の材料が鉄(Fe)、コ
バルト(Co)、ニッケル(Ni)のような元素から構
成されている場合は、まず厚さ 0.1mmのアルミニ
ウム(Al)の層で覆い、さらにその上を 0.01m
mの炭素(C)の層で覆う。アルミニウム(Al)と炭
素(C)は原子番号がそれぞれ「13」及び「6」であ
って、鉄の原子番号「26」よりも小さく、磁極片21
を覆う積層部材25として適している。
バルト(Co)、ニッケル(Ni)のような元素から構
成されている場合は、まず厚さ 0.1mmのアルミニ
ウム(Al)の層で覆い、さらにその上を 0.01m
mの炭素(C)の層で覆う。アルミニウム(Al)と炭
素(C)は原子番号がそれぞれ「13」及び「6」であ
って、鉄の原子番号「26」よりも小さく、磁極片21
を覆う積層部材25として適している。
【0017】即ち、アルミニウム(Al)と炭素(C)
との単色X線に対する質量吸収係数(吸収係数をその物
質の密度で除したもの)は、0.60Åの単色X線に対
しては、アルミニウム(Al)では3.20、炭素
(C)では0.449であり、また1.20Åの単色X
線に対しては、アルミニウム(Al)では23.5、炭
素(C)では2.28であって、炭素(C)に比べてア
ルミニウム(Al)の吸収係数が極めて大きくなってい
る。
との単色X線に対する質量吸収係数(吸収係数をその物
質の密度で除したもの)は、0.60Åの単色X線に対
しては、アルミニウム(Al)では3.20、炭素
(C)では0.449であり、また1.20Åの単色X
線に対しては、アルミニウム(Al)では23.5、炭
素(C)では2.28であって、炭素(C)に比べてア
ルミニウム(Al)の吸収係数が極めて大きくなってい
る。
【0018】このような質量吸収係数の違いを利用する
のであり、磁極片21に接する部分22から表面部23
に原子番号の大きいAl,Cの順に、2つの元素群の薄
い膜の積層部材25によって覆うようにする。このよう
に、アルミニウム(Al)のような質量吸収係数の大き
い元素の積層部材により、X線検出器20に到達する特
性X線の量は1/3以下となる。
のであり、磁極片21に接する部分22から表面部23
に原子番号の大きいAl,Cの順に、2つの元素群の薄
い膜の積層部材25によって覆うようにする。このよう
に、アルミニウム(Al)のような質量吸収係数の大き
い元素の積層部材により、X線検出器20に到達する特
性X線の量は1/3以下となる。
【0019】また、シリコン(Si)と炭素(C)を用
いても、上記と同様な効果がある。さらに、最下層にチ
タン(Ti)、次の層にアルミニウム(Al)またはシ
リコン(Si)、そして最上層に炭素(C)というよう
に、3層の元素群を原子番号の順に積層配置して覆え
ば、フィルタとしての性能が極めて強力になり、積層す
る厚みをさらに薄くすることが可能になる。そして上記
の場合の何れも、最上層には炭素(C)の層が存在し、
炭素(C)によるノイズが残るが、これは極めて微弱で
無視できるレベルとなる。
いても、上記と同様な効果がある。さらに、最下層にチ
タン(Ti)、次の層にアルミニウム(Al)またはシ
リコン(Si)、そして最上層に炭素(C)というよう
に、3層の元素群を原子番号の順に積層配置して覆え
ば、フィルタとしての性能が極めて強力になり、積層す
る厚みをさらに薄くすることが可能になる。そして上記
の場合の何れも、最上層には炭素(C)の層が存在し、
炭素(C)によるノイズが残るが、これは極めて微弱で
無視できるレベルとなる。
【0020】磁極片21の表面を覆う元素群の積層部材
25としては、図3に示すように、磁極孔12に嵌入し
かつ截頭円錐状磁極片21の頂面部26を覆うような、
鍔付ブッシュ状に形成した筒状部27と平面部28とを
有する形状のキャップを用いてもよい。これによって、
積層部材25の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易
に積層部材25を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に
装着できる。
25としては、図3に示すように、磁極孔12に嵌入し
かつ截頭円錐状磁極片21の頂面部26を覆うような、
鍔付ブッシュ状に形成した筒状部27と平面部28とを
有する形状のキャップを用いてもよい。これによって、
積層部材25の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易
に積層部材25を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に
装着できる。
【0021】この場合に、筒状部27と平面部28と
は、別々に作って後で接続するが、筒状部27において
は、その外側は磁極片21に接する部分であるから、大
きい原子番号の元素の部材とし、筒状部27の内側は、
装着された場合に表面となる部分であるから、小さい原
子番号の元素の部材とし、一方平面部28では、筒状部
27と接する部分は、磁極片21に接する部分であるか
ら、大きい原子番号の元素の部材とし、筒状部27と接
する部分の反対側は、装着された場合に表面となる部分
であるから、小さい原子番号の元素の部材とする。
は、別々に作って後で接続するが、筒状部27において
は、その外側は磁極片21に接する部分であるから、大
きい原子番号の元素の部材とし、筒状部27の内側は、
装着された場合に表面となる部分であるから、小さい原
子番号の元素の部材とし、一方平面部28では、筒状部
27と接する部分は、磁極片21に接する部分であるか
ら、大きい原子番号の元素の部材とし、筒状部27と接
する部分の反対側は、装着された場合に表面となる部分
であるから、小さい原子番号の元素の部材とする。
【0022】積層部材25の筒状部27の長さと平面部
28の厚みを加えた長さは、上側磁極13と下側磁極1
4との磁極間隙より小さく設定して、積層部材25の装
入が容易になるようにしている。また平面部28の直径
は、試料16が最大の角度に傾斜したときにも、試料1
6に干渉しないように形成する。これによって、試料1
6をどのように傾斜させることもできる。
28の厚みを加えた長さは、上側磁極13と下側磁極1
4との磁極間隙より小さく設定して、積層部材25の装
入が容易になるようにしている。また平面部28の直径
は、試料16が最大の角度に傾斜したときにも、試料1
6に干渉しないように形成する。これによって、試料1
6をどのように傾斜させることもできる。
【0023】また、積層部材25の磁極孔12に嵌入す
る筒状部27の外側面に、導電コーティングを施し、筒
状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大きく形成
しておく、そうして筒状部27を磁極孔12に圧入す
る。これによって積層部材25は強固に磁極片21に固
着し、X線検出のノイズを防ぐものとなる。
る筒状部27の外側面に、導電コーティングを施し、筒
状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大きく形成
しておく、そうして筒状部27を磁極孔12に圧入す
る。これによって積層部材25は強固に磁極片21に固
着し、X線検出のノイズを防ぐものとなる。
【0024】なお、図4に示すように、磁極片21を積
層部材25で覆うのは、X線検出器20が(a)図の位
置の場合は、磁極片21が特性X線によって叩かれて反
射するのは下側磁極のみなので、下側磁極の磁極片21
のみを覆えばよいが、X線検出器20が(b)図の位置
の場合は、上側磁極と下側磁極の両者の磁極片21を覆
うようにする。
層部材25で覆うのは、X線検出器20が(a)図の位
置の場合は、磁極片21が特性X線によって叩かれて反
射するのは下側磁極のみなので、下側磁極の磁極片21
のみを覆えばよいが、X線検出器20が(b)図の位置
の場合は、上側磁極と下側磁極の両者の磁極片21を覆
うようにする。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、対物レンズ系15の上側磁極13と下側磁極14の
少なくとも一方の磁極片21を、該磁極片21を構成す
る元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少なくとも
2個の異なる元素の積層部材25により覆われるので、
厚みの薄い積層部材25によって特性X線を吸収するこ
とができ、X線検出器20にノイズが混入するのを防止
することができ、また、試料16を挿入する場合や、試
料16を傾斜させる場合に、支障を生ずることはないと
いう効果を有する。
ば、対物レンズ系15の上側磁極13と下側磁極14の
少なくとも一方の磁極片21を、該磁極片21を構成す
る元素の原子番号より小さい原子番号を持つ少なくとも
2個の異なる元素の積層部材25により覆われるので、
厚みの薄い積層部材25によって特性X線を吸収するこ
とができ、X線検出器20にノイズが混入するのを防止
することができ、また、試料16を挿入する場合や、試
料16を傾斜させる場合に、支障を生ずることはないと
いう効果を有する。
【0026】さらに、前記磁極片21に接する部分22
から表面部23に原子番号の大きい順に、少なくとも2
個の異なる元素の積層部材25により覆うので、磁極片
21に接する部分22は比較的原子番号の大きい元素で
覆われるため、薄い積層の元素でも特性X線の吸収率が
高く、また表面部23は比較的原子番号の小さい元素で
覆われているため、積層部材25の表面からは特性X線
が出ることは少ない。よって積層部材25は大きい遮蔽
効果を有することになる。
から表面部23に原子番号の大きい順に、少なくとも2
個の異なる元素の積層部材25により覆うので、磁極片
21に接する部分22は比較的原子番号の大きい元素で
覆われるため、薄い積層の元素でも特性X線の吸収率が
高く、また表面部23は比較的原子番号の小さい元素で
覆われているため、積層部材25の表面からは特性X線
が出ることは少ない。よって積層部材25は大きい遮蔽
効果を有することになる。
【0027】また磁極片21を覆う元素群の積層部材2
5は、磁極孔12に嵌入しかつ截頭円錐状磁極片21の
頂面部26を覆う鍔付ブッシュ状に形成した筒状部23
と平面部24とを有する形状としたので、積層部材25
の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易に積層部材2
5を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に装着できる。
さらに、積層部材25の平面部28の直径を、試料16
が最大の角度に傾斜したときにも、試料16に干渉しな
いように形成したので、試料16をどのように傾斜させ
ることもできるという効果を有する。
5は、磁極孔12に嵌入しかつ截頭円錐状磁極片21の
頂面部26を覆う鍔付ブッシュ状に形成した筒状部23
と平面部24とを有する形状としたので、積層部材25
の筒状部23が磁極孔12に嵌入し、容易に積層部材2
5を截頭円錐状磁極片21の頂面部26に装着できる。
さらに、積層部材25の平面部28の直径を、試料16
が最大の角度に傾斜したときにも、試料16に干渉しな
いように形成したので、試料16をどのように傾斜させ
ることもできるという効果を有する。
【0028】また、積層部材25において、磁極孔12
に嵌入する筒状部27の外側面に導電コーティングを施
し、筒状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大き
く形成され、筒状部27は磁極孔12に圧入するように
したので、積層部材25は磁極孔12に確実に嵌入さ
れ、磁極片21から抜け出したりすることはないという
効果を有する。
に嵌入する筒状部27の外側面に導電コーティングを施
し、筒状部27の外径は磁極孔12の内径よりやゝ大き
く形成され、筒状部27は磁極孔12に圧入するように
したので、積層部材25は磁極孔12に確実に嵌入さ
れ、磁極片21から抜け出したりすることはないという
効果を有する。
【図1】本発明の構成を示す分析電子顕微鏡の磁極片部
の断面図である。
の断面図である。
【図2】図1において磁極片が積層部材で覆われている
部分の拡大断面図である。
部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の分析電子顕微鏡の積層部材の一実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図4】X線検出器の位置が異なる場合の磁極片付近の
断面図で、(a)は積層部材を1個装着する場合、
(b)は積層部材を2個装着する場合である。
断面図で、(a)は積層部材を1個装着する場合、
(b)は積層部材を2個装着する場合である。
【図5】本発明の分析電子顕微鏡の全体断面図である。
【図6】従来の分析電子顕微鏡の磁極片が特性X線によ
って叩かれる状態を示す側面図である。
って叩かれる状態を示す側面図である。
【図7】従来の分析電子顕微鏡の磁極片を炭素単体のノ
イズフィルタで覆った状態の断面図である。
イズフィルタで覆った状態の断面図である。
11 電子線源 12 磁極孔 13 上側磁極 14 下側磁極 15 対物レンズ系 16 試料 20 X線検出器 21 磁極片 23 表面部 25 積層部材 26 磁極片頂面部 27 筒状部 28 平面部
Claims (4)
- 【請求項1】電子線源から発生する電子線(11)を通過さ
せる磁極孔(12)を有する截頭円錐状の上側磁極(13)と下
側磁極(14)とからなる対物レンズ系(15)と、前記上側磁
極(13)と下側磁極(14)との間に配置された試料(16)を含
む試料室(17)を有する鏡筒(18)と、該鏡筒(18)側面から
試料室(17)内に進入し前記試料(16)から発生するX線を
検出するX線検出器(20)とを有する分析電子顕微鏡(10)
において、前記対物レンズ系(15)の上側磁極(13)と下側
磁極(14)の少なくとも一方の磁極片(21)を、該磁極片(2
1)を構成する元素の原子番号より小さい原子番号を持つ
少なくとも2個の異なる元素の積層部材(25)により覆う
ことを特徴とする分析電子顕微鏡。 - 【請求項2】請求項1において、前記上側磁極(13)と下
側磁極(14)の少なくとも一方の磁極片(21)を、該磁極片
(21)に接する部分(22)から表面部(23)に原子番号の大き
い順に、少なくとも2個の異なる元素の積層部材(25)に
より覆うことを特徴とする分析電子顕微鏡。 - 【請求項3】請求項1および請求項2において、前記磁
極片(21)を覆う小さい原子番号の元素群の積層部材(25)
は、前記磁極孔(12)に嵌入しかつ前記截頭円錐状磁極(2
1)の頂面部(26)を覆う鍔付ブッシュ状に形成した筒状部
(27)と平面部(28)とを有する形状とし、該平面部(28)の
直径は前記試料(16)が最大の角度に傾斜したとき該試料
(16)に干渉しないように形成することを特徴とする分析
電子顕微鏡。 - 【請求項4】請求項3において、前記磁極孔(12)に嵌入
する前記筒状部(27)の外側面に導電コーティングを施
し、前記筒状部(27)の外径は前記磁極孔(12)の内径より
やゝ大きく形成され、前記筒状部(27)は前記磁極孔(12)
に圧入したことを特徴とする分析電子顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5199360A JPH0757677A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 分析電子顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5199360A JPH0757677A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 分析電子顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0757677A true JPH0757677A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16406471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5199360A Pending JPH0757677A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 分析電子顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757677A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002216691A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-08-02 | Topcon Denshi Beam Service:Kk | 分析電子顕微鏡 |
JP2014041734A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 複合荷電粒子線装置 |
JP2019050197A (ja) * | 2017-09-04 | 2019-03-28 | エクスロン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYxlon International Gmbh | X線管用の構成部品又は電子捕獲スリーブ及びそのようなデバイスを備えたx線管 |
US11894209B2 (en) | 2018-09-14 | 2024-02-06 | Comet Ag | Component or electron capture sleeve for an X-ray tube and X-ray tube having such a device |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP5199360A patent/JPH0757677A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002216691A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-08-02 | Topcon Denshi Beam Service:Kk | 分析電子顕微鏡 |
JP2014041734A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 複合荷電粒子線装置 |
JP2019050197A (ja) * | 2017-09-04 | 2019-03-28 | エクスロン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYxlon International Gmbh | X線管用の構成部品又は電子捕獲スリーブ及びそのようなデバイスを備えたx線管 |
US11894209B2 (en) | 2018-09-14 | 2024-02-06 | Comet Ag | Component or electron capture sleeve for an X-ray tube and X-ray tube having such a device |
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